JPH03145112A - 磁器コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

磁器コンデンサ及びその製造方法

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JPH03145112A
JPH03145112A JP1283708A JP28370889A JPH03145112A JP H03145112 A JPH03145112 A JP H03145112A JP 1283708 A JP1283708 A JP 1283708A JP 28370889 A JP28370889 A JP 28370889A JP H03145112 A JPH03145112 A JP H03145112A
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寿光 静野
Hiroshi Kishi
弘志 岸
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、誘電体磁器と少なくとも2つの電極とから成
る単層又は積層構造の磁器コンデンサ及びその製造方法
に関する。
[従来の技術1 従来、積層磁器コンデンサを製造する際には、誘電体磁
器原料粉末から成るグリーンシート(未焼結磁器シート
)に白金又はパラジウム等の貴金属の導電性ペーストを
所望パターンに印刷し、これを複数枚積み重ねて圧着し
、1300℃〜1600℃の酸化性雰囲気中で焼結させ
た。これにより、誘電体磁器と内部電極とが同時に得ら
れる。
上述の如く、貴金属を使用すれば、酸化性雰囲気中で高
温で焼結させても目的とする内部電極を得ることができ
る。しかし、白金、パラジウム等の貴金属は高価である
ため、必然的に積層磁器コンデンサがコスト高になった
上述の問題を解決することができるものとして、本件出
願人に係わる特公昭61−14607号公報には、 (B a   M  ) OT i 02  (但し、
MはMk−xxk g及びZnの内の少なくとも1種)から成る基本成分と
、Li  Oと5lO7とから成る添加成分とを含む誘
11体磁器組成物が開示されている。
また、特公昭61−14608号公報には、上記の特公
昭61−14607号公報のCr2O3と5IO2の代
りに、Li2OとSiO2とMO(但し、MOはBa0
.CaO及びSrOの内の少なくとも1種)とから成る
添加成分とを含む誘電体磁器組成物が開示されている。
また、特公昭61−14609号公報には、(Ba  
  M  L  ) OTlO2(但し、Mk−x−y
  X  y   k はMg及びZnの少なくとも1種、LはSr及びCaの
内の少なくとも1種)から成る基本成分とLi  Oと
8102とから成る添加成分とを含む誘電体磁器組成物
が開示されている。
また、特公昭61−14610号公報には、上記の特公
昭61−14609号公報におけるLi2OとSiO2
の代りに、L 120とSiO2とMO<但し、MOは
Bad、CaO及びSrOの内の少なくとも1種)とか
ら成る添加成分を含む誘電体磁器組成物が開示されてい
る。
また、特公昭61−14611号公報には、(B a 
  M  ) OT 102  (但し、MはMg、−
xxk Zn、Sr及びCaの少なくとも1種)から成る基本成
分と、BOと5iO7とから成る添加3 成分とを含む誘電体磁器組成物が開示されている。
また、特公昭62−1595号公報には、(Ba   
M  ) OT i 02  (但し、MはMg、Z−
XXk n、Sr及びCaの内の少なくとも1種)から成る基本
成分と、B203とMO(但しMOはBaO,MgO,
ZnO,SrO及びCaOの少なくとも1種)とから成
る添加成分とを含む誘電体磁器組成物が開示されている
また、特公昭62−1596号公報には、上記の特公昭
62−1595号公% ノB 203トM Oの代りに
、BOとsto□とMO(但しMO3 はBad、MgO,Zn0.SrO及びCaOの内の少
なくとも1種)とから成る添加成分とを含む誘電体磁器
組成物が開示されている。
これらに開示されている誘電体磁器組成物は、還元性雰
囲気1200℃以下の条件の焼成で得ることができ、比
誘電率が2000以上、静電容量の温度変化率が一25
℃〜+85℃で±10%の範囲にすることができるもの
である。
[発明が解決しようとする課H] ところで、近年の電子回路の高密度化に伴い、積層コン
デンサの小型化の要求が非常に強く、これに対応する為
に、温度変化率を悪化させることなく誘電体の比誘電率
を、上記各公報に開示されている誘を体磁器組成物の比
誘電率よりも更に増大させることが望まれている。
そこで、本発明の目的は、非酸化性雰囲気、1200℃
以下の温度での焼成で得るものであるにも拘らず、高い
誘電率を有し、且つ広い温度範囲にわたって誘電率の温
度変化率が小さい誘電体磁器を備えている磁器コンデン
サ及びその製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本発明は、誘電体磁器と、前
記磁器に接触している少なくとも2つの電極とから成る
磁器コンデンサにおいて、前記磁器が100.0重量部
の基本成分と、0.01〜3、oo重量部の第1の添加
成分と、0.2〜5゜0重量部の第2の添加成分とから
成り、前記基本成分が、(Ba1<−x Mx)OkT
iO2(但し、MはMg、Znの内の少なくとも1種の
金属、kは1.00〜1.05、Xは、0.01〜0.
