JPH03121159A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH03121159A
JPH03121159A JP25795489A JP25795489A JPH03121159A JP H03121159 A JPH03121159 A JP H03121159A JP 25795489 A JP25795489 A JP 25795489A JP 25795489 A JP25795489 A JP 25795489A JP H03121159 A JPH03121159 A JP H03121159A
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polyphenylene ether
polyphenylene
sulfide
polyphenylene sulfide
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浅川 丈夫
Riichi Kato
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、耐溶剤性、耐熱性および靭性に優れた新規な
樹脂組成物に関し、さらに詳しくはアミノ基を含有する
ポリフェニレンスルフィドと官能化ポリフェニレンエー
テルからなる樹脂組成物に関する。
〈従来の技術〉 ポリフェニレンスルフィドは、耐溶剤性、耐熱性、電気
特性、成形性等が優れた樹脂として知られており、近年
注目されている樹脂である。ポリフェニレンスルフィド
はガラス繊維、炭素繊維などの繊維強化剤、タルク、ク
レー、マイカなどの無機充填剤との複合化により上記の
性能、なかでも耐熱性を大きく向上させる事ができる。
しがしながらポリフェニレンスルフィドそのものは靭性
がなく脆く、また、ガラス繊維などを充填しない状態で
は加熱たわみ温度も105℃と低く、耐熱性も不足して
いる。 一方、2,6−ジアルキルフェノール、特に、
2,6−シメチルフエノールの重縮合体に代表されるポ
リフェニレンエーテルは、耐熱性、機械的強度、電気特
性等に優れた樹脂であり、エンジニアリングプラスチッ
クとして有用な高分子材料である。しかしながら、ポリ
フェニレンエーテルは耐溶剤性に劣り、さらには成形性
が悪いという大きな欠点を有することはよく知られてい
る。
ポリフェニレンスルフィドとポリフェニレンエーテルの
各々の欠点を補い、優れた特徴を生かすため、これら二
つの樹脂をブレンドすることはよく行われている。
例えば、ポリフェニレンエーテル、(2,6−シメチル
フエノール重合体)の成形性を改良するための技術とし
て、特公昭56−34032号でポリフェニレンスルフ
ィドをブレンドする技術が開示されている。
しかしながら、成形性の改良効果は見られるものの、ポ
リフェニレンエーテルの低い耐溶剤性のために、得られ
るブレンド材の耐溶剤性も低下するという問題点を有し
ている。
また、ポリフェニレンエーテル、(2,3,6−トリメ
チルフエノールと2.6−シメチルフエノールを重縮合
して得られる共重合ポリフェニレンエーテル)の耐溶剤
性を改良するための技術として、特開昭64−2485
0号でポリフェニレンスルフィドをブレンドする技術が
開示されている。
しかしながら、耐溶剤性の改良効果は若干見られるもの
の、ポリフェニレンスルフィドの低い靭性のために、得
られるブレンド材の靭性も低下するという問題点を有し
ている。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、アミノ基を含有するポリフェニレンスルフィ
ドと官能化ポリフェニレンエーテルをブレンドすること
により、二つの樹脂の相溶性を高め、また耐溶剤性につ
いても化学的変性がなされていない系よりも更に高めら
れた、上記従来技術の課題を解消したポリフェニレンス
ルフィドとポリフェニレンエーテルのブレンド材を提供
するものである。
く課題を解決するための手段〉 本発明は、(a)アミノ基を0.1〜10mol%含有
するポリフェニレンスルフィドと(b)ポリフェニレン
エーテル重合体を、 一般式 %式% (式中Xは−F、−Cl、−Br、−1、−〇−Rまた
は−COOR2であり、Qは 1 ゝ −COOR−CONH−NHまたは 5ゝ          2ゝ      2′−OH
