JPH03119634A - マグネトロン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、小形で良く放熱できる信頼性の高いマグネト
ロンに関する。

［従来の技術］ マグネトロンは高周波出力を効率良く発生するので、電
子レンジや解凍機などに広く応用されている。

第２図は上記用途に用いられている代表的なマグネトロ
ンの正面図である。同図において、１はマイクロ波の発
振源となる管球で、その中心部には管軸方向に陰極構体
が、その周囲には空間を隔てて、陰極構体と同軸の陽極
円筒の内面から半径方向に突出した多数枚のベインと陽
極円筒内面とで構成される空洞共振器群が設けられてい
る。２ａ、２ｂは管球１の両端部に配置されて管球１内
部の陰極構体と其の周囲の空洞共振器群の間のいわゆる
作用空間に管軸方向に磁界を形成させる環状永久磁石で
ある。３は管球１に陰極加熱電力を供給し、且つマイク
ロ波発生回路の陰極に接続される入力線を介して不要な
電波が外部に放射されないようにするためのフィルタボ
ックスである。

４は管球１の外周面に中央部の孔を嵌合させて取付けた
外形が四角な複数枚の冷却フィン（放熱板）で、この冷
却フィン４は図示してない冷却口からの冷却風または冷
却ファンによる冷却風を受けて管球１の内部で発生した
熱を外部に放散する作用を行う。５は上部継鉄、６は下
部継鉄で、管球１゜永久磁石２ａ、２ｂ、冷却フィン４
を、内面が永久磁石と冷却フィン端部に密着するように
囲み、それぞれ断面コ字状で、上記作用空間に管軸方向
に形成された磁界の磁束の磁気帰路となる。これら上部
継鉄５と下部継鉄６にはあらかじめ結合用係止部が形成
されており、上記各部を組み立てて夫々正しい相互位置
に配置したのち、その外側に装着して、係止部に加工し
て結合される。

第３図（ａ　）、（ｂ　）ｔ　（Ｑ　）は従来使用され
て来た上記係止部の構造例を示す斜視図である（特開昭
５６−１１４２５６号公報）。図（、）に示すように上
部継鉄５の四隅には、図（ｂ）に示す下部継鉄６の四隅
に直角に折曲げ形成した突起部６１に対応して、）１５
１とその外部の突出片５２を形成しである。そして、図
（ｂ）に示した下部継鉄６の上記突起部６１を図（、）
に示した上部継鉄５の上記溝５１に係合させた後、図（
ｃ）に点線で示すように上部継鉄の上記突出片５２を変
形加工することにより上部継鉄５と下部線＃ｉ６とを結
合固着している。

なお、上部継鉄５と下部継鉄６を結合固着する手段とし
て、上記の如き手段の他に、ねじ止めやリベット止めな
ども用いられていたが、何れも部品点数の節減、組立工
数の低減等、原価低減の見地から用いられなくなり、図
示したような結合固着手段が多用されるようになった。

［発明が解決しようとする課題］ 上記従来の継鉄結合技術は部品点数が少なくて済み１組
立工数も少なくて済むなどの利点はあるが、予め直角に
折り曲げて形成した突起部６１が下部線ｔ！ｊｃ６の側
壁内面から内部へ突出しているため、管球１の外周面に
圧入嵌合して取付けられた複数枚の冷却フィン４は、上
方から永久磁石２ａ。

２ｂと共に下部継鉄６内にはめこまれる製造工程上、第
４図に上面図を示すように、下部継鉄６の内壁面に接触
するフィン端部に突起部６１を避ける切込みを設ける必
要があった。

冷却フィン４は、それ自身の放熱面積で冷却作用を行う
ほか、その端部が下部継鉄６の内壁に接触する形状であ
ることによって、下部継鉄６への熱伝導の働きによる冷
却効果も持っている。しかるに、上記従来の技術では、
上記のように、冷却フィン４白身の面積が減少し、同時
に、冷却フィン４と下部継鉄６の接触面積も減少してし
まうため、冷却効果が低下し、管球１の温度上昇を十分
に抑制し難くなるという問題が生じていた。

もし、管球１を含むマグネトロンの異常温度上昇がおき
ると、冷却フィン４が熱変形し、冷却効果が低下し、図
示してない陽極円筒内部の空洞共振器のベインの等電位
点を電気的に接続するストラップリングや陰極などが変
形、溶断、破損するなどの大事故に進展する恐れがある
。また、熱による永久磁石の割れが生じたり、更に極端
な場合には、マグネトロンを取付けた電子機器たとえば
電子レンジ内部での火災を発生させる恐れさえある。

本発明は上記従来の技術の不具合点を解決し、同等の大
きさ、形状で、冷却フィンの面積が大きくなり、フィン
端部と継鉄内面との接触面積も増大し、冷却性能が向上
したマグネトロンを提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本発明においては、枠状継鉄
の上下何れか一方の端部に上下結合用の孔を、他方継鉄
の両端の上記孔の対応個所に、上記の如く継鉄を装着し
た後に折り曲げて上記孔に係合させ枠状継鉄の上下結合
に用いる結合用の折り曲げ部を設け、管体各部組立後、
枠状継鉄の上下結合に用いるようにした。

［作用］ すなわち、本発明のマグネトロンでは、上下継鉄の結合
部には、当初、冷却フィンを下部継鉄内の所定の位置に
はめ込む作業の際には、上記従来の技術の場合とは異な
って、何等突起部が存在しないから、冷却フィンの端部
に突起部を避ける切込みを設ける必要がなくなり、冷却
フィンの面積は増大し、冷却フィン端部と継鉄内側面と
の接触面積も大きくなって、冷却作用が向上する。

しかも、上下継鉄の係止結合作業は、管球に冷却フィン
を圧入嵌合したものを環状永久磁石と共に下部＃１鉄内
の所定位置にはめこんだ後、上部継鉄をかぶせ、一方の
継鉄の端部に穿設した孔の中に、他方の継鉄端部に継鉄
側壁の一部として形成されていた折り曲げ部を折り曲げ
て、係合させるだけであるから、部品点数も従来通り１
作業工数も従来通りで済む。

［実施例］ 第１図（ａ　）、（ｂ　）、（ｃ　）は本発明第１実施
例の上下継鉄係止結合部を示す図で１図（ａ）は上部継
鉄５の結合部に穿設した孔５１を示す斜視図、図（ｂ）
は下部継鉄６の結合部に形成した折り曲げ部６２を示す
斜視図２図（Ｃ）は上記折り曲げ部６２を折り曲げて、
孔５１の中に係合突出させた結合状態を示す断面図であ
る。折り曲げ部６２は継鉄側壁の一部として形成されて
いるが、折り曲げ易いように両側にスリットを入れであ
る。

上記第１実施例では上部継鉄５の結合部に孔を設けたが
、逆に折り曲げ部を設けても良い。第１図（ｄ）は本発
明第２実施例の上部継鉄５の結合部に設けた折り曲げ部
６２を示す斜視図、第１図（ｅ）は第２実施例の下部継
鉄６の結合部に穿設した孔を示す斜視図、第１図（ｆ）
は第２実施例の折り曲げ部６２を折り曲げて、孔５１の
中に係合突出させた結合状態を示す断面図である。

なお、折り曲げ部を第１図（ｇ）に示す６２ａのように
形成しても良い。

本発明では冷却フィンの面積を最大限に活用できるから
、フィン枚数に制限がある場合などに特に有効である。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、従来と同等の大き
さ、形状で、冷却フィンの面積が実質的に大きくなり、
フィン端部と継鉄内面との接触面積も増大し、冷却性能
が向上した信頼性の高いマグネトロンが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）〜（ｇ）は、本発明の要部である上下継鉄
の係止結合部の構造、結合状態の説明図、第２図は電子
レンジなどに用いられている代表的なマグネトロンの正
面図、第３図（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は従来のマグネト
ロンの上下継鉄の係止結合部の説明図、第４図は従来の
マグネトロンで、下部継鉄の内壁面に接触する冷却フィ
ン端部に結合用突起部を避ける切込みを設けた状態を示
す上面図である。 ５・・・上部継鉄、　６・・・下部継鉄、　５１・・・
結合用孔、　　Ｇ２・・・結合用折り曲げ部。 第　　１　　図 ｅｌ （ｆ） 第 ２ 第 図 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、管軸に沿って中心に位置する陰極を空間を隔てて囲
   み内面に空洞共振器群を設けた陽極円筒と、該陽極円筒
   の管軸方向端部で上記空間に臨む環状磁極と、この磁極
   を介して管軸方向に磁界を形成させる環状永久磁石と、
   前記陽極円筒外部に嵌合し其の周囲に平面的に四角に展
   開する複数枚の放熱板と、上記各部の外側を、内面が磁
   気部材と放熱板端部に密着するように四角に囲み上記磁
   界の磁束の帰路をなす上下に分かれた枠状継鉄とを備え
   たマグネトロンにおいて、枠状継鉄の上下何れか一方の
   端部に上下結合用の孔を、他方継鉄の両端の上記孔の対
   応個所に、上記の如く継鉄を装着した後に折り曲げて上
   記孔に係合させ枠状継鉄の上下結合に用いる結合用の折
   り曲げ部を設け、管体各部組立後、枠状継鉄の上下結合
   に用いるようにしたことを特徴とするマグネトロン。