JPH031039Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、容器として使用出来ると共に内側
キヤツプを取り外すことによりボールペンとして
使用出来而も外側キヤツプを回転させることによ
り異なつた複数の図柄を透視できるロボツト玩具
として楽しめるようにした携帯に便利な容器玩具
に関する。

（従来の技術） 従来の容器玩具は容器自体に重きを置かれ、玩
具としての機能がなおざりにされ、玩具としての
面白味に欠けるものが大半であつた。

（考案が解決しようとしている問題点） 従来の容器玩具では、これを玩具として単独で
使用しようとしても球体または箱体のような簡単
な構造であるため、玩具として遊びの幅が限定さ
れまた、常時携帯するには不適当な形状であつ
た。また、従来の容器玩具では、容器と玩具の機
能を兼備しているものはあつても更にボールペン
のような文具の機能を有するものは存在しなかつ
た。この考案は、従来の容器玩具の持つこれらの
問題点を解消させ、容器として使用出来ることは
勿論、携帯にも便利なボールペンとしても使用し
得ると共に使用者が異なつた複数の顔を持つロボ
ツトとして適時に利用出来るような多用途性を持
つ容器玩具を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） この考案を以下添付図面に示す実施例に従つて
説明する。

透明のプラスチツクにて成型された所望の長さ
を有する有底の筒状容器１の開口部２に開閉自在
の蓋部３を設けた容器本体４を形成し、前記蓋部
３はその中心部にボールペンインク芯５を設け外
側方向に突出する円錐形状としてある。この容器
本体４の上端部に着脱自在に嵌合し得る内側キヤ
ツプ６の上部７の外径は大径下部嵌合部８の外径
より若干小径としてある。小径上部７の下部外周
には保持溝９を凹設すると共にその下端に凸状の
案内受け部１０を突設してある。上記大径下部嵌
合部８と案内受け部１０との間には周溝１１を形
成してある。内側キヤツプ６の小径上部７の外周
面には異なつた複数のロボツトの顔面図柄等から
なる表示部１２を形成してある。内側キヤツプ６
の小径上部７に回転自在に被嵌し得ると共に上記
図柄等からなる表示部１２を透視し得る窓部１３
を開設した外側キヤツプ１４。この外側キヤツプ
１４の上部はドーム状に形成してあると共に内周
下端には内側方向に小突起１５を周設してある。
従つて外側キヤツプ１４はその下端１６は案内受
け部１０に支持されると共にその小突起１５が内
側キヤツプ６の小径上部７の下部外周には保持溝
９に係合し、外側キヤツプ１４は離脱不能に内側
キヤツプ６の小径上部７に回転自在に被嵌され
る。

内側にやや曲状に垂下せしめたロボツトの腕部
のような突出板１７，１７の上部には抱持環１８
を一体成型されていると共にこの抱持環１８の一
端を開口させ、開口部の拡大縮径を弾性的に行い
得るようにしてり、この抱持環１８をその開口弾
性作用を利用して上記大径下部嵌合部８と案内受
け部１０との間には周溝１１に嵌入すれば突出板
１７，１７は周溝１１に支持され自由に回転可能
となる。更に一対の突出板１７，１７を密着重合
状態とすれば筆記具のクリツプのような外観を呈
する。容器本体４のドーム状後端部１９の外径は
蓋部３の外径と等しくしてあるものであり、従つ
て上記内側キヤツプ６の大径下部嵌合部８は容器
本体４の後端部１９にも適宜に嵌合出来る。

