JPH03133504A - エンドレスベルト及びその製造法 - Google Patents
エンドレスベルト及びその製造法Info
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- JPH03133504A JPH03133504A JP26974989A JP26974989A JPH03133504A JP H03133504 A JPH03133504 A JP H03133504A JP 26974989 A JP26974989 A JP 26974989A JP 26974989 A JP26974989 A JP 26974989A JP H03133504 A JPH03133504 A JP H03133504A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B5/00—Extending closed shapes of metal bands by rolling
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は、自動車の無段変速機(CVT)などに使用さ
れるエンドレスベルト及びその製造法に関する。
れるエンドレスベルト及びその製造法に関する。
「従来の技術」
近年、自動車業界では、ベルトルプーリ一方式のCVT
が開発され、注目を浴びでいる。このCVTに用いられ
るベルトは、優れた耐久性が要求され、現在は、スチー
ルのエンドレスベルトが主流となっている。
が開発され、注目を浴びでいる。このCVTに用いられ
るベルトは、優れた耐久性が要求され、現在は、スチー
ルのエンドレスベルトが主流となっている。
このようなエンドレスベルトとして、例えば第8図に示
すように、金属の板材11を丸めて両端部を溶接してル
ープ状にした後、これを圧延して形成したものが知られ
ている。しがし、このエンドレスベルトでは、溶接した
継ぎ目12の部分の強度が弱いため、CVT用のエンド
レスベルトとしては、十分な耐久性が得られなかった。
すように、金属の板材11を丸めて両端部を溶接してル
ープ状にした後、これを圧延して形成したものが知られ
ている。しがし、このエンドレスベルトでは、溶接した
継ぎ目12の部分の強度が弱いため、CVT用のエンド
レスベルトとしては、十分な耐久性が得られなかった。
また、第9図に示すように、押出し、切削、鍛造、圧造
、圧延などの方法によって成形した金属の円筒体13を
、スピニング装置14により拡径し、これを更に引張圧
延装置15により拡径してエンドレスベルトを作る方法
も知られている。
、圧延などの方法によって成形した金属の円筒体13を
、スピニング装置14により拡径し、これを更に引張圧
延装置15により拡径してエンドレスベルトを作る方法
も知られている。
ここで、スピニング装置14は、先端部が球面状又はテ
ーパ状をなすマンドレル16を円筒体I3内に挿入し、
円筒体13の外側から押圧ローラ17を押し付けて1円
筒体13を回転しつつ、マンドレル16の先端と押圧ロ
ーラ17との間で円筒体13を圧延し、拡径する装置で
ある。こうして拡径された円筒体13は、必要に応じて
所定幅の輪切りにされ、ベルトlOとされる。
ーパ状をなすマンドレル16を円筒体I3内に挿入し、
円筒体13の外側から押圧ローラ17を押し付けて1円
筒体13を回転しつつ、マンドレル16の先端と押圧ロ
ーラ17との間で円筒体13を圧延し、拡径する装置で
ある。こうして拡径された円筒体13は、必要に応じて
所定幅の輪切りにされ、ベルトlOとされる。
また、引張圧延装置15は、受はローラ18とテンショ
ンローラ19とを有し、前記ベルトIOは、これらのロ
ーラ18.19に張設される。また、受はローラ18の
近傍には、それと平行な回転軸によって支持された一対
の外周ローラ20.21が対向配置されており、受はロ
ーラ18は。
ンローラ19とを有し、前記ベルトIOは、これらのロ
ーラ18.19に張設される。また、受はローラ18の
近傍には、それと平行な回転軸によって支持された一対
の外周ローラ20.21が対向配置されており、受はロ
