JPH0310054A

JPH0310054A - 溶融亜鉛めっき用合金化炉及びその操業方法

Info

Publication number: JPH0310054A
Application number: JP1144129A
Authority: JP
Inventors: Makoto Arai; 新井　信; Kuniaki Sato; 邦昭佐藤; Shinichiro Muto; 武藤　振一郎; Toshiaki Amagasa; 敏明天笠
Original assignee: Kawasaki Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 1989-06-08
Filing date: 1989-06-08
Publication date: 1991-01-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉に関するもの
である。

〈従来の技術〉従来、溶融亜鉛めっき鋼板としてめっき層の一部あるい
は全体をＦｅ　−Ｚｎ合金層とする合金化処理溶融亜鉛
めっき鋼板が知られている。

このような合金化処理は、第４図に示すように、溶融亜
鉛めっき槽ｌの直上に合金化炉６を配置し、めっき槽ｌ
より引き上げられた鋼Ｆｉ５の表面の溶融亜鉛を亜鉛絞
り装置ｔ４により絞り、亜鉛付着量の調整を行い、その
後、直ちに合金化炉６において鋼板５を加熱して亜鉛層
への鉄の拡散を行わせて処理する０図中、３はジンクロ
ールである。

また、亜鉛めっき鋼板に合金化処理を施す合金化炉とし
ては長い煙突形杖の加熱炉が用いられてきた。

〈発明が解決しようとする課題〉しかし、上記従来の合金化炉は、省エネルギー上、次の
ような問題があった。

従来の炉では炉入側口のシールが不十分であったため炉
内高温ガスのドラフトにより多量の外気が侵入し、この
外気を必要炉温まで加熱するために、必要な熱量は全出
熱盪の約２０％に相当する（実炉測定結果）、また、こ
の侵入外気によって炉温の上昇が妨げられるため合金化
炉の生産性向上に大きな支障をきたしていた。

このような問題を解決するために、炉内に仕切壁を設け
て炉内雰囲気のドラフトを低減する装置が掃案されてい
るが（特開昭６０−１４９７５９号公報参照）、この方
法は、次の欠点がある。

■炉内を通板する鋼板のバタツキを考慮すると鋼板と仕
切壁の間の距離を小さくすることができないので、ドラ
フト低減効果が小さい。

■仕切壁を設置すると、ドラフト低減量は燃焼量により
一義的に決定されるので例えば炉圧制御、炉内雰囲気ガ
ス中の酸素濃度制０１を実施することは困難である。

本発明は、このような問題を解決した省エネルギーが可
能な合金化炉を提供することを目的とする。

く課題を解決するための手段〉本発明は、溶融亜鉛めっき槽の直上に配置され、溶融亜
鉛めっきを施した鋼板を炉体の下端から進入させ炉体の
上端から送り出すようにした溶融亜鉛めっき用合金化炉
において、前記炉体上端の鋼板送り出し口近辺に、通過
する鋼板の両面側に近接して一対の静圧パッドを配置し
たことを特徴とするｔｇ融亜鉛めっき用合金化炉であり
、また、炉体下端の鋼板進入口の直上位置から炉内雰囲
気ガスを吸引し、静圧パッドへ供給することを特徴とす
る溶融亜鉛めっき用合金化炉である。

また、上記溶融亜鉛めっき用合金化炉において、炉内圧
力及び／又は炉内雰囲気ガス中の酸素濃度を測定し、前
記圧力及び／又は酸素濃度が目標値となるように静圧パ
ッドの圧力を！Ｉｌｌすることを特徴とする溶融亜鉛め
っき用合金化炉の操業方法である。

く作用〉合金化炉の上端の鋼板排出口近辺において、鋼板の両面
側に近接して設けた一対の静圧パッドにより形成された
静圧域により、合金化炉出側の類シールを強化すること
ができる。

第２図によりその原理を説明すると、第２図において、
１３は静圧域であり、垂直に上昇する鋼板５に沿って上
昇してくる炉雰囲気ガスの流れ１４は、静圧域１３によ
ってその上向きの流れが遮断される。

従って、合金炉６のシールが強化されるのである。

更に、ｔｉ４板５の両面側に形成された静圧域１３によ
り、鋼板５の振動を防止し、疵の発生を防止することが
できる。

また、第３図に示すように、炉６の入側直上より炉内雰
囲気ガスを吸引ファン２１により吸引し、炉雰囲気ガス
流１１１節弁２１を介ｉて静圧パッド１０により静圧域
を形成し、炉内ドラフト低減をはかることができる。

〈実施例〉本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、本発明の合金化の一実施例を制ｊＩＩ系統図
とともに示した全体構成図である。

第１図において、ｗ４板５は亜鉛めっき槽１に浸γｎさ
れジンクロール３を経て、亜鉛絞り装置４で亜鉛付着量
を目標値にまで調整され、合金化炉６に進入する０合金
化炉６では直火式バーナー７にて鋼板５を加熱、均熱し
所定の合金化処理を行なう、８は合金化炉の加熱帯、９
は均熱帯である。

１０は、合金化炉上端の鋼板排出口付近に、合金化炉と
一体的構造にて設置された静圧パッドである。

静圧パッド１０は、鋼板５の両面側に近接して、鋼板５
の幅方向に伸びるボックス状の一対の中空体１１．１１
’とこの中空体１１．１１’に設けた、互いに対称な角
度で鋼板５の両面に流体を噴出する一対のガス噴出口１
２．１２’とから構成されており、静圧パッド１０と鋼
板５との間に静圧域を形成するものである。

