JPH0313562A - 蒸着Al―Cr合金めっき鋼材の製法 - Google Patents

蒸着Al―Cr合金めっき鋼材の製法

Info

Publication number
JPH0313562A
JPH0313562A JP14652189A JP14652189A JPH0313562A JP H0313562 A JPH0313562 A JP H0313562A JP 14652189 A JP14652189 A JP 14652189A JP 14652189 A JP14652189 A JP 14652189A JP H0313562 A JPH0313562 A JP H0313562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
vapor
vapor deposition
evaporated
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14652189A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sato
佐藤 廣士
Masao Toyama
雅雄 外山
Hidetoshi Nishimoto
西本 英敏
Tsugumoto Ikeda
池田 貢基
Jiyunji Kawafuku
川福 純司
Atsushi Kato
淳 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP14652189A priority Critical patent/JPH0313562A/ja
Publication of JPH0313562A publication Critical patent/JPH0313562A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車のマフラー、各種ストーブの熱反射板
、家庭用電気製品もしくはガス製品等に用いられる耐熱
板の如く、耐熱性と耐食性が要求される蒸着Al−Cr
合金めっき鋼材を連続的に効率良く製造することのでき
る方法に関するものである。
[従来の技術] Al−Cr合金めっき鋼材は優れた耐熱性、耐食性、耐
酸化性を有しているところから、前述の様な耐熱板等へ
の用途開発が期待されている。
ところでAl−Cr合金めっき鋼材を製造する方法とし
て最も一般的なのは連続真空蒸着法であり、この方法を
実施するに当たフては、所定の真空度に保持された蒸着
室内に2つのるつぼを配設し、各るつぼにAl地金とC
r地金を夫々装入し、その表面に電子ビーム等の高エネ
ルギービームを照射することにより各金属を加熱蒸発せ
しめ、るつぼ上を連続的に走行する鋼材の表面にAlと
Crの蒸気を蒸着させる方法である。
[発明が解決しようとする課題] しかし上記方法には次の様な問題がある。
■1つの電子銃から発生した電子ビームにより2つのる
つぼ内のAlとCrを独立して加熱し蒸発させるには、
各金属に対し短い周期で交互に電子ビームを照射する為
の電子ビームジャンピング技術が不可欠であり、電子ビ
ーム照射操作が複雑になる。また目的とする組成のAl
−Cr合金めっき層を得るには、各るつぼから発生する
AlとCrの蒸気量を安定してコントロールさせる必要
があり、その為の手段として採用されているのは次の様
な方法である。即ちAlとCrの各地金表面に対する電
子ビーム照射の時間配分とトータル出力をコントロール
することにより、AlとCrの蒸発量とその比率を制御
する方法であるが、この方法は電子ビームのトータル出
力と時間配分という2つの制御を併行させなければなら
ないので、技術的にかなり困難である。
■2個の電子銃を夫々Al地金照射用およびCr地金照
射用として用いる方法もあるが、高価な電子銃の数を増
やさなければならないので、経済的負担が大きい。また
2つのるつぼに向けて各電子ビームを干渉し合うことの
ない様に照射させるには、各電子銃から発生した電子ビ
ームをマグネットによって形成される磁場によって、各
るつぼ方向へうまく偏向させなければならないが、2つ
のるつぼは近接して配置されているので、各電子銃から
発生した電子線を偏向させる各マグネットが互いに干渉
し磁場のコントロールが極めて困難となる。
■Alについては加熱すると溶融して溶湯状態となり、
るつぼの溶湯表面から逐次金属蒸気が発生するためるつ
ぼ等の溶解槽の溶湯表面積と電子ビーム出力を一定にし
ておけば、単位時間当たりの蒸気発生量はほぼ一定に保
たれる。