10の範囲内の数値)であり、少なくとも1種の添加成
分がCr  OとA I 20 sとの内の少なくとも
13 種の金属酸化物であり、前記第2の添加成分がLi2O
とSiO2とMO(但し、MOはBa0.Sr0.Ca
b、MgO及びZnOの内の少なくとも1種の金属酸化
物)から成り、且つ前記Li2Oと前記5IO2と前記
MOとの組成範囲がこれ等の組成をモル%で示す三角図
における前記Li2Oが1モル%、前記sio。が80
モル%、前記MOが19モル%の点(A)と、前記Li
2Oが1モル%、前記S10゜が39モル%、前記MO
が60モル%の点(B)と、前記し120が30モル%
、前記SiO2が30モル%、前記MOが40モル%の
点(C)と、前記Li2Oが50モル%、前記5IO2
が50モル%、前記MOが0モル%の点(D)と、前記
し120が20モル%、前記S I O2が80モル%
、前記MOが0モル%の点(E)とを順に結ぶ5本の直
線で囲ま男 すs 41! (di rh w  t、
et  ?  飯 Z、 1 ’) シt ’y →ト
/、”  澤 4−s  ?−1,7V% である。なお、基本成分を示す組成式において、k−x
、x、には勿論それぞれの元素の原子数を示し、Baは
バリウム、0は酸素、T1はチタン、Mgはマグネシウ
ム、Znは亜鉛である。第1の添加成分のCr2O3は
酸化クロム、A1゜03は酸化アルミニウムである。第
2の添加成分におけるLi2Oは酸化リチウム、5IO
2は酸化けい素、BaOは酸化バリウム、SrOは酸化
ストロンチウム、CaOは酸化カルシウム、MgOは酸
化マグネシウム、ZnOは酸化亜鉛である。
製造方法に係わる発明は、上記の基本成分と添加成分と
の混合物を用意する工程と、少なくとも2つの電極部分
を有する前記混合物の成形物を作る工程と、前記電極部
分を有する前記成形物を非酸化性雰囲気で焼成する工程
と、前記焼成で得られた成形物を酸化性雰囲気で熱処理
する工程とを含む磁器コンデンサの製造方法に係わるも
のである。
[作用効果] 上記発明の磁器コンデンサにおける誘電体磁器を非酸化
性雰囲気、1200℃以下の焼成で得ることができる。
従って、ニッケル等の卑金属の導電性ペーストをグリー
ンシートに塗布し、グリーンシートと導電性ペーストと
を同時に焼成する方法によって磁器コンデンサを製造す
ることが可能になる。誘電体磁器の組成を本発明で特定
された範囲にすることによって、比誘電率が3000以
上、誘電体損失tanδが2.5%以下、抵抗率ρが1
x106MΩ・C1以上であり、且つ比誘電率の温度変
化率が一55℃〜125℃で一15%〜+15%(25
℃を基準>、−25℃〜85℃で一10%〜+10%<
20℃を基準)の範囲に収まる誘電体磁器を備えたコン
デンサを提供することができる。
[実施例] 次に、本発明に従う実施例及び比較例について説明する
まず、本発明に従う基本成分の組成式 (B ak−x M、 ) OkT i O□を第1表
の試料隠1のx、にの欄に示す割合で得るため、換言す
れば、(Ba0.98M0.06) 01.02” ”
 2 、更に詳細には、MO,06=MgO,05zn
O,01であるので、(BaO,96Mg0.05Zn
O,01” 1.02T” 2を得るために、純度99
.0%以上のB a CO3(炭酸バリウム) 、Mg
O(酸化マグネシウム)、Zn0(酸化亜鈴)、及びT
iO7く酸化チタン)を用意し、不純物を目方に入れな
いで BaC0:1044.06g(0,96モル部相当〉 MgO: 11.11g (0,05モル部相当)Zn
O: 4.49g <0.01モル部相当)TiO:4
40.34g(1,00モル部相当)を秤量した。
次に、秤量されたこれ等の原料をポットミル(pot 
n1ll)に入れ、更にアルミナボールと水2゜51と
を入れ、15時時間式攪拌した後、攪拌物をステンレス
ポットに入れて熱風式乾燥器で150℃、4時間乾燥し
た0次にこの乾燥物を粗粉砕し、この粗粉砕物をトンネ
