JPH03133997A - 合成ペプチドおよびその用途 - Google Patents

合成ペプチドおよびその用途

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JPH03133997A
JPH03133997A JP1271467A JP27146789A JPH03133997A JP H03133997 A JPH03133997 A JP H03133997A JP 1271467 A JP1271467 A JP 1271467A JP 27146789 A JP27146789 A JP 27146789A JP H03133997 A JPH03133997 A JP H03133997A
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JP
Japan
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cys
synthetic peptide
peptide
amino acid
gly
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JP1271467A
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English (en)
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Taizo Uda
泰三 宇田
Akira Takeyasu
武安 明
Takashi Usagawa
宇佐川 崇
Yukio Nakajima
中島 由紀生
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因と
考えられているヒト免疫不全ウィルス(以下、HIVと
略記する。)のenv蛋白質の保存領域における特定の
アミノ酸配列部分に対応する合成ペプチド(以下、r合
成ペプチド1と略記することもある。)からなる免疫原
(以下、r合成ペプチド免疫原1と略記することもある
)を、HIVのワクチンとして用いたり、あるいはr合
成プチド1をHIVの代わりに動物に免疫してHIVT
tI5染の診断に有・効な抗体を得る方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
ヒトがHIVに感染しているか否かの診断は、一般に、
不活化HIV(完全に不活化されていれば、安全性の面
で不安はないが。)を抗原に用いたELISAや粒子凝
集法(Particle agglutination
法)などで、その不活化HIVに対する抗体量を検討す
ることによって行われている。
しかし、これらの方法では、HIVの感染時期によって
は診断できない場合があり〔例えば、感染初期(HIV
が感染していても、HIVに対する抗体が産生されてい
ない時期)の診断は不可能である、)、)Iiv抗体陰
性輸液の輸血を行ったにもかかわらず、抗体陽転化した
患者が見出された例がある。また、診断できる時期であ
っても偽陽性、偽陰性などの誤った診断結果を得る場合
がある(NatureS312 、583(1984)
 ) 。
そのような例としては、例えば、診断に用いる不活化H
IVを得るときには、どうしてもHIVに特異的な抗原
以外の不純物も含まれるので(ヒト、由来の培養細胞を
用いて製造するために、組織適合性抗原などの他の細胞
にも共通して存在して除去できない抗原を含有する。)
、その不純物含有HIvと自己免疫疾患患者の抗体5と
が反応したり、あるいは被検血清を適度に希釈せずに用
いた場合には抗体が非特異的に吸着したりして、偽陽性
となる。
従って、安全性と診断結果の信韻性の上からも、不活化
HIVに代わる抗原の使用が望まれている。
そこで、HIV感染初期でもその感染をより正確に診断
するために、HIVの構造の保存性が非常に高い領域に
対応した合成ペプチドを作製する必要性がある。そして
、そのような例としてはHIVのenv遺伝子の約アミ
ノ酸600〜アミノ酸750の間の領域から誘導される
アミノ酸配列を特徴とするペプチドよりなる群から選択
されるペプチドが知られている(特開平1−50154
7号公報)。
ところで、前記のようなペプチドの合成では、そのアミ
