JPH03141046A - 消去可能な光学情報記録用フロッピーディスクおよびテープ - Google Patents

消去可能な光学情報記録用フロッピーディスクおよびテープ

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Publication number
JPH03141046A
JPH03141046A JP1277022A JP27702289A JPH03141046A JP H03141046 A JPH03141046 A JP H03141046A JP 1277022 A JP1277022 A JP 1277022A JP 27702289 A JP27702289 A JP 27702289A JP H03141046 A JPH03141046 A JP H03141046A
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JP
Japan
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layer
recording
expansion
bumps
irradiation
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Pending
Application number
JP1277022A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeyuki Kawaguchi
武行 川口
Hisashi Jo
尚志 城
Takahiro Omichi
高弘 大道
Katsuji Sasaki
勝司 佐々木
Kaoru Iwata
薫 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03141046A publication Critical patent/JPH03141046A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ll上立剋旦±ヱ 本発明は新規な光学情報記録用フロッピーディスクおよ
びテープ、ならびにその記録・再生および消去方法に関
する。さらに詳しくは、熱時の形状変化によって光学情
報の記録と、記録バンプ(隆起部)ごとの消去が効率よ
く行え、記録の再生が可能な記#j螺体に間する。
雛の これまでに記録の再生および消去が可能で、塗工できる
光記録媒体はいくつか提案されている。
例えば、特開昭59−5448号公報によれば、ポリマ
ーと色素の混合系から成る消去可能な光記録媒体が開示
されている。この媒体においては、ポリマーの流動変形
によるビット形成によって記録が行われるために、いっ
たん形成した記録ビットを消去するためには該記録ビッ
トを含むトラック全体をレーザ光照射により加熱した後
、徐冷して消去するか、記録媒体全面を加熱、徐冷する
ことにより消去することが必要であり、記録ビット毎の
消去は不可能であった。また、特開昭57−27790
、および60−253036号公報によれば、ビット形
成性のある記録層およびこの上に設けられたオーバーコ
ート層から成る消去可能な光記録媒体が提案されている
。この媒体においては、記録層の流動変形によってビッ
トが形成されると共に、オーバーコート層の膨脹が起こ
ることにより記録が行われる。
しかしながら、オーバーコート層が高い軟化温度を有し
ているために、記録の消去に際しては比較的強い出力の
レーザ光を長時間照射する必要があり、実用的ではなか
った。さらに別の提案(特開昭60−69846号公報
参照)によれば、レーザ光照射により加熱・膨脹しドー
ム状突起部(バンプ)を形成するゴムから成る膨脹層、
およびこの形状を保持する樹脂から成る保持層とから基
本的に構成される記録・消去の可能な媒体が提案されて
いる。
この媒体に記録を行う場合は、あらかしめ膨脹層に混合
された色素の極大吸収波長(λ工)近傍でレーザ光照射
を行い、該膨脹層がバンプを形成し、保持層がこの形状
を維持できるようにする。また、記録されたバンプの消
去を行う場合は、あらかじめ保持層に混合された色素の
