JPH03143954A - 耐熱導電性樹脂組成物及びトレー - Google Patents

耐熱導電性樹脂組成物及びトレー

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JPH03143954A
JPH03143954A JP1279943A JP27994389A JPH03143954A JP H03143954 A JPH03143954 A JP H03143954A JP 1279943 A JP1279943 A JP 1279943A JP 27994389 A JP27994389 A JP 27994389A JP H03143954 A JPH03143954 A JP H03143954A
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Takahiko Nakamura
中村 崇彦
Kenji Nabeta
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明により得られる耐熱導電性樹脂組成物は、耐熱性
、機械的特性、電気的特性を損なうことなく射出成形性
を著しく改良したものであり、特に半導体集積回路装置
の搬送・乾燥兼用トレーの如く易成形性、制電特性及び
高温下寸法安定性等が同時に要求される成形品を得るの
に最適な樹脂組成物及びトレーに関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、熱可塑性樹脂に炭素繊維、カーボンブランク
、金属粉末を混入してなる半導電性樹脂を底形して成る
半導体集積回路装置搬送用トレーは、半導体集積回路装
置(ICチップにリード線を取り付は樹脂封止したもの
)・の積載搬送時に該装置の静電破壊を防止し得る導電
性プラスチ・7クトレーとして使用されている。
半導体集積回路装置は、プラスチック、セラ貴ツクある
いはアルごニウム等から威る回路基板上にハンダ付けに
より複数個載置して使用されるケースが多い。ところが
封止用樹脂がエポキシ樹脂、フェノール樹脂等の吸湿性
樹脂であるために、該装置のリード線を回路基板上にハ
ンダ付けする際に封止樹脂中に吸湿された水分が気化膨
張して封止樹脂成形体に亀裂を生じ、更にICチップの
機能を損なうといったトラブルが、特に表面実装型の半
導体集積回路装置において起り易い。
従って、最近では、回路基板上にハンダ付けをする直前
に該装置をオープン中120″C〜150℃で数時間か
ら数十時間乾燥する工程を設けるケースが増えている。
従来の導電性プラスチックトレーは、半導体集積回路装
置を積載、保管、搬送する目的で使用されているが、該
装置の加熱乾燥工程には適さない。
何故ならば、導電性プラスチックトレーは、安価で成形
性の良い熱可塑性樹脂、例えば、ポリプロピレン樹脂、
ポリスチレン樹脂のような高荷重下熱変形温度が100
℃以下の樹脂を主成分としているために、100℃以上
では変形が著しく、積載した半導体集積回路装置のリー
ド線の屈折、破損、溶融樹脂により汚染を招く欠点があ
る。従って、半導体集積回路装置の加熱乾燥工程では、
従来から熱変形の少ないアルミニウム等の金属製トレー
が使用されている。
しかしながら、アルミニウム等の金属製トレーは、プラ
スチック製トレーに比較して重量が大であり更にまた、
導電性が極めて良好なために外部から電荷流入の危険が
あり、半導体集積回路装置の積載、保管、搬送工程の使
用には適さない。
従って多くの場合、金属製トレーは半導体集積回路装置
の加熱乾燥工程でのみ使用されている。
しかし、該装置を加熱乾燥工程の前後でプラスチック製
トレーから金属製トレーに或は金属製トレーからプラス
チック製トレーに載せ替える作業は、該装置のリード線
の屈折や破損を誘発し歩留りの低下を導くだけでなく、
工程数を増やし製造原価を高くする結果となる。従って
半導体集積回路装置の搬送と加熱乾燥を兼用できる安価
な耐熱導電性プラスチックトレー及び該トレー用材料の
要求が急速に高まってきている。
現状開発されている耐熱導電性プラスチックトレー或は
材料は実用耐熱温度によって幾つかに分類することがで
きる。
実用125℃までは、ポリプロピレン重合体を炭酸カル
シウム、マイカ、タルク等の無機フィラーで補強し、カ
ーボンブラックで導電性を付与しているものが多い。
一般にポリプロピレン重合体の様な結晶性樹脂は無機フ
ィラーを混入することにより結晶性及び結晶の拘束性が
高まり樹脂単体に比較して荷重下耐熱性を向上すること
ができる。これらの樹脂組成物の特徴は、汎用樹脂に近
い成形性を有することであるが、結晶性樹脂をベースに
しているので成形品加熱時の収縮と反りが大きい。
ところで、半導体集積回路装置の搬送工程では、該装置
の加熱乾燥前後にトレーを自動搬送機ヘセソトして使用
するので、トレーに対する寸法精度の要求が厳しい。ま
た、トレーを搬送工程から出し入れする際には吸引パフ
までトレーを拾うので反りが大きいと吸着ミスを起こす
。−船釣にトレーの寸法公差は、加熱工程前後で例えば
長さ3001mに対して±0.3 am、反りは1. 