ところがCrは昇華性であって固体のCr地金表面から
熔融せずに直接Cr蒸気が発生するため、該地金表面積
はCrの昇華に伴なって変化するため、電子ビーム出力
を一定に保っていてもC「蒸発量が変動し、Cr蒸発量
の制御が極めて困難である。
本発明はこの様な事情に着目して成されたものであって
、その目的は、均一で安定した組成の蒸着Al−Cr合
金めっきを比較的簡単な設備で効率良く鋼材表面に形成
することのできる方法を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決することのできた本発明の構成は、高エ
ネルギービームによってAlとCrを加熱蒸発させ、走
行する鋼材表面に該金属蒸気を蒸着させてAt−Cr合
金めっ咎を連続的に形成する方法において、Al−Cr
合金浴からAtとCrを一斉に加熱蒸発させると共に、
AlとCrの各蒸発量に応じた量の+AlとCrを前記
Al−Cr合金浴に補給しながら、AlとCrの混合蒸
気を鋼材表面に蒸着させるところに要旨を有するもので
ある。
[作用] 以下、研究の経緯を追って本発明の構成および作用効果
を説明していく。
本発明者らは第2図[図中、1は帯状鋼板、2は蒸着室
、3はサポートロール、4は排気装置、6はAl溶解禮
、8はCr用容器、9は高エネルギービーム(電子ビー
ム、レーザービーム等を包含するが、以下電子ビームで
代表する)を夫々示す]に略伝する装置を用いて、蒸着
Al−Cr合金めっき鋼板の製造を試みた。
即ち蒸着室2内に並べて配置したAl溶解槽6およびC
r用容器8にAlおよびC,r地金を装入し、電子ビー
ム9を照射してこれらを加熱蒸発させながら、走行する
鋼板1にこれらの混合蒸気を蒸着させる。このとき、目
的とする蒸着めっき組成が得られる様に、AlとCrに
照射する電子ビーム9の出力と照射時間のコントロール
を試みた。しかし前述の如<Crは昇華性であり単位当
たりのCr蒸発量が安定しにくく経時的に変化するため
、蒸着Al−Cr合金めっきのCr含有量は安定せず、
一定の合金組成は得られなかった。
また第2図に示す様な方法で蒸着を行なう場合、鋼板1
に蒸着することなく蒸着室内壁等に付着・堆積する無効
蒸気の量を抑えるには、Al溶解槽6およびCr用容器
8と鋼板1間の距離をできるだけ短くすることが望まれ
るが、そうするとAl蒸気とCr蒸気が十分に混合しな
い状態で鋼板1上に蒸着される。即ち第2図に示す配列
でCr用容器8とAl溶解槽6を配置した場合は、鋼板
1表面にまずCr蒸気が蒸着し、次いでAlとCrの混
合蒸気が蒸着した後、最後にAl蒸気が蒸着することと
なり、蒸着後におけるAlとCrの拡散が不十分である
ときは、蒸着めっき組成がめっきの厚み方向で不均一に
なる。
そこで本発明者らはこうした問題を解消するため、Al
とCrを合金化して1つの溶解槽に装入し電子ビーム加
熱して蒸発させる方法を考えた。
こうすれば、1つの溶解槽に対して電子ビームを照射す
るだけでよいから、電子ビームのジャンピング操作が不
要であるばかりでなく、電子銃から発生した電子ビーム
を偏向させる為のマグネットが干渉を生じる余地もない
、しかもAlとCrは1つの溶解槽から同時に蒸発する
のでAlとCrの金属蒸気は、十分混合された状態で鋼
板に蒸着されるため、得られためっぎの組成がめっきの
厚み方向で変化することはない、更にCrはAtと合金
化することによりAl−Cr合金の溶湯状態となるため
、Cr単独の蒸発時に問題となるCrの昇華性による蒸
発量の不安定性を解決し蒸発有効面積も変動すことがな
く、常にほぼ一定の蒸発量を確保することができる。
但しAlとCrは蒸気圧が異なるので、電子ビームによ
りAl−Cr合金溶湯を加熱すると、当初は蒸気圧の高
いAlがCrよりも多量に蒸発し、それに伴なって合金
溶湯は次第にCrリッチの組成に変化し、AlとCrの
蒸発量比率も徐々に変わフてくるので、均一な組成の蒸
着Al−Cr合金めっき層を長時間得ることができない
ところが、AlとCrの各蒸発量に応じた速度でAl−
Cr合合金へAlとCrを連続的に補給してやれば、A
l−Cr合金溶湯の合金組成が常時一定に保持されて、
AlとCrの各蒸発量比率の変動も起こらず、蒸着Al
−Cr合金めつき組成を常に一定に保つことができる。
尚AlとCrの補給方法としては、■粒状もしくはブロ
ック状のAl−Cr合金を所定量ずつ投入する方法、■
予備溶解槽でAlとC,rを溶製し合金溶湯として流入
させる方法、等が例示されるがJ補給方法は一切制限を
受けるものではない。
またAl−Cr合金溶解槽の材質は、耐熱・耐食性を備
