JPH0313563B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0313563B2 JPH0313563B2 JP59039184A JP3918484A JPH0313563B2 JP H0313563 B2 JPH0313563 B2 JP H0313563B2 JP 59039184 A JP59039184 A JP 59039184A JP 3918484 A JP3918484 A JP 3918484A JP H0313563 B2 JPH0313563 B2 JP H0313563B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicone rubber
- optical fiber
- coating layer
- transmittance
- curing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 229920002379 silicone rubber Polymers 0.000 claims description 34
- 239000004945 silicone rubber Substances 0.000 claims description 31
- 239000013307 optical fiber Substances 0.000 claims description 25
- 229920001187 thermosetting polymer Polymers 0.000 claims description 21
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 claims description 19
- 238000002834 transmittance Methods 0.000 claims description 18
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 claims description 10
- 238000000862 absorption spectrum Methods 0.000 claims description 8
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims 1
- 239000010453 quartz Substances 0.000 claims 1
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N silicon dioxide Inorganic materials O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 1
- 238000001723 curing Methods 0.000 description 21
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 19
- 238000004132 cross linking Methods 0.000 description 14
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 6
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 5
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 5
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 4
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 4
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 3
- 239000001307 helium Substances 0.000 description 3
- 229910052734 helium Inorganic materials 0.000 description 3
- SWQJXJOGLNCZEY-UHFFFAOYSA-N helium atom Chemical compound [He] SWQJXJOGLNCZEY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 125000002887 hydroxy group Chemical group [H]O* 0.000 description 3
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 3
- 238000005229 chemical vapour deposition Methods 0.000 description 2
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 2
