JPH03143511A - ケーキ排出弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は濾過装置用のケーキ排出弁及びこのケーキ排出
弁を用いた濾過装置に関する。

〔従来技術〕

濾過装置特に染料、薬品及びその他の化学製品等を含む
スラリー液を濾過して固型分すなわちケーキを取り出す
濾過装置として、広範囲にわたるスラリー液に対処でき
ると共に濾過、洗浄、展延、脱水、乾燥の全工程を単一
機の簡単な構造で果たし得、しかもケーキの排出を確実
になし得る濾過乾燥装置として特公昭５９−４０４８５
号公報の装置が周知である。

この濾過乾燥装置は、ハウジング状に形成された本体と
、この本体の開口底部に着脱可能に取着されかつ濾材を
支持するための濾板を重層する底板と、この底板の中央
に対し濾過後のケーキが外部に取り出されるために下方
へ突出された筒状の排出室と、前記本体の内部中心に対
して上下運動及び正逆回転可能に縦設された回転軸とを
有し、この回転軸の下端には、該回転軸の正回転時にケ
キを前記排出室の側へ移動させる内向面を備えかつこの
内向面の下端部に掻取エンジを有してなる掻取部材を設
けた水平アームと、前記回転軸の正回転時にケーキを外
方へ向けて移動させる外向面を備えた翼板を有しかつこ
の翼板の下端には前記回転軸の逆回転時にケーキの上面
を均平になしうる均平バーをもつ均平部材を設けた水平
アームとを交互に放射線状に突出し、さらに、前記排出
室の入口には開閉弁体を上下動可能に備える一方、前記
排出室には、同室を密封及び開放に切換えうる排気弁を
備えた排気ノズルを設けている。　そして開閉弁体は該
弁体の軸部と螺合するハンドル軸に備えられた手動のハ
ンドルの回転により昇降動を行なう。　ケーキを排出す
るときは、ハンドルを回転させて弁体を下降させ、弁体
やハンドルを保持している片持ち状態の底蓋を油圧シリ
ンダで開いてケーキを排出するケーキ排出弁の構造とな
っていた。

ケーキ排出弁として別の構造のものが、特公昭６０−７
９３０号公報に濾過装置用のケーキ排出装置として記載
されている。

このものは、濾過装置の本体開口底部に設けられた濾板
上に載置された濾材上に堆積するケーキを前記濾板の中
央部から排出するための装置であって、側部に切欠口を
備えかつ上端が閉じ下端が開口した筒体を前記濾板の中
央部に形成した開口に対し、前記切欠口が前記本体内部
に位置した状態で嵌入し、かつ前記筒体の中には上下端
が開口した円筒を密封機構を介して摺動可能に挿入する
とともに二〇内筒を昇降機構により上下動可能とするこ
とにより前記筒体の切火口を前記内筒の上昇時において
該円筒により遮蔽し得るように構成されている。　そし
て、内筒が上昇した位置で筒体と内筒の密閉を果たすた
めのパツキンとＯリングを筒体上部側に設けている。　
又、内筒を上下動させる昇降機構として、内筒の下端に
連結した２本の油圧シリンダを備えている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来の技術のうち、前者はケーキ排出弁を開くとき
に、弁体を下降させるためにハンドルを手動で回転させ
る作業を要し、自動化ができないという問題点があった
。　又、弁体やハンドル等を保持している片持ち状態の
底蓋を油圧シリンダで開いてケーキを排出する構造であ
るため、次工程の装置へケーキを搬送するときにケーキ
が排出室から外気中に排出されてしまうという問題点が
あり、薬品を対象とする場合に不都合があった。

さらに又、上述の構造であるため排出時に弁を開くと、
ケーキ排出弁の内側が外気に接触して菌を拾ってしまい
、弁を閉じると菌が内部に入るという問題点があった。

上記従来の技術のうち、後者はケーキを排出するときに
は円筒を下降させて、筒体の切欠口から筒体内部にケー
キを排出させる。　この排出ケキは、筒体内部に挿入さ
れていて下降位置にある内筒を通って下方へ排出される
。　このとき、内筒の上端は筒体上部内側に設けられた
パツキンとＯリングから離れた下降位置にあるため、内
筒の上端面にケーキ残滓の粉末が耐着し、ケーキ排出作
業完了後に内筒を上昇させて、円筒の上部内側のＯリン
グやパツキンでシールするときの弊害となる。　そこで
、排出弁の密閉状態を良好に維持するためにはケーキ排
出作業の都度、円筒の上端面であるシール面を液体又は
ガスで洗浄しなければならず、ケーキの内容によっては
完全な洗浄ができなくてパツキンやＯリングが短時間で
損傷して維持管理に問題があった。　又、内筒を昇降さ
せる２本の油圧シリンダが内筒の下端に連結されている
ため、円筒の下端は装置の下部で外気に開放された状態
で装着されているため、内筒を通って排出されるケーキ
は外気中に排出されてしまうという問題点があり、薬品
を無菌状態で次工程へ搬送しようとするには不都合があ
った。　さらに又、このような構造であるため、排出時
に円筒を下降させると円筒の外側の一部が外気に接触し
て菌を拾ってしまい、弁を閉じると菌が内部に入るとい
う問題点があった。

