JPH0310587Y2

JPH0310587Y2 -

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Publication number: JPH0310587Y2
Application number: JP1985119313U
Authority: JP
Priority date: 1985-08-05
Filing date: 1985-08-05
Publication date: 1991-03-15
Also published as: JPS6228335U; US4734547A

Description

【考案の詳細な説明】［考案の技術分野］この考案は、例えば電動工具等に適用され、モ
ータの回転方向および速度を可変することが可能
なトリガースイツチに関する。

［考案の技術的背景とその問題点］周知のように、この種のトリガースイツチが
種々開発されている。しかしながら、従来のこの
種のトリガースイツチは、モータの回転方向を切
換える正逆切換え手段がスイツチケースの外部、
且つ、上方に設けられており、この切換え手段
と、スイツチケースの下方に設けられた回路とを
外部配線によつて接続していた。したがつて、ス
イツチの形状が大型化するとともに、外部配線が
必要であるため、組立てが煩雑なものであつた。

［考案の目的］この考案は上記事情に基づいてなされたもので
あり、その目的とするところは形状の大型化を抑
えることが可能であるとともに、組立てが容易な
トリガースイツチを提供しようとするものであ
る。

［考案の概要］この考案は、例えばモータの回転方向を切換え
設定する正逆切換え手段をスイツチケースの内部
に設け、この手段の周囲にモータの動作を制御す
るスイツチ機構、回路基板等を設けるようにした
ものである。

［考案の実施例］以下、この考案の一実施例について、図面を参
照して説明する。

第１図乃至第４図において、スイツチケース１
１は分割形成された第１のケース１１ａ、第２の
ケース１１ｂから構成されている。前記ケース１
１ａの側面部にはトリガー操作子１２の一端部が
回動自在に設けられており、このケース１１ａの
正面部には、モータの回転方向を切換え設定する
正逆切換え操作子１３が回動自在に圧入保持され
ている。この正逆切換え操作子１３には連結部材
１４を介してロータ１５が連結されている。この
ロータ１５は第２のケース１１ｂの内部に設けら
れた保持部材１６に回動自在に貫通されており、
この保持部材１６によつて位置決め保持されてい
る。このロータ１５の端部周面には、第３図、第
５図に示す如く、鋼球１７，１８が埋設されてお
り、これら鋼球１７，１８はその相互間に設けら
れたコイルばね１９により、前記保持部材１６内
面部方向に付勢されている。この保持部材１６の
内面部には第５図に示す如く、複数のカム２０が
形成されており、このカム２０に前記鋼球１７，
１８が圧接されている。したがつて、前記正逆切
換え操作子１３が回転された状態において、ロー
タ１５が節動されるようになつている。また、前
記ロータ１５の端面には第４図に示す如く、可動
接片２１，２２が出入自在に埋設されており、こ
れら可動接片２１，２２はこれらの内部に設けら
れたコイルばね２３，２４により、常時ロータ１
５より突出する方向に付勢されている。この可動
接片２１，２２と対向する前記第２のケース１１
ｂの内面部には、第６図に示す如く、固定接片２
５，２６，２７，２８，２９が所定間隔離間して
配設されており、これら固定接片２５〜２９のう
ち、固定接片２５〜２８には前記可動接片２１，
２２が実線あるいは点線で示す如く、選択的に接
触可能とされている。

一方、前記第２のケース１１ｂの内部には、第
３図、第４図に示す如く、このケース１１ｂおよ
び前記保持部材１６によつて案内された可動子３
０が、ロータ１５の長手方向に移動自在に設けら
れている。この可動子３０の前記第１のケース１
１ａ側端面と前記第１のケース１１ａの内面間に
はコイルばね３１が介在されており、このばね３
１によつて可動子３０は常時前記固定接片２５〜
２９方向に付勢されている。また、この可動子３
０の前記第１のケース１１ａ側端部には、係合部
３２が設けられており、この係合部３２には、駆
動子３３の一端部が係合されている。この駆動子
３３の他端部は前記トリガ操作子１２に回動自在
に保持されており、この駆動子３３の中間部は前
記第１のケース１１ａの下端部に設けられた支持
部３４に当接されている。したがつて、第４図に
示す如く、トリガー操作子１２を図示矢印Ａ方向
に引込み操作すると、駆動子３３は支持部３４を
支点として、図示矢印Ｂ方向に回動され、これに
伴い可動子３０は第１のケース１１ａ方向に駆動
される。

