JPH029940A - 車両用エアクリーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、車両に搭載されるエアクリーナに関する。

［従来の技術］ 従来のエアクリーナはエンジンと一体に設置されていた
。たとえばキャブレター式のガソリンエンジンの場合、
このエアクリーナの出口はキャブレターの入口と結合さ
れ、キャブレターの出口はインテークマニホルドの入口
に連結されている。

なお、特開昭５７−７８７６０号公報および特開昭５８
−７５９４８号公報は、吸気管あるいはレゾネータ（消
音器）をバンパーの内側空間に配設することを提案して
いる。

［発明が解決しようとする課題］ 近年、エンジンルーム容積はますます狭小となりつつあ
り、その結果として、エアクリーナの小型化や、隣接機
器の形状に合わせてエアクリーナの形状を変形したりす
ることが要請されている。

しかしながら、このようなエアクリーナの小型化や形状
の複雑化は、フィルタエレメントを複雑かつ高密度に折
畳むことを必要とし、更に、通気抵抗の増加や製造工程
の複雑化といった問題をも招来する恐れがあった。

また、エンジンルーム内の熱によりエアクリーナが加熱
されるのでインテークマニホルドに送る燃焼用空気が加
熱され、エンジンの吸気効率が低下する可能性があった
。

本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、設
計の自由度が高くかつ燃焼用空気を加熱することが少な
い車両用エアクリーナを提供することを目的とするもの
である。

［Ｘ！題を解決するための手段］ 本発明の車両用エアクリーナは、エンジンに導入される
燃焼用空気をろ過するフィルタ部を具備する車両用エア
クリーナにおいて、前記フィルタ部は、車両のバンパー
に収納されていることを特徴とする。

このエアクリーナは、空気ろ適用のフィルタ部と、それ
を収納するケースとで構成することができる。フィルタ
部をバンパーと別体のケースに収納しケースをバンパー
に収納してもよく、フィルタ部をケース兼用のバンパー
に収納してもよい。

フィルタ部は、少くとも濾材で構成されたフィルタエレ
メントを具備する。フィルタ部はフィルタエレメントの
他に、フィルタエレメントの周縁部に接着されてフィル
タエレメントに剛性を与えるフレームとで構成すること
ができる。また、フィルタ部を構成する前記フィルタエ
レメントは一体に構成することができる。フィルタエレ
メントはろ紙や各種繊維マットや不織布製の濾材で構成
することができる。フィルタエレメントの形状としては
、パネル状の他、ヒダ折り形状など各種形状を採用する
ことができる。更に、フィルタエレメントを一端開口の
筒状とすれば、ガスケットやフレームを省略することも
できる。

また、本発明のエアクリーナはフィルタ部及びそれを収
納するケースなどにより構成することができる。

［作用］ 本発明の車載エンジン用エアクリーナにおいて、フィル
タ部はエンジンルーム内部ではなくバンパー（リヤバン
パーまたはフロントバンパー）に収納されており、燃焼
用空気はフィルタ部でろ過された後、吸気管などを介し
てエンジンルーム内のエンジンに送られる。

［実施例］ 本発明のエアクリーナの一実施例を、第１図から第５図
に示す。なお、第２図はこのエアクリナの一部平面図、
第３図は第２図に示す八−へ′線矢視の断面図、第４図
は第２図に示すＢ−Ｂ　′縮矢視の断面図を示している
。

本実施例のエアクリーナ１は、第１図及び第２図に示す
ようにフロントバンパー（以下単にバンパーと称する）
２の内部に着脱可能に設置されたケース１１と、第３図
及び第４図に示すようにケース１１の内部に設置された
フィルタ部１２とからなる。

バンパ〜２は、長い箱形形状の外壁部２０と、その中央
部に所定間隔を隔てて対向する一対の中央同口隔壁部２
１．２１とからなる。そしてこれら中央間口壁部２１．
２１及び箱型の外壁部２０により囲まれて、ケース１１
を収納するケース収納空間が構成され、このケース収納
空間に接する外壁部２０のエンジンルーム側の側面には
、第５図に示すようにフィルタ部着脱用の開口部２２が
開口されている。そして、エアクリーナ１は、バンパー
２の開口部２２（第５図参照）からバンパー２の内部に
挿入固定されている。

