JPH03119973A - 超高圧調理装置 - Google Patents

超高圧調理装置

Info

Publication number
JPH03119973A
JPH03119973A JP1258059A JP25805989A JPH03119973A JP H03119973 A JPH03119973 A JP H03119973A JP 1258059 A JP1258059 A JP 1258059A JP 25805989 A JP25805989 A JP 25805989A JP H03119973 A JPH03119973 A JP H03119973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultra
high pressure
food
cooked
pressure container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1258059A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2889961B2 (ja
Inventor
Senji Kimoto
木本 仙司
Shingi Ota
親義 大田
Kazuyuki Kobayashi
一之 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hisaka Works Ltd
Original Assignee
Hisaka Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hisaka Works Ltd filed Critical Hisaka Works Ltd
Priority to JP1258059A priority Critical patent/JP2889961B2/ja
Publication of JPH03119973A publication Critical patent/JPH03119973A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2889961B2 publication Critical patent/JP2889961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 L産業上の利用分野〕 本発明は、食品を超高圧で加工或いは殺菌するために使
用される超高圧調理装置に関するものである。
〔従来の技術〕
食品に数千気圧の静水圧をかけると、タンパク質は変性
してゲル化し、デンプンは糊化し、脂質はエマルジョン
化する。また、食品中の微生物は超高圧下で活性を失い
死滅する。
しかも、圧力は加熱と異なり、食品素材の新鮮な味や香
り、ビタミンなどの栄養素を損なわず、毒性因子を作る
危険もない。
特に、最近の消費者の健康指向、本物指向の高まりの中
で、食品の加工、保蔵、殺菌に超高圧処理を利用するこ
とが注目されている。
上記超高圧処理は、高強度の鋼で作った厚肉円筒状の超
高圧容器内に液体を充填し、液体がもれないようにシー
ルをしたピストンを強い力で押し込むことによって、内
部の液体を圧縮して高い圧力を発生させ、液中に収容し
た食品試料を全周囲から均等な静水圧力で押圧して、原
形を保持させたまま処理する方法である。
上記超高圧処理装置として、現在のところ、セラミック
粉末等の焼結に当たって、緻密化のための装置が特開昭
62−182587号、特開昭62176700号、特
開昭61−289287号、特開昭61161386号
、特開昭61−161385号、特開昭61−8299
8号、特開昭60−117083号、特開昭60−42
589号、特開昭60−46899号として公知である
〔発明が解決しようとする課題) 上記公知の超高圧処理装置は、バッチ式処理であるため
、作業能率が悪く、また、超高圧容器が大型大重量であ
るため、取扱いが容易でなく、しかも、該容器内への被
処理物の出し入れを手で行っている。さらに食品中に耐
圧性菌が含まれている場合があり、このような菌類は、
超高圧をかけても死滅せず、加熱して死滅させる必要が
あるが、従来の装置は、厚肉円筒状の超高圧容器の外周
から加熱しているため、超高圧容器内の液体には熱が伝
わり難く、耐圧性菌の加熱殺菌が困難であった。また、
温度が上がらないように冷却して超高圧処理をする必要
がある食品の場合でも、厚肉円筒状の超高圧容器の外周
から冷却する方法では、冷却熱が伝わり難く、種々の食
品に対して最適な処理温度にコントロールすることが容
易でない。
また、超高圧容器内を掃除する必要があるが、従来の容
器は、洗浄水の排出が容易でない等の欠点があった。
