JPH03133664A - 記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概　　要〕 メツシュの穴に供給される導電性インクを、静電力によ
り前記穴を通過させて記録を行う方式の記録装置に関し
、 高解像で高速な記録が行われるようにすることを目的と
し、 微細な穴を多数持ったメツシュと記録媒体とを、導電性
インクを保持するインク供給ローラと電極とで圧接し、
前記導電性インクと前記電極間に電圧を印加することに
より発生する電界によって前記導電性インクに静電力を
作用させ、これにより、定常状態では前記メツシュに対
する濡れ性が低いために前記穴に進入できない前記導電
性インクを、前記穴を通過させて記録媒体に付着させる
記録装置において、前記メツシュを、ポリアミド系樹脂
の線またはポリエステル系樹脂の線を謳んだスクリーン
で形成した構成とする。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、メツシュの穴に供給される導電性インクを、
静電力により前記穴を通過させて記録を行う方式の記録
装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、デスクトップタイプのノンインパクトプリンタと
して、インクジェット熱転写等の幾つかの方式が実用化
されている。

これらの方式は、構造が簡単で小型化が容易なのが長所
であるが、記録速度、カラー化の容易さ等においては一
長一短がある。

記録速度の向上には印字ヘッド部のライン化が不可欠で
あるが、インクジェット方式は原理的にノズルのライン
化が難かしい。このため、改良タイプが幾つか提案され
ているが、まだ実用には到っていない。一方、熱転写方
式は幅広インクシートのメンテナンスが難しく、充分普
及しているとは言いがたい。

これらの問題点を改良する新しい方式として、微細な多
数の穴を有するメツシュと記録媒体とを、導電性インク
を保持するインク供給ローラと電極とで圧接し、導電性
インクと電極間に電圧を印加することにより発生する電
界によって導電性インクに静電力を作用させ、これによ
り、定常状態ではメツシュに対する濡れ性が低いために
穴に進入できない導電性インクを、穴を通過させて記録
媒体に付着させることを特徴とする記録装置が提案され
ている（特願平１−６１０５１号、平成元年３月１５日
出願）。この方式によれば、高速記録が可能である。な
お、メツシュは、薄い板に微細な穴をエツチング等によ
り多数歯に形成したものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、この方式においては、エツチング等により坂に
あける穴の密度の限界は２５０点／インチ程度であり、
記録画像のドツト密度もこの数字が限界であった。そこ
で、より高解像の記録装置が要望されている。

本発明は高解像で高速記録を行うことのできる記録装置
を提供することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、本発明では、微細な穴を多
数持ったメツシュと記録媒体とを、導電性インクを保持
するインク供給ローラと電極とで圧接し、前記導電性イ
ンクと前記電極間に電圧を印加することにより発生する
電界によって前記導電性インクに静電力を作用させ、こ
れにより、定常状態では前記メツシュに対する濡れ性が
低いために前記穴に進入できない前記導電性インクを、
前記穴を通過させて記録媒体に付着させる記録装置にお
いて、前記メツシュを、ポリアミド系樹脂の線を編んだ
スクリーンで形成した構成とする。

また、上記構成において、ポリアミド系樹脂の線の代わ
りにポリエステル系樹脂の線を用い、該ポリエステル系
樹脂の線を編んだスクリーンでメツシュを形成するよう
にしても良い。

〔作　　用〕

記録の手順は従来と同様なので説明を省略する。

この記録時に、本発明ではメツシュがポリアミド系樹脂
の線またはポリエステル系樹脂の線を編んだスクリーン
で形成されており、該スクリーンはポリアミド系樹脂の
線では５００メツシュ／インチまで、ポリエステル系樹
脂の線では４６０メツシュ／インチまで制作可能である
ため、高解像記録が実現される。また、高速記録が可能
である。

〔実施例〕

以下、第１図に関連して本発明の詳細な説明する。

第１図は本例の記録装置の構造概要を示す側面図で、図
中、１はメツシュ、２はインク供給ローラ、３は電極、
４は電源、１００は記録紙（記録媒体）である。

メツシュ１は、ポリアミド系樹脂の線、例えば、ナイロ
ン線を平織したスクリーン状のもので、３５５メツシュ
／インチ（線径　３０μｍ、空隙率３７％）に作製され
ている。なお、ナイロンスクリーンは５００メツシュ／
インチまで製作可能である。

インク供給ローラ２は、メツシュ１の穴に導電性インク
を供給するためのもので、導電性インクを保持できるも
のなら何でも良く、ここではスポンジを用いた。導電性
インクはこのインク供給ローラ２に含浸させて保持され
ている。該インクの物性では表面張力の適正化が特に重
要である。該表面張力は、メツシュ１の材料と厚さ及び
穴の径に大きく依存し、１０〜７３　ｄｙｎｅ／　Ｃ１
１の範囲で調整する必要がある。ここでは６１．７　ｄ
ｙｎｅ／　ｃｍの水性インクを用いた。

電極３は、プラテン５の表面に金属を所定のピッチで埋
め込んで構成されている。

メツシュ１と記録紙１００は、インク供給ローラ２とプ
ラテン５の表面の電極３形成部分とにより挟まれている
。電極３とメツシュ１の穴とは位置合わせがしである。

電源４は、導電性インクと電極３の間に電圧を印加して
電界を発生させるためのもので、インク供給ローラ２の
軸２ａと電極３とに接続されている。

記録紙１００は特に厚さを規定するものではないが、記
録紙が厚くなるに従って印加電圧を上げる必要がある。

ここでは６５μｍの厚さのものを使用した。

記録に際しては、インク供給ローラ２を矢印で示す反時
計方向に回転させるとともに、メツシュ１及び記録紙１
００を矢印方向に同期移動させ、所定時期に、インク供
給ローラ２と所定の電極３との間に電源４により電圧を
印加して電界を発生させる。これにより、それまでメツ
シュ１に対する濡れ性が低いためメツシュ１の穴に進入
できなかったインクに静電力が作用し、該インクは、電
圧が印加された電極３に対向する穴を通過し記録紙１０
０に付着して記録が行われる。そして、電源４による印
加電圧６００　Ｖ、パルス幅１■Ｓのエネルギで記録を
行ったとき、記録紙１００上に７０μｍの直径のドツト
が得られた。

すなわち、本例によれば、高解像で高速な記録ができる
。

上述の説明では記録媒体として記録紙を用いる例につい
て述べたが、ポリエステル等のフィルムを記録媒体とし
て用いても良い、この場合は、フィルムに上記手順で−
たん像を形成してこれを記録紙に転写することになるが
、使用できる記録紙の種類の範囲を広くすることができ
、しかも電圧を低くかつ一定にできる。

また、上述の説明ではナイロン線を用いてメツシュを形
成する例について述べたが、ナイロン線の代わりにポリ
エステル系樹脂の線、例えば、テトロン線を平織したス
クリーンでメツシュを形成しても良い。この場合は４６
０メツシュ／インチまで製作可能である。そして、３５
５メツシュ／インチ（線径３０μｍ、空隙率３７％）メ
ツシュを用い、前述と同様の条件で記録を行ったところ
、同様の結果（７０μｍの直径のドツト）が得られた。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明によれば、高解像で高速な記
録が可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の記録装置の構造概要を示す側
面図で、 図中、 １はメツシュ・ ２はインク供給ローラ、 ３は電極、 １００は記録紙（記録媒体）である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、微細な穴を多数持ったメッシュ（１）と記録媒体（
   １００）とを、導電性インクを保持するインク供給ロー
   ラ（２）と電極（３）とで圧接し、前記導電性インクと
   前記電極（３）間に電圧を印加することにより発生する
   電界によって前記導電性インクに静電力を作用させ、こ
   れにより、定常状態では前記メッシュ（１）に対する濡
   れ性が低いため前記穴に進入できない前記導電性インク
   を、前記穴を通過させて記録媒体（１００）に付着させ
   る記録装置において、 前記メッシュ（１）をポリアミド系樹脂の線を編んだス
   クリーンで形成したことを特徴とする記録装置。 ２、微細な穴を多数持ったメッシュ（１）と記録媒体（
   １００）とを、導電インクを保持するインク供給ローラ
   （２）と電極（３）とで圧接し、前記導電性インクと前
   記電極（３）間に電圧を印加することにより発生する電
   界によって前記導電性インクに静電力を作用させ、これ
   により、定常状態では前記メッシュ（１）に対する濡れ
   性が低いため前記穴に進入できない前記導電性インクを
   、前記穴を通過させて記録媒体（１００）に付着させる
   記録装置において、 前記メッシュ（１）を、ポリエステル系樹脂の線を編ん
   だスクリーンで形成したことを特徴とする記録装置。