本発明は上記Ｇこ鑑み、自動化が可能で、次工程へのケ
ーキの搬送を外気に触れなくて行なうことができ、かつ
弁体内部全体を外気に接触させずに洗浄及び滅菌ができ
る濾過装置用のケーキ排出弁及びこの弁を用いた濾過装
置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明のケーキ排出弁は、
濾過装置の本体開口底部に設けられた濾材上に堆積する
ケーキを前記開口底部から排出するための排出弁であっ
て、弁体（９）に排出路を備えたいわゆるボールパルプ
の構造を有し、該弁体（９）の表面の一部に閉弁形態に
おいて前記濾材と同一面となる平面部（９ｂ）を設けた
ことを特徴とする。

平面部（９ｂ）が項（９ａ）の軸線と平行であるとよい
。

又、弁体の内部全体を外気に触れずに洗浄、滅菌するた
めに、ケーキ排出弁のケーシング（１０）　（１１）と
弁体（９）の表面との間に流体通路（１３）を設け、こ
の流体通路に洗浄、滅菌用の流体を流すための入口（１
４）と出口（１５）をケーシング（１０）　（１１）　
ニ設けるとよい。

又、本発明の濾過装置においては、濾板（２）の中央部
に前記請求項１．２又は３記載のケーキ排出弁（８）を
配設すると共に、このケーキ排出弁（８）の閉状態にお
いて前記平面部（９ｂ）が濾材（３）と同一平面内に位
置するように定めた。

〔実施例］ 第１図の濾過装置において、■はハウジングをなす椀型
の本体で、その上部にはスラリー液を注入するための図
示されてないスラリー液入口と、洗浄液を供給するため
の図示されてない洗浄液入口とが設けられている。　又
本体１の底部は開口しており、この開口した底部に濾板
２が着脱可能に取り付けられている。　　３は濾板２上
に載置された濾材、４は本体１の上部に設けた駆動装置
で、軸５を本体１の内部中央において上下動かつ正逆回
転可能に垂下している。　　６は軸５の下端に付設され
た水平アームで、その下面に翼７ａ＋　７ｂ＋　７ｃ＋
７ｄ及び７ｅを備えている。　これ等の翼７ａ〜７ｅは
軸５の軸線からそれぞれ異なる距離の位置（すなわち異
なる半径の位置）に取り付けられていて、軸５が回転し
たときに異なる軌跡を画き、堆積したケーキの表面を全
てのｆｉ７ａ〜７ｅでくまなく掻くようになっている。

　そしてこれ等の翼は、軸５が正回転するときに濾材３
上に堆積しているケーキを中央部に掻き寄せ得る形状に
形成され、又、軸５が逆回転するときに濾材３上に堆積
しているケーキを上方から下方に押し付けて圧搾できる
形状に形成されている。　　８は本体下部に設けられた
濾材３の中央部に配設されたケーキ排出部で、いわゆる
ボールバルブの構造を有し、ボール形の弁体９が上部ケ
ーシング１０と下部ケーシング１１によりシールリング
１２．１２を介して回動可能に挟着されている。　９ａ
はケーキを排出するために弁体９に明けられた孔で、第
１図の状態はケーキ排出弁８が閉じた状態で、孔９ａの
軸線が紙面と直角になっている。　９ｂは弁体９の表面
の一部で、孔９ａの軸線と平行に形成され、この平面部
９ｂが前記濾材３と同一平面内に位置するようにケーキ
排出弁８が濾板２の中央部に装着されている。　ケーシ
ング１０．１１と弁体９の表面との間には流体通路１３
が設けられ、この流体通路に洗浄、滅菌用の液体又はガ
スを流すための入口１４と出口１５がケーシング１０、
１１に設けである。　　この人口１４と出口１５は、弁
体９を挟んではマ対称位置に設けることで、弁体とケー
シング内部の全体を確実に洗浄、滅菌できるように配慮
しである。　又、出口１５は下部ケーシング１１に設け
て、使用流体を完全に排出できるようにドレン抜きとし
て働くようにしている。

ケーキ排出弁８はその上部ケーシング１０をボルト１６
で濾板２に装着する。　１７は下部ケーシング１１を上
部ケーシング１０に組み付けるためのボルトである。　
弁体９には、駆動軸１８の左端角部１８ａが嵌合してい
て、この駆動軸を９０度回転させると弁体９が同時に回
転し、孔９ａが第１図で上下方向を向いてケーキ排出弁
８が開き、ケーキを排出する（第４図）。　　ｌｌａは
下部ケーシング１１の下端に設けたフランジで、図示さ
れてない次工程の装置にケーキを搬送する配管のフラン
ジをこのフランジｌｌａに接続することで、排出ケーキ
を外気に接触させずに送ることができる。