（作用） 玩具として遊ぶ場合、外側キヤツプ１４は離脱
不能に内側キヤツプ６の小径上部７に回転自在に
被嵌されているので外側キヤツプ１４を回転させ
れば外側キヤツプ１４に設けた窓部から内側キヤ
ツプ６の小径上部７の外周面には異なつた複数の
ロボツトの顔面図柄等からなる各表示部１２が順
次に透視し得るものである。而も、内側にやや曲
状に垂下せしめたロボツトの腕部のような突出板
１７，１７の位置を窓部に対応した横位置に回動
すればロボツトが両腕を下げた姿となる。また、
容器として透明のプラスチツクにて成型された所
望の長さを有する筒状容器１の開口部２に設けた
開閉自在の蓋部３を開けれ上記筒状容器１内に内
容物を自由に出し入れ出来、且つ内容物は蓋部３
で密閉することにより筒状容器１内に封入でき
る。

しかも、内側キヤツプ６を取り外せば蓋部３が
ボールペンとなると共に筒状容器１の上端部に内
側キヤツプ６を嵌合した状態で内側にやや曲状に
垂下したロボツトの腕部のような突出板１７，１
７を密着重合させれば突出板１７，１７はあたか
も万年筆、ボールペンのクリツプの外観を呈す
る。

以上の考案において、表示部の図柄及び突出板
の形状を変えることによつて全体形状が飛行機、
車等の乗物の外観を与えることができる。

（考案の効果） この考案は上述のように、筒状容器の開口部に
ボールペンインク芯を装着してあるので容器及び
ボールペンの機能を兼備する。

容器本体のキヤツプは内側キヤツプと外側キヤ
ツプとを組合わせ一体化してあるのでキヤツプの
着脱は子供にも簡単に実施でき、しかも内側キヤ
ツプの周面に形成されたロボツト等の異なつた複
数の各図柄が外側キヤツプの回転によつて順次に
その窓部から透視することが出来ると共に内側キ
ヤツプの外周に回転可能に保持せしめてなる一対
のロボツトの腕部のような突出板は外側キヤツプ
とは独立して回転するようにしてあるので各図柄
の表示の位置に応じて移動できるので子供の遊び
に変化に富んだものにすることができる。

しかも、内側キヤツプの外周に回転可能に保持
せしめてなる一対のロボツトの腕部のような突出
板も密着状態に重合すればクリツプとして各種の
ポケツト等に収納するのに便利である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は内側キヤツプと外側キヤツプとを組合わせ一体
化したキヤツプを容器主体部から取り外した状態
を示す正面図、第２図は容器主体部の断面図、第
３図は内側キヤツプと外側キヤツプとを組合わせ
一体化したキヤツプの拡大断面図、第４図は突出
板を重合した状態の斜視図、第５図は突出板を装
着方法を示す斜視図、第６図は外側キヤツプを取
り外して示す複数の各図柄を示す斜視図である。 １……筒状容器、２……開口部、３……蓋部、
４……容器本体、５……ボールペンインク芯、６
……内側キヤツプ、７……内側キヤツプの上部、
８……大径下部嵌合部、９……保持溝、１０……
案内受け部、１１……周溝、１２……表示部、１
３……窓部、１４……外側キヤツプ、１５……小
突起、１６……下端、１７，１７……突出板、１
８……抱持環、１９……ドーム状後端部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 筒状容器の開口部に開閉自在の蓋部を設けた
   容器本体と、上記蓋部の中心部外側に突出する
   ようにしたボールペンインク芯と、この容器本
   体の端部に着脱自在に嵌合し得る内側キヤツプ
   と、この内側キヤツプの周面に形成された異な
   つた複数の図柄等からなる表示部と、上記内側
   キヤツプに回転自在であつて且つ離脱不能に被
   嵌し得ると共に上記図柄等からなる表示部を透
   視し得る窓部を開設してなる外側キヤツプと、
   上記内側キヤツプの外周に抱持環にて回転可能
   に抱持せしめて、内側にやや垂下せしめた一対
   の突出板とから成ることを特徴とする容器玩
   具。 (2) 表示部の各図柄はロボツトの顔面であること
   を特徴とする上記実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の容器玩具。 (3) 一対の突出板はロボツトの腕であることを特
   徴とする上記実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の容器玩具。