JPH03100324A - ターボ過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

ターボ過給機付エンジンの制御装置

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Publication number
JPH03100324A
JPH03100324A JP1236120A JP23612089A JPH03100324A JP H03100324 A JPH03100324 A JP H03100324A JP 1236120 A JP1236120 A JP 1236120A JP 23612089 A JP23612089 A JP 23612089A JP H03100324 A JPH03100324 A JP H03100324A
Authority
JP
Japan
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exhaust
intake
valve
cut valve
engine
Prior art date
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Application number
JP1236120A
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English (en)
Inventor
Masami Nakao
中尾 正美
Ikuo Matsuda
松田 郁夫
Einosuke Suekuni
末国 栄之介
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH03100324A publication Critical patent/JPH03100324A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はターボ過給機付エンジンの制御装置に関し、特
に吸入空気量に応じて排気ターボ過給機を作動または不
作動にするようにしたものに関する。
(従来の技術) 従来、ターボ過給機付エンジンとして、例えば実開昭6
0−178329号公報に開示されるように、排気通路
にプライマリおよびセカンダリの排気ターボ過給機のタ
ービンを並列的に設け、この二つの排気ターボ過給機の
ブロアをエンジンの吸気通路に設けるとともに、セカン
ダリターボ過給機のタービン上流側の排気通路に排気カ
ット弁を設け、排気ガス流量が設定値よりも少ない低排
気ガス流量時には排気カット弁を閉じて排気通路からの
排気ガスをプライマリターボ過給機のタービンに集中的
に供給してプライマリターボ過給機のタービン内を流れ
る排気ガス流の流速を増大させ、高い過給圧を確保する
一方、排気ガス流量が設定値よりも多い高排気ガス流量
時には排気カット弁を開いて排気通路からの排気ガスを
二つの排気ターボ過給機のタービンに供給して吸気流量
を確保しながら適正な過給圧を得るようにした、いわゆ
るシーケンシャル・ターボ式の過給機付エンジンが知ら
れている。
(発明が解決しようとする課題) このようなターボ過給機付エンジンを車載した場合にお
いて、プライマリターボ過給機のみ作動する運転状態か
ら加速運転に移る際、変速機をシフトダウンして駆動力
を高めてから加速運転に移ることが行われる。その場合
、加速運転によって排気ガス流量が増して上記設定値よ
りも多くなると、次のような不具合が起きる。すなわち
、第7図に示すように、エンジン回転数が上昇して排気
ガス流量が増し、排気カット弁が開いてセカンダリター
ボ過給機のタービンに排気ガスが流入し始めても、この
セカンダリ側タービンは、それまで停止していたか、せ
いぜい極低回転で助走していた程度であるので、セカン
ダリ側タービンが過給可能な回転数になるまでに時間が
かり、この応答遅れのために過給能力の不足をきたして
加速感が損なわれる。そして、同図に斜線で示すように
、このセカンダリターボ過給機の応答遅れの間、セカン
ダリ側タービンの通路抵抗のために過給機上流の排気圧
力が上昇する。そのため、排気行程におけるエンジンの
ボンピングロスが増大し、且つ吸気行程における吸気の
充填効率が低下してエンジンの出力トルクが低くなり、
