JPH03127329A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法Info
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- JPH03127329A JPH03127329A JP26653389A JP26653389A JPH03127329A JP H03127329 A JPH03127329 A JP H03127329A JP 26653389 A JP26653389 A JP 26653389A JP 26653389 A JP26653389 A JP 26653389A JP H03127329 A JPH03127329 A JP H03127329A
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Landscapes
- Magnetic Record Carriers (AREA)
- Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、コンピュータなどの外部記憶装置として用
いられる固定磁気記録装置の記憶素子である磁気記録媒
体の製造方法に関する。
いられる固定磁気記録装置の記憶素子である磁気記録媒
体の製造方法に関する。
近年、コンピュータ、ワードプロセッサなどの発達に伴
って、その外部記憶装置として固定磁気記録装置−特に
小型の固定磁気記録装置−が普及してきている。
って、その外部記憶装置として固定磁気記録装置−特に
小型の固定磁気記録装置−が普及してきている。
固定磁気記録装置においては一般にCS S (Co−
ntact 5tart 5top)方式が採られる。
ntact 5tart 5top)方式が採られる。
磁気記録媒体(以下、単にメディアとも称する)は磁気
ヘッドと組み合わせて装置内に組み込まれ、磁気へラド
は装置駆動停止時には停止しているメディア表面に接触
して停止しており、装置駆動時(情報の記録・再生時)
には高速回転しているメディア表面上を僅かに浮上して
走行し、装置の駆動の開始時と中止時には過渡的にメデ
ィア表面と接触摺動する。従って、メディア表面は磁気
ヘッドの接触摺動が円滑に行われるように低摩擦となる
ように、しかも、停止中の磁気ヘッドの吸着が起きない
ように、適度に粗れていることが装置の耐久性、信頼性
を確保するために重要である。また、処理情報がますま
す多量になり、装置の記憶容量の大容量化に対する市場
要求が強く、記憶素子として使用されるメディアの高記
録密度化が強く要求され、そのために保磁力を増加させ
ることが要求されている。
ヘッドと組み合わせて装置内に組み込まれ、磁気へラド
は装置駆動停止時には停止しているメディア表面に接触
して停止しており、装置駆動時(情報の記録・再生時)
には高速回転しているメディア表面上を僅かに浮上して
走行し、装置の駆動の開始時と中止時には過渡的にメデ
ィア表面と接触摺動する。従って、メディア表面は磁気
ヘッドの接触摺動が円滑に行われるように低摩擦となる
ように、しかも、停止中の磁気ヘッドの吸着が起きない
ように、適度に粗れていることが装置の耐久性、信頼性
を確保するために重要である。また、処理情報がますま
す多量になり、装置の記憶容量の大容量化に対する市場
要求が強く、記憶素子として使用されるメディアの高記
録密度化が強く要求され、そのために保磁力を増加させ
ることが要求されている。
メディアとしては、一般に、ドーナツ盤状のA1合金板
の表面に無電解めっき法でN1−P合金層が形成されて
なる非磁性の基板上に、Crからなる非磁性金属下地層
、 Co合金からなる強磁性金属磁性層、Cからなる保
護層をスパッタ法で順次成膜積層した構成のものが知ら
れている。
の表面に無電解めっき法でN1−P合金層が形成されて
なる非磁性の基板上に、Crからなる非磁性金属下地層
、 Co合金からなる強磁性金属磁性層、Cからなる保
護層をスパッタ法で順次成膜積層した構成のものが知ら
れている。
このようなメディアにおいて、その表面粗さはメディア
を構成する各層の支持体となる基板の表面粗さに左右さ
れるが、さらに、前記各層を成膜するときの基板温度に
大きく左右され、基板温度が高くなる程戒膜後のメディ
ア表面は滑らかとなり摩擦力が増大することが知られて
いる。
を構成する各層の支持体となる基板の表面粗さに左右さ
れるが、さらに、前記各層を成膜するときの基板温度に
大きく左右され、基板温度が高くなる程戒膜後のメディ
