JP2660876B2 - 紙巻きたばこのしみを低減抑制する方法、紙巻きたばこおよびたばこ巻紙 - Google Patents
紙巻きたばこのしみを低減抑制する方法、紙巻きたばこおよびたばこ巻紙Info
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- JP2660876B2 JP2660876B2 JP2214894A JP21489490A JP2660876B2 JP 2660876 B2 JP2660876 B2 JP 2660876B2 JP 2214894 A JP2214894 A JP 2214894A JP 21489490 A JP21489490 A JP 21489490A JP 2660876 B2 JP2660876 B2 JP 2660876B2
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- Japan
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- cigarette
- paper
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- inner wrapper
- tobacco
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A24—TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
- A24D—CIGARS; CIGARETTES; TOBACCO SMOKE FILTERS; MOUTHPIECES FOR CIGARS OR CIGARETTES; MANUFACTURE OF TOBACCO SMOKE FILTERS OR MOUTHPIECES
- A24D1/00—Cigars; Cigarettes
- A24D1/02—Cigars; Cigarettes with special covers
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は紙巻きたばこの巻紙のしみの発生を低減乃至
防止する方法に関する。本発明はまた製造工程に導入す
る紙及びこれに対応する紙巻きたばこにも関するもので
ある。
防止する方法に関する。本発明はまた製造工程に導入す
る紙及びこれに対応する紙巻きたばこにも関するもので
ある。
［従来の技術］ 紙巻きたばこは、通常は白いたばこ巻紙に巻かれてい
る。紙巻きたばこの白さは特徴的な品質と考えられてい
る。反対に、たばこの巻紙の黄変又は茶色の「しみ」の
存在は消費者にとって品質の悪さ又は長すぎた貯蔵の証
拠と考えられている。しかし、当業者には、長い貯蔵が
黄変または「しみ」の必要条件ではないことが知られて
いる。実際に、紙巻きたばこを高湿度の下に保管する
と、数週間、時としては数日で「しみ」が発生ることが
ある。
る。紙巻きたばこの白さは特徴的な品質と考えられてい
る。反対に、たばこの巻紙の黄変又は茶色の「しみ」の
存在は消費者にとって品質の悪さ又は長すぎた貯蔵の証
拠と考えられている。しかし、当業者には、長い貯蔵が
黄変または「しみ」の必要条件ではないことが知られて
いる。実際に、紙巻きたばこを高湿度の下に保管する
と、数週間、時としては数日で「しみ」が発生ることが
ある。
［発明が解決しようとする課題］ この「しみ」はたばこ切り葉とたばこ巻紙との間の接
触点でたばこ着色料の転移によって説明される。たばこ
巻紙は、多数のヒドロキシル基に伴なうセルローズの
化学的性質、マイクロキャピラリを示すファイバーの
物理的な構造、及びシートのポーラス構造、などのた
めに非常に親水性な物質である（エヌ・バスケビッチ
著、「たばこの分析（Annales du Tabac）」（Paris）v
ol.14,33−43頁（1976）参照）。
触点でたばこ着色料の転移によって説明される。たばこ
巻紙は、多数のヒドロキシル基に伴なうセルローズの
化学的性質、マイクロキャピラリを示すファイバーの
物理的な構造、及びシートのポーラス構造、などのた
めに非常に親水性な物質である（エヌ・バスケビッチ
著、「たばこの分析（Annales du Tabac）」（Paris）v
ol.14,33−43頁（1976）参照）。