ノ酸配列を少なくする程、その合成は容易に、かつ安価
とすることができるが、そうすることによって、HIV
のenv蛋白質の保存性が高い領域に対して、特異性の
低い抗体が産生される可能性が高くなると考えられる。
従って、HIVの抗体をつ(るには、HIVのenv蛋
白質の保存性が高い領域に対して非常に高い特異的反応
性を保持したままで、かつアミノ酸配列が従来の合成ペ
プチドよりも少ないものの利用が望まれていた。
【発明が解決すべき問題点〕
本発明の目的は、不活化HIVに代わる優れた抗原とし
てHIvのenv蛋白質の保存領域における特定のアミ
ノ酸配列部分に対応する合成ペプチド(r合成ペプチド
J)からなるワクチンを提供し、また、HIVに対して
特異的反応性を有する抗体を作製するために、r合成ブ
チドJからなる免疫原(r合成ペプチド免疫原1)を提
供することである。
c問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、前記の問題点を解決するために鋭意研究
した結果、本発明のr合成ペプチドJが、従来の合成ペ
プチドよりもアミノ酸配列が少ないにもかかわらず、)
IIVのenv蛋白質の保存性が高い領域に対して非常
に高い特異的反応性を保持したままであることを見出し
、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、 (1)次式: %式% (式中、XはH,CysまたはCys−Glyを表し;
YはOH,CysまたはGly−Cysを表す、) で示されるL体のアミノ酸配列を有するr合成ペプチド
1 (2)r合成ペプチド免疫原」を有効成分とするヒト免
疫不全ウィルスのワクチン に関するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の合成ペプチドとしては、HIVのenV蛋白質
の保存領域における特定のアミノ酸配列部分に対応した
合成ペプチド(例えば、gp160のアミノ末端から7
32〜750番目のL体のアミノ酸配列に対応した合成
ペプチド)、その合成ペプチドのいずれか一方の末端〔
アミノ末端(N末端)またはカルボキシル末端(C末@
)〕にCysまたはCys−Glyをペプチド結合によ
って連結したL体のアミノ酸配列からなる合成ペプチド
、即ち、 X−Ar g−G 1 y−P r o−As p−A
r g−Pro−Glu−Gly−11e−Glu−G
lu−Glu−Gly−Gly−Glu−Ar g−A
s p−Ar g−As p −Y(式中、XはH,、
CysまたはCys−Glyを表し;YはOH,Cys
またはGly−Cysを表す、) で示されるL体のアミノ酸配列を有する合成ペプチ、ド を挙げることができるが、好ましくは、Ar g−G 
1 y−P r o−As p−Ar gPro−Gl
u−Gly  −夏 1e−GluGlu−Glu−G
ly−Gly−GluAr g−As p−Ar g−
As p −G l yCys(C末端側) がよい。
本発明の「合成ペプチドjの作製は、液相法または固相
法などの通常の方法によって行うことができるが、好ま
しくは、固相法によってポリマー性の固相支持体へ、前
記ペプチドのC末端側からそのアミノ酸残基に対応した
L体のアミノ酸を順次ペプチド結合によって結合して行
くのが良い。
そして、そのようにして得られたr合成ペプチド1は、
トリフルオロメタンスルホン酸(以下、TFMSAと略
記する。)、フッ化水素などを用いてポリマー性の固相
支持体からの切断とアミノ酸側鎖の保護基の除去とを行
い、逆相系などのカラムを用いた高速液体クロマトグラ
フィー(HPLC)を用いた通常の方法で精製すること
ができる。そして、そのr合成ペプチド1のアミノ酸配
列は、そのアミノ酸配列の分析によって確認することが
できる。
本発明のr合成ペプチド1からなる免疫原は、HIVの
ワクチンとして有用である。ワクチンとしては、生理食
塩水、PBS (リン酸緩衝生理食塩水)などのような
適当な溶媒に、1種のr合成ペプチド1だけを、または
これと他のr合成ペプチド1とを混合したものを用いる
ことができし1、あるいはr合成ペプチド免疫原1 (
後述の動物に免疫できるr合成ペプチド免疫原」と同様
の方法で、r合成ペプチドjと薬学的に許容できるヒト
T−グロブリン、ヒト血清アルブミンなどの高分子蛋白