ア表面は滑らかとなり摩擦力が増大することが知られて
いる。
また、メディアの保磁力を増大させるためには、(a)
磁性層を形成するCo合金の組成を適切に選定すること
により磁性層の結晶磁気異方性を高める。
磁性層を形成するCo合金の組成を適切に選定すること
により磁性層の結晶磁気異方性を高める。
ら)磁性層の下地層であるCr層の膜厚を厚くして磁性
層の結晶性(配向成長)を高める。
層の結晶性(配向成長)を高める。
(C)成膜時の基板温度を高くして、Cr下地層、 C
o合金磁性層の結晶性(配向成長)を高める。
o合金磁性層の結晶性(配向成長)を高める。
(イ)成膜時の基板温度を高くして、磁性層を形成する
Co合金の微結晶粒内の不純物および成分元素の粒内偏
析を促進させる。
Co合金の微結晶粒内の不純物および成分元素の粒内偏
析を促進させる。
などの方法が知られている。
上述のように、メディアの表面はメディアを構成する各
層を成膜するときの基板温度が高くなるにつれて滑らか
となり摩擦が大きくなり、低くなるにつれて粗面化して
低摩擦となる。現状では、実用に耐え得る低摩擦のメデ
ィアを得るためには、基板温度を200℃以下に抑える
ことが必要であった。
層を成膜するときの基板温度が高くなるにつれて滑らか
となり摩擦が大きくなり、低くなるにつれて粗面化して
低摩擦となる。現状では、実用に耐え得る低摩擦のメデ
ィアを得るためには、基板温度を200℃以下に抑える
ことが必要であった。
一方、メディアの保磁力は上述の各方法により増大させ
ることができるが、現状では基板温度200℃以下では
市場より要求されている13000eを超える保磁力を
有するメディアを安定して量産することはできない。例
えば、基板温度200℃では、Co−Ni−Cr合金か
らなる磁性層の場合10000e程度、 Co −Cr
−Ta合金からなる磁性層の場合12000e程度であ
り、基板温度を低くするにつれて保磁力は低下する。
ることができるが、現状では基板温度200℃以下では
市場より要求されている13000eを超える保磁力を
有するメディアを安定して量産することはできない。例
えば、基板温度200℃では、Co−Ni−Cr合金か
らなる磁性層の場合10000e程度、 Co −Cr
−Ta合金からなる磁性層の場合12000e程度であ
り、基板温度を低くするにつれて保磁力は低下する。
上述のように、メディア表面を低摩擦化するためには基
板温度を200℃以下と低くする必要があり、メディア
の保磁力を高めるためには基板温度を200℃以上と高
くする必要があり、前述のような従来の方法では、市場
から要求されるレベルの低摩擦、高保磁力を有するメデ
ィアは得られない。
板温度を200℃以下と低くする必要があり、メディア
の保磁力を高めるためには基板温度を200℃以上と高
くする必要があり、前述のような従来の方法では、市場
から要求されるレベルの低摩擦、高保磁力を有するメデ
ィアは得られない。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、低摩擦で、かつ、高保磁力のメディアを安定して量
産できる製造方法を提供することを課題とする。
て、低摩擦で、かつ、高保磁力のメディアを安定して量
産できる製造方法を提供することを課題とする。
上記の課題は、この発明によれば、非磁性基板上に非磁
性金属下地層1強磁性金属磁性層、硬質保護層をスパッ
タ法でこの順序に成膜し積層する工程を含む磁気記録媒
体の製造方法において、非磁性基板の温度を150℃以
上200℃以下の範囲内の温度に保持しかつこの非磁性
基板にバイアスを印加した状態で非磁性金属下地層およ
び強磁性金属磁性層をスパッタ法で成膜する方法とする
ことによって解決される。
性金属下地層1強磁性金属磁性層、硬質保護層をスパッ
タ法でこの順序に成膜し積層する工程を含む磁気記録媒
体の製造方法において、非磁性基板の温度を150℃以
上200℃以下の範囲内の温度に保持しかつこの非磁性
基板にバイアスを印加した状態で非磁性金属下地層およ
び強磁性金属磁性層をスパッタ法で成膜する方法とする
ことによって解決される。
非磁性金属下地層および強磁性金属磁性層の成膜時に基
板に印加されるバイアスは両層の結晶性を改善し、かつ
、強磁性金属磁性層の微結晶粒内偏析を促進する作用が
あり、メディアの保磁力を高める効果が得られ、しかも
バイアス電圧が高くなる程その効果は大きくなる。従っ
て、基板温度を200℃以下の比較的低い温度に保持し
、基板にバイアスを印加した状態で前記両層を成膜する
