JPH03140888A - 残響模擬方式 - Google Patents

残響模擬方式

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JPH03140888A
JPH03140888A JP27728889A JP27728889A JPH03140888A JP H03140888 A JPH03140888 A JP H03140888A JP 27728889 A JP27728889 A JP 27728889A JP 27728889 A JP27728889 A JP 27728889A JP H03140888 A JPH03140888 A JP H03140888A
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reverberation
formula
scatterer
column vector
simulation
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Yasushi Sudo
須藤 恭史
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Japan Steel Works Ltd
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、モノスタティックソーナーに対する水中残
響を高速、高忠実度で模擬する信号を生成する残響模擬
方式に関する。この発明により構成した水中残響模擬装
置を水中音場模擬装置に組み込むことで、水中音響セン
サーを利用するシステムの試験、開発等をより効率的に
実行できるようになる。
(発明の概要) この発明は、模擬水中残響信号を生成する残響模擬装置
のための残響模擬方式であって、残響模擬方法1)・2
)で行ったREVGENオープンループ版3)・4)に
対する改良に、模擬残響信号蒔の乱数の使い方をより柔
軟に設定できるようにするための改良を加えたものであ
る。これらの改良は、F、O,M、理論5ゝの残響の式
から出発し、残響の統計的性質を模擬するのに適した残
響模擬式を導くことにより得られたものであり、その残
響模擬式を用いて水中残響を模擬する信号を作成するこ
とによってモノスタティックソーナーに対する水中残響
を高速、高忠実度で模擬可能である。
(従来の技術) REVGENオープンループ版では、ドツプラー密度行
列(DDM)の共分散の計算のために、散乱体の散乱強
度、位置、速度をモンテカルロ法を使って模擬する。こ
うして求めたDDM共分散からマスターDDMを計算し
、それとホワイトノイズからDDMを作り、これをBマ
トリックスに変換し、送信波形と掛は合わせて模擬残響
信号を生成する。音響センサーが配置されたソーナープ
ラットフォームの運動が予めわかっている場合に対して
は、マスターDDMの計算までを予め行っておくことが
でき、残響生成ではマスターDDMの計算よりあとの部
分だけを実行すれば良いので、実時間での残響信号生成
が可能となる。この事前計算を行うとき、すべての時間
に対するマスターDDMを計算せずに、REVGENア
ップデー1〜アルゴリズム6′・フゝと呼ばれる手法を
使って、生成する残響のサンプリング時間より長い時間
間隔で更新したマスターDDMから、それらの間の時間
のDDMについて補間することも行なわれる。
本発明者が先に提案した残響模擬方法では、DDM共分
散の計算に、散乱体についてのモンテカルロ計算を使わ
ずにすむ。また、模擬残響の計算時に、マスターDDM
のBマI・リックスへの変換をすべてのDDMに対して
実行せずに済ませることができる。
参考文献を以下に示す。
1)須藤恭史:“残響模擬方法、パ公開特許公報特開平
1−123120 2)須藤恭史:゛水中残響シミュレーション方法の改善
について、″防衛庁技術研究本部技報1029、昭和6
3年6月。
3 ) D 、 W、 Pr1ncehouse : 
”Reverberationgenerator o
cean algorithm、 a 5tatus 
report、”Applied Ph1sics L
ab、、Univ、 Washington。
APL−UW 7806.Feb、15.19874 
) −−−: ”REVGEN 、 A real−t
imereverberation generato
r、” in 1977I  E E E  I nt
