JPH0314691B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ この発明は、一連の容器包囲用のバンドの列を
有する弾性プラスチツクのキヤリヤ帯を幅方向に
伸ばしてバンドを拡張し、このバンドを複数列の
容器に個々に嵌めたのち拡張を釈放することによ
つて容器を複数個宛の容器包装体にする容器列へ
のキヤリヤ帯の装着装置に関する。

＜従来の技術＞ このような容器列へのキヤリヤ帯の装着装置を
本出願人は特開昭50−14492号公報で開示した。

上記公知の装置は、一連の容器包囲用のバンド
の列を有する弾性プラスチツクのキヤリヤ帯を回
りにかけ、これを幅方向に伸ばして複数列の容器
に装着し、容器包装体にする回転ドラムを備え、
上記回転ドラムは前記複数列の容器の上方で水平
軸を中心に回転するよう該水平軸に平行に離して
取付けられた一対のスパイダーホイールを有し、
上記各スパイダーホイールの外周には、前記キヤ
リヤ帯のバンドの外縁部の内周に係合してこれを
幅方向に伸長するための相対向した直立爪片から
なるジヨーを備えた対をなす複数のジヨーステー
シヨンを円周方向に複数個設け、上記対の一方又
は双方のジヨーステーシヨンには回転ドラムの回
転に伴いカム軌道沿いに転動し、ジヨーステーシ
ヨンをキヤリヤ帯の幅を拡げる方向に移動させる
コロを設けてある。

＜発明が解決しようとする課題＞ 上記装置では各対のジヨーステーシヨンの相対
向したジヨーは直立爪片から構成されている。従
つて、対の一方或いは双方のジヨーステーシヨン
をキヤリヤ帯の幅方向外向きに移動させ、平らに
供給されるキヤリヤ帯の幅を伸ばして容器包囲用
のバンドを拡張する際、バンドの弾性変形でバン
ドの外縁部が直立爪片から上に抜け外れることが
あつた。そうするとキヤリヤ帯を容器列に装着す
ることが不可能になるので、直ちに装置の運転を
停め、外れたバンドの外縁部を手で引張つてよじ
り、ジヨーステーシヨンの直立爪片に掛け直さね
ばならなかつた。この作業は狭いスペースで行な
わねばならないので難渋すると共に、装置の運転
の中断により大量生産される飲料入り缶等の包装
が生産量に間に合わなくなる。

＜課題を解決するための手段＞ そこで本発明はジヨーの直立爪片に係合する容
器包囲用のバンドの外縁部をよじつてほゞ90゜変
形させることにより、該バンドをキヤリヤ帯の幅
方向に拡張する際にバンドが直立爪片から上に抜
け外れることを防止したのであつて、一連の容器
包囲用のバンドの列を有する弾性プラスチツクの
キヤリヤ帯を回りにかけ、これを幅方向に伸ばし
て複数列の容器に装着し、容器包装体にする回転
ドラムを備え、上記回転ドラムは前記複数列の容
器の上方で水平軸を中心に回転するよう該水平軸
に平行に離して取付けられた一対のスパイダーホ
イールを有し、上記各スパイダーホイールの外周
には、前記キヤリヤ帯のバンドの外縁部の内周に
係合してこれを幅方向に伸長するための相対向し
た直立爪片からなるジヨーを備えた対をなす複数
のジヨーステーシヨンを円周方向に複数個設け、
上記対の一方又は双方のジヨーステーシヨンには
回転ドラムの回転に伴いカム軌道沿いに転動し、
ジヨーステーシヨンをキヤリヤ帯の幅を拡げる方
向に移動させるコロを設けた容器列へのキヤリヤ
帯の装着装置において、 上記各ジヨーステーシヨンは前記直立爪片の外
に斜め外向きに傾いて立つ斜立片を有し、 前記回転ドラムにキヤリヤ帯を給送する回転ド
ラムの入口領域にはキヤリヤ帯のガイド兼フオー
ミング部を設け、このガイド兼フオーミング部に
はキヤリヤ帯の幅方向に離れ、且つ前記対をなす
各ジヨーステーシヨンの直立爪片と、斜立片との
間隙に下縁を向けた一対のフオーミングバーを設
け、上記各フオーミングバーの下縁は前記回転ド
ラムの回転方向に見て当初は上記直立爪片と斜立
片の上端から上に離れ、次第に下向きに延びて直
立爪と斜立片との間に降り、上記斜立片の斜面と
協働して前記キヤリヤ帯のバンドの縁部をほゞ
90゜よじるようになつていることを特徴とする。

＜実施例＞ 第１図において１０はキヤリヤの装着装置を示
し、固定の水平軸２４を中心に回転する回転ドラ
ム１２を含む。回転ドラム１２の回りには円周方
向に離れて左右で対をなす複数のジヨーステーシ
ヨンがある。縦横に列をなす一連の容器包囲用の
バンドの列を含む切断可能なキヤリヤ帯１１をリ
ール１４から回転ドラムの入口領域のガイド兼フ
オーミング部１５の中へ連続的に給送する。回転
ドラム１２は第１図の矢印Ａ方向に回転し、複列
の容器、例えば缶は回転ドラム１２の直下の包装
区域内へ矢印Ｂ方向にコンベヤ１８に乗つて連続
的に移動する。そして、横方向に整合した複数列
で移動する容器６０の複数個宛が容器包装体６１
となる。この容器包装体６１は複数の缶と、キヤ
リヤ帯から切断され、各缶の突出縁の下方に嵌ま
つているキヤリヤ６２とを含んでいる。