本発明は、従来技術の上記問題点に鑑みて提案されたも
ので、その目的とするところは、連続処理を可能にする
と共に、食品の出し入れの自動化を可能とし、超高圧容
器内の温度コントロールを容易化し、また、超高圧容器
内の自動洗浄を可能にした超高圧調理装置を提供しよう
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、開閉可能な上蓋及
び油圧シリンダと一体化された下蓋兼加圧ピストンを備
えた複数の円筒状の超高圧容器と、各超高圧容器を支持
し、複数のステージぢンヘ間欠移動させる旋回アームと
、旋回アームの1ステーションで超高圧容器及び油圧シ
リンダの上下をバックアップするフレーム又は、超高圧
容器のいずれか一方を他方に挿脱させる挿脱手段と、上
記ステーションの前後のステーションに設置される装填
手段及び取出手段とを具備させたものである。
上記円筒状の超高圧容器が多重層構造からなり、最内層
を薄<シ、その外周部に温度コントロール手段を具備さ
せたものである。
また、上記円筒状の超高圧容器の最内周をステンレス等
の不銹金属材料で構成したものである。
また、上記円筒状の超高圧容器の下蓋の中央部に、超高
圧容器内と外部とを連通させる連通路及び逆止弁を具備
させたものである。
また、上記超高圧容器内への被調理品の装填及び取出し
を、液体を搬送媒体とt−’ものである。
上記被調理品は、可撓性の包材で被包した状態で超高圧
容器に供給するものである。
また上記被調理品又は、加圧用液体中、当該被調理品の
加熱殺菌に必要な熱エネルギーを圧縮熱として発生させ
るための気体を混入させたものである。
〔作用〕
超高圧容器は、旋回アームの間欠移動によって、夫々、
装填ステーション、加圧ステーション、取出ステーショ
ンに移動せしめられ、先ず、装填ステーションでは、上
蓋が開放されて、超高圧容器内に被調理品が装填手段を
介して装填され、装填後、上蓋が閉じられる。装填時、
被調理品の性状によって、そのまま、或いは、被調理品
及び加圧用液体に対する適性を備えた可撓性材料よりな
る包装材(袋、チューブ、カプセル、容器等)で包装し
て加圧用液体と共に装填する。例えば、果汁類、酒類等
の流動性の良い被調理品は、その、まま超高圧容器に装
填し、流動性が悪い被調理品は、加圧用液体と共に装填
する。但し、加圧処理後の分離が容易なもの(例えば、
固形塊状物等)は、包装をしないで、加圧用液体と共に
装填させ、分離が容易でないものは、包装をして加圧用
液体と共に装填させるものである。
加圧ステーションでは、超高圧容器内に装填された被調
理品を、超高圧容器内で加圧する。
この加圧は、超高圧容器の下蓋兼加圧ピストンを、油圧
シリンダによって、上蓋側へ押圧することによって行う
。この押圧によって、超高圧容器内の被調理品は、加圧
用液体と共に、又は、単独で圧縮され、パスカルの原理
によって、各方向から均等な静水圧力が作用する。この
静水圧力の大きさは、5,000−10,000気圧(
1気圧=1.033 kg/cd)とする。
このような、超高圧に耐えるように、加圧ステーション
にはフレームが設けである。即ち、加圧ステーションに
移動してきた超高圧容器に加圧力を作用させるに先立っ
て、挿脱手段によりフレームが前進するか、又は、超高
圧容器がフレームに向けて前進して超高圧容器を外側か
ら包囲し、主として、超高圧容器を上下からバックアッ
プし、この状態で加圧力を作用させるものである。
加圧ステーションにおける被調理品は、各方向から均等
で超高圧の静水圧力が作用するため、タンパク質は変性
してゲル化し、デンプンは、糊化し、脂質はエマルジョ
ン化する。そして、微生物や細菌類は、その活性を失い
死滅し、殺菌される。この加圧処理時間は、被調理品の
量と物性等によって異なるが、従来の他の処理方法に比
べて短時間に行われると共に、特に、従来の処理方法に
比べて、素材の新鮮な味や香り、ビタミン等の栄養素を
損なわず、毒性因子を生成することもないという優れた
特長がある。
所定の処理時間が経過すれば、油圧シリンダの油圧が解
除され、下蓋兼加圧ピストンが下降せしめられ、超高圧
容器内の除圧が行われ、元の圧力(大気圧)に戻される
。そして、取出ステーションに移動せしめられ、上蓋を
開放して被調理品を超高圧容器から取り出す、この後、
洗浄ステーションを経て、或いは、そのまま装填ステー
ジジンに移動して被調理品の次の装填を行う、各ステー
ションの数と超高圧容器の数とを同数として、各ステー
ションで夫々の作業を行わせることにより、連続処理が
可能となる。
温度コントロール手段を具備させておけば、加圧処理と
併行して被調理品中の耐圧性菌類の加熱殺菌又は、温度
上昇による食品の変質防止のための冷却を容易にし得る
超高圧容器の最内層をステンレス等の不銹金属材料で構