極大吸収波長(λ、)近傍でレーザ光照射を行い、保持
層をその19以上に加熱してバンプ形状の維持が困難と
なるようにする。この開示された方法によれば、記録と
バンプの減少による記録の消去とを可逆的に行うことが
できる。−数的に有機高分子を用いた記録媒体は、塗工
可能であるために真空プロセスを用いて製造する他の媒
体に比べて、製造コストを低減できるという利点を有す
る。コストの低減を図る他の有効な方法は、基板として
安価な高分子フィルムを用いることである。この場合は
製膜速度を高速にして大量のフィルム状媒体を製膜でき
れば、安価なフィルム状の記録媒体、例えば光記録用フ
ロッピーディスクおよび光記録用テープとして用いるこ
とが可能である。こうした高速の製膜を可能にするため
には、上記媒体中の記録層が高速架橋できる樹脂である
ことが好ましい、こうした要求特性の他に、記録媒体と
しての基本特性を満たすためには、記録層中の樹脂に対
して色素が相溶し、かつ近赤外光や熱に対して安定であ
ることが望まれるが、こうした要求特性をすべて満たす
色素と樹脂の組合せは限られる。また、上記の媒体を光
記録に使用するためには、信号サーボ用のトラッキング
を設ける必要がある0本発明者はかかる条件を満足する
光学記録用フロッピーディスクおよびテープを実現する
ために、鋭意検討した結果、以下に述べる媒体が上記の
要件を満たす光情報記録媒体となりうることを見い出し
、本発明を完成するに到った。
本1」トγ1! 本発明に係わる光学記録媒体は、 1、光学的に透明な高分子フィルム[alおよびこの上
に形成された記録層tblとから成る光学記録媒体にお
いて、前記記録層[blが、レーザ光照射に伴う発熱に
より変形しうる膨脹層【CJと保持層[dlとの積層体
から構成され、該膨脹層と保持層中に吸収波長域が完全
には重ならない、異なる近赤外吸収色素[D1]および
[D2]が含まれており、かつ近赤外光に対して上記記
録層の反射率が少なくとも10%以上になるように上記
色素の含有量、記録層[blの厚みが調節されて成る光
学記録用フロッピーディスクおよびテープ。
2、上記保持層および*a層の樹脂がいずれも紫外光ま
たは可視光を照射することによって架橋・硬化したもの
であり、 1〕該保持層は常温での弾性率が100kg/mm2以
上であってガラス転移温度が70〜150℃の範囲にあ
ること、 2)該膨脹層は50℃以下のガラス転移温度を有し、常
温でゴム弾性体であること を特徴とする光学記録用フロッピーディスクおよびテー
プ。
3、上記第1項記載の保持層[cJ上に、記録信号用サ
ーボトラックが設けられていることを特徴とする光学記
録用フロッピーディスクおよびテープ。
4、上記第1項記載の保持層[el上にハーフミラ−層
[elが設けられていることを特徴とする光学記録用フ
ロッピーディスクおよびテープ。
5、上記第1項記載の媒体が、記録信号用のサーボトラ
ックを設けた高分子フィルム、必要に応じてこの上に設
けられたハーフミラ−層、およびこの上に熱可塑性の低
弾性率エラストマー層【f]/保持層[c]/膨脹層[
dlがこの順に設けられており、さらに必要に応じてこ
の上に膨脹層Idlの弾性率よりも大きな弾性率を有す
る透明な保護層[flが設けられている事を特徴とする
光学記録用フロッピーディスクおよびテープ。
6、上記第1−4項記載の記録媒体にレーザ光を基板上
の保持層側から照射して情報の記録、再生及び/又は消
去を行うに際して、 (I)該記録層[blの内、膨脹層に含まれる色素の吸
収極大波長に対応した波長[λ1]で発振する強いレー
ザ光を照射制御することにより、該照射スポットを部分
的に急加熱・急冷し、膨脹層およびこれに接して積層さ
れた保持層[cIに隆起部(バンプ)を形成することで
情報を記録する工程、 (II)予め保持層上に設けられた信号サーボ用トラッ
キングにサーボ用信号光を導入しながら、上記(I)の
工程で記録されたバンプと非記録部との、再生光に対す
る反射率の違いから記録を再生する工程、ならびに (ト)いったん形成した保持層のバンプに、上記波長[
λ1]とは異なる、保持層に含まれる色素の吸収極大波
長[λ2]を有する弱いレーザ光を照射制御して該バン
プを加温・徐冷し、該バンプを減少することで情報を消