ernational  Conference、  
 onAcoustics  5peech ancl
  Signal  Processingspp、8
27−835.1977 5)V、V、01°5hevskii : ”Cbar
acteristicsof  Sea  Rever
beration、”  Englishtransl
ation by  V、  M、  Albers、
  New York: Con5ultants  
Bureau   19676 )  S、  G、 
 Chamberlain and  J、  C,G
al:  llA  Model  for  Num
erical  Simulation  ofNon
−stationary  5onar Reverb
eration  UsingLinear  5pe
ctral  Prediction、”  I EE
EJOUR,○cean  Eng+neer+ng、
  vol、  oe8no、1 1111.21−3
6.Jan、1983゜7 )  J、  G、  M
elville and M、  E、  SteHm
an:”The  Effect of  Updat
e  Randomization onREVGEN
  0utput : Broadband  Ene
rgyDetector、”  Naval  0ce
an systems Center。
N0SCtr292.Aug、1978゜6 ) M、
  E、  Stegman and  J、  G、
  Melville:”The  Effect o
r  Update  Rando+n1zation
 onREVGEN  0utput:  Match
ed  FilterP rocessor 、” N
aval  0cean  Systems Cent
erNO3Ctr  451.Aug、  1979(
発明が解決しようとする課題) 従来のREVGENオープンループ版では、残響の生成
自体はアップデートアルゴリズムと組み合わせることに
より実時間で実行できるが、マスターDDMを得るため
の前処理に多大の時間を要する。
また、本発明者が先に提案した残響模擬方法では、上記
のような点については改善したものであるが、残響模擬
装置に用いるハードウェアの計算能力に余裕があり、散
乱体の運動による残響の乱雑さとビーム間相関を生成す
る乱数の発生を1つのピング(1回の音波の送信)に対
する残響模擬の間に複数回行える場合の取り扱いについ
て定義されていない。
この発明は上記のような問題を解決するためになされた
もので、マスターD D Mを求めるための散乱体模擬
が簡略化でき、DDMを生成するために必要となる散乱
体の運動とビーム間相関を表す乱数の更新も残響模擬装
置に用いるハードウェアの演算能力に合わせた形で行う
ことができ、残響生成のための計算もより高速計算に適
した形をした、模擬水中残響を生成する残響模擬方式を
提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この発明に係る残響模擬方
式は、F、O,M、理論による残響の式≦(1)−Σ入
、、e2πjΔL(t−2ro/c)+ jθ。
・ S7(七−セし二二 ) [但し、添字nは各散乱体に関する量であることを表し
、送信し−ム数を1本、受信ビーム数をL本としたとき
、 ≦(t):第i成分をL本のうちのi番目の受信ビーム
で観測される残響とするし一列ベクトル、△fo、音響
センサーが配置されるプラットフォームとn番目の散乱
体の運動によるドツプラーシフト、 θ。=n番目の散乱体によるフェーズシフト、rイ ニ
ブラットフオームとn番目の散乱体との相対距離、 5T(t):送信波形(時間1<0で0とする)、C:
音速、 An:n番目の散乱体の散乱強度とビームパターンから
求められるL−列ベクトル、とする。]から導いたシミ
ュレーションに適した形のドツプラー密度行列(DDM
)の模擬式 %式% [但し、添字m (+n= 1.2 、・・・)により
、時間軸を(0=to<t、<・・・〈t、〈・・・)
と区切ったときの区間L−+<t≦t、での対応する代
表値を表し、f:周波数、 D、(f):それぞれが独立な単位複素正規ホワイトノ
イズを成分とするし一列ベクトル、ξ、(t)・単位複
素正規ホワイトノイズ、LXL行列となるマスターD 
D M  a、 mは、a、(f)a、(f)↑ 及び、これから導かれる残響模擬式 %式%)] から求められる。ここで、 α:吸収係数、 r @ : ct、/ 2 Ωニブラットフオームを中心とする立体角、6、(Ω)