高い相対湿度の下でたばこ巻紙の内面に転移したたば
こ成分は、紙の中にしみこんで巻紙の外側に目で見える
点状のしみを形成する。極端な気象状態での紙巻きたば
この貯蔵に当ってのしみ問題の解決を可能とする技術は
現在まだ存在していない。
こ成分は、紙の中にしみこんで巻紙の外側に目で見える
点状のしみを形成する。極端な気象状態での紙巻きたば
この貯蔵に当ってのしみ問題の解決を可能とする技術は
現在まだ存在していない。
本発明の目的はこの問題を解決する技術を提供するこ
とである。
とである。
［課題を解決するための手段］ この目的は、本発明によれば、たばこと外側巻紙との
間に内側巻紙を設ける異によって達成される。この内側
巻紙は、セルローズ繊維製の紙であり、そのベース（ba
sis）重量は30g/m2以下で、少なくとも500コレスタ（co
resta）単位の通気性を内側巻紙に与えるために製紙中
に作られた小孔又は製紙後に作られた通孔を有してい
る。
間に内側巻紙を設ける異によって達成される。この内側
巻紙は、セルローズ繊維製の紙であり、そのベース（ba
sis）重量は30g/m2以下で、少なくとも500コレスタ（co
resta）単位の通気性を内側巻紙に与えるために製紙中
に作られた小孔又は製紙後に作られた通孔を有してい
る。
本発明はこのような内側巻紙の配置によるしみの減少
ないし抑制方法と、この巻紙を用いてなる紙巻きたばこ
および係るたばこ巻紙を提供するものである。
ないし抑制方法と、この巻紙を用いてなる紙巻きたばこ
および係るたばこ巻紙を提供するものである。
［作用および効果］ コレスタ単位は、「たばこに関する化学的研究のため
の共同センタ（Cooperation center for scientific re
serch related to tobacco）」（CORESTA）で定義され
ているように、水柱10cmの圧力下でのたばこ巻紙用紙の
1cm2の面積を通過する空気の流量（cm3/mn）である。そ
の結果はcm3/mn/cm2又はcm/mnで表現される。
の共同センタ（Cooperation center for scientific re
serch related to tobacco）」（CORESTA）で定義され
ているように、水柱10cmの圧力下でのたばこ巻紙用紙の
1cm2の面積を通過する空気の流量（cm3/mn）である。そ
の結果はcm3/mn/cm2又はcm/mnで表現される。
本発明によるたばこは、外側巻紙とたばことの間に配
置する内側巻紙として、それが少なくとも500cm/mn（コ
レスタ単位）の通気性をもつように、製紙中に作られた
小孔或いは製紙後に作られた通孔を有するベース重量30
g/m2までのセルローズ繊維製の紙を用いることによって
特徴付けられている。
置する内側巻紙として、それが少なくとも500cm/mn（コ
レスタ単位）の通気性をもつように、製紙中に作られた
小孔或いは製紙後に作られた通孔を有するベース重量30
g/m2までのセルローズ繊維製の紙を用いることによって
特徴付けられている。
好ましい態様においては、小孔によって得られた通気
性はコレスタ単位で少なくとも1000以上、或いは好まし
くは1500以上、又は更に好ましくは3000以上である。
性はコレスタ単位で少なくとも1000以上、或いは好まし
くは1500以上、又は更に好ましくは3000以上である。
大部分が半径３乃至15ミクロンの径の小孔を作ること
によって、30000〜40000cm/mn（コレスタ単位）の範囲
の通気性を容易に作り得る。
によって、30000〜40000cm/mn（コレスタ単位）の範囲
の通気性を容易に作り得る。
当業者は、通気性の紙の構造を評価して主として小孔
又は通孔付の構造を見分ける方法を使用する。この方法
は、通気性の物質を通過する空気の流れを説明する物理
法則を基礎としている。ポアソン（Poiseuille）の法則
によれば、マイクロポーラスキャピラリを通過する空気
流（Ｆ）は２面間の圧力差（Ｐ）の関数である。この場
合、空気流は層流である。
又は通孔付の構造を見分ける方法を使用する。この方法
は、通気性の物質を通過する空気の流れを説明する物理
法則を基礎としている。ポアソン（Poiseuille）の法則
によれば、マイクロポーラスキャピラリを通過する空気
流（Ｆ）は２面間の圧力差（Ｐ）の関数である。この場
合、空気流は層流である。
Ｆ＝Ｚ×△Ｐ これとは対象的に、ベルヌイの法則によれば、孔を通
