JPH03146646A - りん青銅合金の熱間圧延方法 - Google Patents

りん青銅合金の熱間圧延方法

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JPH03146646A
JPH03146646A JP28069589A JP28069589A JPH03146646A JP H03146646 A JPH03146646 A JP H03146646A JP 28069589 A JP28069589 A JP 28069589A JP 28069589 A JP28069589 A JP 28069589A JP H03146646 A JPH03146646 A JP H03146646A
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JP
Japan
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rolling
ingot
oxide film
thickness
phosphor bronze
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Pending
Application number
JP28069589A
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English (en)
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Kosaku Nakano
中野 耕作
Keisuke Kitazato
北里 敬輔
Yoshihiro Yama
山 善裕
Keiichi Kobayashi
敬一 小林
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 の電子機器部品に使用されるりん青銅合金の圧延方法に
関する。
〔従来の技術とその課題〕
Snを4.5〜9. Q wt%、Pを0.03〜0.
35 wt%含有したりん青銅合金はバネ材或いは耐摩
耗性材料として工業上広く実用されている。
ところでりん青銅合金鋳塊には、結晶粒界やセル境界に
δ相(Cu−33%Sn)が偏析しており、このδ相は
融点が低(高温で脆弱となり、熱間圧延時に割れの原因
となるもので、従ってSnを均質化する為予め鋳塊を6
50〜750℃にて4〜8H加熱処理したのち熱間圧延
していたが、均質化が充分になされず圧延材表面近傍に
割れが多発し、これを除去するのに圧延材を何回も面前
する必要があり、この為製造歩留りが低下するという問
題があった。
このようなことから上記りん青銅合金鋳塊は、横型連続
鋳造法により板状鋳塊を鋳造し、この板状鋳塊を冷間圧
延と中間焼鈍を繰り返し施して加エネルギー的にも不利
であった。
〔課題を解決する為の手段及び作用〕
本発明はかかる状況に鑑み鋭意研究を行った結果、熱間
圧延前の再加熱の陥りん青銅合金鋳塊表面に形成される
酸化膜は熱間圧延時に潤滑作用を果たし、上記鋳塊表面
に発生する割れを軽減することを知見し、更に研究を重
ねて本発明を完成させるに到ったもので、その目的とす
るところは割れが生じ難いりん青銅合金鋳塊の熱間圧延
方法を提供することにある。
即ち本発明は、Snを4.5〜9.0 wt%、Pを0
゜03〜0.35wt%含有したりん青銅合金のスラブ
状鋳塊を酸化性雰囲気の再熱炉に入れて7℃/■i以下
の速度で昇温せしめて、下記式を満足する条件にて加熱
処理を施して、上記鋳塊を均質化すると共に、上記スラ
ブ状鋳塊表面に0.2〜0.4 m厚さの酸化膜を形成
せしめ、しかるのち上記スラブ状鋳塊をモーターパワー
がMkwの熱間圧延機を用い、上記圧延機の圧延ロール
にM/ 3 (1/win)以下の量のクーラントをか
けて熱間圧延することを特徴とするものである。
−33,3t+900≦T≦−8,3t+900゜60
0≦T≦800(但し、Tは均質化温度℃、tは均質化
時間H)。
本発明方法において、鋳塊を加熱処理するのはりん青銅
合金鋳塊中のSnの分布を均質化し又鋳造組織を微細な
再結晶組織にする為に行うもので、その加熱処理条件、
−33,3t+900≦T≦−8,3t+900、−6
00≦T≦800 (但し、Tは均質化温度℃、tは均
