JPH03135563A - 画像形成方法および画像形成媒体 - Google Patents

画像形成方法および画像形成媒体

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JPH03135563A
JPH03135563A JP25972589A JP25972589A JPH03135563A JP H03135563 A JPH03135563 A JP H03135563A JP 25972589 A JP25972589 A JP 25972589A JP 25972589 A JP25972589 A JP 25972589A JP H03135563 A JPH03135563 A JP H03135563A
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JP
Japan
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image
image forming
heat
medium
forming medium
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Application number
JP25972589A
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English (en)
Inventor
Akihiro Mori
明広 毛利
Tetsuro Fukui
哲朗 福井
Masato Katayama
正人 片山
Kazuo Isaka
井阪 和夫
Susumu Nakamura
晋 中村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野) 本発明は、熱拡散性色素から成る画像を形成する方法お
よびその方法に用いる画像形成媒体に関する。
〔従来の技術〕
従来の加熱記録方法としては、主に、直接感熱方式、熱
転写方式、昇華転写方式などが行なわれている。
直接感熱方式は、熱により発色する特性を存する発色体
を、サーマルヘッド等により所望のパターン状に加熱し
、文字や画像を形成する方式である。この方式において
は、得られた画像の未発色部分が、熱や薬品の影響で発
色してしまう傾向が有るので、画像の安定性や保存性の
点で劣るという欠点が有る。また、この方式は、カラー
化が困難である。
一方、熱転写記録方式は、ポリエステル等のプラスチッ
クフィルムに物質を含有する熱溶融性インクを塗工して
形成されるインクドナーシートを用い、そのドナーシー
トをサーマルヘッド等により所望のパターン状に加熱し
、ドナーシートのインクを加熱溶融せしめ、隣接した受
像紙にそのインクを転写することによって、画像を形成
する方式である。この方式においては、複数色を重ね合
わせ、カラー画像を形成することができる。しかしなが
ら、濃度の階調性のある画像を得るには特殊な装置や特
殊なドナーシートが必要とされる。
昇華転写方式は、樹脂フィルムに昇僅性染料を含有する
インクを塗工して形成されるインクドナーシートを用い
、そのドナーシートをサーマルヘッド等により所望のパ
ターン状に加熱し、加熱部分の染料のみを昇華させ、そ
れを受像紙等に転写することによって画像を形成する方
式である。
この昇(2)転写方式によれば、上述の熱転写記録方式
とは異なり、サーマルヘッドの制御、熱印加エネルギー
の制御、熱印加時間の制御などによって、濃度の階調性
のある画像を得ることができる。
第5図は、従来の昇華転写方式における、加熱されたイ
ンクドナーシートの温度(Tt、、、、 )と、トナー
シート中から受像紙上に拡散転写した色素の光学濃度(
0,D、)との関係を例示する図である。色素は、その
種類に応して、固有の拡散温度(T diffuse 
)を有する。一般に、このT dirfuseは、色素
の分子量が小さいほど低く、また色素に極性基が多くつ
いているほど高い。この色素をT diffuse以に
の温度に加熱する(すなわちT trans≧T d 
i r ru seの関係にする)と、その加熱された
部分の色素が拡散し、受像体に転写して、受像体上に色
素画像が得られるのである。
しかしながら、このような従来の昇華転写方式において
は、インクドナーシート内のバインダーは−様な物性を
有し、色素の拡散性を抑制するようなものではないため
、色素の昇華を積度よ〈制御するのは容易ではなかった
また従来の昇華転写方式において、通常、サーマルヘッ
ドは、1 m5ecで発熱のon−offを繰返すので
かなりの高温加熱にしなければ、所望の昇華及び濃度を
得ることができない。しかし、そのような高温加熱であ
ると、昇華性染料だけでなく、シート中のバインダー成
分も受像体に転写してしまい、得られる画像の画質が低
下する場合もあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、良好なコントラストで高画質の画像を
容易に形成できる方法、およびその方法に用いる画像形
成媒体を提供することにある。
本発明の他の目的は、高階調の画像を得ることができ、
かつその階調の制御や画像形成工程か容易に行える画像
形成方法、およびその方法に用いる画像形成媒体を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の画像形成方法は、熱拡散性色素、重合性ポリマ
ー前駆体および重合開始剤を含む画像形成媒体を用い、
前記画像形成媒体の前記重合性ポリマー前駆体を選択的
に重合させることにより、重合部と未重合部とから成る
潜像を形成する工程と、該潜像が形成された前記画像形
成媒体を受像体と重ねて、下記式(A)を満たすように
加熱して、 Tgl≦T trans≦Tgz     −(A)(
