JPH0313097B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0313097B2
JPH0313097B2 JP25785988A JP25785988A JPH0313097B2 JP H0313097 B2 JPH0313097 B2 JP H0313097B2 JP 25785988 A JP25785988 A JP 25785988A JP 25785988 A JP25785988 A JP 25785988A JP H0313097 B2 JPH0313097 B2 JP H0313097B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
fiber
fibers
pile
antistatic mat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP25785988A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02106450A (ja
Inventor
Kohei Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa KK
Original Assignee
Daiwa KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa KK filed Critical Daiwa KK
Priority to JP25785988A priority Critical patent/JPH02106450A/ja
Publication of JPH02106450A publication Critical patent/JPH02106450A/ja
Publication of JPH0313097B2 publication Critical patent/JPH0313097B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)
  • Carpets (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はマツト自体に放電機能を備えて、静電
気の発生を防ぎ、該マツトへの塵やほこりの付着
或いは電撃シヨツクによる二次災害を防止した自
動車用の帯電防止マツトに関する。
(従来の技術) 従来、静電気の発生に伴ない生じていたチリ、
ホコリの吸引によるマツトの汚れや電撃シヨツク
による二次災害等を防ぐように構成された帯電防
止マツトとして特開昭61−110632号公報に記載さ
れたものがある。
この帯電防止マツト1は、第9図に示すよう
に、基布を構成する一部の糸に導電性糸を使用し
て導電性基布2とすると共に、該帯電防止マツト
1の一端に車体側と電気的に接続するための接続
コード3を取付けてなるものである。そして、こ
の帯電防止マツト1にあつては、接続コード3の
他端が車体側に取付けられて、自動車の乗り降り
の際や運転中等に靴やズボンの裾との摩擦により
発生した静電気を車体側にアースするようになつ
ている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、この帯電防止マツトにあつて
は、該マツトの一端に取付けた接続コードによつ
て発生した静電気を車体側にアースするようにな
つているため、該マツトが乗り降りの際等にズレ
て接続コードが車体側から外れてアースできなく
なることがあつた。又、接続コードを取付けるた
めには車体側にアース可能な取付部分を設ける必
要があつた。更に、自動車自体、ボデイが直接地
面に接触していないため、帯電したボデイの静電
気を接地させるアースベルト等の接地手段をボデ
イに取付ける必要があつた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたもの
であり、マツト自体に放電機能を備えて、静電気
の発生を防ぎ、該マツトへの塵やほこりの付着或
いは電撃シヨツクによる二次災害を防止した帯電
防止マツトを提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) すなわち、請求項1記載の発明は、合成樹脂繊
維表面から突出した導電性成分を有する導電性複
合繊維を含有するパイルを備えたことを特徴とす
る帯電防止マツトである。
又、請求項2記載の発明は、導電性複合繊維が
パイルを構成する非導電性繊維の周りにスパイラ