ケース１１は、樹脂製であり、第３図に示づように、バ
ンパー２の外壁部２０の内面及び一対の中央間口壁部２
１．２１の表面に摺接して保持されている。ケース１１
は、第３図及び第４図に示すように、一端開口で浅底の
角箱形状をそれぞれもつ上箱部１１１及び下箱部１１２
で構成されている。なお、上箱部１１１と下箱部１１２
とは同一形状をもち、上箱部１１１の開口部を囲む周縁
部と、下箱部１１２の開口部を囲む周縁部とは、フィル
タ部１２を収納するためのフィルタ部収納空間を構成す
るように後述のフレーム１２６に設けられたリブ１２７
を挟んで接着されている。フィルタ部収納空間１１３は
、上箱部１１１とフィルタ部１２とで区画されるクリー
ンサイド空間部２００（第４図参照）と、下箱部１１２
とフィルタ部１２とで区画されるダスティサイド空間部
２１０（第４図参照）とに分割されている。第４図に示
すように、上箱部１１１にはクリーンサイド空間部２０
０と吸気管３とを連通するアウトレットバイブ１１４が
設置されており、下箱部１１２にはダステイサイド空間
部２１０と外部とを連通するインレットバイブ１１５が
設置されている。

なお、インレットバイブ１１５及びアウトレットバイブ
１１４は、それぞれケース１１の後部（即ち、そのエン
ジンルーム側）に取付けられており、それらの先端部は
エンジンルーム側に向けて突出し、間口している。

フィルタ部１２は、第３図及び第４図に示すように、不
織布製の濾材をひだ折りして形成したフィルタエレメン
ト１２５と、上箱部１１１と下箱部１１２とで挟持され
フィルタエレメント１２５の周縁部に接着されたフレー
ム１２６とからなる。

フレーム１２６の外縁部には、その全周にわたってリブ
１２７が形成されている。エアクリーナ１は、上箱部１
１１の周縁部と下箱部１１２の周縁部とでフレーム１２
６のリブ１２７を挟持している。リブ１２７は弾性を有
しており、上箱部１１１と下箱部１１２で挟持すること
によりクリーンサイド２００空間部とダステイサイド空
間部２１０との気密を保っている。

エアクリーナ１は、インレットバイブ１１５から燃焼用
空気を取入れてフィルタ部１２のフィルタエレメント１
２５でろ過する。ろ過された燃焼用空気はアウトレット
バイブ１１４から吸気ダクト３を介して及びインテーク
マニホルド（図示せず）に供給される。

以上説明したように本実施例のエアクリーナ１は、バン
パー２内に収納されているので、ケース１１を強固に構
成する必要が無く、その軽量化を図ることができる。ま
た、ケース１１の外部形状をバンパー２の内部形状に合
わせて形成し、ケース１１とバンパー２とを一体的に結
合しているので、バンパー２の肉厚を薄クシてもその強
度を維持することができる。

なお、インレットバイブ１１５及びアウトレットバイブ
１１４の構造や、フィルタ部１２の構造などは、フィル
タ部１２がバンパー２にＪ：って囲まれている限り、種
々変更可能である。

実施例２ 本発明のエアクリーナの他の実施例を第６図及び第７図
に示す。ただし、実施例１の構成要素と共通の構成要素
には同一番号を付す。

このエアクリーナは、フィルタ部収納用のケスを兼ねる
バンパー２と、バンパー２の内部に収納されたフィルタ
部１２と、バンパー２のエンジンルーム側に開口された
開口部２２を遮蔽する遮蔽板１３とからなる。

