JPH0448059A - 溶融亜鉛めっき用合金化炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野１ 本発明は、溶融亜鉛めっき鋼板の合金化炉に関し、さら
に詳しくは、炉上部がらの侵入空気を防止するために静
圧パッドを用いた合金化炉に関する。

［従来の技術］ 従来、溶融亜鉛めっき鋼板としては、そのめっき層の一
部あるいは全体をＦｅ−Ｚｎ合金層とする合金化処理溶
融亜鉛めっき鋼板が知られている。このような合金化処
理は第５図に示すように行われる。すなわち、溶融亜鉛
めっき浴槽ｌの直上に合金化炉７を配置し、ｒ？ｊ融亜
鉛浴２に侵入した鋼板５はジンクロール３によって通板
方向を垂直方向に変え、溶融亜鉛浴２がら引上げられた
鋼板５表面の亜鉛をワイピング装置４により払拭して亜
鉛付着量の調整を行う。

その後、直ちに合金化炉７において鋼板５を加熱して亜
鉛層への鉄の拡散を行わせる。

［発明が解決しようとする課題１ 亜鉛めっき鋼板に合金化処理を施す合金化炉としては長
い煙突形状の加熱炉が用いられてきたが、省エネルギー
、品質安定の観点がら従来の炉には問題点があった。

例えば （１）従来類では炉人出口のシールが不十分であったた
め炉内高温ガスのドラフトにより多量の外気が侵入し、
この外気を必要炉温まで加熱するために必要な熱量は全
出熱量の約２０％に相当する（実炉測定結果）、またこ
の侵入外気によって炉温の上昇が妨げられるため合金化
炉の生産性向上に大きな支障をきたしている。

（２）合金化炉の加熱方式はガス加熱により炉壁を加熱
し炉壁からの輻射によって鋼板を加熱するものであり、
負荷変動に応じた板温制御における板温応答性が悪かっ
た。

このような問題を解決するために（１）に対しては、炉
内に仕切り壁を設けて炉内雰囲気のドラフトを低減する
方法（特開昭６０−１４９７５９号１がとられているが
、この方法では、炉内を通板する鋼板の振動を考慮する
と鋼板と仕切壁の間の距離をあまり小さくすることがで
きないのでドラフト低減効果が小さい。

仕切壁を設置してしまえば、ドラフト低′６＆量は燃焼
量により一義的に決定されるので、例えば炉圧制御、炉
内雰囲気０２制御を実施することは困難である。

また、（２）に対しては、加熱方式を誘導加熱方式に変
更することにより板温応答性を向上させることは可能で
あるが、コスト面等で問題がある。

本発明は以上のような問題点を解決するためのものであ
る。

［課題を解決するための手段［ 本発明は上記課題を解決するもので、溶融亜鉛めっき浴
槽の直上部に配設されめっき鋼板を下端部から進入させ
て上端部へ通板する溶融亜鉛めっき用合金化炉に適用さ
れ、次の技術手段を採った。すなわち、 合金化炉上端部の鋼板排出口に炉内侵入空気の防止を図
る静圧パッドを鋼板両面に対向して配設したことを特徴
とする溶融亜鉛めっき用合金化炉である。

また１合金化炉の出側の鋼板温度を測定する板温計と、
静圧パッドの圧力を調整して、外部空気の炉内侵入量を
制御し、板温計を所定値に保持する圧力制御装置を備え
れば史に好適である。

［作用１ 静圧パッドは、従来より非接触型鋼板保持手段として、
広く知られている０例えば特開昭５０−６７７２９号に
あるように、連続亜鉛めっき装置において、ワイピング
ノズル（亜鉛払拭装置）の上部に鋼板を挟んで両側に静
圧パッドを対称的に取付けｙＡｆｌｉの振動防止をはか
る等の目的で広く利用されている。本発明は、この静圧
パッドを合金化炉出側の炉シールに適用するものである
。

つまり静圧パッドを鋼板の中方向に伸びるボックス状の
中空体から形成し、該中空体に互いに対称的な角度で鋼
板に流体を噴出する一対のガス噴出口が設けられ、噴出
口間にｌＦし成した邪魔板と鋼板との間に静圧域を生成
する。これによって炉シール、つまり侵入空気量のコン
トロールを行うものである。