これがトルクショックになる。
本発明はこのような点に着目してなされたものであり、
その目的とするところは、シーケンシャル・ターボ式の
過給機付エンジンにおいて、セカンダリターボ過給機が
不作動の状態から加速運転に移る際、セカンダリ側ター
ビンの予回転を促進してセカンダリターボ過給機の応答
性を高め、且つ過給機上流の排気圧力の上昇を防止する
ことにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明では、変速機が変速中
のときには加速運転に移る場合があると判断し、その時
点でセカンダリ側タービンに排気ガスを供給してタービ
ンの予回転を促進するようにしている。
具体的に、本発明の講じた解決手段は、変速機が連結さ
れているとともに、吸気通路に排気ターボ過給機を含む
複数の過給機を並列に配設し、このうち少なくとも一つ
の排気ターボ過給機をセカンダリターボ過給機として該
セカンダリターボ過給機専用の排気通路に排気カット弁
を設け、エンジンの高吸入空気量域でのみ排気カット弁
を開いてセカンダリターボ過給機を作動させるようにし
たターボ過給機付エンジンを前提とする。そして、これ
に対し、エンジン出力軸と変速機出力軸との連結状態を
検出する連結状態検出手段と、該連結状態検出手段の出
力を受け、エンジン出力軸と変速機出力軸との非連結時
には吸入空気量に拘らず排気カット弁を開く補正手段と
を設ける構成としたものである。
(作用) 上記の構成により、本発明では、低吸入空気量域ではセ
カンダリターボ過給機が不作動になってセカンダリター
ボ過給機以外の過給機に排気ガスが集中的に供給されて
高い過給圧が確保される一方、高吸入空気量域ではセカ
ンダリターボ過給機が作動して双方の排気ターボ過給機
に排気ガスが供給され、吸気流量を確保しながら適正な
過給圧が得られる。
その場合、連結状態検出手段の検出に基づいて、補正手
段によりエンジン出力軸と変速機出力軸との非連結時に
は吸入空気量に拘らず排気カット弁が開かれるので、加
速運転に移るべく変速機が変速中のときからセカンダリ
側タービンに排気ガスが供給されてタービンの予回転が
促進され、セカンダリターボ過給機の応答性が高まり、
このために過給機上流の排気圧力の上昇が防+1される
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例に係る制御装置を備えた20−
タタイプのターボ過給機付ロータリピストンエンジンを
示す。同図において、201はエンジンであって、各気
筒の排気通路202,203は互いに独立して設けられ
ている。そして、これら二つの排気通路202,203
の一方にはプライマリターボ過給機204のタービン2
05が、また、他方にはセカンダリターボ過給機206
のタービン207がそれぞれ配設されている。すなわち
、このエンジン201では、各気筒の排気通路202,
203を独立してプライマリおよびセカンダリの両排気
ターボ過給機204,206のタービン205,207
に導くことにより、両排気ターボ過給機204,206
によって過給を行う領域で排気動圧を両タービン205
,207に効果的に作用させて過給効率を向上させるよ
うにしている。二つの排気通路202.203は、両タ
ービン205,207の下流において合流して一本の排
気通路224になっている。
また、吸気通路209は図示しないエアクリーナの下流
で二つに分かれ、その第1の分岐通路210の途中には
プライマリターボ過給機204のブロア211が、また
、第2の分岐通路212の途中にはセカンダリターボ過
給機206のブロア213が配設されている。これら分
岐通路210゜212は、分岐部において互いに対向し
、両側に略−直線に延びるよう形成されている。また、
二つの分岐通路210.212は各ブロア211゜21
3の下流で再び合流する。そして、再び一本になった吸
気通路209にはインタークーラ214が配設され、そ
の下流にはサージタンク215が、また、インタークー
ラ214とサージタンク215の間に位置してスロット
ル弁216が配設されている。また、吸気通路209の
下流端は分岐してエンジン201の各気筒に対応した二
つの独立吸気通路217,218となり、図示しない各
吸気ポートに接続されている。そして、これら各独立吸
気通路217,218にはそれぞれ燃料噴射弁219.