Oin以内が要求される。
従って、ポリプロピレン重合体をベースにした耐熱導電
性トレーでは予測加熱を施し予備収縮をさせた段階で寸
法出しを行い、実工程で半導体集積回路装置を載置して
加熱乾燥に供したときの収縮量を抑制する必要がある。
この様にポリプロピレン系の耐熱導電トレーでは予備加
熱することが必須となるが、それでも実工程の加熱乾燥
温度が125℃以上になったり或は125℃繰り返し使
用になると収縮、反りともに寸法公差から外れてしまう
。更に加熱により樹脂の結晶化が促進されて耐衝撃性が
著しく低下する。
普通、125℃で半導体集積回路装置を乾燥するには、
12〜24時間を要するが、加熱温度を上げることによ
り処理時間を短縮することができるので必然的に125
℃以上の加熱温度に耐えるプラスチックトレーが要求さ
れる。
125°C〜140℃の耐熱導電性プラスチックトレー
或は材料としてポリブチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリ
サルフォン樹脂等の耐熱性樹脂をベースにしたものが開
発されている。
ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド樹脂は、結晶
性樹脂であり、前述のポリプロピレン系樹脂m酸物と同
様に成形品加熱時の収縮、反り及び耐衝撃性の低下とい
った問題を抱えている。
また、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル或は
ポリフェニレンサルファイド樹脂から成る樹脂組成物は
、充分な耐熱性を有し、加熱時の変形も少ないが、いず
れも高温溶融樹脂に導電性充填剤として炭素繊維、カー
ボンブランク、金属粉末等が混入しているので溶融温度
と溶融粘度が非常に高くなる。従って、射出成形性が悪
く半導体集積回路装置用トレーの如く、薄肉で微小なリ
ブを有する様な成形品を得ることが困難になる。
また、射出成形は必然的に高温高圧成形となり、剪断発
熱や発生ガスによるショートショット、ガスやけ、フロ
ーマーク等のトラブルを起こし易い。
以前に本発明者等はポリフェニレンエーテル重合体とポ
リスチレン重合体とからなるポリフェニレンエーテル系
樹脂100重量部にカーボンブラック10〜40重量部
とエチレンアクリル酸エステル共重合樹脂5〜20重量
部を含有してなる樹脂組成物を射出成形してなる耐熱導
電性プラスチックトレーを出願した(特願平1−169
936号)。
該樹脂組成物は、ポリフェニレンエーテル系樹脂に成形
性改良材としてエチレン−アクリル酸エステル共重合樹
脂、好ましくはエチレン−エチルアクリレート共重合樹
脂を添加することにより半導体集積回路装置用トレーの
如く薄肉で微小構造を有する成形品を得ることを可能に
した。
具体的には、該処決において熱変形温度145℃、実用
耐熱温度140℃までのトレーを高温高圧下で成形する
ことを可能にした。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが最近になって更に高い温度(140’C〜15
0℃、或はそれ以上)の使用条件に耐え得る耐熱導電性
プラスチックトレー及び成形材料の要求が出ている。使
用温度150℃とした場合、この条件に耐え得る成形材
料は熱変形温度で少なくとも155℃以上が必要となる
前記の本発明者等が適用した樹脂組成物は、ポリフェニ
