JPH03111465A - 耐食性塗料組成物 - Google Patents

耐食性塗料組成物

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JPH03111465A
JPH03111465A JP25136589A JP25136589A JPH03111465A JP H03111465 A JPH03111465 A JP H03111465A JP 25136589 A JP25136589 A JP 25136589A JP 25136589 A JP25136589 A JP 25136589A JP H03111465 A JPH03111465 A JP H03111465A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は耐食性及びカチオン電着塗料性に優れた塗膜を
鋼板に形成できる塗料組成物に関する。
〈従来の技術及びその解決すべき課題〉近年、自動車車
体、家電製品等の各種用途に使用される鋼板として、耐
食性のよい表面処理鋼板が多く利用されるようになって
きた。このような表面処理鋼板としては亜鉛メツキ鋼板
を代表的なものとして挙げることができるが、例えば自
動車車体内板や袋構造部及びヘミング部に適用される場
合においては、その要求性能に充分対応出来ず、そこで
メツキ鋼板の上に有機塗膜を施し、更にカチオン電着塗
膜を施すことで耐食性を向上させる方法が採用されるよ
うになってきた。そのため表面処理鋼板は、それ自体の
高耐食性とともに、カチオン電着塗装性のよいものが要
求されるようになってきている。
しかるにこれら両特性を満足する実用性のある表面処理
鋼板は未だ開発されてない。
例えば、特公昭45−24230号、特公昭47−68
82号の公報に記載の亜鉛粉末を多量に含有せしめた皮
膜を施した表面処理鋼板は、プレス加工により皮膜が剥
離しやすく、耐食性に問題点があった。
また、特開昭57−108292号、特開昭60−50
179号、特開昭60−50180号、特公昭54−3
4406号等の公報に記載の亜鉛合金メツキ鋼板に有機
−無機複合皮膜を施した表面処理鋼板は、カチオン電着
塗装性に必要な皮膜の通電性が不均一なため、カチオン
電着塗膜にガスピンホール、クレータ−等の塗膜欠陥が
生じやすくなる問題点があった。
また、特開昭61−60766号、特開昭638317
2号、特公昭63−2310号等の公報に記載の亜鉛、
カーボンブラック、アルミニウム等の導電性物質を多量
に含有せしめた皮膜を施した表面処理鋼板は通電性がよ
いためカチオン電着塗装性に優れているが、薄膜塗装し
た時の平滑性が悪いため塗膜外観が悪く、更に加工によ
り皮膜が剥離しやすいため、耐食性に問題点があった。
また、特開昭63−357798号等の公報に記載の、
カチオン電着塗装性改良のため親水性ポリアミド樹脂を
配合した皮膜を亜鉛合金メツキ鋼板に施した表面処理鋼
板は、電着前処理におけるアルカリ処理で皮膜が剥離し
やすく、耐食性に問題点があった。
更に、特開昭62−11733号等の公報に記載の、薄
膜皮膜を施した表面処理鋼板に、カチオン電着塗装性を
良くするため、ロールスキンパス等で皮膜にクラックを
形成させる方法は、処理工程が増加するだけでなく、ク
ラックを形成しているため耐食性に問題点があった。
〈発明の目的〉 本発明は、このような現状に鑑み、耐食性とともにカチ
オン電着塗装性に優れた表面処理鋼板を得るための塗料
組成物を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した
結果、以下の成分: (i)ビスフェノールA骨格とビスフェノールF骨格と
の重量比率(95:5〜60:40)からなるビスフェ
ノール骨格と、エピクロルヒドリン骨格とより構成され
る、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するビスフェ
