JPH03121764A - 総型加工方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ワークの端面に断面円弧形または断面楕円弧
形の曲面を総型加工するための総型加工方法および装置
に関する。

「従来の技術」 例えば、板状のワークの端面を、断面円弧状等に面取り
加工を行なう場合、従来では第５図および第６図に示す
ように、所望の被削面曲率に等しい断面形状を有する総
型砥石Ｓを用い、この総型Ｓを回転しつつ、外周研削面
ＳＡにワークＷの端面を研削面ＳＡの接線方向に向けて
当接させ、ワークＷを長手方向に往復動させつつ総型加
工を行なう方法が採られている。

「発明が解決しようとする課題」 ところが、上記の総型加工方法では、総型砥石Ｓの接線
方向とワークＷの送り方向が平行で、砥粒の被削面に対
する切り込み方向はワーク送りの往路と復路で常に同じ
であるため、ワーク端面にはその長手方向に深い条痕が
形成されやすく、仕上げ面粗さを高めにくい問題があっ
た。

また、断面の曲率が異なるワークＷにはそれぞれ別個の
総攬砥石Ｓが必要であるから、多品種牛生産の場合には
コストがかかるという欠点も有していた。

「課題を解決するための手段」 本発明は上記課題を解決するためになされたもので、ま
ず本発明に係わる総型加工方法は、断面凹円弧状に形成
された総攬砥石の外周研削面に、ワークの端面をその長
手方向と前記総攬砥石の接線方向とが所定角度をなすよ
うに当接させ、前記ワークを前記長手方向に移動させつ
つ、総攬砥石をその軸線回りに回転させることを特徴と
する。

また、本発明の総型加工装置は、ワークを支持しその長
手方向に移動させるワーク移動機構と、外周研削面が断
面凹円弧状をなす総攬砥石を支持しこの総攬砥石をその
軸線回りに回転させる砥石回転機構とを、前記ワークの
研削すべき端面を総攬砥石の外周研削面に当接させた状
態でワークの長手方向と総攬砥石の接線とがなす角度を
変更可能とする交差角度調整機構を介して基台に取り付
けたことを特徴としている。

「作用」 この総型加工方法および装置によれば、ワークの送り方
向と総攬砥石の接線方向とを一定の角度を以て交差させ
て研削を行なうため、ワーク送りの往路と復路では被削
面に対する砥粒の切り込み方向が異なり、互いの条痕を
消去しあう。これにより加工後には条痕が残りに＜＜、
仕上げ面粗さを格段に高めることができる。

また、総攬砥石の接線方向とワークの軸線方向とがなす
交差角度を変更することにより、同一の総攬砥石を用い
て、長軸および短軸の比率が異なる多種のワークの端面
加工が行なえる。

「実施例」 第１図および第２図は、本発明に係わる総型加工装置の
一実施例を示す正面図および右側面図である。

図中符号１は床面に設置された直方体状の基台で、この
基台１の後部中央上面には垂直な支柱２が取り付けられ
ている。また基台１の上面には前後方向に向けて曵数の
スライドレール３が固定され、これらスライドレール３
の上に台板４が前後方向移動可能に取り付けられ、さら
にスライドレール３に沿う任意位置で台板４を固定する
固定機構（図示時）が設けられている。

台板４の上面には、左右方向に長く左右端が起立した水
平なカバー５が取り付けられ、台板４に内蔵された駆動
機溝によって左右方向に往復動されるようになっている
。

このカバー５の上面には、左右方向に向けて平板状のマ
グネ、トチャック６が水平に固定され、その上にワーク
Ｗが任意の位置および向きで吸着固定される。なお、図
示したワークＷは、上端に細長い被研削部を有する直方
体状をなしている。

一方、支柱２の中央部には砥石回転機構１１が高さ調節
可能に取り付けられている。この砥石回転機構１１は、
前向きに水平に突き出された砥石軸１２を、内蔵したモ
ータ（図示時）により回転するもので、この砥石軸１２
の先端には総攬砥石Ｓを固定するフランジ（図示時）が
形成されている。

次に、上記装置を用いた総型加工方法を説明する。まず
、ワークＷの位置および向きを調節してマグネットチャ
ック６で固定したうえ、スライドレール３に沿って台板
４を前後方向に位置調節する。さらに砥石回転機構１１
の高さを調節し、総攬砥石Ｓの周面にワークＷの被研削
部を第３図および第４図に示すように交差させた状態で
所望の圧力で当接させる。