バンパー２は、その内部に所定間隔を隔てて対向する一
対の隔壁２９．２つをもち、バンパー２の外壁部２０及
び隔壁２９．２９によりフィルタ部収納空間１１３が構
成されている。また、フィルタ部収納空間１１３に連通
しτ、バンパー２の後部にフィルタ部１２を着脱するだ
めの開口部２２が形成されている。また、隔壁２つは、
強化リブとしての機能を有し、バンパーの強度を向上さ
せている。

フィルタ部１２は、フィルタエレメント１２５と、フィ
ルタエレメント１２５の周縁部に固定された樹脂枠２２
０と、樹脂枠２２０の外縁部にその全周にわたって接着
されたガスケット２２１とからなる。これら樹脂枠２２
０及びガスケット２２１は弾性をもつ。バンパー２の間
口部２２からフィルタ部収納空間１１３に斜めに圧入さ
れたフィルタ部１２はこれら樹脂枠２２０及びガスケッ
ト２２１０弾性によりその姿勢を保持し、そして、フィ
ルタ部収納空間１１３をクリーンサイド空間２００とケ
ステイサイド空間２１０とに分割している。

遮蔽板１３は、第７図に示すように、開口部２２を挟ん
でバンパー２の後部外面に取付けられた対のターンバッ
クル構造の係止機構２８．２８によりバンパー２に係止
されて、開口部２２を遮蔽している。遮蔽板１３には、
インレットパイプ１１４及びアウトレットバイブ１１５
が形成されている。

このようにすれば、実施例１で使用したケース１１を省
略することができる。また、フィルタエレメント１２５
のろ過面積を増大することができる。

実施例３ 本発明の更に他の実施例のエアクリーナを第８図乃至第
１０図に示す。

このエアクリーナは、第８図及びそのＡ−Ａ”線矢視断
面図を示す第９図に示すように、フィルタ部収納用のケ
ースを兼ねるバンパー２と、バンパー２の内部のフィル
タ部収納空間１１３に収納されたフィルタ部１００．１
０１．１０２と、バンパー２の内面に摺接して内部収納
空間１１３を遮蔽する仕切り板１３０とから構成されて
いる。

バンパー２は、外壁部２０と、仕切り板１３０に対向し
てバンパー２の内部に設けられた隔壁２７とをもち、外
壁部２０．仕切り板１３０及び隔壁２７により区画され
て、フィルタ部１００，１０１．１０２を収納するフィ
ルタ部収納空間１１３が構成されている。フィルタ部収
納空間１１３と連通づるように、バンパー２の後部から
インレットバイブ１１５及びアウトレットバイブ１１４
がエンジンルーム側に向けて配設されている。また、バ
ンパー２の後部にはフィルタ部挿入孔１１７及び仕切り
板挿入孔１４１が開口されている。

更にバンパー２の内面には、リブ状のストッパ１１２及
び線状溝１１６が形成されている。線状溝１１６は第８
図及び第９図に示すように、仕切り板挿入孔１４１と連
続しており、仕切り板１３０は仕切り板挿入孔１４１か
らこの線状′ｆ４１１６に圧入されて、内部収納空間１
１３とフィルタ部挿入孔１１７との連通を遮断している
。

フィルタ部１００．１０１．１０２は、それぞれ、フィ
ルタエレメント１２５と、それを囲むフレーム１０９と
、フレーム１０９の外周を囲んで接着されたガスケット
１０８とからなる。フィルタ部１０１．１０２のフレー
ム１０９は第１０図に示すように、それぞれ複数の足部
１０７をもち、この足部１０７は隣接する２つのフィル
タエレメント１２５．１２５間に所定間隔を付与する礪
能をもつ。フィルタ部１００のフレーム１０９は前記し
た足部１０７をもたない。

このエアクリーナを組立てるには、バンパー２を車体か
ら取りはずし、仕切り板１３０を線状溝１１６から抜出
す。次いで、フィルタ部１００がストッパ１１２に当接
するまで、フィルタ部１００．１０１．１０２をフィル
タ部挿入孔１１７から順に内部収納空間１１３内に押込
む。フィルタ部１０１の足部１０７はフィルタ部１００
のフレーム１０８に、同様にフィルタ部１０２の足部１
０７はフィルタ部１００のフレーム１０８に、当接され
る。そして、フィルタ部１００．１０１．１０２はガス
ケット１０８やフレーム１０９の弾性により押し込まれ
た位置に保持される。その後、仕切り板１３ｏをバンパ
ー２の、線状溝１１６に圧入して、エアクリーナの組立
てを終える。