第３図にその原理を示す、５は垂直に走行する鋼板、ｌ
Ｏは鋼板５に近接して合金化炉と一体構造の静圧パッド
、２２は流体噴出０．１７は鋼板５に沿って上昇してく
る炉雰囲気ガスの流れを示す。この炉雰囲気ガスの流れ
は静圧パッドＩＯによって形成される静圧域１６によっ
てその上向きの流れが遮断され、したがって炉シールが
強化され侵入空気量のコントロールができる。

［実施例］ 本発明の構成を第１図、第３図に示す実施例をもとに説
明する。亜鉛めっきｌｉｌ板５は亜鉛めっき浴槽ｌに浸
漬されジンクロール３．亜鉛ワイピング装置４を介して
亜鉛骨＠量を目標値にまで調整し、合金化炉６に進入さ
せる９合金化炉６において、加熱帯８では直火式バーナ
７によってめっき鋼板を加熱し、均熱帯９では鋼板を均
熱処理して所定の合金化処理を行う、静圧パッド１０は
合金化炉６上端部のｍｍ５の排出口付近に合金化炉６と
一体化構造にして設置されており、ボックス状の中空体
に流体噴出口２２を設け、互いに対称的な角度で鋼板５
に流体を噴出することにより静圧パッド１０と鋼板５面
の間に静圧域１６を形成させる。

この静圧域１６により炉内ドラフト及び炉下部からの排
ガスの流れを炉内側へ封じ込める。

合金化炉操業時には、炉出側に設置した合金化炉出側板
温計１５、板温調節器１３、空気流量調節弁１２及びバ
ランス調節弁１１によって、合金化炉出側板温を目標値
に制御するために、侵入空気量を調整することが可能と
なり、応答性のよい合金化炉出側板温制御ができる。な
お、１４は空気ファン、１８は排気ダクト、１９はタン
バーである。

また第２図に示すように静圧パッド１０に供給する気体
を空気から炉内雰囲気ガスに変更することも可能である
。この場合、炉入側直上より、炉内雰囲気ガスを吸引フ
ァン２０によって吸引し、炉雰囲気ガス流量調節弁２１
を介して静圧パッドＩＯにより静圧域を形成し、侵入空
気量のコントロールを図るものである。この手段では、
炉出側のめっきｊ１４扱が急冷されたり、炉温を下げた
りする影響が小さいという利点がある。

第４図に実操業に使用した場合の効果を示す。

これによれば、板厚０．７　ｍ　ｍ、ラインスピード８
０ｍ／ｍｉｎの条件でラインスピードが７０ｍ／ｍｉｎ
となったとき、従来法でのｍ　ｔＦＡはずれは３９秒間
であったが、本発明では８秒間に短縮された。

［発明の効果１ 本発明は、操業条件の変更等による板温の変化を大幅に
減少させることが可能となり、生産性の向上に優れた効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の縦断面の説明図、第２図は
本発明の他の実施例の縦断面の説明図、第３図は本発明
の作用説明図、第４図は本発明と従来例の比較グラフ、
第５図は従来例の説明図である。 １・・・めっき浴ＰＭ　　　　２・・・溶融亜鉛浴３・
・・ジンクロール　　　４・・・ワイピング装置５・・
・鋼板　　　　　　　６・・・合金化炉７・・・直火式
バーナ　　　８・・・加熱帯９・・・均熱帯　　　　　
　ＩＯ・・・静圧パッド１１・−・バランス調整弁　１
２・・・空気流量調整弁１３−・・板温調節器　　　１
４・・・空気ファン１５・・・板温計　　　　　１６・
・・静圧域１７・・・雰囲気ガスの流れ １８・・・排気ダクト １９・−ダンパー　　　　２０−・・吸引ファン２１・
・・炉雰囲気ガス流量調節弁 ２２・・・流体噴出口 出　　願　　人 川崎製鉄株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　溶融亜鉛めっき浴槽の直上部に配設され、めっき鋼
   板を下端部から進入させて上端部へ通板する溶融亜鉛め
   っき用合金化炉におい て、 該合金化炉上端部の鋼板排出口に炉内侵入 空気の防止を図る静圧パッドを鋼板両面に対向して配設
   したことを特徴とする溶融亜鉛 めっき用合金化炉。 ２　該合金化炉の出側の鋼板温度を測定する板温計と、
   該静圧パッドの圧力を調整して、外部空気の該炉内侵入
   量を制御し、該板温計を所定値に保持する圧力制御装置
   を備えた請求項１記載の溶融亜鉛めっき用合金化炉。