ノール型エポキシ樹脂を第1級及び/又は第2級のアミ
ン化合物で変性させた変性エポキシ樹脂、及び (ii )シリカ粒子、 を含む耐食性塗料組成物により上記目的が達成されるこ
とを見い出し、本発明に到達したものである。
以下、本発明を詳述する。
本発明の塗料組成物を構成する変性エポキシ樹脂(i)
のアミン化合物で変性する前のビスフェノール型エポキ
シ樹脂はビスフェノールAとビスフェノールFとからな
るビスフェノール類と、エピクロルヒドリンとを常法に
従って縮合反応せしめた、ビスフェノール骨格とエピク
ロルヒドリン骨格とより構成される、1分子中に2個以
上のエポキシ基を有する樹脂であり、好ましくは分子量
的500〜100.000の樹脂である。前記ビスフェ
ノール類とエピクロルヒドリンとの縮合反応は、ビスフ
ェノールAとビスフェノールFとヲ混合シ、同時にエピ
クロルヒドリンと反応させるのが適当であるが、ビスフ
ェノールAとエピクロルヒドリンとを反応させ、更にビ
スフェノールFを加え反応させて得−られるエポキシ樹
脂あるいはビスフェノールFとエピクロルヒドリンとを
反応させ、更にビスフェノールAを加え反応させて得ら
れるエポキシ樹脂も本発明に含まれる。
ところでビスフェノール類としてビスフェノールAのみ
から得られる、ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、得
られる塗膜が耐水性、耐薬品性等に優れ、かつ鋼板との
密着性、上塗塗膜との密着性に優れている一方、塗膜は
、硬くて可撓性に劣り、また電気絶縁性であるためカチ
オン電着塗装性がやや劣るものであった。
そこで本発明者等はビスフェノールA型エポキシ樹脂に
ビスフェノールF型エポキシ樹脂をブレンドしたものを
試みたが、耐食性が低下し、またカチオン電着塗装性も
向上しないことが判明した。
一方、ビスフェノールA骨格とビスフェノールF骨格と
の特定比率からなるビスフェノール骨格と、エピクロル
ヒドリン骨格とより構成される1分子中に2個以上のエ
ポキシ基を有するビスフェノール型樹脂を使用した場合
、予想外にも耐食性とともにカチオン電着塗装性も大巾
に改良されることが分った。
すなわち、ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、−最大 で示される樹脂であるが、式中のビスフェノールA骨格
の一部にビスフェノールF骨格を置換、導入することで
ビスフェノールA型エポキシ樹脂よりも親水性を示すよ
うになり、カチオン電着塗装時塗膜の通電抵抗が下がり
、膜全体が電気的に均一となるため、カチオン電着塗装
性がよくなるものと思われる。またビスフェノールA型
エポキシ樹脂は耐食性のよい樹脂として知られているが
、薄膜塗装した場合、鋼板素地表面粗さを完全に被覆出
来ず、水分や酸素が侵入し、耐食性が悪くなるが、ビス
フェノールA骨格の一部にビスフェノールF骨格を置換
、導入することでガラス転移点が下り、得られる塗膜が
柔軟性をもつようになり、塗膜中に侵入した水分や酸素
が容易に系外へ出ていくため耐食性も向上するものと思
われる。
このような効果が発揮されるためにはビスフェノールA
骨格とビスフェノールF骨格の重量比率は(95:5〜
60:40)のものが適当である。
前記範囲よりビスフェノールA骨格が多くなると、ビス
フェノールF骨格で置換する前記効果が十分認められな
くなり、逆に前記範囲よりビスフェノールA骨格が少な
くなると塗膜がやわらかくなり過ぎて耐食性、耐水性等
が低下するので好ましくない。
本発明の塗料組成物を構成する変性エポキシ樹脂(i)
は、上述のビスフェノール型エポキシ樹脂のエポキシ基
を第1級及び/又は第2級のアミン化合物(以下、単に
アミン化合物という)で変性させたものであり、該変性
エポキシ樹脂を使用することにより、未変性のエポキシ