質化時間H)は実験により求めたものである。
即ち、Cu  9.0wt%Sn  O,35wt%P
合金の幅500an厚さ150■−のスラブ状鋳塊を種
々温度、時間にて加熱処理して、Snの状態分析並びに
結晶組織観察を行なって許容加熱処理条件を見出したも
のである。
上記の許容加熱処理条件はX線マイクロアナライザーに
よって状態分析を行ってデンドライトの内部及び界面で
Snの濃度差がないこと、又鋳造組織が静的再結晶ms
に変化し且つそれが粗大化していないことを判定基準に
して決定した。
斯くして上記条件を満たす温度、時間領域は第1図に示
したOをプロットした領域であってこの領域を数式で示
したのが前記の−33,3t+900≦T≦−8,3t
+900. 600≦T≦800の式である。
第1図において口でプロットした領域は未だ鋳造組織が
残っている領域であり、鋳造組織のまま圧延すると結晶
粒界に割れが生ずる0次にΔでプロットした領域は二次
再結晶が進み結晶粒が粗大化した領域である。この領域
には粒界にδ相が残存しており、二次再結晶の進行に伴
い集合して粗大化して圧延時に深い圧延割れを生ずる原
因となる。一方加熱処理温度が800℃以上の・でプロ
ットした領域はCu−3n系状態図からも判るように結
晶が一部融解する為この温度で圧延すると大割れが発生
する。他方加熱処理温度が600°C以下では鋳造組織
の再結晶化に長時間を要し実用性に欠ける。
減らして調べたが、Sn又は/及びPの含有量の減少に
伴って均質化時間は短縮され、又再結晶化条件は第11
gに示したものと全く同じであった。
本発明方法において、りん青銅合金鋳塊を加熱処理する
際の昇温速度を7℃/rmsn以下に限定した理由は昇
温速度が7°C/sinを超えると鋳塊が熱歪みを生じ
て割れる為である。
本発明方法において、りん青銅合金鋳塊表面に生成する
酸化膜の厚さを0.2〜0.4園−の範囲に限定したの
は、実験結果に基づいてなされたものである。
即ち、Cu  9.0wt%Sn  0.35wt%P
合金の幅50〇−厚さ150mmのスラブ状鋳塊を用い
、これを22パスかけて9Il111厚さに圧延して割
れの状況を調べたところ、第2図に示したように、割れ
の個数は酸化膜が厚い程減少するが、割れの深さは酸化
膜が厚(でも又薄(ても深くなり0.2〜0.4關の間
で最小となり、その時の割れ深さは平均0.2 as以
下であることから限定したものである。
する為片面0.4 mm程度面削するので、上記の0.
2mow程度の割れは1回の面前で完全に除去される。
上記の割れの深さは第3図に示したようにSn含有量の
減少に伴って浅くなるもので、鋳塊の酸化膜厚さは0.
2〜0.4 Ilmの範囲にあれば問題ない。
上記において、酸化膜の厚さが0.4 a+a+を超え
ると割れが深くなる理由は、酸化膜は厚くなると合金と
の密着性が低下し、熱間圧延時の塑性変形又は冷却ロー
ルによる熱衝撃又はクーラントの酸化膜中への侵入、蒸
発によって酸化膜が部分的に剥離して摩擦抵抗が局部的
に変化する為、又0.2 ms未満では酸化膜の潤滑作
用が低下する為と考えられる。
上記酸化膜は加熱処理を酸化性雰囲気で行うことによっ
て形成されるもので、加熱炉に灯油又はブタンガスを燃
料とする炉を用いると雰囲気を制御し易く好ましいもの
である。第4図に空燃比と酸化膜の厚さとの関係を示し
たが本発明方法の加熱処理条件では空燃比を1.0〜1
.1に制御することにより0.2〜0.4 wm+厚さ
の酸化膜が形成される。
又第5図には酸化膜の成長速度を示したが加熱温度60
0°Cでは9〜36H,800°Cでは3〜12H加熱
することによって、0.2〜0.4 ma+の酸化膜が
形成されることが判った。即ち、前述の均質化処理条件
内において、酸化膜厚さを0.2〜0.41にするには
空燃比を1.0〜1.1に制御すれば良いことが判った
本発明方法において、圧延ロールにかけるクーラントの
量は、圧延機のパワーがMk−の場合M/3 (j!/
−in )以下とするものであるが、これも前記と同じ
Cu−9,0wt%5n−0,35wt%P合金鋳塊を
用い、これを加熱処理して表面に0.4 a*■厚さの
酸化膜を形成して圧延実験を行って求めた条件で、第6
図にその実験結果を示したように、モーターパワー15
00に−の圧延機を用いて圧延したところ、圧延ロール
にかけるクーラント流量が500 f/■in以下にお