であり、RRRは水素原子、1 1’   2’   5 〜6個の炭素原子からなるアルキル基、またはアリール
基であり、RRは1〜10個の炭素3゛4 原子からなる炭化水素残基である。但し、M−CO−X
とQとは同時に−COOHとならない。また、Zは、1
〜6個の炭素原子からなる二価の炭化水素残基であり、
mは0または1を示す。)で示される化合物で変性して
得られる官能化ポリフェニレンエーテルからなる耐溶剤
性、耐熱性および靭性に優れた新規な樹脂組成物にある
本発明で使用されるポリフェニレンスルフィドのアミノ
基の含有量は0.1〜10mol%が好ましい。特に好
ましくは0.1〜3 mol%である。ポリフェニレン
スルフィドのアミノ基含有量が0.1mol%未満では
、ポリフェニレンスルフィドにアミノ基を含有させる効
果がなく、また10a+o1%を超えると機械的強度の
低下が見られ、好ましくない。
本発明で使用されるポリフェニレンスルフィドはその構
成単位としてベラ−s →−を70モル%以上含有して
いる必要がある。構成単位が30モル%未満であれば、
m−フェニレンスルフィドスルホン単位+802−@−
8?    フェニレンスルフィドケトン単位+co−
@)−s f   、フェニレンスルフィドエーテル単
位÷矩升0−@−S?かえない。 ポリフェニレンスル
フィドのポリマー中に含まれるアミノ基の含有量をaキ
j定する方法としてイオンクロマト法が挙げられる。こ
の方法は、ポリフェニレンスルフィド粉末を酸素フラス
コ中で燃焼し、アミノ基を酸化してNO−イ第ンにした
後、イオンクロマトで測定するものである。イオンクロ
マトでの操作条件を以下に示す。
カラム  TSKgel  IC−Anion−PW 
 (5cm本4.6mm  l  、  D)移動相 
 1.3mMグルコン酸カリウム−1,3a+Mホウ砂
−30mMホウ酸−10%アセトニトリル−0,5%グ
リセリン 流  速    1.11m1/rnin力ラム温度 
 30℃ 検出器  電気電導度検出器 GAIN     100 本操作条件によると、リテンション タイムが4.5分
(共存イオンの影響により多少異なる)にNO−のピー
クが出るので計算により吸光度を求め、検量線によりN
o  −濃度を求めることができる。
また、本発明で使用されるポリフェニレンスルフィドの
溶融粘度は1000〜100000ポアズが好ましい。
特に好ましくは1000〜30000ポアズである。ポ
リフェニレンスルフィドの溶融粘度が1000ポアズ未
満では機械的強度が低下し、好ましくなく、また100
000ポアズを超えると粘度が高すぎて、成形ができな
い。なお、ポリフェニレンスルフィドの溶融粘度の値は
、高化式フローテスター(ダイス;φ−0,5mmSL
−2mm)により、300℃、10kg荷重でハ1定し
た値である。
本発明に使用されるアミノ基を含有するポリフェニレン
スルフィドの製造方法としては、有機アミド溶媒中でア
ルカリ金属硫化物とジハロベンゼンとを反応させる際に
アミノ基含有芳香族ハロゲン化物を共存させて重合する
方法が挙げられる。
アルカリ金属硫化物としては、硫化リチウム、硫化ナト
リウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウム
およびそれらの混合物が挙げられ、これらは水和物の形
で使用されてもさしつかえない。これらアルカリ金属硫
化物は、水硫化アルカリ金属とアルカリ金属塩基とを反
応させることによって得られるが、ジハロベンゼンの重
合系内への添加に先立ってその場で調製されても、また
系外で1調製されたものを用いてもさしつかえない。
アミノ基含有芳香族ハロゲン化物は 一般式 (Xはハロゲン、Yは水素、−NH2基またはハロゲン
、Rは炭素数1〜12の炭化水素基、口は0〜4の整数
である)で示される化合物である。
その若干の例としてはm−フルオロアニリン、m−クロ
ルアニリン、3.5−ジクロルアニリン、2−アミノ−
4−クロルトルエン、2−アミノ−6−クロルトルエン
、4−アミノ−2−クロルトルエン、3−クロル−m−
フェニレンジアミン、m−ブロムアニリン、3,5−ジ
ブロムアニリン、m−ヨードアニリンおよびそれらの混
合物が挙げられる。
アルカリ金属硫化物およびアミノ基含有芳香族ハロゲン