ーラ18は。
図示しない機構によって外周ローラ20.21に圧接さ
れる。また、テンションローラ19は、外方に引っ張ら
れ、ベルト10に所定荷重の引張力を与える。こうして
、受はローラ18と外周ローラ20.21との間にベル
トlOを挟みつつ、図中矢印で示す如く回転させ、ベル
ト10を圧延して所望のループ長に拡張させる。
れる。また、テンションローラ19は、外方に引っ張ら
れ、ベルト10に所定荷重の引張力を与える。こうして
、受はローラ18と外周ローラ20.21との間にベル
トlOを挟みつつ、図中矢印で示す如く回転させ、ベル
ト10を圧延して所望のループ長に拡張させる。
しかしながら、上記の方法においては、スピニング装置
14において、円筒体13を回転しつつマンドレル16
の先端と押圧ローラ17との間で円筒体13を圧延する
ため、圧延によって形成さ、れる金属の組織が、図中A
で示すように軸方向に対して斜め方向に伸びる繊維状と
なる。そして、これを引張圧延装置15で更に圧延して
拡張しても、この金属組織の方向を変えることはできず
、最終製品においてもベルトの長平方向に対して斜め方
向に伸びる組織が残る。
14において、円筒体13を回転しつつマンドレル16
の先端と押圧ローラ17との間で円筒体13を圧延する
ため、圧延によって形成さ、れる金属の組織が、図中A
で示すように軸方向に対して斜め方向に伸びる繊維状と
なる。そして、これを引張圧延装置15で更に圧延して
拡張しても、この金属組織の方向を変えることはできず
、最終製品においてもベルトの長平方向に対して斜め方
向に伸びる組織が残る。
このように、金属組織がベルトの長手方向に対して斜め
方向に伸びる場合、ベルトの強度や耐久性を十分に高め
ることができず、CVT用のエンドレスベルトとしては
強度や耐久性が不足するものであった。
方向に伸びる場合、ベルトの強度や耐久性を十分に高め
ることができず、CVT用のエンドレスベルトとしては
強度や耐久性が不足するものであった。
「発明が解決しようとする課題J
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、CVT用として十分な強度及び耐
久性を有するエンドレスベルトを提供することにある。
であり、その目的は、CVT用として十分な強度及び耐
久性を有するエンドレスベルトを提供することにある。
[課題を解決するための手段」
上記目的を達成するため、本・発明のエンドレスベルト
は、金属の円筒体を圧延してループを拡張することによ
り形成したものであり、前記圧延によりベルトの長さ方
向に沿った平行な繊維状の金属組織が形成されているこ
とを特徴とする。
は、金属の円筒体を圧延してループを拡張することによ
り形成したものであり、前記圧延によりベルトの長さ方
向に沿った平行な繊維状の金属組織が形成されているこ
とを特徴とする。
また、本発明のエンドレスベルトの製造法は、金属の円
柱体の中心部をくり抜いて円筒体を形成する第1工程と
、前記円筒体の両端面角部を曲面加工する第2工程と、
前記円筒体をローラにより圧延してループを拡張し、ベ
ルトにする第3工程と、前記ベルトをローラにより引張
力を与えながら更に圧延して、金属組織を長さ方向に沿
った繊維状とする第4工程とからなることを特徴とする
。
柱体の中心部をくり抜いて円筒体を形成する第1工程と
、前記円筒体の両端面角部を曲面加工する第2工程と、
前記円筒体をローラにより圧延してループを拡張し、ベ
ルトにする第3工程と、前記ベルトをローラにより引張
力を与えながら更に圧延して、金属組織を長さ方向に沿
った繊維状とする第4工程とからなることを特徴とする
。
「作用」
本発明の製造法では、まず、第1工程において金属の円
柱体の中心部を切削除去、鍛造などの方法でくり抜いて
円筒体を形成する。金属の円柱体を鋳込み成形すると、
鋳込み時に生じる偏析という現象により、中心部に品質
の悪い部分が形成される0本発明では、上記中心部を切
削除去することにより、良好な品質を有する組成の部分
だけを用い、最終製品の耐久性を向上させることができ
る。また、押出し成形などによって直接円筒体を成形す