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 2
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 2
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 2
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000004566 IR spectroscopy Methods 0.000 description 1
- 239000004944 Liquid Silicone Rubber Substances 0.000 description 1
- -1 N 2 gas Chemical compound 0.000 description 1
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N Zinc Chemical compound [Zn] HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 150000001412 amines Chemical class 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 1
- 150000002431 hydrogen Chemical class 0.000 description 1
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052738 indium Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000002074 melt spinning Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 1
- 229910052725 zinc Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011701 zinc Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C25/00—Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
- C03C25/10—Coating
- C03C25/104—Coating to obtain optical fibres
- C03C25/106—Single coatings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C25/00—Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
- C03C25/10—Coating
- C03C25/104—Coating to obtain optical fibres
- C03C25/1065—Multiple coatings
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
この発明は光通信ケーブルなどに用いられる光
フアイバ心線に係り、特に長期供用後においても
伝送損失の増加のない光フアイバ心線に関する。
フアイバ心線に係り、特に長期供用後においても
伝送損失の増加のない光フアイバ心線に関する。
発明の背景
光通信ケーブルの実用化に伴い、ケーブル敷設
後長期間(5〜10年程度)経過すると、長波長域
での伝送損失が増加する現象が認められている。
この現象の原因は、光フアイバ心線の被覆層であ
る熱硬化シリコーンゴムから発生する微量の水素
(H2)ガスが光フアイバ内の欠陥と結びついて水
酸基(OH基)となり、この水酸基によつて波長
1.4μm以上の伝送損失が増加するものと現在考え
られている。
後長期間(5〜10年程度)経過すると、長波長域
での伝送損失が増加する現象が認められている。
この現象の原因は、光フアイバ心線の被覆層であ
る熱硬化シリコーンゴムから発生する微量の水素
(H2)ガスが光フアイバ内の欠陥と結びついて水
酸基(OH基)となり、この水酸基によつて波長
1.4μm以上の伝送損失が増加するものと現在考え
られている。
本発明者らは、この現象についてさらに追求し
たところ、上記微量の水素ガスが熱硬化シリコー
ンゴムの硬化剤に含まれている未架橋のSi−H基
から発生するものであることを見い出し、よつて
上記伝送損失の増加を防止するには熱硬化シリコ
ーンゴムに残存するSiH基を減少または皆無とす
ればよいことを知り、この発明を得るに至つた。
たところ、上記微量の水素ガスが熱硬化シリコー
ンゴムの硬化剤に含まれている未架橋のSi−H基
から発生するものであることを見い出し、よつて
上記伝送損失の増加を防止するには熱硬化シリコ
ーンゴムに残存するSiH基を減少または皆無とす
ればよいことを知り、この発明を得るに至つた。
発明の目的
この発明は係る事情に基づいてなされたもの
