JPH0312038Y2 - - Google Patents
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- JPH0312038Y2 JPH0312038Y2 JP1984151345U JP15134584U JPH0312038Y2 JP H0312038 Y2 JPH0312038 Y2 JP H0312038Y2 JP 1984151345 U JP1984151345 U JP 1984151345U JP 15134584 U JP15134584 U JP 15134584U JP H0312038 Y2 JPH0312038 Y2 JP H0312038Y2
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- JP
- Japan
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- magnet
- yoke
- case
- convex
- concave
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Links
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Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、磁石発電機の回転子に関し、特に、
一対の被固定物にそれぞれ形成されている複数組
の凹凸部を互いに嵌合させることにより、両被固
定物を位置固定させる構造に係り、例えば、磁石
発電機の回転子において、永久磁石を収容するケ
ースとヨークとを回り止めするのに利用して有効
なものに関する。
一対の被固定物にそれぞれ形成されている複数組
の凹凸部を互いに嵌合させることにより、両被固
定物を位置固定させる構造に係り、例えば、磁石
発電機の回転子において、永久磁石を収容するケ
ースとヨークとを回り止めするのに利用して有効
なものに関する。
従来、磁石発電機に使用される回転子として、
マグネツトと対応する形状の複数のマグネツト収
容室を上部開放枠を環状に連結されて形成されて
いる樹脂製のケースがヨーク内に嵌入されてお
り、複数のマグネツトがこのケースの各収容室に
それぞれ挟圧保持されることによりヨークの内周
に間隔をおいて配設されているものがある。
マグネツトと対応する形状の複数のマグネツト収
容室を上部開放枠を環状に連結されて形成されて
いる樹脂製のケースがヨーク内に嵌入されてお
り、複数のマグネツトがこのケースの各収容室に
それぞれ挟圧保持されることによりヨークの内周
に間隔をおいて配設されているものがある。
このような磁石発電機の回転子において、ヨー
クとケースとの回り止め、すなわち、周方向の位
置固定は、ヨークおよびケースに凹凸部を複数組
設け、これら凹凸部を互いに嵌合させることによ
り行われることがある(例えば、実開昭59−
129377号公報参照)。
クとケースとの回り止め、すなわち、周方向の位
置固定は、ヨークおよびケースに凹凸部を複数組
設け、これら凹凸部を互いに嵌合させることによ
り行われることがある(例えば、実開昭59−
129377号公報参照)。
このような位置固定構造においては、ヨークお
よびケースに凹凸部が複数組配設されているた
め、加工公差や誤差の相乗による凹凸部相互の位
置ずれが起こつて各凹凸部の嵌合が不能ないし不
良になり、ヨークとケースとの位置固定の不良が
発生する場合がある。
よびケースに凹凸部が複数組配設されているた
め、加工公差や誤差の相乗による凹凸部相互の位
置ずれが起こつて各凹凸部の嵌合が不能ないし不
良になり、ヨークとケースとの位置固定の不良が
発生する場合がある。
但し、凸部が樹脂、凹部が金属によりそれぞれ
形成されている場合においては、樹脂製の凸部が
金属製の凹部に嵌入される時に凹部の角部で削ら
れることにより、位置ずれが吸収されるため、凹
凸部が複数組配設されていても、各凹凸部は適正
に嵌合することになり、ヨークとケースとの位置
固定は良好に行われる。
形成されている場合においては、樹脂製の凸部が
金属製の凹部に嵌入される時に凹部の角部で削ら
れることにより、位置ずれが吸収されるため、凹
凸部が複数組配設されていても、各凹凸部は適正
に嵌合することになり、ヨークとケースとの位置
固定は良好に行われる。
ところが、凹凸部がいずれも金属により形成さ
れている場合においては、凹部の角部により凸部
を削ることが困難になるため、位置ずれを吸収す
ることができず、各凹凸部の嵌合が不能ないし不
良になり、また、無理に削るようにした場合、大
きな荷重が必要になるばかりでなく、削り落とさ
れた金属片が製品を損傷する原因になるという問
題点があることが、本考案者によつて明らかにさ
れた。
れている場合においては、凹部の角部により凸部
を削ることが困難になるため、位置ずれを吸収す
ることができず、各凹凸部の嵌合が不能ないし不
良になり、また、無理に削るようにした場合、大
きな荷重が必要になるばかりでなく、削り落とさ
れた金属片が製品を損傷する原因になるという問
題点があることが、本考案者によつて明らかにさ
れた。
本考案は、このような問題点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、ヨークとケ
ースとを複数組の凹凸部により確実に位置固定
し、また、製品の損傷を防止することができる位
置固定構造を備えている磁石発電機の回転子を提
供することにある。
たもので、その目的とするところは、ヨークとケ
ースとを複数組の凹凸部により確実に位置固定
し、また、製品の損傷を防止することができる位
置固定構造を備えている磁石発電機の回転子を提
供することにある。