る空気流は２面間の圧力差の平方根の関数である。この
場合の空気流は乱流である。
る空気流は２面間の圧力差の平方根の関数である。この
場合の空気流は乱流である。
実際には、紙の通気性は、二種の圧力差、0.5及び2cb
ar、における通気性を測定して以下の指数Ｒを計算して
評価される。
ar、における通気性を測定して以下の指数Ｒを計算して
評価される。
1.0に等しい指数は、その紙の通気構造が完全に小孔
（micropores）によって構成されていることを示す。紙
巻きたばこ用の紙は通常0.9乃至1.0の指数を示す。
（micropores）によって構成されていることを示す。紙
巻きたばこ用の紙は通常0.9乃至1.0の指数を示す。
0.85以下の指数は、通孔（macropores）及びオリフィ
スで大部分が作られた通気構造を特徴付けるものであ
る。本発明において内側巻紙として使用される紙は上述
したＲ指数として0.6乃至0.8の範囲の値を有している。
スで大部分が作られた通気構造を特徴付けるものであ
る。本発明において内側巻紙として使用される紙は上述
したＲ指数として0.6乃至0.8の範囲の値を有している。
内側巻紙に、呈味特性への影響を低下させ、喫煙時の
タールと一酸化炭素の排出を低下させるために、出来る
だけ少ないベース重量の紙を使用することが有利であ
る。本発明によれば、内側巻紙としてベース重量20g/m2
以下、更に好ましくは16g/m2以下の紙を使用することが
好ましい。
タールと一酸化炭素の排出を低下させるために、出来る
だけ少ないベース重量の紙を使用することが有利であ
る。本発明によれば、内側巻紙としてベース重量20g/m2
以下、更に好ましくは16g/m2以下の紙を使用することが
好ましい。
本発明の別の特徴によれば、内側巻紙に撥水処理を適
用することにより、必要な場合に紙巻きたばこのしみの
全面的な発生阻止が可能である。
用することにより、必要な場合に紙巻きたばこのしみの
全面的な発生阻止が可能である。
通常の紙巻きたばこ製造業者における二重紙巻きの紙
巻きたばこの製造は当業者に対して特別な問題を引き起
こさない筈である。内側巻紙は、紙巻きたばこの外周と
正確に対応する幅を持たせ、その両側縁部が重なり無し
に出会うようにすることが好ましい。また外側巻紙の幅
は、好ましくは２〜2.5mmの重なりを生ずるようにす
る。
巻きたばこの製造は当業者に対して特別な問題を引き起
こさない筈である。内側巻紙は、紙巻きたばこの外周と
正確に対応する幅を持たせ、その両側縁部が重なり無し
に出会うようにすることが好ましい。また外側巻紙の幅
は、好ましくは２〜2.5mmの重なりを生ずるようにす
る。
［実施例］ 紙巻きたばこ紙のしみを加速する実験室試験を開発し
た。
た。
この試験は、紙巻きたばこを80％相対湿度および20℃
で作動している環境試験室（フランス国 ニュイリ シ
ュール マルヌのフラン アンド シー社製、形式名:H
O）の中で72時間貯蔵することからなるものである。
で作動している環境試験室（フランス国 ニュイリ シ
ュール マルヌのフラン アンド シー社製、形式名:H
O）の中で72時間貯蔵することからなるものである。
若干数のその他の実験状態が評価された。上述の状態
が推奨されたが、その理由は、これが迅速な再現性のあ
る、区別しやすい容量で紙巻きたばこのしみのシミュレ
ーションを可能とするからである。試験結果は平均直径
を表示した上での紙巻きたばこ一本当たりの個々のしみ
の数で表現する。
が推奨されたが、その理由は、これが迅速な再現性のあ
る、区別しやすい容量で紙巻きたばこのしみのシミュレ
ーションを可能とするからである。試験結果は平均直径
を表示した上での紙巻きたばこ一本当たりの個々のしみ
の数で表現する。
この実験条件の下ですべての市販の紙巻きたばこは3m
m以上の直径で一様な茶色の点状のしみを作った。
m以上の直径で一様な茶色の点状のしみを作った。
同一の試験条件下で本発明による前記の紙を備えた紙
巻きたばこは試験の終わりに観察できるしみを示さなか
った。
巻きたばこは試験の終わりに観察できるしみを示さなか
った。
実験例 １（比較試験） プレーン紙巻きたばこ；直径8mmで850mgのフリューキ
ュアタバコ（flue cured tobacco）を含有し、バージ30
C（Verge 30C）グレードの巻紙（通気率30cm/mn,R指数
0.99、燃焼塩類としてナトリウム及びカリウムのクエン
