JPH0311833Y2 - - Google Patents

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JPH0311833Y2
JPH0311833Y2 JP1986147558U JP14755886U JPH0311833Y2 JP H0311833 Y2 JPH0311833 Y2 JP H0311833Y2 JP 1986147558 U JP1986147558 U JP 1986147558U JP 14755886 U JP14755886 U JP 14755886U JP H0311833 Y2 JPH0311833 Y2 JP H0311833Y2
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satin
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Description

【考案の詳細な説明】
「産業上の利用分野」 この考案は過電圧を保護するための放電空隙を
備えた陰極線管ソケツトに関する。 「従来の技術」 陰極線管に接続された電子回路に、陰極線管側
から、何らかの原因で所定値以上の過電圧が印加
されると、その電子回路が故障することがある。
これを防止するために陰極線管のソケツトに放電
空隙を設け、過電圧が印加されるおそれがある陰
極線管の端子ピンが接続されるべきソケツトのコ
ンタクトに前記放電空隙を接続して、過電圧が発
生すると、その放電空隙が放電して、その過電圧
を接地に落すようにした陰極線管ソケツトが広く
実用化されている。 この過電圧保護のための放電空隙は長期にわた
り安定であり、確実に動作する必要がある。この
点から放電空隙を構成する一対の電極に対しては
防錆用のメツキが施されている。最近保護すべき
過電圧の最低値が低くなり、このため放電空隙の
精度も高くする必要がある。 この考案の目的は放電開始電圧のばらつきが小
さく、かつ安定性がよい放電空隙をもつ陰極線管
ソケツトを提供することにある。 「問題点を解決するための手段」 この考案によれば放電空隙を構成する一対の電
極の少くとも一方の電極面は梨地状に粗されてい
る。このように梨地状に粗されている電極面をも
つ電極により構成された放電空隙は、梨地状に粗
されていないものよりも放電開始電圧のばらつき
が少いものとなる。特に電極に対してニツケルメ
ツキを施したものについてはその効果が一層大で
ある。なお電極をニツケルメツキをし、かつ梨地
状に粗すことなく、逆に表面研磨した場合は放電
開始電圧のばらつきは反つて大きくなる。 「実施例」 以下この考案による陰極線管ソケツトの実施例
を図面を参照して説明しよう。第1図、第2図に
示すように絶縁材のボデイ11は相手陰極線管の
端子ピンと接続される本体12と、その側部に一
体に設けられた高圧放電空隙室13とより構成さ
れている。本体12は厚味の厚いほぼ円板状をし
ており、その中心線14を中心として円柱状孔1
5が形成される。本体12に中心線14を中心と
する円上において相手端子ピンが挿入される孔1
6が複数個等間隔で形成されている。これら端子
ピン挿入孔16と連通してボデイ11の背面まで
延長してコンタクト収容部17がそれぞれ形成さ
れてある。端子ピン挿入孔16側と接近して各コ
ンタクト収容部17にそれぞれコンタクト本体1
8が収容されている。各コンタクト収容部17は
コンタクト本体18の背後において中心線14に
対し外側にそれぞれ拡大されて拡大部19とされ
ている。又コンタクト本体18の中心線14に対
して外側にコンタクト収容部17を連通して凹部
21がボデイ11の前面より形成され、その凹部
21の内端に係合部22が形成されている。 コンタクト収容部17の拡大部19の中心線1
4に対する外面と接して、拡大部19の両側にそ
れぞれ位置決め用溝23,24が第3図に示すよ
うにボデイ11の前後方向に延長して形成されて
いる。又これら位置決め用溝23,24の間にお
いてボデイ11に放電空隙室用孔25が第2図に
示すようにそれぞれ形成されている。第5図に示
すようにこの放電空隙室用孔25の中心線14に
対する外面の両側にそれぞれ前後方向に延長して
位置決め用溝6,27が形成されている。つまり
中心線14を中心とする円上にほぼ位置して位置
決め用溝23,24が形成され、その円の外側に
おいて同心円上にほぼ位置して位置決め用溝2
6,27が形成されている。 コンタクト収容部17にそれぞれ収容されるコ
ンタクト28は、例えば第2図、第6図に示すよ
うにコンタクト本体18がほぼ筒状に互に折曲げ
られ、その一側面、つまり中心線14と反対側の
面は平らな側板18aとされ、側板18aはコン
タクト収容部17の壁面に面で接し、その側板1
8aより係合小突起29が一体に突出し、係合小
突起29が凹部21内に突出して係合部22と係
合して抜け止めとされる。コンタクト本体18の
前後方向の中間は内側に押出されて、挿入された
端子ピンと弾性的に接触する接触部31とされて
いる。コンタクト本体18の背面の側板18aは
後方に延長された後、ボデイ11の拡大部19の
前面に沿つて外側に横方向に折曲げ延長され、こ
の横方向延長部32と突片29とによつてボデイ
の係合部22と拡大部19の前面側とを挟み、コ
ンタクト28はボデイ11に前後方向において固
定される。横方向延長部32は拡大部19の外面
に沿つて後方に折曲げ延長されて電極部33とさ
れ、その電極部33の後方端はボデイ11の背面
に沿つて外側に折曲げ延長されて外側延長部34
とされ、その外側延長部34の延長端より再び後
方に折曲げ延長されて端子35が一体に構成され
ている。 電極部33の両側部は係合縁36,37とされ
て位置決め用溝23,24に圧入されて電極部3
3が放電空隙室用孔25の中心線14側の面が塞
がれる。なおコンタクト28の外側延長部34は
ボデイ本体12の背面に形成された中心線14に
対し放射状の凹部39(第3図)にほぼ嵌合され
ている。 この本体12の外周面にこれに沿つて円弧状に
折曲げられた接地導体41が設けられる。接地導
体41は帯状導体をその幅方向が軸心と平行にな
るように円弧状に折曲げたものであり、中心線1
4とほぼ平行し、かつその後方縁より複数の電極
片42が一体に後方に延長されている。その各電
極片42の両側縁は両側(電極片の幅方向)に延
長されて係合縁43,44とされると共に、この
係合縁43,44は中心線14に対して僅か斜め
外側にも折曲げられており、かつその突出端が幅
狭となるようにされており、係合縁43,44は
本体12の位置決め用溝26,27は圧入されて
電極片42の位置が決められ、かつ電極片42に
よつて放電空隙室用孔25の中心線14に対して
外側の面が塞がれる。電極片42の突出端は図に
おいては溝45内に挿入嵌合されている。 各電極片42と対応してこれと反対側に、つま
り接地導体41の前縁側に防塵片46がそれぞれ
一体に突出延長され、防塵片46は中心線14側
に折曲げ延長されて放電空隙室用孔25の前面側
に塞いでいる。この防塵片46がほぼ嵌合される
浅い凹部47が、ボデイ本体12の外周の中心線
14に対する段部に形成されている。これにより
電極部33、電極片42、防塵片46とこれら間
の放電空隙室用孔25を構成するボデイの面とに
よつて放電空隙室25′が構成される。電極部3
3と電極片42との間に放電空隙が形成される
が、図においては半球状の電極48が電極片42
より電極部33側に突出され、電極48と電極部
33との間に放電空隙が構成されている。接地導
体41の電極片42、防塵片46が突出されてい
る部分はほぼ平面とされ、従つて接地導体41は
多角形状に折曲げられている。 高圧放電空隙室13には第1図及び第8図に示
すように高圧用放電空隙を構成する電極51,5
2が収容され、その一方の電極51は接続導体5
3を通じて、本体12内の、高圧放電空隙室13
と隣接して設けられた高圧用コンタクト28hと
接続されている。またこの電極51から高圧端子
54が高圧放電空隙室13より前方側へ突出し、
その突出部は保護用カバー55で覆われている。 この陰極線管ソケツトを使用する際には接地導
体41と電極52とは接地される。 この実施例においては低圧用放電空隙を構成す
る一対の電極、つまり電極48と電極部33とは
それぞれニツケルメツキが施され、かつ接地側の
電極48の電極面(電極部33との対向面)は梨
地状に粗された梨地状粗面48aとされている。
例えば接地導体41として黄銅板を用い、これに
その内周面に梨地状粗面48aの形成を例えば90
〜160ミクロン程度の粒子のガラスビースを5
Kg/cm2の圧力で約5秒間吹きつけて行い、その
後、最大の厚さが40μm以内になるようにニツケ
ルメツキを行う。サンドブラストにより梨地状粗
面48aを形成したが、エツチングにより梨地状
粗面を形成してもよい。梨地状粗面はJIS100番程
度が好ましい。メツキの厚さは1.0μm程度として
もよいが、防錆の目的を達成する範囲で薄い方が
よい。メツキを先に行い、その後、梨地加工を行
つてもよい。この場合はメツキの厚さは3μm程
度とする。メツキとしてはハンダメツキを行つて
もよいが、特にニツケルメツキの場合に効果が大
きく、かつニツケルメツキはハンダメツキよりひ
げの発生の点で安定性がよい。 次に実験例を述べる。第2図に示した陰極線管
ソケツトを試料として用い、コンタクト28の電
極部33としてニツケルメツキを施したもの、接
地導体41の半球状電極48として黄銅素地のも
の、ニツケルメツキをしたもの、黄銅素地に対し
梨地状粗面としたもの、ニツケルメツキをしたも
のに対し梨地状粗面としたものを用い、またコン
タクト28の電極部33として銅メツキを施した
もの、接地導体41の半球状電極48として黄銅
素地のもの、ニツケルメツキをしたもの、黄銅素
地に対し梨地状粗面としたもの、ニツケルメツキ
をしたものに対し梨地状粗面としたものを用い、
つまり8種類のものについて放電開始電圧をそれ
ぞれ20回測定した。なお各試料中の放電空隙を有
する7つのコンタクトについて試験している、従
つて1つの種類の放電空隙について20×7=140
回の試験をしたことになる。また各梨地状粗面と
しては前述したガラスビースの吹き付けにより形
成した。その各種類についての放電開始電圧の最
大値から最小値を引いた値、つまり放電開始電圧
のばらつきの大きさを求めた結果を下記に示す。
【表】 つまり例えば電極部33がニツケルメツキで電
極48が黄銅素地の場合の放電開始電圧のばらつ
きは1.55KVであるが、その電極48に梨地状粗
面としたもの(電極部33がニツケルメツキ、電
極48が黄銅素地に梨地状粗面としたもの)の放
電開始電圧のばらつきは0.33KVと著しく小さく
なつている。同様に同一条件に対し、梨地状粗面
としたものとしないものとを比較すると、梨地状
粗面としたものの方が放電開始電圧のばらつきが
小くなつていることが理解される。 梨地状粗面48aは放電の生じる先端部分のみ
でよい、しかしその形成の容易さから、接地導体
41の内周面全体、更には外周面も梨地状粗面と
してもよい。また他方の電極、つまり電極部33
の電極面も梨地状粗面としてもよい。高圧用放電
空隙においても、接地側電極52の電極面、更に
は高圧側電極51の電極面も同様に梨地状粗面と
してもよい。 「考案の効果」 以上述べたようにこの考案によれば、放電空隙
の電極面が梨地状粗面とされているため、放電開
始最低電圧のばらつきが小さい陰極線管ソケツト
が得られる。また電極をメツキすることにより長
期にわたり信頼性が高いものとすることができ
る。例えば単にニツケルメツキを行つただけの場
合は実効中心放電電圧が1500Vの場合に1300V〜
3000Vのばらつきがあつたが、JIS100番程度の梨
地状粗面とすることにより、1300V〜1700Vのば
らつきに押えることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による陰極線管ソケツトの一
例を示す平面図、第2図はその本体12側を断面
とした正面図、第3図は第1図の底面図、第4図
は第1図の左側面図、第5図は本体12の平面
図、第6図はコンタクト28の斜視図、第7図は
接地導体41の一部を示す斜視図、第8図は第2
図のAA線断面図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 放電空隙を備えた陰極線管ソケツトにおいて、 上記放電空隙を構成している一対の対向電極の
    少くとも一方の電極面が梨地状に荒されているこ
    とを特徴とする陰極線管ソケツト。
JP1986147558U 1986-09-26 1986-09-26 Expired JPH0311833Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986147558U JPH0311833Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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JP1986147558U JPH0311833Y2 (ja) 1986-09-26 1986-09-26

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JPS6354290U JPS6354290U (ja) 1988-04-12
JPH0311833Y2 true JPH0311833Y2 (ja) 1991-03-20

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6136975B2 (ja) * 1981-08-27 1986-08-21 Moriroku Kk

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6090786U (ja) * 1983-11-28 1985-06-21 星電器製造株式会社 陰極線管ソケツト
JPS6136975U (ja) * 1984-08-08 1986-03-07 星電器製造株式会社 陰極線管ソケツト

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6136975B2 (ja) * 1981-08-27 1986-08-21 Moriroku Kk

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JPS6354290U (ja) 1988-04-12

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