樹脂を使用した場合よりも、得られる塗膜の耐アルカリ
性、耐水二次密着性等が向上する特徴を有している。
変性エポキシ樹脂(1)はビスフェノール型エポキシ樹
脂のエポキシ基の30〜100%をアミン化合物で変性
したものが適当であり、変性率が前記範囲より少ないと
耐アルカリ性等の改良効果が低下する傾向にある。
アミン化合物としては、例えばn−プロピルアミン、1
so−プロピルアミン、n−ブチルアミン、5ec−ブ
チルアミン、tert−ブチルアミン、ジエチルアミン
、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンジアミン、テトラエチレンジアミン、プロピレンジ
アミン、N−メチルピペラジン、エタノールアミン、ジ
ェタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、1s
o−プロパツールアミン、ジイソプロパツールアミン、
n−プロパツールアミン、エチルエタノールアミン、3
メタノールピペリジン等が代表的なものとして挙げられ
る。
本発明の塗料組成物を構成するシリカ粒子(11)は、
高耐食性を更に付与させるために配合するものであって
、具体的には粒径1mμ〜500mμの有機溶剤分散型
コロイダルシリカ、粉末状フユームドシリ力が代表的な
ものとして挙げられる。
有機溶剤分散型コロイダルシリカはメチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコ
ール、エチルセロソルブ、エチレングリコーノペジメチ
ルアセトアミド、ジメチルホルムアミド等の有機溶剤に
分散させたコロイダルシリカであり、市販品として例え
ばO3[:AL 1132、1232.1332.14
32.1532.1622.1722.1724 (以
上、触媒化成工業社製商品名);MA−3T、IPA−
3T、 NBA−3TSIBA−3TSBG−3T、 
BTC−5T。
DMAC−3T、 DMF−3T (以上、日量化学工
業社製商品名)等が挙げられる。
粉末状フユームドシリ力の市販品としては例えばR97
4、R811、R812、R972、R805、TaO
2、R202、RX200、RY200、RY300、
RY380、RY 180.0X50(以上、日本エア
ロジル社製商品名)等が挙げられる。
シリカ粒子を配合することにより塗膜を形成させた際シ
リカ粒子表面のシラノール基と鋼板表面及び上塗塗膜と
の間で水素結合が生じ、また塗膜を焼付けるとシラノー
ル基の脱水縮合反応が起こり、上塗塗膜−シリカ−鋼板
の一体化がなされ、著しく耐食性が向上する。
なお、シリカ粒子(ii)は前記変性エポキシ樹脂(i
)100重量部に対し5〜400重量部(固形分換算)
配合するのが適当であり、前記範囲より少ないと耐食性
が低下する傾向にあり、方過剰に配合すると、加工性、
耐アルカリ性、上塗塗膜との密着性が低下する傾向にあ
る。
本発明の塗料組成物は以上説明した変性エポキシ樹脂(
i)とシリカ粒子(ii)を必須成分とする、好ましく
は固形分10〜60重量%の塗料である。
その他の成分としては必要に応じ適宜配合される従来か
ら公知の成分が配合される。具体的には各種炭化水素系
、エステル系、ケトン系、アルコール系、アミド系等の
有機溶剤;メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリ
ブロック化イソシアネート化合物等の架橋剤;有機又は
無機系顔料;分散剤;沈降防止剤、レベリング剤等の添
加剤あるいは各種改質樹脂等を配合することが可能であ
る。
本発明の塗料組成物は自動車、家電製品、建材等に使用
されている溶融亜鉛メツキ鋼板、溶融亜鉛、アルミ合金
メツキ鋼板、電気亜鉛メツキ鋼板、電気亜鉛、ニッケル
合金メッキ鋼板、電気亜鉛、鉄合金メツキ鋼板、電気亜
鉛、鉄二層メツキ鋼板、冷延鋼板等の各種鋼板あるいは
クロメート化成処理、リン酸塩化成処理等の前処理した