酸塩0.8％）で紙巻きしたものを前記試験条件で試験し
た。72時間後、平均直径3mm以上の多数のしみ（250個／
本以上）が観察された。
ュアタバコ（flue cured tobacco）を含有し、バージ30
C（Verge 30C）グレードの巻紙（通気率30cm/mn,R指数
0.99、燃焼塩類としてナトリウム及びカリウムのクエン
酸塩0.8％）で紙巻きしたものを前記試験条件で試験し
た。72時間後、平均直径3mm以上の多数のしみ（250個／
本以上）が観察された。
実験例 ２ 前記実験例１の比較品と同一緒元の紙巻きたばこを同
一紙巻きたばこ用紙「バージ30C」の２重層で紙巻きし
た。内側巻紙の幅は25mm、外側巻紙の幅は27.5mmであ
る。72時間にわたって試験条件下においた後、紙巻きた
ばこ１本当り平均直径3mmのしみ約100個が観察された。
一紙巻きたばこ用紙「バージ30C」の２重層で紙巻きし
た。内側巻紙の幅は25mm、外側巻紙の幅は27.5mmであ
る。72時間にわたって試験条件下においた後、紙巻きた
ばこ１本当り平均直径3mmのしみ約100個が観察された。
実験例 ３ 前記比較品と同一諸元の紙巻きたばこを２重巻紙で作
った。内側巻紙は「65−18」紙で通気率6500コレスタ単
位、Ｒ指数0.62,ベース重量18g/m2である。外側巻紙は
紙巻きたばこ用紙「バージ30C」である。内側巻紙の幅
は25mmで、外部の巻紙の幅は27.5mmである。72時間にわ
たって試験条件下においた後、紙巻きたばこ１本当り平
均直径1mmのしみ約100個が観察された。
った。内側巻紙は「65−18」紙で通気率6500コレスタ単
位、Ｒ指数0.62,ベース重量18g/m2である。外側巻紙は
紙巻きたばこ用紙「バージ30C」である。内側巻紙の幅
は25mmで、外部の巻紙の幅は27.5mmである。72時間にわ
たって試験条件下においた後、紙巻きたばこ１本当り平
均直径1mmのしみ約100個が観察された。
実験例 ４ 前記比較品と同一諸元の紙巻きたばこを２重巻紙で作
った。内側巻紙は「13 TUC」紙で通気率3500コレスタ
単位、Ｒ指数0.60,ベース重量13g/m2である。外側巻紙
は紙巻きたばこ用紙「バージ30C」である。内側巻紙の
幅は25mm、外部の巻紙の幅は27.5mmである。72時間にわ
たって試験条件下においた後、紙巻きたばこ１本当り平
均直径1mmのしみ約50個が観察された。
った。内側巻紙は「13 TUC」紙で通気率3500コレスタ
単位、Ｒ指数0.60,ベース重量13g/m2である。外側巻紙
は紙巻きたばこ用紙「バージ30C」である。内側巻紙の
幅は25mm、外部の巻紙の幅は27.5mmである。72時間にわ
たって試験条件下においた後、紙巻きたばこ１本当り平
均直径1mmのしみ約50個が観察された。
実験例 ５ 前記比較品と同一諸元の紙巻きたばこを２重巻紙で作
った。内側巻紙は「15 TUC」紙で通気率8000コレスタ
単位、Ｒ指数0.61,ベース重量15g/m2である。外側巻紙
は紙巻きたばこ用紙「バージ30C」である。内側巻紙の
幅は25mm、外部の巻紙の幅は27.5mmである。72時間にわ
たって試験条件下においた後、紙巻きたばこ１本当り平
均直径1mmのしみ約50個が観察された。
った。内側巻紙は「15 TUC」紙で通気率8000コレスタ
単位、Ｒ指数0.61,ベース重量15g/m2である。外側巻紙
は紙巻きたばこ用紙「バージ30C」である。内側巻紙の
幅は25mm、外部の巻紙の幅は27.5mmである。72時間にわ
たって試験条件下においた後、紙巻きたばこ１本当り平
均直径1mmのしみ約50個が観察された。
実験例 ６ 前記比較品と同一諸元の紙巻きたばこを２重巻紙で作
った。内側巻紙は、「65−18アクア」紙，通気率6500コ
レスタ単位,0.5％のアルキルエテン２量体（ヘルクレス
社製アクアペル：商標）によって撥水処理したもので、
そのＲ指数は0.62,ベース重量18g/m2である。外側巻紙
は紙巻きたばこ用紙「バージ30C」である。内側巻紙の
幅は25mmで、外側巻紙の幅は27.5mmである。72時間にわ
たって試験条件下においた後、しみは全く観察されなか
った。
った。内側巻紙は、「65−18アクア」紙，通気率6500コ
レスタ単位,0.5％のアルキルエテン２量体（ヘルクレス
社製アクアペル：商標）によって撥水処理したもので、