この状態で、総攬砥石Ｓの水平接線とワークＷの軸線と
がなす交差角度α０は、総攬砥石Ｓの外周研削面をワー
クＷの長手方向に見た場合に所望の曲面形状となるよう
に設定される。なお、総攬砥石Ｓの外周研削面の断面形
状は円弧形、楕円弧形、その他の曲面形状のいずれでも
よく、例えば、研削面を断面楕円弧形に形成しておき、
被削面を完全な断面円弧形に仕上げることも可能である
。

次に、フィーダを作動させてワークＷを左右方向に往復
動させつつ、砥石回転機構１１を作動させて総攬砥石Ｓ
を回転する。すると第３図に示すように、送り往路（イ
）におけるワーク送り速度ベクトルＶＷと総型砥石Ｓの
周速度ベクトルＶｓとの合成による砥粒の切り込み速度
ベクトル■、は、送り復路（ロ）における切り込み速度
ベクトル■。

と方向が異なり、それぞれの条痕は交差して消しあう。

したがって加工後に条痕が残りに（く、従来法に比して
仕上げ面粗さを格段に高めることができる。なお、前記
ベクトル■１とベクトルＶ。

とがなす角度は仕上げ面粗さが低下しない値以上に設定
すべきである。

また、この総則加工方法では、交差角度αを変更するこ
とにより、同一の総型砥石Ｓを用いて長軸および短軸の
比率が異なる多種のワークＷの端面加工が行なえるため
、多品種少生産の場合にも総型砥石Ｓの在庫が少なくて
済み、その分のコスト低減が図れる。

さらに、マグネットチャック６と砥石回転機構１１とを
同一の基台ｌに取り付けているため、通例のようにこれ
らを別個に設置した構成に比して、ワークＷと総型砥石
Ｓとの相対位置精度を高めることができ、研削精度向上
が図れる。

なお、本発明は上記実施例のみに限られるものではなく
、必要に応じて各部の構成を適宜変更してよいのは勿論
であるし、ワークの形状は図示したワークＷに限るもの
ではない。

「発明の効果」 以上説明したように、本発明に係わる総則加工方法およ
び装置によれば、ワークの送り方向と総型砥石の接線方
向とに一定の角度をつけて研削するため、ワーク送りの
往路と復路ではワークの被削面に対する砥粒の切り込み
方向が異なり、互いの条痕を消去しあう。したがって、
加工後には条痕が残りに＜＜、仕上げ面粗さを格段に向
上することができる。

また、総型砥石の接線方向とワークの軸線方向とがなす
交差角度を調節することにより、同一の総型砥石を用い
て、長軸および短軸の比率が異なる多種のワークの端面
加工が行なえるため、多品種少生産の場合にも総型砥石
の在庫が少な（て済み、コスト低減が図れる利点も有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明に係わる総室加工装置の一
実施例を示す正面図および右側面図、第３図および第４
図は本発明の詳細な説明図、第５図および第６図は従来
の総則加工方法の説明図である。 第３図 第４図 Ｗ・・・ワーク、Ｓ・・・総型砥石、■・・・基台、２
・・・支柱、３・・・前後スライドレール、４・・・台
板、５・・・カバー　６・・・マグネットチャック、１
１・・・砥石回転機構、１２・・・砥石軸。 第５図 第６図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）断面凹円弧状に形成された総型砥石の外周研削面
   に、ワークの端面をその長手方向と前記総型砥石の接線
   方向とが所定角度をなすように当接させ、前記ワークを
   前記長手方向に移動させつつ、総型砥石をその軸線回り
   に回転させることを特徴とする総型加工方法。
2. （２）ワークを支持しその長手方向に移動させるワーク
   移動機構と、外周研削面が断面凹円弧状をなす総型砥石
   を支持しこの総型砥石をその軸線回りに回転させる砥石
   回転機構とを、前記ワークの研削すべき端面を総型砥石
   の外周研削面に当接させた状態でワークの長手方向と総
   型砥石の接線とがなす角度を変更可能とする交差角度調
   節機構を介して基台に取り付けたことを特徴とする総型
   加工装置。