:第i成分をm番目の時間区間におけるi番目の受信ビ
ームパターンと送信時のビームパターン(いずれもビー
ム毎の位相差を含めておく)の積とするL−列ベクトル
、 ajΩ):散乱体の散乱強度に関係する振幅(正の実数
とする)、 ρ、(f、Ω)・Ω、tに対応する領域内の散乱体の運
動によるドツプラーシフトについての確率密度関数、 F、(Ω):立体角Ω方向の、プラットフォームの運動
によるドツプラーシフト、 ↑:エルミート共役、とする。] g (t)−Σ5dfa、(f)μJf) e2”ft
・ (dt’  ξ、(t−t′)87(t′)を用い
て水中残響を模擬する信号を生成することを特徴として
いる。
この発明で用いる上記残響模擬式は、以下のようにして
F、O,M  理論による残響の式から導かれる。基本
的には、残響模擬においては残響の統計的性質が再現で
きれば良いこと、残響の統計的性質は準定常正規確率過
程と近似できること、模擬残響信号の生成においては正
規乱数や一様乱数を使った形が便利であることを考慮し
たものである。
F、O,M、理論によれば、残響は、準定常正規確率過
程として近似でき、水中に存在する多数の散乱体による
送信信号の反射の重ね合わせとして次のように表される
。但し、送信信号のバンド幅がその中心周波数に比べて
小さいとし、送波及び受波装置が同一位置にあるモノス
タティックソーナーを考える。また、表穴を簡単にする
ため、水中の音速Cを一定として表す。
3(t)−Σ 入。e2πjΔfJt   2ro/c
)+jθ。
・5r(t−ス胚)    ・・・(1)但し、送信ビ
ームを1本、受信ビームをL本とし、各記号の意味は、
以下の通っである。
≦(1)・第i成分をL本のうちのi番目の受信ビーム
で観測される残響とするし一列ベクトル(送信の開始を
時間tの原点とする。)、 Δ舷 :音響センサーが配置されるプラットフォームと
n番目の散乱体の運動によるドツプラーシフト、 θ、:n番目の散乱体によるフェーズシフト、roニブ
ラットフオームとn番目の散乱体との相対距離、 5t(t):送信波形(送信開始時刻を時間の原点1=
0とする)、 C:音速。
また、L−列ベクトルA。は A、 = 6(Ω、)Y四−−A、  、、、(2)と
書ける。但し、 6(Ω1)−Eia(Ωn)b、(Ω、)     −
(3)と書け、記号については、以下の通りである。
Ω。ニブラットフオームから見たn番目の散乱体の方位
を表す立体角、 ER(Ω):第i成分をi番目の受信ビームの複素ビー
ムパターンとするL−列ベクトル、b、(Ω):送信ビ
ームの複素ビームパターン、α:吸収係数、 Ao:散乱体の散乱強度に関係する振幅(正の実数とす
る〉。
なお、ビームパターンについては、ビーム毎の音響中心
の違いによる位相差をあらかじめ考慮しておく。
プラットフォームと散乱体の速度が音速に比べて小さい
ときは、 Δf、=F(Ω。)+f、。
とプラットフォームの運動によるドツプラーシフトと散
乱体の運動によるドツプラーシフトの和の形に近似でき
る。ここで、F(Ω)は、立体角Ω方向の、プラットフ
ォームの運動によるドップラーシフト、f、は、n番目
の散乱体の運動によるドツプラーシフトとする。これら
のことを使うと式(1)は立体角についての積分を使っ
て次の形に書ける。
≦(t)−1dΩ6(Ω) Σ e2πj[F(Ω)+f−](t  2r11/c
)+jθ0(4) [但し、δ:ディラックのデルタ関数]さらに式(4〉
は、 B(t、t’)= JdQ6(Ω)e2πjF(Ω)t
′・δ(Ω−Ω。)δ(t−t′−λh)・・・(5) とおくと、 ≦(t)=  idt’B(t、t’)St(t’) 
     ・・・ (6)と書ける。この式は、残響模
擬式でも指摘したように、連続時間の8行列である。こ
れに対応する連続時間のDDMは、Bに対し、 D(t、f)−5dt’B(t+t’、t’)e−2π
jft′・・(7) と置いたものである。逆変換は、 B(t、t’)−1dftXt t’、f)e=2πjft’ ・・・(8) となる。式(5)、(7)より、 ・ δ(Ω−Ω、、)  δ[f−(F(Ω)+f、、
)コ・δ(t−λh)    ・・・(9)と書ける。
DDMの共分散は、文献2)で示したようにしてF、O
,M、理論のフェーズシフトについてのランダムフェー
ズの仮定により導かれる。
このとき、 半径r(−ct/2>、 c×単位時間/2 の厚さを持つ球殻のΩ方向の単位立