る方法に比べて型などの成形設備が簡略化され、低コス
トで製造することができる。
柱体の中心部を切削除去、鍛造などの方法でくり抜いて
円筒体を形成する。金属の円柱体を鋳込み成形すると、
鋳込み時に生じる偏析という現象により、中心部に品質
の悪い部分が形成される0本発明では、上記中心部を切
削除去することにより、良好な品質を有する組成の部分
だけを用い、最終製品の耐久性を向上させることができ
る。また、押出し成形などによって直接円筒体を成形す
る方法に比べて型などの成形設備が簡略化され、低コス
トで製造することができる。
次に、第2工程において前記円筒体の両端面角部を曲面
加工する。この曲面加工は、最終製品において端面角部
を曲面状にし、使用上の安全を確保するために行なわれ
る。すなわち、圧延工程の前に円筒体の両端面角部を曲
面加工しておくことにより、圧延拡張後においても端面
角部を曲面状に残すことができ、最終仕上後において端
面加工を必要としない利点が得られる。
加工する。この曲面加工は、最終製品において端面角部
を曲面状にし、使用上の安全を確保するために行なわれ
る。すなわち、圧延工程の前に円筒体の両端面角部を曲
面加工しておくことにより、圧延拡張後においても端面
角部を曲面状に残すことができ、最終仕上後において端
面加工を必要としない利点が得られる。
次に、第3工程において前記円筒体をローラにより圧延
してループを拡張し、ベルトにする。この−次圧延は1
例えば円筒体を受はローラに装着し、受はローラを外周
ローラに圧接して回転させることにより行なうことがで
きる。
してループを拡張し、ベルトにする。この−次圧延は1
例えば円筒体を受はローラに装着し、受はローラを外周
ローラに圧接して回転させることにより行なうことがで
きる。
更に、第4工程において前記ベルトをローラにより引張
力を与えながら更に圧延して、金属組織を長さ方向に沿
った繊維状とする。この仕上圧延は、例えば−次圧延に
よって拡張して形成されたベルトを受はローラとテンシ
ョンローラに張設し、受はローラを外周ローラに圧接し
て、テンションローラで引っ張りつつ回転させることに
より行なうことができる。そして、−次圧延及び仕上圧
延による金属の展延方向がいずれもベルトの長さ方向と
なり、ベルトの長さ方向に沿った平行な繊維状の金属組
織が形成される。
力を与えながら更に圧延して、金属組織を長さ方向に沿
った繊維状とする。この仕上圧延は、例えば−次圧延に
よって拡張して形成されたベルトを受はローラとテンシ
ョンローラに張設し、受はローラを外周ローラに圧接し
て、テンションローラで引っ張りつつ回転させることに
より行なうことができる。そして、−次圧延及び仕上圧
延による金属の展延方向がいずれもベルトの長さ方向と
なり、ベルトの長さ方向に沿った平行な繊維状の金属組
織が形成される。
この場合、上記の一次圧延及び仕上圧延をベルトの幅方
向への展延を規制しつつ行なうことにより、製品として
得られるベルトの幅を常に一定とすることができ、ベル
トの幅を揃えるための仕上加工等が必要なくなる。また
、ベルトの幅方向の展延を規制することにより、ベルト
の長さ方向にのみ金属が展延されるようにしてベルトの
ループ拡張効果を高めるとともに、ベルトの長さ方向に
沿った繊維状の金属組織が効果的に形成されるようにす
ることができる。
向への展延を規制しつつ行なうことにより、製品として
得られるベルトの幅を常に一定とすることができ、ベル
トの幅を揃えるための仕上加工等が必要なくなる。また
、ベルトの幅方向の展延を規制することにより、ベルト
の長さ方向にのみ金属が展延されるようにしてベルトの
ループ拡張効果を高めるとともに、ベルトの長さ方向に
沿った繊維状の金属組織が効果的に形成されるようにす
ることができる。
また、圧延率70%以上となるまで一次圧延し。
更に合計圧延率80%以上となるまで仕上圧延すること
により、ベルトの長さ方向に沿った非常に細長い繊維状
の金属組織を作ることができる。なお、上記繊維状の金
属組織は、圧延によって金属の結晶が引き伸ばされるこ
とにより形成されるものであり、圧延率を高めるほど細
