JPH03127329A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH03127329A
JPH03127329A JP26653389A JP26653389A JPH03127329A JP H03127329 A JPH03127329 A JP H03127329A JP 26653389 A JP26653389 A JP 26653389A JP 26653389 A JP26653389 A JP 26653389A JP H03127329 A JPH03127329 A JP H03127329A
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Takao Takahashi
高橋 岳雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コンピュータなどの外部記憶装置として用
いられる固定磁気記録装置の記憶素子である磁気記録媒
体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、コンピュータ、ワードプロセッサなどの発達に伴
って、その外部記憶装置として固定磁気記録装置−特に
小型の固定磁気記録装置−が普及してきている。
固定磁気記録装置においては一般にCS S (Co−
ntact 5tart 5top)方式が採られる。
磁気記録媒体(以下、単にメディアとも称する)は磁気
ヘッドと組み合わせて装置内に組み込まれ、磁気へラド
は装置駆動停止時には停止しているメディア表面に接触
して停止しており、装置駆動時(情報の記録・再生時)
には高速回転しているメディア表面上を僅かに浮上して
走行し、装置の駆動の開始時と中止時には過渡的にメデ
ィア表面と接触摺動する。従って、メディア表面は磁気
ヘッドの接触摺動が円滑に行われるように低摩擦となる
ように、しかも、停止中の磁気ヘッドの吸着が起きない
ように、適度に粗れていることが装置の耐久性、信頼性
を確保するために重要である。また、処理情報がますま
す多量になり、装置の記憶容量の大容量化に対する市場
要求が強く、記憶素子として使用されるメディアの高記
録密度化が強く要求され、そのために保磁力を増加させ
ることが要求されている。
メディアとしては、一般に、ドーナツ盤状のA1合金板
の表面に無電解めっき法でN1−P合金層が形成されて
なる非磁性の基板上に、Crからなる非磁性金属下地層
、 Co合金からなる強磁性金属磁性層、Cからなる保
護層をスパッタ法で順次成膜積層した構成のものが知ら
れている。
このようなメディアにおいて、その表面粗さはメディア
を構成する各層の支持体となる基板の表面粗さに左右さ
れるが、さらに、前記各層を成膜するときの基板温度に
大きく左右され、基板温度が高くなる程戒膜後のメディ
ア表面は滑らかとなり摩擦力が増大することが知られて
いる。
また、メディアの保磁力を増大させるためには、(a)
磁性層を形成するCo合金の組成を適切に選定すること
により磁性層の結晶磁気異方性を高める。
ら)磁性層の下地層であるCr層の膜厚を厚くして磁性
層の結晶性(配向成長)を高める。
(C)成膜時の基板温度を高くして、Cr下地層、 C
o合金磁性層の結晶性(配向成長)を高める。
(イ)成膜時の基板温度を高くして、磁性層を形成する
Co合金の微結晶粒内の不純物および成分元素の粒内偏
析を促進させる。
などの方法が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述のように、メディアの表面はメディアを構成する各
層を成膜するときの基板温度が高くなるにつれて滑らか
となり摩擦が大きくなり、低くなるにつれて粗面化して
低摩擦となる。現状では、実用に耐え得る低摩擦のメデ
ィアを得るためには、基板温度を200℃以下に抑える
ことが必要であった。
一方、メディアの保磁力は上述の各方法により増大させ
ることができるが、現状では基板温度200℃以下では
市場より要求されている13000eを超える保磁力を
有するメディアを安定して量産することはできない。例
