JPH0314290Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0314290Y2 JPH0314290Y2 JP4890686U JP4890686U JPH0314290Y2 JP H0314290 Y2 JPH0314290 Y2 JP H0314290Y2 JP 4890686 U JP4890686 U JP 4890686U JP 4890686 U JP4890686 U JP 4890686U JP H0314290 Y2 JPH0314290 Y2 JP H0314290Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grinding wheel
- grinding
- head
- shaft
- guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
Landscapes
- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は研削盤、特に円筒研削盤の改良に関す
る。
る。
[従来の技術]
円筒研削盤の砥石車を砥石軸の軸心に直交する
方向、すなわち切込みを行う方向に前後送りをさ
せる往復運動部には、送り方向を正確に維持する
ための案内部を備えている。この案内部はV字状
断面か溝形状断面の凹凸面を組合せたもので、こ
のような構造の案内部を往復運動部の送り方向に
平行した左右両側付近の2個所あるいはいずれか
一側縁付近に備えている。後者の場合、他方の側
縁付近には平面同志を組合せた摺動面による支持
部を設けることが多い。
方向、すなわち切込みを行う方向に前後送りをさ
せる往復運動部には、送り方向を正確に維持する
ための案内部を備えている。この案内部はV字状
断面か溝形状断面の凹凸面を組合せたもので、こ
のような構造の案内部を往復運動部の送り方向に
平行した左右両側付近の2個所あるいはいずれか
一側縁付近に備えている。後者の場合、他方の側
縁付近には平面同志を組合せた摺動面による支持
部を設けることが多い。
そして往復運動部の上方部分の砥石台に軸受を
介して砥石軸が支承されている。砥石軸の一端は
軸受よりも突出した片持状態に設けられてここに
砥石車が装着される。砥石軸の他端も軸受より突
出して片持状態に支持されていて、ここにVシー
ブが装着される。砥石台の例えば後方に装着した
駆動モータのVシーブとの間にVベルトが張設さ
れて砥石軸は駆動回動される。
介して砥石軸が支承されている。砥石軸の一端は
軸受よりも突出した片持状態に設けられてここに
砥石車が装着される。砥石軸の他端も軸受より突
出して片持状態に支持されていて、ここにVシー
ブが装着される。砥石台の例えば後方に装着した
駆動モータのVシーブとの間にVベルトが張設さ
れて砥石軸は駆動回動される。
[考案が解決しようとする問題点]
従来の構成においては研削終了時点において大
きい難点を生じる。すなわち、研削終了時、砥石
台を急速度で後退させようとすると、研削を終了
したワークピースの研削面に、砥石車が局部的に
再接触して傷をつける現象がしばしばある。通常
“けとばし現象”と呼ばれているが、この現象は
次のようにして生じる。
きい難点を生じる。すなわち、研削終了時、砥石
台を急速度で後退させようとすると、研削を終了
したワークピースの研削面に、砥石車が局部的に
再接触して傷をつける現象がしばしばある。通常
“けとばし現象”と呼ばれているが、この現象は
次のようにして生じる。
第4図の配置関係において送りねじ101を逆
回転させて砥石台を急速に後退させようとすると
砥石台の往復動部分が案内部103付近を中心に
矢印A方向、すなわち第4図において反時計回り
方向に微小角度であるが回動することがある。こ
の現象は、力の方向の変化により案内部103部
分の油膜の厚さ変動等に起因して生じる。つまり
砥石車105の切込み中は研削抵抗と送りねじ1
01の押圧力とで時計回り方向の回転モーメント
が作用して、案内部103の油膜の厚さの変化分
に対応した角度一杯に砥石台は時計回り方向に回
動させられている。
回転させて砥石台を急速に後退させようとすると
砥石台の往復動部分が案内部103付近を中心に
矢印A方向、すなわち第4図において反時計回り
方向に微小角度であるが回動することがある。こ
の現象は、力の方向の変化により案内部103部
分の油膜の厚さ変動等に起因して生じる。つまり
砥石車105の切込み中は研削抵抗と送りねじ1
01の押圧力とで時計回り方向の回転モーメント
が作用して、案内部103の油膜の厚さの変化分
に対応した角度一杯に砥石台は時計回り方向に回
動させられている。
研削が終つて送りねじ101を逆転させると、
その瞬間の研削抵抗は零になり、送りねじ101
の後退力が前記と逆方向の回転モーメントとなつ
て作用し、案内部103の油膜の厚さ変化分だけ
反時計回り方向に砥石台が極くわずかに回動す
る。この時に、砥石軸先端の砥石車105が案内
部103の外側にあるため、ワークピース107
側に近接して再接触し、研削傷をつける訳であ
る。
その瞬間の研削抵抗は零になり、送りねじ101
の後退力が前記と逆方向の回転モーメントとなつ
て作用し、案内部103の油膜の厚さ変化分だけ
反時計回り方向に砥石台が極くわずかに回動す
る。この時に、砥石軸先端の砥石車105が案内
部103の外側にあるため、ワークピース107
側に近接して再接触し、研削傷をつける訳であ
る。