この発明は相対向したジヨー３８と３８を有す
る１対宛のジヨー装置２６を含む。各ジヨー３８
はキヤリヤ帯の幅方向に並んだ左右の外側のバン
ドの中に入り、相対向したジヨー３８の一方又は
両方の移動でバンドの外縁部をキヤリヤ帯の幅方
向外向きに引張り、キヤリヤ帯を幅方向に伸張す
る。この実施例では一方、例えば右側のジヨー３
８は回転ドラム上で第３図、第４図において右に
移動するが、これと対向した左側のジヨー３８は
静止している。このため、キヤリヤ帯の幅方向
（左右）に離れた１対のスパイダ部材２０と、２
２を水平軸２４を中心に回転するように設け、固
定ジヨーステーシヨン３０はスパイダ２０に固着
し、可動ジヨーステーシヨン２８はキヤリヤ帯の
幅方向に移動可能にスパイダ２２に取付ける。

各ジヨー３８は各ジヨーステーシヨン２８，３
０上から弧状に離れて立つ１対の直立爪片４０を
含む。各ジヨーステーシヨン２８，３０は斜め
上、外向きに突出し、上記直立爪片４０の外側と
の間に間隙を形成する斜立片４２を含む。

スパイダ２２の外周には円周方向に離してガイ
ド装置３４が固着してあり、左端に可動ジヨース
テーシヨン２８を取付けたロツド３２がキヤリヤ
帯の幅方向に滑動できるようガイド装置を貫通し
ている。このロツド３２の右端にはカム軌道と連
携するローラ３６を取付けた支持具３５が固定し
てある。回転ドラムが第１図に示す方向に回転す
るにつれ、カム軌道に沿つて転動する上記ローラ
３６によりロツド３２は右に動き、可動ジヨース
テーシヨン２８は固定ジヨーステーシヨン３０か
ら離れるので、キヤリヤ帯は次第に幅方向に伸ば
される。

キヤリヤ帯のバンドを確実、適正に直立爪片４
０に係合させるには、バンドの外縁部６４をキヤ
リヤ帯の面に対し90゜よじることが重要である。
バンドの外縁部のよじりは可動、固定の各ジヨー
ステーシヨンにある斜立片４２と、バンドの外縁
部６４を斜立片４２の斜面に順応させるくさびと
して作動する一対のフオーミングバー５０の協力
により前述のガイド兼フオーミング部１５で効果
的かつ効率的な方法で確実に行なわれる。

可動、固定の各ジヨーステーシヨン２８，３０
と、簡単な直線状のフオーミングバー５０は、キ
ヤリヤ帯のバンドの外縁部６４を直角状によじ
る。それにはキヤリヤ帯１１をカバー４６をもつ
ほゞＵ形のトラフ４４を含むガイド部の上記カバ
ーの下へ給送する。キヤリヤ帯はこのカバーの下
を潜り抜けたのちフオーミングガイド部に入り、
そこを移動する。このフオーミングガイド部は左
右の定置側部レール４８を含む。このレール４８
はＵ形のトラフ４４の側部レールに延長状に固定
することができる。左右の定置側部レール４８と
４８の間に取付杆を渡設し、この取付杆に対して
前述の一対のフオーミングバー５０を左右に離し
て取付ける。これらのフオーミングバー５０は概
ね直線状で、夫々定置側部レール４８の内側に離
れ、その下方を回転ドラムと一体に回転移動する
可動、固定の各ジヨーステーシヨン２８，３０の
移動進路と整合するようになつている。例えば、
こゝに説明する実施例では、第２図の左側のフオ
ーミングバー５０はスパイダ２０と平行で、固定
ジヨーステーシヨン３０の斜立片４２と直立爪片
４０の間の間隙に整合している。同様に右側のフ
オーミングバー５０は可動ジヨーステーシヨン２
８がキヤリヤ帯を未だ引張り伸ばさない左側に位
置しているときの斜立片４２と直立爪片４０との
間の間隙に整合している。操作の安定性を確保す
るため、左右のフオーミングバー５０と５０の間
隔の下方に位置する裏打ち板５４をトラフ４４か
ら片持状に突出させてキヤリヤ帯を裏打ち板上で
移動させるようにすると共に、この裏打ち板５４
上にキヤリヤ帯を抑え付ける押圧片５２を設け、
フオーミングバー５０，５０がキヤリヤ帯バンド
の外縁部６４をよじる際にキヤリヤ帯が浮き上が
るのを防止するとよい キヤリヤ帯をガイド兼フオーミング部１５でト
ラフ４４を有するガイド部から給送することによ
りバンドの左右の外縁部６４は可動、固定各ジヨ
ーステーシヨン２８，３０の上にのり、斜立片４
２と整合するので、フオーミングバー５０の当初
の部分の下縁は斜立片４２から上に離して置く。
キヤリヤ帯と可動、固定各ジヨーステーシヨンが
回転ドラムの回転方向に移動するにつれて、フオ
ーミングバー５０の下向き長さが次第に増大する
ので、フオーミングバーの下縁は斜立片４２と直
立爪片４０との間の間隙に深く入つて行き、第４
図に示すようにキヤリヤ帯の外縁部を慎重且つ確
実によじる。そして、フオーミングバーの下をキ
ヤリヤ帯が通過したのち可動ジヨーステーシヨン
がキヤリヤ帯の幅方向外向きに徐々に移動するに
つれ直立爪片４０は直角によじられたバンドの外
縁部６４に外れることなく係合し、キヤリヤ帯を
幅方向に拡げる。