で、長期の供用後であつても伝送損失の増加がな
い光通信ケーブルを構成することのできる光フア
イバ心線を提供することを目的とするものであ
る。
で、長期の供用後であつても伝送損失の増加がな
い光通信ケーブルを構成することのできる光フア
イバ心線を提供することを目的とするものであ
る。
発明の構成
この発明の光フアイバ心線は、その被覆層をな
す熱硬化シリコーンゴムに、この熱硬化シリコー
ンゴムを赤外吸収スペクトル測定した際、波数
2100〜2200cm-1のSiH伸縮振動による吸収が試料
膜厚0.1mmの時、透過率が70%以上のものを用い
るものである。
す熱硬化シリコーンゴムに、この熱硬化シリコー
ンゴムを赤外吸収スペクトル測定した際、波数
2100〜2200cm-1のSiH伸縮振動による吸収が試料
膜厚0.1mmの時、透過率が70%以上のものを用い
るものである。
一般に、SiH基の伸縮振動による赤外吸収ピー
クは、2000〜3000cm-1に表われるが、この用途に
使われる熱硬化シリコーンゴム中に残る未架橋
SiH基の吸収ピークは、2100〜2200cm-1に表われ
るので、この波数域での吸収ピークを対象とすれ
ばよい。また、上記透過率は、試料の膜厚(試料
光路長)を0.1mmとし、かつ大気を対象として求
めたものであつて、これが70%未満となると硬化
シリコーンゴム中の残留SiH基量が多く、伝送損
失増加阻止硬化を得ることが不可能となる。
クは、2000〜3000cm-1に表われるが、この用途に
使われる熱硬化シリコーンゴム中に残る未架橋
SiH基の吸収ピークは、2100〜2200cm-1に表われ
るので、この波数域での吸収ピークを対象とすれ
ばよい。また、上記透過率は、試料の膜厚(試料
光路長)を0.1mmとし、かつ大気を対象として求
めたものであつて、これが70%未満となると硬化
シリコーンゴム中の残留SiH基量が多く、伝送損
失増加阻止硬化を得ることが不可能となる。
発明の作用効果
このように、硬化後のシリコーンゴム中に残存
するSiH基を、赤外吸光法によつて求めた上記特
定値未満とすることにより、熱硬化シリコーンゴ
ム中のSiH基量が少なく、これから発生するH2
ガス量も減少し、光フアイバ中のOH基の増加が
防止され、伝送損失の増加が有効に抑えられる。
よつて、この硬化シリコーンゴムよりなる被覆層
を持つ光フアイバ心線は、長期間供用後も良好な
伝送特性を維持することができる。
するSiH基を、赤外吸光法によつて求めた上記特
定値未満とすることにより、熱硬化シリコーンゴ
ム中のSiH基量が少なく、これから発生するH2
ガス量も減少し、光フアイバ中のOH基の増加が
防止され、伝送損失の増加が有効に抑えられる。
よつて、この硬化シリコーンゴムよりなる被覆層
を持つ光フアイバ心線は、長期間供用後も良好な
伝送特性を維持することができる。
なお、この発明における被覆層とは光フアイバ
裸線に直接接するものを云い、この被覆層のみで
も光フアイバ心線とされる他この被覆層上の別の
1層もしくは多層の被覆を設けて光フアイバ心線
とされることもある。
裸線に直接接するものを云い、この被覆層のみで
も光フアイバ心線とされる他この被覆層上の別の
1層もしくは多層の被覆を設けて光フアイバ心線
とされることもある。
実験例
以下、実験例を示して上記作用効果を確認す
る。
る。
実験例
熱効果シリコーンゴム中に残存する未架橋の
SiH基は、赤外分光光度法によつて定量できる。
第1図の赤外吸収スペクトルは、SiH基を多く含
む熱効果シリコーンゴムの赤外吸収スペクトル
で、波数2150cm-1の鋭く強い吸収ピークはSiH基
の伸縮振動による吸収ピークであり、この吸収ピ
ークの高さによつて熱硬化シリコーンゴム中の残
留SiH基の濃度を求めることができる。この吸収
スペクトルは、硬化前のシリコーンゴムをガラス
板上に膜厚0.1mmに塗布し、これを光フアイバ心
線の被覆層形成時と同様の架橋条件によつて硬化
せしめて製膜した膜状試料について求めたもので
ある。また、第2図および第3図は、架橋条件を
変えて架橋度合を変化させ硬化シリコーンゴム中
の残存SiH基量を変えた試料についての吸収スペ
クトルである。第2図のスペクトルでは2150cm-1
の透過率は約78%で、SiH基量が第1図のものに
比べて大幅に減少していることがわかる。第3図
は透過率が約82%であつて、ほぼバツクグラウン
ドと同じ透過率であり、SiH基量がほとんど残つ
ていないものと考えられるものである。
SiH基は、赤外分光光度法によつて定量できる。
第1図の赤外吸収スペクトルは、SiH基を多く含
む熱効果シリコーンゴムの赤外吸収スペクトル
で、波数2150cm-1の鋭く強い吸収ピークはSiH基
の伸縮振動による吸収ピークであり、この吸収ピ
ークの高さによつて熱硬化シリコーンゴム中の残
留SiH基の濃度を求めることができる。この吸収
スペクトルは、硬化前のシリコーンゴムをガラス
板上に膜厚0.1mmに塗布し、これを光フアイバ心
線の被覆層形成時と同様の架橋条件によつて硬化
せしめて製膜した膜状試料について求めたもので
ある。また、第2図および第3図は、架橋条件を
変えて架橋度合を変化させ硬化シリコーンゴム中
の残存SiH基量を変えた試料についての吸収スペ
