JPH03119136A - 電子ジャカード機の集中管理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、紋紙及び検針をなくし電気的指令により経糸
を昇降させて杼口を形成するようにしたいわゆる電子ジ
ャカード機、特にその集中管理方式に関するものである
。

［従来の技術］ 一般に、ジャカード機は、紋紙（穿孔カード）で検針を
操作して型針をナイフとの係合位置から非係合位置に押
しやり、型針の列に対応して設けた上下動するナイフに
よって、紋紙の穿孔に対応する位置の型針の頭部フック
だけを引っ掛けて引き上げる選針装置を有し、型針に通
糸を介して連結されている綜絖（ベルト）を引き上げて
、引き上げた経糸と原位置にとどまる経糸との間に杼口
をつくるように梢成されている。

しかし、上記紋紙による選針制御では、製織する紋織物
が高級で柄が複雑になるにつれ紋紙に非常に長大なもの
が必要であり、紋紙を繰り返し使用することにも限度が
ある上、絞柄の変更に手間がかかり、試し織りにも手間
を要する。

このため、元来の紋紙にかえて、磁気テープ等の指令に
よって電磁ソレノイド式の作動子で検針の選針をなすジ
ャカード機が知られている。

［発明が解決しようとする課題］ 近年、ジャカード機の柄情報の入力が紋紙からフロッピ
ーによる電子化が進んでい番が、まだ各機台毎の単体入
力しかされていない。

このため、各機台の織物の柄や生産量等につい”この基
本的なプログラム内容を全体的に又は一部変更しようと
するとき等には、該当する機台のコントローラ全てにつ
き、そのコントローラのＲＯＭやフロッピー等に書き込
まれているプログラムを変えない限り不可能である。

本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、複数の
ジャカード機の′ａ物情報の設定等を集中して行うこと
ができる電子ジャカード機の集中管理方式を提供するこ
とにある。

し課題を解決するための手段］ 本発明の電子ジャカード機の集中管理方式は、′ａ機及
びそのジャカード本体からなる複数の機台の各々に、そ
れぞれプログラム可能な記憶装置を含む機台コントロー
ラを設け、中央コントローラから、各機台コントローラ
の記憶装置に、ジャカード本体の制御に必要な織物柄情
報及びｌｉ１機の制御に必要な生産管Ｊ！Ｉ！滑報を転
送して更新可能としたらのである。

［作用］ 上記の構成によれば、各機台の機台コントローラの記憶
装置に、いつでも必要に応じて所望の織物柄情報及び生
産管理情報を転送でき、これによりプログラムを更新で
きる。従って、全機台又は一部の機台につき、そのジャ
カード本体の開口制御及び織機の生産量の設定が任意に
且つ容易に管理できる。

［実施例コ 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。

第１図において、４１は電子ジャカード機であり、！ａ
機及びその経糸操作装置たるジャカード本体により１台
の電子ジャカード機が構成される。

この電子ジャカード機４１はＮ台並置され、それぞれに
機台番号＃１〜＃Ｎが付されている。また、各機台は、
ｌａ機用コントローラ４２とジャカード本体用コントロ
ーラ４３とを備えている。

各機台の機台コントローラ、即ち織機用コントローラ４
２及びジャカード本体用コント１コーラ４３は、コンピ
ュータを主体として構成され、それぞれ通常のＲＯＭ、
ＲＡＭ及びＣＰＵの池にプログラム可能な記憶装置（Ｐ
ＲＯＭ）４４．４５を備えている。そして、織機用コン
トローラ４２は番地管理情報ライン４６と生産管理情報
ライン４７を介して、またジャカード本体用コントロー
ラ４３は番地管理情報ライン４８と織物・柄情報ライン
４つを介して、それぞれ中央コントローラ５０と接続さ
れている。上記記憶装置４４．４５には、電気的な消去
が可能なＥＥＰＲＯＭら使用できる。

中央コントローラ５０は、上記のように各機台の、Ｉｔ
ｌｆｉ用コントローラ４２及びジャカード本体用コント
ローラ４３と伝送ライン（パスライン又は通信ライン）
４６〜４７を介して接続されるだけでなく、生産管理シ
ステム５１及び織物情報分析装置５２とも接続される。

織物情報分析装置５２は、柄図室を分析し、その織物組
織１色彩情報その他の分析データをｒ！ｌ１ｅＪ柄情報
」として出力する。また、生産管理システム５１は、ど
の機台でどの柄組織を生産するか、またその生産量はど
の程度とするか或いは織機の回転数と織物の密度等の各
種仕様についての「生産管理情報」を指示する。この各
種仕様は、生産管理システム５】におけるキーボードや
フロッピーなどにて入力される。