鋼板の下塗り用塗料として好適に適用出来るが、これら
被塗物に限定されるものではない。
本発明の塗料組成物は、これら鋼板に、スプレ、ロール
コート、シャワーコート等の手段により塗装し、15〜
300℃、好ましくは100〜240℃の温度下で硬化
させることが出来る。なお、膜厚は数μm前後の薄膜で
も十分性能を発揮するが、更に厚くすることを妨げるも
のではない。
〈発明の効果〉 本発明の塗料組成物を塗布した表面処理鋼板は、得られ
る塗膜が高耐食性、耐アルカリ性を付与し、また可撓性
があるため加工性もあり、更にカチオン電着塗装性がよ
く、実用的価値の高い塗料といえる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。なお
、実施例中「部」、「%」は重量基準で示す。
〔変性エポキシ樹脂溶液(I)の調製〕還流冷却器、温
度計、撹拌機を取付けた三つロフラスコ中にビスフェノ
ールA109.4N、ビスフェノールF 64.0部及
び60部の苛性ソーダを600部の水に溶解させた苛性
ソーダ水溶液を加え、撹拌しながら50℃、10分間加
熱した。次いでエピクロルヒドリン116部を加え徐々
に昇温し、20分間で100℃とし、この温度で撹拌し
ながら40分間保った。
次いで冷却後傾斜法にて、上澄み水層を除き、更に60
0部の水を加え、90℃に加温し、激しく撹拌した後、
再度の冷却後同様にして上澄み水層を除いた。このよう
な操作をアルカリ性を示さなくなるまで繰返し、最後に
水を充分分離した後、撹拌しながら150℃、30分間
加熱脱水し、分子量的900のエポキシ樹脂を製造した
得られたエポキシ樹脂200Bを80℃に加温したエチ
レングリコールモノエチルエーテル200部中に溶解し
、固形分50%のエポキシ樹脂溶液(1′)を調製した
。該エポキシ樹脂溶液(I′)180部を60℃に加温
し、次いでジェタノールアミン17.7部を2時間かけ
て滴下し、更に70℃で3時間反応させて固形分55%
の変性エポキシ樹脂溶液(1)を調製した。
〔変性エポキシ樹脂溶液(n)の調製〕撹拌機、温度計
、滴下ロートを取付けたフラスコ中にビスフェノールA
 729.6部、ビスフェノールF160部及びlO%
苛性ソーダ水溶液2572部を加え、撹拌しながら50
℃、10分間加熱した。次いでエピクロルヒドリン46
3部を加え、撹拌しながら100℃に加温し、30分間
保った。
次いで傾斜法にて上澄み水層を除き、更に沸騰水で洗浄
を繰返し、アルカリ性を示さなくなった後、150℃に
加熱し、脱水し、分子量約1400のエポキシ樹脂を製
造した。
得られたエポキシ樹脂300部を80℃に加温したエチ
レングリコールモノブチルエーテル300部に溶解し、
固形分50%のエポキシ樹脂溶液(■′)を調製した。
該エポキシ樹脂溶液(■′)280部にジェタノールア
ミン7.1部を加え、前記溶液(I)と同様にして反応
させ、固形分51%の変性エポキシ樹脂溶液(n)を調
製した。
〔変性エポキシ樹脂溶液(I[[)の調製]還流冷却器
、温度計、撹拌機を取付けた三つロフラスコ中にエチレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート680部を
加え、100℃に加熱した後、ビスフェノールAとエピ
クロルヒドリンとを反応させて得られたエポキシ当量2
800〜3300のエポキシ樹脂l000部を少しづつ
添加し、溶解させた。次いでビスフェノールF25部と
塩化リチウム1部を加え200℃、60分間反応させ、
分子l約7000、固形分60%のエポキシ樹脂溶液(
m′)を調製した。該エポキシ樹脂溶液(III’)1
167部にN−メチルエタノールアミン7.5部を加え
、前記溶液(I)と同様にして反応させ、固形分60.
2%の変性エポキシ樹脂溶液(I)を調製した。
〔変性エポキシ樹脂溶液(rV)の調製〕前記エポキシ
樹脂溶液(I’)450部にn−プロピルアミン29.
