JPH03107142A - 写真用ロールフィルムのカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、写真用ロールフィルムを収納したカートリッ
ジに関する。更に詳しくは、フィルム収納室とフィルム
巻取室とがブリッジによって一体に結合されている所謂
ダブルパトローネ式で写真用ロールフィルムを収納する
カートリッジにおけるフィルム出入口の遮光構・造に関
する。

［従来の技術］ スチール写真用ロールフィルムを遮光容器に収納するに
は、市販の３５ｍｍロールフィルムで利用されている所
謂シングルパトローネ式のものと１例えば、所謂１１０
フイルムと呼ばれるもので、フィルム収納室とフィルム
巻取室とがブリッジによって一体に結合されているカー
トリッジ入りの所謂ダブルパトローネ式のものとがある
。

パトローネ入りの３５ｍｍロールフィルムをカメラにセ
ットするのは、慣れた人でもかなり繁雑であるので、こ
れを容易化し、しかも撮影済みフィルムの巻戻しを不要
にする試みは、以前から行われており、例えば、イース
トマンコダック社のインスタマチックシステムが知られ
ている。この方式は、現在市販の所謂１１０フイルムの
カートリッジの構造とほとんど同一の構造である。

従来のダブルパトローネ式のカートリッジではフィルム
の裏面に裏紙と称される遮光紙が配置されていて、フィ
ルム背面側を遮光しており、この裏紙に表されている撮
影コツｄ号をカートリッジのブリダシ部分に設けられて
いる小窓を通して目視できる構造になっており、また、
この裏紙により遮光容器内にあるフィルムを感光させな
いようになっている。

［発明が解決しようとする課題］ パトローネ入りの３５＋ａｍロールフィルムをカメラに
セットするには、まず、カメラの裏蓋な開いてパトロー
ネを凹状の収納部に落とし込み１次いてフィルムリーダ
部の先端をフィルム巻取室上に来るようにして、裏蓋を
閉じることによってフィルム巻取スプールを回転させて
、フィルム巻取スプール ンとを係合させて所謂カラ送りをしていた．しかしフィ
ルムリーダ部はカーリングがあるためフィルムの先端の
位置決めが難く繁雑な操作が必要である。

上記のような自動給送機構を有しない大多数の３５ｍｍ
スチールカメラでは、パトローネをセットする作業は煩
雑で，自分ではセットできない人も多く、使い勝手の良
さの点で，タプルパトローネ式のカートリッジのの方が
勝れていることはフィルムの装填のやり易さを考えると
自明であり，カメラメーカ側や処理サービス側との協調
の問題もあるが、将来的には、３５ｍｍロールフィルム
も、このような使い勝手のよいカートリッジに収納され
て供給されるように至るものと思われる。

本発明は、上記に鑑み、３５ａ＋ｍロールフィルムをダ
ブルパトローネ式のカートリッジに収納して供給するこ
とに関する一連の研究の一環をなすものであって、特に
本発明は，撮影時のフィルムの平面性を向上させるため
に、従来の１１０フイルムのカートリッジの如き裏紙を
使用せず、フィルムを単体でカートリッジ内に収納する
場合における遮光の問題を解決したカートリッジの一例
を明らかにすることを主目的とするものであり本発明の
他の目的ないし利益は、以下の記述並びに添付の図面か
ら明白となるものである。

［課題を解決するための手段］ 即ち、本発明に係る写真ロールフィルムのカートリッジ
は，フィルム収納室とフィルム巻取室とをブリッジを介
して一体的に形成し、前記フィルム収納室からフィルム
巻取室に渡ってフィルムを単体で収納した写真用ロール
フィルムのカートリッジにおいて，前記フィルム収納室
及びフィルム巻取室のフィルム出入口には、弾性部材に
よりフィルム方向に付勢されている可動子を配置して、
フィルム出入口においてフィルムを押圧してフィルム出
入口を閉塞すると共に、カートリッジのブリッジには前
記可動子を操作する透孔が設けられていること、を特徴
とするものであり、更にこのカートリッジにおけるフィ
ルム出入口の閉塞解放を行う可動子が，ガートリッジの
背面側から■カメラの裏蓋の開閉動作、■レンズ鏡洞の
出入動作、■これら以外の独立した運動機構に従って操
作されるものであることを特徴とする。

［実施例］ 本発明の実施例を添付の図面に従って説明する。

第１図及び第２図は、本発明に係るカートリッジの一実
施例を示すものである．このカートリッジは３５Ｉｌｌ
Ｉ１１ロールフイルムを収納することを想定しているが
他のサイズのロールフィルムを収納するカートリウジと
しても適用できるものである。