式中、T tra。、は前記画像形成媒体の温度を示し
、Tg、は前記未重合部のガラス転移点を示し、T g
 2は首記重合部のガラス転移点を示す。) 前記画像形成媒体が含有する前記熱拡散性色素を首記受
像体に拡散転写し、rTr記受像体上に熱拡散性色素か
ら成る画像を形成する工程とを有することを特徴とする
ものである。
史に、本発明の画像形成方法は、熱拡散性色素、重合性
ポリマー前駆体および重合開始剤を含む画像形成媒体を
用い、首記画像形成媒体の補記重合性ポリマー前駆体を
選択的に重合させることにより、重合部と未重合部とか
ら成る潜像を形成する工程と、該潜像が形成された首記
画像形成媒体を下記式(A)を満たすように加熱して、
T g +≦T tra□≦Tg2    ・・・(A
)(式中、T transは補記画像形成媒体の温度を
示し、T g +は前記未償合部のガラス転移点を示し
、 T g 2は前記重合部のガラス転移点を示す。) 前記画像形成媒体が含有する前記熱拡散性色素を拡散除
去し、前記画像形成媒体上に残存した前記熱拡散性色素
から成る画像を形成する工程を存ずことを特徴とするも
のである。
また、本発明の画像形成媒体は、熱拡散性色素、重合性
ポリマー前駆体および重合開始剤を含み、かつ下記式(
B)を満たす重合部と未重合部とから成る潜像を有する
ことを特徴とするものである。
Tg2 Tgl≧30℃     ・・・(B)(式中
、Tglは前記未重合部のガラス転移点を示し、T g
 2は前記重合部のガラス転移点を示す。) 本発明の方法は、熱拡散性色素を含有する画像形成媒体
にm合部と未重合部から成る潜像を形成し、その潜像に
おける熱拡散性色素の拡散性の差を利用する画像形成方
法である。
なお、本発明の方法において画像形成媒体が含有する重
合性ポリマー前駆体にエネルギーを選択的(所望のパタ
ーン状)に付与して重合させる過程の際に、重合させた
部分が本発明でいう「重合部」であり、重合させなかっ
た部分が本発明でいう「未重合部Jである。そしてその
「重合部」と「未重合部」とから成る所望のパターンが
、本発明でいう「潜像」である。なお、その重合とは、
架橋の場合をも含む。また、r未重合部」は、全く市合
しなかった場合のみではなく、実質的に未重合である場
合、すなわち熱拡散性色素の良好な拡散性を妨げない程
度(画像形成に影響の無い程度)しか重合していない場
合をも含む。
また、本発明において、ガラス転移点Tgは、強制原動
型粘弾性特性測定器により1〜1011zの周波数で記
録層の温度特性を測定し、その結果tanδがピークを
示す温度をTgとする。画像形成媒体の支持体に耐熱性
がなく、ガラス転移点の測定に支障がある場合には、厚
さ7.5μmのポリイミドフィルムードに、測定しよう
とする記録層と同じ組成の記録層を設けた試料、あるい
は測定しようとする記録層と同じ組成の組成物をガラス
繊維に含浸させた試料を作成して、上記測定法によりガ
ラス転移点を測定する(この場合、重合部のガラス転移
点の測定は、実際に画像形成する場合と同じ条件で試料
を重合させて行う)。
以下、本発明の画像形成方法の態様を、図面を用いて詳
細に説明する。
まず、第1図に例示するように、支持体2の上に、熱拡
散性色素、重合性ポリマー前駆体および重合開始剤を含
む記録層lが形成されて成る画像形成媒体を用意する。
それらの成分等については、後に詳述する。
次いで、適当なマスク4を介して、記録層1が含有する
重合開始剤の吸収波長を含む光により、記録層1を露光
して、その記録層1内の重合性ボリマー前駆体を重合さ
せ、マスク4のパターンに応じた重合部1aと未重合部
1bとから成る潜像を形成する。
なお、第1図に示す工程は一例であり、本発明はこれに
限定されるものではない。つまり、ガラス転移点Tgが
異なる部分からなる潜像が得られるような重合方法であ
れば、どのような重合方法であってもよい。例えば、上
記例示したようなマスク露光以外のアナログ露光、デジ
タル露光などであってもよい。また、光爪合でなく、サ
ーマルヘッドなどを用いた熱重合であってもよい。また
、露光と加熱を同時に行ない、重合速度を速めることも
できる。ただし、加熱により重合を行なう場合には、媒
体が含有する熱拡散性色素の拡散温度よりも低い温度で
加熱することが好ましい。
また、高階調画像を得る場合においても、階調的Tgを
得られる重合方法であれば、本発明のおいてその重合方
法に限定はない。
また、この過程において、重合部1−aのガラス転移点
T g 2と、未重合部haのガラス転移点T g +
との差が、30℃以上であるような潜像を形成すること
が、良好なコントラストの画像を得る点で好ましい。こ
のような潜像を有する媒体が本発明の画像形成媒体であ
る。たたし、本発明の方法は、本発明の媒体を形成する
ことに限定されず、TgIとT g 2との差が30℃
より小さい潜像を形成して行なう態様の方法であっても
よい。また、Tg、の値は低い方が熱拡散性色素か良く
拡散し、受像体トの光学濃度が高くなり、あるいは昇華
除去が良好に行なわれる点で好ましい。しかし、T g
 +の値が低過ぎると、その部分か液状になり取り扱い
が困難になる点で望ましくない。したがって、Tglの
値は、−10〜80℃程度が望ましい。一方、T g 
zの値は、80〜220℃程度か望ましい。
なお、この過程において、露光を行なう場合には、その
光源として、例えば、太陽光、タンクステンランプ、水
銀灯、ハロゲンランプ、キセノンランプ、蛍光灯、LE
D、レーザ、電子線、X線などを挙げることができる。
また、マスクを用いない露光としては、例えば、液晶シ
ャッターアレイ、CRT、オプティカルファイバーチュ
ーブ等を挙げることができる。
次いで、本発明の方法においては、第2図に示すように
、潜像が形成された記録層1と、基体5−ヒの受像体の
受像層6とを重ねて加熱することにより、画像形成媒体
