JPH03149273A - プライマー組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプライマー組成物に係わり、詳しくは、例えば
自動車の窓わくおよびサイドプロテクトモール等のモー
ル類や、ヒンジ等のステンレス部の接着におけるプライ
マー処理に用いて好適なプライマー組成物に関する。

〔従来の技術〕

自動車のモール部や、ステンレス部などの接着において
は、下地素材との接着強さを高めるために、接着剤を塗
布する前に、予めプライマーを塗布する前処理（プライ
マー処理）を行うのが一般的である。

従来、上記プライマー処理において用いるプライマーと
しては、例えば、シランカップリング剤と一般に呼ばれ
るエポキシシランと他のシランとの反応生成物、ポリイ
ソシアネートと各種シランとの反応生成物および皮膜形
成用物質を成分とし、これに酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、無水ケイ酸等の無機質フィラーを配合したものが知
られている（特公昭５フー３３３１８号公報参照）。

ところで、接着面全域にわたって均一な接着を確保する
ためには、プライマーを塗布すべき面に、塗り忘れや、
塗りむらがあってはならない。

しかしながら、プライマーが地色と区別のつきにくい例
えば無色の場合には、これらを確実に防止することは実
際上困難である。

このため、プライマーに染料や、顔料を添加して、目視
にて塗り忘れ箇所を判別しつつプライマー処理を行うと
いった工夫も行われている。

【発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記、染料を配合する方法では、被塗物
が黒、紺など、濃色の場合や透明の場合、プライマーを
薄く塗布する場合などにおいては、既にプライマーを塗
った面か否かを目視にて判別することが困難であるため
、塗り忘れおよび塗りむらを有効に防止することばでき
ない。

また、顔料を配合する場合、サンドミルや、ボールミル
等の混合機を用いて顔料をプライマー中に均一に分散さ
せる必要があるが、静Ｗｗｉ間に均一に分散状態に保つ
ことは至難である。従って、顔料を配合する方法によっ
ても、顔料が沈跨するので未塗布の面と塗布済みの面と
を正確に判別することは困難である。

そこて、鋭意検討した結果、紫外線によって活性化され
て蛍光を発する蛍光染料をプライマーに添加し、紫外線
照射時の蛍光発生の有無より、塗布済みの面か否かを判
別しつつ塗布するようにすれば、塗り忘れおよび塗りむ
らを有効に防止し得ることに想到した。

本発明はかかる知見に基づいてなされたものであって、
その目的とするところは、塗り忘れおよび塗りむらを有
効に防止し得るプライマー組成物を捉供するにある。

【課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するための本発明に係るプライマー組成
物は、シランカップリング剤またはポリイソシアーネー
トと、蛍光染料と、必要に応じて皮膜形成用物質とを含
有してなることを骨子とする。

本発明におけるシランカップリング剤の具体例としては
、例えばＴ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
、Ｔ−グリシドキシプロビルメチルジメトキシシラン、
３．４−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシ
ラン、３．４−エポキシシクロヘキシルエチルメチルジ
メトキシシラン等のエトキシシラン類；およびアミノメ
チルトリエトキシシラン、Ｎ−（β−アミノエチル）ア
ミノメチルトリメトキシシラン、アミノメチルジェトキ
シシラン、Ｎ−（β−アミノエチル）メチルトリブトキ
シシラン、Ｔ−アミノプロピルトリエトキシシラン、Ｔ
−アミノプロピルメチルジェトキシシラン、Ｔ−アミノ
イソブチルトリメトキシシラン、Ｔ−メルカプトプロピ
ルメチルジメトキシシラン、Ｔ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、Ｔ−メルカプトプロピルメチルジェ
トキシシラン、Ｔ−メルカプトプロピルトリエトキシシ
ラン、Ｔ−メルカプトプロピルエチルジメトキシシラン
、Ｔ−メルカプトプロピルエチルジェトキシシラン、Ｔ
−メルカプトプロピルジメチルメトキシシラン、Ｔ−メ
ルカプトプロピルメチルジェトキシシラン、β−メルカ
プトエチルメチルジメトキシシラン、β−メルカプトエ
チルトリメトキシシラン、β−メルカプトエチルトリエ
トキシシラン、Ｎ−ビス（β−ヒドロキシエチル）一丁
−アミノプロピルトリエトキシシラン、Ｎ−（β−アミ
ノエチル）一丁−アミノプロピルトリメトキシシラン、
Ｎ−（β−アミノエチル）￥メルカプトプロピルエチル
ジェトキシシラン、Ｎ−（β−アミノエチル）−Ｔ−ア
ミノ−β−メチルプロピルトリメトキシシランなどが挙
げられる。

これらのシランカップリング剤は一種単独で用いてもよ
く必要に応じて二種以上併用してもよい。

また、上記エトキシシラン類１モルに対して、エポキシ
基に対して活性な官能基であるヒドロキシル基、アミノ
基、イミノ基またはメルカプト基を有するシランカフプ
リング剤を０．３〜１モルの割合で反応させたシランカ
ップリング剤を用いることもできる。

本発明におけるポリイソシアネートの具体例としては、
テトラメチレンジイソシアネート、トリメチルへキサメ
チレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシア
ネートメチルエステル、トリレンジイソシアネート、バ
イエル社製［デスモジュールＮ」、日本ポリウレタン社
製「コロネードＨＬ」、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソ
シアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、
トリス（４−フェニルイソシアネート）チオホスフェー
ト、これらの水添物、および各種のアダクト体などが挙
げられる。

本発明における皮膜形成用物質としては、例えばポリエ
ステル樹脂、塩化ゴム、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアク
リレート樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。