体角領域内を考え、この領域内の散乱体の運動によるド
ツプラーシフト確率密度関数を、ρt(f、Ω)で代表
させる。これは、実際の観測においては、個々の散乱体
のドツプラーシフト確率密度関数ではなく、この領域全
体としてのドツプラーシフト確率密度関数がわかること
に対応することによる。すると、 <D(t、f)D(t’、f’)↑〉 ・ρ、(f−F(Ω)、Ω)δ(t−t′)  δ(f
−f′)(10) と書ける。ここで、 とおいた。
このように、DDMの共分散が、観測量だけから計算で
きる形に書けるので、DDMをシミュレーション計算に
適した形に表すことができる。本発明の場合は、残響の
準定常性を従来の方法より積極的に取り入れるために、
時間軸を残響の準定常性からその中では平均量がほぼ一
定と見なせる区間に分ける。送信開始時間を時間の原点
にとって、O” to < t+ < t2・・・とし
、m番目の区間(1゜〈t≦1.)における平均量の代
表値を示すための下添字、を用いることにする。このこ
とと、式(10)が、t、fについて対角的であること
より、次の形にDDMを表すことができる。
D (t、f)−Σa、(f)μ、(f)ξ、(t) 
02g ”t・・・(11) ここで、μ、(f)をそれぞれが独立な単位複素正規ホ
ワイトノイズを成分とするL−列ベクトル、ξイ(1)
を単位複素正規ホワイトノイズとする。これらは、平均
は0で、互いに独立、共分散については、 ・・・(12) とする。ここで、δ(t−t’)等は、デイラックのデ
ルタ関数である。h、、、’は、m=m’の時に1、他
の場合には1か0の値をとるとする。δ、9.・は、ク
ロネッ力−のδである。■は、LXL単位行列である。
a、は、m番目の区間における平均量の代表値と、 ajf)a、(f)↑ ρ訝f−F、(Ω)、Ω]       ・・・(13
)の関係で結ばれる。この行列方程式を解く方法として
は、右辺がエルミート行列であることがら且を対角要素
が実の下三角行列として、上式より各要素を逐次的に求
めていけば良い。一般的に送信信号の幅程度では残響の
平均量は、はぼ一定と見なぜることが知られているので
、このことを利用して区間の幅を定めれば良い。
式(13)と式(6)、(8)より、残響の式として、
fi(t)=Σ5dljf)云、(f) e2” ”t
(dt′ξ−(tt′)Sy(t’)  ・・・(14
)を得る。
式(11)が、この発明におけるDDMの計算式であり
、式(14)が、残響模擬の基本式となる。
(作用) 上で導いたこれらの式を使って、本発明が従来の方法に
対する改良になっていることが理解できる。マスターD
DMを計算するために必要となる残響共分散は、式(1
3)かられかるように散乱体についての模擬をせずに観
測量を基に直接計算できる。従って、マスターDDM計
算時の散乱体についての模擬が大幅に簡略化されること
になる。
また、残響の準定常性を考慮することで、すべての時間
についてマスターDDMを計算しなくても、残響の統計
的性質を再現するDDMを、マスターDDMと複素正規
ホワイトノイズで表せている。
これにより、マスターDDMの計算は、上に述べた時間
幅についての説明から、送信信号の持続時間τ程度の周
期て行えは良いことになる。この点も計算量め低減につ
なかる特徴である。式(14)に現れている乱数の使い
方も、模擬残響生成時の計算量低減につながる形をして
いる。REVGENの場合は、各DDM毎に8行列に変
換する必要があるか、本発明の組み合わせを使うことに
より、残響計算時には、式(14)の和の各項毎にドツ
プラ一部分[式(14)において周波数fを含む前半部
分]の計算とレンジ部分[式(14)においてt′を含
む後半部分]の計算をそれぞれ行って19 0 から、それらの積により、m番目の項からの残響への寄
与が求められる。
上に述べたように、マスターDDMの計算は、生成する
残響のサンプリング時間より長い周期で更新すれば良い
ので、本発明の方式により残響生成時の計算量か軽減さ
れることになる。また、乱数の更新についても、式(1
2)のh 、 、 、+のH+ m ′の時の値をどの
ように定めるかによって、自由に設定できる。例えば、
残響模擬装置の乱数発生部に余力があれば、μの更新を
マスターDDMの更新周期と同じ周期で行える。これは
、In≠■′の時は、hm、=−〇とすることに対応す
る。このように、本発明者か先に提案した残響模擬方法
では、−通りであった乱数の更新方法が、本発明におい