えば、基板温度200℃では、Co−Ni−Cr合金か
らなる磁性層の場合10000e程度、 Co −Cr
−Ta合金からなる磁性層の場合12000e程度であ
り、基板温度を低くするにつれて保磁力は低下する。
上述のように、メディア表面を低摩擦化するためには基
板温度を200℃以下と低くする必要があり、メディア
の保磁力を高めるためには基板温度を200℃以上と高
くする必要があり、前述のような従来の方法では、市場
から要求されるレベルの低摩擦、高保磁力を有するメデ
ィアは得られない。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、低摩擦で、かつ、高保磁力のメディアを安定して量
産できる製造方法を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は、この発明によれば、非磁性基板上に非磁
性金属下地層1強磁性金属磁性層、硬質保護層をスパッ
タ法でこの順序に成膜し積層する工程を含む磁気記録媒
体の製造方法において、非磁性基板の温度を150℃以
上200℃以下の範囲内の温度に保持しかつこの非磁性
基板にバイアスを印加した状態で非磁性金属下地層およ
び強磁性金属磁性層をスパッタ法で成膜する方法とする
ことによって解決される。
〔作用〕
非磁性金属下地層および強磁性金属磁性層の成膜時に基
板に印加されるバイアスは両層の結晶性を改善し、かつ
、強磁性金属磁性層の微結晶粒内偏析を促進する作用が
あり、メディアの保磁力を高める効果が得られ、しかも
バイアス電圧が高くなる程その効果は大きくなる。従っ
て、基板温度を200℃以下の比較的低い温度に保持し
、基板にバイアスを印加した状態で前記両層を成膜する
ことにより、低摩擦で高保磁力を有するメディアを得る
ことが可能となる。
基板温度を低くすればする程メディア表面は低摩擦とな
るが、保磁力は低下してくる。従ってバイアス電圧をよ
り高くして保磁力を高めることが必要となる。ところが
、バイアス電圧を高くしていくとスパッタ電圧が不安定
となり、成膜が良好に行えなくなる。バイアス印加によ
り保磁力を増大させることには限度があり、したがって
基板温度をあまり低くすることはできない。
基板温度を150℃以上200℃以下の範囲内の温度に
保持し、かつ、適切なバイアス電圧を基板に印加した状
態で前記両層を成膜することにより、低摩擦で高保磁力
を有するメディアを安定して量産することが可能となる
〔実施例〕
へe合金円板をドーナツ盤状に内外径を加工し、表面を
研削、研磨により平坦に加工する。この表面に無電解め
っき法で厚さ約20μmのN+  P合金層を懲戒し、
約15μmの厚さまで研磨し、表面粗さが中心線平均粗
さllaで20人程度となるように鏡面研磨し、さらに
テクスチュアを施して表面粗さがRaで70人程度とな
るようにし、これをメディアの基板とする。
このようにして得られた基板を超精密洗浄した後、ホル
ダに装着し、第1図の概念図に示したようなインライン
スパッタ装置により、基板表面にCr下地層、 Co合
金磁性層、C保護層をDCマグネトロン方式のスパッタ
法で順次成膜する。
第2図はホルダおよびホルダを装置内で搬送する状態を
示す概念図で、第2図(a)はホルダを正面から見た図
であり、第2図(b)はホルダを側面から見た図を示す
。第2図において、ホルダ6は下端に設けられた車輪1
03により 装置内に敷設されているレール102上を
移動する。ホルダ6には複数個(図では9個の場合を示
す)の基板101が装着できるようになっており、ホル
ダ6の基板101の装着される部分は絶縁物104によ
り アースから絶縁されている。基板101へのバイア
ス印加は、装置外に設けられたDCバイアス電源(図示
はされていない)から、装置の側壁1に取り付けられた
電極導入ポート106 およびこれに接続されホルダ6
の表面と弾性を持って接触しホルダ6の移動につれてそ
の表面を摺動し得るバイアス印加シュウ12を介して、
ホルダ6の基板101の装着部分に電圧を印加すること
により行われる。
基板の装着されたホルダ6を第1図に示した仕込室2内
のレール(図示されてはいない)上にセットし、5 X