レンエーテル重合体の組成比を増やすことにより熱変形
温度を向上することはできるが、流動性はそれに反して
低下する。具体的にはポリフェニレンエーテル重合体の
組成比が90重量%以上になると成形が困難となりショ
ートショット等のトラブルを起こし易くなるという問題
を残している。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、かかる欠点を解決するものであり、ポリフェ
ニレンエーテル系重合体、カーボンブランク、エチレン
−アクリル酸エステル共重合樹脂及び高流動ポリプロピ
レン樹脂を含有することにより、耐熱性、機械的特性及
び電気的特性を損なうことなく成形性を著しく改良した
耐熱導電性樹脂組成物及びこの樹脂組成物を射出成形す
ることにより耐熱導電性にすぐれたトレーを見い出し本
発明を完成するに至った。
すなわち本発明は (a)ポリフェニレンエーテル重合体58〜96重量%
とポリスチレン系重合体42〜4重量%とからなるポリ
フェニレンエーテル系樹脂100重量部、(blカーボ
ンブラック10〜45重量部、(c)エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合樹脂5〜20重量部及び流動補助剤
として(d)高流動ポリプロピレン樹脂を5〜20重量
部からなることを特徴とする耐熱導電性樹脂組成物及び
該樹脂組成物を射出成形してなることを特徴とする耐熱
導電性トレーに関する。
本発明で使用するポリフェニレンエーテル系樹脂とは、
米国特許3383435号に記載されているポリフェニ
レンエーテル重合体のホモポリマーあるいは共重合体と
ポリスチレン系重合体のブレンド系を意味するものであ
る。
そしてポリフェニレンエーテル系樹脂100重置部にお
けるブレンドU或は、ポリフェニレンエーテル重合体の
ホモポリマーあるいは共重合体が58〜96重量%、ポ
リスチレン系重合体が42〜4重量%である。ポリフェ
ニレンエーテル重合体が58重量%より少ないと成形性
は向上するが、上記半導体集積回路装置をオーブン中で
処理するトレーとして使用するには満足する耐熱性が得
られない。また、ポリフェニレンエーテル重合体が96
重量%を越えると耐熱性は向上するが、成形性が低下し
て上記トレーとしての底形が困難になる。耐熱性と成形
性のバランスを考えると、ポリフェニレンエーテル重合
体が58〜96重量%が好ましい。更に、ここでいうポ
リスチレン系重合体の内容としては、トレーとして使用
する際の耐衝撃の補強効果を成形品のバランスを考えて
ゴムを2〜7重量%含有する耐衝撃性スチレン樹脂又は
同様のゴム量を含有する耐衝撃性スチレン樹脂と透明ス
チレン樹脂との混合物の範囲が最適である。
次に本発明で使用するカーボンブラックとは、顆粒状又
は粉末状の導電性のカーボンブラックであり、例えば、
チャンネルブラック、アセチレンブランク、ファーネス
ブラック等がある。組成物中の割合は、ポリフェニレン
エーテル系樹脂100重量部に対して、カーボンブラン
ク10〜45重量部が好ましい。カーボンブラックの添
加量が10重量部より少ないと上記トレーの使用条件を
満足する導電性を発現できない。また、カーボンブラッ
クの添加量が45重量部を超えると樹脂の流動性が著し
く低下して上記トレーを底形することが困難となる。一
般に比表面積の小さなカーボンブラックはど多量の添加
を必要とするが、導電性と成形性のバランスおよび作業