ては、より柔軟性に富むものに改良された。
こうして、上に導いた方式を用いると、従来の方法より
計算量が軽減し、残響生成における柔軟性も増し、なお
かつ生成される残響については必要とされる統計的性質
を正しく再現できるので、高速かつ高忠実度の残響模擬
装置を構成できることになる。
(実施例) 以下、本発明の残響模擬方式の実施例について説明する
ここでは初めに、特に観測量との関係を示ずために水中
が、第1図の如く体積残響部分、海面残響部分、海底残
響部分に分けられる場合の(14)式を導く。その後、
従来の方法との関係を示し、乱数設定の柔軟性について
説明する。
文献2)で示したように、体積残響における単位体積あ
たりの後方散乱強度Sv、海面残響における単位面積あ
たりの後方散乱強度Sg、海底残響における単位面積あ
たりの後方散乱強度S8を使うと となる。一般に、音響センサーが配置されたソーナープ
ラットフォームの海面、海底に対するグレージングアン
グルによりS8、SBは、変化するので添字、をつけで
ある。また、tが送信信号の持続時間よりある程度大き
いときには、半径r、厚さc×〈単位時間)/2の球殻
内の海面部分に対する立体角要素は、方位角φ、海面の
クレーシンクアングルθ5 を使って dΩ=dφ・i・θ・ 2゜ と近似できることから(海底についてもグレージングア
ングルθ8を使用して同様に表せる)、それぞれの領域
の散乱体ドツプラーシフI・確率密度を、ρv(f)、
ρ、I(f)とし、海底部分については散乱体の運動は
ないとして、これらのΩ依存性を無視するとすると、式
(13)は、 a、(f)a、(f)↑−r 、、(f)+ r” a
、(f) + r’ s、(f)・・・(15) 但し、 ・(16) と書ける。ここで、*はfについての畳込みを示し、 ・(17) である。(dΩは、区間mにおける体積残響部分につい
てのみの立体角積分であることを示す。
水中をさらにいくつかの領域に分けた場合も同様に扱え
る。
実際に水中音響模擬装置を構成するときには、ディジタ
ルコンピュータを使う場合が多いと思われる。その際、
式(13)に表れるfについての積分は、FFTを使っ
て計算できる。この時のFFTのサイズは、F、O,M
、理論によると残響の相関〈g(L)g(t′が〉 が
、t′を止めて考えると、L′−τ≦t≦t′+τの範
囲内でのみOと異なるので、エリアジングの影響を避け
るために2τをサンプリング時間で割った値とすれは良
い。
この場合の残響模擬方式の構成は、第2図、第3図のよ
うになる。
第2図は、本発明による残響模擬方式のブロックダイヤ
グラムである。第1図のように残響が三つの領域からの
寄与として表せる場合についてのものである。第2図で
は、離散化した場合を念頭にしており、簡単のため、送
信信号の持続時間τをサンプリング周期で割った値(N
で表す)を4としている。同図中の*は、線形畳込みで
ある。もちろんこの畳込みは、送信信号、正規乱数それ
ぞれの数列に、0の要素を追加して、長さ2Nの周期数
列の円状畳込みとして計算しても良い。マスターDDM
と正規乱数の積のところの■は、各周波数成分毎に、ビ
ーム成分に関する行列とベクトルの積を実行することを
表す。その下の■は、各時間成分毎の積を表す。その右
のΦは、時間成分毎の和を表す。
第3図は、第1図のように残響が三つの部分からの寄与
の和と表せる場合について、第2図に現れたマスターD
DMの計算方法を示したブロックダイヤグラムである。
■は、右の括弧内の数列の各周波数成分に伝播損失と後
方散乱強度の効果を掛けることを表す。括弧内の*は、
周波数成分に関する畳込みを表す。ここで、式(17)
のγ。
や、ρ9.の周波数方向の広がりは、通常は、周波数方
向全体に広がっているようなものではないので、この畳
込みは、円状畳込みとして計算できる。
LL士分解と書いたのは、式(13)の後に書いたこと
を意味する。海面残響部分の寄与、海底残響部分の寄与
も同様にして計算できる。
さて、本発明者が先に提案した残響模擬方法との関係を
見るには、式(12)て、すべてのmに対し、h、、、
=−1とすればよい。すなわち、ガの更新は、ピング毎
に行い、−回のピンク内においては、−度設定した値の
組をそのまま使う場合が、従来の残響模擬方法に相当す
るのがわかる。
従来のアップテートアルゴリズムとの関係を見るには、
式(12)について、ξの表式として、次の形を使う。
ξjt) = kヤδ(t−τゆ) ここで、 (k、 k、−’)−δ、、、−1t、−tllであり