が含有する熱拡散性色素を受像層6に拡散転写する。こ
のとき、転写時の媒体の加熱は、転写時の媒体の温度(
Ttrao3)を、Tg + < T tra。3≦T
 g 2となるようにして行なう。すると、未重合部内
の熱拡散性色素は良好に拡散して受像体−4−に高濃度
の転写像を形成し、方、f「合部内のポリマー分子鎖は
あまり緩和されないので、熱拡散性色素は受像体側にほ
とんど転写しない。したがって、コントラストが高く、
かぶりの無い、良好な画像を受像体上に得ることができ
る。
第4図は、本発明の方法における、加熱された画像形成
媒体の温度(T4.。、)と、媒体中から受像紙Fに拡
散転写した色素の光学濃度(0D、)との関係を例示す
るグラフである。なお、このグラフにおいて、曲線(a
)は、未重合部についての上記関係を示し、曲線(b)
は、未重合部についての上記関係を示す。また、画像形
成媒体の温度は、転写時におけるヒータあるいは熱ロー
ラの表面を測定した値である。
第4図の曲線(a)で示されるように、媒体の未m合部
における熱拡散性色素は、その未■F合部のガラス転移
点(Tgl)に相当する温度から受像体上に転写され始
め、T transの1.昇につれ前記未重合部を形成
しているバインダー、重合性ポリマー前駆体分子が緩和
されて、熱拡散性色素の拡散転写性が向上し光学濃度(
0,D、)が高くなる。
一方、同図の曲線(b)で示されるように、媒体の重合
部における熱拡散性色素は、その1[合部のガラス転移
点(Tgz)に相λイ1する温度から受像体上に転写さ
れ始め、T tranヨのL昇につれ前記重合部を形成
しているバインダー、ポリマー分子か緩和されて、熱拡
散性色素の拡散転写性か向トし光学濃度(0,D、)が
高くなる。
以上の様な曲線(a) 、 (b)の関係から、T t
ransが、T g +より低い場合(同図中のB領域
)、媒体の重合部、未重合部のいずれからもが拡散性色
素は、受像体上に転写されにくく、鮮明な画像は形成さ
れない。
一方、T transが、T g +より高い場合(同
図中のC領域)、媒体の未重合部から受像体上に転写さ
れた熱拡散性色素の光学濃度(0,D、)は充分なもの
であるが、重合部からも転写が起こるため、カブリが生
じてしまい望ましくない。従って、本発明の画像形成方
法において、T tra。ヨは、同図中のA領域、即ち
、T g I≦T tran5≦T g 2とされるこ
とが望ましく、この条件によりコントラストが高く、か
ぶりの無い、良好な画像を受像体上に得ることができる
また、本発明の方法は、高温加熱を行う必要がないので
、媒体が含有する熱拡散性色素以外の成分(バインダー
、重合性ポリマー前駆体等)が溶融したり、昇華したり
して受像体への転写することを押えることができ、より
良好な画質の画像を得ることかできる。
更に、Ttl−1□を同図中のD領域とすることは受像
体上に得られる画像のO,D、値が充分高くなり特に好
ましい。D領域は、T g 1 とT g 2の範囲内
で、O,D、値がほぼフラットになる領域である。
本発明の画像形成方法で階調をとる場合は7g4図の曲
線(C)のように熱拡散性色素を含有する層の重合度を
変えてやることにより熱拡散性色素の転写量を変えてや
れば良い。
即ち、本発明の方法において、高階調の画像をf、jl
るには、潜像のTgをT g + とT g 2の二種
類のみでなく、T g +〜T g 2の範囲内で階調
的Tgが存在するようにすればよい。つまり、例えば、
本発明の方法の潜像形成工程を、マスクを介したパター
ン状露光による光重合によって行なう場合には、そのマ
スクは、透過部と非透過部のみから成るマスクではなく
、写真ネガフィルム等のような半透過部をも有する階調
マスクを用いればよい。そのようなマスクを用いてアナ
ログ露光を行なえば、そのマスクパターンに応じた階調
的重合か行なわれ、それに応じた3個以上の階調的Tg
を有する潜像が形成できる。その潜像を有する媒体を一
定の温度に加熱すれば、その階調的Tgに応じた高階調
の画像を容易に得ることができる。なお、このような階
調画像を得る場合の、補記式T g +≦T t、ra
ny≦T g 2におけるT g 2とは、重合部の中
で最も高いガラス転移点を意味する。
子連のように、本発明の方法は、媒体か含有するfi合
性ポリマー前駆体の重合度(および架橋度)を制御する
という操作により、高階調の画像を得ることが可能であ
り、先に述べた従来の?J−華転写方式に比べて非常に
簡易な方法である。
また、本発明の方法は、従来の昇華転写方式(サーマル
ヘッド便用ンのように、高温加熱を行う必要がないので
、媒体が含有する他の成分(バインダー、重合性ポリマ
ー面駆体等)が溶融したり、井郁したりして受像体への
転写することを押えることができ、より良好な画質の画
像を得ることができる。
受像層6としては、熱拡散性色素か良好に拡散転写でき
、良好な画像が形成できるようなものであれば特に限定
されず、例えば、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリカプロラクトン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂など種々のものを用いることができる。
以Eのようにして、拡散転写を行なった後、媒体を剥離
することにより第3図に示すような熱拡散性色素から成
る画像を受像層6内に得ることができる。
また、熱拡散性色素を熱拡散する際に、上述の受像体は
使用せず、媒体を加熱することにより熱拡散性色素を拡
散除去し、媒体上に残存する熱拡散性色素から成る画像
を形成するようにしてもよい。
以ト述べた本発明の方法の熱拡散の工程において、その
加熱温度は、補記式(A)の関係を満たす温度であれば
特に限定されず、その最適な加熱温度は5種々の条件に
応じて異なるが、望ましくは、70〜250℃であり、