ケーキ排出弁８の構造の詳細を、第２図乃至第４図に従
って以下に追記する。

１９は駆動軸１８のジャーナル軸受で、テフロンライニ
ング等を用いる。　２０は、駆動軸１日のっぽ状部分１
８ｂと上部ケーシング１０との間に挿入したスラスト軸
受で、環状の薄いテフロンシートであるため図面には現
われていない。　上部ケーシング１０は濾板２の中央部
に明けた孔２ａに嵌合する係合部１０ａを有し、この保
合部１０ａを孔２ａに嵌めて前記ボルト１６で固定する
。　２１は濾板２と上部ケーシング１０との間に装着さ
れたＯリング、２２は上部ケーシング１０と下部ケーシ
ング１１との間に挟着された０リング、２３は上部ケー
シング１０の溝に嵌挿したＯリングで駆動軸１８のシー
ル用である。　２４は駆動軸１８の右端（第２図）にそ
の一端を固着した駆動アームで、他端（可動端）はピン
２５を介してロッド２６の先端２６ａに連結されている
。　２７はロッド２６を有する油圧シリンダで、ロッド
２６が第３図で左方に前進すると駆動軸１８が９０度回
動して、ケーキ排出弁８の弁体９が第２図に示す姿勢か
ら、第４図に示す姿勢に変わり、ケーキ排出弁が開く。

第３図で符号２４′はケーキ排出弁が開いたときの駆動
アームを示す、２８は油圧シリンダ２７の一端を支持す
るピンである。

ケーキ排出弁８の上部ケーシング１０の上面１０ｂは、
濾材３の上面と、閉状態の弁体９の平面部９ｂと同一平
面に形成されており、その中央に排出孔１０ｃを備えて
いる。

ケーキ排出弁８は、弁体９の球の直径が一定のとき、排
出するための孔９ａの断面積をなるべく大きくとり、し
かも、弁を閉じた状態で平面部９ｂが濾材３及び上部ケ
ーシングの上面１０ａと同一平面にあってかつ上部ケー
シングの孔１０ｂの径をなるべく大きくするには、孔９
ａの軸線と平面部９ｂとが平行であることが効果的であ
る。

弁体９の通路９ａは、弁を開いた状態で濾過装置の本体
１の内部と同時に洗浄、滅菌できる。　弁体９の表面は
第２図のように弁を閉した状態で、入口１４から出口１
５に洗浄、滅菌用の液体又はガス例えば高温のスチーム
を流して行なうことができる。

（発明の効果〕 本発明のケーキ排出弁は、ポールバルブの構造を有し、
その閉状態で、濾材と同一面となる平面部を設けたので
、これを濾過装置のケーキ排出弁として用いると、閉状
態で弁体の球面が濾過装置の本体内部へ突出することが
ない。そのため、濾過装置の翼で攪拌、圧搾、ケーキ掻
き出しを行なうに当り、翼が下限位置まで降下しても弁
体に当る恐れがなく、撹拌翼の高さを同一レベルに揃え
ることができるので、全体として均一な製品（ケーキ）
を生産できる。　また、平面部（９ｂ）を設けない周知
のボールパルプでは、閉状態では上部ハウジングと弁体
上部との間に空間（くぼみ）が出来るため、これを濾過
装置に用いると、このくぼみに未濾過液が滞留し、やは
り製品の品質が不均一となる。　この発明の排出弁では
、このようなくぼみがなく、閉状態で上面が平面となり
、液体分を完全に濾過脱液できる利点がある。

さらに又、弁体や弁のケーシング内部を外気に触れない
で洗浄できるので、特に薬品を扱う濾過装置やケーキ排
出弁として効果が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の濾過装置の実施例の概略を示す縦断面
図、第２図は第１図の要部拡大図、第３図は第２図の右
側面図、第４図は第２図の閉状態から弁を開状態にした
ときの図である。 １・・・本体、２・・・濾板、３・・・濾材、８・・・
ケーキ排出弁、９・・・弁体、９ａ・・・孔、９ｂ・・
・平面部、１０・・・上部ケーシング、１１・・・下部
ケーシング、１３・・・流体通路、１４・・・入口、１
５・・・出口

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、濾過装置の本体開口底部に設けられた濾材上に堆積
   するケーキを前記開口底部から排出するための排出弁で
   あって、弁体（９）に排出路を備えたいわゆるボールバ
   ルブの構造を有し、該弁体（９）の表面の一部に閉弁形
   態において前記濾材と同一面となる平面部（９ｂ）を設
   けたことを特徴とするケーキ排出弁。 ２、前記排出路が弁体を貫通した孔（９ａ）である請求
   項１記載のケーキ排出弁。 ３、前記ケーキ排出弁のケーシング（１０）（１１）と
   弁体（９）の表面との間に流体通路（１３）を設け、こ
   の流体通路に洗浄、滅菌用の流体を流すための入口（１
   ４）と出口（１５）をケーシング（１０）（１１）に設
   けた請求項１又は２記載のケーキ排出弁。 ４、前記開口底部に設けられた濾板（２）の中央部に前
   記請求項１、２又は３記載のケーキ排出弁（８）を配設
   すると共に、このケーキ排出弁（８）の閉状態において
   前記平面部（９ｂ）が濾材（３）と同一平面内に位置す
   るように定めた濾過装置。