本考案は上記従来の問題点にかんがみ創案した
もので、前記けとばし現象を生じることのない円
筒研削盤を提供することを目的とする。
もので、前記けとばし現象を生じることのない円
筒研削盤を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段]
上記の目的を達成するために本考案は、砥石車
を回転自在に支承した砥石台を、砥石軸の軸心に
対して直交する方向の案内部に往復動自在に支承
して設け、前記砥石台の往復動を行う駆動部材か
ら見て前記案内部材を砥石車よりも遠隔域に配設
してなるものである。
を回転自在に支承した砥石台を、砥石軸の軸心に
対して直交する方向の案内部に往復動自在に支承
して設け、前記砥石台の往復動を行う駆動部材か
ら見て前記案内部材を砥石車よりも遠隔域に配設
してなるものである。
[作用]
上記構成により、本考案の円筒研削盤は、ワー
クピースの研削を終了して砥石台を急速に後退さ
せた場合、力の方向の変化により案内部の油膜の
厚さに変化が生じて、前記のように案内部付近を
中心に砥石台が回動しても、砥石車が研削終了位
置よりも微小突出することがない。これは案内部
が駆動部材を基準にして見て砥石車よりも遠隔域
に置かれてることによる。
クピースの研削を終了して砥石台を急速に後退さ
せた場合、力の方向の変化により案内部の油膜の
厚さに変化が生じて、前記のように案内部付近を
中心に砥石台が回動しても、砥石車が研削終了位
置よりも微小突出することがない。これは案内部
が駆動部材を基準にして見て砥石車よりも遠隔域
に置かれてることによる。
[実施例]
以下本考案に係る円筒研削盤の一実施例を図面
によつて説明する。
によつて説明する。
第1図は本考案に係る円筒研削盤の正面図、第
2図は砥石台の要部の縦断面図、第3図は砥石車
を含む砥石台往復部の後退時の動きを示す説明図
である。
2図は砥石台の要部の縦断面図、第3図は砥石車
を含む砥石台往復部の後退時の動きを示す説明図
である。
円筒研削盤1は機台3のテーブル5上にワーク
ピース7を保持回転させる主軸台9を備え、その
側方(第1図の右側)に砥石台11が配設されて
いる。砥石台11の内部には砥石車13を先端部
に着脱自在に装着した砥石軸15(第2図参照)
がベアリング17,19を介して回転自在に支承
されている。砥石軸15のベアリング19嵌装部
付近は一部中空軸となつている。
ピース7を保持回転させる主軸台9を備え、その
側方(第1図の右側)に砥石台11が配設されて
いる。砥石台11の内部には砥石車13を先端部
に着脱自在に装着した砥石軸15(第2図参照)
がベアリング17,19を介して回転自在に支承
されている。砥石軸15のベアリング19嵌装部
付近は一部中空軸となつている。
砥石軸15の後端面21(第2図右側)から若
干の間隙をおいて砥石軸15の軸心延長線上にV
プーリ23が配設されている。Vプーリ23はカ
ツプ状断面で、その内部側にベアリング25,2
7を介して砥石台11側の固定部材側に回転自在
に支承された中空軸29にボルト締め装着されて
いる。このVプーリ23には図外のVベルトが張
設され、図外のVプーリ付き駆動モータで駆動回
転される。
干の間隙をおいて砥石軸15の軸心延長線上にV
プーリ23が配設されている。Vプーリ23はカ
ツプ状断面で、その内部側にベアリング25,2
7を介して砥石台11側の固定部材側に回転自在
に支承された中空軸29にボルト締め装着されて
いる。このVプーリ23には図外のVベルトが張
設され、図外のVプーリ付き駆動モータで駆動回
転される。
Vプーリ23側の中空軸29と砥石軸15の中
空部分の奥部13との間には細い軸部材33が連
結されていて、これでVプーリ23から砥石軸1
5に回転が伝えられる。
空部分の奥部13との間には細い軸部材33が連
結されていて、これでVプーリ23から砥石軸1
5に回転が伝えられる。
砥石台11の下部には、砥石台11を支持した
スライダ35が設けられている。スライダ35
は、砥石台11を砥石軸15の軸心と直交する方
向に往復動させるべく、機台3に往復動自在に支
承されている。すなわち、スライダ35の一方の
側縁には案内部37が、他方の側縁には補助支持
部39がそれぞれ砥石軸15の軸心に直交する方
向に配設されている。
スライダ35が設けられている。スライダ35
は、砥石台11を砥石軸15の軸心と直交する方
向に往復動させるべく、機台3に往復動自在に支
承されている。すなわち、スライダ35の一方の
側縁には案内部37が、他方の側縁には補助支持
部39がそれぞれ砥石軸15の軸心に直交する方
向に配設されている。
前記案内部37は開口部を下向きにした溝形状
断面の凹部にガイドレール部を係合した態様の組
合せであり、案内部37における水平な上面部分
にはローラー41が介装され往復動を軽快にでき
るようにしてある。またガイドレール部の両側の
垂直面部分にはターカイトライニングが施されて
いる。補助支持部39は水平面同志の組合せであ
り、ローラー43が介装されて前記同様に往復動
を軽くできるように構成してある。
断面の凹部にガイドレール部を係合した態様の組
合せであり、案内部37における水平な上面部分
にはローラー41が介装され往復動を軽快にでき
るようにしてある。またガイドレール部の両側の
垂直面部分にはターカイトライニングが施されて
いる。補助支持部39は水平面同志の組合せであ
り、ローラー43が介装されて前記同様に往復動
を軽くできるように構成してある。
スライダ35の案内部37の内方(第2図で右