クトルである。第2図のスペクトルでは2150cm-1
の透過率は約78%で、SiH基量が第1図のものに
比べて大幅に減少していることがわかる。第3図
は透過率が約82%であつて、ほぼバツクグラウン
ドと同じ透過率であり、SiH基量がほとんど残つ
ていないものと考えられるものである。
そこで、波数2150cm-1での透過率が、82%、78
%、70%、55%となるように架橋条件を変えて硬
化せしめた4種の熱硬化シリコーンゴムよりなる
被覆層を、CVD法およびVAD法によつて得らて
た光フアイバに設けて光フアイバ心線を計8種製
造した。これらの心線の初期の伝送特性を測定し
たのち、200℃、6時間加熱して促進劣化試験を
行い、試験後の伝送特性を測定した。加熱試験前
後の波長1.4μmでの伝送損失の増加量と、上記透
過率との関係を第4図に示した。第4図のグラフ
から透過率が80%前後であればほとんど伝送損失
増加がないことがわかる。また、70%以上であれ
ば損失増加は1dB/Km程度に抑えられることがわ
かり、70%未満では、特にCVD法による光フア
イバにあつては損失増加が急増する傾向にあり、
好ましくないことが理解される。そして、200℃
で6時間の加熱促進劣化試験は、実使用期間約5
〜7年間に相当することが、別にわかつているの
で、透過率80%未満の熱硬化シリコーンゴムより
なる被覆層を持つ光フアイバ心線は5年程度の実
供用後においても、伝送損失の増加がないものと
予想される。
%、70%、55%となるように架橋条件を変えて硬
化せしめた4種の熱硬化シリコーンゴムよりなる
被覆層を、CVD法およびVAD法によつて得らて
た光フアイバに設けて光フアイバ心線を計8種製
造した。これらの心線の初期の伝送特性を測定し
たのち、200℃、6時間加熱して促進劣化試験を
行い、試験後の伝送特性を測定した。加熱試験前
後の波長1.4μmでの伝送損失の増加量と、上記透
過率との関係を第4図に示した。第4図のグラフ
から透過率が80%前後であればほとんど伝送損失
増加がないことがわかる。また、70%以上であれ
ば損失増加は1dB/Km程度に抑えられることがわ
かり、70%未満では、特にCVD法による光フア
イバにあつては損失増加が急増する傾向にあり、
好ましくないことが理解される。そして、200℃
で6時間の加熱促進劣化試験は、実使用期間約5
〜7年間に相当することが、別にわかつているの
で、透過率80%未満の熱硬化シリコーンゴムより
なる被覆層を持つ光フアイバ心線は5年程度の実
供用後においても、伝送損失の増加がないものと
予想される。
第5図は、CVD法によつて得られた光フアイ
バに透過率82%の熱硬化シリコーンゴムの一次被
覆層を設けた光フアイバ心線についての加熱促進
劣化試験前後の伝送特性の変化を示すものであ
る。この結果から波長1.0〜1.8μmの領域では、
伝送損失の増加がほとんど認められないことがわ
つた。
バに透過率82%の熱硬化シリコーンゴムの一次被
覆層を設けた光フアイバ心線についての加熱促進
劣化試験前後の伝送特性の変化を示すものであ
る。この結果から波長1.0〜1.8μmの領域では、
伝送損失の増加がほとんど認められないことがわ
つた。
以上の実験結果から、膜厚0.1mmで波数2100〜
2200cm-1での赤外吸収スペクトルの透過率70%以
上の熱硬化シリコーンゴムよりなる被覆層を持つ
光フアイバ心線は、被覆層中にSiH基がほとんど
残留しておらず、このSiH基に起因するH2の発
生がなく、長期にわたつても伝送損失の増加のな
いものであることがわかる。
2200cm-1での赤外吸収スペクトルの透過率70%以
上の熱硬化シリコーンゴムよりなる被覆層を持つ
光フアイバ心線は、被覆層中にSiH基がほとんど
残留しておらず、このSiH基に起因するH2の発
生がなく、長期にわたつても伝送損失の増加のな
いものであることがわかる。
製造方法
次に、SiH基がほとんど存在しない熱硬化シリ
コーンゴムよりなる被覆層を持つ光フアイバ心線
を製造する方法を説明する。
コーンゴムよりなる被覆層を持つ光フアイバ心線
を製造する方法を説明する。
熱硬化シリコーンゴム中のSiH基を可及的に少
なくするには、十分に架橋して硬化剤が100%架
橋するようにすればよい。したがつて、架橋温度
を上げ、架橋時間を長くすればよいことになる。
しかし、架橋時間を長くすることは生産スピード
の低下を招き、また硬化炉の炉長を長くする必要
が生じて設備費の増大を来す。よつて、架橋温度
を上げるのが実用的である。ところが、SiH基が
残らないような架橋温度条件ではシリコーンゴム
の燃焼が生じる。
なくするには、十分に架橋して硬化剤が100%架
橋するようにすればよい。したがつて、架橋温度
を上げ、架橋時間を長くすればよいことになる。
しかし、架橋時間を長くすることは生産スピード
の低下を招き、また硬化炉の炉長を長くする必要
が生じて設備費の増大を来す。よつて、架橋温度
を上げるのが実用的である。ところが、SiH基が
残らないような架橋温度条件ではシリコーンゴム
の燃焼が生じる。
例えば、硬化炉の有効炉長60cm、線速60m/分
とした時、従来の架橋温度は700〜800℃としてい