図中において、１０はフィルム収納室であり、」撮影の
フィルムＦがフィルム収納用のスプール翁ＩＩに巻き付
けられて収納されている部分である。

１２はフィルム巻取室であり、撮影されたフィルＪＦは
フィルム巻取用のスプール軸１３に巻き取らする。

上記構成では、スプール軸ｌｌ−１３がフィルム沁納室
ＩＯ及びフィルム巻取室１２に用意されていζが、本発
明のカートリッジとしてはフィルム収却室１０及びフィ
ルム巻取室１２の双方共にスプール軸１１・１３が配置
されていない態様、一方のフィルム室１０又は１２にの
みスプール軸１１又は１３が用意されている態様でもよ
く、更に、両フィルム室１０・１にスプール軸１１・１
３が配置されている態様であっても一方のスプール軸１
１又は１３だけが外部から反転操作できるもの（一方向
ドライブ）と、両ヌブール軸１１・１３か共に回転操作
できるもの（双丈向ドライブ）とを包含する。

１４はブリッジであり、１５は蓋体である。蓋体１の両
端はフィルム室１０・１２の両解放端部に被冠されてフ
ィルム室１０・Ｉｚ内を遮光状態に維持する。

なお、カートリッジの具体的にどのような部分に分けて
成形するかは１本発明の範囲を限定するものではなく、
本発明の適用が可能であれば、以下に説明する図示の態
様に限定されることなく、様々な構成が採用可能である
。

本発明に係るカートリッジの要部はｆｔ５３図に示され
ている。説明の都合上、フィルム収納室１０のフィルム
出口１６の部分を示すがフィルム巻取室１２側のフィル
ム入口も同一の構成である。

図面から明らかなように、フィルム収納室１０はスプー
ル基体１７とブリッジ１４の端部との合体によって形成
され、両解放端は蓋体１５により密閉される。

フィルム出口１６には、この出口１６を遮光状態に閉塞
する閉塞機構２０が設けられている。

連関機構２０は、バネ２１によって付勢される可動子２
２が、スプール基体１７に設けられているハウジング２
３に収納されており、その先端と、ブリッジ１４側に設
けられている溝２４との間にフィルムＦを挟んでフィル
ム収納室１０内を遮光状態に閉塞する構成になっている
。

可動子２２を付勢するためのバネ２１は、図示の態様の
ものでは、合成樹脂材により可動子２２ど一体成型され
るが、可動子２２とは別体で、例えば、可動子２２に用
意されている軸棒や穴を介して取り付けられるコイルバ
ネであったり、バネ２１を含む付勢ユニット（バネユニ
ット）として構成して可動子２２に取り付けるようにし
てもよい、また、バネは図示の如き合成樹脂の板バネに
限定されることはなく、合成樹脂性ないし金属性のコイ
ルバネや更には、スポンジ状の弾性１体゛Ｃあってもよ
い。

可動子２２及び又はスリットには、テレンプなどを配置
して遮光性を向上することも好ましい態様である。

可動子２２の先端や溝２４の上面、更には、フィルム出
口１６の付近には、ベルベットなどを配置して遮光性を
向上することも好ましい態様である。

本発明のカートリッジは、カメラにセットされていない
状態では、可動子２２がバネ２１によって付勢されて溝
２４側に押出されているので、第４図に示す如く、フィ
ルムＦを溝２４方向に押し込めることによってフィルム
出ｃ１１６を遮光状態に閉塞している。また、可動子は
カートリッジをカメラ外部に取り出した状態でフィルム
面を不用意に押された時にカートリッジのフィルムが容
易に出ないようにフィルムの移動を規制している。

第６図は上記作用を効率的に行うフィルム移動阻止部材
３１を示すものであり、該フィルム移動阻止部材３１は
、合成樹脂等により形成され、バネ３゜とパーフォレー
ションと係合し、フィルムの移動を規Ｍ１するパーフォ
レーション係合部３２と一体になっている。

フィルム移動阻止部材３１は可動子２２と隣接して配置
され、ハウジング２３に収納される０作動は可動子と同
様に行われる０作動が円滑に行われるように、フィルム
移動阻止部材３】の側端に半球状の突起３３を設けても
よい、もちろん可動子２２にも突起３３を設けてもよい
。