また、この可動子３０の一側面部には第３図、
第７図、第８図に示す如く、スイツチ機構を構成
する可動接片３５が回動自在に保持されている。
この可動接片３５は可動子３０に埋設されたコイ
ルばね３６によつて前記第２のケース１１ｂ方向
に付勢されており、可動子３０の動作に応じて、
第２のケース１１ｂの内側面に所定間隔離間して
配設されたコモン接片３７、固定接片３８，３９
に接触可能とされている。ここで、前記コモン接
片３７には可動接片３５の一端部が摺接される段
部３７ａ、および可動接片３５の他端部を収納可
能な凹部３７ｂが設けられており、可動子３０が
第３図に示す位置にある場合、可動接片３５の一
端部が前記段部３７ａ上に位置され、他端部が前
記凹部３７ｂ内に位置されている。したがつて、
可動接片３５は図示矢印Ｃ方向に回動され、可動
接片３５の一端部は固定接片３８より離間され
る。また、トリガー操作子１２の操作に伴い可動
子３０が第１のケース１１ａ方向に移動される
と、前記可動接片３５が摺動され、その一端部が
前記段部３７ａより外れ、可動接片３５は図示矢
印Ｄ方向に回動される。このため、可動接片３５
は他端部が前記コモン接片３７に接触された状態
において、その一端部が前記固定接片３８，３９
に順次接触される。

さらに、前記可動子３０の他側面部には、第３
図、第７図に示す如く、接触子４０が設けられて
いる。この接触子４０は前記保持部材１６の上面
部に設けられた回路基板４１の後述する抵抗６８
に接触可能とされている。この回路基板４１には
モータの回転速度を制御する制御回路４２が配設
されており、この回路基板４１の後述する回路パ
ターンと前記固定接片３９，２８，２９，３８は
それぞれ板ばね状の導電部材４３により圧接接続
されている。さらに、前記第２のケース１１ｂの
上面には開口部１１ｃを閉塞する略字形状のカ
バー４４が取付けられている。このカバー４４は
第２のケース１１ｂの内部に回路基板４１を収容
した状態において装着され、第３図に示す如く、
前記固定接片２８、コモン接片３７にリベツト４
５，４６によつて固定された押え部材４７，４８
によつて固定されるようになつている。また、前
記カバー４４の外面部には、前記制御回路４２と
接続されるダイオード４９が保持されるようにな
つている。

次に、第９図を用いて前記制御回路４２、およ
びこの制御回路４２と各固定接片との接続状態に
ついて説明する。尚、第９図において、第１図乃
至第８図と同一部分には同一符号を付す。

第９図において、固定接片２５と２７の相互間
にはモータ５０が接続され、固定接片２６，２８
の相互間には前記ダイオード４９が接続される。
また、固定接片２８とコモン接片３７の相互間に
は直流電源５１が図示極性で接続され、固定接片
２６と３９はリード線Ｉによつて接続される。さ
らに、固定接片３９，３８の相互間にはFET（電
界効果トランジスタ）５２のドレイン、ソースが
それぞれ接続される。このFET５２のゲートは
前記固定接片２９に接続される。また、前記固定
接片３９，２８，２９，３８はそれぞれ前記導電
部材４３を介して発振回路を構成する前記制御回
路４２の回路パターン５３，５４，５５，５６に
接続される。これら回路パターン５３〜５６のう
ち、パターン５３，５６の相互間には抵抗５７，
５８が直列接続されている。これら抵抗５７，５
８の接続点と前記パターン５５の相互間にはイン
バータ回路５９，６０、ダイオード６１、抵抗６
２，６３、インバータ回路６４，６５が順次直列
接続されている。これらインバータ回路６４と６
５の相互間にはダイオード６６、抵抗６７，６
８、ダイオード６９からなる直列回路が並列接続
されている。また、前記抵抗６２，６３の接続点
と前記パターン５５の相互間には前記抵抗６８に
接触され、可変抵抗を構成する前記接触子４０お
よびコンデンサ７０が接続されている。

上記構成において、正逆切換え操作子１３を操
作し、第６図に実線で示す如く、固定接片２５，
２６および２７，２８が接続されると、モータ５
０は正方向回転に設定される。また、正逆切換え
操作子１３を操作し、第６図に点線で示す如く、
固定接片２５，２８および２６，２７を接続する
とモータ５０は逆方向回転に設定される。このよ
うに正逆切換え操作子１３を適宜操作した状態に
おいて、トリガー操作子１２を操作すると、可動
子３０の移動に伴い可動接片３５により、先ず、
コモン接片３７と固定接片３８が接続される。す
ると、制御回路４２に電源が供給され、発振動作
が行なわれる。この制御回路４２より出力される
パルス信号は前記FET５２のゲートに供給され、
FET５２はスイツチング動作される。この状態
において、トリガー操作子１２をさらに引込み操
作すると、コモン接片３７と固定接片３８が可動
接片３５によつて接続された状態で、接触子４０
が抵抗６８を摺動される。このため、制御回路４
２より出力されるパルス信号のオン時間が徐々に
長くされ、FET５２に供給される電力が大きく
される。したがつて、モータ５０の回転速度がこ
れに応じて速くされる。そして、トリガー操作子
１２を最大限引込むと、可動接片３５によりコモ
ン接片３７と固定接片３９が接続されてモータ５
０には最大の電力が供給され、モータ５０は最高
速度とされる。この状態よりトリガー操作子１２
の引込み力を弱めると、コイルばね３１の復帰力
により、可動子３０およびトリガー操作子１２が
復帰される。これに伴い、可動接片３５および接
触子４０は上記と逆の動作が行なわれ、モータ５
０の回転速度が低下される。そして、トリガー操
作子１２が第４図に示す位置に復帰された状態に
おいて、モータ５０が停止される。

上記実施例によれば、モータの回転方向を設定
するロータ１５および可動接片２１，２２固定接
片２５〜２８をスイツチケース１１の内部に設
け、しかも、このロータ１５の周囲にモータの速
度を制御する可動接片３５、コモン接片３７、固
定接片３８，３９からなるスイツチ機構、接触子
４０、この接触子４０が摺接される抵抗６８等が
配設された回路基板４１を設けている。したがつ
て、スイツチケース１１の形状を大型化すること
なくスイツチケース１１の内部にこれらを収容す
ることができるものである。

また、正逆切換え操作子１３、ローラ１５およ
び可動接片２１，２２、固定接片２５〜２８から
なる正逆設定手段をケース１１の内部に設けてい
るため、従来のように正逆設定手段と制御回路と
を外部接続する必要がなく、しかも、固定接片３
９，２８，２９，３８と回路基板４１の回路パタ
ーン５３，５４，５５，５６の接続は導電部材４
３を圧接することによりなされている。したがつ
て、半田付け作業等が不要であるため、組立てが
容易なものである。

尚、この考案は上記実施例に限定されるもので
はなく、要旨を変えない範囲において種々変形実
施可能なことは勿論である。

［考案の効果］以上、詳述したようにこの考案によれば、形状
の大型化を抑えることが可能であるとともに、組
立てが容易なトリガースイツチを提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案に係わるトリガースイツチの一
実施例を示すものであり、第１図は平面図、第２
図は側面図、第３図は第１図の断面図、第４図は
第２図の断面図、第５図はロータの要部を示す断
面図、第６図は正逆切換え用固定接片を示す一部
切除した正面図、第７図は第２のケースを示す一
部切除した正面図、第８図はスイツチ機構を示す
一部切除した側面図、第９図は回路構成を説明す
るために示す図である。１１…スイツチケース、１２…トリガー操作
子、１３…正逆切換え操作子、１５…ロータ、２
１，２２，３５…可動接片、２５〜２９，３８，
３９…固定接片、３７…コモン接片、４０…接触
子、４１…回路基板、４２…制御回路、４３…導
電部材、５０…モータ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】ケース本体と、このケース本体に回動自在に設けられたトリガ
操作子と、前記ケース本体の第１の内面に設けられ出力電
圧の極性を切換える切換え手段と、前記ケース本体内中央部に回動自在に設けら
れ、前記切換え手段を操作する正逆設定手段と、前記トリガ操作子に連動され前記正逆設定手段
に沿つて移動される可動子と、前記ケース本体の前記第１の内面と直交する第
２の内面側に設けられ、前記可動子の動作に応じ
てスイツチ状態が切換え設定されるスイツチ機構
と、前記ケース本体の前記第１の内面と直交する第
３の内面側に配設され、前記切換え手段およびス
イツチ機構が接続された回路基板と、この回路基板に設けられた速度制御回路と、前記ケース本体の前記第１の内面と直交する第
４の内面側に配設され、前記可動子の動作に応じ
て前記回路基板に設けられた抵抗体に摺動され、
前記制御回路の動作状態を設定する接触子と、を具備したことを特徴とするトリガースイツチ。