中央コントローラ５０はポストコンピュータから成り、
ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等の他に、ハードディスク、フ
ロッピーディスク等の外部記憶装置を備えている。ＲＯ
Ｍには中央コントローラを動作させる基本的なプログラ
ムや転送又は通信のためのプログラムが書き込まれてい
る。またＲＡＭには、上記生産管理システム５１からの
生産管理情報や織物情報分析装置５２からの織物柄情報
が一時記憶され、機台番号を付した機台毎のデータとし
て上記外部記憶装置に記憶される。

一方、各機台の織機用コントローラ４２や、ジャカード
本体用コントローラｌ１３のＲＯＭには、それらの機台
コントローラ４２．４３を動作させる必要最少銀のプロ
グラムや、中央コントローラ５０との送受信のためのプ
ログラムか書き込まれている。またＲＯＭには、上述し
た中央コントローラ５０から、その外部記＋２！装置に
記憶されているプログラムデータが転送された場合に、
これを自己の番地が付されたデータであるか否かを判別
し、該当する場合にこれをＲＡＭを介してＰＲＯＭ４４
．４５に記憶するプログラムも書き込まれている。

第２図に・情報の流れを示す。

先ず、電子ジャカード機の起動時、すなわち電源投入時
、中央コントローラ５０は、織物情報分析装置５２から
の織物組織１色彩情報等の「織物情報Ｊと、生産管理シ
ステム５１からの、どの機台でどの柄組織を生産するか
、またその生産量はどの程度とするか等のプログラムで
ある「生産管理情報」とを読み込み、これを−旦ＲＡＭ
に記憶する。そして、転送又は通信の宛て先である機台
番号をアドレスとして付加し、外部記憶装置に記憶する
と共に、これを伝送ライン４６〜４９を介して伝送する
。この場合、織機用コントローラ４２に対する生産管理
情報はライン４６により、その宛て先の番地は番地管理
情報ライン４６により伝送される。また、ジャカード本
体用コントローラ４３に対する織物柄情報はライン４９
により、その宛て先の番地は番地管理情報ライン４８に
より伝送される。

上記ライン４６〜４９上の織物柄情報及びその生産管理
情報は、番地管理情報のもつ宛て先番地と一致するジャ
カード機の機台コントローラ４２４３で受ｆヨされ、Ｒ
ＡＭを介して、それぞれの記憶装置ＦＲＯＭ４４．４５
に記憶される。また適宜中央コントローラ５０のＲ，Ａ
　Ｍ　２８に入力された池のデータも各機台の機台コン
トローラ４２゜４３のＲＡＭに転送される。

このようにして各機台の機台コントローラ１１２゜４３
にプログラムが転送され、機台コン１〜ローラ４２４３
の織物柄情報及びその生産管理Ｉｈ′ｉ報の設定がなさ
れた後は、それぞれの機台の機台コントローラｌｉ２，
４３で制御される。即ち、ジャカード本体用コントロー
ラ４３は、その設定された織物柄情報に基づいて電子ジ
ャカード機の経糸操作装置の各電磁ソレノイドをオン・
オフ制御し、織機の開口運動を決定する。また、織機用
コンｌ−ローラ４２は、自己の生産量を決定する。

次に、機台コントローラのプログラムを変更する場合、
中央コントローラ５０のハードディスク等の記憶装置に
書き込んである機台コントローラ制御プログラムを変更
し、新たに変更したプログラムをＰＲＯＭ４４．４５に
転送すればよい、これにより全機台の一部についてのプ
ログラムの変更であっても、簡単にプログラムを変更し
、織物柄情報及びその生産管理情報を更新することがで
きる。

次に、上記集中管理方式を適用可能な電子ジャカードの
具体例を説明する。

第３図において、１０は電子ジャカード機の経糸操作装
置であり、比較的背の低い上下２段の支持枠１，２上に
搭載されている。下方の支持枠１は綜絖３及び目板４を
支持しており、上方の支持枠２は経糸操作装置１０から
の通糸５を斜め下方に拡開するに必要な上下間隔を保持
している。

経糸操作装置１０はＶ＆幅方向に複数組のブロック１１
に分けられており、各ブロック１１は、第４図に示す如
く、偏平細長の多数の経糸操作ユニット１２（第５図）
をマトリックス状に配列して成る。この実施例では、約
６ｘ　３０ｘ　４００１１１の大きさに形成した経糸操
作ユニット１２を８ライン３２列に配列して１ブロツク
（約２４０ｎｎ　ｘ約１９０１１）とし、計８組のブロ
ック１１を織幅方向に配置して、経糸操作装置１０全体
を構成している。