ことにより、低摩擦で高保磁力を有するメディアを得る
ことが可能となる。
板に印加されるバイアスは両層の結晶性を改善し、かつ
、強磁性金属磁性層の微結晶粒内偏析を促進する作用が
あり、メディアの保磁力を高める効果が得られ、しかも
バイアス電圧が高くなる程その効果は大きくなる。従っ
て、基板温度を200℃以下の比較的低い温度に保持し
、基板にバイアスを印加した状態で前記両層を成膜する
ことにより、低摩擦で高保磁力を有するメディアを得る
ことが可能となる。
基板温度を低くすればする程メディア表面は低摩擦とな
るが、保磁力は低下してくる。従ってバイアス電圧をよ
り高くして保磁力を高めることが必要となる。ところが
、バイアス電圧を高くしていくとスパッタ電圧が不安定
となり、成膜が良好に行えなくなる。バイアス印加によ
り保磁力を増大させることには限度があり、したがって
基板温度をあまり低くすることはできない。
るが、保磁力は低下してくる。従ってバイアス電圧をよ
り高くして保磁力を高めることが必要となる。ところが
、バイアス電圧を高くしていくとスパッタ電圧が不安定
となり、成膜が良好に行えなくなる。バイアス印加によ
り保磁力を増大させることには限度があり、したがって
基板温度をあまり低くすることはできない。
基板温度を150℃以上200℃以下の範囲内の温度に
保持し、かつ、適切なバイアス電圧を基板に印加した状
態で前記両層を成膜することにより、低摩擦で高保磁力
を有するメディアを安定して量産することが可能となる
。
保持し、かつ、適切なバイアス電圧を基板に印加した状
態で前記両層を成膜することにより、低摩擦で高保磁力
を有するメディアを安定して量産することが可能となる
。
へe合金円板をドーナツ盤状に内外径を加工し、表面を
研削、研磨により平坦に加工する。この表面に無電解め
っき法で厚さ約20μmのN+ P合金層を懲戒し、
約15μmの厚さまで研磨し、表面粗さが中心線平均粗
さllaで20人程度となるように鏡面研磨し、さらに
テクスチュアを施して表面粗さがRaで70人程度とな
るようにし、これをメディアの基板とする。
研削、研磨により平坦に加工する。この表面に無電解め
っき法で厚さ約20μmのN+ P合金層を懲戒し、
約15μmの厚さまで研磨し、表面粗さが中心線平均粗
さllaで20人程度となるように鏡面研磨し、さらに
テクスチュアを施して表面粗さがRaで70人程度とな
るようにし、これをメディアの基板とする。
このようにして得られた基板を超精密洗浄した後、ホル
ダに装着し、第1図の概念図に示したようなインライン
スパッタ装置により、基板表面にCr下地層、 Co合
金磁性層、C保護層をDCマグネトロン方式のスパッタ
法で順次成膜する。
ダに装着し、第1図の概念図に示したようなインライン
スパッタ装置により、基板表面にCr下地層、 Co合
金磁性層、C保護層をDCマグネトロン方式のスパッタ
法で順次成膜する。
第2図はホルダおよびホルダを装置内で搬送する状態を
示す概念図で、第2図(a)はホルダを正面から見た図
であり、第2図(b)はホルダを側面から見た図を示す
。第2図において、ホルダ6は下端に設けられた車輪1
03により 装置内に敷設されているレール102上を
移動する。ホルダ6には複数個(図では9個の場合を示
す)の基板101が装着できるようになっており、ホル
ダ6の基板101の装着される部分は絶縁物104によ
り アースから絶縁されている。基板101へのバイア
ス印加は、装置外に設けられたDCバイアス電源(図示
はされていない)から、装置の側壁1に取り付けられた
電極導入ポート106 およびこれに接続されホルダ6
の表面と弾性を持って接触しホルダ6の移動につれてそ
の表面を摺動し得るバイアス印加シュウ12を介して、
ホルダ6の基板101の装着部分に電圧を印加すること
により行われる。
示す概念図で、第2図(a)はホルダを正面から見た図
であり、第2図(b)はホルダを側面から見た図を示す
。第2図において、ホルダ6は下端に設けられた車輪1
03により 装置内に敷設されているレール102上を
移動する。ホルダ6には複数個(図では9個の場合を示
す)の基板101が装着できるようになっており、ホル
ダ6の基板101の装着される部分は絶縁物104によ
り アースから絶縁されている。基板101へのバイア
ス印加は、装置外に設けられたDCバイアス電源(図示
はされていない)から、装置の側壁1に取り付けられた
電極導入ポート106 およびこれに接続されホルダ6
の表面と弾性を持って接触しホルダ6の移動につれてそ