本考案に係る磁石発電機の回転子は、椀形状に
形成され、その上端部に巻かしめ代部19が形成
されてヨーク11と、 このヨーク11に嵌入されており、円形リング
形状に形成されたリング33の上面に隔壁部35
が複数、周方向に間隔をおいて配されて直角にそ
れぞれ突設されているとともに、隣合う隔壁部3
5,35間のそれぞれにマグネツト収容室31が
形成されており、非磁性金属材料により一体的に
成形されているケース13と、 前記各マグネツト収容室31にそれぞれ挿入さ
れており、前記各隔壁部35の先端における周方
向両端部が押し型により周方向に膨出塑性変形さ
れることにより、隣合う隔壁部35,35間のそ
れぞれにおいて挟圧されている複数個のマグネツ
ト12と、 前記マグネツト12群の内周面に各マグネツト
12の内周面にそれぞれ密着された状態で圧入さ
れており、非磁性金属材料により一体的に成形さ
れている円筒形状のカバー14と、 前記ケース13およびマグネツト12群の上端
面に配設された前記カバー14の上側鍔39上に
当接されており、非磁性金属材料により一体的に
成形されている押さえリング15とを備えてお
り、 前記ヨーク11の巻かしめ代部19が径方向内
向きに巻かしめ加工されて押さえリング15上に
押接されている磁石発電機の回転子であつて、 前記ヨーク11の底壁に凸部18が複数個、周
方向に間隔を置かれて軸心方向内向きにそれぞれ
突設されているとともに、前記ケース13のリン
グ33の下面に前記凸部18のそれぞれと互いに
嵌合されてヨーク11とケース13とを位置固定
している凹部36が複数個、各凸部18と対応す
るように配されて軸心方向外向きにそれぞれ突設
されており、 これら凹部36と凸部18とは、凹部36の幅
Aが凸部18の幅aよりも大きく、凹部36の深
さBが凸部18の高さbよりも大きくなるように
それぞれ形成されており、 さらに、各凹部36の隅部には大きなアール部
Rがそれぞれ形成され、また、各凸部18の隅部
には鋭いエツジ部Eがそれぞれ形成され、凹部3
6と凸部18との嵌合状態において、エツジ部E
がアール部Rに食い込んでいることを特徴とす
る。
形成され、その上端部に巻かしめ代部19が形成
されてヨーク11と、 このヨーク11に嵌入されており、円形リング
形状に形成されたリング33の上面に隔壁部35
が複数、周方向に間隔をおいて配されて直角にそ
れぞれ突設されているとともに、隣合う隔壁部3
5,35間のそれぞれにマグネツト収容室31が
形成されており、非磁性金属材料により一体的に
成形されているケース13と、 前記各マグネツト収容室31にそれぞれ挿入さ
れており、前記各隔壁部35の先端における周方
向両端部が押し型により周方向に膨出塑性変形さ
れることにより、隣合う隔壁部35,35間のそ
れぞれにおいて挟圧されている複数個のマグネツ
ト12と、 前記マグネツト12群の内周面に各マグネツト
12の内周面にそれぞれ密着された状態で圧入さ
れており、非磁性金属材料により一体的に成形さ
れている円筒形状のカバー14と、 前記ケース13およびマグネツト12群の上端
面に配設された前記カバー14の上側鍔39上に
当接されており、非磁性金属材料により一体的に
成形されている押さえリング15とを備えてお
り、 前記ヨーク11の巻かしめ代部19が径方向内
向きに巻かしめ加工されて押さえリング15上に
押接されている磁石発電機の回転子であつて、 前記ヨーク11の底壁に凸部18が複数個、周
方向に間隔を置かれて軸心方向内向きにそれぞれ
突設されているとともに、前記ケース13のリン
グ33の下面に前記凸部18のそれぞれと互いに
嵌合されてヨーク11とケース13とを位置固定
している凹部36が複数個、各凸部18と対応す
るように配されて軸心方向外向きにそれぞれ突設
されており、 これら凹部36と凸部18とは、凹部36の幅
Aが凸部18の幅aよりも大きく、凹部36の深
さBが凸部18の高さbよりも大きくなるように
それぞれ形成されており、 さらに、各凹部36の隅部には大きなアール部
Rがそれぞれ形成され、また、各凸部18の隅部
には鋭いエツジ部Eがそれぞれ形成され、凹部3
6と凸部18との嵌合状態において、エツジ部E
がアール部Rに食い込んでいることを特徴とす
る。
前記した手段によれば、ケース13のヨーク1
1への位置固定作業において、凹凸部が複数組配
設されることにより公差が相乗して互いに位置ず
れを起こしたとしても、凹部36の幅Aおよび深
さBを凸部18の幅aおよび高さbよりも大きく
設定することにより、この寸法的余裕で当該位置
ずれを吸収することができるため、凹凸部が複数
組配設されていても、各凸部18の各凹部36へ
の嵌入作業は容易かつ確実に実施することができ
る。
1への位置固定作業において、凹凸部が複数組配
設されることにより公差が相乗して互いに位置ず
れを起こしたとしても、凹部36の幅Aおよび深
さBを凸部18の幅aおよび高さbよりも大きく
設定することにより、この寸法的余裕で当該位置
ずれを吸収することができるため、凹凸部が複数
組配設されていても、各凸部18の各凹部36へ
の嵌入作業は容易かつ確実に実施することができ
る。
しかも、凹部36の隅部にアール部Rを、凸部
18の隅部にエツジ部Eをそれぞれ形成すること
により、凹部36のアール部Rに凸部18のエツ
ジ部Eを塑性変形により食い込ませ、凸部18の
一部が凹部36の一部に植え込まれた状態にさせ
て凹凸部を一体的に結合させることができるた
め、凹部36と凸部18との寸法的余裕にかかわ
らず、ヨーク11とケース13とをがたつき無く
位置固定させることができる。
18の隅部にエツジ部Eをそれぞれ形成すること
により、凹部36のアール部Rに凸部18のエツ
ジ部Eを塑性変形により食い込ませ、凸部18の
一部が凹部36の一部に植え込まれた状態にさせ
て凹凸部を一体的に結合させることができるた