ル状に巻き付けられたことを特徴とする帯電防止
マツトである。
又、請求項3記載の発明は、導電性複合繊維が
パイルを構成する非導電性繊維束の中に混在され
たことを特徴とする帯電防止マツトである。
又、請求項4記載の発明は、導電性複合繊維が
繊維の中央部に配された繊維状の導電性成分が集
束されてなる芯材と、芯材を取り囲むように被覆
する非導電性の合成樹脂よりなる鞘材とよりな
り、中央部に配された芯材を構成する導電性成分
の一部が切断されて、その先端が繊維表面に突出
している繊維であることを特徴とする帯電防止マ
ツトである。
又、請求項5記載の発明は、導電性複合繊維が
繊維状の導電性成分と非導電性の合成樹脂よりな
る非導電性成分とが混合されてなる繊維であつ
て、該繊維の表面に導電性成分が突出するように
設けられた繊維であることを特徴とする帯電防止
マツトである。
又、請求項6記載の発明は、合成樹脂繊維表面
から突出した導電性成分を有する導電性複合繊維
を含有するパイルと、パイルと裏打ち材との間に
配されて前記導電性複合繊維と接触状態に設けら
れた導電性材料よりなる導電層とを備えたことを
特徴とする帯電防止マツトである。
(発明の作用) 請求項1記載の帯電防止マツトにあつては、靴
やズボンの裾との摩擦により発生した静電気が、
パイルに含有される導電性複合繊維の合成樹脂繊
維表面より突出する導電性成分から空中放電され
るようになつている。
又、請求項2記載の帯電防止マツトによれば、
靴やズボンの裾との摩擦により発生した静電気
が、パイルを構成する非導電性繊維の周りにスパ
イラル状に巻き付けられた導電性複合繊維から空
中放電されるようになつている。又、導電性複合
繊維が非導電性繊維の周りにスパイラル状に巻き
付けられたことにより、導電性複合繊維が非導電
性繊維により補強されるようになつている。
又、請求項3記載の帯電防止マツトによれば、
靴やズボンの裾との摩擦により発生した静電気
が、パイルを構成する非導電性繊維束の中に混在
された導電性複合繊維から空中放電されるように
なつている。又、導電性複合繊維が非導電性繊維
束の中に混在され保護されているため、靴やズボ
ンの裾による度重なる摩耗にも欠落したり、破損
したりしないようになつている。
又、請求項4記載の帯電防止マツトによれば、
パイルに含有された導電性複合繊維は、繊維の中
央部に配された芯材を構成する繊維状の導電性成
分が集束されて互いに接触状態となつており、導
電性成分の一部が切断されて非導電性の合成樹脂
よりなる鞘材から繊維表面に突出している。この
ため、摩擦等により生じた静電気は繊維表面に突
出する導電性成分によつて芯材を構成する他の導
電性成分に導かれ導電性能及び放電機能を生ずる
ようになる。
又、請求項5記載の帯電防止マツトによれば、
パイルに含有された導電性複合繊維が、導電性成
分が非導電性の合成樹脂に混合されてなるため、
表面にキズが付けられることがなく、強度等の物
性値に優れている。又、繊維表面に突出する導電
性成分により導電性能及び放電機能が生じるよう
になつている。
又、請求項6記載の帯電防止マツトによれば、
自動車の乗り降りの際や運転中等に靴やズボンの
裾との摩擦により発生した静電気が、パイルと裏
打ち材との間に形成された導電性材料よりなる導
電層を通して、空中放電されると共に、この導電
層に接触状態に設けられた基布のパイル中に含有
された導電性複合繊維表面に突出する導電性成分
を通して空中放電されるようになつている。
(実施例) 以下本発明の帯電防止マツトを図面に示した一
実施例に従つて詳細に説明する。
第1図は本発明の帯電防止マツトを示した斜視
図、第2図は本発明の帯電防止マツトの要部拡大
断面図、第3図は本発明の帯電防止マツトのパイ
ルに含有された導電性複合繊維を示す斜視図、第
4図は導電性複合繊維の拡大斜視図、第5図は第
4図のAB線により囲まれた部分の要部拡大斜視
図、第6図は導電性複合繊維の別の例を示した拡
大斜視図、第7図は第6図に示した繊維の外表面
を溶解させた繊維を示す拡大斜視図である。
本発明の帯電防止マツト11は第1図及び第2
図に示すように、基布12と、基布12に所定の
ボリユームに打ち込まれたパイル13と、パイル
13を基布12から抜けないように固定する裏打
ち材14とから構成されている。
基布12は不織布、メツシユ、ナイロン系織布
等を所定の形状に裁断したものであり、本実施例
においては不織布を使用した。この基布12上に
複数のパイル13が前記基布12の裏面まで貫通
するように打ち込まれてパイル13の基端部が飛
び出た状態となつている。打ち込まれるパイル1