る。しかしこれではSiH基が残つてしまうので、
有効炉長および線速を同様にしてSiH基が残らな
いようにするには架橋温度を900〜1000℃にしな
ければならない。ところがこのような高温ではシ
リコーンゴムは燃焼しはじめてしまう。そこで、
硬化炉内にN2ガスなどの酸素を含まないガスを
流し、炉内の雰囲気のO2濃度を10vol%以下とし
て燃焼を防ぐようにする。特に、ヘリウムガスを
導入すれば、ヘリウムガスは熱伝道率が高いの
で、加熱効果が高まり、好ましい結果を得ること
ができる。
とした時、従来の架橋温度は700〜800℃としてい
る。しかしこれではSiH基が残つてしまうので、
有効炉長および線速を同様にしてSiH基が残らな
いようにするには架橋温度を900〜1000℃にしな
ければならない。ところがこのような高温ではシ
リコーンゴムは燃焼しはじめてしまう。そこで、
硬化炉内にN2ガスなどの酸素を含まないガスを
流し、炉内の雰囲気のO2濃度を10vol%以下とし
て燃焼を防ぐようにする。特に、ヘリウムガスを
導入すれば、ヘリウムガスは熱伝道率が高いの
で、加熱効果が高まり、好ましい結果を得ること
ができる。
また、この硬化処理は、未硬化のシリコーンゴ
ムを光フアイバに塗布後、高温条件で一挙に完全
架橋を行うようにしてもよく、また通常の温度条
件で架橋した心線をさらに高温条件でアフターキ
ユアするようにしてもよい。
ムを光フアイバに塗布後、高温条件で一挙に完全
架橋を行うようにしてもよく、また通常の温度条
件で架橋した心線をさらに高温条件でアフターキ
ユアするようにしてもよい。
さらに、架橋温度を上げるかわりに、錫、亜鉛
などの金属塩や有機アミン類の硬化促進剤(解
媒)を添加して完全架橋を計るようにしてもよ
い。
などの金属塩や有機アミン類の硬化促進剤(解
媒)を添加して完全架橋を計るようにしてもよ
い。
また、硬化剤を改良してSiH基を含まないよう
なものを開発して使用してもよく、要は熱硬化シ
リコーンゴムを光フアイバ上に被覆した状態にお
いてSiH基が特定量以下であれば、どのような方
法でも採用することができる。
なものを開発して使用してもよく、要は熱硬化シ
リコーンゴムを光フアイバ上に被覆した状態にお
いてSiH基が特定量以下であれば、どのような方
法でも採用することができる。
製造例
溶融紡糸して得られた径150μmの光フアイバ
裸線に直ちに未硬化液状シリコーンゴムを塗布
し、硬化炉に導き、シリコーンゴムを硬化せしめ
て被覆層を形成した。この祭の硬化条件を種々に
変更し、被覆層中の残留SiH基濃度を赤外吸収法
にて試料厚さ0.1mm、波数2150cm-1での透過率で
評価した。
裸線に直ちに未硬化液状シリコーンゴムを塗布
し、硬化炉に導き、シリコーンゴムを硬化せしめ
て被覆層を形成した。この祭の硬化条件を種々に
変更し、被覆層中の残留SiH基濃度を赤外吸収法
にて試料厚さ0.1mm、波数2150cm-1での透過率で
評価した。
○イ 硬化炉長:60cm
走行速度:60m/分
炉内雰囲気:大気中(酸素20vol%)
温 度:700〜800℃
透過率:56%
○ロ 硬化炉長:60cm
走行速度:60m/分
炉内雰囲気:酸素10vol%、窒素90vol%
温 度:900〜1000℃
透過度:78%
○ハ 硬化炉長:60cm
走行速度:60m/分
炉内雰囲気:ヘリウム20vol%、窒素80vol%
温 度:900〜1000℃
透過率:82%
また、2段硬化法によつてシリコーンゴムを硬
化せしめ、被覆層を形成した。この被覆層につい
ても同様に赤外吸収法で残留SiH基濃度を測定し
た。
化せしめ、被覆層を形成した。この被覆層につい
ても同様に赤外吸収法で残留SiH基濃度を測定し
た。
Γ1段目硬化
硬化炉長:60cm
走行速度:60m/分
炉内雰囲気:大気中
温 度:700〜800℃
Γ2段目硬化
硬化炉長:60cm
走行速度:80m/分
炉内雰囲気:酸素10vol%、窒素90vol%
温 度:900〜1000℃
得られた被覆層の透過率は75%であつた。
以上の結果から、酸素含有率10vol%以下であ
れば900〜1000℃の高温硬化が可能となり、この
条件で硬化することにより残留SiH基濃度を所定
量以下にできることがわかる。
れば900〜1000℃の高温硬化が可能となり、この
条件で硬化することにより残留SiH基濃度を所定
量以下にできることがわかる。
第1図ないし第3図はいずれも熱硬化シリコー
ンゴムの赤外吸収スペクトルであり、SiH基濃度
の異る3種の熱硬化シリコーンゴムについて得ら
れたスペクトルである。第4図は熱硬化シリコー
ンゴムの2150cm-1での透過率と、この熱硬化シリ
コーンゴムよりなる被覆層を有する光フアイバ心
線の加熱促進試験による1.4μmでの伝送損失増加
との関係を示すグラフ、第5図は透過率82%の熱
硬化シリコーンゴムを被覆層とする光フアイバ心
線の加熱促進劣化試験前後の伝送特性を示すスペ
クトルである。
ンゴムの赤外吸収スペクトルであり、SiH基濃度
の異る3種の熱硬化シリコーンゴムについて得ら
れたスペクトルである。第4図は熱硬化シリコー
ンゴムの2150cm-1での透過率と、この熱硬化シリ
コーンゴムよりなる被覆層を有する光フアイバ心
