JPH03136841A - 樹脂積層金属の補修方法及び補修用組成物 - Google Patents

樹脂積層金属の補修方法及び補修用組成物

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JPH03136841A
JPH03136841A JP27372589A JP27372589A JPH03136841A JP H03136841 A JPH03136841 A JP H03136841A JP 27372589 A JP27372589 A JP 27372589A JP 27372589 A JP27372589 A JP 27372589A JP H03136841 A JPH03136841 A JP H03136841A
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repairing
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film
repair
resin
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JP27372589A
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English (en)
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Masao Sawara
佐原 昌夫
Ikuo Mimura
育夫 三村
Yasuharu Habasaki
幅崎 康晴
Norihisa Hojo
放生 典久
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Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、樹脂積層金属の補修方法、詳しくは、フッ素
系樹脂フィルムを積層してなる樹脂積層金属の補修方法
及びそれに適用して好適な補修用組成物に関する。
〔従来の技術〕
アルミニウム等の金属基材の表面にフッ素系樹脂フィル
ムを積層形成し、該金属基材にフッ素系樹脂が有する耐
熱性、耐薬品性、電気的性質、機械的性質等の優れた性
質を付与してなる樹脂積層金属が知られている。
上記樹脂積層金属は、種々の用途に利用できるが、装飾
性とともに優れた耐候性を有していることから、外装用
建材として特に好適に用いることができる。
上記樹脂積層金属は、積層されているフッ素系樹脂フィ
ルムに傷が生じると、その傷部分から水分等の腐食性物
質が侵入し、金属基材が腐食されることになるため、上
記傷は速やかに塞ぐ補修をする必要がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、金属基材に#M層されているフッ素系樹
脂フィルムは、ぬれ性が極めて低いため、上記樹脂積層
金属を補修用塗料を塗布しても、密着性、強度及び耐食
性等に十分な性能を有する補修塗膜が得られないという
問題があった。
従って、本発明の目的は、フッ素系樹脂フィルムを積層
してなる樹脂積層金属のフィルムに生じた傷を確実に補
修することができる樹脂積層金属の補修方法及びそれに
適用して好適な補修用組成物を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等、種々検討した結果、補修箇所(傷)の周囲
に位置するフッ素系樹脂フィルムの表面を表面張力30
dyne/cm以上に処理することにより上記樹脂積層
金属の補修が可能になることを知見した。
本発明は、上記知見によりなされたもので、フッ素系樹
脂フィルムが積層されてなる樹脂積層金属表面の補修箇
所周囲を表面処理し、そのフッ素系樹脂フィルムの表面
張力を30dyne/cm以上にした後、補修用組成物
を塗布して上記補修箇所の補修を行うことを特徴とする
樹脂積層金属の補修方法を提供するものである。
また、本発明は、上記補修に好適な補修用組成物として
、フッ素系樹脂100重量部、溶剤50〜150重量部
、及び着色剤10〜400重量部を含有し、且つチキソ
トロピー指数が2〜8であることを特徴とする補修用組
成物を提供するものである。
以下、本発明の樹脂積層金属の補修方法を図面を参照し
ながら詳細に説明する。
第1図(a)及びΦ)はそれぞれ本発明方法の一実施態
様の概略を説明するための樹脂積層金属の部分断面図で
ある。
先ず、第1図(a)に示すような、アルミニウム板(金
属基材)1の表面にフッ素系樹脂フィルム2を積層して
なる樹脂積層金属であって、該フィルム2に補修箇所(
傷)Aが生じているものを用意する。
次いで、上記樹脂積層金属について、補修箇所Aの周囲
に位置するフッ素系樹脂フィルム2aに対して、図中矢
印で示した表面処理を行い、該フッ素系樹脂フィルム2
aの表面張力を30dyne/cm以上、好ましくは4
0dyne/cm以上にする。
その後、上記樹脂積層金属の補修箇所Aを中心にして、
表面処理したフッ素系樹脂フィルム2aに到るまでの範
囲にわたって、補修用塗料(補修用組成物)を塗布し、
塗[3を形成する。
また、必要に応じて加熱等の塗膜乾燥処理を行うことに
より補修が完了する。
上述した方法によれば、積層されているフッ素系樹脂フ
ィルム2がぬれ性に乏しいため、通常は補修用塗料によ
っては補修することができない上記樹脂積層金属につい
ても、確実に補修することが可能となる。
本発明方法について更に詳述すると、適用される樹脂積
層金属を構成する金属基材としては、アルミニウム以外
に、アルミニウム合金を始めとしてステンレス合金、鉄
等、通常建材等に用いられる任意の金属(合金を含む)
を挙げることができる。また、金属基材の形状は特に制
限はないが、板形状の場合は、その厚さが0.1〜5.