め、凹部36と凸部18との寸法的余裕にかかわ
らず、ヨーク11とケース13とをがたつき無く
位置固定させることができる。
凹部36のアール部Rに凸部18のエツジ部E
を食い込ませて一体的に結合させる構成にするこ
とにより、凹凸部の両方が金属によつてそれぞれ
形成されている場合でも適用することができるた
め、ケース13およびヨーク11の両方を金属に
より形成することが可能になる。
を食い込ませて一体的に結合させる構成にするこ
とにより、凹凸部の両方が金属によつてそれぞれ
形成されている場合でも適用することができるた
め、ケース13およびヨーク11の両方を金属に
より形成することが可能になる。
したがつて、ケース13の溶融や固定力の低下
によつて起こるマグネツト12の遊動による磁石
発電機の機能低下や、マグネツト12の飛散等の
不測の事態は回避されることになる。
によつて起こるマグネツト12の遊動による磁石
発電機の機能低下や、マグネツト12の飛散等の
不測の事態は回避されることになる。
また、凸部18を凹部36の角部で削つて位置
固定する場合のような削り屑が発生するのを回避
することができるため、削り屑による製品の損傷
の発生を未然に防止することができる。
固定する場合のような削り屑が発生するのを回避
することができるため、削り屑による製品の損傷
の発生を未然に防止することができる。
第1図は本考案の一実施例である磁石発電機の
回転子を示す分解斜視図、第2図はその組立状態
を示す縦断面図、第3図、第4図、第5図、第6
図、第7図、第8図、第9図および第10図はそ
の組立途中を示す各縦断面図、拡大部分斜視図お
よび一部省略一部切断平面図である。
回転子を示す分解斜視図、第2図はその組立状態
を示す縦断面図、第3図、第4図、第5図、第6
図、第7図、第8図、第9図および第10図はそ
の組立途中を示す各縦断面図、拡大部分斜視図お
よび一部省略一部切断平面図である。
本実施例において、マグネツトユニツトとして
の回転子は、ヨーク11と、複数のマグネツト1
2と、被固定物の他方のものとしてのケース13
と、カバー14と、押さえリング15とを備えて
いる。
の回転子は、ヨーク11と、複数のマグネツト1
2と、被固定物の他方のものとしてのケース13
と、カバー14と、押さえリング15とを備えて
いる。
ヨーク11は磁性材料により上面が開口し下面
が閉塞した略椀形状に一体成形されており、下面
閉塞壁には、エンジンに直結させるボス(図示せ
ず)を挿通するための軸孔16が中心に、この回
転子をボスに結合させるための複数の取り付け孔
17が軸孔16の外方位置にそれぞれ穿設されて
いる。取り付け孔17の外方位置にはケース13
を回り止め、すなわち、周方向について位置固定
するための凸部18が、下面閉塞壁を外面から突
き上げられることにより複数突設されており、取
り付け孔17と凸部18とは任意の角度で周方向
に配設されている。ヨーク11の上端部には巻か
しめ代部19が外周を切削加工されることにより
形成されている。
が閉塞した略椀形状に一体成形されており、下面
閉塞壁には、エンジンに直結させるボス(図示せ
ず)を挿通するための軸孔16が中心に、この回
転子をボスに結合させるための複数の取り付け孔
17が軸孔16の外方位置にそれぞれ穿設されて
いる。取り付け孔17の外方位置にはケース13
を回り止め、すなわち、周方向について位置固定
するための凸部18が、下面閉塞壁を外面から突
き上げられることにより複数突設されており、取
り付け孔17と凸部18とは任意の角度で周方向
に配設されている。ヨーク11の上端部には巻か
しめ代部19が外周を切削加工されることにより
形成されている。
マグネツト12はヨーク11の深さ以下の高さ
Hを有し、幅Wの方向においてヨーク11の内周
に沿つて湾曲した円弧形状を有する略直方体に一
体成形されている。マグネツト12の円弧形状の
内周面(以下、腹面という。)20の両端部には
傾斜部22が周方向外側に行くにしたがつて円弧
形状の外向面(以下、背面という。)21に近ず
くようにそれぞれ形成されており、両端の傾斜部
22,22は内径側が狭くなる扇形状を形成する
ことになる。傾斜部22,22が隣接することに
なる両側の立ち上がり側面23と23、上面24
と下面25はそれぞれ平行に形成されている。
Hを有し、幅Wの方向においてヨーク11の内周
に沿つて湾曲した円弧形状を有する略直方体に一
体成形されている。マグネツト12の円弧形状の
内周面(以下、腹面という。)20の両端部には
傾斜部22が周方向外側に行くにしたがつて円弧
形状の外向面(以下、背面という。)21に近ず
くようにそれぞれ形成されており、両端の傾斜部
22,22は内径側が狭くなる扇形状を形成する
ことになる。傾斜部22,22が隣接することに
なる両側の立ち上がり側面23と23、上面24
と下面25はそれぞれ平行に形成されている。
ケース13はアルミニユーム等の非磁性金属材
料を用いてダイカスト等により一体成形されてお
り、全体的に前記ヨーク11内に嵌合する略円筒
形状に形成されている。ケース13の筒壁30に
は複数の収容室31が互いに略等しい位相差で周
方向に配列されてそれぞれ形成されている。収容
室31は前記マグネツト12の高さH以下の高さ
hと、マグネツト12の幅Wよりも若干大きめの
幅wを有する中空室に形成されており、その天井
壁と背面壁と腹面壁の中央部とはそれぞれ開放さ
れている。したがつて、ケース13は上部が開放
している枠を複数個環状に連結されてなる形状に
形成されている。
料を用いてダイカスト等により一体成形されてお
り、全体的に前記ヨーク11内に嵌合する略円筒
形状に形成されている。ケース13の筒壁30に
は複数の収容室31が互いに略等しい位相差で周
方向に配列されてそれぞれ形成されている。収容
室31は前記マグネツト12の高さH以下の高さ