えたものであればどの様なものでもよいが、−数的なも
のとしてはアルミナ製および水冷銅製のものが例示され
る。
電子ビーム等によるAl−Cr合金溶湯の加熱温度は、
鋼材の走行速度(生産速度)や蒸着めっき厚さ等を考慮
して適当に決めればよいが、一般的傾向としては、合金
浴の温度をある程度高くするほど、浴組成と蒸着めっき
組成が近似し易くなるので、通常は1200〜1600
℃の温度範囲が採用される。
蒸着室はAlやCr蒸気の酸化を防止すると共に電子銃
のアーキングを避けるため、1O−3Torr程度以下
、より好ましくは10−’Torr以下の真空度に保つ
のがよい。
本発明のめっき対象となる鋼材としては板状。
線状、棒状、管状等連続走行の可能なものであればすべ
て適用可能であり、また蒸着Al−Cr合金めっき層の
密着性を高めるため、蒸着の直前に200℃程度以上に
予熱しておくことも極めて有効である。同様の趣旨で、
水素還元法による鋼材表面の活性化処理、又は鋼材に真
空中でイオンスパッター、イオンボンバード等の表面活
性化処理を施すことも有効な手段である。
このほか本発明では、蒸着工程でAlとCrの混合蒸気
を高周波等によりイオン化させて鋼材表面に蒸着させる
イオンブレーティング法を活用することも可能であり、
この方法を採用すると蒸着めっき層の結晶粒が微細とな
り、ピンホール欠陥等のないめっき製品が得られる。
[実施例] 第1図に略伝する真空蒸着装置(図中、1゜3.4及び
9は第2図と同じ、2a、2bは蒸着室、10a、10
bはAl−Cr合金溶解槽、11a、llbはAl−C
r合金補給用ホッパー 12はベンディングロールを夫
々示す)を使用し、下記の条件で蒸着Al−Cr合金両
面めっき鋼板を製造した。
(条件) Al−Cr合金原料:Al−10%Cr合金溶解槽  
 :特殊アルミナ系溶解(マグネシア含有)槽 加熱温度   :2600℃ 加熱源   :電子銃、出力;200〜3 0 0  
KW 鋼板種類   :IF鋼 鋼板予熱法  :電子ビーム加熱(200t)鋼板の活
性化処理:A「イオンによるイオンボンバードメント 鋼板走行速度 :40m/層in 蒸着室の真空度: 2 X 10−’Torr蒸着処理
は連続的に円滑に遂行することができ、得られた蒸着A
l−Cr合金めフき鋼板におけるめフき組成はAl−1
0%Crであり、厚み方向、長手方向および幅方向の組
成はいずれもほぼ均一で、密着性も極めて良好であった
[発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、均質で優れた耐熱
性、耐食性、耐酸化性を備えた蒸着Al−Cr合金めっ
き鋼材を、比較的簡単な設備で効率良く製造し得ること
になった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で採用した蒸着装置を示す断面
略図、第2図は予備実験で採用した蒸着試験装置を示す
断面略図である。 1・・・鋼板       2,2a、2b・・・蒸着
室3・・・サポートロール  4・・・排気装置9・・
・電子ビーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高エネルギービームによってAlとCrを加熱蒸
    発させ、走行する鋼材表面に該金属蒸気を蒸着させてA
    l−Cr合金めっきを連続的に形成する方法において、
    Al−Cr合金浴からAlとCrを一斉に加熱蒸発させ
    ると共に、AlとCrの各蒸発量に応じた量のAlとC
    rを前記Al−Cr合金浴に補給しながら、AlとCr
    の混合蒸気を鋼材表面に蒸着させることを特徴とする蒸
    着Al−Cr合金めっき鋼材の製法。
JP14652189A 1989-06-08 1989-06-08 蒸着Al―Cr合金めっき鋼材の製法 Pending JPH0313562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14652189A JPH0313562A (ja) 1989-06-08 1989-06-08 蒸着Al―Cr合金めっき鋼材の製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14652189A JPH0313562A (ja) 1989-06-08 1989-06-08 蒸着Al―Cr合金めっき鋼材の製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0313562A true JPH0313562A (ja) 1991-01-22