成しておけば、食品の場合、衛生的であり、超高圧容器
の耐蝕性も向上する。
超高圧容器内の下蓋の中央部に、超高圧容器の内外に連
通ずる連通路及び逆止弁を設けておけば、超高圧容器内
から被調理品を真空ポンプ等で自動的に吸い出させる際
、超高圧容器内が真空化して吸い出しを困難にすること
がなく、洗浄後の洗浄液の排出も容易とし得る。
超高圧容器内への被調理品の装填及び取出しを、液体を
搬送媒体として行わせることにより、供給ポンプや吸引
ポンプ等を利用して、自動的に行わせることができる。
又、被調理品又は加圧用液体中に、当該調理品の加熱に
必要な熱エネルギーを圧縮熱として発生させるための気
体を混入させておくことによって、加圧処理時、当該気
体を圧縮させ、発生する圧縮熱によって、被調理品を加
圧処理と同時に、加熱処理して、耐圧性菌を含む各種有
害細菌を殺菌処理させることができる。
〔実施例〕
第1図は本発明装置の一実施例を示す概略平面図、第2
図は加圧ステーションにおける超高圧容器及びフレーム
の関係を示す縦断側面図、第3図は補助ヒータの一実施
例を示す超高圧容器の縦断側面図、第4図は外部連通路
及び逆止弁を設けた下蓋兼加圧ピストンの要部鰭断側面
閲である。
本発明の超高圧調理装置は、第1図及び第2図に示すよ
うに、開閉可能な上M(1)及び油圧シリンダ(2)と
一体化された下蓋兼加圧ヒストン(3)を備えた複数の
円筒状の超高圧容器(A)と、各超高圧容器(A)を支
持し、複数のステーシゴンヘ間欠移動させる旋回アーム
(B)と、旋回アーム(B)の1ステーションで超高圧
容器(A)及び油圧シリンダ(2)の上下をバックアッ
プする可動フレーム(C)又は、超高圧容器(A)のい
ずれか一方を他方に挿脱させる挿脱手段(D)と、上記
ステーションの前後のステーションに設置される装填手
段(E)及び取出手段(F)とを具備している。
超高圧容器(A)は、多重構造からなり、最内層(4)
は、食品衛生等の見地から、ステンレス等の不銹金属材
料で構成し、それ以外の中間層(5)及び外層(6)は
、構造用鋼で必要な耐圧強度を有するように構成してい
る。各層(4)〜(6)は、焼ばめ、又は冷しばめで嵌
合し、これによって、予め各層内に圧縮応力を形成させ
ておき、超高圧作用時の抗張力を向上させ、結果的に、
超高圧容器(A)を、単一層構造の場合に比べて構成材
料の肉厚を薄<シ、小型軽量化を図っている。
最内層(4)の外周部には、温度コントロール手段(7
)を具備させ、最外層(6)の外周部には、加熱・冷却
手段(8)を具備させている。温度コントロール手段(
7)は、図面の実施例では、帰旋溝に所定温度に加熱し
た温水、蒸気、その他の加熱流体又は冷媒を連続的に供
給して循環流通させるようにした場合を例示しているが
、これは、加熱だけを対象とする場合では、シーズヒー
タ等の電気ヒータとしてもよい。また、加熱・冷却手段
(8)は、加熱のみであれば、高周波加熱装置その他の
加熱装置が使用できるが、加熱流体と冷媒とを切換え供
給可能とするのが望ましい。
これら、加熱・冷却手段(8)及び温度コントロール手
段(7)は、被調理品中に含まれる耐圧性菌を、加熱殺
菌したり、超高圧処理中に冷却して変質を防止するため
に設置するもので、超高圧容器(A)が厚内であるため
、加熱・冷却手段(8)のみでは、被調理品を迅速正確
に温度コントロールし難く、これを温度コントロール手
段(7)で補助させて迅速正確な温度コントロールを可
能にし、原料の風味等を過加熱や冷却の遅れ等によって
損なわないように処理することができる。
超高圧容器(A)の下蓋兼加圧ピストン(3)の中央部
には、超高圧容器(A)の内部と外部とを連通させる連
通路(9)及び逆止弁(10)を具備させている。逆止
弁(10)は、連通路(9)の超高圧容器(A)内側の
開口端に設置してあり、超高圧容器(A)内から外部へ
の流体の流れを自重及び流体圧力によって阻止し、超高
圧処理時における洩れを防止し、外部から内部への流体
の流れを許容するものであって、逆止弁(10)の閉鎖
時のシールバッキング(11)及び、逆止弁(10)の
開放時のストッパ(12)が下蓋兼加圧ピストン(3)
の対応部分に設置しである。
上記連通路(9)及び逆止弁(1o)は、超裔圧容器(
A)内から超高圧処理後の被調理品を真空ポンプ等で吸
い出す場合、超高圧容器(A)内が真空になることを防
止するものである。尚、洗浄液の排出にも利用する。
超高圧容器(A)内への被調理品の装填及び取出しは、
液体を搬送媒体として行わせることができる。この搬送
媒体は、超高圧容器(A)内での被調理品の加圧処理時
、加圧液体として利用する。
また、液体を搬送媒体とする場合、被調理品は、可撓性
の包材で被包した状態で供給することが望ましいが、被
調理品によっては、包材なしで供給してもよい。例えば