質とを結合したもの)を用いることもできる。そして、
それを用いた投与方法は、通常の免疫方法で、薬学的に
許容できるアジュバントと組み合わせて免疫学的に有効
な量および頻度で行うことができる。
本発明における動物に免疫することができる「合成ペプ
チド免疫原」としては、前記のようにして合成して得ら
れたr合成ペプチド」 (以下、rペプチド免疫原1と
略記することもある。)、またはそのrペプチド免疫原
1と高分子担体との結合物(r高分子・ペプチド免疫原
1)を用いることができる。
r高分子・ペプチド免疫原」の作製における高分子担体
としては、ウシ血清アルブミン(BSA)、ヤギ血清ア
ルブミン(GSA)、卵白アルブミン(OVA)、陣笠
具ヘモシアニン(KLH)、T−グロブリンなどの高分
子蛍白質、ポリし一リジン(PLL)などのようなポリ
アミノ酸、多糖類などを挙げることが出来る。そして、
rペプチド免疫原」と高分子蛋白質との結合は、r合成
ペプチド」と前記のいずれかの高分子蛋白質を1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド塩酸塩(以下、EDPC,!:略す)、l−シクロへ
キシル−3−(2−モルホリノエチル)カルボジイミド
メト−p−トルエンスルホン酸塩(以下、CMECと略
す)などを用いて結合することによって行うことができ
るし、あるいは、rペプチド免疫原jのいずれか一方の
末端(N末端またはC末端)゛のCys残基のSH基を
利用して、m−マレイミド安息香酸−(N−ヒドロキシ
コハク酸イミドエステル)(以下、MBSと略す、)、
N−コハク酸イミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プ
ロピオネート(以下、5PDPと略す、)などの2官能
性架橋試薬を用いて、分子量1万以上の担体(例えば、
BSA、OVA。
KLHなどのような蛍白質、およびPLLなどのような
ポリアミノ酸が好ましい、)と結合することによって作
製することができる。
このようにして得られたr高分子・ペプチド免疫原Jは
、これをそのまま本発明におけるr合成ペプチド免疫原
1として用いることができるが、r合成ペプチド」 (
ペプチド免疫原)に対して特異性が高い抗体を得るため
には、5ephadex、5ephacrylなどを用
いたゲル濾過によって精製されたr合成ペプチド免疫原
jを用いてもよい。
C合成ペプチド免疫原J  (rペプチド免疫原1、ま
たはr高分子・ペプチド免疫原1)を用いた動物の免疫
方法は、本発明の目的を達成することができる限り特に
限定されないが、例えば、その免疫原を水、生理食塩水
、中性の等張緩衝液(例えば、トリス緩衝生理食塩水、
リン酸緩衝生理食塩水など、)などの溶媒に適当量溶解
したもの(例えば、数ttg/rnl〜数m g / 
m j!で、被免疫動物あたり数μg〜数mg、)を数
週間〜数カ月間隔で数回投与することで行うことができ
る(なお、この方法だけで「合成ペプチド免疫原1に対
して十分量の抗体を得ることができない場合には、ミ四
つバン、結核死菌体および/または核酸などを含むアジ
ュバントを混合して得られたエマルジョンを用いること
もできる。)、そして、免疫によって生じた抗体量を分
析する分析用抗原としては、前記のようなr合成ペプチ
ド免疫原1の調製において用いた担体、2官能性架橋試
薬とは異なるものを用いて調製したものを用いるのが好
ましく、さらに好ましくは前記のようなr合成ペプチド
免疫原Jの調製において用いた合成ペプチドとは異なる
末端にCysをペプチド結合によって連結したr合成ペ
プチド1を用いるのがよい。
本発明におけるr合成ペプチド免疫原1を免疫した動物
から得られる抗体は、r合成ペプチド1、およびヒト免
疫不全ウィルスのenv蛋白質のgp41とgp160
とに対して特異的反応性を有するのに対し、ヒト免疫不
全ウィルスの構成蛋白質のplB、p24、p32、p
51、p55、p65、gP120とは反応性が認めら
れないものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を具体的に説明する。なお、これ
らの実施例は、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1 〔r合成ペプチド1の作製ゴ r合成ペプチド免疫原Jの作製で用いるr合成ペプチド