化物の仕込量はモル比で(アルカリ金属硫化物):(ア
ミノ基含有芳香族ハロゲン化物)−1,oo:o、10
〜30.0の範囲が好ましい。
ジハロベンゼンとしてはp−ジクロルベンゼン、p−ジ
ブロモベンゼン、p−ショートベンゼン、m−ジクロル
ベンゼン、m−ジブロモベンゼン、m−ショートベンゼ
ン、1−クロル−4−ブロモベンゼンなどが挙げられる
。またアルカリ金属硫化物およびジハロベンゼンの仕込
量はモル比で(アルカリ金属硫化物)=(ジハロベンゼ
ン)−1、oo:o、90〜1.1.00)範囲が好ま
しい。
重合溶媒としては、極性溶媒が好ましく、特に非プロト
ン性で高温でアルカリに対して安定な有機アミドが好ま
しい溶媒である。
有機アミドの若干の例としては、N、N−ジメチルアセ
トアミド、N、N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチ
ルホスホルアミド、N−メチル−ε−カプロラクタム、
N−エチル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリ
ドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ジメチルス
ルホキシド、スルホラン、テトラメチル尿素等およびそ
の混合物が挙げられる。
また溶媒として使用される有機アミドの量は重合によっ
て生成するポリマーが3〜6””%、好ましくは7〜4
0重量%となる範囲で使用することができる。
重合は200〜300℃、好ましくは220〜280℃
にて0.5〜30時間、好ましくは1〜15時間撹はん
下に行われる。
本発明で使用される官能化ポリフェニレンエーテルはポ
リフェニレンエーテル重合体を、−最大 %式% (式中Xは−F、−Cl、−B r、−1,−0−−R
または−COOR2であり、Qは 1 ゝ −COOR−CONH−NHまたは 5ゝ          2ゝ      2ゝ−OH
であり、RRRは水素原子、1 1′  2°  5 〜6個の炭素原子からなるアルキル基、またはアリール
基であり、RRは1〜10個の炭素3° 4 原子からなる炭化水素残基である。但し、基−CO−X
とQとは同時に−COOHとならない。また、Zは、1
〜6個の炭素原子からなる二価炭化水素残基であり、m
は0または1を示す。)で示される化合物で変性して得
られるものである。
式Q −(Z) m−Co−Xをで示される化合物にお
いて、基−CO−XおよびQは同時に共にカルボン酸基
であることはない。例えばC0−Xがカルボン酸基(C
OOH)でありうるが、かかる場合基Qは一つ以上のカ
ルボン酸基を含有しない。
むしろ、この場合、基Qは酸無水物基であることが好ま
しい。この逆も成立ち、化合物の基Qが一つ以上のカル
ボン酸基を含有するとき、基−CO−Xは−COOHで
はない。この場合、基−CO−Xはアシルクロライド基
または類似部分であるのが好ましい。
本発明においてポリフェニレンエーテルの官能化に用い
られる式Q −(Z) m−Co−Xで示される化合物
はポリフェニレンスルフィドおよびポリフェニレンエー
テルの相溶性ブレンドを提供するための相溶性化化合物
である。相溶性化化合物は樹脂成分の相溶性を与えるの
に少なくとも充分な量で存在させることにより二つの樹
脂を適切に分散することができ、有用な熱可塑性樹脂組
成物を得ることができる。
本発明で使用される、−最大 %式% で示される好適な化合物には、 クロロエタノイルこはく酸無水物 トリメリド酸無水物酸クロライド クロロホルミルこはく酸無水物 1 1−アセトキシアセチル−3゜ 4−ジ安息呑酸 無水物 !l を含むが、これらに限定されるものではない。
上記−最大で示される化合物の量は一般にポリフェニレ
ンエーテルを基にして、約6重量%以下、好ましくは約
0.05〜4重量%である。
本発明で用いる官能化ポリフェニレンエーテルの調製は
、次のような方法によって行なうが、特にこれに限定さ
れるものではない。たとえば、官能化ポリフェニレンエ
ーテルは、ポリフェニレンエーテルと上記一般式で示さ
れる化合物とをロールミル、バンバリーミキサ−1押出
機等を用いて150〜350℃の温度で溶融混練し、反
応させることによって調製しても、トルエン、メタノー
ル、ベンゼン、キシレン等で例示される溶媒中でポリフ
ェニレンエーテルと上記一般式で示される化合物とを加