 10−’Torrの高真空にして、基板加熱ヒータ7
により基板を加熱する。基板が所定温度に達した後、仕
切りドア5aを開閉してホルダ6を成膜室3内へ搬送す
る。成膜室3内を10mTorrの^r雰囲気として、
ホルダ6を搬送しなからCrターゲット8.Co合金タ
ーゲット9.Cターゲット10を順次スパッタリングし
く基板上にCr下地層(膜厚1500A) 、 Co合
金磁性層(膜厚450人)C保護層(膜厚400人〉を
順次成膜し積層する。
C「下地層およびCo合金磁性層を成膜するときには、
側壁lの外部に設けられたDCバイアス電#i11より
側壁1に取り付けられた電極導入ポート(図示はしてな
い)とこれに接続されたバイアス印加シュウ12を介し
てホルダ6にバイアスを印加する。
電極導入ポートおよびバイアス印加シュウ12は複数個
(図では4個の場合を示す)設けられており、ホルダ6
の搬送につれてこれらのバイアス印加シュウ12が順次
接触することにより、成膜中をとおしてバイアスが途切
れないようにする。C保護層まで成膜された後、ホルダ
6は仕切りドア5bを開閉して取出室4に搬送され、取
出室4を大気圧とした後に装置より取り出し、成膜の完
了した基板をホルダ6より取りはずす。
上述のようにして、磁性層の組成をCo  saN、、
、Cr (数値は原子%を示す)とするメディアと、C
o  +1lJ−2Taとするメディアと二種類のメデ
ィアを作製した。また、成膜に際して、基板温度および
バイアス電圧を変化させて各種類についてこれらの条件
の異なるメディアを作製した。その際、基板温度は基板
の熱変形および基板表面のN1−P合金の磁化を考慮し
て最高300℃に抑え、バイアス電圧は一600v以上
になるとスパγり放電が不安定となるので一500vを
上限とした。
このようにして作製したメディアについて、成膜時の基
板温度、バイアス電圧とメディア表面粗さ、保磁力との
関係を調べた。
メディア表面粗さは、表面形状の相対負荷曲線の相対負
荷長さ10%におけるカッティング深さから相対負荷長
さ1%におけるカッティング深さを差し引いた値tpl
O−1で表示した。
調査の結果、メディア表面粗さは磁性層の組成には依存
しなかった。基板温度とメディア表面粗さとの関係をバ
イアス電圧をパラメータとして第3図に示す。また、バ
イアス電圧とメディア表面粗さとの関係を基板温度をパ
ラメータとして第4図に示す。第3図および第4図より
、バイアス印加の有無にかかわらず、基板温度が低くな
るにつれてメディア表面粗さは大きくなるが、バイアス
電圧が増加するにつれてその大きくなる度合が減少する
ことが判る。
また、メディア表面粗さとその動摩擦係数との間には第
7図に示す関係があることは知られている。第7図にお
いて、横軸はメディア表面粗さtplO−1を示し、縦
軸はメディアを磁気ヘッドが浮上しない程度の低速で回
転させ、磁気ヘッドをメディア表面上で1時間接触摺動
させたとき動摩擦係数μ60alhを示し、メディア表
面粗さが大きくなる程動摩擦係数μ6011111が小
さくなる関係が示されている。メディア表面を市場要求
を充たす程度に低摩擦とするためにはμ6゜sl+が約
0.5以下であることが必要とされ、第7図よりtpl
o−1は150人程程度上でなければならないことが判
る。従って第3図より 基板温度は200℃以下とする
ことが必要であることが判る。
次に、磁性層の組成がC0−5゜Ni −1s(:rで
あるメディアについて、基板温度と保磁力Hcとの関係
をバイアス電圧をパラメータとして第5図に示す。
第5図に見られるとおり、基板温度の上昇につれて保磁
力は増大する。また、バイアスを印加することにより同
一基板温度で保磁力を増加させることができ、しかも、
バイアス電圧が高い程その増加量は大きい。例えば、基
板温度200℃においては、バイアス電圧0■の場合保
磁力は約10500eであるが、バイアスを印加し、そ
の電圧を高めるにつれて保磁力は増大し、バイアス電圧
−500v印加することによ、り約16500eまで高
めることができる。しかもこの場合、第3図に見られる
ようにメチ4.フ表面粗さの変化は少ない。また、基板