長い金属組織となる。
により、ベルトの長さ方向に沿った非常に細長い繊維状
の金属組織を作ることができる。なお、上記繊維状の金
属組織は、圧延によって金属の結晶が引き伸ばされるこ
とにより形成されるものであり、圧延率を高めるほど細
長い金属組織となる。
本発明のエンドレスベルトは、上記のような方法によっ
て製造され、ベルトの長さ方向に沿った平行な繊維状の
金属組織が形成されているため、優れた強度及び耐久性
を有し、CVT用のエンドレスベルトとして好ましく使
用できる。
て製造され、ベルトの長さ方向に沿った平行な繊維状の
金属組織が形成されているため、優れた強度及び耐久性
を有し、CVT用のエンドレスベルトとして好ましく使
用できる。
「実施例」
第1図には本発明によるエンドレスベルトの製造工程の
概略が示されている。
概略が示されている。
本発明では、まず、金属を円柱状に鋳込み成形又は連続
鋳込み成形した後、この円柱体の中心部を切削、鍛造な
どの方法でくり抜いて、円筒体23を成形する。金属と
しては、例えばステンレス、マルエージング鋼などが好
ましく採用される。円筒体23の外径aは15〜30m
m、肉厚すは2〜4 mm、幅Cは5〜20mmが好ま
しい。
鋳込み成形した後、この円柱体の中心部を切削、鍛造な
どの方法でくり抜いて、円筒体23を成形する。金属と
しては、例えばステンレス、マルエージング鋼などが好
ましく採用される。円筒体23の外径aは15〜30m
m、肉厚すは2〜4 mm、幅Cは5〜20mmが好ま
しい。
上記のように円柱体の中心部をくり抜いて円筒体23を
形成する理由は次の通りである。すなわち、金属を鋳込
み成形するとき、溶融金属は鋳型に接触した部分から冷
却凝固し、中心部が最後に凝固する。このため、鋳型に
接触する外周部分に、比較的融点が高く溶は難い組成の
物が多く析出し、共晶のごとく溶融点が低く最後に凝固
するものは中心部に集まる。このように、外周部と中心
部の組成が変化する、いわゆる偏析という現象が生じ、
その結果、中心部は品質の低下した耐久性の乏しい組成
となっていることが多い。したがって1円柱体の中心部
をくり抜いて円筒体23を成形することにより、良好な
品質を有する組成の部分だけを用い、最終製品の耐久性
を向上させることができる。
形成する理由は次の通りである。すなわち、金属を鋳込
み成形するとき、溶融金属は鋳型に接触した部分から冷
却凝固し、中心部が最後に凝固する。このため、鋳型に
接触する外周部分に、比較的融点が高く溶は難い組成の
物が多く析出し、共晶のごとく溶融点が低く最後に凝固
するものは中心部に集まる。このように、外周部と中心
部の組成が変化する、いわゆる偏析という現象が生じ、
その結果、中心部は品質の低下した耐久性の乏しい組成
となっていることが多い。したがって1円柱体の中心部
をくり抜いて円筒体23を成形することにより、良好な
品質を有する組成の部分だけを用い、最終製品の耐久性
を向上させることができる。
次に、この円筒体23の両端面における内周及び外周の
角部23a、23bを曲面加工する。この曲面加工は、
前述したように最終製品において端面角部を曲面状にし
、使用上の安全を確保するために行なわれる。
角部23a、23bを曲面加工する。この曲面加工は、
前述したように最終製品において端面角部を曲面状にし
、使用上の安全を確保するために行なわれる。
次に、この円筒体23をロール圧延装置31によって一
次圧延する。ロール圧延装置31はノ、主として受はロ
ーラ32と一対の駆動ローラ33.34とで構成され、
駆動ローラ33.34は、受はローラ32と平行な回転
軸によって支持されている。受はローラ32は、駆動ロ
ーラ33.34に対して接離可能に支持され、離した状
態で円筒体23を着脱でき、圧延操作時には円筒体23
を挟んで駆動ローラ33.34に圧接されるようになっ
ている。受はローラ32は、円筒体23内に挿入できる
ように、円筒体23の内径よりも小さい外径を有してい
る。一方の駆動ローラ34には1円筒体23の幅Cが適
合するガイド溝35を有し、円筒体23が圧延されると
き、金属が幅方向に展延されることを規制する。そして