好ましくは80〜160℃である。
また、その加熱手段としては、ホットプレート、ヒート
ロール、サーマルヘッド等を使用することができる。そ
の他には、支持体の発熱素子を設け、それに通電して加
熱する方法や赤外線光源またはレーザ光照射による加熱
方法なども利用できる。
次に、本発明の方法に用いる画像形成媒体(潜像形成前
)について詳細に説明する。
本発明に使用する画像形成媒体は、熱拡散性色素、重合
性ポリマー萌駆体および重合開始剤を含む。
本発明の方法に用いる媒体が含む熱拡散性色素としては
、例えばモノアゾ染料、チアゾールアゾ染料、アントラ
キノン染料、トリアリルメタン染料、ローダミン染料、
ナフトール染料、トリアリールメタン系色素、フルオラ
ン系色素、フタリド系色素などを挙げることができる。
熱拡散性色素は、一般に分子iけが小さいほど熱拡散性
は大きく、また、例えばカルボキシル基、アミノ基、水
酸基、ニトロ基、スルホン基などの極性基が多くついて
いる色素はど熱拡散性が小さい。したがって1本発明に
使用する媒体における重合度や架橋密度、加熱条件など
に応じて、所望の熱拡散性を有する色素を5分子量、極
性基を目安にして適宜選択すればよい。また、熱拡散性
色素の含有量を多くすれば、受像体上の画像が高濃度に
なる点で望ましいが、あまり多過ぎると、その色素が重
合開始剤の作用を阻害するなどして、潜像形成時におけ
る重合反応速度が遅くなる場合があるので望ましくない
。このような点から、熱拡散性色素の含有量は、記録層
1に対して望ましくは2.5〜50重量%であり、好ま
しくは5〜20重■%である。
また、熱拡散性色素として、熱拡散した後に受像体等の
中の顕色剤と反応して色を呈する熱拡散性発色剤を使用
することもできる。
このような熱拡散性発色剤としては、従来から感圧紙・
感熱紙に用いられている感圧染料、感熱染料のうちで、
熱により拡散しうる発色剤か好ましく用いられる。
本発明に使用できる熱拡散性発色剤としては、例えば ■トリフェニルメタンーフタリド系 ■フルオラン系 ■フェノチアジン系 ■インドリルフタリド系 ■リューコオーラミン系 ■スピロピラン系 ■ローダミンラクタム系 ■トリフェニルメタン系 ■アザフタリド系 [相]クロメノインドール系 σリトリアゼン系 などが挙げられ、中でも特に し113 − C2II S などが好ましく用いられる。
熱拡散性発色剤と反応する顕色剤としては、酸化亜鉛、
硫酸カルシウム、ノボラック8′(フェノール樹脂、3
.5−ジメチル−t、e r L−ブチルサリチル酸亜
鉛等を用いることかできる。
本発明の方法に用いる媒体が含む重合性ポリマー前駆体
としては、−分子中に反応性ビニル基を少なくとも1個
持つ化合物が利用でき、例えば、反応性ビニル基含有単
甲1体、反応性ビニル基含有オリゴマー及び反応性ビニ
ル基含有ポリマーからなる群より選択した1種以上を用
いることかできる。
これら化合物の反応性ビニル基としては、スチレン系ビ
ニル基、アクリル酸系ビニル基、メタクリル酸ビニル基
、アリル系ビニル基、ビニルエーテルなどの外に酢酸ビ
ニルなどのエステル系ビニル基など重合反応性を有する
置換もしくは非置換のビニル基が挙げら九る。かかる条
件を満たす重合性ポリマー前駆体の具体例は次のとおり
である。例えば、スチレン、メチルスチレン、クロルス
チレン、ブロモスチレン、メトキシスチレン、ジメチル
アミノスチレン、シアノスチレン、ニトロスチレン、ヒ
ドロキシスチレン、アミノスチレン、カルボキシスチレ
ン、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エヂル
、アクリル酸シクロヘキシル、アクリルアミド、メタク
リル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エーテル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸フェニル、メタクリル酸シクロヘキシル、ビニルピ
リジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイミダゾー
ル、2−ビニルイミダゾール、N−メチル−2−ビニル
イミダゾール、プロピルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル、イソブチルビニルエーテル、β−クロロエチ
ルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、p−メチ
ルフェニルビニルエーテル、p−クロルフェニルビニル
エーテルなどのm個の単量体:例えばジビニルベンゼン
、シュウ酸ジスチリル、マロン酸ジスチリル、コハク酸
ジスチリル、グルタル酸ジスチリル、アジピン酸ジスチ
リル、マレイン酸ジスチリル、フマル酸ジスチリル、β
、β−ジメチルグルタル酸ジスチリル、2−ブロモグル
タル酸ジスチリル、α、α −ジクロログルタル酸ジス
チリル、テレフタル酸ジスチリル、シュウ酸ジ(エチル
アクリレート)、シュウ酸ジ(メチルエチルアクリレー
ト)、マロン酸ジ(エチルアクリレート)、マロン酸ジ
(メチルエチルアクリレート)、コハク酸ジ(エチルア
クリレート)、グルタル酸ジ(エチルアクリレート)、
アジピン酸ジ(エチルアクリレート)、マレイン酸ジ(
ジエチルアクリレート)、フマル酸ジ(エチルアクリレ
ート)、β、β−ジメチルクルタル酸ジ(エチルアクリ
レート)、エチレンジアクリルアミド、プロピレンジア
クリルアミド、1.4−フェニレンジアクリルアミド、
1.4−フェニレンビス(オキシエチルメクリレ−ト)
、1,4−フェニレンビス(オキシメチルエチルアクリ
レート)、1.4−ビス(アクリロイルオキシエトキシ
)シクロヘキサン、1,4−ビス(アクリロイルオキシ
メチルエトキシ)シクロヘキサン、1.4−ビス(アク
リロイルオキシエトキシカルバモイル)ベンゼン、1.