去する工程 のいずれか又はその組合せから成る光学情報の記録、再
生及び/又は消去方法、および7、上記第5項記載の記
録媒体にレーザ光を照射して情報の記録・再生及び/又
は消去を行うに際して、 (I)膨脹層に含まれる色素の吸収極大波長に対応した
波長[λ1]で発振する強いレーザ光を基板側から照射
制御することにより、該照射スポットを部分的に急加熱
・急冷し、膨脹層を膨らませ、これに接して積層された
保持層[clも熱膨脹することで、該層[cIに接した
熱可塑性の低弾性率エラストマー層【8中に隆起部(バ
ンプ)を形成することで情報を記録する工程、 (ト)上記(I)の工程で記録されたバンプと非記録部
との、再生光に対する反射率の違いから記録を再生する
工程、 (III)いったん形成した保持層のバンプに、保持層
に含まれる色素の吸収極大波長[λ1]で発振する弱い
レーザ光を照射制御して該バンプを加温・徐冷し、該バ
ンプを減少することで情報を消去する工程 のいずれか又はその組合せから成る光学情報の記録、再
生及び/又は消去方法である。
本発明に用いられるフィルム基板としては、光学的に透
明なものであれば使用できる。さらに好ましくは、レー
ザ光照射によって上昇しうる記録層の温度と同等の耐熱
性を有するものが望ましい。
こうした特徴を備えたフィルム基板の具体例としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリ
イミド、ポリエチレンナフタレート、ポリスルホン、ポ
リエーテルケトンなどが挙げられる。必要に応じて、こ
れらの基板フィルム上に設けられるハーフミラ−層とし
ては、空気との界面における反射率が少なくとも50%
、好ましくは60%以上の金属薄膜または色素薄膜が用
いられる。
金属薄膜の具体例としては、銀、アルミニウム、白金、
金、コバルト、チタン、ニラゲルなどが挙げられる。こ
れらの膜厚としては、50n11〜200niが好まし
い、これらの薄膜は、真空蒸着、スパッタや化学メツキ
などで設けることが可能である。
また、色素薄膜の具体例としては、後述の保持層用色素
[D1]および膨脹層用色素[D2]が使用可能である
本発明における記録層rbl中の膨脹層[clは、レー
ザー照射により加熱した際に効果的に膨脹することが記
録特性を高める上で必要である。そして、記録により生
成したバンプを効率的に消去して元の状態に戻すために
は高いゴム弾性が要求される。したがって、膨脹層用の
樹脂としては高いゴム弾性を示し、かつレーザー光照射
により流動変形を起こさないことが必要である。また、
そのガラス転移温度は50℃以下、好ましくは常温以下
であるものが用いられる。好適に用いられる膨脹層用樹
脂としては、天然ゴム;スチレン−ブタジェンゴム、ブ
タジェンゴム、インブレンゴム、ニトリルゴム、クロロ
プレンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、
ウレタンゴム、シリコーンゴムなどの合成ゴム;スチレ
ン系、オレフィン系、ウレタン系の熱可塑性エラストマ
ー;アミン架橋型、インシアネート架橋型、紫外線架橋
型のエラストマーが挙げられる。
本発明において、用いられる保持層[d]は、記録時に
熱膨脹により膨脹層ICIとともに熱膨脹することによ
りバンプを形成し、冷却過程で該バンプを固定すること
が可能で、消去時にはバンプの固定を解除する役割を担
っている。従って、真作用を効率的に行なうために、ガ
ラス状態からゴム状態に変化する温度(ガラス転移温度
Tg)が重要になる。また、記録時に熱膨脹する際、流
動変形を起こさないことが重要である。その意味から、
本発明において用いられる保持層用樹脂は、弾性率が8
0kg/mm2以上、好ましくは100kg/mm2以
上、かつ、Tgが60〜150℃の熱可塑性および熱硬
化性樹脂である。これらの具体例としては、ポリメチル
メタクレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド
樹脂等の熱可塑性樹脂およびその架橋物、エポキシ樹脂
、フェノール樹脂およびその架橋物、メラミン樹脂、エ
ポキシ(メタ)アクリレート樹脂、エポキシノボラック