、各ローラ32.33.34を図中矢印で示す如く回転
させて円筒体23を圧延する。なお、このようなロール
圧延装置31としてより具体的には1例えば特公昭64
−5962号に示されるような装置が好ましく採用され
る。
次圧延する。ロール圧延装置31はノ、主として受はロ
ーラ32と一対の駆動ローラ33.34とで構成され、
駆動ローラ33.34は、受はローラ32と平行な回転
軸によって支持されている。受はローラ32は、駆動ロ
ーラ33.34に対して接離可能に支持され、離した状
態で円筒体23を着脱でき、圧延操作時には円筒体23
を挟んで駆動ローラ33.34に圧接されるようになっ
ている。受はローラ32は、円筒体23内に挿入できる
ように、円筒体23の内径よりも小さい外径を有してい
る。一方の駆動ローラ34には1円筒体23の幅Cが適
合するガイド溝35を有し、円筒体23が圧延されると
き、金属が幅方向に展延されることを規制する。そして
、各ローラ32.33.34を図中矢印で示す如く回転
させて円筒体23を圧延する。なお、このようなロール
圧延装置31としてより具体的には1例えば特公昭64
−5962号に示されるような装置が好ましく採用され
る。
このようなロール圧延装置31を用いて円筒体23を圧
延率70%以上まで圧延し、そのループを拡張させる。
延率70%以上まで圧延し、そのループを拡張させる。
ここで、圧延率とは、円筒体23を軸方向に切ったとき
の当初の断面積を■とし、圧延によって変化した上記断
面積をVoとしたとき、 (1−(V−V’ )/V
) xi口0 (%)で求められるものである。この−
次圧延における圧延率を70%以上とすることは、■円
筒体23のループを拡張し、後述する引張圧延装置15
の受はローラ18及びテンションローラ19に張設でき
る長さとするため、■後述する仕上圧延と合わせたとき
の合計圧延率が80%以上、好ましくは90%以上とな
るようにし、それによってベルトの長さ方向に沿った平
行な繊維状の金属組織を良好に形成するため、に必要と
されることである。
の当初の断面積を■とし、圧延によって変化した上記断
面積をVoとしたとき、 (1−(V−V’ )/V
) xi口0 (%)で求められるものである。この−
次圧延における圧延率を70%以上とすることは、■円
筒体23のループを拡張し、後述する引張圧延装置15
の受はローラ18及びテンションローラ19に張設でき
る長さとするため、■後述する仕上圧延と合わせたとき
の合計圧延率が80%以上、好ましくは90%以上とな
るようにし、それによってベルトの長さ方向に沿った平
行な繊維状の金属組織を良好に形成するため、に必要と
されることである。
次に、−次圧延によって形成されたベルト27を、引張
圧延装置15によって仕上圧延する6弓張圧延装置15
は、前述したものと同様であり、受はローラ18とテン
ションローラ19とを有し、ベルト27は、これらのロ
ーラ18.19に張設される。また、受はローラ18の
近傍には、それと平行な回転軸によって支持された一対
の外周ローラ20.21が対向配置されており、受はロ
ーラ18は、図示しない機構によって外周ローラ20.
21に圧接される。また、テンションローラ19は、外
方に引っ張られ、ベルトIOに所定荷重の引張力を与え
る。こうして、受は口う18と外周ローラ20.21と
の間にベルト27を挟みつつ、図中矢印で示す如く回転
させて引張圧延を行なう。なお、一方の外周ローラ21
には、ベルト27の幅が適合するガイド溝22か形成さ
れており、圧延によって金属が幅方向に展延されること
を規制する。このような引張圧延装置15としてより具
体的には1例えば特開昭61−111705号に示され
るような装置を用いることができる。
圧延装置15によって仕上圧延する6弓張圧延装置15
は、前述したものと同様であり、受はローラ18とテン
ションローラ19とを有し、ベルト27は、これらのロ
ーラ18.19に張設される。また、受はローラ18の
近傍には、それと平行な回転軸によって支持された一対
の外周ローラ20.21が対向配置されており、受はロ
ーラ18は、図示しない機構によって外周ローラ20.