線の加熱促進試験による1.4μmでの伝送損失増加
との関係を示すグラフ、第5図は透過率82%の熱
硬化シリコーンゴムを被覆層とする光フアイバ心
線の加熱促進劣化試験前後の伝送特性を示すスペ
クトルである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 石英系光フアイバに熱硬化シリコーンゴムよ
りなる被覆層を設けてなる光フアイバ心線におい
て、 上記熱硬化シリコーンゴムが、赤外吸収スペク
トル測定において、波数2100〜2200cm-1のSiH伸
縮振動による吸収が、試料膜厚0.1mmで透過率70
%以上であることを特徴とする光フアイバ心線。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59039184A JPS60184218A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 光フアイバ心線 |
EP85301247A EP0157488B1 (en) | 1984-03-01 | 1985-02-25 | Optical fiber |
DE8585301247T DE3561312D1 (en) | 1984-03-01 | 1985-02-25 | Optical fiber |
US06/706,574 US4679899A (en) | 1984-03-01 | 1985-02-28 | Optical fiber |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59039184A JPS60184218A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 光フアイバ心線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60184218A JPS60184218A (ja) | 1985-09-19 |
JPH0313563B2 true JPH0313563B2 (ja) | 1991-02-22 |
Family
ID=12546023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59039184A Granted JPS60184218A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 光フアイバ心線 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4679899A (ja) |
EP (1) | EP0157488B1 (ja) |
JP (1) | JPS60184218A (ja) |
DE (1) | DE3561312D1 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1246761B (it) * | 1990-07-02 | 1994-11-26 | Pirelli Cavi Spa | Cavi a fibre ottiche e relativi componenti contenenti una miscela omogenea per proteggere le fibre ottiche dall' idrogeno e relativa miscela barriera omogenea |
IT1246760B (it) * | 1990-07-02 | 1994-11-26 | Pirelli Cavi Spa | Cavi a fibre ottiche e relativi componenti contenenti una composizione barriera omogenea capace di proteggere le fibre ottiche dall'idrogeno e relativa composizione barriera omogenea. |
JPH0488045U (ja) * | 1990-12-18 | 1992-07-30 | ||
US5320904A (en) * | 1991-08-12 | 1994-06-14 | Corning Incorporated | Reduction of hydrogen generation by silicone-coated optical fibers |
FI110638B (fi) * | 1998-10-06 | 2003-02-28 | Metso Paper Automation Oy | Menetelmä ja laite liikkuvalla alustalla olevan silikonipäällysteen määrän mittaamiseksi |
DE10125152A1 (de) * | 2001-05-22 | 2002-12-12 | Schott Glas | Lichtwellenleiter |