の表面を摺動し得るバイアス印加シュウ12を介して、
ホルダ6の基板101の装着部分に電圧を印加すること
により行われる。
基板の装着されたホルダ6を第1図に示した仕込室2内
のレール(図示されてはいない)上にセットし、5 X
10−’Torrの高真空にして、基板加熱ヒータ7
により基板を加熱する。基板が所定温度に達した後、仕
切りドア5aを開閉してホルダ6を成膜室3内へ搬送す
る。成膜室3内を10mTorrの^r雰囲気として、
ホルダ6を搬送しなからCrターゲット8.Co合金タ
ーゲット9.Cターゲット10を順次スパッタリングし
く基板上にCr下地層(膜厚1500A) 、 Co合
金磁性層(膜厚450人)C保護層(膜厚400人〉を
順次成膜し積層する。
のレール(図示されてはいない)上にセットし、5 X
10−’Torrの高真空にして、基板加熱ヒータ7
により基板を加熱する。基板が所定温度に達した後、仕
切りドア5aを開閉してホルダ6を成膜室3内へ搬送す
る。成膜室3内を10mTorrの^r雰囲気として、
ホルダ6を搬送しなからCrターゲット8.Co合金タ
ーゲット9.Cターゲット10を順次スパッタリングし
く基板上にCr下地層(膜厚1500A) 、 Co合
金磁性層(膜厚450人)C保護層(膜厚400人〉を
順次成膜し積層する。
C「下地層およびCo合金磁性層を成膜するときには、
側壁lの外部に設けられたDCバイアス電#i11より
側壁1に取り付けられた電極導入ポート(図示はしてな
い)とこれに接続されたバイアス印加シュウ12を介し
てホルダ6にバイアスを印加する。
側壁lの外部に設けられたDCバイアス電#i11より
側壁1に取り付けられた電極導入ポート(図示はしてな
い)とこれに接続されたバイアス印加シュウ12を介し
てホルダ6にバイアスを印加する。
電極導入ポートおよびバイアス印加シュウ12は複数個
(図では4個の場合を示す)設けられており、ホルダ6
の搬送につれてこれらのバイアス印加シュウ12が順次
接触することにより、成膜中をとおしてバイアスが途切
れないようにする。C保護層まで成膜された後、ホルダ
6は仕切りドア5bを開閉して取出室4に搬送され、取
出室4を大気圧とした後に装置より取り出し、成膜の完
了した基板をホルダ6より取りはずす。
(図では4個の場合を示す)設けられており、ホルダ6
の搬送につれてこれらのバイアス印加シュウ12が順次
接触することにより、成膜中をとおしてバイアスが途切
れないようにする。C保護層まで成膜された後、ホルダ
6は仕切りドア5bを開閉して取出室4に搬送され、取
出室4を大気圧とした後に装置より取り出し、成膜の完
了した基板をホルダ6より取りはずす。
上述のようにして、磁性層の組成をCo saN、、
、Cr (数値は原子%を示す)とするメディアと、C
o +1lJ−2Taとするメディアと二種類のメデ
ィアを作製した。また、成膜に際して、基板温度および
バイアス電圧を変化させて各種類についてこれらの条件
の異なるメディアを作製した。その際、基板温度は基板
の熱変形および基板表面のN1−P合金の磁化を考慮し
て最高300℃に抑え、バイアス電圧は一600v以上
になるとスパγり放電が不安定となるので一500vを
上限とした。
、Cr (数値は原子%を示す)とするメディアと、C
o +1lJ−2Taとするメディアと二種類のメデ
ィアを作製した。また、成膜に際して、基板温度および
バイアス電圧を変化させて各種類についてこれらの条件
の異なるメディアを作製した。その際、基板温度は基板
の熱変形および基板表面のN1−P合金の磁化を考慮し
て最高300℃に抑え、バイアス電圧は一600v以上
になるとスパγり放電が不安定となるので一500vを
上限とした。
このようにして作製したメディアについて、成膜時の基
板温度、バイアス電圧とメディア表面粗さ、保磁力との
関係を調べた。
板温度、バイアス電圧とメディア表面粗さ、保磁力との
関係を調べた。
メディア表面粗さは、表面形状の相対負荷曲線の相対負
荷長さ10%におけるカッティング深さから相対負荷長
さ1%におけるカッティング深さを差し引いた値tpl
O−1で表示した。
荷長さ10%におけるカッティング深さから相対負荷長
さ1%におけるカッティング深さを差し引いた値tpl
O−1で表示した。
調査の結果、メディア表面粗さは磁性層の組成には依存
しなかった。基板温度とメディア表面粗さとの関係をバ
イアス電圧をパラメータとして第3図に示す。また、バ
イアス電圧とメディア表面粗さとの関係を基板温度をパ