220が配設されている。
吸気通路209の上流側には、上記第1および第2の分
岐通路210,212の分岐部上流に位置して、吸入空
気量を検出するエアフローメータ221が設けられてい
る。また、上記エンジン201には変速機208aが連
結され、エンジン201と変速機208aとの間には、
接続により動力を伝達し、分離により動力伝達を遮断す
るクラッチ208bが設けられている。このクラッチ2
08bには、クラッチ208bが分離しているときにO
Nするクラッチスイッチ255が設けられている。また
、上記変速機208aには、該変速機208aがニュー
トラル位置にあるときにONするニュートラルスイッチ
256が設けられている。
二つの排気通路202.203は、プライマリおよびセ
カンダリの両ターボ過給機204.206の上流におい
て、比較的小径の連通路222によって互いに連通され
ている。そして、セカンダリ側のタービン207が配設
された排気通路203には、上記連通路222の開口位
置直下流に排気カット弁223が設けられている。
また、上記連通路222の途中から延びてタービン20
5 207下流の合流排気通路224に連通ずるバイパ
ス通路225が形成され、該バイパス通路225には、
ダイアフラム式のアクチュエータ226がリンク結合さ
れたウェストゲート弁227が配設されている。
そして、上記バイパス通路225のウェストゲート弁2
27上流部分とセカンダリ側タービン207につながる
排気通路203の排気カット弁223下流とを連通させ
る洩らし通路228が形成され、該洩らし通路228に
は、ダイフラム式のアクチュエータ229にリンク連結
された排気洩らし弁230が設けられている。
排気カット弁223はダイアフラム式のアクチュエータ
231にリンク連結されている。一方、セカンダリター
ボ過給機206のブロア213が配設された分岐通路2
12には、ブロア213下流に吸気カット弁232が配
設されている。この吸気カット弁232はバタフライ弁
で構成され、やはりダイアフラム式のアクチュエータ2
33にリンク結合されている。また、同セカンダリ側の
分岐通路212には、ブロア213をバイパスするよう
にリリーフ通路234が形成され、該リリーフ通路23
4にはダイアフラム式の吸気リリーフ弁235が配設さ
れている。
排気洩らし弁230を操作する上記アクチュエータ22
9の圧力室は、導管236を介して、プライマリターボ
過給機204のブロア211が配設された分岐通路21
0のブロア211下流に連通されている。このブロア2
11下流側の圧力が所定値以上となったとき、アクチュ
エータ229が作動して排気洩らし弁230が開き、そ
れによって、排気カット弁223が閉じているときに少
量の排気ガスがバイパス通路228を流れてセカンダリ
側のタービン207に供給される。したがって、セカン
ダリターボ過給機206は、排気カット弁223が開く
前に予め回転を開始する。
吸気カット弁232を操作する上記アクチュエータ23
3の圧力室は、導管237により電磁ソレノイド式三方
弁238の出力ポートに接続されている。また、排気カ
ット弁223を操作する上記アクチュエータ231は、
導管239により電磁ソレノイド式の別の三方弁240
の出力ポートに接続されている。さらに、吸気リリーフ
弁235を操作するアクチュエータ241の圧力室は、
導管242により電磁ソレノイド式の別の三方弁243
の出力ポートに接続されている。吸気リリーフ弁235
.は、後述のように、排気カット弁223および吸気カ
ット弁232が開く前の所定の時期までリリーフ通路2
34を開いておく。そして、それにより、洩らし通路2
28を流れる排気ガスによってセカンダリターボ過給機
206が予回転する際に、吸気カット弁232上流の圧
力が上昇してサージング領域に入るのを抑え、また、フ
ロア213の回転を上げさせる。
上記ウェストゲート弁227を操作する上記アクチュエ
ータ226は、導管244により電磁ソレノイド式の別
の三方弁245の出力ポートに接続されている。
上記4個の電磁ソレノイド式三方弁238. 240.
243,245および2個の燃料噴射弁219.220
は、マイクロコンピュータを利用して構成されたコント
ロールユニット2461:、Jl、って制御される。コ
ントロールユニット246にはエンジン回転数センサの
出力信号、エアフローメータ221の出力信号、クラッ
チスイッチ255およびニュートラルスイッチ256の
作動状態を示す信号のほか、スロットル開度、プライマ