4−ビス(アクソロイルオキシメチルエトキシカルバモ
イル)ベンゼン、1,4−ビス(アクリロイルオキシエ
トキシカルバモイル)シクロヘキサン、ビス(アクリロ
イルオキシエトキシカルバモイルシクロヘキシル)メタ
ン、シュウ酸ジ(エチルメタクリレート)、シュウ酸ジ
(メチルエチルメタクリレート)、マロン酸ジ(エチル
メタクリレート)、マロン酸ジ(メチルエチルメタクリ
レート)、コハク酸ジ(エチルメタクリレート)、コハ
ク酸ジ(メチルエチルメタクリレート)、グルタル酸ジ
(エチルメタクリレート)、アジピン酸ジ(エチルメタ
クリレート)、マレイン酸ジ(エチルメタクリレート)
、フマル酸ジ(エチルメタクリレート)、フマル酸ジ(
メチルエチルメタクリレート)、β。
β′−ジメチルグルタル酸ジ(エチルメタクリレート)
、1.4−フェニレンビス(オキシエチルメタクリレー
ト)、1.4−ビス(メタクリロイルオキシエトキシ)
シクロヘキサンアクリロイルオキシエトキシエチルビニ
ルエーテルなどの2価の単f、1体;例えばペンタエリ
スリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールト
リメタクリレート、ペンタエリスリトールトリ(ヒドロ
キシスチレン)、シアヌル酸トリアクリレート、シアヌ
ル酸ト・リメタクリレート、1,1.1−トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、1,1゜1−トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、シアヌル酸トリ(エ
チルアクリレ−・ト)、1.1.1〜トリメチロールプ
ロパントリ(エチルアクリレート)、シアヌル酸トリ(
エチルビニルエーテル)、1,1.1−トリメチロール
プロパンと3倍モルのトルエンジイソシアネートとの反
応物とヒドロキシエチルアクリレートとの縮合物、1,
1.1−トリメチロールプロパンと3倍モルのヘキサン
ジイソシアネートとの反応物とp−ヒドロキシスチレン
との縮合物などの3価の単!ル体:例えばエチレンテト
ラアクリルアミド、プロと1ノンデトラアクリルアミ[
・などの4価のm1i(体などを挙げることができる。
なお、これらの取合性ポリマー前駆体を2.fIn以躯
体を2種以上用いてもよい。
本発明の方法に用いる媒体が含む重合開始剤は、光重合
開始剤および/または熱重合開始剤である。
熱重合開始剤とし゛〔は公知の開始剤を使用でき、例え
ばアゾ系開始剤5過酸化物系開始剤を挙げることができ
る。アゾ系開始剤とは分子中に窒素−窒素2重結合を少
なくとも1個以上有する有機化合物で、例えばアゾビス
イソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニ
トリル、アゾビスメチルフェネチルカルボニトリル、ア
ゾビス5ec−アミロントリル、アゾビスフェニルエタ
ン、アゾビスシクロへキシルプロピロニトリル、アゾビ
スメチルクロロエタン、トリチルアゾベンゼン、フェニ
ルアゾイソブチロニトリル、9− (p−ニトロフェニ
ルアゾ)−9−フェニルフルオレンなどを挙げることが
できる。また、過酸化物系開始剤としては分子中に酸素
−酸素結合を少なくとも1個以上有する有機化合物であ
ればほとんど全ての化合物が含まれる。たとえばメチル
エチルケトンパーオキサイド、シクロヘキザノンバーオ
キサイド、3.3.5−トリメチルシクロヘキサノンパ
ーオキサイド、メチルシクロヘキサノンパーオキサイド
、アセチルアセトンパーオキサイド、1.1′−ビス(
ターシャリイブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン、1.1′−ビス(ターシャリイブ
チルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル−44−
ビス(ターシャリイブチルパーオキシ)バレラート、2
.2′−ビス(ターシャリイブチルパーオキシ)ブタン
、ターシャリイブチルハイドロパーオキサイド、クメン
ハイドロパーオキサイド、バラ−メンタンハイドロパー
オキサイド、2.5−ジメチルヘキサン−2,1,1,
3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイド、
ジターシャリイブチルパーオキサイド、ターシャリイブ
チルタミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
α、α° −ビス(ターシャリイブチルパーオキシイソ
プロピル)ベンゼン、2.5−ジメチル−2,5−ジ(
ターシャリイブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(ターシャリイブチルパーオキシ)
ヘキシン−3、アセチルパーオキサイド、インブチリル
パーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、デカノ
イルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、3,
5.5−1−リメチルヘキサノイルパーオキサイド、過
酸化コハク酸、過酸化ベンゾイル、2.4−ジクロロベ
ンゾイルパーオキサイド5m−トルオイルパーオキサイ
ド、ジイソプロビルバーオキシシカーホネート、ジー2
−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジノルマ
ルプロピルパーオキシジカーボネート、ジー2−エトキ
シエチルパーオキシジカーボネート、ジメトキシイソプ
ロビルバーオキシカーボネート、ジ(3−メチル−3−
メトキシブチル)パーオキシジカーボネート、ターシャ
リイブチルパーオキシアセテルト、ターシャリイブチル
パーオキシイソブチレート、ターシャリイブチルパーオ
キシビバレート、ターシャリイブチルパーオキシネオデ
カ7ノエート、ターシャリイブチルパーオキシオクタノ
エート、ターシャリイブチルパーオキシ−3,5゜5−
トリメチルヘキサノエート、ターシャリイブチルパーオ
キシラウレート、ターシャリイブチルパーオキシベンゾ
エート、ジターシャリイソバーオキシイソフタレート、
2.5−ジメチル−2゜5−ジ(ベンゾイルバーオキシ