US20080053051A1 (en) * | 2006-09-01 | 2008-03-06 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Method of producing heat-resistant inorganic textile and heat-resistant inorganic textile produced using the method |
US9442264B1 (en) | 2014-12-23 | 2016-09-13 | Superior Essex International LP | Tight buffered optical fibers and optical fiber cables |
US10031303B1 (en) | 2017-08-29 | 2018-07-24 | Superior Essex International LP | Methods for forming tight buffered optical fibers using compression to facilitate subsequent loosening |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3508950A (en) * | 1966-09-06 | 1970-04-28 | Owens Corning Fiberglass Corp | Method of combining glass fibers and rubber |
JPS59174547A (ja) * | 1983-03-18 | 1984-10-03 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光伝送用ガラスフアイバの樹脂被覆方法 |
-
1984
- 1984-03-01 JP JP59039184A patent/JPS60184218A/ja active Granted
-
1985
- 1985-02-25 DE DE8585301247T patent/DE3561312D1/de not_active Expired
- 1985-02-25 EP EP85301247A patent/EP0157488B1/en not_active Expired
- 1985-02-28 US US06/706,574 patent/US4679899A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4679899A (en) | 1987-07-14 |
EP0157488A2 (en) | 1985-10-09 |
DE3561312D1 (en) | 1988-02-11 |
EP0157488B1 (en) | 1988-01-07 |
JPS60184218A (ja) | 1985-09-19 |
EP0157488A3 (en) | 1986-07-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0313563B2 (ja) | ||
US5901264A (en) | Solar resistant optical fiber and method | |
CN113292256A (zh) | 一种光纤表面耐高温耐氢损聚酰亚胺涂覆工艺 | |
JPH0471019B2 (ja) | ||
JPS63151648A (ja) | 被覆光フアイバの製造方法 | |
JPS60186430A (ja) | 光フアイバの線引き方法および装置 | |
JPS63129035A (ja) | 光フアイバの製造方法 | |
JPS60195039A (ja) | 光フアイバの製造方法 | |
JPS60204641A (ja) | 光フアイバ心線の製造方法 | |
JPH0225850B2 (ja) | ||
JPH0342643B2 (ja) | ||
JPH0225846B2 (ja) | ||
JPS6311549A (ja) | 耐放射線光フアイバの製造方法 | |
US6418259B2 (en) | Optical conductor and its method of manufacture | |
JPH08313767A (ja) | 耐熱光ファイバ | |
JP2003329860A (ja) | 光ファイバ素線 | |
JP2004026615A (ja) | ガラス線材の製造方法及び装置 | |
JPS63129040A (ja) | 光フアイバの製造方法 | |
JP2968680B2 (ja) | 光ファイバの製法 | |
JPS63129039A (ja) | 光フアイバの製造方法 | |
JPS631489A (ja) | ポリイミド被覆線状体の製造方法 | |
JPH0717400B2 (ja) | 光フアイバの製造方法 | |
JPH05127052A (ja) | 耐熱光フアイバ | |
JPS6334504A (ja) | 光フアイバ | |
GB2105321A (en) | Reduction of strength loss during fiber processing |