ラメータとして第4図に示す。第3図および第4図より
、バイアス印加の有無にかかわらず、基板温度が低くな
るにつれてメディア表面粗さは大きくなるが、バイアス
電圧が増加するにつれてその大きくなる度合が減少する
ことが判る。
しなかった。基板温度とメディア表面粗さとの関係をバ
イアス電圧をパラメータとして第3図に示す。また、バ
イアス電圧とメディア表面粗さとの関係を基板温度をパ
ラメータとして第4図に示す。第3図および第4図より
、バイアス印加の有無にかかわらず、基板温度が低くな
るにつれてメディア表面粗さは大きくなるが、バイアス
電圧が増加するにつれてその大きくなる度合が減少する
ことが判る。
また、メディア表面粗さとその動摩擦係数との間には第
7図に示す関係があることは知られている。第7図にお
いて、横軸はメディア表面粗さtplO−1を示し、縦
軸はメディアを磁気ヘッドが浮上しない程度の低速で回
転させ、磁気ヘッドをメディア表面上で1時間接触摺動
させたとき動摩擦係数μ60alhを示し、メディア表
面粗さが大きくなる程動摩擦係数μ6011111が小
さくなる関係が示されている。メディア表面を市場要求
を充たす程度に低摩擦とするためにはμ6゜sl+が約
0.5以下であることが必要とされ、第7図よりtpl
o−1は150人程程度上でなければならないことが判
る。従って第3図より 基板温度は200℃以下とする
ことが必要であることが判る。
7図に示す関係があることは知られている。第7図にお
いて、横軸はメディア表面粗さtplO−1を示し、縦
軸はメディアを磁気ヘッドが浮上しない程度の低速で回
転させ、磁気ヘッドをメディア表面上で1時間接触摺動
させたとき動摩擦係数μ60alhを示し、メディア表
面粗さが大きくなる程動摩擦係数μ6011111が小
さくなる関係が示されている。メディア表面を市場要求
を充たす程度に低摩擦とするためにはμ6゜sl+が約
0.5以下であることが必要とされ、第7図よりtpl
o−1は150人程程度上でなければならないことが判
る。従って第3図より 基板温度は200℃以下とする
ことが必要であることが判る。
次に、磁性層の組成がC0−5゜Ni −1s(:rで
あるメディアについて、基板温度と保磁力Hcとの関係
をバイアス電圧をパラメータとして第5図に示す。
あるメディアについて、基板温度と保磁力Hcとの関係
をバイアス電圧をパラメータとして第5図に示す。
第5図に見られるとおり、基板温度の上昇につれて保磁
力は増大する。また、バイアスを印加することにより同
一基板温度で保磁力を増加させることができ、しかも、
バイアス電圧が高い程その増加量は大きい。例えば、基
板温度200℃においては、バイアス電圧0■の場合保
磁力は約10500eであるが、バイアスを印加し、そ
の電圧を高めるにつれて保磁力は増大し、バイアス電圧
−500v印加することによ、り約16500eまで高
めることができる。しかもこの場合、第3図に見られる
ようにメチ4.フ表面粗さの変化は少ない。また、基板
温度150℃においては、バイアス電圧Ovの場合保磁
力は約9000eであるが、適切なバイアス電圧を印加
することにより、最低限必要なメディア表面粗さを維持
しながら保磁力を約14000eまで高めることができ
る。
力は増大する。また、バイアスを印加することにより同
一基板温度で保磁力を増加させることができ、しかも、
バイアス電圧が高い程その増加量は大きい。例えば、基
板温度200℃においては、バイアス電圧0■の場合保
磁力は約10500eであるが、バイアスを印加し、そ
の電圧を高めるにつれて保磁力は増大し、バイアス電圧
−500v印加することによ、り約16500eまで高
めることができる。しかもこの場合、第3図に見られる
ようにメチ4.フ表面粗さの変化は少ない。また、基板
温度150℃においては、バイアス電圧Ovの場合保磁
力は約9000eであるが、適切なバイアス電圧を印加
することにより、最低限必要なメディア表面粗さを維持
しながら保磁力を約14000eまで高めることができ
る。
また、磁性層の組成がCo +zCr aTaであ
るメディアについての基板温度と保磁力との関係をバイ
アス電圧をパラメータとして第6図に示すが、第5図と
同様の傾向の関係にあり、成膜時にバイアスを印加する
ことにより、比較的低い基板温度で高保磁力を実現する
ことができる。
るメディアについての基板温度と保磁力との関係をバイ
アス電圧をパラメータとして第6図に示すが、第5図と
同様の傾向の関係にあり、成膜時にバイアスを印加する