、調味汁を被調理品に超高圧下で滲透させる場合、包材
内にこれらを封入しておいてもよいが、調味汁を搬送媒
体とし、裸で入れてもよい。
上記搬送媒体による被調理品の超高圧容器(A)内への
装填及び取出しは、被調理品が詰まらない程度の通路断
面積をもつ搬送バイブを使用し、装填時には、被調理品
を搬送媒体の供給時の流動作用を利用して装填させ、取
出し時には、搬送媒体を吸引し、その流動作用で取り出
させるものであり、この取出し経路の途中に、フィルタ
等の分離手段を設けておくものである。尚、果汁や酒類
等であれば、被調理品自体を搬送媒体として利用するこ
とが可能である。
上記被調理品又は加圧用液体中に、当該被調理品の加熱
殺菌に必要な熱エネルギーを圧縮熱として発生させるた
めの気体を混入させることが可能である。この気体は、
空気又は他の活性若しくは不活性気体を使用する。気体
の混入方法は、加圧処理開始前の超高圧容器(A)内に
、所定量の気体を連通路(9)を利用して供給したり、
被調理品中又は加圧用液体中に予めエマルジョン形態で
混入しておく。
本発明の超高圧調理装置は、上記した超高圧容器(A)
を旋回アーム(B)の先端に油圧シリンダ(2)と共に
装着支持させておくものである。
旋回アーム(B)は、第1図に示す用に、ステーション
数と同数に分岐しており、旋回駆動装置(図示省略)に
よって、間欠駆動され、各ステーションに超高圧容器(
A)を順次移動させて行くように構成されている。第1
図は、装填ステーション(I)、加圧ステーション(n
)、取出ステーション(I[[)を等間隔に設けた場合
を示しているが、これに制約されず、取出ステーション
(III)と装填ステーション(1)との間に洗浄ステ
ーションを設けることが可能である。
装填ステーション(I)には、超高圧容器(A)の上蓋
(1)を開閉する手段(図示省略)及び超高圧容器(A
)内への被調理品の装填手段(図示省略)を設置する。
上IF(1)の開閉手段は、手動又は自動のいずれであ
ってもよく、場合によっては、省略してもよい。
装填手段(E)は、手動又は自動のいずれでもよく、被
調理品を単独で、或いは、加圧用液体と共に超高圧容器
(A)内に一杯に装填する、この場合、上蓋(1)に吸
入弁及び吐出弁を設置し、これを外部から開閉させ、被
調理品の装填及び取出しを自動的に行わせることが可能
である。
加圧ステーション(II)には、第2図に示す様に、フ
レーム(C)を前進後退可能に設置する。
このフレーム(C)は、枠状をなし、前進後退用油圧シ
リンダ等の挿脱主題(D)で行わせるもので、その前進
端では、超高圧容器(A)及び油圧シリンダ(2)の上
下をバックアップするように設置されている。この挿脱
手段(D)は、超高圧容器(A)側をフレーム(C)に
向けて接近離隔させるようにしてもよい。
油圧シリンダ(2)は、超高圧容器(A)の下部に一体
的に設置され、下蓋兼加圧ピストン(3)を摺動可能に
収容し、油圧発生装置(13)に接続されており、シリ
ンダ内径は、超高圧容器(A)の内径より大きくされ、
油圧シリンダ(2)で発生した圧力を超高圧容器(A)
に増大さ廿て作用させ得るように構成されている。
油圧発生装置(13)は、外部に1つ設置され、各超高
圧容器(A)の油圧シリンダ(2)には、旋回アーム(
B)の中心からスイベルジヨイントを通して配管接続し
、加圧ステーション(II)にあるものだけを作動させ
得るように切換弁を介して制御させるものである。
取出ステーション(1)には、上1t(1)を開閉する
手段及び取出手段(F)を設置する。
上蓋の開閉手段は、手動又は自動のいずれでもよく、場
合によっては省略してもよい。
取出手段(F゛)は、手動又は自動のいずれでもよく、
自動の場合では、真空ポンプで吸引する。この場合、上
M(1)の開閉手段は省略し、かつ、上蓋(1)に吐出
弁を装備させ、取出ステーション(I[I)において、
吐出弁を開放させ、かつ、上蓋(1)の吐出通路に搬送
パイプヲ接続し、この搬送パイプを介して真空ポンプで
超高圧容器(A)内の被調理品を自動的に吸引させて取
出させるものである。
本発明の超高圧調理装置は以上の構成がらなり、次に、
その動作を説明する。
先ず、装填ステーション(1)では、被調理品を加圧用
液体と共に或いは単独で、超高圧容器(A)内に一杯ま
で装填する。自動装填の場合では、吸入弁を開放して自
動装填を行わせ、その間、吐出弁を開放して超高圧容器
(A)内の空気を排除させる。装填後は、吸入弁及び吐
出弁を閉じ、自動装填の搬送パイプを切り離して加圧ス
テーション(n)に移動させる。
加圧ステーション(n)では、先ず、フレーム(C)が
前進して超高圧容器(A)の上蓋(1)の上面と油圧シ
リンダ(2)の下面とをバックアップさせておく。この
状態で、油圧発生装置(13)により、油圧シリンダ(