hと、マグネツト12の幅Wよりも若干大きめの
幅wを有する中空室に形成されており、その天井
壁と背面壁と腹面壁の中央部とはそれぞれ開放さ
れている。したがつて、ケース13は上部が開放
している枠を複数個環状に連結されてなる形状に
形成されている。
各収容室31の床面壁部32、すなわち、各上
部開放枠の横部片は互いに隣り合つて一連のリン
グ33を形成しており、各収容室31における床
面壁部32の外側縁辺部には円弧形状の凹部34
が没設されている。
部開放枠の横部片は互いに隣り合つて一連のリン
グ33を形成しており、各収容室31における床
面壁部32の外側縁辺部には円弧形状の凹部34
が没設されている。
隣合う収容室31,31間のそれぞれには、前
記上部開放枠の各縦部片に相当する各隔壁部35
が柱状に立ち上がるように形成されており、各隔
壁部35の肉厚tはマグネツト12の肉厚Tより
も若干薄めに形成されている。
記上部開放枠の各縦部片に相当する各隔壁部35
が柱状に立ち上がるように形成されており、各隔
壁部35の肉厚tはマグネツト12の肉厚Tより
も若干薄めに形成されている。
リング33の下面には複数個の凹部36が収容
室31,31間の隔壁部35の真下位置に来るよ
うに配されて没設されており、各凹部36は前記
ヨーク11における凸部18に嵌合するように形
成されている。
室31,31間の隔壁部35の真下位置に来るよ
うに配されて没設されており、各凹部36は前記
ヨーク11における凸部18に嵌合するように形
成されている。
そして、本考案にかかる磁石発電機の回転子に
おける位置固定構造の主要部である凹部36と凸
部18とは、第4図および第5図に示されている
ような関係になるようにそれぞれ形成されてい
る。すなわち、凹部36の幅Aは、凸部18の幅
aよりも大きく、凹部36の深さBは、凸部18
の高さbよりも大きくそれぞれ設定されている。
また、凹部36の隅部には比較的大きなアール部
Rが形成されており、凸部18の隅部は可及的に
鋭いエツジ部Eになるように形成されている。
おける位置固定構造の主要部である凹部36と凸
部18とは、第4図および第5図に示されている
ような関係になるようにそれぞれ形成されてい
る。すなわち、凹部36の幅Aは、凸部18の幅
aよりも大きく、凹部36の深さBは、凸部18
の高さbよりも大きくそれぞれ設定されている。
また、凹部36の隅部には比較的大きなアール部
Rが形成されており、凸部18の隅部は可及的に
鋭いエツジ部Eになるように形成されている。
カバー14は薄鉄板等の磁性金属材料を用いて
絞りプレス加工等により一体成形されており、全
体的に前記ケース13内に嵌合する略円筒形状に
形成されている。組立前において、カバー14の
円筒形状部37の下端には下側鍔部38が径方向
に内向きに突出した円形環帯状に、その上端には
上側鍔部39が径方向に外向きに突出した円形環
帯状に、それぞれ形成されている。
絞りプレス加工等により一体成形されており、全
体的に前記ケース13内に嵌合する略円筒形状に
形成されている。組立前において、カバー14の
円筒形状部37の下端には下側鍔部38が径方向
に内向きに突出した円形環帯状に、その上端には
上側鍔部39が径方向に外向きに突出した円形環
帯状に、それぞれ形成されている。
押さえリング15は非磁性金属材料を用いた打
抜きプレス加工等により一体成形されており、一
部に切欠部41を有する略輪環形状に形成されて
いる。
抜きプレス加工等により一体成形されており、一
部に切欠部41を有する略輪環形状に形成されて
いる。
次に、前記構成にかかる各部品による磁石発電
機の回転子の組立作業を説明することにより、磁
石発電機の回転子の構成および位置固定構造の作
用を説明する。
機の回転子の組立作業を説明することにより、磁
石発電機の回転子の構成および位置固定構造の作
用を説明する。
まず、ヨーク11内にケース13を嵌入し、ヨ
ーク11の底壁に隆起されている各凸部18にケ
ース13下面の各凹部36をそれぞれ嵌合させ
る。この凸部18と凹部36との嵌合により、ケ
ース13はヨーク11に一体回転するように回り
止めされることになる。
ーク11の底壁に隆起されている各凸部18にケ
ース13下面の各凹部36をそれぞれ嵌合させ
る。この凸部18と凹部36との嵌合により、ケ
ース13はヨーク11に一体回転するように回り
止めされることになる。
このとき、凹部36と凸部18とが複数配設さ
れることにより公差が相乗し、互いに位置ずれを
起こしていたとしても、凹部36の幅Aおよび深
さBと、凹部18の幅aおよび高さbとの寸法関
係が、A>a、B>a、に設定され、この寸法的
余裕が当接位置ずれを吸収するため、各凸部18
は各凹部36に容易かつ確実にそれぞれ嵌入させ
ることができる。
れることにより公差が相乗し、互いに位置ずれを
起こしていたとしても、凹部36の幅Aおよび深
さBと、凹部18の幅aおよび高さbとの寸法関
係が、A>a、B>a、に設定され、この寸法的
余裕が当接位置ずれを吸収するため、各凸部18
は各凹部36に容易かつ確実にそれぞれ嵌入させ
ることができる。
但し、このような寸法関係だけでは、凹部36
と凸部18との嵌合に余裕が介在するため、ヨー
ク11とケース13との結合にがたつき(遊動)
が発生してしまうことになる。
と凸部18との嵌合に余裕が介在するため、ヨー
ク11とケース13との結合にがたつき(遊動)
が発生してしまうことになる。
しかし、本実施例においては、第5図に示され
ているように、凹部36のアール部Rに凸部18
のエツジ部Eが食い込むことにより、凸部18の
一部が凹部36の一部に植え込まれた状態になつ
て互いに一体的に結合することになるため、凹部
36と凸部18との寸法的余裕にかかわらず、ヨ
ーク11とケース13とはがたつき無く回り止め
されることになる。