3としては、複数本のナイロン系繊維等の非導電
性繊維を束ねて所定の太さに設けたものであり、
このパイル13中に本発明の特徴たる導電性複合
繊維15がパイル13を構成する非導電性繊維の
周りにスパイラル状に巻き付けられて、或いは非
導電性繊維束の中に混在された状態で含有されて
いる。
導電性複合繊維15は、導電性能と放電機能と
を備えたものであつて、所定の強度が保持された
ものである。
本実施例においては、導電性複合繊維15とし
て第3図、第4図及び第5図に示すように、芯材
16と鞘材17とから構成されたものを使用し
た。
すなわち、芯材16は、繊維状の導電性成分1
8が集束されて構成されている。繊維状の導電性
成分18としては、粉末状の炭素、金属等の単
体、酸化錫、酸化亜鉛等の金属酸化物、硫化銅、
硫化亜鉛等の金属化合物等の導電性粉体をポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリブ
タジエン、ポリイソプレン、ナイロン−6、ナイ
ロン−66、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート等の熱可塑性重合体に混合
して溶融紡糸してなるものを挙げることができ
る。導電性粉体の熱可塑性重合体への混合比は、
導電性粉体の種類により異なるが、重量比で熱可
塑性重合体が1に対して導電性粉体が3の割合の
ものが好ましい。しかしながら、導電性粉体の混
合量が多すぎると、重合体に充分に混合すること
ができなくなるため混合量は適宜決定する必要が
ある。このように構成した導電性成分18が複数
本(3〜5本が好ましい)が集束されて芯材16
が構成されている。この芯材16が鞘材17の中
央部に配されるように被覆されている。
鞘材17を構成する非導電性の合成樹脂として
は、繊維形成性のものであれば何でも良く、例え
ばナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン12など
のポリアミド、ポリエチレンフタレート、ポリブ
チレンテレフタレートなどのポリエステルアクリ
ル系ポリマー、ポリウレタン及びポリプロピレン
などのポリオレフインが好適である。この非導電
性樹脂によつて前記導電性成分18を束ねてなる
芯材16が取り囲まれるように被覆されて芯鞘構
造の繊維が形成されている。ここで、芯材16の
鞘材17による被覆は従来より提案されているど
のような方法によつても良いが、本実施例におい
ては、前記鞘材17を構成する非導電性樹脂を溶
融させ、この溶融液中に芯材16を漬けることに
よつて、芯材16の表面及び芯材16を構成する
導電性成分18間に樹脂を含浸させ、冷却固化さ
せることによつて被覆層が形成される方法を用い
た。
この芯鞘構造をなす導電性複合繊維15の一部
が切断されて繊維の中央部に配された芯材16の
一部が繊維表面に突出している。繊維の切断はど
んな方法によつても良いが、本実施例において
は、放電加工に用いた。すなわち、繊維を一定の
張力の下で引張つた状態で速度5〜10m/分で走
行させ、これに10〜20Kvの電圧を印加させるこ
とによつて行なつた。この際、切断される部分の
深さは鞘材17の厚みにもよるが、繊維の中央部
に配された芯材16を構成する導電性成分18の
少なくとも1本が切断される程度の深さまで切断
される必要がある。このため、芯材16を被覆す
る鞘材17の厚みもできるだけ薄い方が良い。し
かし、鞘材17の厚さを繊維全体にわたつて薄く
すると、強度、伸度が低下することになる。従つ
て、繊維としての伸度、強度を保持できる程度の
厚みにする必要がある。切断された繊維は、芯材
16を構成する導電性成分18の一部、特に芯材
16を構成する導電性成分18の外側に配された
ものの先端およびまたは先端近傍が繊維表面に外
側に拡がつた状態に繊維表面に突出し、繊維全体
として起毛されたようになつている。又、芯材1
6の導電性成分18が切断されるとともに鞘材1
7も導電性成分18の突出部分を中心としてえぐ
られた状態となつている。なお、本実施例におい
ては、更に溶剤によつて鞘材17の外表面全体、
すなわち鞘材17を構成する非導電性樹脂の外表
面が除去され、繊維全体として切断時よりも細く
なつており、このため、細くなつた分前述した芯
材16の導電性成分18の突出部分が増加して導
電性能が更に高められている。溶剤による鞘材1
7の除去は、従来より提案されているどんな方法
でも良いが、除去すべき溶剤の雰囲気中に切断さ
れた繊維を通過させることにより行なつた。
又、導電性複合繊維として好適な別の例とし