)ヘキサン、ターシャリイブチル過酸化マレイン酸、タ
ーシャリイバーオキシイソブロビルカルボネート等を挙
げることができるが、本発明はこれらに限定されるもの
ではなく、この他の公知の熱重合開始剤も使用できる。
光重合開始剤としては、例えばカルボニル化合物、イオ
ウ化合物、ハロゲン化合物、レドックス系光重合開始剤
等か挙げられる。
具体的には、カルボニル化合物としては、例えばベンジ
ル、4,4゛−ジメトキシベンジル、ジアセチル、カン
ファーキノンなどのジケトン類;例えば4,4° −ジ
エチルアミノベンゾフェノン、4.4−ジメトキシベン
ゾフェノンなどのベンゾフェノン類;例えばアセトフェ
ノン、4−メトキシアセトフェノンなどのアセトフェノ
ン類;例えばヘンジインアルキルエーテル類1例えば2
−シクロロチオキサントン、2−4−ジエチルチオキサ
ントン、チオキサントン−3−カルボン酸−β−メトキ
シエチルエステルなどのチオキサントン類;ジアルキル
アミノ基を有するカルコン類およびスチリルケトン類、
3.3’ カルボニルビス(7−メドキシクマリン)、
3.3′カルボニルビス(7−ジニチルアミノクマリン
)などのクマリン類などがあげられる。
イオウ化合物としてはジベンゾチアゾリルスルフィト、
デシルフェニルスルフィドなとのジスルフィド類などが
あげら九る。
ハロゲン化合物としては、例えば四臭化炭素、キノリン
スルホニルクロライド、トリハロメチル基を有するS−
トリアジン類などがあげられる。
レドックス系の光重合開始剤としては、3価の鉄イオン
化合物(例えばクエン酸第2鉄アンモニウム)と過酸化
物などを組み合せて用いるものや、リボフラビン、メチ
レンブルーなどの光還元性物質とトリエタノールアミン
、アスコルビン酸などの還元剤を組み合せて用いるもの
などがあげられる。
また以トに述べた光重合開始剤において、2種以上を組
み合せてより効率の良い光重合反応を得ることもできる
この様な光重合開始剤の組み合せとしては、ジアルキル
アミノ基を有するカルコンおよびスチリルスチリルケト
ン類、クマリン類とトリハロメチル基を有す5−t−リ
アジン類、カンファーキノンとの組み合せなどがあげら
れる。これらの重合開始剤の組合せに更に他の重合開始
剤を組み合わせて用いてもよい。
本発明で使用する媒体は、必須成分として上述したよう
な熱拡散性色素、重合性ポリマー航駆体および重合開始
剤を含有する。
本発明で使用する媒体を所望の層状に形成する際には、
上記必須成分を、適宜用いられるバインダーとともに溶
剤に溶解して金属、プラスチック、紙などの支持体−ト
に塗I5乾燥して、あるいはバインダー自身で強度が保
たれる場合は支持体を用いずにバインダーで形成される
フィルム又はシート状物中に上記必須成分を含有させて
形成することができる。また、媒体にバインダーを含有
させる場合には、そのバインダーのガラス転移点が潜像
のガラス転移点に影響する場合がある(特にバインダー
のガラス転移点か低い時等)ので、その点を考慮して、
適宜選定する必要が有る。
なお、画像形成媒体を所望の形状に成形する際のその形
状としては、平板、円筒状、ロール状なと特に限定され
るものではない。記録層の層厚としては、0.1 μm
〜2mm、好ましくは1μm〜0.1)程度とされる。
なお、記録層は、単一層に限定されるものではなく、重
合性ポリマー前駆体及び重合開始剤を含む層と、熱拡散
性色素を含む層の多層構成であってもよい。
本発明に用いられる好適なバインダーは、広範な樹脂か
ら選択することができる。
具体的には例えばニトロセルロース、リン酸セルロース
、硫酸セルロース、酢酸セルロース、プロピオン酸セル
ロース、酪酸セルロース、ミリスチン酸セルロース、パ
ルミチン酸セルロース、酢酸・プロピオン酸セルロース
、酢酸・酪酸セルロースなどのセルロー・スエステル類
:例えばメチルセルロース、エチルセルロース、プロピ
ルセルロース、ブチルセルロースなどのセルロースエー
テル類;例えばポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポル酢
酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなど
のビニル樹脂類:例えばスチレン−ブタンエンコポリマ
ー、スヂレンーアクリロニトリルコボリマー、スチレン
−ブタジェン−アクリロニトリルコポリマー、塩化ビニ
ル−酢酸ビニルコポリマーなどの共重合樹脂類;例えば
ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、
ポリブチルアクリレート、ポリアクリル酸、ポリメタク
リル酸、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリルな
どのアクリル樹脂類;例えばポリエチレンプレフタレー
トなどのポリエステル類;例えば、ポリ(4,4−イソ
プロピリデン、ジフェニレン−ニー1,4−シクロヘキ
シレンジメチレンカーボネート)、ポリ(エチレンジオ
キシ−3,3° −フェニレンチオカーボネート)、ポ
リ(4,4°−イソブロビリデンジフエニレンカーボネ
ートーコーテレフタレート)、ポリ(4,4’ −イソ
ブロピリデンジフヱニレンカーボネート)、ポリ(4,
4’ −5ee−ブチリデンジフェニレンカーボネート
)、ポリ(4,4’−イソブロビリデンジフェニレンカ
ーポネートーブロックーオキシエチレン)などのボリア
リレート樹脂類;ポリアミド類;ポリイミド類;エポキ
シ樹脂類;フェノール樹脂類:例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、塩素化ポリエチレンなとのポリオレフィ
ン類:及びゼラチンなどの天然高分子などが挙げられる
。なお1本発明の媒体においてバインダーは必須成分で
はない。媒体の皮膜性、分散性、感度などが十分取ねる
場合には、特に含有する必要はない。
この他に、必要に応じて、光変色防止剤、固体溶媒、界
面活性剤、帯電防止剤などを本発明の媒体に添加するこ
とも出来る。
本発明に使用する媒体におりる上記成分の好ましい配合
比は次の通りである。
重合性ポリマー前駆体は、記録層中に10〜90重計%
、更には20〜80%重量%含有するのが好ましい。