21に圧接される。また、テンションローラ19は、外
方に引っ張られ、ベルトIOに所定荷重の引張力を与え
る。こうして、受は口う18と外周ローラ20.21と
の間にベルト27を挟みつつ、図中矢印で示す如く回転
させて引張圧延を行なう。なお、一方の外周ローラ21
には、ベルト27の幅が適合するガイド溝22か形成さ
れており、圧延によって金属が幅方向に展延されること
を規制する。このような引張圧延装置15としてより具
体的には1例えば特開昭61−111705号に示され
るような装置を用いることができる。
この引張圧延装置15を用いて、−次圧延と合わせた合
計圧延率が80%以上、好ましくは90%以上となるよ
うに、ベルト27を圧延して目的とするエンドレスベル
トを得る。ここで、合計圧延率が80%以上、好ましく
は90%以上となるようにすることは、ベルトの長さ方
向に沿った平行な繊維状の金属組織を良好に形成して強
度及び耐久性を向上させるために必要である。最終的に
得られるエンドレスベルトは、特にCVT用として用い
る場合、肉厚0.1〜0.2 mm、ループ長500〜
700 mmとされることが好ましい。
計圧延率が80%以上、好ましくは90%以上となるよ
うに、ベルト27を圧延して目的とするエンドレスベル
トを得る。ここで、合計圧延率が80%以上、好ましく
は90%以上となるようにすることは、ベルトの長さ方
向に沿った平行な繊維状の金属組織を良好に形成して強
度及び耐久性を向上させるために必要である。最終的に
得られるエンドレスベルトは、特にCVT用として用い
る場合、肉厚0.1〜0.2 mm、ループ長500〜
700 mmとされることが好ましい。
改に、上記の方法に従って実際にエンドレスベルトを製
造した例を挙げて説明する。
造した例を挙げて説明する。
円柱体の中心部を切削して成形した外径aが19、6m
m、肉厚すが2.35mm、幅Cが12.3mmのスチ
ール製の円筒体23を用い、これを上記の方法に従って
一次圧延、仕上圧延して、最終製品として肉厚0.18
mm、ループ長624 mmのエンドレスベルトを得た
。なお、−次圧延における圧延率は74%、仕上圧延に
おける合計圧延率は92%とした。
m、肉厚すが2.35mm、幅Cが12.3mmのスチ
ール製の円筒体23を用い、これを上記の方法に従って
一次圧延、仕上圧延して、最終製品として肉厚0.18
mm、ループ長624 mmのエンドレスベルトを得た
。なお、−次圧延における圧延率は74%、仕上圧延に
おける合計圧延率は92%とした。
また、比較のため、第9図に示した従来の方法に従って
エンドレスベルトを製造した。すなわち1円柱体の中、
心部を切削して成形した外径が19.6mm、肉厚が2
.35闘のスチール製の円筒体13を用い、これをスピ
ニング装置14によって外径395 mmになるまで拡
径した後、幅12mmで輪切りにしてベルト10とし、
更に引張圧延装置15によって仕上圧延して、最終製品
として肉厚018mm、ループ長624 mmのエンド
レスベルトを得た。
エンドレスベルトを製造した。すなわち1円柱体の中、
心部を切削して成形した外径が19.6mm、肉厚が2
.35闘のスチール製の円筒体13を用い、これをスピ
ニング装置14によって外径395 mmになるまで拡
径した後、幅12mmで輪切りにしてベルト10とし、
更に引張圧延装置15によって仕上圧延して、最終製品
として肉厚018mm、ループ長624 mmのエンド
レスベルトを得た。
なお、引張圧延装置15による圧延率は40%であった
。
。
第1図に示す方法によって製造した本発明のエンドレス
ベルトから切り取られたブロックの断面の顕微鏡写真を
第2図に示す6また、第9図に示す方法によって製造し
た従来のエンドレスベルトから切り取られたブロックの
断面の顕微鏡写真を第3図に示す。なお、上記各断面写
真は、切り取られたブロックの上面がベルトの外周表面
、左側面がベルトのループ方向に沿った縦断面、右前面
がベルトのループ方向に対して垂直に切った横断面を表
わしている。
ベルトから切り取られたブロックの断面の顕微鏡写真を
第2図に示す6また、第9図に示す方法によって製造し
た従来のエンドレスベルトから切り取られたブロックの
断面の顕微鏡写真を第3図に示す。なお、上記各断面写
真は、切り取られたブロックの上面がベルトの外周表面
、左側面がベルトのループ方向に沿った縦断面、右前面
がベルトのループ方向に対して垂直に切った横断面を表
わしている。
第2図を参μsすると、本発明のエンドレスベルトは、
ベルトの長さ方向に沿って平行な繊維状の金属組織が微
細かつ均一に形成されていることがわかる。また、第3
図を参照すると、従来のエンドレスベルトは、スピニン
グ装置14によって形成された、ベルトの長さ方向に対
して斜めに走る金属組織が残存し、全体として乱れた組
織構造となっていることがわかる。