温度150℃においては、バイアス電圧Ovの場合保磁
力は約9000eであるが、適切なバイアス電圧を印加
することにより、最低限必要なメディア表面粗さを維持
しながら保磁力を約14000eまで高めることができ
る。
また、磁性層の組成がCo  +zCr  aTaであ
るメディアについての基板温度と保磁力との関係をバイ
アス電圧をパラメータとして第6図に示すが、第5図と
同様の傾向の関係にあり、成膜時にバイアスを印加する
ことにより、比較的低い基板温度で高保磁力を実現する
ことができる。
かくして、成膜時の基板温度を150℃以上200℃以
下の範囲内の温度に保持し、かつ、Cr下地層。
C0合金磁性層の成膜時に基板に適切なバイアス電圧を
印加することにより、低摩擦で高保磁力を有するメディ
アを安定して量産することが可能となる。
以上の実施例においては、DCマグネトロン方式のスパ
ッタ法で成膜を行ったが、RFマグネトロン方式のスパ
ッタ法においてもバイアス印加は同様に有効である。ま
た、基板へのバイアスの印加方法は実施例の方法に限定
されるものではない。
さらに、保護層の材質もCに限定されないことは勿論で
ある。
〔発明の効果〕
この発明によれば、非磁性基板上に非磁性金属下地層1
強磁性金属磁性層をスパッタ法で成膜するに際し、基板
温度を150℃以上200℃以下の範囲内の温度に保持
し、基板にバイアスを印加した状態で成膜を行う。この
ようにバイアスを印加することにより、上述のような比
較的低い基板温度で成膜を行っても高保磁力が実現でき
るようになり、低摩擦で、かつ、高保磁力を有する磁気
記録媒体を安定して量産することが可能となり、固定磁
気記録装置の大容量化、高信頼化に対応することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に用いられたインラインス
パッタ装置の概念図、第2図はこの発明の一実施例にお
ける基板のホルダおよびホルダの搬送状態を示す概念図
、第3図は基板温度とメディア表面粗さとの関係をバイ
アス電圧をパラメータとして示す線図、第4図はバイア
ス電圧とメディア表面粗さとの関係を基板温度をパラメ
ータとして示す線図、第5図はCo−コoN+  v、
scr合金からなる磁性層を備えたメディアについて基
板温度と保磁力との関係をバイアス電圧をパラメータと
して示す線図、第6図はCo  +2Cr  *Ta合
金からなる磁性層を備えたメディアについて基板温度と
保磁力との関係をバイアス電圧をパラメータとして示す
線図、第7図はメディア表面粗さと動摩擦係数との関係
を示す線図である。 6 ホルダ、7 基板加熱ヒータ、8− Crターゲッ
ト、9− Co合金ターゲット、11− D Cバイア
ス電圧源、12  バイアス印加シュウ、101・基板
、第 図 (○) (b) 第 図 基板温度(℃) 第 図 バイアス電圧(v) 第 図 Co −5oNi−7,5cr −→−バイアス電圧0v −4−バイアス電圧−+00V −クー バイアス電圧−200V 基板温度(’C) 第 (5図 Co−+20r−2TO −トバイアス電圧0v −−バイアス電圧−+00V ベトバイアス電圧−200v 基板温It (’C) 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)非磁性基板上に非磁性金属下地層、強磁性金属磁性
    層、硬質保護層をスパッタ法でこの順序に成膜し積層す
    る工程を含む磁気記録媒体の製造方法において、非磁性
    基板の温度を150℃以上200℃以下の範囲内の温度
    に保持しかつこの非磁性基板にバイアスを印加した状態
    で非磁性金属下地層および強磁性金属磁性層をスパッタ
    法で成膜することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法
JP1266533A 1989-10-13 1989-10-13 磁気記録媒体の製造方法 Expired - Lifetime JP2581232B2 (ja)

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