熱2反応させることによって調製してもよい。変性反応
により発生する酸を補足するための酸受容体としてジメ
チル−〇−ブチルアミン(DMBA)で例示される三級
アルキルアミンを存在させてもよい。
本発明で使用するのに好適ななポリフェニレンエーテル
は非置換ポリフェニレンエーテルのみならず各種置換基
を有するポリフェニレンエーテルも含まれる。また、ポ
リフェニレンエーテルにはポリフェニレンエーテル共重
合体だけでなく、アルケニル芳容族化合物、特にビニル
芳香族化合物とのブロック共重合体も含む。
本発明で使用される好ましいポリフェニレンエーテルは
反復構造式 (式中−つの単位の酸素エーテル原子は次の結合単位の
ベンゼン核に接続し、!は少なくとも50の正の整数で
あり、各qはそれぞれ独立に、水素、ハロゲン、三級α
−炭素原子を含有しない炭化水素基及び炭化水素オキシ
基、および三級α−炭素原子を含有せず、ハロゲン原子
とフェニル核の間に少なくとも2個の炭素原子を有する
ハロ炭化水素基及びへロ炭化水素オキシ基からなる群か
ら選択した1価の置換基である)を有する単位を有する
ホモポリマーまたはコポリマーである。
特に好ましいポリフェニレンエーテルはポリ(2,6−
シメチルー1.4−フェニレン)エーテルである。
上述したポリフェニレンエーテルの一つの製造法は、酸
化カップリングのための触媒の存在下、酸素または酸素
含有ガスでフェノール化合物を酸化することによる方法
である。触媒の選択について特別の制限はなく、任意の
酸化重合用触媒を使用できる。
触媒の代表例には、塩化第一銅−トリメチルアミンおよ
びジブチルアミン、酢酸第一銅塩トリエチルアミンまた
は塩化第一銅−ピリジンの如き第一銅塩と三級アミンお
よび/または二級アミンからなる触媒;塩化第二銅−ピ
リジン−水素化カリウムの如き第二銅塩、三級アミンお
よびアルカリ金属酸化物からなる触媒;塩化マンガン−
エタノールアミンまたは酢酸マンガン−エチレンジアミ
ンの如きマンガン塩および一級アミンからなる触媒;塩
化マンガン−ナトリウムメチレートまたは塩化マンガン
−ナトリウムフェルレートの如きマンガン塩およびアル
コレートもしくはフエル−トからなる触媒;およびコバ
ルト塩および三級アミンからなる触媒を挙げることがで
きる。
次に本発明の樹脂組成物の構成成分の配合割合は官能化
ポリフェニレンエーテル5〜95重量%、好ましくは2
0〜80重量%、およびアミノ基含有ポリフェニレンス
ルフィド95〜5重量%、好ましくは80〜20重量%
である。本発明の樹脂組成物を構成する各成分の配合方
法は特に限定されないものであるが、両成分をミキサー
等で混合後、押出機、ニーダ−等で250〜350℃の
温度で溶融混練する等の方法による。
本発明の樹脂組成物には、所望に応じて、樹脂;エラス
トマー;難燃剤、難燃助剤、安定剤、紫外線吸収剤、可
塑剤、滑剤などの各種添加剤−顔料、充填剤、その他の
成分が適宜配合され得る。
樹脂としては、未官能化ポリフェニレンエーテルやアミ
ノ基を含有しないポリフェニレンスルフィドを添加して
もよく、また、その他の樹脂として、例えばポリスチレ
ン系樹脂、ポリアミド、ポリスルホン等を添加してもよ
い。
前記エラストマーとは、−射的意味でのエラストマーで
あり、例えばA、V、Tobolsky著’ Prop
ertiesand  5tructures  or
  Po1ya+ers”(John  Wiley 
 & S。
ns、lnc、、1.980年)71〜78頁に採用さ
れた定義を引用でき、エラストマーとは常温におけるヤ
ング率が10 〜109dyne/ cシ(0,1〜1
1020)c/cd)である重合体を意味する。エラス
トマーの具体例としては、A−B−A型エラストマー状
ブロック共重合体、ポリブタジェン部分の二重結合が水
添されたA−B−A型エラストマー状ブロック共重合体
、ポリブタジェン、ポリイソプレン、ジエン化合物とビ
ニル芳香族化合物との共重合体、ニトリルゴム、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体(EPDM)、チオコールゴム、ポリスルフ
ィドゴム、アクリル酸ゴム、ポリウレタンゴム、ブチル
ゴムとポリエチレンとのグラフト物、ポリエステルエラ
ストマーボリアミドエラストマー等が挙げられる。とり
わけ、A−B−A型エラストマー状ブロック共重合体が