ことにより、比較的低い基板温度で高保磁力を実現する
ことができる。
かくして、成膜時の基板温度を150℃以上200℃以
下の範囲内の温度に保持し、かつ、Cr下地層。
下の範囲内の温度に保持し、かつ、Cr下地層。
C0合金磁性層の成膜時に基板に適切なバイアス電圧を
印加することにより、低摩擦で高保磁力を有するメディ
アを安定して量産することが可能となる。
印加することにより、低摩擦で高保磁力を有するメディ
アを安定して量産することが可能となる。
以上の実施例においては、DCマグネトロン方式のスパ
ッタ法で成膜を行ったが、RFマグネトロン方式のスパ
ッタ法においてもバイアス印加は同様に有効である。ま
た、基板へのバイアスの印加方法は実施例の方法に限定
されるものではない。
ッタ法で成膜を行ったが、RFマグネトロン方式のスパ
ッタ法においてもバイアス印加は同様に有効である。ま
た、基板へのバイアスの印加方法は実施例の方法に限定
されるものではない。
さらに、保護層の材質もCに限定されないことは勿論で
ある。
ある。
この発明によれば、非磁性基板上に非磁性金属下地層1
強磁性金属磁性層をスパッタ法で成膜するに際し、基板
温度を150℃以上200℃以下の範囲内の温度に保持
し、基板にバイアスを印加した状態で成膜を行う。この
ようにバイアスを印加することにより、上述のような比
較的低い基板温度で成膜を行っても高保磁力が実現でき
るようになり、低摩擦で、かつ、高保磁力を有する磁気
記録媒体を安定して量産することが可能となり、固定磁
気記録装置の大容量化、高信頼化に対応することが可能
となる。
強磁性金属磁性層をスパッタ法で成膜するに際し、基板
温度を150℃以上200℃以下の範囲内の温度に保持
し、基板にバイアスを印加した状態で成膜を行う。この
ようにバイアスを印加することにより、上述のような比
較的低い基板温度で成膜を行っても高保磁力が実現でき
るようになり、低摩擦で、かつ、高保磁力を有する磁気
記録媒体を安定して量産することが可能となり、固定磁
気記録装置の大容量化、高信頼化に対応することが可能
となる。
第1図はこの発明の一実施例に用いられたインラインス
パッタ装置の概念図、第2図はこの発明の一実施例にお
ける基板のホルダおよびホルダの搬送状態を示す概念図
、第3図は基板温度とメディア表面粗さとの関係をバイ
アス電圧をパラメータとして示す線図、第4図はバイア
ス電圧とメディア表面粗さとの関係を基板温度をパラメ
ータとして示す線図、第5図はCo−コoN+ v、
scr合金からなる磁性層を備えたメディアについて基
板温度と保磁力との関係をバイアス電圧をパラメータと
して示す線図、第6図はCo +2Cr *Ta合
金からなる磁性層を備えたメディアについて基板温度と
保磁力との関係をバイアス電圧をパラメータとして示す
線図、第7図はメディア表面粗さと動摩擦係数との関係
を示す線図である。 6 ホルダ、7 基板加熱ヒータ、8− Crターゲッ
ト、9− Co合金ターゲット、11− D Cバイア
ス電圧源、12 バイアス印加シュウ、101・基板
、第 図 (○) (b) 第 図 基板温度(℃) 第 図 バイアス電圧(v) 第 図 Co −5oNi−7,5cr −→−バイアス電圧0v −4−バイアス電圧−+00V −クー バイアス電圧−200V 基板温度(’C) 第 (5図 Co−+20r−2TO −トバイアス電圧0v −−バイアス電圧−+00V ベトバイアス電圧−200v 基板温It (’C) 図
パッタ装置の概念図、第2図はこの発明の一実施例にお
ける基板のホルダおよびホルダの搬送状態を示す概念図
、第3図は基板温度とメディア表面粗さとの関係をバイ
アス電圧をパラメータとして示す線図、第4図はバイア
ス電圧とメディア表面粗さとの関係を基板温度をパラメ
ータとして示す線図、第5図はCo−コoN+ v、
scr合金からなる磁性層を備えたメディアについて基
板温度と保磁力との関係をバイアス電圧をパラメータと
して示す線図、第6図はCo +2Cr *Ta合
金からなる磁性層を備えたメディアについて基板温度と
保磁力との関係をバイアス電圧をパラメータとして示す
線図、第7図はメディア表面粗さと動摩擦係数との関係
を示す線図である。 6 ホルダ、7 基板加熱ヒータ、8− Crターゲッ
ト、9− Co合金ターゲット、11− D Cバイア
ス電圧源、12 バイアス印加シュウ、101・基板