1は、以下のようにして合成した。
N−t−ブトキシカルボニル−3−p−メトキシベンジ
ルシスティン樹脂710mg(システィン含量;0.7
1mmoj!/g、スチレンー1%−ジビニルベンゼン
共重合体)を出発原料とし、ペプチド自動合成装置(ア
プライド・バイオシステムズ社製)を用いた固相法によ
ってgp41の中央部分に相当する18個のアミノ酸残
基からなるペプチドのC末端側に、Gly−Cysをペ
プチド結合で連結した20個のアミノ酸残基からなる合
成ペプチド Ar g−G 1 y−P r o−As p−Ar 
g−Pro−Glu−Gly−11e−Glu−Glu
−Glu−Gl)F−GlF−Glu−Ar g−As
 P−Ar g−As p −G I y −Cys(
C端側) を作製した。
まず、前記20個のアミノ酸配列からなるペプチドを、
常法通り、5体のアミノ酸を用いて、そのC末端側のC
ysからアミノ酸を順次1個づつ前記の出発原料と反応
させることによって、1.78gの保護したペプチド結
合樹脂を得た(なお、このとき用いたアミノ酸の側鎖官
能基は、Argではメシチレン−2−スルホニル基で、
AspまたはGluではベンジルエステルで保護した。
)。
この保護したペプチド結合樹脂1gを、500μlのエ
タンジチオールと1mlの夛オアニソールからなる混合
液に懸濁して、室温で10分間攪拌後、氷冷下で10m
j!のトリフルオロ酢酸(以下、TFAと略記する。)
を加え、さらに10分間攪拌した。
この混合液にTFMSA ()リフルオロメタンスルホ
ン酸)を1m1滴下し、室温で30分間攪拌した後、3
0m2の無水エーテルを加えてその生成物を沈澱させて
分離し、その沈澱物を無水工−チルで数回洗浄しり後、
減圧下で乾燥した。
このようにして得られた粗精製の合成ペプチド100m
gを2mlの蒸留水に溶解した後、濾過して得られた濾
液をAQtJAPORE  RP−300(10X10
0mm)(アプライド・バイオシステムズ社製)にのせ
、(A)0.1%TFA含有蒸留水および(B)0.1
%TFAを含有した70%CH,CNからなる溶媒を用
いて、(A)液が89%、(B)液が11%のイソクラ
チックモードで溶出した。
3つの大きなピークを示した溶出画分のうちの最初の溶
出画分を分取し、濃縮後凍結乾燥することによって目的
とする前記記載の合成合成ペプチドを28mg得た。
この合成ペプチドは、HPLCによる分析では99%以
上の純度であり、そのアミノ酸配列は前記記載の合成ペ
プチドであることを確認できた。
実施例2 〔r合成ペプチド免疫原jの調製〕 ■免疫用抗原の調製 0.7mの20mMリン酸緩衝液(p H7,4)に、
生体高分子である1 0mgのKL、Hを溶解したもの
に、0−1 m j!のジメチルホルムアミドに2mg
のMBSを溶解したものを滴下して加え、室温で30分
間攪拌した後、PDIOカラム(Pharmacia−
LKB社製)を用いて低分子化合物を除去した(溶出液
としては、20%のジメチルスルホキシドを含む前記の
20mMリン酸緩衝液を用いた)。
この溶出液に実施例1で作製したr合成ペプチドJ 8
mgを加え、室温で3時間攪拌した後、リン酸緩衝生理
食塩水(PBS)に対して2回透析し、非透析画分の蛋
白質量を定量して、r高分子・ペプチド免疫原1である
V合成ペプチド免疫原1を3.5mn (1,7mg/
mjり得た。
■分析用抗原の調製 100uj!の0. I M  N a HCOsに生
体高分子であるB5A10mgを溶解し、これに5mg
のN−エチルマレイミドを100tIj!のジメチルス
ルホキシドに溶解したものを滴下して室温で1時間攪拌
した後に、5mgの5PDPを100〃lのジメチルス
ルホキシドに溶解したものを滴下して室温で30分間攪
拌し、この反応液をPDIOカラム(Pharmaci
a−LKB社製)を用いて低分子化合物を除去した(溶
出液としては、20%のジメチルスルホキシドを含むp
 H8,0の50mMTJン酸緩衝液を用いk)。
このようにして得られた5PDP−BSA溶液に実施例
1で得られたr合成ペプチド1を5mg加えて室温で一
晩攪拌した後、PBSに対して2回透析し、非透析画分
の蛋白質量を定量して、分析用抗原として用いるr合成
ペプチド免疫原」を4mj! CC430a/ml)得
た。