2)内に油圧を供給し、下蓋兼加圧ピストン(3)を上
昇させ、超高圧容器(A)内の被調理品を直接又は加圧
用液体を介して静水圧作用で全方向から均等に加圧する
。この加圧力は、5.000〜10.000気圧とし、
処理時間は、数舅から数十分とする。
例えば、生卵・・−・・・−・・−io〜30分生豚肉
−−−−−−一・・・−・10分魚肉すり身−= 10
分 上記生卵はゲル状となり、生豚肉はハム状となり、魚肉
すり身はカマボコ状となる。
果汁や酒類の場合では、微生物が活性を失い死滅する。
ボツリヌス菌等の耐圧性微生物が含まれる物品にあって
は、加熱殺菌処理を併用する。即ち、1つの例としては
、加熱・冷却手段(8)と温度コントロール手段(7)
とで超高圧容器(A)を加熱して行う、この場合、温度
コントロール手段(7)のみで加熱してもよい、最内層
を薄クシであるため、温度コントロール手段(7)のみ
でも迅速正確に温度コントロールができ、被調理品に熱
害を与えないで殺菌処理を行うことができる。また、別
の加熱殺菌方法として、所定量の気体を混入しておき、
加圧処理時、混入気体を圧縮させ、このとき発生する圧
縮熱によって耐圧性微生物を失活させ、死滅させるよう
にしてもよい。さらには、温度コントロール手段(7)
と気体の圧縮熱とを併用してもよい。
一方、温度が上がらないように冷却して超高圧処理をす
る必要がある食品に対しては、温度コントロール手段(
7)のみ、又は加熱・冷却手段(8)と併用して冷却を
行わせる。
上記処理が終了すると、油圧シリンダ(2)の圧力を解
除し、取出ステーション(I[l)に移動させる。
取出ステーション(III)では、処理済みの被調理品
を手動又は自動で取出す。自動で取出す場合では、吸入
弁を閉じたままで吐出弁を開放して真空ポンプで吸引し
て行わせる。この場合、超高圧容器(A)の底部には逆
止弁(10)が設けであるため、超高圧容器(A)内は
、真空ニハナらない。なお、上記吸引中、吸入弁を開放
して大気に連通させておくことも考えられるが、これで
あると、吐出通路と吸入通路トカ短絡し、空気のみが吸
い出されることになる。また、吐出通路の始端には吐出
弁があるため、パイプを超高圧容器(A)内に垂設する
ことができず、逆止弁(10)を超高圧容器(A)の底
部に設けておく必要がある。
取出しが終了すれば、超高圧容器(A)内を洗浄して、
次の処理に移行する。洗浄は、専用のステーションを設
けてもよく、又は、取出後の取出ステーション(111
1)で行うか、或いは、装置前の装填ステーション(1
)で行うようにしてもよい。
洗浄液の供給と排出は、吸入弁及び吐出弁を前記と同様
に操作し7て自動的に行うことができる。洗浄液の排出
は、逆止弁(10)を外部から強制的に開放操作して連
通路(9)から自然排出させてもよい。
本発明に係る超高圧調理装置は、旋回アーム(B)の各
先端に超高圧容器(A)を1個だけ設けた場合を例示し
ているが、複数個設け・各ステージ9ンで複数個づでノ
処理させること力くできる。
本発明装置で処理し得る対象物は、魚肉、畜肉、卵、精
米、デンプン類、大豆タンパク等の固形生食品類、デザ
ート食品、漬物、チーズ、味噌、調味料、たれ、ペース
ト状香辛料、生酒等の固形又は液状加工食品類、牛乳、
天然果汁等の液状生食品類、生薬、血液製剤、培地等の
薬品類、その他、微生物汚染防止、保蔵期間の延長、有
害タンパク賞の不活性化、食品の味付その他の調理又は
半調理加工済みの食品等が含まれる。
〔発明の効果〕
本発明の請求項1の装置によれば、加圧ステーションで
被調理品の連続処理が可能となり、他のステーションで
加圧処理中に、次の被調理品の装填及び処理済みの被調
理品・の取出し並びに洗浄等が行われ、作業能率が向上
する。
請求項2の装置によれば、全体を単一層で構成する場合
よりも、焼ばめ、冷やしばめ方式が採用でき、肉1厚を
薄くして小型軽量化が図れ、超高圧容器内の被調理品の
温度コントロールを迅速正確に行うことができる。
請求項3の装置によれば、食品衛生の向上が図れ、超高
圧容器の腐蝕を防止し、耐久性を向上させ得る。
請求項4の装置によれば、超高圧容器内への被調理品の
出し入れを自動化でき、洗浄も自動化できる。
請求項5の装置によれば、供給ポンプと真空ポンプによ
り、被調理品を液体と同等に扱うことが可能となり、被
調理品の搬送を容易かつ自動化でき、特に、搬送媒体と
なる液体を加圧用液体として利用できる。
請求項6の装置によれば、被調理品の風味や形態を損ね
ることな(調理ができる。
請求項7の装置によれば1、加熱殺菌用熱エネルギーを
外部から供給する必要がなく、内部だけで発生させ得る
利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の一実施例を示す概略平面図、第2
図は加圧ステーションにおける超高圧容器及び可動フレ
ームの関係を示す縦断側面図、第3図は補助ヒータの一
実施例を示す超高圧容器の縦断側面図、第4図は外部連
通路及び逆止弁を設けた下蓋兼加圧ピストンの要部縦断
側面図である。 (1) −上蓋、    (2)−・油圧シリンダ、(
3L−−・下蓋兼加圧ピストン、 (A ) −超高圧容器、(B ) −旋回アーム、(
C)・−フレーム、  (D ) −挿脱手段、(E)
・−・装填手段、  (F ) −取出手段、(7)・
・−温度コントロール手段、 (9)−・連通路、   (10)−逆止弁、(13)
 −油圧発生装置。 第1!! 第3図 342図 第4図

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)開閉可能な上蓋及び油圧シリンダと一体化された
    下蓋兼加圧ピストンを備えた複数の円筒状の超高圧容器
    と、 各超高圧容器を支持し、複数のステーションへ間欠移動
    させる旋回アームと、 旋回アームの1ステーションで超高圧容器及び油圧シリ
    ンダの上下をバックアップするフレーム又は、超高圧容
    器のいずれか一方を他方に挿脱させる挿脱手段と、 上記ステーションの前後のステーションに設置される装
    填手段及び取出手段とを具備させたことを特徴とする超
    高圧調理装置。
  2. (2)円筒状の超高圧容器が多重層構造からなり、最内
    層を薄くし、その外周部に温度コントロール手段を具備
    させたことを特徴とする請求項1記載の超高圧調理装置
  3. (3)円筒状の超高圧容器の最内層をステンレス等の不
    銹金属材料で構成したことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の超高圧調理装置。
  4. (4)円筒状の超高圧容器の下蓋の中央部に、超高圧容
    器内と外部とを連通させる連通路及び逆止弁を具備させ
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の超
    高圧調理装置。
  5. (5)超高圧容器内への被調理品の装填及び取出しを、
    液体を搬送媒体として行わせたことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の超高圧調理装置。
  6. (6)被調理品は、可撓性の包材で被包した状態で超高
    圧容器に供給することを特徴とする請求項1〜5のいず
    れかに記載の超高圧調理装置。
  7. (7)被調理品又は、加圧用液体中に、当該被調理品の
    加熱殺菌に必要な熱エネルギーを圧縮熱として発生させ
    るための気体を混入させたことを特徴とする請求項1〜
    6のいずれかに記載の超高圧調理装置。
JP1258059A 1989-10-02 1989-10-02 超高圧調理装置 Expired - Fee Related JP2889961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1258059A JP2889961B2 (ja) 1989-10-02 1989-10-02 超高圧調理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1258059A JP2889961B2 (ja) 1989-10-02 1989-10-02 超高圧調理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03119973A true JPH03119973A (ja) 1991-05-22
JP2889961B2 JP2889961B2 (ja) 1999-05-10

Family

ID=17314965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1258059A Expired - Fee Related JP2889961B2 (ja) 1989-10-02 1989-10-02 超高圧調理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2889961B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0523884U (ja) * 1991-09-17 1993-03-30 株式会社山本水圧工業所 連続高圧処理装置
CN108651812A (zh) * 2018-06-22 2018-10-16 青岛永芳源食品有限公司 一种用于蔬菜灭菌的高静压承压系统
CN110583953A (zh) * 2019-09-17 2019-12-20 太原科技大学 一种超高压循环加压装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0523884U (ja) * 1991-09-17 1993-03-30 株式会社山本水圧工業所 連続高圧処理装置
CN108651812A (zh) * 2018-06-22 2018-10-16 青岛永芳源食品有限公司 一种用于蔬菜灭菌的高静压承压系统
CN110583953A (zh) * 2019-09-17 2019-12-20 太原科技大学 一种超高压循环加压装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2889961B2 (ja) 1999-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3062489B2 (ja) 食品の殺菌方法
EP0242287B1 (fr) Installation pour la préparation de produits alimentaires élaborés
US4882188A (en) Process for preparing heat treated granular solid food
EP0721743B1 (en) Improved process for preparing a shellfish product and product obtained
WO2006110051A1 (en) Pressure assisted thermal sterilisation or pasteurisation method and apparatus
EP3643182A1 (en) Process method for sterile canning and sterile canning system
JP2889961B2 (ja) 超高圧調理装置
US3495992A (en) Process and apparatus for forming and packaging food products
JP2655963B2 (ja) 食品等の高圧処理方法及び処理装置
US20040126480A1 (en) Food process
IE55664B1 (en) Foodstuff preparation
Ginsau High pressure processing: a novel food preservation technique
JP3606808B2 (ja) 食品殺菌方法
EP1029459A1 (en) Method and apparatus for preparing sterilized liquid cooking sauce
EP3716788B1 (en) Process for obtaining a packaged food product
US20010053402A1 (en) Method and apparatus for preparing sterilized liquid cooking sauce
RU2323603C1 (ru) Способ обработки и приготовления мясосодержащего продукта в упаковке
Shankar High pressure processing-changes in quality characteristic of various food material processed under high pressure technology
Elizondo Recent Developments in the Commercial Applications of High-Pressure Technology in Food Processing
RU2307512C1 (ru) Способ обработки и приготовления мясосодержащего продукта в упаковке
JPS5843773A (ja) マイクロ波による殺菌方法
KR100581973B1 (ko) 멸균된 액체 조리용 소스의 제조방법 및 장치
EP0064307B1 (en) Process for blanching mushrooms or other food products
CN116835076A (zh) 模块化蒸汽热力杀菌与无菌封装系统及方法
JP2001245641A (ja) 食品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090226

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees