JPH03147228A

JPH03147228A - 電着方法および装置

Info

Publication number: JPH03147228A
Application number: JP28391289A
Authority: JP
Inventors: Ikuo Kato; 幾雄加藤
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1989-10-31
Filing date: 1989-10-31
Publication date: 1991-06-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、蛍光表示管及び蛍光ドツトアレイにおける配
列形成された微少なの螢光面形成手段に適用し得る電着
方法およびその装置に関する。

（従来の技術）蛍光表示管は、一方向に単数列または複数列に配列形成
された多数のセグメント電極に螢光面を形成して、熱陰
極とともに真空溶液中に封入し、熱陰極から熱電子を発
生させる一方、表示される情報に応じてセグメント電極
に選択的に正電圧を印加して、選択されたセグメント電
極に熱電子を引き付け、この引き付けられた熱電子が螢
光面に衝突する際に発する蛍光により、情報の表示を行
なう表示素子であって、バーコード表示管や螢光体ドツ
トアレイ管として知られている。

このような蛍光表示管において、セグメント電極に良好
な螢光面を形成する方法として、電気泳動法を使用する
方法が知られている。

この電気泳動法を用いて電着基板上に配列形成された多
数の微少なセグメント電極に螢光体粒子を付着させるに
は、従来、螢光体粒子の分散された電着液を容器に収容
し、この容器中の軸の周りに多角形状の電着基板を配置
するとともに、この電着基板に対向して配置された対向
電極と電着基板との間に撹拌手段により電着液の液流を
生じさせツツ電圧を印加して、セグメント電極に螢光体
粒子を付着させている。

この従来の電着方法では、その電着液として、例えば、
酸化亜鉛からなる螢光体と微量の硝酸アルミニウムとを
含む電解質溶液が使用されている（実公昭−５５７２８
号公報）。

また、従来の電着液としては、螢光体粒子の分散性を向
上させるために、ニトロセルロースや硅酸カリウム等の
分散剤が使用されている。

（発明が解決しようとする課題）ところで、前述したように、電着基板に配列形成された
微少なセグメント電極に電着を行なう場合、従来の電着
方法では、その電着液として、水を全く含まないイソプ
ロピルアルコール（以下。

ＩＰＡと略す）を用いたとき、その導電率が低いために
、電着に時間がかかったり、その電着条件として高電圧
を印加する必要がある等の不具合があった。

また、従来の電着方法では、空気中で電着を連続的に行
なった場合、この空気中の水分が極性溶媒であるＩＰＡ
に容易に溶は込むことによって、ＩＰＡ中の水分含有量
が増加し、螢光体粒子の分散性が低下して、セグメント
電極と螢光体粒子との吸着力により螢光体どうしの吸着
力が増加するため、その電着斌は増加するものの、微少
なセグメント電極に沿って螢光体粒子を付着させること
が難しくなる不具合があった。

本発明の目的は、微少なセグメント電極に螢光体粒子を
電着させる際に、このセグメント電極のパターンに沿っ
た忠実な螢光面の形成を可能とし、かつ、低電圧及び短
時間で電着させることのできる電着方法及び電着装置を
提供することにある。

（課題を解決するための手段）本発明は、上述の課題を解決するために、電気泳動法を
用いて電着基板に配列形成された多数の微少セグメント
電極に螢光体粒子を付着させる電１　方法において、イ
ソプロピルアルコールを主成分とした非水系溶媒に螢光
体粒子を分散させかつ電解物質及び分散剤を溶解させた
電着液中に１重量比０．２％〜１．０％の水分を含有さ
せた電着液を使用する。

また、上記の電着液を使用する電着装置において、上記
電着液中の水分量を検知する水分検知センサと、この水
分検知センサの検知結果に基づいて上記電着液中の水分
量を調節する水分量調節手段、もしくは上記水分検知セ
ンサの検知結果に基づいて電着装置の電着条件を変化さ
せる電着条件可変手段とを具備する構成とする。

（作　用）本発明によれば、イソプロピルアルコールを主成分とし
た非水系溶媒に螢光体粒子を分散させかつ電解物質及び
分散剤を溶解させた電着液中に、重量比０．２％〜１．
０％の水分を含有させた電着液を使用するので、ＩＰＡ
の導電率が増加されて電流が流れやすくなり、電極面上
での螢光体粒子の凝析が促進される。

（実　施　例）以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する。

第２図及び第３図において、電着基板５は、ガラス基板
１上にパターニングされたアルミ電極２と、ガラス基板
１上に配列形成されたレジスト３からなる微少なセグメ
ント電極４とで構成されている。ここで、ピッチが４０
０のｄｐｉのときは、セグメント電極４の大きさは５０
μｍ×５０μＴｎで、その電極間隔は１３．５μｍ（ピ
ッチ６３゜５μｍ）とし、レジスト３の厚さは１．２±
０゜２μｍとする。

電着装置は、第４図及び第５図に示すように、電着基板
５．対向電極６．プロペラ撹拌器７．電圧印加装置９等
で構成されており、円形の容器内に、電着液８を収容し
て使用される。