実施例3 〔r合成ペプチド免疫原1に対する抗体生産〕(a)動
物への免疫 実施例2で作製した■の免疫用抗原400μgを溶解し
た0、 4 m lのPBSと0.4 m lのフロイ
ントの完全アジユバントとを充分に混合して得られたエ
マルジョンの0.2 m lをB A L B / c
マウス(♀、8週齢)の腹部皮下に投与した。
この初回免疫から2周間後に、前記と同様にして調製し
た同免疫用抗原のエマルジョン0.2 m lを前記マ
ウスの腹部皮下に投与した。
さらに、2週間後に、同免疫用抗原400μgを溶解し
た1mlのPBSと1mlのフロイントの不完全アジュ
バントとを十分に混合して得られたエマルジョン0.5
 m lを前記マウスの腹腔内に投与した。
さらに、2週間後に、最些免疫として、同免疫用抗原1
00#gを溶解した0、 2 m lのPBSを前記マ
ウスの尾静脈に投与した。
このようにして免疫されたマウスから、最終免疫から3
日目に断頭して全採血し、0.5 m 1.の血清を得
た。
(ロ)抗体生産の検定 前記(a)で得た血清を用いて、r合成ペプチド免疫原
1に対する抗血清(抗体)の反応性を以下のようなEL
ISA法で検討した。
まず、96ウエル平底ELISAプレートの各分析ウェ
ルに、実施例2の■で調製した分析用抗原(2u g/
ml!、 p H9,8の50mM炭酸緩衝液使用、)
を50μ2づつ分注し、4℃で一晩静置して分析用抗原
を各分析ウェルに吸着させた。
次いで、ELISAプレートの各分析ウェルを洗浄液(
0,05%のTween20を含むPBS)で2回洗浄
した後、0.1%のOVA (卵白アルブミン)溶液(
PBSに溶解)を各分析ウェルに100μ2づつ分注し
て室温で30分間静置し、洗浄液で2回洗浄し、前記抗
血清を希釈液で多段階に希釈し、これらの各分析ウェル
に2連で50μ2づつ分注し、室温で2時間静置した(
陰性対照には、非免疫マウスの血清を希釈液で多段階に
希釈したものを使用、)。
次に、ELISAプレートの各分析ウェルを洗浄液で洗
浄し、アルカリフォスファターゼ標識抗マウス免疫グロ
ブリン抗体溶液を50tt1.づつ、各分析ウェルに分
注し、室温で1時間静置した。
そして、EL I SAプレートの各分析ウェルを洗浄
液で洗浄後、p−ニトロフェニルリン酸ナトリウム・6
H,O溶液(1m g / m 1 )を100.ul
づつ各分析ウェルに分注し、室温で30分反応後、マイ
クロプレート用の吸光度測定装置を用いて各ウェルの4
05 nmにおける吸光度を測定した。
このような検討の結果、分析用抗原に対する抗体産生は
、抗血清の2万倍希釈まで十分に認められた。
(抗血清は、r合成ペプチド1に対して特異的に反応す
る抗体であることを確認できた。)。
(C) HI V構成蛋白質と抗体との反応性の検討前
記(a)の抗血清とHIV構成蛍白質(p18、p24
、p32、p51、p55、p65、gp120、gp
41、gp160)との反応性を、l5usunobl
ot As5ey for Detection of
 Antibody to HIV  (BIO−RA
D社製)を用いて、ウェスタン・プロティング法によっ
て検討した。
その結果、該抗血清は、p18、p24、p32、p5
1、p55、p65およびgp120とは反応性が認め
られず、gp41およびgp160とだけ反応性が認め
られた。
〔発明の効果〕
本発明の合成ペプチドからなる免疫原は、HIVの有効
なワクチンとしての用途が考えられる。
また、その免疫原を用いて作製された抗体は、HIVの
構成蛋白質に対して特異性が高い抗体である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式: X−Arg−Gly−Pro−Asp−Arg−Pro
    −Glu−Gly−IIe−Glu−Glu−Glu−
    Gly−Gly−Glu−Arg−Asp−Arg−A
    sp−Y (式中、XはH、CysまたはCys−Glyを表し;
    YはOH、CysまたはGly−Cysを表す。) で示されるL体のアミノ酸配列を有する合成ペプチド。
  2. (2)請求項1の合成ペプチドからなる免疫原を有効成
    分とするヒト免疫不全ウィルスのワクチン。
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