JPH0310689A - 生理活性物質fd―839 - Google Patents

生理活性物質fd―839

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JPH0310689A
JPH0310689A JP1147772A JP14777289A JPH0310689A JP H0310689 A JPH0310689 A JP H0310689A JP 1147772 A JP1147772 A JP 1147772A JP 14777289 A JP14777289 A JP 14777289A JP H0310689 A JPH0310689 A JP H0310689A
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JP
Japan
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spectrum
chloroform
methanol
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sulfuric acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP1147772A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Mizogami
溝上 一敏
Tadayasu Okazaki
岡崎 忠靖
Kazunori Hanada
和紀 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な生理活性物質FD−839に関する。
[従来の技術] 本発明の生理活性物質FD−839は分子量397、分
子式〇 、、H□NO,の新規な物質であり、これと同
一の物理化学的性質、および生理活性を有する物質の存
在は現在まで報告されていない。
[発明が解決しようとする課題] 悪性腫瘍は、その性質が千差万別であるため、新規な抗
腫瘍剤の開発が望まれている。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、制癌活性を甫する新規物質を土壌分離菌
の中から得るべく探索研究を重ねた結果、本発明者らの
見出した特定の微生物が、癌培養細胞に対して増殖抑制
作用を有し、またある種の真菌に対しても増殖抑制作用
を有する新規な生理活性物質を生産することを見出し本
発明を完成するに至った。
本発明者らは、この新規生理活性物質を’FD−839
Jと命名した。
本発明の新規生理活性物質FD−839を生産する菌株
は、本発明者らが、秋田県仙北郡角館町で採取した土壌
より新たに分離した菌株であり、微生物の名称1アスペ
ルギルス、フミガタス フレセウス F −838(A
spergillus、 fumigatusFres
entus F−838Jおよび微生物寄託番号「微工
研条寄第1124号(FERM BP(124) Jと
して、工業技術院微生物工業技術研究所に寄託されてい
るものである。
この菌株の菌学的性状を以下に示す。
■ 形態 本菌株は麦芽汁寒天培地、バレイショ・ブドウ糖寒天培
地、YpSs寒天培地などで良好に生育し、分生子の形
成も良好である。
バレイショ・ブドウ糖寒天培地に生育したコロニーを顕
微鏡下で観察すると、菌糸は透明で隔壁を有し、高度に
分校しており、分生子柄は基底菌糸より分校し立ち上が
り、150〜300μ×2.5〜6.5μと変化に富み
、平滑壁を有している。頂嚢は、フラスコ状で直径15
〜25μと変化に富み、通常1/2のところ、ブイアラ
イドが互いに平行し形成されている。大きさは6.5〜
9.0μ×2.0〜2.2μであり、基底ブイアライド
(メトレ)の形成は認められない。
初めにブイアライドの頂端にフイアロ型分生子が一個着
生し、培養の経過とともに連鎖状となり、長さ120〜
150μの密な円筒形の分生子頭を形成する。電子顕微
鏡下で観察すると分生子は亜球形で太ききは直径2.4
〜3.0μであり、その表面はイガグリ状を呈している
■ 培地上での諸性状 各種培地上で30℃、14日間培養した場合の肉眼的観
察結果を次の表1に示した。
表1 ■ 生理的、生態的性質 1)最適生育条件 本菌株の最適生育条件は、YpSs培地においてpH3
〜7、温度25〜37℃である。
2)生育温度範囲 本菌株の生育範囲はYpSs培地においてpH2〜10
、温度20〜50℃である。
3)好気性、嫌気性の区別;好気性 すべての培地で菌核の形成は観察されなかった。
以上の形態的特徴および培養上の性状から、本菌株が、
アスペルギルス属に属することが明らかになったので、
前記諸性状を基に、宇田用俊−椿啓介偏「菌類図鑑、(
1978)およびレイバー(Raper)、フェンネル
(Fennell)共著のす普シーナス・アスペルギル