(メタ)アクリレート樹脂、多官能(メタ)アクリレー
ト樹脂などの熱硬化型樹脂などが挙げられる。これらの
樹脂の内、エポキシ樹脂、エポキシ(メタ)アクリレー
ト樹脂、エポキシノボラック(メタ)アクリレート樹脂
、および多官能(メタ)アクリレート樹脂については紫
外線硬化をしてもよい、これらの中でも熱硬化型樹脂が
本発明において特に好適に用いられる。
これらの樹脂のフィルム基板上への塗工法は特に制限は
無いが、グラビヤコート法、バーコード法、ドクターナ
イフ法、スピンコード法などが用いられる。なかでも、
大量製膜用にはグラビヤコート法が適している。その際
使用される好適な溶媒としては、ヘキサン、へ1タン、
シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素:ベンゼン、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素;メタノール、エ
タノール、ブタノールなどのアルコール類:クロロホル
ム、塩化メチレンなとのハロアルカン類;酢酸エチル、
酢酸ブチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチル
ゲトン;メチルイソプチルゲトン、シクロヘキサノンな
どのケトン類:エチレングリコールモノメチルエーテル
、エチレングリコールモノブチルエーテルなどのグライ
ム類;テトラヒドロフラン、ジオキンなどのエーテル類
、ニトロメタン、アセトニトリルおよびそれらの混合物
が挙げられる。
また、膨脹層、保持層用樹脂として架橋型樹脂を用いた
場合には硬化が必要である。硬化法としては、熱硬化法
、紫外線硬化法、電子線照射法が用いられる。熱硬化法
としては通常ラジカル開始剤の共存下で加熱することに
より三次元架橋硬化される。熱硬化反応の温度としては
、用いる樹脂の種類にもよるが、50〜200℃、好ま
しくは70〜150℃が好ましい、それ以下では熱硬化
反応が十分に進行せず好ましくはない、また、それ以上
では基板や色素の劣化を来すために好ましくない。
硬化時間は、一般には5分〜10時間、好ましくは10
分〜5時間の範囲で行なわれる。一方、紫外線硬化法の
場合は、塗工後紫外線照射をして硬化する。照射源とし
ては水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライド
ランプなどが好適に用いられる。光源のパワーは、1 
mW/j 〜1 kW/a#が用いられる。照射時間は
光源のパワーおよび光反応速度に依存するが、1秒〜1
時間、好ましくは10秒〜10分の間で行なわれる。膨
脹層の膜厚は一般には、0.1〜5μm、好ましくは0
.4〜3.0 μmが用いられ、保持層の膜厚は0.1
〜3.0μm、好ましくは0.3〜2.0μmが用いら
れる。これらの膜厚は、組み合わせる色素の吸光度や反
射率を考慮して決定される。基板上に高反射性層を設け
る場合、入射光が高反射性層まで届き、かつその反射層
で反射した光が再び媒体表面にもどるためには、入射光
の少なくとも10%以上、好ましくは15%以上が保持
層および膨脹層から成る二層媒体中を透過するように保
持層および膨脹層中の色素濃度と膜厚を制御することが
望ましい、また、媒体表面での反射光と前記金属層表面
からの多重反射光とが互いに光干渉で強めあうように記
録層[cIの膜厚を設定し媒体の反射率を向上させるこ
とも可能である。
かくして形成した記録層の内、保持層表面には信号サー
ボ用のトラックが設けられる。このトラックは保持層の
表面側から予めパターン化されたマスクを使用したエン
ボス加工により形成することができる。
本発明の別の態様によれば、基板フィルム上に設けられ
たハーフミラ−層、およびこの上に熱可塑性の低弾性率
エラストマー層1月を介して保持層[c]と膨脹層[d
lがこの順に設けられる。この場合には、記録用のレー
ザ光は基板フィルム側から入社され、エラストマー層[
flおよび保持層[c]を透過して膨脹層[dlに到達
する。膨脹層中の色素がこのレーザ光を吸収することに
より、発熱することで膨脹し、この層に接する保持層も
熱IIBfIを起こす、かくして熱膨張した保持層は、
これにFJI接する低弾性率エラストマー層【日中に隆