キヤリヤ帯のバンドの外縁部を掛けるための各
ジヨーステーシヨンの直立爪片４０の円弧の半径
はバンドを掛ける容器、例えば缶の半径と同じで
あるより寧ろ大であることが好ましい。第５図は
そのことを示すもので、直立爪片４０の半径を缶
６０よりも大きくし、しかも長さＬを缶の直径よ
り短くすることにより回転ドラムに取付けられて
回転移動する可動、固定各ジヨーステーシヨン２
８，３０と、ベルトに乗つて移動する缶との間の
隙間を大きくあけることができ、キヤリヤ帯のバ
ンドを拡げ、缶に被せて嵌めることが確実に行な
える。

＜発明の効果＞ 従来装置では直立爪片がバンドを拡張する力で
バンドの外縁部を90゜よじるようにしたため、前
述のようにバンドが直立爪片から上に抜け外れ、
拡張できないことがあつた。しかし本発明では直
立爪片が係合するバンドの外縁部を斜立片４２
と、フオーミングバー５０とによつて予め90゜よ
じり、よじつた状態で直立爪片に拡張させるた
め、直立爪片がバンドを拡張する際にバンドが直
立爪片から上に抜け外れることを完全に防止でき
る。従つて、バンドが直立爪片から外れる都度、
装置の運転を停め、外れたバンドの外縁部を指で
引張つてよじりながら直立爪片に係合させていた
手数と、運転の中断が不要になり、容器包装体の
生産性が著しく高まる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図
は装置全体の概略側面図、第２図は第１図の２−
２線方向から見た本発明の要部の拡大平面図、第
３図は可動、固定両ジヨーステーシヨンの拡大平
面図、第４図は第２図の４−４線での断面図、第
５図は第１図の５−５線方向から見た可動ステー
シヨンと固定ステーシヨンの直立爪片の配置を示
す平面図である。 図中、１１はキヤリヤ帯、１２は回転ドラム、
１５はガイド兼フオーミング部、２０，２２はス
パイダー、２４は水平軸、２８は可動ジヨーステ
ーシヨン、３０は固定ジヨーステーシヨン、３８
はジヨー、４０はその直立爪片、４２は斜立片、
５０はフオーミングバー、６０は容器（缶）、６
１は容器包装体、６２はキヤリヤ帯から切断した
キヤリヤを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 一連の容器包囲用のバンドの列を有する弾性
   プラスチツクのキヤリヤ帯を回りにかけ、これを
   幅方向に伸ばして複数列の容器に装着し、容器包
   装体にする回転ドラムを備え、上記回転ドラムは
   前記複数列の容器の上方で水平軸を中心に回転す
   るよう該水平軸に平行に離して取付けられた一対
   のスパイダーホイールを有し、上記各スパイダー
   ホイールの外周には、前記キヤリヤ帯のバンドの
   外縁部の内周に係合してこれを幅方向に伸長する
   ための相対向した直立爪片からなるジヨーを備え
   た対をなす複数のジヨーステーシヨンを円周方向
   に複数個設け、上記対の一方又は双方のジヨース
   テーシヨンには回転ドラムの回転に伴いカム軌道
   沿いに転動し、ジヨーステーシヨンをキヤリヤ帯
   の幅を拡げる方向に移動させるコロを設けた容器
   列へのキヤリヤ帯の装着装置において、 上記各ジヨーステーシヨンは前記直立爪片の外
   に斜め外向きに傾いて立つ斜立片を有し、 前記回転ドラムにキヤリヤ帯を給送する回転ド
   ラムの入口領域にはキヤリヤ帯のガイド兼フオー
   ミング部を設け、このガイド兼フオーミング部に
   はキヤリヤ帯の幅方向に離れ、且つ前記対をなす
   各ジヨーステーシヨンの直立爪片と、斜立片との
   間隙に下縁を向けた一対のフオーミングバーを設
   け、上記各フオーミングバーの下縁は前記回転ド
   ラムの回転方向に見て当初は上記直立爪片と斜立
   片の上端から上に離れ、次第に下向きに延びて直
   立爪と斜立片との間に降り、上記斜立片の斜面と
   協働して前記キヤリヤ帯のバンドの縁部をほゞ
   90゜よじるようになつていることを特徴とする容
   器列へのキヤリヤ帯の装着装置。