ているように、凹部36のアール部Rに凸部18
のエツジ部Eが食い込むことにより、凸部18の
一部が凹部36の一部に植え込まれた状態になつ
て互いに一体的に結合することになるため、凹部
36と凸部18との寸法的余裕にかかわらず、ヨ
ーク11とケース13とはがたつき無く回り止め
されることになる。
続いて、ケース13の各収容室31にマグネツ
ト12を上方からそれぞれ挿入して行く。このと
き、収容室31の幅wがマグネツト12の幅Wよ
りもやや大きめに形成されているため、各マグネ
ツト12は各収容室31に容易に挿入させること
ができる。
ト12を上方からそれぞれ挿入して行く。このと
き、収容室31の幅wがマグネツト12の幅Wよ
りもやや大きめに形成されているため、各マグネ
ツト12は各収容室31に容易に挿入させること
ができる。
全ての収容室31にマグネツト12が床面壁部
32に押接するまで挿入された後、第6図から第
9図に示されているように、隔壁部35の上端部
には一対の凹状塑性変形部42,42が、周方向
の両側端辺における略中央位置にそれぞれ配され
て、楔形状のポンチ等の押し型(図示せず)を用
いて各隔壁部35について同時にまたは格別にそ
れぞれ打刻される。
32に押接するまで挿入された後、第6図から第
9図に示されているように、隔壁部35の上端部
には一対の凹状塑性変形部42,42が、周方向
の両側端辺における略中央位置にそれぞれ配され
て、楔形状のポンチ等の押し型(図示せず)を用
いて各隔壁部35について同時にまたは格別にそ
れぞれ打刻される。
この凹状塑性変形部42,42の陥没形成に伴
い、隔壁部35の上端部における肉壁は周方向外
向きに膨出塑性変形するため、マグネツト12の
両側の隔壁部35,35は収容室31内に挿入さ
れているマグネツト12を両側から押圧すること
により、強力に固定することになる。
い、隔壁部35の上端部における肉壁は周方向外
向きに膨出塑性変形するため、マグネツト12の
両側の隔壁部35,35は収容室31内に挿入さ
れているマグネツト12を両側から押圧すること
により、強力に固定することになる。
このとき、塑性変形部42の一部がマグネツト
12の側面23における傾斜部22に係合して押
圧するため、第9図に示されているように、マグ
ネツト12には径方向外向きの分力Fが作用する
ことになる。この径方向外向きの力Fにより、マ
グネツト12はヨーク11の内周面に強力に押着
されて固定されることになる。
12の側面23における傾斜部22に係合して押
圧するため、第9図に示されているように、マグ
ネツト12には径方向外向きの分力Fが作用する
ことになる。この径方向外向きの力Fにより、マ
グネツト12はヨーク11の内周面に強力に押着
されて固定されることになる。
その後、ケース13の各収容室31に収容固定
されて環状に整列しているマグネツト12群の内
側に、マグネツト12群が構成する円形内周面の
直径と略等しい外径を有する円筒形状に形成され
ているカバー14が、第10図に示されているよ
うに、圧入される。これにより、カバー14の外
周面は各マグネツト12の腹面20にそれぞれ密
着することになるが、ケース13の隔壁部31の
肉厚tはマグネツト12の肉厚Tよりもやや薄め
に形成されているため、カバー14の外周面は各
隔壁部31の腹面には密着しないことになる。
されて環状に整列しているマグネツト12群の内
側に、マグネツト12群が構成する円形内周面の
直径と略等しい外径を有する円筒形状に形成され
ているカバー14が、第10図に示されているよ
うに、圧入される。これにより、カバー14の外
周面は各マグネツト12の腹面20にそれぞれ密
着することになるが、ケース13の隔壁部31の
肉厚tはマグネツト12の肉厚Tよりもやや薄め
に形成されているため、カバー14の外周面は各
隔壁部31の腹面には密着しないことになる。
圧入時、カバー14の下端および上端には各鍔
部38,39がそれぞれ形成されているため、カ
バー14が薄鉄板により形成されていても、その
円筒形状部37には充分な剛性が確保されてい
る。したがつて、カバー14のケース11内への
圧入は円滑に、かつ、カバー14の円筒形状部3
7の外周面がケース14の内周面に全体にわたつ
て均一に密着するように行われることになる。
部38,39がそれぞれ形成されているため、カ
バー14が薄鉄板により形成されていても、その
円筒形状部37には充分な剛性が確保されてい
る。したがつて、カバー14のケース11内への
圧入は円滑に、かつ、カバー14の円筒形状部3
7の外周面がケース14の内周面に全体にわたつ
て均一に密着するように行われることになる。
また、両鍔部38,39には圧入時に、カバー
14に押し込み力またはこれに対向する反力を付
勢するための治具を係合させることができるた
め、圧入力をカバー14全体にわたつて均一に付
勢させることができ、一層精密な圧入が実現され
ることになる。
14に押し込み力またはこれに対向する反力を付
勢するための治具を係合させることができるた
め、圧入力をカバー14全体にわたつて均一に付
勢させることができ、一層精密な圧入が実現され
ることになる。
なお、下側の鍔部38はその後、下方向に伸ば
され、カバー14は円筒形状に形成される。
され、カバー14は円筒形状に形成される。
その後、ケース11の上端面を被覆しているカ
バー14の上側鍔部39上に押さえリング15が
当てがわれ、ヨーク11の上端部における巻かし
め代部19にこれを内側に押し倒す巻かしめ加工
が施される。これにより、ヨーク11、マグネツ
ト12、ケース13、カバー14および押さえリ
ング15はかしめ着けられて一体化することにな
る。
バー14の上側鍔部39上に押さえリング15が
当てがわれ、ヨーク11の上端部における巻かし
め代部19にこれを内側に押し倒す巻かしめ加工
が施される。これにより、ヨーク11、マグネツ