ス(The GenusAspergillus) (
1965) Jに報告されている多くの既知菌株と比較
検討した。その結果、本菌株はアスペルギルス・フミガ
タス・フレセウス(Aspergillus fumi
gatus Fresenius)に最も近い性状を示
すことが明らかとなった。
そこで、本菌株はアスペルギルス・フミガタス・フレセ
ウスと種を同じくするものと判断し、本菌株をアスペル
ギルス、フミガタス フレセウスF −838(Asp
ergillus、 fumigatus Frese
nius F−838」:微生物寄託番号1微工研条寄
第1124号(FERM BP−1124) Jと命名
した。
次に、本菌株によって生産される新規生理活性物質FD
−839の生産は、大略して 一般発酵生産物を生産す
る場合に準じて行なわれる。 すなわち、各種の栄養物
質を含む培地でアスペルギルス、フミガタス フレセウ
ス株を好気的条件下で培養する。
培地は主として液体培地を用い、炭素源としてはグルコ
ース、シュクロース、廃糖蜜、スターチなどを単独また
は混合して用いることができる。
窒素源としてはポリペプトン、大豆粉、酵母エキスなど
を単独かまたは混合して用いることができる。その他、
菌株の生育を助は生理活性物質FD=839の生産を促
進する有機物および無機塩を必要により添加することが
できる。消泡剤としては、アデカノール、シリコンなど
を用いることができる。
培養方法は振とう培養、通気攪拌培養などの好気培養が
適しており、pH3〜7.25〜37°Cで、2〜5日
間、望ましくは、pH6〜7.28〜30℃で3〜4日
間培養する。
この培養液中に生産きれた生理活性物質FD−839を
単離するには、発酵生産物を採取する一般的な方法に準
じて行なえば良い。すなわち培養終了後、遠心分離また
は濾過により分離した培養濾液をダイヤイオンHP−2
0(商品名;三菱化成製)などに吸着させ、低級アルコ
ール、アセトン等にて溶出する。
溶出された生理活性物質FD−839の画分を濃m後、
酢酸エチルエステル、ベンゼン、クロロホルムなどの非
水溶媒に転溶し、濃縮してシロップ状とする。このシロ
ップを再度、ベンゼン、酢酸エチルエステル、クロロホ
ルムなどの有機溶媒に溶解し、シリカゲルを用いたカラ
ムクロマトグラフおよびゲル濾過および逆相高速液体ク
ロマトグラフィーに付すことにより、活性成分を集める
ことにより、生理活性物質FD−839を単離すること
ができる。
以上の精製法によって得られた生理活性物質FD−81
9の理化学的性質は次の通りである。
<1)外観:白色粉末 (2)融点:105〜107℃ (3)元素分析値; C! ! H! * N Oa  として計算値: C
;66.50%、H;5.78@A、N;3.52%実
測値: C;66.28%、1(;6.01%、N;3
.63%。
(4)E Iマススペクトル m/z  397  M” FABマススペクトル m/z   398  (M+H)” (5〉分子式: C* * Ht s N O6(6)
分子量 397 (7)[(2]   :0゜ (c−0、1、メタノール溶液) (8)UV吸収スペクトル: メタノール溶液で測定した結果、 249nm(ε11100) 283 nm(ε3170) <9)IR吸収スペクトル: クロロホルム溶液で測定したスペクトルを第1図に示す
(10)’H−NMRスペクトル: 重クロロホルり中、400MH,で測定したスペクトル
を第2図に示す。
(11)”C−NM Rスペクトル: 重クロロホルム中、100MH,で測定したスペクトル
を第3図に示す。
り12)溶解性: クロロホルム、メタノール、エタノール、ベンゼン、酢
酸エチルエステル、アセトンに易溶。
n−ヘキサン、石油エーテル、エチルエーテルに難溶。
水に不溶。
(13〉呈色反応: 陽性:沃素、硫酸、アニスアルデヒド−硫酸、バニリン
−硫酸、ニンヒドリン 、陰性: BCG、 F e Cf1m(14)塩基性
、酸性、中性の区別: 塩基性 [発明の効果コ 本発明の生理活性物質FD−839は、癌培養細胞に対
して増殖抑制作用を有し、またある種のダラム陽性菌、
真菌に対しても増殖抑制作用を有するので医薬として有
用である。
[実施例] 以下、実施例および試験例を挙げて本発明を具体的に説
明する。
実施例1 (1>  100m11当り、グルコース4g、ポリペ
プトン1gを含む無菌液体培地にアスペルギルス。
フミガタス フレセウス F−838株を接種し、30
°C196時間振とう培養した。次に、内容量501の
ジャーファーメンタ−を用いて、種培養と同じ組成の無
菌培地3(lに前記種培養液0゜62を接種し、30℃
、72時間通気攪拌、培養した。
(2)培養終了後、3基分の培養液8512を′lIi
過し、得られた濾液80PをダイヤイオンHP−20(
商品名;三菱化成製)2.5fに吸着させ、75%メタ
ノール溶液51で溶出し、諮らに溶出液をIPに濃縮し
た。この濃縮液を5NのNaOH溶液でpH10,0に
調整し、等量の酢酸エチルエステルで2回抽出した。得
られた酢酸エチルエステル層を無水硫酸ナトリウムで脱
水後、濃縮し褐色のシロップ状物質7.5gを得た。
り3)  シロップ状物質7.5gをメタノール5mQ
に溶解し、メタノールで調製したセファデックスLH−
20(商品名、ファルマシア社製)を充填した2Pのカ
ラムを用いて、メタノールでゲル濾過を行なった。活性
画分を集め、茶色のシロップ状物質4gを得た。
(4)前項の茶色のシロップ状物質を、クロロホルム5
mQに溶解許せ、クロロホルムで調整したシフカゲル(
キーモルゲル60.商品名、メルク社製)の200mQ
のカラムに吸着許せ、クロロホルム−メタノール(99
,8:0.2)の混合溶媒400tnl!で溶出した画
分を濃縮乾固し、粗精製物30 QTngを得た。
(5)前項で得られた粗粉末粗精製物300■を70%
メタノール10m1に溶解し、同じ溶媒で調製したクロ
マトレックス(商品名、富士−デビソン化学社製)に付
し、同じ組成の溶媒で溶出し、得られた活性画分を集め
た。この活性画分をそのまま逆相高速クロマトグラフィ
ー(センシュパック、ODS  4251−U、10Φ
X250ffll。
センシュー科学社製)に付し、カラム温度5゜℃、流速
4m1Z分、60%メタノールで繰り返し溶出し、保持
時間7.5分前後の両分を集めた。
この両分を集めて濃縮乾固し、白色粉末17ITgを得
た。この白色粉末の融点を測定したところ、105〜1
07℃であった。
試験例1(各種培養細胞に対する増殖阻害作用)(検体
) 実施例1で得られた白色粉末5■をメタノールに溶解し
、目的濃度となるように滅菌生理食塩水にて希釈した。
(試験剤ヤ) ■ P2S5   マウス白血病 ■ L−1210マウス白血病 ■ HL−60ヒト白血病 (使用した培養液) ■ RPMI−1640培地 ■ イーグルMEM培地 (試験方法) 前記培養液を用いて各種癌細胞を、2X10’〜lXl
0’/mQとし、直径351m1の6穴シヤーレに2m
uずつ分注した。次いで目的濃度にあらかしめ希釈した
検体50μを、培養開始と同時に分注した。試験細胞は
、7日間37°C,5%炭酸ガス培養器内で培養を続け
た後、生細胞を測定し、試料濃度と阻害率から、IC1
o値(50%阻害のための濃度)を求めた。
(結果) 結果は表2に示す。
表2 培地を用い、実施例1で得られた白色粉末をイノキュラ
ムサイズ10”CFU/nilで各種菌に対する抗菌活
性をペーパディスク法にて調べた。
(結果) 結果を表3に示す。
表3 各種菌株に対する阻止円の大きさ試験例2(各種
真菌に対する増殖抑制作用)細菌の培地としては、ハー
トインフュージョン寒天培地を、真菌の培地としては、
サブロー寒天
【図面の簡単な説明】
第1図は、クロロホルム溶液にて測定したFD839の
IRスペクトルを示す。第2図は重クロロホルム中、4
00MHzで測定したFD−839の’H−NMRスペ
クトルを示す。第3図は重クロロホルム中、100MH
zで測定したFD−839の”C−NMRスペクトルを
示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)下記理化学的性質を有する生理活性物質FD−83
    9 (1)外観:白色粉末 (2)融点:105〜107℃ (3)元素分析値; C_2_2H_2_4NO_5として 計算値:C;66.50%、H;5.78%、N;3.
    52%実測値:C;66.28%、H;6.01%、N
    ;3.63% (4)EIマススペクトル m/z397M^+ FABマススペクトル m/z398(M+H)^+ (5)分子式:C_2_2H_2_3NO_6(6)分
    子量 397 (7)▲数式、化学式、表等があります▼:0゜ (c=0.1、メタノール溶液) (8)UV吸収スペクトル: メタノール溶液で測定した結果、 249nm(ε11100) 283nm(ε3170) (9)IR吸収スペクトル: クロロホルム溶液で測定したスペクトルを第1図に示す
    。 (10)^1H−NMRスペクトル: 重クロロホルム中、400MHzで測定したスペクトル
    を第2図に示す。 (11)^1^5C−NMRスペクトル: 重クロロホルム中、100MHzで測定したスペクトル
    を第3図に示す。 (12)溶解性: クロロホルム、メタノール、エタノール、ベンゼン、酢
    酸エチルエステル、アセトンに易溶。 n−ヘキサン、石油エーテル、エチルエーテルに難溶。 水に不溶。 (13)呈色反応: 陽性:沃素、硫酸、アニスアルデヒド−硫 酸、バニリン−硫酸、ニンヒドリン 陰性:BCG、Fecl_3 (14)塩基性、酸性、中性の区別: 塩基性
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