、τ、の分布関数は、区間L−+<t≦L7では、1 
/ (tm−ta−、) 、その外では0とする。この
表式が式(13)を満たすのは、容易にわかる。
この式を使うと残響の式(14)は、次のようになる。
’G (1−Σ)dfa−(f)u−(f) e2”t
・5r(t−τ、) この式を見ると、従来のアップデートアルゴリズムの考
え方に相当するドツプラー成分についてのランダム化に
よる更新に加えて、散乱体とプラットフォームとの相対
距離のランタムさに対応するτ、の影響が考慮されてい
るのがわかる。
このように、本発明の残響模擬方式は、従来の方法より
もさらに柔軟な乱数の更新を可能にしているのがわかる
[発明の効果] 以上のようにこの発明の残響模擬方式においては、マス
ターDDMを計算するための処理に要する手間が大幅に
軽減される。また、模擬残響信号生成時の計算について
も計算量が軽減され、乱数の更新方法を柔軟に設定でき
る。これらの特徴にも拘わらず、生成される残響信号は
、必要な統計的性質を満たしている。
また、プラットフォームの運動についてあらかじめ定ま
っている場合については、REVGENオープンルーズ
におけるように、マスターDDMの計算までをあらかじ
め行っておき、乱数を使っての残響の生成部分のみ実時
間で実行するという使い方も可能である。この場合も、
本発明の方式では、マスターDDMの計算に乱数発生は
必要としないので、計算の手間は大幅に軽減される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る残響模擬方式の実施例において考
えた海中の三つの領域の模式図、第2図は実施例の場合
のブロックダイヤグラム、第3図は第2図に現れるマス
ターDDMの計算方法を示したブロックダイヤグラムで
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)F.O.M.理論による残響の式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [但し、添字nは各散乱体に関する量であることを表し
    、送信ビーム数を1本、受信ビーム数をL本としたとき
    、 ■(t):第i成分をL本のうちのi番目の受信ビーム
    で観測される残響とするL−列ベクトル、Δf_n:音
    響センサーが配置されるプラットフォームとn番目の散
    乱体の運動によるドップラーシフト、 θ_n:n番目の散乱体によるフェーズシフト、r_n
    :プラットフォームとn番目の散乱体との相対距離、 S_r(t):送信波形(時間t<0で0とする)、c
    :音速、 ■_n:n番目の散乱体の散乱強度とビームパターンか
    ら求められるL−列ベクトル、とする。]から導いたシ
    ミュレーションに適した形のドップラー密度行列(DD
    M)の模擬式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [但し、添字m(m=1、2、…)により、時間軸を(
    0=t_0<t_1<…<t_m<…)と区切ったとき
    の区間t_m_−_1<t≦t_mでの対応する代表値
    を表し、f:周波数、 ■_m(f):それぞれが独立な単位複素正規ホワイト
    ノイズを成分とするL−列ベクトル、 ξ_m(t):単位複素正規ホワイトノイズ、L×L行
    列となるマスターDDM■_mは、▲数式、化学式、表
    等があります▼ から求められる。ここで、 α:吸収係数、 r_m:ct_m/2 Ω:プラットフォームを中心とする立体角、■_m(Ω
    ):第i成分をm番目の時間区間におけるi番目の受信
    ビームパターンと送信時のビームパターン(いずれもビ
    ーム毎の位相差を含めておく)の積とするL−列ベクト
    ル、 a_m(Ω):散乱体の散乱強度に関係する振幅(正の
    実数とする)、 ρ_m(f、Ω):Ω、tに対応する領域内の散乱体の
    運動によるドップラーシフトについての確率密度関数、 F_m(Ω):立体角Ω方向の、プラットフォームの運
    動によるドップラーシフト、 ■:エルミート共役、とする。] 及び、これから導かれる残響模擬式 ▲数式、化学式、表等があります▼ を用いて水中残響を模擬する信号を生成することを特徴
    とする残響模擬方式。
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