JPH0311894B2 - - Google Patents

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JPH0311894B2
JPH0311894B2 JP63123009A JP12300988A JPH0311894B2 JP H0311894 B2 JPH0311894 B2 JP H0311894B2 JP 63123009 A JP63123009 A JP 63123009A JP 12300988 A JP12300988 A JP 12300988A JP H0311894 B2 JPH0311894 B2 JP H0311894B2
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JP
Japan
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yarn
mixed
conductive
fabric
dust
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JP63123009A
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English (en)
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JPS63307938A (ja
Inventor
Yukio Nakagawa
Mitsuru Takashima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASAHI KASEI TEKISUTAIRU KK
Original Assignee
ASAHI KASEI TEKISUTAIRU KK
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Publication date
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  • Woven Fabrics (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、極めて優れた防塵性と制電効果を有
する、導電性繊維を混用してなる防塵衣用衣服素
材に関する。 〔従来の技術〕 従来、半導体の製造、生化学工業等の作業環境
即ち、クリーンルーム内に於いて、作業員は人体
からの発塵を防止すべく防塵作業衣を着用してい
る。然るに、昨今半導体素子はVLSIの時代に入
り、クリーンルーム空間での浮遊するパーテイク
ル(微細粒子)のみならず、作業員の人体又は下
着から生ずるダスト及び細菌の如き1μm以下の
超微粒子に関しても問題視されるに至つている。
しかしながら、十分満足できる解決手段が見出さ
れていないのが現状である。 一方、防塵作業衣用布帛に、半永久的に高性能
の帯電防止性を付与するには、導電糸を混入する
ことが行われている。然るに、従来の導電糸を混
入した布帛は、導電糸を単独で混入するかまたは
他素材との混紡もしくは交撚或いはカバリングに
依り作成されているが、導電糸の混用率が布帛全
重量の数パーセント以内であることと、導電糸が
部分的に使用されるため、主体となる地部を構成
する糸と性状が異ることは、製布プロセス並びに
布帛性能において種々の不都合を生ずる。即ち、
導電糸を単独で混用する場合は地部構成糸との原
糸特性、例えば、伸度、ヤング率、繊度(デニー
ル)等の差が大きく、製布プロセスで特別な配慮
が必要であるばかりでなく、布帛とした后も潜在
的な張力差から生じるパツカリング等の欠点が生
ずることがある。混紡糸の場合は、短繊維である
ため本来防塵衣料用として好ましくないばかりで
なく、地部を構成する糸として、それ自体からの
発塵防止の観点よりフイラメントを使用するため
に地部構成糸との形態並びに糸の特性の差が大き
すぎて不適である。一方、交撚或いはカバリング
方式による導電糸の混入においては、地部を構成
する糸と同一素材との交撚にすれば、地部を構成
する糸との性状差も比較的小さくできるが、スパ
イラル状に絡まつているため隣接する地部構成糸
との間に隙間が生じ、コーテイング加工により微
多孔皮膜を形成する場合、厚みが数ミクロン以下
の皮膜にすると、ピンホールが発生する。一方、
これを防止すべく皮膜の厚みを増すと透湿度が低
下し着用時のムレ感が増す。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、上述の欠点を改善したもので
あり、製布プロセスの合理化と防塵性に優れ且つ
透湿性の向上を図つた、導電性繊維を混用せる、
防塵衣用衣服素材の製造方法を提供するにある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明に係る防塵衣用衣服素材の製造方法は、
導電糸と非導電糸とをインターレース加工用ノズ
ルに給糸して混繊し、次にこの混繊糸と、導電糸
を含まない地部構成糸とで交編織して布帛を製造
し、しかる後この布帛の少なくとも片面に0.1μm
〜5μmの孔径を有する微多孔皮膜を形成するこ
とを特徴とする製造方法である。 衣服素材の地部を構成する糸は、格別限定され
るものではないが、発塵性の観点より合成繊維よ
りなるフイラメントであることが好ましい。一般
には、単糸繊度0.1〜5デニール、合計繊維20〜
200デニールの原糸又は仮撚加工糸その他の二次
加工糸が用いられる。 一方、導電糸も格別限定されるものではなく、
常用される金属繊維、金属メツキ繊維、カーボン
練込み糸等のフイラメント糸が用いられる。通常
は、単糸繊度1〜50デニール、合計繊度10〜100
デニールのものが用いられる。 本発明において使用する導電糸を混繊した糸
は、導電糸を含まない隣接する地部構成糸との見
掛け直径の差(絶対値)を10%以内とするのが好
ましく、より好ましくは5%以内とする。このよ
うに混繊糸の太さを隣接する地部構成糸と揃える
ことによつて両者の間隙並びに布帛表面の凹凸を
極めて小さくすることができる。ここで、見掛け
直径の差(%)は下記の式により算出する。 見掛け直径の差=地部構成糸の見掛直径−
導電糸混入糸の見掛直径/地部構成糸の見掛け直径×10
0 なお見掛け直径は理論値より算出する。 導電糸と非導電糸との混繊は、両者をインター
レース加工用ノズルに給糸することによつて行な
う。両者を引揃えて噴射、交絡させると一工程で
混繊糸の作成を完了することが可能である。混繊
するに際して、導電糸を混繊相手に対して1〜2
%オーバーフイードし、繊維間に20〜100回/M
の交絡を付与することが好ましい。 導電糸と非導電糸とはインターレース加工用ノ
ズルを用いて混繊されるから、両者は均一に混合
される。その結果、混繊糸の表面に位置した導電
糸の作用によつて静電気のコロナ制電効果が高め
られ、防塵衣として使用した場合、静電気による
塵の付着が防止できる。また、引揃え−加撚方式
による混繊に比して、混繊糸の横断面が円形に近
くなり、ピンホールのない薄い微多孔皮膜が容易
に形成されるため、透湿性が向上する。 混繊糸と隣接する地部構成糸とは性状が相互に
近似していることが好ましく、従つて、導電糸と
混繊する相手繊維として地部構成糸と同一素材を
用い、かつ、この素材の混繊割合が30%以上であ
ることが好ましい。より好ましい混繊割合は50%
以上、最も好ましくは70%以上である。 上記混繊糸の割合は布帛重量に対する導電糸の
混用率として0.5〜10重量%であることが好まし
い。混繊糸を交編織する方法は限定されるもので
はなく、混繊糸を配列して、然るべき密度、組織
にて常法にて製編又は製織する。 上記のように交編織した素材の少なくとも片面
に0.1〜5μmの微小な孔径を有する微多孔皮膜を
形成する。このような微多孔皮膜を形成すること
によつて、0.3μm以上の塵の防塵率が50%以上で
あり、透湿度が2500g/m2/24hrs以上である衣
服素材とすることができる。 微多孔皮膜は一般に衣服素材に形成される透湿
性樹脂コーテイングの場合と同様に周知の方法に
よつて形成することができる。微多孔皮膜の形成
法は、ポリマーの有機溶剤溶液を衣服素材上にコ
ーテイングして直接形成する方法、および該溶液
から一旦製膜して、得られたフイルムを衣服素材
上に貼着する方法とに分けられる。 コーテイングによつて衣服素材上に微多孔皮膜
を直接形成する方法としては、先ず、例えばポリ
ウレタンエラストマーを主体とする極性有機溶剤
溶液を衣服素材基布に塗布し、次いで該基材を凝
固浴中に導いてポリウレタンエラストマーを凝固
させて微多孔構造を形成する所謂湿式凝固法が挙
げられる。なお、この湿式凝固法において、ポリ
ウレタン溶剤溶液中に孔径調節剤、すなわち、凝
固浴に可溶な物質を添加して孔径を調節すること
ができる。また、微多孔皮膜の直接形成法とし
て、ポリウレタン等のエラストマー中に発泡剤を
含ませたものの液状物を衣服素材上に塗布し、次
いで、熱処理により発泡剤を分解させて炭酸ガス