性から考えて顆粒状のファーネスブラックが好ましく、
その場合、ポリフェニレンエーテル系樹脂100重量部
に対して、カーボンブラック10〜40重量部を添加す
るとよい。
本発明では、成形性および耐衝撃性を改良するために、
エチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂を使用する。
ポリスチレン、ポリプロピレン樹脂等汎用樹脂の補強に
は、不飽和系のゴムを使用するが、本発明のトレーに使
用する樹脂は、高温高圧下で加工されるため、不飽和系
のゴムを使用するとゴム分の熱分解が著しく使用できな
い。
エチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂としては、エ
チレン−エチルアクリレート共重合樹脂が成形性及び耐
衝撃性の改良効果が最も大きい。
ポリフェニレンエーテル重合体とポリスチレン系重合体
のブレンド系にエチレン−エチルアクリレート共重合樹
脂を添加して成形性と耐衝撃性を改良することは、特公
昭53−12539号公報に記述されている。
本発明で使用するエチレン−エチルアクリレ−F共重合
樹脂は、補強効果と熱安定性のバランスを考えて、エチ
ルアクリレートの含有量が5〜20重量%の範囲にある
ことが最適である。また、エチレン−アクリル酸エステ
ル共重合樹脂の添加量は、ポリフェニレンエーテル系樹
脂100重量部に対して5〜20重量部が最適である。
エチレン−アクリル酸エステル共重合樹脂が5重量部よ
り少ないと、上記■・レーの成形性と耐衝撃性の改良効
果が得られない。また、20重量部より多いと、成形性
は改良されるが耐衝撃性が再び低下するだけでなく、耐
熱性が著しく低下して、上記トレーの仕様を満足しない
。したがって成形性、耐衝撃性および耐熱性のバランス
を考えて、ポリフェニレンエーテル系樹脂100重量部
に対してエチレンエチルアクリレート共重合樹脂5〜2
0重量部の添加が好ましい。
上記の樹脂組成物は、ポリフェニレンエーテル系樹脂に
対してポリフェニレンエーテル重合体の組成比が96重
量%以下の範囲においては極めて有効である。しかしな
がら、熱変形温度を向上する目的からポリフェニレンエ
ーテル重合体の組成比が96重量%を超えると成形性が
著しく低下して薄肉、微小構造の成形品を賦形すること
が困難になる。
本発明の新規性、上記樹脂m酸物の配合処方に加え(d
l高流動性ポリプロピレン樹脂を5〜20重合部添加す
ることにより、耐熱性、機械的特性及び電気的特性を低
下させることなく成形性を著しく改良することにある。
本発明で使用する高流動性プロピレン樹脂は、密度0.
89〜0.93 g/co!、メルト7o−インテック
ス25〜45 g / 10分(ASTM D−123
8)の範囲にあるものが好ましい。
更に好ましくは、密度0.90〜0.92g/cJ、メ
ルトフローインデックスで25〜35g/10分(AS
TM D−1238)の範囲にあるものが最適である。
密度が低すぎるポリプロピレン樹脂は、冷却時の結晶化
度が小さく、結晶化熱(発熱)が小である。従って、密
度が0.89 g /cI!tより小さいポリプロピレ
ン樹脂を使用した場合には、該耐熱導電樹脂組成物を射
出成形した際に金型内での冷却速度を遅延する効果が小
さくなり、成形性改良効果が得難しい。一方、密度が高
すぎるポリプロピレン樹脂は、冷却時の結晶化度が大き
く、結晶化熱(発熱)も大となる。従って、密度が0.