いて割れの平均深さが0.2露■以下に浅くなることが
判った。
従来より、モーターパワーがMkwの圧延機の圧延ロー
ルにはMj!/sinの多量のクーラントをかけて熱膨
張によるロール変形を防止して圧延がなされており、従
って本発明方法においては、クーラントの流量を従来の
1/3以下に抑えて圧延するもので、当然ロール変形は
おきるが圧延上がりで面前することにより材料の寸法精
度には殆ど影響しないことが確認されている。
上記において、クーラントの流量を減少させると割れ深
さが浅くなる理由は、圧延材にかかる圧延ロールからの
熱衝撃が緩和されて酸化膜の剥離が防止される為と考え
られる。
又第6図から明らかなようにクーラントの流量は少ない
程、割れは浅くなるがあまり少ないとロール表面や軸受
けが損傷するので、少なくともM/ 4 (j!/si
n )の量のクーラントは流す必要がある。又圧延停止
中はクーラントは充分な量を流しておいた方がロール寿
命が向上して好ましく、又ロールにはゴムシール等を付
けてクーラントが圧延材表面に付着しないようにする必
要がある。
〔実施例] 以下に本発明を実施例により詳細に説明する。
Cu  9.0wt%−0,35sst%P合金を溶解
炉にて溶解し、この溶湯を水冷鋳造法により幅5001
111゜厚さ150II履のスラブ状鋳塊に鋳造した0
次にこの鋳塊を種々条件にて加熱処理及び熱間圧延して
9s園厚さの板状体となして、割れの状況を調査し丸上
記において、加熱炉にはブタンガス燃焼炉を用い又圧延
機にはモーターパワーが1500kwの圧延機を用いた
。又厚さ15011−から91までの圧延は22パスか
けて行った。結果は主な製造条件及び加熱処理後の酸化
膜厚さ及び鋳塊組織を併記して第1表に示した。
第1表より明らかなように、本発明方法品は割れ個数も
比較的少なく又割れ深さも0.2.mm以下で品質的に
良好なものであった。
これに対し比較方法品のNO7〜11は加熱処理の温度
、時間又は昇温速度が本発明方法の限定範囲外にある為
、深さが1.Ommを超える中、大割れが発生した。又
N012は加熱処理時の空燃比が大きく、N013はク
ーラント流量が多かった為いずれも割れ深さが0.2 
+u+を超えるものとなった。
〔効果〕
以上述べたように、本発明の熱間圧延方法によれば圧延
割れが生じ難く、依って高品質のりん青銅合金材を効率
よく製造することができ、工業上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の加熱処理条件を示す図、第2図は
圧延割れに及ぼす鋳塊表面の酸化膜厚1さの影響を示す
図、第3図は圧延割れ深さに及ぼす鋳塊中Sn量の影響
を示す図、第4.5図は鋳塊表面に形成される酸化膜厚
に及ぼすそれぞれ空燃比及び加熱処理時間の影響を示す
図、第6図は圧延割れ深さに及ぼすクーラント流量の影
響を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 Snを4.5〜9.0wt%、Pを0.03〜0.35
    %含有したりん青銅合金のスラブ状鋳塊を酸化性雰囲気
    の再熱炉に入れて7℃/min以下の速度で昇温せしめ
    て、下記式を満足する条件にて加熱処理を施して、上記
    鋳塊を均質化すると共に、上記スラブ状鋳塊表面に0.
    2〜0.4mm厚さの酸化膜を形成せしめ、しかるのち
    上記スラブ状鋳塊をモーターパワーがMkwの熱間圧延
    機を用い、上記圧延機の圧延ロールにM/3(l/mi
    n)以下の量のクーラントをかけて熱間圧延することを
    特徴とするりん青銅合金の熱間圧延方法 −33.3t+900≦T≦−8.3t+900、60
    0≦T≦800(但し、Tは均質化温度℃、tは均質化
    時間H)。
JP28069589A 1989-10-28 1989-10-28 りん青銅合金の熱間圧延方法 Pending JPH03146646A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107695622A (zh) * 2017-09-22 2018-02-16 山西春雷铜材有限责任公司 新能源汽车电池极耳用铜带的制备方法

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