等の気体をエラストマー中に放出して気孔を形成
する所謂乾式発泡法が挙げられる。 一旦製膜して得たフイルムを衣服素材上に貼着
する方法としては、ポリテトラフロロエチレン、
ポリビニリデンフロライド等のフイブリル化フイ
ルムまたは湿式凝固法によつて得られるポリウレ
タン等の微多孔フイルムにエマルジヨン糸または
溶剤糸の接着剤をフイルムの全面または点もしく
は線状に塗布したうえ衣服素材に貼り合わせる方
法が採られる。 〔実施例〕 以下、実施例について本発明の衣服素材を具体
的に説明する。 実施例において、透湿度及び摩擦帯電圧は各々
JISZ−0208及びJISL−1094(温度20℃、湿度50
%)で測定した。また、通気度はJIS−L−1097
(フラジール法)に依る。 一方、防塵率は塵測定器(光散乱方式ダストカ
ウンター)により次式により求めた。(n=10)
なお、測定対象としたダストの粒径は0.3〜0.5μ
mである。 防塵率=(1−試料布帛を透過したダスト
の数/試料空気の元のダストの数)×100% 実施例 1 経糸として、ポリエステルフイラメント75d/
36f(見掛け直径87.7μm)、ポリエステルフイラメ
ント50d/24fと導電糸20d/3f(カーボン練込みタ
イプのポリアミド繊維)とのインタレース混繊糸
(インターレース加工用ノズルを用いて流体噴射
混繊を行つて調製した。見掛け直径83.7μm。)と
を27:1の割合で配列し、また、緯糸として、ポ
リエステル仮撚加工糸(2ヒータータイプ)
75d/36fを用いて 3 1 〓ツイルにて、W.J.L(450r.
p.m)を用い、経糸密度120本/吋緯繊糸密度107
本/吋にて製織し、次いで、次のようにコーテイ
ング加工を行つた。 即ち、織物の片面(裏面)に、ジメチルホルム
アミドに溶解した30重量%のポリエステル型ポリ
ウレタンエラストマー溶液100重量部にジメチル
ホルムアミド20重量部を添加し、十分に撹拌し
た。次にこの混和溶液をナイフコーターを用い、
塗布量が固形分で5g/m2になるように塗布し、
直ちに水中にて5分間凝固させ、60℃温湯に10分
間浸漬した後マングルで脱水、120℃で3分間乾
燥し、150℃で1分間セツトして、仕上げた。得
られた布帛の性能を第1表に示す。 比較例 1 比較例として、経糸にポリエステルフイラメン
ト75d/36f(見掛け直径87.7μm)と、ポリエステ
ルフイラメント50d/24fと導電糸20d/3f(カーボ
ン練込みタイプ、ポリアミド繊維)との交撚糸
(S580T/M)(見掛け直径109.9μm)とを27:1
の割合で配列し、緯糸にはポリエステル加工後
(2ヒーター)75d/36fを用いて 3 1 〓ツイルにて
レピア織機(150r.p.m)で、交撚糸と地部の構成
糸とを各々別ビームで供給し、経糸密度120本/
吋、緯糸密度107本/吋にて製織した。次に、実
施例1および2と同様にコーテイング仕上とし
た。得られた布帛の性能を第1表に示す。
【表】
〔発明の効果〕
以上の実施例および比較例から明らかな如く、
本発明方法により得られる布帛は、防塵効果が良
好であり、特に微多孔皮膜を形成する際に、薄膜
化(5μm)してもピンホールがないため、防塵
効果が顕著であると共に高透湿度が可能となり着
用時のムレ感がなく快適に作業が行える。その
他、パツカリング、制電効果も良好であり、且つ
製布プロセスも1ビームのW.J.Lで可能故コスト
が低減し、プロセスが合理化される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 導電糸と非導電糸とをインターレース加工用
    ノズルに給糸して混繊し、次にこの混繊糸と、導
    電糸を含まない地部構成糸とで交編織して布帛を
    製造し、しかる後この布帛の少なくとも片面に、
    0.1〜5μmの孔径をもつ微多孔皮膜を形成するこ
    とを特徴とする防塵衣用衣服素材の製造方法。
JP63123009A 1988-05-21 1988-05-21 防塵衣用衣服素材の製造方法 Granted JPS63307938A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104372920A (zh) * 2014-10-31 2015-02-25 无锡市安捷脚手架有限公司 脚手架
WO2021186943A1 (ja) * 2020-03-19 2021-09-23 東レ株式会社 導電性複合加工糸並びに織物及び衣服

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