93g / c+jより大きいポリプロピレン樹脂を使
用した場合には、該耐熱導電樹脂Mi戒放物射出成形し
た際の全型内冷却速度の遅延効果は大となり成形性改良
効果は著しく向上する。しかしながら、密度が0.93
g/cnより大きいポリプロピレン樹脂はポリフェニレ
ンエーテル系樹脂との非相性が増々大となるので成形品
に充分な力学強度を与えることができないので好ましく
ない。
流動性がメルトフローインデックス(ASTM D12
38)で25g/10分より小さ(ポリプロピレン樹脂
を使用すると該耐熱導電樹脂に充分な成形性を与えるこ
とができない。一方、流動性がメルトフローインデック
ス(ASTM O−1238)で45g/10分より大
きいポリプロピレン樹脂を使用すると該耐熱導電樹脂に
充分な成形性を付与することはできるが、成形品の力学
強度が著しく低下するので好ましくない。
また、高流動性ポリプロピレン樹脂の添加量は、ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂100重量部に対して、5〜2
0重量部が好ましい。添加量が5重量部より少ないと流
動性の改良効果が小さく、20重量部より多いと流動性
の改良効果は極めて大となるが熱変形温度の著しい低下
を招く。このことから高流動性ポリプロピレン重合体の
添加量の最適範囲は7〜16重量部である。
更に、本発明では、各種の添加剤、例えば抗酸化剤、可
塑剤、滑剤、難燃剤を添加してもよい。
以下に本発明の実施方法を説明する。まず、上述の各種
原料を良く知られている混合機、例えばヘンシェルミキ
サー、リボンプレンダー、タンブラ−ミキサー等で混合
、撹拌する。次に混合物をやはり良く知られている混練
機、例えば同方向二軸押し出し機、異方向二軸押し出し
機や加圧ニダー等により、250〜320 ’Cで混練
して、ペレット状として目的とする耐熱導電性樹脂Mi
戒放物得る。
次に、以上の要領でペレット化した耐熱導電性樹脂組成
物から半導体集積回路装置搬送用トレーを射出成形法に
より作成する。
射出成形条件は、例えば型締圧160トンの油圧式射出
成形機を用いて、成形温度280〜340℃、金型温度
80〜140℃である。
トレーの形状は、通常、縦100〜150闘、横200
〜300tm、厚さ5〜711程度であり、縦横直行す
る格子で仕切られており、該格子−つ当たりに一つの半
導体集積回路装置が積載されるようになっている。格子
で仕切られた一区画の大きさは、積載する半導体集積回
路装置の大きさによって様々であるが、QEP型I型用
C用トレー合は、−辺10〜411)+m程度である。
また、格子で仕切られた区画内には、半導体集積回路装
置突き出し用の穴が開いており、液穴と該格子の間には
液穴を囲むように幅0.2〜0.5 vs、高さ0.2
〜1.0 am程度の微小リブが形成されて、積載した
半導体集積回路装置が該微小リブで載置固定され、リー
ド線がトレーに触れないように配置されている。また、
トレーの裏側には、該格子で仕切られた各区画を連結す
るように射出成形時の流動補助用のリブを縦横に設ける
とよい。
以上、説明してきた方法により、耐熱性、機械的特性及
び電気的特性を損なわずに戒、形性を著しく改良した耐
熱導電性樹脂組成物を得る。本発明の樹脂組成物は、半
導体集積回路装置の搬送、加熱乾燥兼用トレーの成形材
料として極めて有効である。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に従って説明する。
表1に実施例の配合組成を表2に比較例の配合組成を示
す。表3に実施例と比較例の一般物性評価結果を示す。
実施例1〜5 ポリフェニレンエーテル系樹脂100重量部に対して、
高流動性ポリプロピレン樹脂8.3重量部とカーボンブ
ラック、添加剤を一定量配合した。
ポリフェニレンエーテル系樹脂を構成するポリフェニレ
ンエーテル重合体の組成比を59.9@ffi%(実施
例1)、87.3重量%(実施例2.4)、95.5重
量%(実施例3)とした。
実施例1.2及び3はポリフェニレンエーテル系樹脂中
のポリスチレン系重合体として耐衝撃性スチレン樹脂と
透明スチレン樹脂との混合物を用い、実施例4は、ポリ
スチレン系重合体として耐衝撃性スチレン樹脂を単独で
用いた。
次に実施例2の組成物を用いてインラインスクリュー型
射出成形機にてQFP型IC)レーの形状に射出成形し
、このICトレーを140℃の送風オーブン中で20時
間放置した後の反りの発生程度や寸法変化を観察し、成