本発明に係るプライマー組成物は、例えば、シランカッ
プリング剤またはポリイソシアネートと、必要に応じて
皮膜形成用物質とからなる混合物を適宜の有機溶剤に溶
解し、次いでこの溶液に蛍光染料を混合溶解させること
により得られる。

上記有機溶剤としては、例えばメチルエチルケトン、ア
セトン等のケトン系、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエス
テル系、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル系、トルエン、キシレン、ベンゼン等
の芳香族系など、各種溶剤を用いることができる。

また必要に応じて、脱水剤、可塑剤等を配合してもよい
。

本発明における蛍光染料は上記有機溶剤に溶けるもので
あれば特に限定されないが、好適なものとしては、例え
ば２．５−ジオキシテレフタール酸ジエチル、ジキサン
チレン、９．ｌＯ−ジア井リノアントラセン、サリチル
アルダジン、２−オキシナフトアルダジン、１．４−ビ
ス（β−シアノ−β−カルボエトキシビニル）ベンゼン
、ユビテックスＯＢ（クマ−リンｇ導体、チバガイギー
社製、商品名）、カヤライトＢ（オキサゾール誘導体、
日本化薬社製、商品名）およびカヤコール（ピラゾリン
誘導体、日曹社製、商品名）などが挙げられる。

なお、蛍光染料は、組成物全量に対して、０．１〜１、
０重量％の範囲で配合することが好ましい。０．１重量
％未満の場合は、有意な添加効果が発現されず、また１
、０重量％を越えた場合は、増量に応じた効果が得られ
ず経済的でないばかりでなく、プライマーの物性に悪影
響を与えることがある。

〔作用〕

本発明に係るプライマー組成物を塗布した後、これに３
００〜４００ｍμ程度の波長の近紫外線を照射すると、
蛍光染料は活性化されて４００〜５００ｍｐ程度の波長
の蛍光を発する。

【実施例〕

以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳しく説明する
が、本発明は下記実施例に何等限定されるものではなく
、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施
可能なものである。

（実施例１） シランカップリング剤としてＴ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン（信越化学社製、商品名ｒＫＢＭ−Ｂ
Ｏ３Ｊ）１．０ｇおよび（Ｎ−（β−アミノエチル）−
ｒ−アミノプロピルトリメトキシシラン）（同社製、商
品名ｒＫＢＭ−６０３Ｊ）１．０ｇを、脱水酢酸エチル
９８．０ｇに加えて１０時間ドラムミルにて混合溶解し
、次いでこの溶液に蛍光染料（日本化薬社製、商品名「
カヤライトＢＪ）０．５ｇを添加してドラムミルにて１
時間混合してアイオノマーモール用プライマー組成物を
製造した。

（実施例２） ポリイソシアネート（バイエル社製、商品名［デスモジ
ュールＲＦ」）５０ｇおよびエポキシ［１１（シェル社
製、商品名「エピコート１００７」）２５ｇを脱水酢酸
エチル２５ｇに加えてＩＯ時間ドラムミルにて混合溶解
し、次いでこの溶液に蛍光染料（チバガイギー社製、商
品名［ユビテックスＯＢＪ　）０．５ｇを添加してドラ
ムミルにて１時間混合してＰｖＣモール用プライマー組
成物を製造した。

（比較例） 蛍光染料を配合しなかったこと以外ゆ実施例１と同様に
して、アイオノマーモール用プライマー組成物を製造し
た。

上記実施例１および２で作製した各プライマー組成物を
、塗り忘れおよび塗りむらが生じていないかを、波長３
５０〜４００ｍμの近紫外線を照射して、含有する蛍光
染料より発せられる蛍光をもとにチェックしつつ、鋼板
に５〜２（ｌｚｍ厚程度に塗布した。

塗布完了後、下地鋼板およびプライマー塗布面にプラス
およびマイナスの電源端子をそれぞれ接続し、該プライ
マー塗布面に接続した端子をプライマー塗布面全域にわ
たって走査させて、電流の流れの有無を調べ、これより
塗り忘れおよび塗りむらがないかどうかを調べたところ
、これらが全く認められなかった。

また、比較例で作製したプライマー組成物を、鋼板に５
〜ｅｏｐｍ厚程度に塗布した。

塗布完了後、上記と同様にして塗り忘れおよび塗りむら
がないかどうかを調べたところ、細心の注意を払いつつ
塗布したにもかかわらず、若干の塗り忘れ箇所が存在し
ていた。

次に、上記各プライマー塗布面に、湿気硬化性ウレタン
系接着剤（サンスター技研株式会社製、商品名「ペンギ
ンシール５５１Ｊ）を塗布し、温度２０℃、相対湿度６
５％の雰囲気下に１週間放置して塗膜を硬化させた。

得られた各硬化塗膜について、ナイフカット剥離を行っ
たところ、実施例１および２で得たプライマー組成物を
用いた硬化塗膜では、全面にわたり界面剥離部分が認め
られず良好な接着性を示したのに対して、比較例で得た
プライマー組成物を用いた硬化塗膜では、すし状の部分
的な界面剥離が認められ、接着性が良くないことが確認
された。

〔発明の効果〕

以上詳細に説明したように、本発明は塗り忘れおよび塗
りむらを有効に防止し得るプライマー組成物を提供する
。

以上の如く、本発明は優れた特有の効果を奏するもので
ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、シランカップリング剤またはポリイソシアネートと
   、蛍光染料と、必要に応じて皮膜形成用物質とを含有し
   てなることを特徴とするプライマー組成物。 ２、前記蛍光染料を０．１〜１．０重量％含有する請求
   項１記載のプライマー組成物。