車台開始剤は重合性ポリマー萌駆体100重せ部に対し
て、好ましくは0.1重量部〜30重量部、より好まし
くは0.5重上部〜20重帛部用いる。
本発明に使用する画像形成媒体の記録層には、ポリビニ
ルアルコールやポリエチレンプレフタレート等の保護層
を適宜設けるとよい。記録層に保護層を設けた場合、熱
拡散性色素を転写させる前に保護層を除去する。ただし
、保護層が熱拡散性色素を透過し得るものならば、保護
層を除去する必要はない。
本発明の方法でカラー画像を形成するには、イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラック等の熱拡散性色素を使用し
た画像形成媒体を形成し、これら色の違う画像形成媒体
により順次画像形成を行ない、色の違う画像を重ねれば
良い。
[実施例] 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。以下
の記載において、量比を表わす「部」は特に断わらない
限り重用基準とする。
実施例1 3.3′−カルボニルビス      0.16部(7
−メドキシクマリン) P−ジメチルアミノ        0.04部安息香
酸エチル ペンタエリスリト・・・ル      1.0部テトラ
アクリレート アクリル−スチレン共重合体   1.0部拡散性色素
:MSマゼンタVP   0.3部(X:、井東圧化学
■製) メチルエチルケトン       10  部−1−記
組成から成る液を調製して得た。その液を、6μm n
の耐熱処理したポリエチレンテレフタレート(PET)
フィルム上に、アプリケータを用いて、乾燥110厚が
3μmになるように塗布して記録層を形成した。次いて
、その記録層の−にに3μmのポリビニルアルコール(
P V A ) IIQを設けて画像形成媒体を得た。
その媒体のPVA膜にネガ画像をあわせて露光し、潜像
形成を行なフた。なお、その際の露光は、光源として3
50厚m蛍光ピークをもつ蛍光灯を用い、記録層から光
源を3cm離して20秒行なった。
なお、この潜像の完全重合部および完全未重合部を取り
出し、各部の7g測定を行なったところ、重合部のTg
2は120℃、未重合部T g +は。
50℃であった。すなわち、Tg2−Tg、=70℃で
あり、この潜像が形成された画像形成媒体は、本発明の
画像形成媒体である。
次いで、その媒体を水洗することによりPVA膜を除去
した。次に十分に水を除去し、その後ポリエステル樹脂
で受像層を形成した合成紙を受像体とし、記録層と受像
層とを対接するように1F(ね合わせ100℃、10秒
間の条件でPETフィルム側から加熱し、記録層内の染
料を受像層拡散転写させ、受像紙上に鮮明な赤色の色素
画像を得た。
以−にの転写において、未重合部の色素は良好に受像層
に転写し、その転写像部の光学濃度は、20以トであっ
た。一方、重合部の色素はほとんど転写せず、重合部に
対応する受像層上に光学濃度、すなわち「かぶり濃度」
は0.03程度であった。
また、50℃(Tg+)以ト120℃(7g2)未満の
温度範囲内の種々の温度にて5画像を形成したところ、
いずわもかぶり濃度は、0.io以トであり、色素が十
分昇華する温度(90℃以上)においては、転写像部の
光学濃度は2.0以上であった。
比較例1 転写温度を130℃(Tgz)以上の温度で行なった以
外は、実施例Iと同様にして画像を形成したところ、か
ぶり濃度が0.3程度と高くなってしまった。
比較例2 転写温度を50℃(Tg+)未満の温度で行なった以外
は、実施例1と同様にして画像を形成したところ、まっ
たく転写しなかった。
実施例2 アクリル−スチレン共重合体    10部Kayar
ad DPH^(日本化薬味製)    10部ベンゾ
イルパーオキサイド      0.1部拡散性色素二
MSマゼンタVP     2部(三井東圧化学■製) 1記組成から成る液を調製して得た。その液を、6μm
厚の耐熱処理したPETフィルム(x)上に、ワイヤー
バーを用いて、乾燥膜厚が3μmになるように塗布して
記録層を形成した。次いで、その記録層のヒに4,5μ
mのPETフィルム(y)をラミネートして画像形成媒
体を得た。
その媒体のPETフィルム(X)にサーマルヘッドをあ
て、画像信号にあわせて、発熱素子を発熱紙、潜像形成
を行なった。
なお、この潜像の重合部および未重合部を取り出し、各
部の7g測定を行なったところ、重合部のTgzは15
0℃、未重合部Tg+は、60℃であった。すなわち、
7g2−TgI=90℃であり、この潜像が形成された
画像形成媒体は、本発明の画像形成媒体である。
次に、媒体のラミネート層を剥難した。その凌、ポリエ
ステル樹脂で受像層を形成した合成紙を受像体とし、記
録層と受像層とを対接するように1■ね合わせ100℃
、10秒間の条件でPETフィルム(x)側から加熱し
、記録層内の染料を受像層拡散転写させ、受像紙Fに鮮
明な青色の色素画像を得た。
以」−の転写において、未重合部の色素は良好に受像層
に転写し、その転写像部の光学濃度は、17以トであっ
た。一方、重合部の色素はほとんど転写せず、かぶり濃
度は0.04程度であった。
また、60℃(Tg+)以J:、150℃(Tgz)未
満の温度範囲内の種々の温度にて、画像を形成したとこ
ろ、いずれもかぶり濃度は5010以下であり、色素が
十分昇倍する温度(100”C以J:)においては、転
写像部の光学濃度は1.5以上であった。
比較例3 転写温度を160℃で行なった以外は、実施例1と同様
にして画像を形成したところ、かぶり濃度が0.5程度
になってしまった。
比較例4 転写温度を40℃で行なった以外は、実施例1と同様に
して画像を形成したところ、転写部の光学濃度はOであ
った。
実施例3 メチルメタクリレート重合体    10部(ダイヤナ
ール BR−88) にayarad D PHA          4部
2.4−ジエチルチオキサントン    0.5部ジメ
チルアミノ安息香酸エチル    0.5部MSマセン
タVP            3部メチルエチルケト
ン        92部4記組成からなる塗I轡夜を
調製した。
2.5μIのポリエステルフイルム−ヒに、乾燥膜厚が
3〜4μmとなるように塗布して記録層を形成した。