形品に対する実用耐熱性評価を行った(実施例5)。結
果を表3に示す。
比較例1〜5 ポリフェニレンエーテル系樹脂100重量部に対して、
カーボンブラックと添加剤を一定量配合した。ポリフェ
ニレン系樹脂を構成するポリフェニレンエーテル重合体
の組成比を87.3重量%(比較例1.2)、95.5
重量%(比較例2.3)とした。
比較例1.3は、高流動性ポリプロピレンを無添加、比
較例2.4は、30重量部を配合した。
次に比較例2の組成物を用いてインラインスクリュー型
射出成形機にてQFP型IC)レーの形状に射出成形し
、このIC)レーを140 ’Cの送風オーブン中で2
0時間放置した後の反りの発生程度や寸法変化を観察し
、成形品に対する実用耐熱性評価を行った(比較例5)
。結果を表3に示す。
実施例1.2.3は、本発明の方法により熱変形温度(
18,5k+r/cJ)で125℃〜156°Cの範囲
の樹脂組成物に成形可能な流動性を付与できたことを示
している。
これに対して、比較例1は、実施例2に比較してメルト
フローインデックスで45%の低下が見られる。更に、
比較例3は実施例3に比較してメルトフローインデック
スで57%の低下が見られ、この流動性では、半導体集
積回路装置用トレーの如き成形品を得ることが困難であ
る。
また、比較例2.4は、メルトフローインデックスが著
しく向上したが、熱変形温度は反比例的に著しく低下し
た。
1、表面抵抗測定方法 試験片:射出成形法によりプレート(120flX 1
2 Qm璽×3■)を作成した。
前処理ニブレートの9ケ所に1(ln間隔で銀塗料を5
11XIQmmに塗布して室温下で乾燥し、プレート上
に銀電極を 作成した。
測 定:アドバンテソク社デジタルマルチメータIR−
6853にて銀電極間の 抵抗値を測定した。
抵抗値は、n=9ケ所/枚の平均値 とした。
2、QFP型ICトレーの耐熱試験測定方法加熱処理の
前後で下記の測定を行った;試料数n=6枚/1条件 ・外形寸法:縦、横寸法を精度1 / 1001mのノ
ギスにて測定した;4辺/ 1枚 反り量を精度1/Loomのバ イトゲージにて測定した;15 点71枚 判 定:○は外形寸法良好、×は外形寸法不良を表わす
〔発明の効果〕 以上、説明してきた方法により、耐熱性、機械的特性及
び電気的特性を損なわずに成形性を著しく改良した耐熱
導電性樹脂組成物を得る。本発明の樹脂組成物は、半導
体集積回路装置の搬送、加熱乾燥兼用トレーの成形材料
として極めて有効である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ポリフェニレンエーテル重合体58〜96
    重量%とポリスチレン系重合体42〜4重量%とからな
    るポリフェニレンエーテル系樹脂100重量部、(b)
    カーボンブラック10〜45重量部、(c)エチレン−
    アクリル酸エステル共重合樹脂5〜20重量部及び(d
    )高流動性ポリプロピレン樹脂5〜20重量部からなる
    ことを特徴とする耐熱導電性樹脂組成物。
  2. (2)(a)ポリフェニレンエーテル重合体58〜96
    重量%とポリスチレン系重合体42〜4重量%とからな
    るポリフェニレンエーテル系樹脂100重量部、(b)
    カーボンブラック10〜45重量部、(c)エチレン−
    アクリル酸エステル共重合樹脂5〜20重量部及び(d
    )高流動性ポリプロピレン樹脂5〜20重量部の樹脂組
    成物を射出成形してなることを特徴とする耐熱導電性ト
    レー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008519573A (ja) * 2004-11-22 2008-06-05 ハーマン インターナショナル インダストリーズ インコーポレイテッド 拡声器のプラスチックコーンボディ

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JP2008519573A (ja) * 2004-11-22 2008-06-05 ハーマン インターナショナル インダストリーズ インコーポレイテッド 拡声器のプラスチックコーンボディ
JP4782143B2 (ja) * 2004-11-22 2011-09-28 ハーマン インターナショナル インダストリーズ インコーポレイテッド 拡声器のプラスチックコーンボディ

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