Family

ID=15409534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14652189A Pending JPH0313562A (ja) 1989-06-08 1989-06-08 蒸着Al―Cr合金めっき鋼材の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0313562A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100958975B1 (ko) * 2007-12-21 2010-05-20 주식회사 포스코 금속소재의 알루미늄-크롬 합금 피막 형성방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61280027A (ja) * 1985-06-06 1986-12-10 Canon Inc 磁気記録媒体の製造方法
JPH01127665A (ja) * 1987-11-09 1989-05-19 Kobe Steel Ltd 高耐食性A1−Cr合金蒸着めっき製品およびその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61280027A (ja) * 1985-06-06 1986-12-10 Canon Inc 磁気記録媒体の製造方法
JPH01127665A (ja) * 1987-11-09 1989-05-19 Kobe Steel Ltd 高耐食性A1−Cr合金蒸着めっき製品およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100958975B1 (ko) * 2007-12-21 2010-05-20 주식회사 포스코 금속소재의 알루미늄-크롬 합금 피막 형성방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5873621B2 (ja) 基材をコーティングするためのプロセスおよび金属合金真空蒸着装置
US7339139B2 (en) Multi-layered radiant thermal evaporator and method of use
JP2004507617A (ja) 金属被膜を連続冷プラズマ蒸着するための方法および装置
EP0064884B1 (en) Method and apparatus for coating by glow discharge
JPH02125866A (ja) 合金蒸着めっき装置
JPH0313562A (ja) 蒸着Al―Cr合金めっき鋼材の製法
JP3399570B2 (ja) 連続真空蒸着装置
KR100711488B1 (ko) 알루미늄-마그네슘 합금 피막의 제조방법
JPH062137A (ja) 蒸着めっき方法
JPH0297663A (ja) Zn−Mg系蒸着めっき鋼板の製造方法
US3356487A (en) Prevention of splattering during vaporization processing
JPH03170661A (ja) 昇華性金属の蒸発方法
JPH0313563A (ja) 耐熱性に優れた表面処理鋼材の製造方法
KR0138040B1 (ko) 연속 진공증착 공정에서 균일한 조성의 합금 증착층을 갖도록 하는 이중 증발원의 배열 방법
GB1574677A (en) Method of coating electrically conductive components
JP2898652B2 (ja) イオンプレーティング用蒸発装置
US6361628B1 (en) Method for making a composite metal product
JPH049460A (ja) 高耐食性蒸着Zn―Cr系合金めっき鋼板の製造方法
JPS62253762A (ja) Zn合金の蒸着方法
JPH06122964A (ja) 蒸着Al−Cr−Ti系めっき材の製造方法
JPH0673543A (ja) 連続真空蒸着装置
JPH06116717A (ja) 昇華性材料の蒸着めっき方法
KR100193365B1 (ko) 금속표면에 질화티탄막을 형성하는 방법
JPH04173959A (ja) 蒸着Al合金めっき金属板の製法
JPH04218667A (ja) イオンプレーティング装置