ル炉にて大気中で1200℃、2時間仮焼し、上記組成
式の基本成分を得た。
一方、第2表の試料NQIの第2の添加成分を得るため
に、Li2Oを0.43g (1モル部)と、SiO2
を68.76g (80モル部)と、BaCO3を10
.73g <3.8モル部)と、5rC03を8.03
g (3,8モル部)と、CaCO3を5.44g (
3,8モル部)と、MgOを2.19g (3,8モル
部)と、ZnOを4.42g(3,8モル部)をそれぞ
れ秤量し、この混合物にアルコールを300cc加え、
ポリエチレンポットにてアルミナボールを用いて10時
間攪拌した後、大気中1000℃で2時間仮焼成し、こ
れを300CCの水と共にアルミナポットに入れ、アル
ミナボールで15時間粉砕し、しかる後、150℃で4
時間乾燥させてLi2Oが1モル%、SiO2が80モ
ル%、MOが19モル%(BaO3,8モル%+SrO
3,8モル%十〇a03.8モル%十Mgo  3.8
モル%+ZnO3,8モル%)の組成の添加成分の粉末
を得J+j−As  111AA+$44t ’ffi
 D + 八L+ 6 + 八しraOとMgOとZn
Oとの割合は第2表に示すようにいずれも20モル%と
なる。
次に、100重量部(1000g)の基本成分に2重量
部<20g)の第2の添加成分を添加し、更に、第1の
添加成分として平均粒径が0.5μmでよく粒の揃った
純度99.0%以上のCr 203をO,ifE量部(
1g)添加し、更に、アクリル酸エステルポリマー、グ
リセリン、縮合リン酸塩の水溶液から戒る有機バインダ
を基本成分と第1及び第2の添加成分との合計重量に対
して15重量%添加し、更に、50重量%の水を加え、
これ等をボールミルに入れて粉砕及び混合して磁器原料
のスラリーを作製した。
次に、上記スラリーを真空脱泡機に入れて脱泡し、この
スラリーをリバースロールコータに入れ、ここから得ら
れる薄WA底形物を長尺なポリエステルフィルム上に連
続して受は取ると共に、同フィルム上でこれを100℃
に加熱して乾燥させ、厚さ約25μmの未焼結磁器シー
トを得た。このシー1−7+ JL l;l fPl、
 yf’+ f” * L Jv<  ” 4Q 41
 n rn4h ハTll”方形に裁断して使用する。
一方、内部電極用の導電ペーストは、粒径平均1.5μ
mのニッケル粉末10gと、エチルセルロース0.9g
をブチルカルピトール9.1gに溶解させたものとを撹
拌機に入れ、10時間撹拌することにより得た。この導
電ペーストを長さ14 am 、幅7圓のパターンを5
0個有するスクリーンを介して上記未焼結磁器シートの
片側に印刷した後、これを乾燥させた。
次に、上記印刷面を上にして未焼結磁器シートを2枚積
層した。この際、隣接する上下のシートにおいて、その
印刷面がパターンの長手方向に約半分程ずれるように配
置した。更に、この積層物の上下両面にそれぞれ4枚ず
つ厚さ60μmの未焼結磁器シートを積層した。次いで
、この積層物を約50℃の温度で厚さ方向に約40トン
の荷重を加えて圧着させた。しかる後、この積層物を格
子状に裁断し、50個の積層チップを得た。
次に、この積層体を雰囲気焼成が可能な炉に入れ、大気
雰囲気中で100℃/hの速度で600℃まで昇温して
、有機バインダを燃焼させた。しかる後、炉の雰囲気を
大気からH2(2体積%)+N2 (98体積%)の雰
囲気に変えた。そして、炉を上述の如き還元性雰囲気と
した状態を保って、積層体加熱温度を600℃から焼結
温度の1150℃まで、100℃/hの速度で昇温して
1150℃(最高温度)を3時間保持した後、100℃
/hの速度で600℃まで降温し、雰囲気を大気雰囲気
(酸化性雰囲気)におきかえて、600℃を30分間保
持して酸化処理を行い、その後、室温まで冷却して積層
焼結体チップを作製した。
次に、第1図に示す積層磁器コンデンサ10を得るため
に、3つの誘電体磁器層12と2つの内部電極14とか
ら成る積層焼結体チップ15に一対の外部電極16を形