起部(バンプ)を形成する。上記構成の媒体の場合は、
信号サーボ用のトラッキングは基板フィルム上に設けら
れる。この場合もトラッキングは、基板フィルム上にエ
ンボス加工することによって形成できる。
本発明においては、さらに必要に応じて該膨脹層[dl
上に透明な保護層を設けることも可能である。かかる保
護層用の材料としては、膨脹層よりも常温での弾性率が
高く、光学的に透明かつ均質で表面硬度が高いものが好
適に使用される。その具体例としては、ポリメチルメタ
クリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリビ
ニルブチラール、ポリスルホン、フェノキシ樹脂などが
用いられる。
本発明の色素[Ds ]および[D2]は、それぞれ記
録過程および消去過程においてレーザー光を効率よく吸
収して熱に変換する役割をする。従って、記録用レーザ
ーおよび消去用レーザーの発振波長域に合致している色
素が選ばれる。そして、両レーザー光を選択的に吸収出
来るように、それぞれの発振波長域での吸収強度が過度
に重ならないことが好ましい、また、現状の光記録分野
で使用されているレーザーが半導体レーザーであること
から近赤外に吸収ピークを有する色素が好ましい、また
、読み取りはa体表面の光反射を利用するために、保持
層での光反射率が高いことが要求される。この観点から
、色素[D2]は高反射率を有することが好ましい、も
ちろん吸収特性を効率的に行なうなめに、色素はそれぞ
れの樹脂に均一分散するように選択すべきである。好適
な色素[D1]および[D2]としては、シアニン系色
素、ビリリウム系色素、チアピリリウム系色素、スクワ
リリウム系色素、クロコニウム系色素、アズレニウム系
色素などのポリメチン系色素:フタロシアニンやナフタ
ロシアニンなどのフタロシアニン系色素;ジチオール金
属錯体;ナフトキノン、アントラキノン系色素;トリフ
ェニルメタン系色素;アミニウム、ジインモニウム系色
素が挙げられる。
これらの色素を上記樹脂と組み合わせて使用する場合、
この混合比率(色素/樹脂)は色素の吸光度、膜厚にも
依存するが一般にはO,OS〜0.4wt7wt好まし
くは0.1〜G、3wt /wtである。
かくして得られた二層媒体の記録法・再生・消去は二種
類のレーザー光を照射することにより行なう、その際使
用するレーザーは、ヘリウムネオンレーザ−、アルゴン
レーザー、半導体レーザーなどが用いられるが、小型で
安価な半導体レーザーがより好ましい、以下、膨脹層色
素D1が840ni近傍に吸収を示し、保持層色素D2
が780nm近傍に吸収を示す媒体を例にとって説明す
る。記録は、840nmのレーザー光を照射することに
より行なう、この際、主として膨脹層が光を吸収してバ
ンプを形成する。再生は、840nmの弱いレーザー光
を照射し、記録部と未記録部との反射率の差を読みとる
ことにより行なわれる。消去は、780n11のレーザ
ー光を照射することにより行なわれる。
−数的に、記録は、5〜3011M、好ましくは7〜2
01のパワーで5〜0.1μ秒照射する。再生は、0.
5〜3−1好ましくは0.7〜2.0mMのパワーで5
〜0.1μ秒照射する。消去は、1〜20mW、好まし
くは3〜12allのパワーでo、i〜2(l m秒照
射する。
本発明によるとバンプの形成と消滅による反射率の変化
を読みとることを基本原理とする記録媒体において優れ
た記録・消去特性が得られる。それとともに、製膜が低
温高速で行えるために、基板や使用色素の劣化を起こす
ことなく塗工・硬化が行え、かつ媒体コストが安価にな
ると言う工業上の利点も有している。
以下に、本発明を実施例に従ってさらに詳しく説明する
実施例1 本発明の膨脹層として、市販のウレタンアクリレート(
エヘクリル−220、ダイセル−ucB)を5wt%ク
ロロホルム溶液として用いた。の溶液中に固形分含量に
対して10phrのポリメチン系色素(IR−8205
、日本火薬■)および光重合開始剤として、ベンゾイン
エチルエーテルを3 phr溶解した。得られた溶液を
ポリエチレンテレフタレートフィルム(75μm)上に
塗布したのち、溶媒を乾燥させた。しかるのち、塗膜に
高圧水銀灯(80111/ cd )を10分間照射し