ト12、ケース13、カバー14および押さえリ
ング15はかしめ着けられて一体化することにな
る。
このようにして、第2図に示されている磁石発
電機の回転子が製造されたことになり、マグネツ
ト12は凹凸部36,18により回り止めされた
ケース13を介してヨーク11の内周に所定の間
隔をおいて配され、強力に固定された状態になつ
ている。
電機の回転子が製造されたことになり、マグネツ
ト12は凹凸部36,18により回り止めされた
ケース13を介してヨーク11の内周に所定の間
隔をおいて配され、強力に固定された状態になつ
ている。
すなわち、この回転子において、各マグネツト
12はヨーク11に嵌入されて凹凸部36,18
により回り止めされたケース13における各収容
室31にそれぞれ収容されて位置決めされ、か
つ、隔壁部35,35間において塑性変形部42
によつて周方向に挟圧されるとともに、側面に傾
斜部22で径方向外向きの分力を受けることによ
つてヨーク11の内周面に押し着けられて固定さ
れている。
12はヨーク11に嵌入されて凹凸部36,18
により回り止めされたケース13における各収容
室31にそれぞれ収容されて位置決めされ、か
つ、隔壁部35,35間において塑性変形部42
によつて周方向に挟圧されるとともに、側面に傾
斜部22で径方向外向きの分力を受けることによ
つてヨーク11の内周面に押し着けられて固定さ
れている。
本実施例によれば、ケースとヨークとが複数組
の凹凸部により確実に回り止めされているため、
ケースが慣性力によりヨークに対して周方向に遊
動するのを防止することができる。
の凹凸部により確実に回り止めされているため、
ケースが慣性力によりヨークに対して周方向に遊
動するのを防止することができる。
ケースのヨークへの位置固定作業において、凹
凸部が複数組配設されることにより公差が相乗し
て互いに位置ずれを起こしたとしても、凹部の幅
および深さを凸部の幅および高さよりも大きく設
定することにより、この寸法的余裕で当該位置ず
れを吸収することができるため、凹凸部が複数組
配設されていても、各凸部の各凹部への嵌入作業
は容易かつ確実に実施することができる。
凸部が複数組配設されることにより公差が相乗し
て互いに位置ずれを起こしたとしても、凹部の幅
および深さを凸部の幅および高さよりも大きく設
定することにより、この寸法的余裕で当該位置ず
れを吸収することができるため、凹凸部が複数組
配設されていても、各凸部の各凹部への嵌入作業
は容易かつ確実に実施することができる。
このようにして寸法公差、誤差を吸収して凹凸
部群をそれぞれ適正に嵌合させることができるた
め、ケースとヨークとの位置固定作業についての
自動化が実現し易い。
部群をそれぞれ適正に嵌合させることができるた
め、ケースとヨークとの位置固定作業についての
自動化が実現し易い。
しかも、凹部の隅部にアール部を、凸部の隅部
にエツジ部をそれぞれ形成することにより、凹部
のアール部に凸部のエツジ部を食い込まて、凸部
の一部が凹部の一部に植え込まれた状態にさせて
凹凸部を一体的に結合させることができるため、
凹部と凸部との余裕にかかわらず、ヨークとケー
スとをがたつき無く位置固定させることができ
る。
にエツジ部をそれぞれ形成することにより、凹部
のアール部に凸部のエツジ部を食い込まて、凸部
の一部が凹部の一部に植え込まれた状態にさせて
凹凸部を一体的に結合させることができるため、
凹部と凸部との余裕にかかわらず、ヨークとケー
スとをがたつき無く位置固定させることができ
る。
凹部のアール部に凸部のエツジ部を食い込ませ
て一体的に結合させる構成にすることにより、凹
凸部の両方が金属によつてそれぞれ形成されてい
る場合でも適用することができるため、ケースお
よびヨークの両方を金属により形成することが可
能になる。
て一体的に結合させる構成にすることにより、凹
凸部の両方が金属によつてそれぞれ形成されてい
る場合でも適用することができるため、ケースお
よびヨークの両方を金属により形成することが可
能になる。
また、凸部を凹部の角部で削つて位置固定する
場合のような削り屑が発生するのを回避すること
ができるため、削り屑による製品の損傷の発生を
未然に防止することができる。
場合のような削り屑が発生するのを回避すること
ができるため、削り屑による製品の損傷の発生を
未然に防止することができる。
ところで、バギー車のように、高速回転時にお
いても車速が上昇しない車両に搭載されている空
冷エンジン等に磁石発電機の回転子が連結された
場合、発電機室内および油の温度が異常に高くな
り、激しいヒートシヨツクが磁石発電機の回転子
に加わつた際、マグネツトのヨークへの固定に樹
脂が使用されていると、樹脂が溶融したり、強度
が低下したりする場合がある。このような場合、
ヨークの中でマグネツトが遊動して磁石発電機の
機能を低下させたり、マグネツトが割れて発電機
の室内に飛散し、エンジンのロツク等不測の事態
を招来したりする危惧がある。
いても車速が上昇しない車両に搭載されている空
冷エンジン等に磁石発電機の回転子が連結された
場合、発電機室内および油の温度が異常に高くな
り、激しいヒートシヨツクが磁石発電機の回転子
に加わつた際、マグネツトのヨークへの固定に樹
脂が使用されていると、樹脂が溶融したり、強度
が低下したりする場合がある。このような場合、
ヨークの中でマグネツトが遊動して磁石発電機の
機能を低下させたり、マグネツトが割れて発電機
の室内に飛散し、エンジンのロツク等不測の事態
を招来したりする危惧がある。
しかし、本実施例においては、ケースは非磁性
金属材料により形成されており、マグネツトはこ
のケースの収容室に収容された状態で、隔壁部の
塑性変形部に周方向に押圧されるとともに、傾斜
部において径方向外向きに押し着けられることに
よりヨークに強力に固定されているため、溶融や