方)位置には、往復動駆動用の駆動部材としての
送りねじ45が配設されている。送りねじ45に
対してウオームギヤ47を介して垂直スピンドル
49が設けられ、スピンドル49の上端は図外の
スパイラルギヤを介して砥石台11の外側から貫
通配設された操作ハンドル51に連結している。
そして前記案内部37は送りねじ45から見て砥
石車13よりも遠隔域(第2図においては左側の
位置)に配設してある。詳細には、砥石車13の
厚さ方向中心面53を延長した線A上よりも、案
内部37の中心位置を通る垂直線Bが外側(第2
図で左側)に位置するように構成してある。
方)位置には、往復動駆動用の駆動部材としての
送りねじ45が配設されている。送りねじ45に
対してウオームギヤ47を介して垂直スピンドル
49が設けられ、スピンドル49の上端は図外の
スパイラルギヤを介して砥石台11の外側から貫
通配設された操作ハンドル51に連結している。
そして前記案内部37は送りねじ45から見て砥
石車13よりも遠隔域(第2図においては左側の
位置)に配設してある。詳細には、砥石車13の
厚さ方向中心面53を延長した線A上よりも、案
内部37の中心位置を通る垂直線Bが外側(第2
図で左側)に位置するように構成してある。
本実施例の円筒研削盤は、以上のように構成し
てあるので、ワークピース7を研削後、送りねじ
45を高速回転してスライダ35、砥石台11を
急速後退させても、従来の装置の場合のようなけ
とばし現象を生じない。すなわち第3図に示すよ
うに、案内部37は、送りねじ45から見て砥石
車13よりも遠隔域に配置されているので、案内
部37における油膜の厚さの変化等によつて、反
時計回り方向に回動した場合であつても、砥石車
13はワークピース7から離反するのみである。
したがつて、従来のようなけとばし現象を生じる
ことがない。
てあるので、ワークピース7を研削後、送りねじ
45を高速回転してスライダ35、砥石台11を
急速後退させても、従来の装置の場合のようなけ
とばし現象を生じない。すなわち第3図に示すよ
うに、案内部37は、送りねじ45から見て砥石
車13よりも遠隔域に配置されているので、案内
部37における油膜の厚さの変化等によつて、反
時計回り方向に回動した場合であつても、砥石車
13はワークピース7から離反するのみである。
したがつて、従来のようなけとばし現象を生じる
ことがない。
[効果]
以上の説明から明らかなように本考案に係る円
筒研削盤によれば、砥石台を送りねじ等の駆動部
材で急激に後退させた場合であつても、けとばし
現象を生じることがなく、研削面を傷つけること
がない。
筒研削盤によれば、砥石台を送りねじ等の駆動部
材で急激に後退させた場合であつても、けとばし
現象を生じることがなく、研削面を傷つけること
がない。
第1図は本考案に係る円筒研削盤の正面図、第
2図は第1図の要部の縦断面図、第3図は本考案
に係る装置の動きを示す説明図、第4図は従来の
装置の動きを示す説明図である。 主要な図面符号の説明、1……円筒研削盤、1
1……砥石台、13……砥石車、15……砥石
軸、37……案内部、45……送りねじ(駆動部
材)。
2図は第1図の要部の縦断面図、第3図は本考案
に係る装置の動きを示す説明図、第4図は従来の
装置の動きを示す説明図である。 主要な図面符号の説明、1……円筒研削盤、1
1……砥石台、13……砥石車、15……砥石
軸、37……案内部、45……送りねじ(駆動部
材)。
Claims (1)
- 砥石車を回転自在に支承した砥石台を、砥石軸
の軸心に対して直交する方向の案内部に往復動自
在に支承して設け、前記砥石台の往復動を行う駆
動部材から見て前記案内部を砥石車よりも遠隔域
に配設してなることを特徴とする円筒研削盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4890686U JPH0314290Y2 (ja) | 1986-04-03 | 1986-04-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4890686U JPH0314290Y2 (ja) | 1986-04-03 | 1986-04-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62161962U JPS62161962U (ja) | 1987-10-15 |
JPH0314290Y2 true JPH0314290Y2 (ja) | 1991-03-29 |
Family
ID=30870875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4890686U Expired JPH0314290Y2 (ja) | 1986-04-03 | 1986-04-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0314290Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-04-03 JP JP4890686U patent/JPH0314290Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62161962U (ja) | 1987-10-15 |
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