リ側ブロア211下流の過給圧Pl等が入力され、それ
らに基づいて後述のような制御が行われる。
吸気カット弁232制御用の上記電磁ソレノイド式三方
弁238の一方の人力ボートは、導管247を介して負
圧タンク248に接続され、他方の人力ボートは導管2
49を介して後述の差圧検出弁250の出力ポート27
0に接続されている。
負圧タンク248には、スロットル弁216下流の吸気
負圧がチエツク弁251を介して導入されている。
また、排気カット弁制御用の上記三方弁240の一方の
人力ボートは大気に解放されており、他方の入力ポート
は、導管252を介して、上記負圧タンク248に接続
された上記導管247に接続されている。一方、吸気リ
リーフ弁235制御用の三方弁243の一方の人力ポー
トは上記負圧タンク248に接続され、他方の入力ポー
トは大気に解放されている。また、ウェストゲート弁2
27制御用の三方弁245の一方の入力ポートは大気に
解放されており、他方の入力ポートは、導管254によ
って、プライマリ側のブロア211下流側に連通ずる上
記導管236に接続されている。
第2図に示すように、上記差圧検出弁250は、そのケ
ーシング261内が第1および第2の二つのダイアフラ
ム262,263によって三つの室264.265,2
66に区画されている。そして、その一端側の第1の室
264には、第1の入力ポート267が開口され、また
、ケーシング261端部内面と第1のダイアフラム26
2との間に圧縮スプリング268が配設されている。ま
た、真中の第2の室265には第2の入力ポート269
が開口され、他端側の第3の室266には、ケ−シンク
261端壁部中央に出力ポート270が、また、側壁部
に大気解放ボート271が開口されている。そして、第
1のダイアフラム262には、第2のダイアフラム26
3を貫通し第3の室266の上記出力ポート270に向
けて延びる弁体272が固設されている。
第1の入力ポート267は、導管273によって、第1
図に示すように吸気カット弁232の下流側に接続され
、プライマリ側ブロア211下流側の過給圧P1を上記
第1の室264に導入する。
また、第2の入力ポート269は、導管274によって
吸気カット弁232上流に接続され、したがって、吸気
カット弁232が閉じているときの吸気カット弁232
上流側の圧力P2を導入するようになっている。この肉
入力ポート267.269から導入される圧力PI、P
2の差(P2−PI)が所定値以上になると、弁体27
2が出力ポート270を開く。この出力ポート270は
、導管249を介して、吸気カット弁232制御用の三
方弁238の入力ポートの一つに接続されている。した
がって、該三方弁238がONで吸気カット弁232操
作用のアクチュエータ233の圧力室につながる導管2
37を差圧検出弁250の出力ポートにつながる上記導
管249に連通させている状態で、吸気カット弁232
上流の圧力つまりセカンダリ側の過給圧P2がプライマ
リ側の過給圧P1に近づいてきて、差圧Pi−P2がな
くなり、更に、差圧P2−Piが所定値よりも大きくな
ると、該アクチュエータ233に大気が導入され、吸気
カット弁232が開かれる。また、三方弁238がOF
Fになってアクチュエータ233側の上記導管237を
負圧タンク248につながる導管247に連通させたと
きには、該アクチュエータ233に負圧が供給されて、
吸気カット弁232が閉じられる。
一方、排気カット弁223は、排気カット弁223制御
用の三方弁240がOFFで排気カット弁223操作用
アクチュエータ231が圧力室につながる導管239を
負圧タンク248側の導管252に連通させたとき、該
アクチュエータ231に負圧が供給されることによって
閉じられる。
また、この三方弁240がONとなって出力側の上記導
管239を大気に解放すると、排気カット弁223は開
かれ、セカンダリターボ過給機206による過給が行わ
れる。
吸気リリーフ弁235は、吸気リリーフ弁235制御用
の三方弁243がOFFで吸気リリーフ弁235操作用
アクチュエータ241の圧力室につながる導管242を
負圧タンク248側に連通させたとき、該アクチュエー
タ241に負圧が供給されることによって開き、また、
この三方弁243がONでアクチュエータ241の圧力
室につながる上記導管242を大気に解放すると閉じら
れる。
また、ウェストゲート弁227操作用アクチュエータ2
26は、ウェストゲート弁227制御用の三方弁245