この静圧域により、炉６の下部よりの排ガス流れを炉６
側へ封し込めることができる。第２図により、その原理
を説明すると、第２図において、１３は静圧域であり、
垂直に上昇する鋼Ｆｉ、５に沿って上昇してくる炉雰囲
気ガスの流れ１４は、静圧域１３によってその上向きの
流れが遮断される。従って、合金炉６のシールが強化さ
れるのである。

更に、鋼板５の両面側に形成された静圧域１３により、
ｔＩＡ板５の振動を防止することができる。

静圧パッド１０の圧力調整は、左右のバランス調整弁！
４によって左右一対の吐出量を調整することにより行う
ことができる。

また、炉６の入側直上に設置した炉圧測定器１５及び炉
圧ｍ節計１６、エアー流量調節弁１７によって炉６の入
側炉圧を目標伊に制御することが可能である。　１８は
エアーファンである。

これにより炉６の入側炉圧を正圧とすることが可能とな
り、炉６への侵入エアーをＯとすることができる。した
がって炉内雰囲気は侵入エアーの影響を受けず、酸素濃
度を一定に制御することが可能であなお、酸素濃度制御
を行う場合には、酸素濃度測定計を使用してもよい。

なお、通常提案時にて何らかの理由で静圧パッドｌＯを
用いない場合には、排気ダクト１９、排気ダンパ２０に
よって排気を行うことも可能である。

次に、第１図の実施例では静圧パッドＩＯに供給する気
体はエアーであるが、第３図に示すように、炉内雰囲気
ガスを供給することも可能である。

この場合には、炉６の入側直上より炉内雰囲気ガスを吸
引ファン２１により吸引し、炉雰囲気ガス流量調節弁２
２を介して静圧パッド１０により静圧域を形成し、炉内
ドラフト１ｉｆｆｌをはかることができる。この方法に
よれば、炉６の入側直上にて炉内雰囲気ガスを吸引する
ので、炉６の入側における侵入エアーを炉内へ侵入させ
ずに吸引することができ、また、炉６の出側のめっき鋼
板が急冷されたり、或いは炉温か下がる度合が小さいと
いう利点もある。

なお、静圧パッドは、従来より非接触型鋼板保持手段と
して広く知られ“ζいるものである０例えば、特開昭５
０−６７７２９号公報では、連続亜鉛めっき装置におけ
る亜鉛絞り装置（ワイピングノズル）の上部に、ｗ４Ｆ
ｉを挟んで両側に静圧パッドを対称的に取り付け、鋼板
の振動防止をはかる目的で使用されている。

次に、第１図の溶融亜鉛めっき用合金化炉を実際に使用
したところ、静圧パッド１０を使用せずに通常の排気ダ
クＨ９より排気した場合には、通ｌＩ４０Ｔ／１１で、
必要なＣガス量は４０ＯＮｎ？／ｈｒであったのが、２
０ＯＮｎｆ／ｈｒまでに低減した。

〈発明の効果〉以上説明したように、本発明によれば、炉シールの強化
、炉内ドラフトの低減を行うことができ、省エネルギー
上、極めて大きな効果を有する。更に、炉圧制御、炉内
雰囲気ガス中の酸素濃度制御を実施することが可能であ
る。

また、板振動を防止することができ、疵による不良率を
減少することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を制御系統図とともに示した
全体構成図、第２図は第１図の要部拡大図であり、本発
明の詳細な説明するための図、第３図は本発明の他の実
施例を制ｊｎ系統図とともに示した全体構成図、第４図
は従来の合金化炉の説明図である。 ■・・・亜鉛めっき槽、　　２・・・溶融亜鉛、３・・
・ジンクロール、　　　４・・・亜鉛絞り装置、５・・
・鋼板、　　　　　　　６・・・合金化炉、７・・・直
火式バーナー　　８・・・合金化炉加熱帯、９・・・合
金化炉均熱帯、　ＩＯ・・・静圧パッド、１１、１１’
・・・中空体、　　１２．１２’・・・ガス噴出口、１
３・・・静圧域、　　　　　１４・・・バランス調整弁
、１５・・・炉圧測定器、　　　１６・・・炉圧調節計
、１７・・・エアー流１ｔ！ｊ１節弁、１８・・・エア
ーファン、１９・・・排気ダクト、　　　２０・・・排
気ダンパー２１・・・吸引ファン、２２・・・炉雰囲気
ガス流ｆｆｉ調節弁。ゴ１図第つ図笥図ゴ Δ− 図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）溶融亜鉛めっき槽の直上に配置され、溶融亜鉛め
っきを施した鋼板を炉体の下端から進入させ炉体の上端
から送り出すようにした溶融亜鉛めっき用合金化炉にお
いて、前記炉体上端の鋼板送り出し口近辺に、通過する
鋼板の両面側に近接して一対の静圧パッドを配置したこ
とを特徴とする溶融亜鉛めっき用合金化炉。
（２）炉体下端の鋼板進入口の直上位置から炉内雰囲気
ガスを吸引し、静圧パッドへ供給することを特徴とする
請求項（１）記載の溶融亜鉛めっき用合金化炉。
（３）請求項（１）又は請求項（２）の溶融亜鉛めっき
用合金化炉において、炉内圧力及び／又は炉内雰囲気ガ
ス中の酸素濃度を測定し、前記圧力及び／又は酸素濃度
が目標値となるように静圧パッドの圧力を調節すること
を特徴とする溶融亜鉛めっき用合金化炉の操業方法。