成した。なお、外部t@16は、電極が露出する焼結体
チップ15の側面に亜鉛とガラスフリット(glas 
 frit)とビヒクル(vehicle)とから成る
導電性ペーストを塗布して乾燥し、これを大気中で55
0℃の温度で15分間焼付け、亜鉛電極層18を形威し
、更にこの上に無電解メツキで法で銅層20を形成し、
更にこの上に電気メツキ法でpb−sn半田層22を設
けたものから成る。
このコンデンサ10の誘電体磁器層12の厚さは0,0
2rm、一対の内部電極14の対向面積は5nmX5g
=25nm2である。なお、焼結後の磁器層12の組成
は、焼結前の基本成分と添加成分との混合組成と実質的
に同じである。
次に、コンデンサ10の電気特性を測定し、その平均値
を求めたところ、第3表に示す如く、比誘電率ε、が3
820.tanδが1.1%、抵抗率ρが3.9X10
’MΩ・cll、25℃の静電容量を基準にした一55
℃及び+125℃の静電容量の変化率ΔC、ΔC1□5
が−10,0%、55 +3.5%、20℃の静電容量を基準にした一25℃、
+85℃の静電容量の変化率ΔC−、Δ5 C85は−5,0%、−5,8%であった。
なお、電気的特性は次の要領で測定した。
(A)  比誘電率ε、は、温度20℃、周波数容量を
測定し、この測定値一対の内部電極14の対向面積25
11II2と一対の内部電極14間の磁器層12の厚さ
0.02++mから計算で求めた。
(B)  誘電体損失tanδ(%)は比誘電率と同一
条件で測定した。
(C)  抵抗率p<MΩ−crI)は、温度20℃に
おいてDClooVを1分間印加した後に一対の外部電
極16間の抵抗値を測定し、この測定値と寸法とに基づ
いて計算で求めた。
(D)  静電容量の温度特性は、恒温槽の中に試料を
入れ、−55℃、−25℃、0℃、+20℃、25℃、
+40℃、+60℃、+85℃、+105℃、+125
℃の各温度において、周波数1kHz、電圧く実効値)
1.OVの条件で静電容量を測定し、20℃及び25℃
の時の静電容量に対する各温度における変化率を求める
ことによって得た。
以上、試料NQIの作製方法及びその特性について述べ
たが、試料馳2〜110についても、基本光性雰囲気で
の焼成温度を第1表〜第3表に示すように変えた他は、
試料NQIと全く同一の方法で積層磁器コンデンサを作
製し、同一方法で電気的特性を測定した。
第1表は、それぞれの試料の基本成分と第1の添加成分
との組成及び第2の添加成分の添加量を示し、第2表は
それぞれの試料の第2の添加成分の組成を示し、第3表
はそれぞれの試料の焼成温度、及び電気的特性を示す、
なお、第1表の基本成分の欄のx、には組成式の各元素
の原子数、即ちTiの原子数を1とした場合の各元素の
原子数の割合を示す。Xの欄のMg、Znは、一般式の
Mの内容を示し、これ等の欄にはこれ等の原子数が示さ
れ、この合計の欄にはこれ等の合計値〈X値)が示され
ている。第1及び第2の添加成分の添加量は基本成分1
00重量部に対する重量部で示されている。第2表の第
2の添加成分のMOの内容の欄には、BaO3MgO,
ZnO5SrO。
CaOの割合がモル%で示されている。第3表において
、静電容量の温度特性は、25℃の静電容量を基準にし
た一55℃及び+1 5℃の静電容 量変化率をΔC(%)及びΔC(%)と、−55125 20℃の静電容量を基準にした一25℃及び+85℃の
静電容量変化率ΔC(%)及びΔC8525 (%)で示されている。
第1表〜第3表から明らかな如く、本発明に従う試料で
は、非酸化性雰囲気、1200℃以下の焼成で、比誘電
率ε、が3000以上、誘電体損失tanδが2.5%
以下、抵抗率ρが1×106MΩ・C11以上、静電容
量の温度変化率ΔC及55 びΔCが−15%〜+15%、ΔC−及び125   
           25ΔC85は一10%〜+1
0%の範囲となり、所望特性のコンデンサを得ることが
出来る。一方、試料ね11〜16.27.32.33.