望ましい。
前記各種添加剤の例を挙げると、難燃剤の例としては、
トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート
、イソプロピルフェノールとフェノールの混合物より得
られるホスフェート、ベンゾヒドロキノンあるいはビス
フェノールAのような二官能性フェノールと他のアルコ
ールあるいはフェノール類から得られるホスフェートの
ようなリン酸エステル類;デカブロモピフェニル、ペン
タブロモトルエン、デカブロモビフェニルエーテル、ヘ
キサブロモベンゼン、ブロム化ポリスチレン等に代表さ
れる臭素化化合物;メラミン誘導体等の含窒素化合物等
を挙げることができる。
又、難燃助剤が使用されてもよく、その例としては、ア
ンチモン、はう素、亜鉛あるいは鉄の化合物などが挙げ
られる。
さらにその他の添加剤として立体障害性フェノール、ホ
スファイト系化合物の如き安定剤:しゅう酸ジアミド系
化合物、立体障害性アミン系化合物で例示される紫外線
吸収剤;ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワック
ス、パラフィンで例示される滑剤等が挙げられる。
さらには、酸化チタン、硫化亜鉛、酸化亜鉛で例示され
る顔料ニガラス繊維、ミルドファイバーガラス、ビーズ
、アスベスト、ウオラストナイト、マイカ、タルク、ク
レー、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、シリカ、
チタン酸カリウム繊維、珪藻土、ロックウールで例示さ
れる鉱物充填剤;アルミニウムや亜鉛のフレーク、ある
いは、黄銅、アルミニウム亜鉛等の金属の繊維で代表さ
れる無機充填剤;炭素繊維に代表される有機充填剤を挙
げることができる。
〈実施例〉 以下本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
合成実験例 (1)ポリフェニレンスルフィドの合成500 ml容
量のオートクレーブにN a 2 S・2.9H200
,60モル、N−メチル−2−ビロリドン(NMP)1
50mlを入れ、窒素気流下位はんして200℃まで昇
温し、21.Ofの主に水からなる留出液を留出した。
その後150℃まで冷却し、p−ジクロルベンゼン0.
597モル、3.5−ジクロルアニリン0.003モル
、N M P 50 mlを添加し、窒素気流下に系を
封入、昇温しで250℃にて3時間重合した。
重合終了後、室温まで冷却したスラリーを一部サンプリ
ングし、ろ液を採取して未反応ジクロルアニリンをガス
クロマトグラフで定量した。
残りのスラリーは、大量の水中に投入してポリマーを析
出させ、ろ別、純水による洗浄を行った後、−晩加熱真
空乾燥を行うことによりポリマーを単離した。
アミノ基含有芳呑族ハロゲン化物の転化率はガスクロマ
トグラフによる定量で89%、得られたポリマーの溶融
粘度(ダイス;φ−0.5mm5L=:2a■により、
300℃、10kg荷重 高化式)ローテスターで、1
11J定した)は300ポアズ、またイオンクロマト法
により求めたポリフェニレンスルフィドに含まれるアミ
ノ基含有量は0.06であった。
(2)ポリ(2,6−シメチルー1,4−フェニレン)
エーテルの合成 撹はん機、酸素吹込管および熱交換器を備えた不しゅう
鋼反応器に、332重量部のトルエン、10重量部の2
,6−キシレノール、4.3重量部のジメチル−〇−ブ
チルアミン、1. 0fflEi部のジ−t−ブチルア
ミン、0.3重量部のジ−t−ブチルエチレンジアミン
および50ffi:E1%臭化水素水溶液0.8重量部
中に溶解した酸化第一銅0.08重量部の溶液をこの順
序で加えた。
酸素を撹はんした溶液中に吹込み、この間に40分間で
反応器中に90.ffi量部の2.6−キシレノールを
圧入し、約35℃に反応温度を保った。
約120分後に酸素流を停止した。重合体溶液の温度を
50〜70℃に保ち、この間に副生成物2.6−シメチ
ルジフエノキノンを重合体中に導入反応させた。
ニトロ三酢酸を重合体溶液に加えて銅触媒と錯化させ、
液体−液体遠心分離で除去した。この時点で銅触媒除去
後の重合体溶液には18〜22重量%の重合体を含有す
る。メタノールで沈澱させる前に溶剤を留出して、重合
体溶液を約30fff量%溶液まで濃縮する。