ベルトの長さ方向に沿って平行な繊維状の金属組織が微
細かつ均一に形成されていることがわかる。また、第3
図を参照すると、従来のエンドレスベルトは、スピニン
グ装置14によって形成された、ベルトの長さ方向に対
して斜めに走る金属組織が残存し、全体として乱れた組
織構造となっていることがわかる。
次に、上記で得られた本発明のエンドレスベルトを対向
する周壁から押して屈曲させた状態を第4図に示す。ま
た、上記で得られた従来のエンドレスベルトを対向する
周壁から押して屈曲させた状態を第5図に示す。
する周壁から押して屈曲させた状態を第4図に示す。ま
た、上記で得られた従来のエンドレスベルトを対向する
周壁から押して屈曲させた状態を第5図に示す。
このように本発明のエンドレスベルトでは、屈曲させた
ときに対向する周壁が正確に重なり合ってねじれは生じ
ない。これに対して、従来のエンドレスベルトは、ベル
トの長さ方向に対して斜めに走る金属組織が残存するた
め歪を生じ、この歪によって屈曲させたときにねじれを
生じてしまうことがわかる。
ときに対向する周壁が正確に重なり合ってねじれは生じ
ない。これに対して、従来のエンドレスベルトは、ベル
トの長さ方向に対して斜めに走る金属組織が残存するた
め歪を生じ、この歪によって屈曲させたときにねじれを
生じてしまうことがわかる。
次に、上記で得られた本発明のエンドレスベルトと従来
のエンドレスベルトを用い、第6図に示すような試験装
置によって耐久性試験を行なった。すなわち、駆動ロー
ラ41及びテンションローラ42に試験を行なうベルト
Bを張設し、テンションローラ42を荷重Wで外方に引
っ張りつつ、各ローラ41.42及びベルトBを図中矢
印で示す如(回転させ、特定荷重Wのときに何回転でベ
ルトBが切れたかを測定し、荷重Wと回転数との関係を
求めた。
のエンドレスベルトを用い、第6図に示すような試験装
置によって耐久性試験を行なった。すなわち、駆動ロー
ラ41及びテンションローラ42に試験を行なうベルト
Bを張設し、テンションローラ42を荷重Wで外方に引
っ張りつつ、各ローラ41.42及びベルトBを図中矢
印で示す如(回転させ、特定荷重Wのときに何回転でベ
ルトBが切れたかを測定し、荷重Wと回転数との関係を
求めた。
この結果を第7図に示す。図において、1は本発明のベ
ルトを示し、2は従来のベルトを示す。
ルトを示し、2は従来のベルトを示す。
このように、本発明のベルトは、従来のベルトに比べて
明らかに優れた耐久性を有している。
明らかに優れた耐久性を有している。
「発明の効果」
以上説明したように、本発明によれば、金属の円柱体の
中心部をくり抜いて円筒体を形成し、この円筒体の両端
面角部を曲面加工し、ロール圧延装置によって一次圧延
し、これにより得られたベルトを引張圧延装置によって
二次圧延することにより、ベルトの長さ方向に沿った平
行な繊維状の金属組織が形成されたエンドレスベルトを
製造することができる。このような組織を有する本発明
のエンドレスベルトは、優れた強度及び耐久性を有して
おり、CVT用のベルトとしても好適に使用することが
できる。
中心部をくり抜いて円筒体を形成し、この円筒体の両端
面角部を曲面加工し、ロール圧延装置によって一次圧延
し、これにより得られたベルトを引張圧延装置によって
二次圧延することにより、ベルトの長さ方向に沿った平
行な繊維状の金属組織が形成されたエンドレスベルトを
製造することができる。このような組織を有する本発明
のエンドレスベルトは、優れた強度及び耐久性を有して
おり、CVT用のベルトとしても好適に使用することが
できる。
第1図は本発明によるエンドレスベルトの製造工程を示
す概略説明図、第2図は本発明の実施例によって得られ
たエンドレスベルトの金属組織を示す顕微鏡写真、第3
図は従来の方法で製造されたエンドレスベルトの金属組
織を示す顕微鏡写真、第4図は本発明の実施例によって
得られたエンドレスベルトを屈曲させた状態を示す斜視
図、第5図は従来の方法で製造されたエンドレスベルト
を屈曲させた状態を示す斜視図、第6図はベルトの耐久
性試験を行なう試験装置を示す概略説明図、第7図は本
発明の実施例によって得られたエンドレスベルトと従来
の方法で製造されたエンドレスベルトの耐久性試験の結
果を比較して示す図、第8図は従来のエンドレスベルト
の製造方法の一例を示す説明図、第9図は従来のエンド
レスベルトの製造方法の他の例を示す概略説明図である
。 図中、23は金属の円筒体、31はロール圧延装置、3
2は受はローラ、33.34は外周ロラ、35はガイド
溝、15は引張圧延装置、18は受はローラ、19はテ
ンションローラ、20.21は外周ローラ、22はガイ
ド溝である。
す概略説明図、第2図は本発明の実施例によって得られ
たエンドレスベルトの金属組織を示す顕微鏡写真、第3