本実施例のエアクリーナでは、フィルタ部１００．１０
１．１０２の空気通過方向がバンパー２の長尺方向と平
行になっているので、フィルタ部１００１１０１．１０
２は空気を多重ろ過することができる。また、フィルタ
部１００．１０１．１０２はそれぞれ、ろ過特性の異な
る異種類のフィルタエレメントを使用することができる
。なお、上流側のフィルタ部１０２から順にフィルタエ
レメントの目の荒さを密とすることも可能である。

また、フィルタ部挿入孔１１７はエンジンルーム側に限
定されず伯の方向に間口されてもよく、その場合にはバ
ンパー２を取りはずすことなしにフィルタ部１００．１
ｏ１．１０２の出入が可能となる。

本発明の更に他の実施例において、バンパー２内に、唯
一の開口端がアウトレットバイブに（もしくは直接吸気
管に）接続された筒状もしくは袋状もしくはジャバラ状
のフィルタ部を収納することも可能である。この場合、
フィルタ部の内部を前記したクリーンサイド空間部及び
ダステイサイド空間部の一方とすることができ、フィル
タ部を収納するバンパーの内部空間をその逆とすること
ができる。更に、これらフィルタ部の形状を保持するた
めに、コイル状のフレームを使用することもできる。こ
のような一端開口のフィルタ部の使用は、ガスケットを
節約できるのでエアクリーナの構造を簡単にすることが
できる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明の車載エンジン用エアクリー
ナは、車両のバンパー（フロントバンパまたはりャバン
パー）に収納されているので、以下の効果を奏すること
ができる。

（１）エアクリーナをエンジンルーム内に収納しなくて
もよいので、エンジンルーム容積を有効に使用すること
ができ、またエンジンルーム内の設計自由度を大きくで
き、車体のスタイリングや空力特性も改善することがで
きる。

（２）エアクリーナ及びフィルタ部の形状を簡単にする
ことができる。

（３）エアクリーナがエンジンやラジェータにより加熱
されないので、エアクリーナのケースなどを金底以外の
材料で製造することができ、軽量化を図ることができる
。

（４）エンジンルームの熱によりエアクリーナ内の燃焼
空気が加熱されず、またエアクリーナの本体が常に外気
に曝されるため吸気温を低く保つことができ、吸気効率
が向上する。

（５）バンパーがエアクリーナのケースを兼ねる構成で
は、部品が共有されるため、部品点数が減少しエアクリ
ーナ自体の構成が簡単となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のエアクリーナの一実施例を表す透視図
、第２図は第１図に示すエアクリーナの平面図、第３図
は第２図に示す八−Ａ′線矢視の断面図、第４図は第２
図に示すＢ−Ｂ　”線矢視の断面図、第５図は第１図に
示すエアクリーナの後方から見た斜視図である。第６図
は実施例２のエアクリーナの断面図、第７図はその後方
から見た斜視図である。第８図は実施例３のエアクリー
ナを上方から見た場合の断面図、第９図は第８図に示す
Ａ−Ａ−線矢視の断面図、第１０図は実施例３のフィル
タ部１０１の斜視図である。 １・・・エアクリーナ （車両用エアクリーナ） ２・・・バンパー １２・・・フィルタ部 特許出願人　　　豊田紡織株式会社 代理人　　　　弁理士　大川　宏 第１図 第２図 Ｂ、Ｊ 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）エンジンに導入される燃焼用空気をろ過するフィ
   ルタ部を具備する車両用エアクリーナにおいて、 前記フィルタ部は、車両のバンパーに収納されているこ
   とを特徴とする車両用エアクリーナ。