この溶液から分離乾燥した重合体は粉末である。
得られたポリフェニレンエーテル重合体は25℃でクロ
ロホルム中で測定したとき約0.45dl/gの固有粘
度を有する。
(3)官能化ポリフェニレンエーテルの合成ボリフエニ
レンエーテルートリメリト酸無水物酸クロライド反応生
成物において、トルエン中のポリ(2,6−シメチルー
1.4−フェニレン)エーテルの30重量%溶液(銅触
媒除去後、トルエン中で2,6−キシレノールの重合か
ら直接前た)を利用した。別の方法として、メタノール
沈澱により得られ、500部のトルエンに溶解したポリ
(2,6−シメチルー1,4−フェニレン)エーテルを
使用することもできる。何れの場合においても、100
部のポリ(2,6−シメチルー]、4−フ二二レン)エ
ーテルをトリメリド酸無水物クロライド(TAAC)1
.7〜2.3部と反応させ、酸受容体として4.1〜5
.8部のジメチル−〇−ブチルアミンを使用した。反応
は0.5〜3.0時間、95℃で行った。
反応生成物をメタノール中で沈澱させて精製し、その後
60〜80℃で減圧オーブン中で一夜乾燥した。
ポリフェニレンエーテルとTAACの反応は、2650
〜2900cm−1の既知のポリフェニレンエーテルの
ヒドロキシルピークの減少および1730〜1740c
m−’にカルボニル吸収ピークの出現を示した赤外スペ
クトルで立証される。
実施例 1 上述した如く作ったアミノ基含有ポリフェニレンスルフ
ィド50重量%と官能化ポリフェニレンエーテル50重
−%を混合し二軸押出機によりエーテル50重量%を混
合し二軸押出機により300℃で溶融混練を行い、ペレ
ット化した。
得られたベレットを290℃で射出成形し、1部8イン
チ厚の引張試験用ダンベル片と、1部8インチ厚の熱変
形温度A11l定用の試験片を得た。引張試験はAST
Mに準拠して測定を行い(引張速度 5ms/5in)
、熱変形温度は1部8インチ厚の試験片に18.6kg
荷重をかけ7!lll定した。
また、得られたペレット 5gをα−クロロナフタレン
 100 mlに約200℃で溶解し、冷却後トルエン
を50m1加え沈澱物をろ過、乾燥後重量を測定し溶媒
不溶分の含有量を求め、耐溶剤性の評価とした。これら
の結果を第1表に示す。
実施例 2〜3 実施例1のポリフェニレンスルフィドと共重合ポリフェ
ニレンエーテルを第−表に示す組成で混練し実施例1と
同様の実験を行った。
結果を第1表に示す。
比較例 1 実施例1のポリフェニレンスルフィドを、アミノ基含有
芳香族ハロゲン化物を加えなかったことおよびジクロル
ベンゼンを0.06モル添加しなかったことを除いて実
施例1と同様の操作で重合を行ったポリフェニレンスル
フィド(得られたポリマーの溶融粘度は260ポアズで
あったが、FT−IRからアミノ基の吸収は認められな
かった)に代えて実施例1と同様の実験を行った。
結果を第1表に示す。
〈発明の効果〉 以上において述べたように、本発明の樹脂組成物はポリ
フェニレンスルフィドの優れた耐溶剤性を有し、かつポ
リフェニレンエーテルの優れた耐熱性と機械的強度を兼
ね備えた高分子材料であり、自動車、電気、7ハ子等の
用途に有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)アミノ基を0.1〜10mol%含有する
    ポリフェニレンスルフィドと (b)ポリフェニレンエーテル重合体を、 一般式 Q−(Z)m−CO−X (式中Xは−F、−Cl、−Br、−I、−O−R_1
    、または−COOR_2であり、Qは▲数式、化学式、
    表等があります▼、 −COOR_5、−CONH_2、−NH_2、または
    −OHであり、R_1、R_2、R_5は水素原子、1
    〜6個の炭素原子からなるアルキル基、またはアリール
    基であり、R_3、R_4は1〜10個の炭素原子から
    なる炭化水素残基である。但し、基−CO−XとQとは
    同時に−COOHとならない。また、Zは、1〜6個の
    炭素原子からなる二価の炭化水素残基であり、mは0ま
    たは1を示す。)で示される化合物で変性して得られる
    官能化ポリフェニレンエーテルとからなる樹脂組成物。
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