、フィルム形成ポリマーの架橋反応を行った。かくして
得られた厚さ3.3μmの皮膜上に、予め固形分含量に
対して17phrのシアニン系色素(Nに−125、日
本感光色素■)と3 phrのベンゾインエチルエーテ
ルをビスフェノール−S−エボキシアクリレート(新中
村化学■)の5wt%MEK溶液に溶解して得た溶液を
塗布することにより、約0.7μmの厚さの保持層を形
成した。
得られた二層構成媒体の反射率は15%であった。
この媒体に830nIIの発振波長と先頭出力10mW
の半導体レーザ光を、1μ秒間照射したところ、媒体表
面に直径2.0μmの明瞭な隆起部(バンプ)の形成が
認められた。引続き、この記録スポット上に、7500
1の発振波長と先頭出力5mWの半導体レーザ光を7μ
秒間照射したところ、上記のバンプは顕微鏡観察では確
認できない程度に消滅した。
この結果から、上記の記録媒体は記録・消去の可能な光
学情報記録媒体となりうることが分かった。
実施例2 実施例1において、保持層樹脂および色素としてに−2
15およびビスフェノール−8−エポキシアクリレート
を用いる代わりに、予め10wt%トリn−ヘキシルシ
リコンナフタロシアニンをポリメチルメタクリレートに
溶解したトルエンの5wt%溶液を用いることにより、
約1.1μmの厚さの皮膜を形成させた。得られた二層
構成媒体の反射率は23%であった。この媒体に830
nmの発振波長と先頭出力10mWの半導体レーザ光を
、1μ秒間照射したところ、媒体表面に直径2.0μm
の明瞭な隆起部(バンプ)の形成が認められた。引続き
、この記録スポット上に、780n−の発振波長と先頭
出力51Hの半導体レーザ光を7μ秒間照射したところ
、上記のバンプは顕微鏡観察では確認できない程度に消
滅した。この結果から、上記の記録媒体は記録・消去の
可能な光学情報記録媒体となりうることが分かった。
実施例3 実施例1において、ビスフェノール−8−エポキシアク
リレートを用いる代わりに、1.1−シクロヘキシレン
ビスフェノール−A−ポリカーボネートを用いて同様に
二層媒体を作成した。この媒体に実施例1と同様に発振
波長830nm 、強度1011Wの記録用レーザ光を
1μ秒間照射したところ、明瞭なバンプ形成が認められ
た。また、このバンプは780nn 、711Mのレー
ザ光を10μ秒間照射することにより消去できた。
実施例4 実施例1において、膨脹層用の色素としてポリメチン系
色素(IR−820)を用いる代わりに、テトラ第三級
アミルバナジルオキシフタロシアニンを用いて同様の光
照射条件下で光照射を行い、膨脹層を硬化した。
さらに保持層としてビスフェノール−8−エポキシアク
リレートを用いる代わりに、ビスフェノール−A−ジグ
リシジルエーテルとトリエチレンテトラミンの等当量混
合物を用いて5wt%のクロロホルム溶液とした。この
中にω−シアノプロピルシリコンナフタロシアニンを樹
脂固形分に対して20phrになる様に添加した。かく
して得た溶液を上記膨脹層上に塗布した後、同様に二層
媒体を作成した。この媒体に実施例1と同一条件下で8
30nlの発振波長と先頭出力10mWの半導体レーザ
光を、IMHzのパルス信号として照射したところ、媒
体表面に直径1.8μmの明瞭な隆起部(バンブ)の形
成が認められた。引続き、この記録スポット上に、同一
レーザ光(出カフmW)を連続照射したところ、上記の
バンプ顕微鏡観察では確認できない程度に消滅していた
。スポット上に、780nl 、出カフIIHの連続光
を照射したところ、上記のバンプは顕微鏡観察では確認
できない程度に消滅していた。この結果から、上記の記
録媒体は記録・消去の可能な光学情報記録媒体となりう
ることが分った。
展層を形成した。この媒体の反射率は20.5%であっ
た。この媒体に実施例1と同一条件でレーザ光照射を行
ったところ、1.6μm径のくぼみが形成した。これに
7mWのレーザを照射したところ、顕微鏡では観察でき
ない程度に消去された。この結果から、上記の記録媒体
は記録・消去の可能な光学情報記録媒体となりうろこと
が分がっな。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、光学的に透明な高分子フィルム[a]およびこの上