38.39.44.45.53.54.62.63.7
1〜76.81.82.83.87.88.98〜10
1.108.109.110では本発明の目的を!!或
することができない、従って、これ等は本発明の範囲外
のものである。
第3表にはΔC、ΔC、ΔC、Δ −55125−25 C85のみが示されているが、本発明の範囲に属する試
料の一25°C〜+85℃の範囲の種々の静電容量の変
化率ΔCは、−10%〜+10%の範囲に収まり、また
、−55℃〜+125”Cの範囲の種々の静電容量の変
化率ΔCは、−15%〜+15%の範囲に収まっている
次に、組成の限定理由について述べる。
Xの値が、試料NQ45.54.63に示す如く、零の
場合には、ΔC−が−10%〜+10%の5 範囲外、ΔC−が−15%〜+15%の範囲外5 となるが、試料Nα46.47.55.56.64.6
5に示す如く、Xの値が0.01の場合には、所望の電
気的特性を得ることができる。従って、Xの値の下限は
0.01である。一方、試料Nα53.62.71,7
2.73.74に示す如く、Xの値が0.12の場合に
は、ΔC85が一10%〜+10%の範囲外しなるが、
試料No、 51.52.59.60.61.68.6
9.70に示す如く、Xの値が0.10の場合には、所
望の電気的特性を得ることができる。従って、Xの値の
上限は0゜10である。なお、M成分のMgとZnとは
ほぼ同様に働き、これ等から選択された1つを使用して
も、又は複数を使用しても同様な結果が得られる。そし
て、−MIt分の1種又は複数種の何れの場合において
もXの値を0.01〜0.10の範囲にすることが望ま
しい。
kの値が、試料NQ75.76.83に示す如く、1.
0よりも小さい場合には、ρがlX106MΩ・01未
満となり、大幅に低くなるが、試料NQ 77.84に
示す如く、kの値が1.00の場合には、所望の電気的
特性が得られる。従って、kの値の下限は1.OOであ
る。一方、kの値が、試料Nα81.82.87に示す
如く、1.05より大きい場合には緻密な焼結体が得ら
れないが、試料ね80.86に示す如く、kの値が1.