従って、この電子ジャカード機の針数ないし口数は８ｘ
３２ｘ８　＝２０４８０となっている。

第６図は上記経糸操作装置１０の１構成素子たる経糸操
作ユニット１２の全体の構成を、第８図はその上側部分
の構成を示したものである。

第６図において、経糸操作ユニット１２のフレーム２１
は偏平細長に形成され、その上部の両側段差部はステイ
を兼ねる上部懸垂保持部材１３で保持され、下端は下部
ステイ１４で保持されている。フレーム２１の上部には
、互いに対向配置した２つの保持フッツク２２及びその
制０′Ｉｌ駆動用の１つの電磁ソレノイド２３を、また
フレーム２１の下部にはフレームに沿って昇降可能なス
ライダ２４を設けである。フレーム２１の中間にはガイ
ド壁２５が形成され、その両側に１．該カイト壁２５に
沿って上下移動有能な２つの可動フック２６．２７が配
置されている。

スライダ２４は、第７図の如く、経糸操作ユニット１２
のフレーム２１に設けた縮スリッ１へ２１０の内側壁に
両側が摺接するスライダ本体２４０と、該スライダ本体
２４０内にベアリング２４１により回転自在に支持けな
上下２つのプーリ２８，２９を存する。スライダ２４の
上側プーリ２８の周りには可撓性のベルト３０が０字状
に巻き掛けてあり、その両端は上記２つの可動フＶり２
６，２７の各下端部に連結されている。スライダ２４の
下側プーリ２９には、一端を固定点３Ｉに固定した通糸
５を巻き掛けである。

第８図において、両可動フック２６．２７は、それぞれ
、上端部に保持フック２２と係合する爪２６ａ、２７ａ
を、また外側面に外部操作用の段差部２６ｂ、２７ｂを
有する。この段差部２６ｂ。

２７ｂを引っ掛けて、可動フック２６．２７を保持フッ
ク２２との係合が可能な上死点の位置まで引き上げるな
め、フレーム２１の両側には一対のナイフ３２．３３が
配置しである。各一対のナイフ３２．３３は、第４図に
示すように、１ブロツク１１のライン方向（織幅方向）
に延在しており、従って同じ１ラインの経糸操作ユニッ
ト１２につき共通のナイフとなっている。これら各ライ
ン毎に一対づつ投けなナイフ３２．３３は、第４図に示
す如く、゛クランク機構１５と連結されたナイフパー１
６により、交互に上位置Ａと下位置Ｂに往復動される。

このようにして各可動フック２６２７は、交互に、その
下降位置から上死点、つまり保持フック２２により保持
可能な高さ位置まで持ち来なされる。

第８図に示すように、フレーム２１の上部に位置する各
保持フック２２は、それぞれ２つの部材から成る。即ち
、可動フック２６．２７の爪２６ａ、２７ａに係合する
爪部材３４．３４と、該爪部材に部分的に重ね合わせた
操作部材３５゜３５とを、共通の軸３６に枢着して成る
６両部材３４．３５間には一方向にのみ回動を許ず係合
部３８が設けてあり、この係合部３８により、操作部材
３５．３５の圧部間を狭める際には爪部材３４．３４が
連行されて外側に変位するが、爪部材３４．３４自体は
単独に内側から外側へ変位し得るようになっている。操
作部材３５．３５はその圧部間に設けた圧縮バネ３７に
より常時拡開する方向に付勢されており、従って通常、
爪部材３４．３４はそのバネ３７により可動フック２６
゜２７の通路内に位置する。

上記電磁ソレノイド２３は、このような関係にある操作
部材３５．３５の圧部間に鉄心が向くように、フレーム
２１内に横に配置してあり、第１図のジャカード本体用
コン１ヘローラ４３のコンピュータＣＰＵからの選択指
令に応じて通電され、操作部材３５．３５を吸引して爪
部材３４．３１１を連行せしめ、これを可動フンク２６
．２７の通路内に突出させる。

ジャカード本体の動作は次のように行われる。

ナイフ３２．３３は上位置Ａと下位置Ｂの間を複動方式
で昇降する。即ち、ナイフ３２とナイフ３３の位置はＴ
度１８０度位相がずれている。第６図に示した位置では
、ナイフ３２が上位置、ナイフ３３が下位置に在り、一
方の可動フック２６はナイフ３２により押し上げられて
左の保持フック２２と係合しており、他方の可動フック
２７は下降位置にあ°る。

今、ナイフ３３が下位置Ｂから」二位置Ａへ上昇したと
すると、これに伴い可動フック２７が、その段差部２７
ｂで引っ掛けられて、上死点まで連行される。即ち、可
動フック２７は、右側の保持フック２２の爪部材３４と
係合可能な高さ位置まで持ち来たされると共に、保持フ
ック２２の操作部材３５の肩部に当接して、これをバネ
３７に抗して突き上げ、当該操作部材３７を電磁ソレノ
イド２３の鉄心に一度最接近させる。この操作部ト第３
５の回動変位に連行されて、爪部材３・１が外側に回動
変位し、その爪が可動フック２７の切欠内に持ち来たさ
れる。