そのＲ指数は0.62,ベース重量18g/m2である。外側巻紙
は紙巻きたばこ用紙「バージ30C」である。内側巻紙の
幅は25mmで、外側巻紙の幅は27.5mmである。72時間にわ
たって試験条件下においた後、しみは全く観察されなか
った。
実験例 ７ 通常、たばこブレンドの性質は、高い相対湿度の下で
貯蔵された紙巻きたばこのしみの形成に僅かしか影響し
ない。殆どのたばこは一重巻紙で紙巻きたばこのしみの
発生に関して同様な傾向を示す。メントール入ブレンド
は紙巻きたばこのしみの傾向が更に強いことが知られて
いる。
貯蔵された紙巻きたばこのしみの形成に僅かしか影響し
ない。殆どのたばこは一重巻紙で紙巻きたばこのしみの
発生に関して同様な傾向を示す。メントール入ブレンド
は紙巻きたばこのしみの傾向が更に強いことが知られて
いる。
シガレット用紙は、その物理的（ベース重量、厚み）
又は化学的（繊維組成、フィラー含量）な特性がいかで
あろうとも、通常は気候条件が極端になると同様なしみ
の傾向を示す。シガレット用紙中に高濃度でナトリウム
又はカリウムのクエン酸塩のような燃焼塩類が存在する
ことは、しみに対する悪化要因である。
又は化学的（繊維組成、フィラー含量）な特性がいかで
あろうとも、通常は気候条件が極端になると同様なしみ
の傾向を示す。シガレット用紙中に高濃度でナトリウム
又はカリウムのクエン酸塩のような燃焼塩類が存在する
ことは、しみに対する悪化要因である。
最も困難な条件下での本発明の試験のために実験を計
画し、そこではメントール化ブレンドを高濃度のクエン
酸カリウムを含有するシガレット用紙と組み合わせた。
画し、そこではメントール化ブレンドを高濃度のクエン
酸カリウムを含有するシガレット用紙と組み合わせた。
＝比較例＝ プレインな比較品紙巻きたばこをメントール化したア
メリカンブレンドで単一層のシガレット用紙「80C7」に
よる紙巻によって製造した（直径8mm、たばこ850mg含
有）。使用した巻紙は通気性80コレスタ単位、Ｒ指数0.
98で、燃焼塩類として７％のクエン酸カリウムを含有す
るものである。
メリカンブレンドで単一層のシガレット用紙「80C7」に
よる紙巻によって製造した（直径8mm、たばこ850mg含
有）。使用した巻紙は通気性80コレスタ単位、Ｒ指数0.
98で、燃焼塩類として７％のクエン酸カリウムを含有す
るものである。
72時間にわたって試験条件下においた後、紙巻きたば
こには全てにしみが出来ていた。
こには全てにしみが出来ていた。
＝実施例＝ ２層の紙で紙巻きしたメントールブレンドから比較品
と同一諸元の紙巻きたばこを２層の紙で紙巻きして作っ
た。
と同一諸元の紙巻きたばこを２層の紙で紙巻きして作っ
た。
内側巻紙は通気性6500コレスタ単位、Ｒ指数0.62の
「65−18アクア」紙である。この紙は0.5％のアルキー
ルエテン２量他の添加による撥水処理を受けたものであ
る。外側巻紙はシガレット用紙80C7（通気率80コレスタ
単位、燃焼塩類：クエン酸カリウム７％）である。
「65−18アクア」紙である。この紙は0.5％のアルキー
ルエテン２量他の添加による撥水処理を受けたものであ
る。外側巻紙はシガレット用紙80C7（通気率80コレスタ
単位、燃焼塩類：クエン酸カリウム７％）である。
気候試験室（80％の相対湿度、20℃）内で72時間を経
た後、全ての紙巻きたばこのシガレット用紙上にはしみ
が観察されなかった。
た後、全ての紙巻きたばこのシガレット用紙上にはしみ
が観察されなかった。
＝注＝ 以上の各実験例において使用した用紙；バージ30C,65
−18,13TUC,15TUC,65−18アクア，および80C7は、パペ
トリー・ド・モーデュイ（フランス）の製造になる市販
品である。
−18,13TUC,15TUC,65−18アクア，および80C7は、パペ
トリー・ド・モーデュイ（フランス）の製造になる市販
品である。
本発明は同様な問題のある全ての紙巻きたばこ及びた
ばこ製品に適用可能である。
ばこ製品に適用可能である。
また請求範囲で使用している用語「紙巻きたばこ」
は、「喫煙製品」の意味も包含するものである。
は、「喫煙製品」の意味も包含するものである。
Claims (9)
- 【請求項１】紙巻きたばこ、特に高い相対湿度の状態で
貯蔵される紙巻きたばこの外側巻紙へのしみの形成の減
少ないし抑制を行なう方法であって、前記紙巻きたばこ
がたばこと外側巻紙との間に内側巻紙を備え、この内側
巻紙は最大で30g/m2のベース重量をもつセルローズ繊維
製の紙であり、少なくとも500コレスタ（coresta）単位
の通気性をもつように製紙中に形成される小孔または製
紙後に形成される通孔を付与することを特徴とする方
法。 - 【請求項２】たばこの周囲に巻かれた外側巻紙を含む紙
巻きたばこにおいて、たばこと外側巻紙との間に最大で
30g/m2のベース重量をもつセルローズ繊維製の内側巻紙
を備え、この内側巻紙には製紙中に作られた小孔又は製
紙後に作られた通孔が少なくとも500コレスタ単位の通
気性を与えるように形成されていることを特徴とする紙
巻たばこ。 - 【請求項３】内側巻紙の通気性がコレスタ単位で1000以
上、好ましくは1500以上、更に好ましくは3000以上であ
ることを特徴とする請求項２に記載の紙巻たばこ。 - 【請求項４】内側巻紙の通気性が実質的に小孔によるも
のであり、該小孔の大半が３乃至15μｍの口径をもつこ
とを特徴とする請求項２又は３に記載の紙巻たばこ。 - 【請求項５】内側巻紙の通気性が30000乃至40000コレス
タ単位の範囲にあることを特徴とする請求項４に記載の
紙巻たばこ。 - 【請求項６】内側巻紙がベース重量20g/m2以下、更に好
ましくは16g/m2以下であることを特徴とする請求項２〜
５のいずれかに記載の紙巻たばこ。 - 【請求項７】内側巻紙が撥水処理を受けたものであるこ
とを特徴とする請求項２〜６のいずれかに記載の紙巻た
ばこ。 - 【請求項８】内側巻紙がアルキルケテン２量体の添加を
受けている請求項７に記載の紙巻たばこ。 - 【請求項９】請求項２〜８のいずれかに記載の紙巻たば
この内側巻紙として特定されるセルローズ繊維製の紙。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| FR8910879A FR2650735B1 (fr) | 1989-08-14 | 1989-08-14 | Procede pour reduire ou supprimer la formation de taches sur une cigarette, cigarette et papier a cigarette relatifs au procede |
| FR8910879 | 1989-08-14 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03151867A JPH03151867A (ja) | 1991-06-28 |
| JP2660876B2 true JP2660876B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=9384705
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2214894A Expired - Lifetime JP2660876B2 (ja) | 1989-08-14 | 1990-08-14 | 紙巻きたばこのしみを低減抑制する方法、紙巻きたばこおよびたばこ巻紙 |
Country Status (11)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5143099A (ja) |
| EP (1) | EP0413632B1 (ja) |
| JP (1) | JP2660876B2 (ja) |
| AT (1) | ATE113803T1 (ja) |
| BG (1) | BG60023A3 (ja) |
| CA (1) | CA2023079C (ja) |
| DE (1) | DE69014015T2 (ja) |
| ES (1) | ES2063941T3 (ja) |
| FR (1) | FR2650735B1 (ja) |
| MY (1) | MY107242A (ja) |
| OA (1) | OA09304A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012011185A1 (ja) | 2010-07-22 | 2012-01-26 | 日本たばこ産業株式会社 | たばこ製品 |
Families Citing this family (22)
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