    に形成された記録層[b]とから成る光学記録媒体にお
    いて、前記記録層[b]が、レーザ光照射に伴う発熱に
    より変形しうる膨脹層[c]と保持層[d]との積層体
    から構成され、該膨脹層と保持層中に吸収波長域が完全
    には重ならない、異なる近赤外吸収色素[D_1]およ
    び[D_2]が含まれており、かつ近赤外光に対して上
    記記録層の反射率が少なくとも10%以上になるように
    上記色素の含有量、記録層[b]の厚みが調節されて成
    る光学記録用フロッピーディスクおよびテープ。 2、上記保持層および膨脹層の樹脂がいずれも紫外光ま
    たは可視光を照射することによつて架橋・硬化したもの
    であり、1)該保持層は常温での弾性率が100kg/
    mm^2以上であってガラス転移温度が70〜150℃
    の範囲にあること、2)該膨脹層は50℃以下のガラス
    転移温度を有し、常温でゴム弾性体であることを特徴と
    する光学記録用フロッピーディスクおよびテープ。 3、上記第1項記載の保持層[c]上に、記録信号用サ
    ーボトラックが設けられていることを特徴とする光学記
    録用フロッピーディスクおよびテープ。 4、上記第1項記載の保持層[c]上にハーフミラー層
    [e]が設けられていることを特徴とする光学記録用フ
    ロッピーディスクおよびテープ。 5、上記第1項記載の媒体が、記録信号用のサーボトラ
    ックを設けた高分子フィルム、必要に応じてこの上に設
    けられたハーフミラー層、およびこの上に熱可塑性の低
    弾性率エラストマー層[f]/保持層[c]/膨脹層[
    d]がこの順に設けられており、さらに必要に応じてこ
    の上に膨脹層[d]の弾性率よりも大きな弾性率を有す
    る透明な保護層[f]が設けられている事を特徴とする
    光学記録用フロッピーディスクおよびテープ。 6、上記第1−4項記載の記録媒体に基板上の保持層側
    から ( I )該記録層[b]の内、膨脹層に含まれる色素の
    吸収極大波長に対応した波長[λ_1]で発振する強い
    レーザ光を照射制御することにより、該照射スポットを
    部分的に急加熱・急冷し、膨脹層およびこれに接して積
    層された保持層[c]に隆起部(バンプ)を形成するこ
    とで情報を記録する工程、 (II)予め保持層上に設けられた信号サーボ用トラッキ
    ングにサーボ用信号光を導入しながら、上記( I )の
    工程で記録されたバンプと非記録部との、再生光に対す
    る反射率の違いから記録を再生する工程、ならびに (III)いったん形成した保持層のバンプに、上記波長
    [λ_1]とは異なる、保持層に含まれる色素の吸収極
    大波長[λ_2]を有する弱いレーザ光を照射制御して
    該バンプを加温・徐冷し、該バンプを減少することで情
    報を消去する工程 のいずれか、又はその組合せから成る光学情報の記録、
    再生及び/又は消去方法。 7、上記第5項記載の記録媒体に ( I )膨脹層に含まれる色素の吸収極大波長に対応し
    た波長[λ_1]で発振する強いレーザ光を基板側から
    照射制御することにより、該照射スポットを部分的に急
    加熱・急冷し、膨脹層を膨らませ、これに接して積層さ
    れた保持層[c]も熱膨脹することで、該層[c]に接
    した熱可塑性の低弾性率エラストマー層[f]中に隆起
    部(バンプ)を形成することで情報を記録する工程、 (II)上記( I )の工程で記録されたバンプと非記録
    部との、再生光に対する反射率の違いから記録を再生す
    る工程、 (III)いったん形成した保持層のバンプに、保持層に
    含まれる色素の吸収極大波長[λ_1]で発振する弱い
    レーザ光を照射制御して該バンプを加温・徐冷し、該バ
    ンプを減少することで情報を消去する工程 のいずれか、又はその組合せから成る光学情報の記録、
    再生及び/又は消去方法。
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