、第 図 (○) (b) 第 図 基板温度(℃) 第 図 バイアス電圧(v) 第 図 Co −5oNi−7,5cr −→−バイアス電圧0v −4−バイアス電圧−+00V −クー バイアス電圧−200V 基板温度(’C) 第 (5図 Co−+20r−2TO −トバイアス電圧0v −−バイアス電圧−+00V ベトバイアス電圧−200v 基板温It (’C) 図
Claims (1)
- 1)非磁性基板上に非磁性金属下地層、強磁性金属磁性
層、硬質保護層をスパッタ法でこの順序に成膜し積層す
る工程を含む磁気記録媒体の製造方法において、非磁性
基板の温度を150℃以上200℃以下の範囲内の温度
に保持しかつこの非磁性基板にバイアスを印加した状態
で非磁性金属下地層および強磁性金属磁性層をスパッタ
法で成膜することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1266533A JP2581232B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1266533A JP2581232B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03127329A true JPH03127329A (ja) | 1991-05-30 |
JP2581232B2 JP2581232B2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=17432199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1266533A Expired - Lifetime JP2581232B2 (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581232B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6227453A (ja) * | 1985-07-30 | 1987-02-05 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
JPS6379968A (ja) * | 1986-09-24 | 1988-04-09 | Fuji Electric Co Ltd | 磁気記録媒体の製造方法 |
JPS6484436A (en) * | 1987-09-25 | 1989-03-29 | Fuji Electric Co Ltd | Production of magnetic recording medium |
JPH02161617A (ja) * | 1988-03-15 | 1990-06-21 | Ulvac Corp | 面内記録型磁気記録体の製造方法 |
JPH0354723A (ja) * | 1989-04-04 | 1991-03-08 | Mitsubishi Kasei Corp | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-10-13 JP JP1266533A patent/JP2581232B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6227453A (ja) * | 1985-07-30 | 1987-02-05 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
JPS6379968A (ja) * | 1986-09-24 | 1988-04-09 | Fuji Electric Co Ltd | 磁気記録媒体の製造方法 |
JPS6484436A (en) * | 1987-09-25 | 1989-03-29 | Fuji Electric Co Ltd | Production of magnetic recording medium |
JPH02161617A (ja) * | 1988-03-15 | 1990-06-21 | Ulvac Corp | 面内記録型磁気記録体の製造方法 |
JPH0354723A (ja) * | 1989-04-04 | 1991-03-08 | Mitsubishi Kasei Corp | 磁気記録媒体及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2581232B2 (ja) | 1997-02-12 |
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