第４図及び第５図において、プロペラ撹拌器７は、図示
しないモータにより回転されて、電着液８を撹拌する。

このプロペラ撹拌器７の回転軸には、六角柱状の支持体
が一体的に形成されている。

また、電着基板５は、多角形状に組み合わされて筒状に
形成され、プロペラ撹拌器７の支持体に装着されて、電
着液８内で回転される。

これにより、電着液８中に分散された螢光体粒子は１周
知のように、電着基板５の回転により。

セグメント電極４のパターンに沿って電着され、セグメ
ント電極４のパターンに応じた螢光面を形成する。

本実施例では、この螢光体粒子に、平均流刑約３．０μ
ｍの酸化亜鉛（Ｚｎ○）を使用し、プロペラ撹拌器７の
回転数を８０Ｏｒｐｍとして電着を行なった。

また２電着液８としては、２０ＱのＩＰＡに、５００ｍ
ｇの電解質の硝酸アルミニウムを溶解し、５０ｇの酸化
亜鉛（螢光体粒子）を分散させるとともに、重量比とし
て０．２〜１．０％の水を調節しながら添加したものを
使用した。

この電着液８中において、電圧印加装置９により１５Ｖ
の電圧を２分間印加して電着を実施した結果、セグメン
ト電極４のパターンに忠実（±３μｍ）な螢光面を短時
間で形成することができた。

これは、電着液８に添加した少量の水分（０゜２％以上
）の存在により、ＩＰＡの導電率が増加されて電流の流
れが高められたことと、電極面上での螢光体粒子の凝析
が促進されたことによる。

このように、本発明における電着方法及び電着装置では
、水を添加しない従来の場合と比較して、所望の電着量
を得るために必要な時間を短縮させることができ、かつ
、電着時の印加電圧を低下させることができた。

また、このような実験の結果、電着液８中の水分の含有
量が１％よりも多くなると電流の流れが高くなりすぎる
とともに、電着液８中での螢光体粒子の分散性が悪化す
ることが明らかとなった。

また、例えば、約１５０μｍ　Ｘ　１５０μｍ以上（２
００ｄｐｉ以下）の大きな螢光面積を電着する場合には
、その電着条件が易しくなり、電着量も３％ぐらいまで
増加することから、電着液中の２に分合有量が多くても
構わないが１本実施例のように、微少なセグメント電極
４の場合には、必要以上の水分を添加すると、電着によ
り形成される螢光面の形状がそのパターンに忠実でなく
なる。

こうしたことから、電着液８の水分量は、重量比で０．
１〜１．０％の水分量のとき、螢光体粒子の分散性を低
下させずに容易な電着を実現し得ることが明らかとなっ
た。

このことは、電着液８に、ニトロセルロースやアミンな
どの分散剤を含んでいる場合にも、同様のことが言える
。

また、ＩＰＡを主成分とするアセトンやエタノール等の
螢光体分散剤についても、これと同様のことが言え、上
述のような効果を得ることができる。

第１図は、上述の電着方法に基づいて構成された電着装
置の一例を示している。

この電着装置は、電着液８中の水分量を検知する水分検
知センサ１ｏ、及びこの水分検知センサ１０の検知結果
に基づいて上記電着液中の水分量を調節する水分量調節
手段１１を具備している。

第５図において、容器内の電着液８は、循環ポンプ１２
により、水分量調節手段１１を通して循環される。

これにより、水分量調節手段１１は、水分検知センサ１
０の検知結果に基づいて、電着液８の水分含有量を調節
する。このとき、水分量調節手段１１は、重量比で０．
２〜１．０％の水分量を含む電着液８に調節するように
、予め設定される。

ここで、水分検知センサ１０としては、例えば、導電計
のような、電着液８の水分量に基づいて関係的にその出
力が可変される素子が使用される。

また、水分量調節手段１１は、例えば、吸水剤を含んだ
吸水層と、水を収容した注水層とを備え、水分検知セン
サ１ｏの出力に基づいて、電着液８の水分量が設定値の
範囲を維持するように、吸水層もしくは注水層のいずれ
かの弁をｙＡ節するように構成される。

（発明の効果）本発明によれば、セグメント電極のパターンに忠実な螢
光面を短時間で、かつ、低い電着電圧で容易に形成する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の概略断面図、第２図は上記実
施例における電極板の概略平面図、第３図は上記電極板
の概略側面図、第４図は本発明が実施される電着装置の
概略平断面図、第５図は上記電着装置の概略側断面図で
ある。１・・・ガラス基板、２・・・アルミ電極、３・・・レ
ジスト、４・・・セグメント電極、５・・・電着基板、
６・・・対向′ｉｌｉ極、７・・・プロペラ撹拌器、８
・・・電着液、９・・・電圧印加装置。１０・・・水分検知センサ、１１・・・水分量調節手段
、１２・・・循環ポンプ。

Claims

【特許請求の範囲】１、電気泳動法を用いて電着基板に配列形成された多数
の微少セグメント電極に螢光体粒子を付着させる電着方
法において、イソプロピルアルコールを主成分とした非
水系溶媒に螢光体粒子を分散させかつ電解物質及び分散
剤を溶解させた電着液中に、重量比０．２％〜１．０％
の水分を含有させた電着液を使用することを特徴とする
電着方法。２、上記請求項１記載の電着液を使用する電着装置にお
いて、上記電着液中の水分量を検知する水分検知センサ
と、この水分検知センサの検知結果に基づいて上記電着
液中の水分量を調節する水分量調節手段、もしくは上記
水分検知センサの検知結果に基づいて電着装置の電着条
件を変化させる電着条件可変手段とを具備することを特
徴とする電着装置。