JPH0313612B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、水平スキツプデータを用いる印刷装
置に関し、特に該水平スキツプデータにコピー修
飾を施そうとするものである。

従来技術と問題点 電子写真方式による日本語ラインプリンタ等の
印刷装置では、印刷データはライト（Write）系
のコマンドで転送され、ページバツフアに格納さ
れる。格納された印刷データ（オリジナルな印刷
データ）をそのまま使用するのが通常の用法であ
るが、その一部を他のデータに置き換えて（修飾
して）印刷する機能が該オリジナル印刷データに
対するコピー修飾と呼ばれる。このコピー修飾に
よると帳票等を一部分だけ変更して複数枚印刷す
る場合等の処理が著しく簡単になる。

一方、１行に空白部分（非印字部分）がある場
合、従来方式では該空白部分スペースコードで埋
めるという方法をとるが、電子写真（レーザプリ
ンタ）では文字の大きさが９ポ、７ポ、倍角など
様々であり（多様性がある）、空白をスペースで
埋めるにはどの程度の空白があるのか計算せねば
らず、厄介である。そこで行を所定ドツト数例え
ば１文字の横方向ドツト数で区切り、この区切を
絶対アドレスとして、何番目の区切に印字するか
を指定する方式を本発明者は先に開発した。この
水平スキツプデータと呼ぶ桁方向（水平方向）の
印字位置指定データを用いると、スペースで埋め
ることなく空白部分をとばして（スキツプして）
印字できるので、ソフトの作成が容易になり、印
刷速度も向上する。この場合上記の印刷データと
水平スキツプデータは対となつて扱われるが、従
来のコピー修飾は印刷データについてだけ考慮さ
れていたので、水平スキツプデータを変更する場
合には印刷データを含む全データを置き換える必
要があり、データバス効率および処理速度を低下
させる要因となつている。

発明の目的 本発明は、水平スキツプデータにもコピー修飾
を施して、印刷装置の処理効率を一層向上させよ
うとするものである。

発明の構成 本発明は、印刷データと、その一部を変更する
コピー修飾データと、印刷データの桁方向の印刷
位置を指定する水平スキツプデータをページバツ
フアに格納して印刷する印刷装置において、該水
平スキツプデータの一部を変更する修飾データを
用い、これを前記コピー修飾データと同様に処理
装置側から転送して該印刷データの印刷装置を変
更したコピーを印刷するようにしてなることを特
徴とするが、以下図示の実施例を参照しながらこ
れを詳細に説明する。

発明の実施例 前述したようにコピー修飾は、ライト系のコマ
ンドで転送されてページバツフアに格納された印
刷データに対して、その一部を他のデータで置き
替えた（修飾した）コピーを印刷するための機能
である。第１図はその概略説明図で、CNOはコ
ピー番号レジスタ、CMBはコピー修飾バツフア、
SCBはシーケン制御バツフア、PBはページバツ
フア、IMGは印刷イメージである。ページバツ
フアPBは１頁分以上のデータを格納できるメモ
リ容量を持ち、印刷に当つては１頁分のデータ
と、それに似た従つて一部修正で済む頁（複数あ
ればその全頁）の該一部修正データ（コピー修飾
用データという）を書込まれる。図ではコピー修
飾データが書込まれるバツフアはCBMとしてPB
とは分離して示しているが、実際はCMBはPBの
一部をなす。印刷はこれらのデータ転送後に行な
われる。修正で済む頁の印刷も終了する頃、次の
新頁（これは修正では済まないので全データの転
送が必要）のデータが、印刷終了で不要となつた
行データの格納領域から逐次該バツフアPBへ書
込まれ、該新頁に対するコピー修飾用データも書
込み完了となつた時点で該新頁及びその一部修正
頁の印刷が開始される。

コピー修飾機能はLCM（ロード・コピー・モデ
イフイケーシヨン）コマンドで第２図のようなコ
ピー修飾セグメントが各修飾部分に対応して転送
され、ページバツフアPB上のコピー修飾バツフ
アCMBに格納され、そしてテキストデータTXT
もバツフアPBに格納されたとき印刷OKとなる。
１つのコピー修飾セグメントは最大260バイト構
成で、図示のように０〜５バイトが制御データ、
６〜260バイトがテキストデータ（TXT）であ
る。制御データＡ〜Ｆは、「コピー番号Ａのコピ
ーから連続してＢ枚のコピーに対し、Ｃ行目から
連続してＤ行分の各行のＥ文字目からＦバイトを
次のテキストデータで置きかえる」ことを意味す
る。

この場合、行数の数え方は第３図に示す通り
で、用紙のミシン目とミシン目の間をｎ行とすれ
ば、そのうち１，２行とｎ−１，ｎ行が印字禁止
領域、３〜２−２行がコピー修飾可能な範囲であ
る。FCBはフオーマツト・コントロール・バツ
フアである。同一箇所に対して、複数個のコピー
修飾が指定された場合には、最後のテキストが有
効となる。また、１ページの印字可能な領域を越
える行に対する指定はすべて無効となる。さらに
テキストデータにスペースコード（ブランクコー
ド）ｂを指定すると、元の印刷データの一部を消
すことができる。