電磁ツレノド２３の励磁又は非励磁のタイミングは、可
動フック２７が上死点に至る少し前に定められている。

電磁ツレノド２３が励磁されていた場合には、保持フッ
ク２２の操作部材３５が電磁ソレノイド２３の鉄心に最
接近した時点で吸引保持される。

このため、その後ナイフ３３が下降した場合でも、保持
フック２２の爪部材３４が上死点より僅かに下方にて可
動フック２７と係合状態を維持し、その位置に拘束する
。よって、可動フック２７は、左側の保持フック２２に
関して示したと同じ係合状態で、右側の保持フック２２
に係合保持される。

このように可動フック２７が上昇して保持フック２２に
係合されるまで移動した場合、スライダ２４はベルト３
０を介して上記移動１１’［ｉ　Ａｔの１７２に相当す
る距離を上昇し、これに伴い通糸５はその２倍の距離だ
け移動する。つまり通糸５と直結されている綜絖３が可
動フック２７の移動距離だけ上昇する。

一方、電磁ツレノド２３が励磁されていなかった場合に
は、バネ３７の働きにより、上記電磁ソレノイド２３の
鉄心に最接近した操作部材３５が原位置に復帰する。こ
のため、可動フック２７は保持フンク２２と係合せず、
ナイフ３３と共に下降する。従って、綜絖３は可動フッ
ク２７の上下動距離だけ１度昇降して元に戻る。

尚、可動フック２７が、左側の可動フック２６に関して
第８図に示したと同じ係合状態で係合保持された後、電
磁ツレノド２３の励磁を解除すると、爪部材３４は、そ
の自重及び補助バネの力により、可動フック２７の通路
外に後退した位置に復帰する。従って、可動フック２７
は、その後ナイフ３３が上位ｆＡから下方に移動するに
伴い、ナイフ３２と一緒に下降することができる。

上記は、右ｆｆ！１の可動フンク２７を中心に１つの経
糸操作ユニット１２について説明したが、左側の可動フ
ンク２６についても、また他の経糸操作ユニット１２に
ついても当て嵌まる。

かくして、中央コントローラ５０からジャカード本体用
コントローラに転送され設定された織物柄情報に基づき
、各機台のジャカード本体の電磁ンレメイドが選択制御
され、織機の開口運動が決定されて所定の柄の組繊が形
成される。

またその生産量は、同じく中央コントローラ５０から織
機用コントローラ４２に転送され設定された生産管理情
報に基づき定められる。

［発明の効果］ 以上述べたように、本発明の電子ジャカード機の集中管
理方式によれば、所望の織物柄情報を集中設定でき、か
つ生産管理も一箇所で行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のジャカード機の集中管理方式を適用し
たシステムの構成図、第２図はその情報の流れを示す概
念図、第３図は本発明による電子ジャカード機の概略図
、第４図はその経糸操作装置の１プロ／りの概要を示す
斜視図、第５図はその１ブロツクの構成要素たる経糸操
作ユニントの概略図、第６図は経糸操作ユニントを一部
断面にて示した側面図、第７図はその■ｖｌｌ断面図、
第８図は第６図の経糸操作ユニットの上側部分を示す拡
大図である。 図中、１．２は支持枠、３は綜絖、４は目板、５は通糸
、１０は経糸操作装置、１１はブロック、１２は経糸操
作ユニット、１５はクランクｆ［，１６はナイフバー、
２１はフレーム、２２は保持フッツク２２．２３は電磁
ンレノイド、２４はスライダ、２５はガイド壁、２６．
２７は可動フック、２６ａ、２７ａは爪、２８．２９は
プーリ、３０はベルト、３２．３３はナイフ、３４は爪
部材、３５は操作部材、３７は圧縮バネ、３８は係合部
、４１は電子ジャカード機、４２は織機用コントローラ
（ｆｉ台コンＩ〜ローラ）、４３はジャカード本体用コ
ントローラ（Ｉ台コントローラ）、Ｌｌ、ｌ、１１５は
プログラム可能な記憶装置を示す。 特許出即人　村田機械株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、織機及びそのジャカード本体からなる複数の機台の
   各々に、それぞれプログラム可能な記憶装置を含む機台
   コントローラを設け、中央コントローラから、各機台コ
   ントローラの記憶装置に、ジャカード本体の制御に必要
   な織物柄情報及び織機の制御に必要な生産管理情報を転
   送して更新可能としたことを特徴とする電子ジャカード
   機の集中管理方式。