て、第6図に示すものを挙げることができる。
この導電性複合繊維25は、非導電性の合成樹
脂よりなる非導電性成分26に繊維状の導電性成
分27が混合され溶融紡糸されてなる繊維であつ
て、繊維表面に前記導電性成分27が突出するよ
うに設けられたものである。すなわち、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン等の溶融紡糸可能な非導電性の合成樹脂よりな
る非導電性成分26と、繊維状の炭素、金属等の
単体、酸化錫、酸化亜鉛等の金属酸化物、硫化
銅、硫化亜鉛等の金属化合物等の導電性繊維であ
つて該導電性複合繊維25より細デニールに成形
したものを所定の長さにカツトした繊維状の導電
性成分27とを、繊維状の導電性成分27が重量
比で10%以下となるように混合して溶融紡糸した
ものである。この結果、導電性複合繊維25にあ
つては、複数の繊維状の導電性成分27が繊維表
面に突出して起毛したような状態となつている。
なお、第7図に示すように、該導電性複合繊維
25の外表面を溶剤によつて溶解させたものであ
つても良く、この場合、導電性成分27の繊維表
面への突出部分が増大するため、導電性能及び放
電機能が一層高まり効果的である。
上述した第2図〜第5図に示した導電性能及び
放電機能を備えた導電性複合繊維15を含有する
パイル13が前記基布12に打ち込まれた状態
で、パイル13が基布12から抜け落ちないよう
に基布12裏面に塩化ビニル樹脂等の合成樹脂か
らなる裏打ち材14が設けられて本発明の帯電防
止マツト11が構成されているのである。このた
め、靴等の摩擦により発生した静電気は、パイル
13に含有された導電性複合繊維15によつて空
中放電されて除去されるようになつている。
次に、上に述べた帯電防止マツト中に導電層を
設けて、更に導電性能及び放電機能を高めた請求
項6記載の帯電防止マツトについて説明する。
導電層19は、第8図に示すように、炭素繊維
等の導電性材料を使用して形成された導電層19
表面上に前記導電性材料の先端が突出したもので
ある。
上記導電層19としては、例えば特開昭62−
156395号公報に記載された如く、炭素繊維の短繊
維3〜15重量%、合成繊維の短繊維20〜70重量%
及び残部木材パルプからなり、半減期が5秒以
下、摩擦帯電圧が40V以下である紙が好ましい。
本実施例においては、アクリロニトリル系重合体
繊維から常法により製造した炭素繊維の短繊維
(1d×6mm)5重量%、ポリエチレンテレフタレ
ート繊維の短繊維(1d×6mm)木材パルプ35重
量%及びバインダー15重量%の比率で混合し、こ
の混合物を叩解機を通して更に細断して均一な混
合物とした後、湿式抄紙法で製造した目付25g/
m2の紙を使用した。又、炭素繊維からなる導電性
材料の先端を導電層19表面から50本/cm2以上突
出させることによつて静電気特性を十分に発揮さ
せることができる。このように構成された導電層
19において、導電層19表面からは、炭素繊維
からなる導電性材料の先端が垂直方向或いは斜め
方向に不規則に突出されるようになる。なお、導
電層19としては、導電性のセラミツクス繊維や
金属繊維等の短繊維の先端が表面に突出している
紙や不織布であつても良い。
(発明の効果) 以上詳述した如く、請求項1記載の帯電防止マ
ツトによれば、靴やズボンの裾との摩擦により発
生した静電気が、パイルに含有される導電性複合
繊維の合成樹脂繊維表面より突出する導電性成分
から空中放電されるようになつている。このた
め、マツトのズレ等に左右されることなく、確実
に静電気の除去を行うことができる。この結果、
静電気除去のために接続コード、アースベルトと
いつた付属品を必要とせず、たいへん簡易な静電
気除去手段として用いることができる。
又、請求項2記載の帯電防止マツトによれば、
靴やズボンの裾との摩擦により発生した静電気
が、パイルを構成する非導電性繊維の周りにスパ
イラル状に巻き付けられた導電性複合繊維から空
中放電されるようになつている。又、導電性複合
繊維が非導電性繊維の周りにスパイラル状に巻き
付けられたことにより、導電性複合繊維が非導電
性繊維により補強されるようになつている。
このため、導電性能及び放電機能に関与する導
電性成分の破損や摩耗が消滅されて、長期にわた
つて導電性能及び放電機能を維持することができ
る。
又、請求項3記載の帯電防止マツトによれば、
靴やズボンの裾との摩擦により発生した静電気
が、パイルを構成する非導電性繊維束の中に混在
された導電性複合繊維から空中放電されるように