がONのとき導管254,236を介してプライマリ側
ブロア211下流に連通し、また、この三方弁245が
OFFのとき大気に解放される。
この実施例では、後述のように排気カット弁223、吸
気カット弁232および吸気リリーフ弁235の開閉作
動にいずれもヒステリシスが設けられている。また、高
排気ガス流量域から低排気ガス流量域への移行時に排気
カット弁223が閉じて吸気カット弁232が開いた状
態が続くときのセカンダリ側ブロアへの吸気逆流を防ぐ
ために、この領域においては排気カット弁223が閉じ
た時を起点として所定時間(例えば2秒)経過後に吸気
カット弁232を強制的に閉じるようにしている。
第3図は、吸気カット弁232、排気カット弁223、
吸気リリーフ弁235およびウェストゲート弁227の
開閉制御を、排気洩らし弁230の開閉制御とともに示
す制御マツプである。このマツプはコントロールユニッ
ト246内に格納されており、これをベースに上記4個
の電磁ソレノイド式三方弁238,240,243,2
45の制御が行われる。
低排気ガス流量域から高排気ガス流量域に移行する時、
エンジン回転数Rが低く、あるいは吸入空気量Qが少な
い領域においては、吸気リリーフ弁235は開かれてお
り、排気洩らし弁230が開くことによってセカンダリ
ターボ過給機206の予回転が行われる。そして、エン
ジン回転数がR2あるいは吸入空気量がQ2のラインに
達すると、吸気リリーフ弁235制御用のソレノイド式
三方弁243がONになって吸気リリーフ弁235が閉
じる。
そして、Q4−R4のラインに達すると、排気カット弁
223制御用のソレノイド式三方弁240がONになっ
て排気カット弁223が開き、次いで、Q6−R6ライ
ンに達し、吸気カット弁232制御用のソレノイド式三
方弁238がONになって吸気カット弁232が開くこ
とによりセカンダリターボ過給機206による過給が始
まる。
つまり、Q6−R6ラインを境にプライマリとセカンダ
リの両過給機による過給領域に入る。
尚、吸気カット弁232を駆動するアクチュエータ23
3はソレノイド238の作動のみに支配されるものでは
なく、吸気カット弁232を開作動させる圧力源である
大気圧が差圧検出弁250を介して供給されるため、吸
気カット弁232の実際の開作動はソレノイド238の
作動に対し遅れることになる。したがって、吸気カット
弁232制御用ソレノイド238をOFFからONにす
る上記Q6.R6のラインは差圧検出弁250による遅
れを考慮した設定とされ、その結果、Q6゜R6のライ
ンは排気カット弁223制御用ソレノイド240がOF
FからONになるQ4.R4のラインに近接したものと
される。また、Q6.R6とQ4.R4は一致させるこ
ともできる。
逆に、高排気ガス流量域から低排気ガス流量域へ移行す
る時には、吸気カット弁232、排気カット弁223お
よび吸気リリーフ弁235を制御する各ソレノイド式三
方弁238,240,243はヒステリシスをもって、
第3図に破線で示すようにそれぞれQ5−R5,Q3−
R3,QIRlのラインで切り換わるよう設定されてい
る。
すなわち、高排気ガス流量域から低排気ガス流量域へ移
行する時、Q3.R3のラインに達すると排気カット弁
223の閉制御が行われ、さらに低排気ガス流量域に移
行してQ5.R5のラインに達したとき吸気カット弁2
32の閉制御が行われ、それより遅れて吸気リリーフ弁
235の開制御が行われる。このように吸気カット弁2
32が排気カット弁223より遅れて閉じることにより
、低排気ガス流量域への移行時におけるサージングの発
生が防止される。
また、この実施例においてウェストゲート弁227制御
用のソレノイド式三方弁245をON。
OFFするラインは排気カット弁223制御用ソレノイ
ド240のON、OFFラインであるQ4−R4,Q3
−R3の各ラインと一致させている。
なお、第3図において上記各ラインの折れた部分は、所
謂ノーロードラインもしくはロードロードライン上にあ
る。
そして、クラッチ208aが分離したとき、または変速
9!208 bがニュートラル位置になったときには、
エンジンが高排気ガス流量域にあるか否かに拘らず、所
定時間Tの間、排気カット弁223を開くとともに吸気
リリーフ弁235を閉じる。
したがって、上記実施例においては、エンジンがライン
Q6−R6よりも低排気ガス流量側にあるときにはセカ
ンダリターボ過給機206への排気の導入が停止される
ので、高い過給圧が確保される。一方、エンジンが上記