0 wmであることが好ましい。
また、上記金属基材に積層されるフッ素系樹脂フィルム
3を構成するフッ素系樹脂としては、エチレン−四フッ
化エチレン系共重合体、三フッ化エチレン共重合体、フ
ッ化ビニリデン共重合体、フッ化ヒニル重合体、フッ化
アルコキシエチレン樹脂、四フッ化エチレン樹脂、テト
ラフルオロエチレン−六フフ化プロピレン共重合体等が
挙げられ、特にエチレン−四フン化エチレン系共重合体
が好ましいが、その中でも、四フッ化エチレン/エチレ
ンの含有モル比fJ<40/60〜60/40であり、
一般式CH,=CH−C,F、□1(但し、式中のnは
2〜lOの整数である)で表されるパーフルオロアルキ
ルビニルモノマーの含有量が0゜1〜10モル%であり
、且つ容量流速(メルトフローインデックス)が10〜
500m”7秒であるものが好ましく、10〜10(l
affl’/秒であるものが特に好ましい、尚、上記「
容量流速」は、降下式フローテスターを使用して、所定
温度、荷重30kg/cjのもとに、ノズル径1m+、
ランド2■のノズルより1gの試料を押出し、その際の
単位時間に押出される溶融試料の容量で表され、上記所
定温度は、試料樹脂の溶融成形加工可能な温度領域(流
動開始温度と熱分解開始温度との間の温度範囲)で且つ
流動開始温度に近い温度が採用される。容N流速の値が
上記範囲以外では、密着性が不足する傾向がある。
上記エチレン−四フッ化エチレン系共重合体が、上記容
量流速を有していることは、密着強度が大きい良好なフ
ッ素系樹脂フィルム3が得られるので好ましい。
上記フッ素系樹脂フィルム2の厚さは、30〜100μ
であることが好ましい、厚さが30μ未満では耐候性が
不充分である。但し、上記範囲の厚さに限定されるもの
でない。
また、上記フッ素系樹脂フィルム2の熱融着は、常法に
よって行うことができる。その際、使用するフッ素樹脂
フィルムによって適切な温度の選定が行われることはい
うまでもないが、大凡の温度範囲としては、270〜3
40 ”Cを挙げることができる。
また、フッ素系樹脂フィルムとしては、例えば、カーボ
ンブラック、クロムバーミリオン、フタロシアニンブル
ー等の着色剤で着色したものも使用できる。
また、上記樹脂積層金属の補修箇所Aの周囲に位置する
フッ素系樹脂フィルム2aに対する表面処理としては、
表面張力を30dyne/cm以上にすることができる
ものであれば、特に制限されないが、なかでも好適な方
法として以下に詳述するコロナ放電処理、ナトリウム−
コンプレックスによる化学エツチング処理及び火炎処理
を挙げることができる。
コロナ放電処理としては、コロナ放電処理装置(春日電
機製)に絶縁型セラミック電極を適用したものを用いて
、所定の条件、例えば120W/rtf1inの条件で
、処理面に対して放電加工を行い、所望の表面張力にす
る方法を挙げることができる。その際、非接着面を処理
すると、耐汚染性の低下などの不具合を生ずるので、必
要部分のみを処理できるように電極形状や電極移動装置
に工夫したものを用いることが好ましい。また、不要部
分に対する処理を避けることは、非接着面を、例えばポ
リエチレン粘着フィルムでマスキングすることによって
も達成される。
ナトリウム−コンプレックスを用いる化学エツチング処
理としては、ナトリウム−ナフタレンコンプレックス5
D(N)(用研ツアインケミカル■製)のテトラヒドロ
フラン溶液による表面処理を挙げることができる=具体
的には、補修箇所Aの周囲のフッ素系樹脂フィルム2a
に所定濃度の上記SD (N)溶液を所定時間塗布した
後、アルコール洗浄し、次いで、水洗し、乾燥を行う方
法を例示できる。
また、火炎処理としては、例えば、ブタンガストーチ等
の火炎装置で所望の表面張力まで火炎処理を行う方法を
挙げることができる。
上記表面処理を行った後のフッ素系樹脂フィルムの表面
張力の測定は、以下のようにして行った。
即ち、ぬれ指数試薬(和光純薬工業製)を用い、指示薬
がはじかれずに塗布できる指示薬のぬれ指数を測定し、
JIS  K  676Bに準じてフッ素樹脂フィルム
の表面張力とした。
上述の如き、表面処理を行った後、補修箇所Aに適用す
る補修用組成物(塗料)としては、特に制限されないが
、好適なものとして基本配合が、フッ素系樹脂100重
量部、溶剤50〜150重量部、及び着色剤10〜40
0重量部を含有し、且つチキソトロピー指数が2〜8で
ある、以下に詳述するフッ素系樹脂組成物(補修用組成
物)を挙げることができる。
上記フッ素系樹脂組成物は、チキソトロピー指数(TI
値)が2〜8、好ましくは3〜7、更に好ましくは4〜
6に調整されたもので、主として、フッ素系樹脂、溶剤
、チキソトロピー付与剤、及び着色料(111料又は染
料)から構成され、これに必要に応じその他の各種の添
加剤が添加される。
尚、T1値は、温度25°でB H粘度計を用いてに7
のローターを使用し、回転数2及び20回転で測定され
た粘度N2とN!。の比、即ち、TI=N z / N
 2゜で示される。
次に、上記のフッ素系樹脂組成物の各構成成分について
説明する。
上記フッ素系樹脂は、フッ素を含むオレフィンの重合に
よって得られる合成樹脂を総称するものであり、本発明
では一般にフッ素含有量が45重量%以上、特に50重
量%以上のものが好適に使用される。そのようなフッ素
系樹脂としては、例えばエチレン−テトラフルオロエチ
レン系共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレ
ン系共重合体、ヘキサフルオロプロピレン−テトラフル
オロエチレン系共重合体、パーフルオロアルキルビニル
エーテル−テトラフルオロエチレン系共重合体、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン系共重合体、ポ
リフッ化ビニル等が挙げられ、本発明ではこれらのいず
れも使用可能であるが、イン、シクロヘキシルビニルエ
ーテル、アルキルビニルエーテルおよびヒドロキシアル
キルビニルエーテルを必須構成成分とするフッ素系共重
合体が好ましく、特に該フッ素系共重合体において、フ
ルオロオレフィン、シクロヘキシルビニルエーテル、ア
ルキルビニルエーテル、ヒドロキシアルキルビニルエー
テルおよび他の共単量体に基づく単位の含有量がそれぞ
れ40〜60モル%、5〜45モル%、5〜45モル%
、3〜15モル%および0〜30モル%であり、且つ未
硬化状態でテトラヒドロフラン中で30℃で測定される
固有粘度が0.1〜2.(1/gであるものが好ましい
、更に、上記フッ素共重合体において、フルオロオレフ
ィンがクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエ
チレン等のパーハロオレフィンで、アルキルビニルエー
テルが炭素数2〜8の直鎖状または分岐状のアルキル基
を含有するもので、ヒドロキシアルキルビニルエーテル
がヒドロキシブチルビニルエーテルであるものが一層好
ましい。
また、上記溶剤としては、沸点が70〜230℃のもの
が用いられ、その好ましい具体例としては、下記のもの
が挙げられる。
脂肪族炭化水素;ミネラルスピリット 芳香族炭化水素;キシレン、ツルベントナフタ、テトラ
リン、ジペンテン、トルエン アルコール頻;シクロヘキシルアルコール、2−メチル
シクロヘキシルアルコール エステル類;ブチルアセテート、酢酸エチル ケ ト ン 類;シクロヘキサノン、メチルシクロヘキ
サノン、ジアセトンアルコー ル、イソホロン、メチルエチルケトン グリコール頻;エチレングリコール、プロピレングリコ
ール クリコールエーテル類;メチルセロソルブ(エチレング
リコールモノメチルエーテル)、セロソルブ(エチレン
グリコールモノ エチルエーテル)、ブチルセロソルブ、カルピトール グリコールエーテルエステル;酢酸セロソルブ、酢酸ブ
チルセロソルブ、酢酸カルピト ール(ジエチレングリコールモノエチ ルエーテルアセテート) また、上記チキントロピー付与剤としては、コロイダル
シリカ(アエロジル#400、#200)、アルミニウ
ムアルコレート、有機ベントナイト、アルミニウムキレ
ート、硫酸バリウム等が挙げられる。
また、上記顔料又は染料としては、次のものが挙げられ
、これらの中から目的、用途に応じ適宜選択使用される
また、顔料としては、無機顔料として、酸化チタン、カ
ーボンブラック、弁柄、鉄黒、紺青、群青、亜鉛華、黄
鉛、クロムバーミリオン、コバルトブルー、焼成グリー
ン、硫化亜鉛、ブロンズ粉、アルミニウム粉、パール顔
料等が挙げられ、有機顔料として、不溶性アゾ頻アゾレ
ーキ頻、キナクリドンレッド、カーミンレッド、ウオッ
チングレッド、縮合アゾレッド、ペリレンレッド、アン
スラキノン、ジスアゾオレンジ、ジニトロアニリンオレ
ンジ、アセトロンオレンジ、ジスアゾイエロ、ハンザイ
エロー、アセトロンイエロー、塩素化フタロシアニン、
ブリリアンオグリーンレーキ、フタロシアニン、インダ
スレンブルー、ジオキサジンバイオレット、メヂルバイ
オレット、蛍光顔料、蓄光顔料等が挙げられ、体質顔料
として、沈降性硫酸バリウム、炭酸カルシウム、アルミ
ナホワイト、クレー等が挙げられる。また、染料として
は、通常の酸性染料、塩基性染料、油溶染料、分散染料
を用いることができ、油溶染料としては、アゾ系、トリ
アリールメタン系、アントラキノン系、アジン系のもの
が好ましい。
また、その他の添加剤としては、ゲル化剤、増粘剤、酸
化防止剤、消泡剤、つや消し剤、紫外線吸収剤、光安定
剤が挙げられる。
また、架橋剤としては、ポリイソシアネート、ブチル化
メラミン、アルミニウムキレート等が用いられ、硬化触
媒としては、ジブチルチンラウレート等が用いられる。
本発明におけるフッ素系樹脂組成物(塗料)は、上述の
各成分からなるもので、各成分の好ましい配合割合は、
フッ素系樹脂100重量部に対し、溶剤50〜150重
量部、チキソトロピー付与剤2〜10重量部で、これに
目的、用途に応じて適量の着色料(M料又は染料)(通
常10〜400重量部)、及びその他の添加剤を加え、
更に、架橋剤又は硬化触媒を10〜25重量部加える。
また、各成分の配合に際しては、得られるフッ素系樹脂
組成物のチキソトロピー指数が2〜8となるように各成
分及びそれらの配合量を選定する必要があり、このチキ
ソトロピー指数は、主としてチキソトロピー付与剤及び
溶剤の選定及びそれらの配合量により決めることができ
る。
以上詳述した補修用組成物を補修箇所に塗布する方法と
しては、任意の方法を使用でき、例えば、広範囲にわた
る場合は、スプレー式塗布、刷毛塗等による塗布方法、
局部的な場合は細筆や先端がフェルト、スポンジで形成
されているペン形の道具やボールペン又は万年筆の様な
形状になっているペン等による塗布方法等を挙げること
ができ、また、補修用組成物をクレヨンのように半固型
状になしたものでぬる方法等も可能である。
尚、補修箇所の傷が深く、生地の例えば、アルミ三つム
が大きく露出している場合には、例えば、塩酸などによ
り表面を化学的にエツチングすることにより密着性を向
上することができ、また、透明塗料を使用する際も、ア
ルミニウム部分の金属光沢を目立たなくすることができ
る。
〔実施例〕
次に、実施例を挙げ、本発明方法を更に具体的に説明す
るとともに、その効果を明らかにする。
実施例1 第1図(a)に示したような直径50mmからなる略円
形の傷“(補修箇所)がある樹脂積層金属を用意する。
この樹脂積層金属は、厚さ1.5閣のアルミニウム板の
表面に、50μmのエチレン−テトラフルオロエチレン
共重合フィルム(容量流速が約2011g1″/秒)を
熱融着してなるものである。
上記樹脂積層金属について、上記補修箇所周囲のフッ素
系樹脂フィルムに対して、コロナ放電処理(便宜上矢印
で示す)を行い、その表面張力を41 dyne/cm
とした。
上記コロナ放電処理は、前記のコロナ放電装置(春日電
機型)を用いて、放電電力120W/ポ・sinの処理
条件で行った。その際、マスキングテープやプロテクタ
ーを当てがって、補修箇所の周囲のフィルム表面のみが
表面処理されるようにした。
次いで、補修箇所及びその周囲のフィルム表面を乾燥し
、清浄面とした後、その清浄面に下記補修用組成物を塗
り残しがないように筆で塗り、杓子分間風乾にて乾燥さ
せた。
その後、上記補修用組成物の塗膜(融点約100°C)
とフッ素系樹脂フィルム(融点約270°C)とを熱融
着させるため、300℃程度の熱風の吹き付けを行い上
記両者を完全に融着させ、これを実施例1の試験体とし
た。
上記樹脂積層金属の補修方法で使用した補修用組成物は
、下記配合成分全体を500Orpmのホモデイスパー
でlO分間混合した後、3本ロールで十分に混練して調
整した。得られた補修用組成物のチキソトロピー指数は
2であった。
配合成分      配合量(重量%)樹脂(Kayn
er 9301)     26.0白色顔料   1
5.3 黒色顔料   4.8 黄色顔料   5.7 赤色顔料   0.2 100、0 注)樹脂は三菱油化性の2F、4F、6F共重合体、白
色顔料はCR−90(石原産業)、黒色顔料は[1ay
ferrox 303T (バイエル)、黄色顔料はL
ight Yellow 8G  (バイエル)、赤色
顔料はイJレガジンDPP Red BO(チバガイギ
ー)。
実施例2 補修箇所周囲のフッ素系樹脂フィルムに対してナトリウ
ム−コンプレックスによる化学エツチング処理を行い、
その表面張力を32 dyne / craとした以外
は全て実施例1と同様にして実施例2の試験体を作成し
た。
上記エツチング処理は、具体的には、ナトリウム−コン
プレックスとしてテトラエッチA(潤工社製)を用い、
補修箇所周囲のフィルムに、ポリエチレン製へうにより
、上記テトラエッチAを塗布し、約10秒経過した後に
乾布で拭き取り、次いで蒸留水で洗浄し、更にエチルア
ルコールで拭き取って行った。
実施例3 補修箇所周囲のフッ素系樹脂フィルムに対して火炎処理
を行い、表面張力を31dyne/cmとした以外は全
て実施例1と同様にして実施例2の試験体を作成した。
上記火炎処理は、ブタンガストーチを用いてフィルム面
に対し約30秒間火炎を吹きつけて行った。
比較例1 補修箇所周囲のフッ素系樹脂フィルムに対して何も処理
せず、それ以外は全て実施例1と同様にして比較例1の
試験体を作成した0表面張力は24dyne/cmであ
った。
実施例4 下記二液タイプの補修用組成物を使用し、且つ塗膜形成
後の熱融着を行わずに一日風乾する以外は全て実施例1
と同様にして実施例4の試験体を作成した。
第1液の補修用組成物は、下記配合成分全体を500O
rpmのホモデイスパーでlO分間混合した後、3本ロ
ールで十分に混練して調整した。
そして、使用に際しては、第1液の補修用組成物100
重量部に、架橋剤6重量部及び希釈剤150重量部から
なる第2液を均一に混合して用いた。ここで、架橋剤と
してはコロネートEH(日本ポリウレタン製)を、希釈
剤としては酢酸エチルを用いた0本実施例の補修用組成
物(第1液と第2液の混合物)のチキソトロピー指数は
2であった。
配合成分      配合量(重量%)樹 脂(LF 
6014)      78.7白色顔料   17.
8 黒色顔料   1.9 黄色顔料   0.8 橙色顔料   0.8 100.0 注)樹脂(LP 6014)はレジノカラー■製のCT
[’E−TFE/HBVE7EVB = 4.0 / 
1.0 / 2.7の混合樹脂と、カルピトール/シク
ロヘキサン=4/lの混合溶剤からなる樹脂溶液で、樹
脂/溶剤=42158(以上全て重量基準)のものであ
る。
また、白色顔料は酸化チタン、黒色顔料はカーボンブラ
ック、黄色顔料は黄鉛、橙色顔料はクロムバーミリオン
を使用した。
実施例5 実施例4と同じ二液タイプの補修用組成物を使用し、且
つ塗膜形成後の熱融着を行わずに一日風乾する以外は全
て実施例2と同様にして実施例5の試験体を作成した。
実施例6 実施例4と同じ二液タイプの補修用組成物を使用し、且
つ塗膜形成後の熱融着を行わずに一日風乾する以外は全
て実施例3と同様にして実施例6の試験体を作成した。
比較例2 補修箇所周囲のフッ素系樹脂フィルムに対して何も処理
せず、それ以外は全て実施例4と同様にして比較例2の
試験体を作成した。
以上の実施例1〜6及び比較例1〜2の各試験体につい
て、下記内容の試験項目について試験を行い、その評価
結果を下記表−1に記載した。
尚、比較例1.2の耐候性は、1000時間後には塗膜
が剥離しており、測定不能であった。
(1)密 着 性;縦横10本ずつのl■間隔のクロス
カットにより100個の基 盤目を切り、100を分母とし、 該基盤目に対するセロテープ剥 離試験後に剥離しなかった基盤 目の数を分子に示した。
(2)耐衝撃性、JISK54QO(塗料一般試験方法
) 6.13.3に従い半径6゜35++aの撃ち型を
試験体の塗面 及び裏面に50CIIの高さから落 下させる。11ち型にかかる重量 は1000gとする。試験機と して「デュポン式衝撃試験装置 (東洋精機製作所H−100型)j を用いて試験を行い、変形後の 塗膜の割れ、剥がれの有無を観 察する。
(3)耐薬品性;20℃の5%水酸化ナトリウム水溶液
中に30日間浸漬した後 の補修部分の外観により評価し た。具体的には、浸漬終了後流 水で静かに洗い、23℃の室内 に立てかけ2時間乾燥した後、 塗膜の外観、即ち、割れ、剥が れ、ふくれ、軟化、溶出及び光 沢の変化、変色の有無を観察し た。尚、この試験は、アルミニ ラム露出部分をマスキングして 行った。
(4)耐 食 性、JISH8681に規定するキャス
試験を実施し、250時間 後の補修部分の外観により評価 した、具体的には、JISZ2 371(塩水噴霧試験方法)に 規定された装置、キャス試験機 ISO型(スガ試験機■製)を 用い、試験液にはJISH86 81に規定されている塩化ナト リウム、塩化第二銅、酢酸の混 合溶液を用いる。試験片は50 X150mとし、そのうち一端 側の50X50m部分にフィル ム面まで到達するようにカッタ ーで×(対角線)状に切り込み を入れておく、試験終了後、(3) の耐薬品性と同様にして評価し た。
(5)耐候性、JIS  A11415−1977に記
載のWS型サンシャイン カーボン(スガ試験機製)を用 いて、1000時間の促進暴露 試験を行い、保存試験片と外観 から光沢を評価するとともに、 その試験体に対して前記(1)と同 様の密着性の試験を行った。光 沢の評価は、具体的には、JI SK540 (l準じ、60度光 沢を試験の前後で測定し、保持 率(%)を求めた。試験機は、 デジタル変角光沢針UGV−5 0(スガ試験機■製)を使用し た。
きる。
また、本発明の補修用組成物は、本発明の樹脂積層金属
の補修方法に極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は(a)及び(b)は、それぞれ本発明方法の一
実施態様の概略を説明するための樹脂積層金属の部分断
面図である。 l;アルミニウム板(金属基材) 2;フッ素系樹脂フィルム 3;塗料 A;補修箇所 上記表−1から、本発明の樹脂積層金属の補修方法及び
補修用組成物が極めて有効であることが分かる。 以上、本発明について具体的に説明したが、本発明の樹
脂積層金属の補修方法は、前記実施態様に示したものに
限られるものでなく、少なくとも表面にフッ素系樹脂が
積層されている任意の金属からなる任意の形状の樹脂積
層金属に適用可能であることはいうまでもない。 また、適用可能な表面処理方法としては、表面張力を3
0dyne/c■以上にすることができるものであれば
特に制限されないが、例えば、クロム酸混液処理、紫外
線処理及び粗面化処理(例えば、100メツシユのアル
ミナ粉を吹付は圧力3kg/C−のニューマブラストを
あてることにより、表面を粗面化する)等の方法を挙げ
ることができる。 〔発明の効果〕 本発明の樹脂積層金属の補修方法によれば、フッ素系樹
脂フィルムを積層してなる樹脂積層金属のフィルムに生
じた傷を確実に補修することがで第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)フッ素系樹脂フィルムが積層されてなる樹脂積層
    金属表面の補修箇所周囲を表面処理し、そのフッ素系樹
    脂フィルムの表面張力を30dyne/cm以上にした
    後、補修用組成物を塗布して上記補修箇所の補修を行う
    ことを特徴とする樹脂積層金属の補修方法。(2)上記
    表面処理を、コロナ放電処理により行う請求項(1)記
    載の樹脂積層金属の補修方法。 (3)上記表面処理を、ナトリウム−コンプレックスに
    よる化学エッチング処理により行う請求項(1)記載の
    樹脂積層金属の補修方法。 (4)上記表面処理を、火炎処理により行う請求項(1
    )記載の樹脂積層金属の補修方法。 (5)上記請求項(1)記載の補修用組成物が、フッ素
    系樹脂100重量部、溶剤50〜150重量部、及び着
    色剤10〜400重量部を含有し、且つチキソトロピー
    指数が1.5〜8であることを特徴とする補修用組成物
JP27372589A 1989-10-23 1989-10-23 樹脂積層金属の補修方法及び補修用組成物 Pending JPH03136841A (ja)

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