なつている。又、導電性複合繊維が非導電性繊維
束の中に混在され保護されているため、靴やズボ
ンの裾による度重なる摩耗にも欠落したり、破損
したりしないようになつている。
このため、導電性能及び放電機能に関与する導
電性成分の破損や摩耗が消滅されて、長期にわた
つて導電性能及び放電機能を維持することができ
る。
又、請求項4記載の帯電防止マツトによれば、
パイルに含有された導電性複合繊維は、繊維の中
央部に配された芯材を構成する繊維状の導電性成
分が集束されて互いに接触状態となつており、導
電性成分の一部が切断されて非導電性の合成樹脂
よりなる鞘材から繊維表面に突出している。この
ため、摩擦等により生じた静電気は繊維表面に突
出する導電性成分によつて芯材を構成する他の導
電性成分に導かれ導電性能及び放電機能を生ずる
ようになる。
この結果、導電性成分の一部が摩耗しても導電
性が低下することがなく、導電性能及び放電機能
を一層長く保持することができる。
又、請求項5記載の帯電防止マツトによれば、
パイルに含有された導電性複合繊維が、導電性成
分が非導電性の合成樹脂に混合されてなるため、
表面にキズが付けられることがなく、強度等の物
性値に優れている。又、繊維表面に突出する導電
性成分により導電性能及び放電機能が生じるよう
になつている。
この結果、導電性成分の一部が摩耗しても導電
性が低下することがなく、導電性能及び放電機能
を一層長く保持することができる。
又、請求項6記載の帯電防止マツトによれば、
自動車の乗り降りの際や運転中等に靴やズボンの
裾との摩擦により発生した静電気が、パイルと裏
打ち材との間に形成された導電性材料よりなる導
電層を通して、空中放電されると共に、この導電
層に接触状態に設けられた基布のパイル中に含有
された導電性複合繊維表面に突出する導電性成分
を通して空中放電されるようになつている。
このため、一層効率よく静電気の除去を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の帯電防止マツトを示す斜視
図、第2図は本発明の帯電防止マツトの要部拡大
断面図、第3図は本発明の帯電防止マツトのパイ
ルに含有された導電性複合繊維を示す斜視図、第
4図は導電性複合繊維の部分拡大斜視図、第5図
は第4図のAB線より囲まれた部分の要部拡大斜
視図、第6図は導電性複合繊維の別の実施例を示
した拡大斜視図、第7図は第6図に示した繊維の
外表面を溶解させた繊維を示す拡大斜視図、第8
図は本発明の帯電防止マツトの別の例を示した要
部拡大断面図、第9図は従来の帯電防止マツトを
示す斜視図である。 符号の説明、13……パイル、15,25……
導電性複合繊維、16……芯材、17……鞘材、
18,27……導電性成分。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 合成樹脂繊維表面から突出した導電性成分を
    有する導電性複合繊維を含有するパイルを備えた
    ことを特徴とする帯電防止マツト。 2 導電性複合繊維がパイルを構成する非導電性
    繊維の周りにスパイラル状に巻き付けられたこと
    を特徴とする請求項1記載の帯電防止マツト。 3 導電性複合繊維がパイルを構成する非導電性
    繊維束の中に混在されたことを特徴とする請求項
    1記載の帯電防止マツト。 4 導電性複合繊維が繊維の中央部に配された繊
    維状の導電性成分が集束されてなる芯材と、芯材
    を取り囲むように被覆する非導電性の合成樹脂よ
    りなる鞘材とよりなり、中央部に配された芯材を
    構成する導電性成分の一部が切断されて、その先
    端が繊維表面に突出している繊維であることを特
    徴とする請求項1、2又は3記載の帯電防止マツ
    ト。 5 導電性複合繊維が繊維状の導電性成分と非導
    電性の合成樹脂よりなる非導電性成分とが混合さ
    れてなる繊維であつて、該繊維の表面に導電性成
    分が突出するように設けられた繊維であることを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の帯電防止マ
    ツト。 6 合成樹脂繊維表面から突出した導電性成分を
    有する導電性複合繊維を含有するパイルと、パイ
    ルと裏打ち材との間に配されて前記導電性複合繊
    維と接触状態に設けられた導電性材料よりなる導
    電層とを備けたことを特徴とする帯電防止マツ
    ト。