図は従来の方法で製造されたエンドレスベルトの金属組
織を示す顕微鏡写真、第4図は本発明の実施例によって
得られたエンドレスベルトを屈曲させた状態を示す斜視
図、第5図は従来の方法で製造されたエンドレスベルト
を屈曲させた状態を示す斜視図、第6図はベルトの耐久
性試験を行なう試験装置を示す概略説明図、第7図は本
発明の実施例によって得られたエンドレスベルトと従来
の方法で製造されたエンドレスベルトの耐久性試験の結
果を比較して示す図、第8図は従来のエンドレスベルト
の製造方法の一例を示す説明図、第9図は従来のエンド
レスベルトの製造方法の他の例を示す概略説明図である
。 図中、23は金属の円筒体、31はロール圧延装置、3
2は受はローラ、33.34は外周ロラ、35はガイド
溝、15は引張圧延装置、18は受はローラ、19はテ
ンションローラ、20.21は外周ローラ、22はガイ
ド溝である。
Claims (2)
- (1)金属の円筒体を圧延してループを拡張することに
より形成したエンドレスベルトにおいて、前記圧延によ
りベルトの長さ方向に沿った平行な繊維状の金属組織が
形成されていることを特徴とするエンドレスベルト。 - (2)金属の円柱体の中心部をくり抜いて円筒体を形成
する第1工程と、前記円筒体の両端面角部を曲面加工す
る第2工程と、前記円筒体をローラにより圧延してルー
プを拡張し、ベルトにする第3工程と、前記ベルトをロ
ーラにより引張力を与えながら更に圧延して、金属組織
を長さ方向に沿った繊維状とする第4工程とからなるこ
とを特徴とするエンドレスベルトの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26974989A JP2700418B2 (ja) | 1989-10-17 | 1989-10-17 | エンドレスベルト及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26974989A JP2700418B2 (ja) | 1989-10-17 | 1989-10-17 | エンドレスベルト及びその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03133504A true JPH03133504A (ja) | 1991-06-06 |
JP2700418B2 JP2700418B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=17476621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26974989A Expired - Fee Related JP2700418B2 (ja) | 1989-10-17 | 1989-10-17 | エンドレスベルト及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2700418B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002143906A (ja) * | 2000-11-14 | 2002-05-21 | Honda Motor Co Ltd | リングの圧延装置 |
JP2002147536A (ja) * | 2000-11-09 | 2002-05-22 | Dymco:Kk | 金属製無端タイミングベルト及びその製造方法 |
JP2007064246A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Hitachi Metals Ltd | 自動車用動力伝達ベルト素材 |
-
1989
- 1989-10-17 JP JP26974989A patent/JP2700418B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002147536A (ja) * | 2000-11-09 | 2002-05-22 | Dymco:Kk | 金属製無端タイミングベルト及びその製造方法 |
JP2002143906A (ja) * | 2000-11-14 | 2002-05-21 | Honda Motor Co Ltd | リングの圧延装置 |
JP2007064246A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Hitachi Metals Ltd | 自動車用動力伝達ベルト素材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2700418B2 (ja) | 1998-01-21 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |