JPH03119151A - よこ糸選択供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 改良に関する。本発明によれば、可動部分の数を減じ、
選択したヘルドが供給位置に閉塞されるようにすること
により、従来よりも一層構造簡単でコンパクトな合理的
かつ経済的なこの種装置が実現でき、この結果選択よこ
糸の連続的供給かヘルドを動かすことなく達成できる。

現在の技術ではいくつかの異なる型式のよこ糸選択供給
装置が知られている。

１９９０年６月２８日出願の特願平２　−　１６８６２
５号に記載のようなこの種装置の一型式においては、異
なヒ るよこ糸をアイレッゼに通した１組のヘルドが対応する
１組の作動レバーで支持されている。移行限界までばね
で負荷されているこれらの作動レバ−は、対応する１組
の枢装セレクタによって或る角度に動かされる。対応す
る１組のよこ糸選択永久磁石によりアンカ一部材のひと
つの誘引作用に対抗して弾性的に押されているこれらの
セレクタは装置駆動軸に取付けた特別のカムによって動
かされる揺動レバーの揺動クロスバ−によって前方に押
される。またこの装置駆動軸に取付けた第２の作動カム
に対してばね負荷された別のレバーが設けられており、
これによって予選択されたセレクタをもち上げ、これを
各選択サイクルにおいて対応永久磁石と接触せしめて、
これにより装置を次の選択にそなえさせる。

この装置においては、選択そして選択したセレクタの下
降は、単純に関連する永久磁石の磁界を無効化し、これ
によってこのセレクタをその反動ばねによって生ぜしめ
られた下降作用にさらすことで達成される。

しかしながらこの装置は数多くの問題を有する。

そのうちの主要なものとしては、各サイクルにおいて関
連ヘルドを戻すことなしには、いくつかの同じようなサ
イクルにおいて同じよこ糸を供給することができないこ
とである。事実この装置においては、予選択したセレク
タを各サイクルにおいて関連永久磁石に常時接触させて
おくこの附加的なもち上げレバーの存在は、このセレク
タをそのヘルド下げ位置にとどめておくことを不可能で
ないにしても極度に複雑なこととしてしまう。このため
ヘルドはその作動レバー戻しばねによって各サイクルご
とに常に戻されるのである。

ヘルドの上述の周期的な運動は、同じよこ糸が連続して
供給される時でさえも行なわれるので、交互に引張られ
たり緩められたりするこのよこ糸には著しい応力が印加
され、このためよこ糸がピンサによるもち上げが不正確
になったり、著しい場合には切れたりする。

他の問題としては、揺動部材およびセレクタもち上げレ
バーのためにふたつの各別の作動カムを用いることが必
要であるために機構が複雑になり、コスト的にマイナス
となるばかりか、装置の小型化を損なうこととなること
があげられる。

本発明の目的は、上述の従来の問題点を解決し、各よこ
糸選択サイクルごとに関連ヘルドを戻すことなく何回か
のこのようなサイクル中選択した同じよこ糸を連続して
供給することを可能とする高速織機用のよこ糸選択供給
装置を提供することにある。この装置はよこ糸の供給と
よこ糸の選択の準備との両方のために作動カムをひとつ
だけ必要とするのみであって、この結果可動部品が少な
くなり、従って慣性が小さく、機構が簡略になり、コン
パクトでコスト安となり、その上ピンサにより容易かつ
有効にクランプされ得る選択よこ糸に不当な応力が存在
しないようになることから出来上った織物としても可成
りの利点が得られるのである。

これは基本的には、装置駆動シャフトに取付けられた特
別のカムによって動かされた揺動レバーの同じ揺動クロ
スバ−は、その端部の一方がセレクタの底部歯部と係合
してよこ糸の供給を達成することができると共に、他方
の端部をこれらのセレクタに対して弾性的に対抗する１
組のアンカーキャリヤレバーに係合せしめているという
事実によって達成される。これはこれらのレバーのアン
カーをレバー反動ばねに抗して対応よこ糸選択電磁石に
対して回動し、これによってすべてのセレクタを下げて
選択の準備をする。それぞれのアンカーキャリヤレバー
はまた、セレクタの頂部歯部と係合するように設計され
たラチェット爪と一体になっており、このアンカーキャ
リヤレバーが適宜の電磁石と接触して磁気的に保持され
ている時セレクタを供給位置に閉塞する。

事実、このようにして適当な電磁石を付勢することによ
って選択ヘルドの供給が達成される。適当なアンカーキ
ャリヤレバーの鉄アンカーを維持することによりこの電
磁石は関連セレクタを下降位置に保持して、その下部歯
部を揺動レバー揺動クロスバ−の前縁部に係合させる。

この揺動は揺動クロスバ−を前方にもち来たらして、関
連作動レバーを回動させ、従ってヘルドを回動させる。

このヘルドは従って供給モードへと下降せしめられる。

同じよこ糸の連続的な供給が何サイクルか必要である時
は、関連電磁石を付勢し続けるだけで充分である。

これは、適当なアンカーキャリヤレバーによって保持さ
れ下降位置に残る適宜のセレクタを包含する。適当な作
動レバーのばねによって決定されるその戻りは、セレク
タの頂部歯部に当接するアンカーキャリヤレバーラチェ
ット爪によってさまたげられる。このようにして、ヘル
ド、作動レバーおよびセレクタによって代表される全機
構は、セレクタの下部歯部がもはや揺動レバークロスバ
−の揺動ストロークによって影響されない前進した供給
位置で閉塞されるのである。

以下、本発明を添付図面に例示したその好適な実施例に
ついて詳述する。

第１図において、符号１は１組のヘルドを示す（図面で
はヘルドはひとつだけを例示してあり、他のヘルドはこ
れに重なっている）。これらのヘルドのアイレット２に
様々のよこ糸３が通しである。これらのヘルド１は対応
する１組の作動レバー４で全体的に支持されており、装
置ケーシング１０の側部に符号５で示すように枢装され
たこれらの作動レバー４はばね７によって移動限界６に
当てられている。

これらのレバー４は符号９で示すところで枢装された対
応する１組のセレクタ８によって或る角度動かされ、貫
通シャフト１４に枢装された１組の鉄アンカーキャリヤ
レバー１３のラチェット爪１２へ板ばね１１によって押
し付けられる。貫通シャフト１４はケーシング１０によ
って支持され、この貫通シャフト１４にラチェット爪１
２が枢装され、ばね１５によって基部に対し推力を加え
ている。

従って、セレクタ８は揺動レバー１７の揺動クロスパー
１６によって、ばね７の作用に対抗して前方に動かされ
る。揺動レバー１７は符号１８で示すところでケーシン
グ１０に枢装されており、ばね１９で押すことにより装
置の駆動シャツ］・２１に取付けた特別のカム２０によ
って動かされる。クロスバー１６はその前縁部をこれら
のセレクタ８の底部歯部２２に係合している。

他方、揺動クロスパー１６の後縁部１６’は１組のアン
カーキャリヤレバー１３に係合し、符号２３′で示すと
ころでアンカーキャリヤレバー１３に枢装した鉄アンカ
ー２３を、反動ばね２５に対抗して対応よこ糸選択の電
磁石２４に対して回動せしめる。反動ばね２５はアンカ
ーキャリヤレバー１３を移動限界２６に押し当てて保持
する。

これらのセレクタ８はまた頂部歯部２７を有し、この頂
部歯部はアンカーキャリヤレバー１３の前述のラチェッ
ト爪１２と係合して、セレクタ８の戻りを止め、これに
よって同じ糸が連続して供給されることを何回かのサイ
クルで要求される時はヘルド１の戻りを止めるのである
。

本発明装置の作動は次のとおりである。

第１図から説明を始めると、矢印２８の方向への駆動カ
ム２０の時計方向回転はその輪郭部分２９が揺動レバー
１７のビン１８を中心とする時計方向揺動を生せしめる
。このレバー１７の揺動はその揺動パー１６の後縁部１
６’の側に反動ばね２５の作用に反して１組のアンカー
キャリヤレバー１３の貫通シャフト１４を中心とする対
応する逆時計方向の回動を生せしめる。これはこれらの
アンカーキャリヤレバー１３の鉄アンカー２３を各よこ
糸選択電磁石２４に接触させることとなる。

反対側においてはアンカーキャリヤレバー１３の逆時計
方向の回動は、そのラチェット爪１２か板ばね１１の作
用に抗してすべてのセレクタ８をピン９を中心として時
計方向に回動せしめる。この結果、これらのセレクタは
下降せしめられる。

これが、よこ糸の選択および供給の準備の段階が第２図
に示すように達成される様子である。

この時点において、もしちょこ糸選択電磁石２４が付勢
されないと、揺動レバー１７がカム２０によって駆動さ
れて逆時計方向に揺動する時、アンカーキャリヤレバー
１３は関連する電磁石２４によって保持されず、ばね２
５によって戻されて移動限界２６の方へと回転して、ラ
チェット爪１２をもち上げて、これによってセレクタ８
はその板ばね１１を離れる。

これは第１図に示す状態に戻ることとなる。唯一の差異
は、揺動クロスパー１６の前縁部１６′が底部歯部２２
に係合することなくセレクタ８の下を通過する間、揺動
レバー１７が逆時計方向のストロークを続けることであ
る。このようにして作動レバー４はその移動限界２６に
休み続け、関連するすべてのヘルド１は上昇され続ける
。

この代りに、もしも電磁石２４が付勢され、関連するヘ
ルド１をその供給位置に下げると、付勢された電磁石に
よって保持されたアンカーキャリヤレバー１３は第２図
の回動位置にとどまり、カム２０で駆動された揺動レバ
ー１７の逆時計方向の揺動はこのレバー１７の揺動クロ
スバー１６の前縁部１６′をセレクタ８の底部歯部２２
と係合せしめる。このセレクタ８はアンカーキャリヤレ
バー１３によって下方位置に保持されている。このセレ
クタは作動レバー４をピン５を中心として逆時計方向に
回転せしめて、関連するヘルド１を第３図に示すように
外方へと動かす。

上述の電磁石２４を消勢してヘルド１を戻すようにする
と、アンカーキャリヤレバー１３はもはや鉄アンカー２
３を介して電磁石２４で保持されずばね２５によって戻
されるので、第１図に示す移動限界２６に当接するよう
になる。揺動レバー１７はカム２０およびばね１９の作
用の下に時計方向に揺動する。この間揺動レバー１７は
戻しばね７の作用の下に、下方位置にあるセレクタ８と
接触しつづけている。

戻しばね７はヘルド１とセレクタ８とを戻す作用をする
ものである。このようにして、セレクタ８の脚部３０は
板ばね１１と接触する時、このセレクタはこの板ばねに
よって逆時計方向に回動せしめられ、この結果完全に第
１図に示した状態に戻るのである。

しかし、電磁石２４の磁化が維持されるならば、アンカ
ーキャリヤレバー１３は鉄アンカー２３を介してこの電
磁石に誘引されたままとなり、揺動レバー１７の時計方
向揺動はもはやセレクタ８を伴わないこととなる。この
セレクタ８はアンカーキャリヤレバー１３のラチェット
爪１２の端部によって第４図に示す位置に保持され、ア
ンカーキャリヤレバー１３は未だ下方位置にあるセレク
タの頂部歯部２７と係合している。このようにして、ヘ
ルド１は、クロスバー１６がセレクタ８の底部歯部２２
の下を通るので揺動レバー１７の動きとは係りなく、最
大伸長位置に残る。この位置は電磁石２４が付勢され続
ける限り維持され、これにより各サイクルごとにヘルド
を戻すことなく、何回かのサイクルの間ひとつのよこ糸
を連続供給することを可能とするのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるよこ糸選択供給装置の横断面図、
第２図および第３図は予選択段階および供給段階にある
よこ糸選択供給装置の横断面図、第４図は連続供給状態
にあるよこ糸選択供給装置の横断面図である。 １・・ヘルド、２・・アイレット、４・・作動レバー、
６・・移動限界、７・・ばね、８・・セレクタ、１０・
・ケーシング、１１・・板ばね、１２・・ラチェット爪
、１３・・アンカーキャリヤレバー１４・・貫通シャフ
ト、１５・・ばね、１６・・揺動クロスバ−１１７・・
揺動レバー、１９・・ばね、２０・・カム、２１・・駆
動シャフト、２２・・底部歯部、２３・・鉄アンカー、
２４・・電磁石、２５・・反動ばね、２６・・移動限界
、２７・・頂部歯部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 異なるよこ糸を通すアイレットをそなえた１組のヘルド
   を包含し、これらのヘルドを対応する１組の作動レバー
   で支持し、移動限界に対してばね負荷されたこれらの作
   動レバーが揺動レバーの揺動クロスバーによって前方に
   押される対応する１組の枢動セレクタによって或る角度
   動かされ、前記揺動レバーが装置駆動シャフトに取付け
   られたカムによって動かされ、これが下方位置にある時
   その縁部の一方が前記セレクタの底部歯部と係合できる
   ようにしたよこ糸選択供給装置において、前記揺動レバ
   ーの揺動クロスバーの他方の縁部が、前記セレクタが弾
   性的に対抗する１組の鉄アンカーキャリヤレバーにも係
   合し、これらレバーのアンカーがレバー反動ばねに対抗
   して対応するよこ糸選択電磁石に対して回動せしめられ
   てすべてのセレクタを下げ、アンカーキャリヤレバーの
   それぞれはまた前記セレクタの頂部歯部のひとつに係合
   するラチェット爪を有し前記アンカーキャリヤレバーが
   電磁石により磁気的に保持されている時は前記セレクタ
   を下方供給位置にブロックするようにしたことを特徴と
   するよこ糸選択供給装置。