JP25785988A 1988-10-13 1988-10-13 帯電防止マット Granted JPH02106450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25785988A JPH02106450A (ja) 1988-10-13 1988-10-13 帯電防止マット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25785988A JPH02106450A (ja) 1988-10-13 1988-10-13 帯電防止マット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02106450A JPH02106450A (ja) 1990-04-18
JPH0313097B2 true JPH0313097B2 (ja) 1991-02-21

Family

ID=17312162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25785988A Granted JPH02106450A (ja) 1988-10-13 1988-10-13 帯電防止マット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02106450A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0479913A (ja) * 1990-07-23 1992-03-13 Daiwa:Kk 屋内用敷物
JPH0775951B2 (ja) * 1990-09-11 1995-08-16 株式会社大和 帯電防止マット
JP6013638B1 (ja) * 2016-04-27 2016-10-25 大豊精機株式会社 導電性ナノファイバー

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02106450A (ja) 1990-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100189344B1 (ko) 대전(帶電)방지매트
KR930000241B1 (ko) 전도성 복합섬유 및 그 제조방법
US5213865A (en) Antistatic mat
EP0850692B1 (en) Electrostatic filter
US5009946A (en) Composite sheet for automotive use
US4926570A (en) Shoe inner sole, particularly insole or welt
Martin et al. Undrawn, tough, durably melt-bonded, macrodenier, thermoplastic, multicomponent filaments
JPH0313097B2 (ja)
US5961412A (en) Fabric for power transmission belt and power transmission belt using the fabric
KR930000286B1 (ko) 대전(帶電)방지 매트
EP0343496B1 (en) Conductive composite filament and process for producing the same
JPH0244953B2 (ja) Dodenseifukugoseni
JPH0513864B2 (ja)
JPS61174469A (ja) 導電性複合繊維の製造法
DE3724328C2 (ja)
JP3033834B2 (ja) 除電ロールおよびその使用方法
JP2528917Y2 (ja) 帯電防止マット
JPH04212641A (ja) 自動車用マットの帯電防止構造
JP5254532B2 (ja) 導電性ポリエステル繊維
JPH0260849A (ja) 自動車用マット及びその製造方法
JP2662744B2 (ja) 帯電防止マット
JPH036274B2 (ja)
JPH04121237A (ja) 帯電防止マット
JPH062452B2 (ja) 自動車用マットの帯電防止構造
JPH06260296A (ja) 静電気除去用シート状体およびそれを用いたカーペット

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 18

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 18