第１図の例はコピー番号（第２図のＡ）が
LCN（ロード・コピー・ナンバー）という別のコ
マンドでレジスタCNOに取り込まれ、コピー番
号２，３，５の印刷イメージIMG２，IMG３，
IMG５にコピー修飾する例を示している。ペー
ジバツフアPBにWriteコマンドで転送された印
刷データは印刷イメージIMG４にそのまま出力
されるがIMG２では「定価」に相当する個所が
テキストデータTXTによつて請求書に変更され
る。IMG３ではその部分が「控え」に、さらに
IMG５では「受領書」に変更される。IMG５で
は同時に「500円」の部分がブランクコードｂで
スペースに変更される。シーケンス制御バツフア
SCBにはLoad FOSC１なるコマンドで各印刷イ
メージにオーバレイ（枠）を付すか（FF）否か
（00）が書込まれる。FFの上段の01は１枚目（オ
リジナル）を示し、00の上段の04は続く４枚のコ
ピーを指す。

第４図は本発明の一実施例を示すブロツク図で
ある。PBは前述のページバツフアで、コピー修
飾バツフアCHBはその一部である。SEL１は文
字数・メモリアドレス選択回路、SEL２は印刷デ
ータ・水平スキツプデータ選択回路、INCはメモ
リアドレス・インクリメント回路、OUTは出力
バツフアメモリである。ページバツフアPB内に
は第５図に示すようにオリジナルの印刷データと
同じくオリジナルの水平スキツプデータが対とな
つて格納されている。印刷位置の基準は絶対アド
レスＡ，Ｂ，Ｃ，……の順であるが、水平スキツ
プデータは印刷データを任意の印刷位置へスキツ
プさせる。第５図の例はページバツフアPB内に
オリジナルの印刷データとして、第１桁から第８
桁までに「ア、イ、ウ、エ、オ、カ、キ、ク」が
格納されている場に、第１文字「ア」に対しては
印刷位置（絶対アドレス）Ｂへスキツプすること
を指示し、また第２文字「イ」に対しては印刷位
置Ｄまでスキツプすることを指示し、さらに第４
文字「エ」に対しては印刷位置Ｇまでスキツプす
ることを指示している。水平スキツプデータの０
はスキツプせずに印刷位置を単にインクリメント
することを示す。

印刷データに対するコピー修飾を第５図では印
刷データ修飾と呼び、オリジナル印刷データの第
４文字「エ」と第７文字「キ」をそれぞれ「サ」
と「シ」に修飾する例を示している。本発明では
この印刷データに対するコピー修飾と同様に、水
平スキツプデータにもコピー修飾を施す。ここで
はこれを水平スキツプデータ修飾と呼ぶ。第５図
の例ではオリジナル水平スキツプデータの丸印を
付した第２，３，７文字目の水平スキツプデータ
にコピー修飾を施してある。具体的には第２文字
に関する水平スキツプデータをＤから０に代え、
また第３文字のそれを０からＥに、さらに第７文
字の０をＫに代えている。この結果得られる修飾
印刷出力を第５図最下段に示す。この例を印刷デ
ータ修飾も同時に施されている。

上述した印刷データに対する修飾および水平ス
キツプデータに対する修飾は、CPUからソフト
ウエアによつて容易に行うことができる。しかも
CPUから転送する修飾データは変更のある部分
に関する局部的なものであるため、１ページ分の
全データを転送し直すよりはるかにバス効率は良
く、処理時間も短かくて済む。

第４図の概略動作は次の通りである。コピー修
飾に際しては、まず印刷の際に元となるオリジナ
ルデータをページバツフアPBよりメモリOUTへ
書き込んでこれをプリンタ制御部（図示せず）に
より出力する。この際、印刷データかスキツプデ
ータかを判別して同一アドレスの異なる部分に書
き込む。また書き込みデータが印刷データの場合
にはメモリのアドレスをインクリメントして次の
データの書き込み準備を行なう。しかし水平スキ
ツプデータの場合にはアドレスインクリメントは
行なわない。これは文字に対して印刷位置を指定
しているためである。次にコピー修飾の場合は与
えられた文字の桁数よりメモリOUTのメモリア
ドレスを選択して、修飾内容が印刷データか水平
スキツプデータかを選択回路SEL２で判別してメ
モリOUTの内容を変更する。次にこのメモリ内
容をプリンタ制御部により出力することで第５図
のの出力が実現できる。

発明の効果 以上述べたように本発明によれば、印刷データ
の印刷位置を指定する水平スキツプデータをコピ
ー修飾することができるので、同じ印刷データを
印刷位置だけ変えて複数枚コピーする場合等のバ
ス効率が改善され、またCPUの処理時間が短縮
される利点がある。特に印刷データに対するコピ
ー修飾と併用すればその効率が一層顕著になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は印刷データに対するコピー修飾の説明
図、第２図はそのコピー修飾セグメントの説明
図、第３図は行数の数え方の説明図、第４図は本
発明の一実施例を示すブロツク図、第５図は印刷
データおよび水平スキツプデータに対するコピー
修飾の説明図である。 図中、PBはページバツフア、CMBはコピー修
飾バツフアである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 印刷データと、その一部を変更するコピー修
   飾データと、印刷データの桁方向の印刷位置を指
   定する水平スキツプデータをページバツフアに格
   納して印刷する印刷装置において、該水平スキツ
   プデータの一部を変更する修飾データを用い、こ
   れを前記コピー修飾データと同様に処理装置側か
   ら転送して該印刷データの印刷位置を変更したコ
   ピーを印刷するようにしてなることを特徴とする
   印刷装置。