フィルム出口１６を解放するには、可動子２２をバネ２
１の力に抗して押し上げる操作が必要である。

この操作は、ブリッジ１４側に設けられているビン孔２
５を通して作動し、可動子２２の両端部を押圧するピン
２６によって行われる。

ピン２６を作動させる機構は、カメラ側に設けられる。

この機構は、カメラ裏蓋の開閉運動又はレンズ鏡胴のカ
メラボディからの出入運動に連動させる態様のほか、他
のカメラ機構に関係しない独立した機構により行う。

ピン２６がカメラの裏蓋の開閉運動に連動する態様の中
にも、カートリッジのカメラに対するセット方向の違い
による裏蓋の開閉方向の違いによって、更に異った態様
がある。第１図において矢符Ｘ方向でカートリッジをカ
メラにセットする態様ては、裏蓋も同方向に開閉するの
で、裏蓋にピン２６を配置しておけば、裏蓋を閉じるこ
とによりピン２６がビン孔２５に押し込まれるので可動
子２２をバネの力に抗して押し戻すので、フィルム出口
１６が解放される６次に、矢符Ｙ方向にカートリッジが
カメラにセットされる態様では、裏蓋はＹ方向に開閉運
動するのて、裏蓋自体にピン２６を設けることはできず
、カメラにおけるカートリッジ収納室の背面にピン２６
を配置して、このピン２６を裏蓋の開閉運動に連動して
作動させる機構が必要となる。

更に、別な態様は、カメラの裏蓋若しくはカートリッジ
収納室の背面に設けたピン２６を裏蓋の開閉遅動とは別
個に操作する機構を設けることである。

カメラのレンズ鏡胴の前後運動によってピン２５を作動
させる態様は、例えば、第５図に示すように構成される
。

作動部材２７の所定の位置には、仮想線で示すカートリ
ッジにおけるビン孔２５に対応して、ピン２６が配置さ
れており、図示しないバネ機構により矢符方向に付勢さ
れている。ごの状態では、ピン２６が邪魔しているので
カートリッジをカメラにセットすることはできない、し
かし、作動部材２７の前面にレンズ鏡胴２８の基部が接
合されており、レンズ鏡ＦＩ２８が収納状態にあるとき
は、作動部材２７を反矢符方向に押し出しており、ピン
２６はカートリッジのカメラに対するセット・リセウト
が可能である。次に、撮影に際してレンズ鏡ＦＩ２７も
同方向に移動し、ピン２６がビン孔２５に挿入されて可
動子２２を押し戻してフィルム出口１６を解放する。

なお、作動部材２７をバネ等により反矢符方向に付勢し
ておき、レンズ鏡胴２８を前方に押し出す力によってピ
ン２６を矢符方向に移動させるように構成してもよい。

［発明の効果］ 本発明によれば、フィルム収納室及びフィルム巻取室の
フィルム出入口（スリット）が、カメラ非装填時では可
動子の弾性力によってフィルムを押圧するようにして、
スプール内を遮光状態に閉塞しており、カメラに装填し
で、撮影する段階では、可動子を引っ込めフィルム出入
口を開放状態とするので、従来の１１０フイルムのカー
トリッジの如き裏紙が不要となりフィルム平面性を向上
させたカートリッジ入りのフィルムをより安価に提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明に係るカートリッジの一実施
例を示す斜視図、第３図は同しく要部分解斜視図、第４
図は同じく断面図、第５図はレンズ鏡胴の運動によるピ
ンの作動機構の一例を示す斜視図、第６図はフィルム移
動阻止部材を示す斜視図である。 図中において各符号は下記を指示する。 Ｆ：フィルム １０：フィルム収納室 １１ニスブール軸 １２：フィルム巻取室 １３ニスブール軸 １４ニブリツジ １５：Ｍ体 １６；フィルム出口 １７：スプール基体 ２０：遮閉機構 ２１：ハネ ２２：可動子 ２３：ハウジンク ２４：溝 ２５：ビン孔 ２６：ビン ２７：作動部材 ３０：ハネ ３１：フィルム移動阻止部材 ３２：パーフォレーション係合部 ３３：半球状の突起

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、フィルム収納室とフィルム巻取室とをブリッジを介
   して一体的に形成し、前記フィルム収納室からフィルム
   巻取室に渡ってフィルムを単体で収納した写真用ロール
   フィルムのカートリッジにおいて、前記フィルム収納室
   及びフィルム巻取室のフィルム出入口には、弾性部材に
   よりフィルム方向に付勢されている可動子を配置して、
   フィルム出入口においてフィルムを押圧してフィルム出
   入口を閉塞すると共に、カートリッジのブリッジには前
   記可動子を操作する透孔が設けられていることを特徴と
   する写真用ロールフィルムのカートリッジ。 ２、可動子が、カメラの裏蓋の開閉動作に従って操作さ
   れるものであることを特徴とする請求項１に記載した写
   真用ロールフィルムのカートリッジ。 ３、可動子が、レンズ鏡胴の出入動作に従って操作され
   るものであることを特徴とする請求項１に記載した写真
   用ロールフィルムのカートリッジ。 ４、可動子が、カメラの裏蓋の開閉動作若しくはレンズ
   鏡胴の出入動作以外の独立した運動機構に従って操作さ
   れるものであることを特徴とする請求項１に記載した写
   真用ロールフィルムのカートリッジ。