固定力の低下等が発生する危険は皆無である。
金属材料により形成されており、マグネツトはこ
のケースの収容室に収容された状態で、隔壁部の
塑性変形部に周方向に押圧されるとともに、傾斜
部において径方向外向きに押し着けられることに
よりヨークに強力に固定されているため、溶融や
固定力の低下等が発生する危険は皆無である。
したがつて、ケースの溶融や固定力の低下によ
つて起こるマグネツトの遊動による磁石発電機の
機能低下や、マグネツトの飛散等の不測の事態は
回避されることになる。
つて起こるマグネツトの遊動による磁石発電機の
機能低下や、マグネツトの飛散等の不測の事態は
回避されることになる。
マグネツトの側面に傾斜部を内径側が狭くなる
ように設けるとともに、収容室間の隔壁部に塑性
変形部をこの傾斜部に押接するように形成するこ
とにより、傾斜部と塑性変形部とが協働して、マ
グネツトにヨークの内周に押し着ける方向の力を
作用するように構成したため、マグネツトをヨー
クに強力に固定させることができる。
ように設けるとともに、収容室間の隔壁部に塑性
変形部をこの傾斜部に押接するように形成するこ
とにより、傾斜部と塑性変形部とが協働して、マ
グネツトにヨークの内周に押し着ける方向の力を
作用するように構成したため、マグネツトをヨー
クに強力に固定させることができる。
ケースに形成された各収容室にマグネツトをそ
れぞれ挿入し、ケースの隔壁部に凹状塑性変形部
を打刻してマグネツトを両側から挟圧するととも
に、ヨークの内周面に押し着けて保持するように
構成したので、部品点数、組付工数を減少させる
ことができるとともに、ビス止めまたはリベツト
止め作業が廃止できて作業性を向上させることが
でき、マグネツトは1個毎に独立しているので、
ニユートラル部分の如き無駄な部分は発生せず、
経済的に有利である。
れぞれ挿入し、ケースの隔壁部に凹状塑性変形部
を打刻してマグネツトを両側から挟圧するととも
に、ヨークの内周面に押し着けて保持するように
構成したので、部品点数、組付工数を減少させる
ことができるとともに、ビス止めまたはリベツト
止め作業が廃止できて作業性を向上させることが
でき、マグネツトは1個毎に独立しているので、
ニユートラル部分の如き無駄な部分は発生せず、
経済的に有利である。
マグネツトはケースの収容室において挟圧され
るとともに、ヨークの内周に押し着けられて強力
に固定され、かつ、カバーにより密着して被覆さ
れているため、使用状態における角加速度によつ
て加わる慣性力によりマグネツトが遊動する(が
たつく)ことはなく、遊動による各部の摩耗、劣
化、破壊等を抑止することができる。
るとともに、ヨークの内周に押し着けられて強力
に固定され、かつ、カバーにより密着して被覆さ
れているため、使用状態における角加速度によつ
て加わる慣性力によりマグネツトが遊動する(が
たつく)ことはなく、遊動による各部の摩耗、劣
化、破壊等を抑止することができる。
ヨークでの固定状態において、マグネツトはケ
ースおよびカバーにより全周を包囲されるので、
万一、マグネツトが破損したとしても、破片が飛
散することはなく、回転子の回転に伴う破片の飛
散による二次的障害の発生を未然に防止すること
ができる。
ースおよびカバーにより全周を包囲されるので、
万一、マグネツトが破損したとしても、破片が飛
散することはなく、回転子の回転に伴う破片の飛
散による二次的障害の発生を未然に防止すること
ができる。
ヨークへのケースの嵌入、複数組の凹凸部の嵌
合、ケースの収容室へのマグネツトの挿入、隔壁
部への塑性変形部の打ち込み、マグネツト群の内
周面へのカバーの嵌入、押さえリングのセツトは
全て単一方向からの作業であるため、きわめて作
業性がよく、全自動化を実現し易い。
合、ケースの収容室へのマグネツトの挿入、隔壁
部への塑性変形部の打ち込み、マグネツト群の内
周面へのカバーの嵌入、押さえリングのセツトは
全て単一方向からの作業であるため、きわめて作
業性がよく、全自動化を実現し易い。
なお、本考案は前記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々変更可能であることはいうまでもない。
はなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々変更可能であることはいうまでもない。
ケースはアルミダイカストにより形成するに限
らず、アルミニユームやその他の非磁性金属材料
を用いて鍛造や、焼結成形等により、形成しても
よい。
らず、アルミニユームやその他の非磁性金属材料
を用いて鍛造や、焼結成形等により、形成しても
よい。
傾斜部はマグネツトの側面の一部に形成するに
限らず、側面を全体的に扇形状に傾斜させて形成
してもよい。
限らず、側面を全体的に扇形状に傾斜させて形成
してもよい。
マグネツトは塑性変形部と傾斜部との協働作用
によりヨークの内周面に押し着けられて強力に固
定されるため、接着剤による固定は省略してもよ
い。
によりヨークの内周面に押し着けられて強力に固
定されるため、接着剤による固定は省略してもよ
い。
以上説明したように、本考案によれば、凹部の
幅および深さを凸部の幅および高さよりも大きく
設定した構成であるため、凹凸部が複数組配設さ
れることによる位置ずれを吸収することにより、
各凹凸部の適正な嵌合を確保することができ、か
つ、その凹部の隅部にアール部を形成することに
より、凹凸部の嵌合状態において、凸部の隅部を
凹部のアール部に食い込ませて一体的に結合させ
るようにしたものであるため、ヨークとケースと
を確実に位置固定させることができる。
幅および深さを凸部の幅および高さよりも大きく
設定した構成であるため、凹凸部が複数組配設さ
れることによる位置ずれを吸収することにより、
各凹凸部の適正な嵌合を確保することができ、か
つ、その凹部の隅部にアール部を形成することに
より、凹凸部の嵌合状態において、凸部の隅部を
凹部のアール部に食い込ませて一体的に結合させ
るようにしたものであるため、ヨークとケースと
を確実に位置固定させることができる。
第1図は本考案の一実施例である磁石発電機の
回転子を示す分解斜視図、第2図はその組立状態
を示す縦断面図、第3図、第4図、第5図、第6
図、第7図、第8図、第9図および第10図はそ
の組立途中を示す各縦断面図、拡大部分斜視図お
よび一部省略一部切断平面図である。 11……ヨーク、12……マグネツト、13…
…ケース、14……カバー、15……押さえリン
グ、16……軸孔、17……取り付け孔、18…
…凸部、19……巻かしめ代部、30……筒型、
31……収容室、32……底面壁部、34……凹
部、35……隔壁部、36……凹部、37……円
筒形状部、38……下側鍔部、39……上側鍔
部、41……切欠部、42……凹状塑性変形部。
回転子を示す分解斜視図、第2図はその組立状態
を示す縦断面図、第3図、第4図、第5図、第6
図、第7図、第8図、第9図および第10図はそ
の組立途中を示す各縦断面図、拡大部分斜視図お
よび一部省略一部切断平面図である。 11……ヨーク、12……マグネツト、13…
…ケース、14……カバー、15……押さえリン
グ、16……軸孔、17……取り付け孔、18…
…凸部、19……巻かしめ代部、30……筒型、
31……収容室、32……底面壁部、34……凹
部、35……隔壁部、36……凹部、37……円
筒形状部、38……下側鍔部、39……上側鍔
部、41……切欠部、42……凹状塑性変形部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 椀形状に形成され、その上端部に巻かしめ代部
19が形成されているヨーク11と、 このヨーク11に嵌入されており、円形リング
形状に形成されたリング33の上面に隔壁部35
が複数、周方向に間隔をおいて配されて直角にそ
れぞれ突設されているとともに、隣合う隔壁部3
5,35間のそれぞれにマグネツト収容室31が
形成されており、非磁性金属材料により一体的に
成形されているケース13と、 前記各マグネツト収容室31にそれぞれ挿入さ
れており、前記各隔壁部35の先端における周方
向両端部が押し型により周方向に膨出塑性変形さ
れることにより、隣合う隔壁部35,35間のそ
れぞれにおいて挟圧されている複数個のマグネツ
ト12と、 前記マグネツト12群の内周面に各マグネツト
12の内周面にそれぞれ密着された状態で圧入さ
れており、非磁性金属材料により一体的に成形さ
れている円筒形状のカバー14と、 前記ケース13およびマグネツト12群の上端
面に配設された前記カバー14の上側鍔39上に
当接されており、非磁性金属材料により一体的に
成形されている押さえリング15とを備えてお
り、 前記ヨーク11の巻かしめ代部19が径方向内
向きに巻かしめ加工されて押さえリング15上に
押接されている磁石発電機の回転子であつて、 前記ヨーク11の底壁に凸部18が複数個、周
方向に間隔を置かれて軸心方向内向きにそれぞれ
突設されているとともに、前記ケース13のリン
グ33の下面に前記凸部18のそれぞれと互いに
嵌合されてヨーク11とケース13とを位置固定
している凹部36が複数個、各凸部18と対応す
るように配されて軸心方向外向きにそれぞれ突設
されており、 これら凹部36と凸部18とは、凹部36の幅
Aが凸部18の幅aよりも大きく、凹部36の深
さBが凸部18の高さbよりも大きくなるように
それぞれ形成されており、 さらに、各凹部36の隅部には大きなアール部
Rがそれぞれ形成され、また、各凸部18の隅部
には鋭いエツジ部Eがそれぞれ形成され、凹部3
6と凸部18との嵌合状態において、エツジ部E
がアール部Rに食い込んでいることを特徴とする
磁石発電機の回転子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984151345U JPH0312038Y2 (ja) | 1984-10-06 | 1984-10-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984151345U JPH0312038Y2 (ja) | 1984-10-06 | 1984-10-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6168655U JPS6168655U (ja) | 1986-05-10 |
JPH0312038Y2 true JPH0312038Y2 (ja) | 1991-03-22 |
Family
ID=30709460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984151345U Expired JPH0312038Y2 (ja) | 1984-10-06 | 1984-10-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0312038Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59135084U (ja) * | 1983-03-01 | 1984-09-10 | 株式会社三ツ葉電機製作所 | 磁石発電機の回転子 |
-
1984
- 1984-10-06 JP JP1984151345U patent/JPH0312038Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6168655U (ja) | 1986-05-10 |
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