05の場合には所望の電気的特性が得られる。従って、
kの値の上限は1.05である。
第1の添加成分であるCr2O3及び/又はA12’0
3の添加量が試料Nα88.101に示す如く零の場合
は、八〇−55あるいはΔC−25がそれぞれ一15%
、−10%以下となるが、試料Nα89.90.102
.103に示す如く添加量が100を1部の基本成分に
対して0.01重量部の場合には所望の特性を得ること
ができる。従って第1の添加成分の下限はo、oiであ
る。一方、試料NQ98.99.100.108.10
9.110に示す如く添加量が3.05等の様に3.0
、重量部よりも多い場合には1250℃で焼成しても緻
密な焼結体が得られないが、試料NQ95.96.10
7に示す如く添加量が3.0重量部の場合には所望の特
性を得ることができる。従って第1の添加成分の上限は
3.0重量部である。なお、第1の添加成分のCr  
OとAl2O3とはは3 ぼ同様に働き、これ等から選択された1つを使用しても
、又は複数を使用しても同様な結果が得られる。そして
、第1の添加成分が1種又は複数種の何れの場合に於い
ても、添加量は0.01〜3゜0の範囲にすることが望
ましい、なお、この第1の添加成分は、静電容量の温度
特性の改善に寄与する。即ち、第1の添加成分の添加に
よって一55℃〜125℃の範囲での静電容量の温度変
化率ΔC〜ΔCを−15%〜+15%の範囲一55  
    125 に容易に収めることが可能になると共に、−25°C〜
85゛Cの範囲での静電容量の温度変化率ΔC−25〜
ΔC85を一10%〜+10%の範囲に容易に収めるこ
とが可能になり、且つ各温度範囲における静電容量の温
度変化率の変動幅を小さくすることができる。また、第
1の添加成分は抵抗率ρを大きくする作用を若干有する
。。
第2の添加成分の添加量が零の場合には、試料NQ27
.33.39から明らかな如く、焼成温度が1250℃
であっても緻密な焼結体が得られないが、試料Nα28
.34.40に示す如く、添加量が100重量部の基本
成分に対して0.2重量部の場合には、1190℃の焼
成で所望の電気的特性を有する焼結体が得られる。従っ
て、第2の添加成分の下限は0.2重量部である。一方
、試料Nα32.38.44に示す如く、第2の添加成
分の添加量が6.0重量部の場合には、ε が3000
未満となり、更にΔC−25あるいはΔC85が一10
%〜+10%の範囲外となるか、又はΔC−55あるい
はΔC125が一15%〜+15%の範囲外となるが、
試料Nα31.37.43に示す如く、添加量が5.0
重量部の場合には所望特性を得ることができる。従って
、添加量の上限は5゜0重量部である。
第2の添加成分の好ましい組成は、第2図のLi Φ−
8iO−MOの組成比を示す三角図に2 基づいて決定することができる。三角図の第1の点(A
)は、試料Nα1のL 120が1モル%、Sio2が
80モル%、MOが19モル%の組成を示し、第2の点
(B)は、試料魚2のLi2Oが1モル%、SiOが3
9モル%、MOが60モル%の組成を示し、第3の点(
C)は、試料Nα3のLi  Oが230ル%、SiO
2が30モル%、MOが40モル%の組成を示し、第4
の点(D)は、試料NQ 4のL 120が50モル%
、S i O2がう0モル%、MOが0モル%の組成を
示し、第5の点(E)は、試料ぬうのし120が20モ
ル%、SiOが80モル%、MOが0モル%の組或を示
す。
本発明の範囲に属する試料の添加成分の組成は三角図の
第1〜5の点(A)〜(E)を順に結ぶ6本の直線で囲
まれた領域内の組成になってb)る。
この領域内の組成とすれば、所望の電気的特性を得るこ
とができ゛る。一方、試料NQII〜16のように、第
2の添加成分の組成が本発明で特定した範囲外となれば
、m密な焼結体を得ることができない、なお、MO酸成
分例えば試料Nα22〜26に示す如(BaOlMgO
lZnO,SrO,CaOのいずれか1つであってもよ
いし、又は他の試料で示すように適当な比率としてもよ
い。
[変形例] 以上、本発明の実施例について述べたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば次の変形例が可能な
ものである。
(a)  基本成分の中に、本発明の目的を阻害しない
範囲で微量のMnO2(好ましくは0.05〜0.1重
量%)等の鉱化剤を添加し、焼結性を向上させてもよい
、また、その他の物質を必要に応じて添加してもよい。
(b)  出発原料を、実施例で示したちの以外の酸化
物又は水酸化物又はその他の化合物としてもよい。
(c)  焼成時の非酸化性雰囲気での処理の後の酸化
性雰囲気での処理の温度を600℃以外の焼結温度より
も低い温度(好ましくはうOO℃〜1000゛Cの範囲