ラインQ6−R6よりも高排気ガス流量側にあるときに
はプライマリターボ過給機204およびセカンダリター
ボ過給機206の双方が作動するので、吸気流量を確保
しながら適正な過給圧が得られる。
第4図は、上記第3図の特性図に基づいて路弁のソレノ
イド作動状態を運転状態の移行(横軸左方が低吸入空気
量域、右方が高吸入空気置載)との関係で見たものであ
る。この図からも判るように、排気カット弁223開閉
作動のヒステリシスは吸気カット弁232開閉作動のヒ
ステリシスに完全に包含されている。なお、吸気カット
弁232制御用ソレノイド238がQ6.R6てONと
なっでも、差圧検出弁250の作用によって、実際の吸
気カット弁232の開作動は同図に破線で示すように遅
れる。したがって、このQ6.R6は、上述のように排
気カット弁223開制御のQ4、R4と近接したライン
あるいは同一ラインとされる。一方、吸気カット弁23
2の閉作動の方は、ソレノイド238の作動に対し上記
のような遅れを伴わないので、その設定ラインであるQ
5゜R5は、Q5<Q3.R5<R3とする必要がある
また、クラッチ208aが分離したとき、または変速機
208bがニュートラル位置になったとき、エンジンが
高排気ガス流量域にあるか否かに拘らず、所定時間Tの
間、排気カット弁223を開いたので、例えば第6図に
示すように、加速運転に移るべく変速機208aがシフ
トダウンされたときからセカンダリ側タービン207に
排気ガスが供給されてタービン207の予回転が促進さ
れる。しかも、吸気リリーフ弁235が閉じるので、タ
ービン207の予回転が一層促進される。
このため、セカンダリターボ過給機206の応答性が高
まり、加速感が高まる。また、この応答性の向上によっ
て過給機上流の排気圧力の上昇が防止され、排気行程に
おけるエンジンのポンピングロスが低下し、且つ吸気行
程における吸気の充填効率が向上してエンジンの出力ト
ルクが低下が回避され、トルクショックの発生が防止さ
れる。
つぎに、第3図の特性に基づいた路弁の制御を第5図の
制御回路によって説明する。吸気リリーフ弁作動用ソレ
ノイド243は、図の最上位に示す第1の比較回路11
1の出力とその下に示す第2の比較回路112の出力と
を入力とする第1のOR回路121の出力によって制御
される。ここで、第1の比較回路111は、エアフロー
メータ221の検出信号である吸入空気mQと基準値で
ある第1の加算回路131の出力値とを比較するもので
ある。そして、上記第1の加算回路131は、第3図の
Q1ラインに相当する設定値Q1が入力され、また、こ
のQlに対するQ’ + という値(ただし、Q+ +
Q’ 1−Q: )が第1のゲート141を介して入力
されるよう構成されていて、第1のゲート141が開か
れたときは(h +Q’1−Q2を基準値として第1の
比較回路111に出力し、また、第1のゲート141が
閉じられたときにはQlを基準値として第1の比較回路
111に出力する。そして、この第1のゲート141は
上記第1のOR回路121の出力によって開閉される。
第2の比較回路112は、エンジン回転数センサによっ
て検出したエンジン回転数Rを基準値である第2の加算
回路132の出力値とを比較するものである。第2の加
算回路132は、第3図のR1ラインに相当する設定値
R1が入力され、また、このR1に対するR/ 1とい
う値(ただし、R,+R’ 、−R2)が第2のゲート
142を介して人力されるよう構成されていて、第2の
ゲート142が開かれたときはR,+R’ 、−R2を
基準値として第2の比較回路112に出力し、また、第
2のゲート142が閉じられたときにはR1を基準値と
して第2の比較回路112に出力する。第2のゲート1
42もまた上記第1のOR回路121の出力によって開
閉される。
上記第1および第2の比較回路111.112は、検出
された吸入空気mQおよびエンジン回転数Rを第1およ
び第2の加算回路の出力であるそれぞれの基準値と比較
し、QあるいはRが基準値以上となったときにON信号
を吸気リリーフ弁作動用ソレノイド243に出力する(
ONで吸気リリーフ弁235は閉じる)。第1および第
2のゲート141,142は、第1のOR回路121の
出力信号がONのとき閉じられており、OR回路信号が
OFFのとき開かれる。したがって、低排気ガス流量域
から高排気ガス流量域への移行時には、第1のOR回路
121の出力信号はOFFであるので、各ゲート141
,142は開かれ第1および第2の比較回路111,1