次に、記録層の上に酸素遮断層として、6μmのポリエ
ステルフィルムをラミネートして本発明の画像形成媒体
を得た。
この媒体に6μmのポリエステルフィルム側から、発光
ピーク380nmの蛍光灯でリスフィルムのマスクを通
し60秒間光照射し、重合像を形成1ノだ。
なお、この潜像の重合部および未重合部のTgを前述し
た測定法で行なったところ、重合部のTg2は90℃、
未重合はTg+は60℃であった。
次に、6μmのポリエステルフィルムを剥離し、飽和ポ
リエステル樹脂の受像層を設けた受像体と、記録層とを
対接させ、85℃に加熱したヒートローラに0.2mm
/secのスピードで通し、記録層と受像体とを剥離し
たところ、受像体モに鮮明な赤色画像が得られた。
実施例4 メチルメタクリレート−エチルメタ  10部クリレー
ト共重合体 (メチルメタクリレート:エチルメタク1ルート−9:
I  (mol比)トリメチロールプロパントリアクリ
レ−]・3.5部 ベンジルジメチルケタール      0.5部MSシ
フ’/VP            2.5部メチルエ
チルケトン         83.5部り記組成から
なる塗工液を調製した。
2.5μmのポリエステルフィルム上に、乾燥膜厚が3
〜4μmとなるように塗布して記録層を形成した。
次に、記録層の上に酸素遮断層として、6μmのポリエ
ステルをラミネートして本発明の画像形成媒体を得た。
この媒体に6μmのポリエステル側から、発光ピーク3
400mの蛍光灯でリスフィルムのマスクを通し、90
秒間光照射し重合像を形成した。なお、この潜像の重合
部および未重合部のTgを前述した測定法で行なったと
ころ、重合部のTg2は85℃、未重合はT g +は
60℃であった。
次に、6μmのポリエステルフィルムを剥離し、飽和ポ
リエステル樹脂の受像層を設けた受像体と、記録層とを
対接させ、80℃に加熱したヒートローラに0.1ma
+/secのスピードで通し、記録層と受像体とを剥離
したところ、受像体−にに最大濃度はやや低いもの、鮮
明な青色画像が得られた。
実施例5 ポリビニルブチラール       10部にayar
ad D PHA         10部24−ジエ
チルチオキサントン    1.0部ジメチルアミノ安
息香酸エチル   1.0部MSシアンVP     
       1.5部メチルエチルケトン     
   176.5部1−記組成からなる塗工液を調製し
た。
2.5μIのポリエステルフィルム上に、乾燥膜厚か4
〜5μmとなるように塗布して記録層を形成した。次に
、記録層の、Lに酸素遮断層として、6μmのポリエス
テルフィルムをラミネートして本発明の画像形成媒体を
得た。
記録層を60℃に加熱しながら、6μmポリエステルフ
ィルム側から発光ピーク380 nmの蛍光灯で、照射
時間を1秒、10秒、30秒、60秒と変化させて重合
像を形成した。各々のTgを前述の方法で測定した。測
定結果を第1表に示した。
次に、各々の記録層について、6μmのポリエステルフ
ィルムを剥離し、飽和ポリエステル樹脂の受像層を設け
た受像体と、記録層とを対接させ、90℃に加熱したビ
ートローラに0.2mtn7secのスピードで通した
。最後に記録層と受像体とを剥離したところ、受像体上
に第1表に示すような階調性のある赤色像が得られた。
[発明の効果コ 以上説明したように、本発明によれば、コントラストが
高く、かぶりの無い良好な画像を得ることができる。ま
た、高階調性の画像を容易な制御、容易な操作にて形成
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の方法における各工程の一態様
を順次示す模式図、第4図および第5図は熱拡散性色素
の転写温度と光学濃度(0,0,)との関係を例示する
グラフである。 1・・・記録層      2・・・支持体4・・・ネ
ガマスク    5・・・基体6・・・受像層

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)熱拡散性色素、重合性ポリマー前駆体および重合開
    始剤を含む画像形成媒体を用い、前記画像形成媒体の前
    記重合性ポリマー前駆体を選択的に重合させることによ
    り、重合部と未重合部とから成る潜像を形成する工程と
    、該潜像が形成された前記画像形成媒体を受像体と重ね
    て、下記式(A)を満たすように加熱して、 Tg_1≦T_t_r_a_n_s≦Tg_2・・・(
    A)(式中、T_t_r_a_n_sは前記画像形成媒
    体の温度を示し、Tg_1は前記未重合部のガラス転移
    点を示し、Tg_2は前記重合部のガラス転移点を示す
    。) 前記画像形成媒体が含有する前記熱拡散性色素を前記受
    像体に拡散転写し、前記受像体上に熱拡散性色素から成
    る画像を形成する工程とを有することを特徴とする画像
    形成方法。2)熱拡散性色素、重合性ポリマー前駆体お
    よび重合開始剤を含む画像形成媒体を用い、前記画像形
    成媒体の前記重合性ポリマー前駆体を選択的に重合させ
    ることにより、重合部と未重合部とから成る潜像を形成
    する工程と、該潜像が形成された前記画像形成媒体を下
    記式(A)を満たすように加熱して、 Tg_1≦T_t_r_a_n_s≦Tg_2・・・(
    A)(式中、T_t_r_a_n_sは前記画像形成媒
    体の温度を示し、Tg_1は前記未重合部のガラス転移
    点を示し、Tg_2は前記重合部のガラス転移点を示す
    。) 前記画像形成媒体が含有する前記熱拡散性色素を拡散除
    去し、前記画像形成媒体上に残存した前記熱拡散性色素
    から成る画像を形成する工程を有すことを特徴とする画
    像形成方法。 3)熱拡散性色素、重合性ポリマー前駆体および重合開
    始剤を含み、かつ下記式(B)を満たす重合部と未重合
    部とから成る潜像を有することを特徴とする画像形成媒
    体。 Tg_2−Tg_1≧30℃・・・(B) (式中、Tg_1は前記未重合部のガラス転移点を示し
    、Tg_2は前記重合部のガラス転移点を示す。)
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