)としてもよい、即ち、二・yケル等の電極材料と磁器
の酸化とを考慮して種々変更することが可能である。
(d)  非酸化性雰囲気中の焼成温度を、電極材料を
考慮して種々変えることができる。ニッケルを内部電極
とする場合には、1050℃〜1200゛Cの範囲でニ
ッケル粒子の凝集がほとんど生じない。
<e)  焼結を中性雰囲気で行ってもよい。
(f)  積層磁器コンデンサ以外の一般的な単層の磁
器コンデンサにも勿論適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係わる積層型磁器コンデンサ
を示す断面図、 第2図は添加成分の組成範囲を示す三角図である。 12・・・磁器層、14・・・内部電極、16・・・外
部電極。 第1図 第2図 平成 1年12月22日 特 許 庁 長 官 殿 磁器コンデンサ及びその製造方法 (名 称) 代表者 Jll 国文 自 発 ( ) 明細書第16頁第1 7行の  g 1 sJ をrglass」に補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1] 誘電体磁器と、前記磁器に接触している少なく
    とも2つの電極とから成る磁器コンデンサにおいて、 前記磁器が100.0重量部の基本成分と、0.01〜
    3.00重量部の第1の添加成分と、0.2〜5.0重
    量部の第2の添加成分とから成り、 前記基本成分が、 (Ba_k_−_xM_x)O_kTiO_2(但し、
    MはMg、Znの内の少なくとも1種の金属、 kは1.00〜1.05、 xは0.01〜0.10の範囲内の数値)であり、 前記第1の添加成分がCr_2O_3とAl_2O_3
    の内の少なくとも1種の金属酸化物であり、前記第2の
    添加成分がLi_2OとSiO_2とMO(但し、MO
    はBaO、SrO、CaO、MgO及びZnOの内の少
    なくとも1種の金属酸化物)から成り、且つ前記Li_
    2Oと前記SiO_2と前記MOとの組成範囲がこれ等
    の組成をモル%で示す三角図における 前記Li_2Oが1モル%、前記SiO_2が80モル
    %、前記MOが19モル%の点(A)と、前記Li_2
    Oが1モル%、前記SiO_2が39、モル%、前記M
    Oが60モル%の点(B)と、前記Li_2Oが30モ
    ル%、前記SiO_2が30モル%、前記MOが40モ
    ル%の点(C)と、前記Li_2Oが50モル%、前記
    SiO_2が50モル%、前記MOが0モル%の点(D
    )と、前記Li_2Oが20モル%、前記SiO_2が
    80モル%、前記MOが0モル%の点(E)と、を順に
    結ぶ5本の直線で囲まれた領域内のものであることを特
    徴とするコンデンサ。 [2]100.0重量部の基本成分と、0.01〜3.
    00重量部の第1の添加成分と、0.2〜5.0重量部
    の第2の添加成分とから成り、前記基本成分が、 (Ba_k_−_xM_x)O_kTiO_2(但し、
    MはMg、Znの内の少なくとも1種の金属、kは1.
    00〜1.05、xは0.01〜0.10の範囲内の数
    値)であり、前記第1の添加成分がCr_2O_3とA
    l_2O_3の内の少なくとも1種の金属酸化物であり
    、前記第2の添加成分がLi_2OとSiO_2とMO
    (但し、MOはBaO、SrO、CaO、MgO及びZ
    nOの内の少なくとも1種の金属酸化物)から成り、且
    つ前記Li_2Oと前記SiO_2と前記MOとの組成
    範囲がこれ等の組成をモル%で示す三角図における前記
    Li_2Oが1モル%、前記SiO_2が80モル%、
    前記MOが19モル%の点(A)と、前記Li_2Oが
    1モル%、前記SiO_2が39モル%、前記MOが6
    0モル%の点(B)と、前記Li_2Oが30モル%、
    前記SiO_2が30モル%、前記MOが40モル%の
    点(C)と、前記Li_2Oが50モル%、前記SiO
    _2が50モル%、前記MOが0モル%の点(D)と、
    前記Li_2Oが20モル%、前記SiO_2が80モ
    ル%、前記MOが0モル%の点(E)とを順に結ぶ5本
    の直線で囲まれた領域内のものであることを特徴とする
    混合物を用意する工程と、 少なくとも2つの電極部分を有する前記混合物の成形物
    を作る工程と、 前記電極部分を有する前記成形物を非酸化性雰囲気で焼
    成する工程と、 前記焼成で得られた成形物を酸化性雰囲気で熱処理する
    工程と を含む磁器コンデンサの製造方法。
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