12に基準値としてQ、、R,が入力される。したがっ
て、第3図のQ:!、R,のラインに達した時にON信
号が出され吸気リリーフ弁235が開かれる。また、こ
のON信号によって第1および第2のゲート141.1
42が閉じられ、このことにより、QおよびRの基準値
がそれぞれQl、R1となる。つまり、Q’ 1.R’
 + に相当するヒステリシスをもって逆方向への移行
に備えたライン設定がなされる。
排気カット弁作動用ソレノイド240もまた、同様の制
御回路によって制御される。つまり、吸入空気量Qに対
して第3の比較回路113が、また、エンジン回転数R
に対して第4の比較回路114が設けられ、これらの比
較回路113,114の出力が第2のOR回路122を
介してソレノイド240に送られる。第3の比較回路1
13に対しては第3の加算回路133が、また、第4の
比較回路114に対しては第4の加算回路134が同様
に設けられる。そして、第3の加算回路133には、設
定値Q3が入力され、また、第3のゲート143を介し
てQ′3 (ただしQ3 +Q’3 =Q4)が入力さ
れる。同様に、第4の加算回路134には、設定値R3
と、第4のゲート144を介するR′3 (ただしR3
+ R’ 3− R4)が入力される。同様に、第4の
加算回路134には、設定値R3と、第4のゲート14
4を介するR′3 (ただし、R3+R’ 3−R4)
が入力される。この回路は上記第1および第2比較回路
の場合と同様に作動し、それにより、高排気ガス流量域
への移行時には第3図のQJ、R1ラインを基準として
排気カット弁223が開作動され、また、低排気ガス流
量域への移行時にはQz、R3ラインによって弁223
が閉作動される。また、ウェストゲート弁作動用ソレノ
イド245もまた、この排気カット弁作動用ソレノイド
240へ出力される制御信号によって同時に制御される
吸気カット弁作動用ソレノイド238に対しては、第5
および第6の比較回路115,116の出力を第3のO
R回路123を介して供給する同様の制御回路が設けら
れている。この制御回路は、それぞれの比較回路115
,116に対し第5および第6の加算回路135,13
6を有し、また、各加算回路135.136に対して第
5および第6のゲート145,146を備えている。そ
して、基本的な作動は上記6弁に対する回路と差異がな
い。つまり、高排気ガス流量域への移行時にはQ6、R
6のラインによる吸気カット弁開制御が行われ、低排気
ガス流量域への移行時にはQs、R5のラインによる吸
気カット弁閉制御が行われる。
ここで、Q6およびR6は同様にQs +Q’ 5 =
06、R5+R’ 5−R5の形で設定される。
ただし、この吸気カット弁制御の回路の場合には、上記
第3のOR回路123の出力側に第7のゲート147が
接続され、ソレノイド238へはこのゲート147を介
して制御信号が送られる。
そして、排気カット弁作動用の上記第2のOR回路12
2の出力がONからOFFに変った時を起点としてカウ
ントアツプを開始するタイマ150が設けられ、また、
このタイマ150のカウント値が設定値(例えば2秒に
相当する値)を越えたらON信号を発する第7の比較回
路117が設けられて、この第7の比較回路117から
ON信号が出力されたとき、上記第7のゲート147を
閉じて吸気カット弁232を強制的に閉作動させ、同時
にQ、 Rの基準値をQ6.Rsに変更し、また、タイ
マ150をリセットするよう構成されている。−旦第7
のゲート147が閉じると、上記第7の比較回路117
の出力はOFFとなるが、上記のように切り換えライン
である基準値が上記のようにQs、R6へ変更されてい
るので、吸気カット弁作動用ソレノイド238は閉作動
状態に保持される。これにより、低排気ガス流量域への
移行時に、排気カット弁ソレノイド238がOFF状態
で吸気カット弁ソレノイド240がON状態が長くつづ
くことによるサージングの発生が防がれる。
また、第5図において、124はOR回路であって、ク
ラッチスイッチ255またはニュートラルスイッチ25
6のいずれかがONしたときにON信号を出力する。1
51はタイマであって、OR回路124からのON信号
を受けてカウントを開始する。118は第8の比較回路
であって、タイマ151のカウント開始と同時にON信
号を出力し、その後、タイマ151のカウントを設定値
Tと比較し、この設定値Tを超えるとON信号の出力を
停止する。125はOR回路であって、上記OR回路1