5部加え、前記溶液(I)と同様にして反応させ、固形
分53%の変性エポキシ樹脂溶液(rV)を調製した。
〔変性エポキシ樹脂溶液(V)の調製〕前記エポキシ樹
脂溶液(I’)450部にエチレンジアミン30.0部
加え、前記溶液(I)と同様にして反応させ、固形分5
3%の変性エポキシ樹脂溶液(V)を調製した。
〔エポキシ樹脂溶液(VT)の調製〕
ビスフェノール八を72.9部、ビスフェノールFを9
6部とする以外はエポキシ樹脂溶液(I′)の調製法と
同様にして、分子量約900のエポキシ樹脂を製造し、
該エポキシ樹脂200部を100℃に加温したエチレン
グリコールモノエチルエーテル200部中に溶解し、固
形分50%のエポキシ樹脂溶液(VI)を調製した。
〔変性エポキシ樹脂溶液(■)の調製〕ビスフェノール
A型エポキシ樹脂〔[エピコー)1001J  (シェ
ル化学社製商品名)、エポキシ当量450〜500]3
00部をエチレングリコールモノエチルエーテル300
部に溶解し、固形分50%のエポキシ樹脂溶液(■′)
を調製した。該エポキシ樹脂溶液(■’)600部にジ
ェタノールアミン55.4部を加え、前記溶液(I)と
同様にして反応させ、固形分54.2%の変性エポキシ
樹脂溶液(■)を調製した。
〔変性エポキシ樹脂溶液(■)の調製〕ビスフェノール
F型エポキシ樹脂〔[エピクロン830J  (大日本
インキ化学工業社製商品名)、エポキシ当量約1751
300部をエチレングリコールモノエチルエーテル30
0部に溶解し、固形分50%のエポキシ樹脂溶液(■′
)を調製した。該エポキシ樹脂溶液(■’)600部に
ジェタノールアミン143.9部を加え、前記溶液(I
)と同様にして反応させ、固形分59.7%の変性エポ
キシ樹脂溶液(■)を調製した。
〔変性エポキシ樹脂溶液■の調製〕
前記変性エポキシ樹脂溶液(■)と変性エポキシ樹脂溶
液(■)との[2:11の混合物からなる、固形分57
%の変性エポキシ樹脂溶液(IX)を調製した。
実施例1 変性エポキシ樹脂溶液(1)200部、コロイダルシリ
カ[rETC−3T (日量化学工業社製商品名)、エ
チレングリコールモノエチルエーテル分散タイプ、固形
分20%〕400部及びエチレングリコールモノエチル
エーテル418部を混合溶解し、塗料を調製した。
得られた塗料を第2表に示す各種鋼板に乾燥膜厚が3μ
mとなるようロールコート塗装し、最高到達板温が30
秒で150℃になるよう焼付け、耐食性、カチオン電着
塗装性、上塗密着性、耐水二次密着性、耐アルカリ性各
試験を行ない、その結果を第2表下欄に示した。
実施例2〜8及び比較例1〜5 変性エポキシ樹脂溶液とシリカ粒子を第1表に示す割合
で配合した混合物を固形分が20%となる量のエチレン
グリコールモノエチルエーテルにて溶解して塗料を調製
した。
得られた塗料を実施例1と同様にして各試験を行ない、
その結果を第2表下欄に示した。
第2表からも明らかの通り本発明の塗料組成物を使用し
た実施例1〜8は、いずれも耐食性、カチオン電着塗装
性、密着性、耐アルカリ性とも優れていた。
一方、ビスフェノールF骨格を持たないエポキシ樹脂を
使用した比較例1、ビスフェノールF骨格量が過剰のエ
ポキシ樹脂を使用した比較例2、ビスフェノールA骨格
を持たないエポキシ樹脂を使用した比較例3、アミンで
変性したビスフェノールA型エポキシ樹脂とアミンで変
性したビスフェノールF型エポキシ樹脂の混合物を使用
した比較例4は、いずれも耐食性、カチオン電着塗装性
、密着性、耐アルカリ性とも本発明のそれと比較し劣っ
ていた。
また、アミン変性しないビスフェノール型エポキシ樹脂
を使用した比較例5は密着性、耐アルカリ性が本発明の
それと比較し、劣っていた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (i)ビスフェノールA骨格とビスフェノールF骨格と
    の重量比率(95:5〜60:40)からなるビスフェ
    ノール骨格と、エピクロルヒドリン骨格とより構成され
    る、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するビスフェ
    ノール型エポキシ樹脂を第1級及び/又は第2級のアミ
    ン化合物で変性させた変性エポキシ樹脂、及び (ii)シリカ粒子、 を含む耐食性塗料組成物。
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