21とソレノイド243との間に設けられている。すな
わち、OR回路125にはOR回路121の出力信号と
上記比較回路118の出力信号とが入力されている。よ
って、クラッチスイッチ255またはニュートラルスイ
ッチ256のいずれかがONL、たときから所定時間T
の間、ソレノイド243にON信号が送られて吸気リリ
ーフ弁235が閉じる。また、126はOR回路であっ
て、上記OR回路122とソレノイド240との間に設
けられている。すなわち、OR回路126にはOR回路
122の出力信号と上記比較回路118の出力信号とが
人力されている。よって、クラッチスイッチ255また
はニュートラルスイッチ256のいずれかがONしたと
きから所定時間Tの間、ソレノイド240にON信号が
送られて排気カット弁223が開く。
上記制御回路において、クラッチスイッチ255および
ニュートラルスイッチ256により、エンジン出力軸と
変速機出力軸との連結状態を検出する連結状態検出手段
301を構成している。また、OR回路124〜126
、タイマ151および比較回路118により、上記連結
状態検出手段301の出力を受け、エンジン出力軸と変
速機出力軸との非連結時には吸入空気量に拘らず排気カ
ット弁223を開く補正手段302を構成している。
尚、上記実施例では二つの過給機を共に排気ターボ過給
機としたが、セカンダリ側の過給機が排気ターボ過給機
であれば良く、その他の過給機は他のタイプ、例えば機
械式の過給機であっても良い。
上記実施例ではロータリピストンエンジンについて説明
したが、これに限定されるものではなく、本発明は例え
ばレシプロエンジン等、他のタイプのエンジンの排気制
御装置についても適用することができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のターボ過給機付エンジン
の制御装置によれば、変速機が連結されているとともに
、吸気通路に排気ターボ過給機を含む複数の過給機を並
列に配設し、このうち少な(とも一つの排気ターボ過給
機をセカンダリターボ過給機として該セカンダリターボ
過給機専用の排気通路に排気カット弁を設け、エンジン
の高吸入空気量域でのみ排気カット弁を開いてセカンダ
リターボ過給機を作動させるとともに、エンジン出力軸
と変速機出力軸との非連結時には吸入空気量に拘らず排
気カット弁を開くようにしたので、低吸入空気量域で高
い過給圧を確保し、高吸入空気量域で吸気流量を確保し
ながら適正な過給圧を得るという基本的効果を得ながら
、加速運転に移るべく変速機が変速中のときからタービ
ンの予回転を促進し、セカンダリターボ過給機の応答性
を高め、且つ過給機上流の排気圧力の上昇を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は実施例を示し、第1図は全体概略構成
図、第2図は差圧検出弁の断面図、第3図は制御特性図
、第4図は装置の作動状態説明図、第5図は制御回路図
、第6図は排気圧力などの時間変化図である。第7図は
従来例における第6図和尚図である。 204 ・・・プライマリターボ過給機206 ・・・
セカンダリターボ過給機208a・・・変速機 301 ・・・連結状態検出手段 302 ・・・補正手段 第2 図 第4 図 第 6 図 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)変速機が連結されているとともに、吸気通路に排
    気ターボ過給機を含む複数の過給機を並列に配設し、こ
    のうち少なくとも一つの排気ターボ過給機をセカンダリ
    ターボ過給機として該セカンダリターボ過給機専用の排
    気通路に排気カット弁を設け、エンジンの高吸入空気量
    域でのみ排気カット弁を開いてセカンダリターボ過給機
    を作動させるようにしたターボ過給機付エンジンにおい
    て、 エンジン出力軸と変速機出力軸との連結状態を検出する
    連結状態検出手段と、 該連結状態検出手段の出力を受け、エンジン出力軸と変
    速機出力軸との非連結時には吸入空気量に拘らず排気カ
    ット弁を開く補正手段 とを設けたことを特徴とするターボ過給機付エンジンの
    制御装置。
JP1236120A 1989-09-11 1989-09-11 ターボ過給機付エンジンの制御装置 Pending JPH03100324A (ja)

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