JPH0298586A - ステンレス鋼製の温水用容器 - Google Patents

ステンレス鋼製の温水用容器

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JPH0298586A
JPH0298586A JP63242455A JP24245588A JPH0298586A JP H0298586 A JPH0298586 A JP H0298586A JP 63242455 A JP63242455 A JP 63242455A JP 24245588 A JP24245588 A JP 24245588A JP H0298586 A JPH0298586 A JP H0298586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
stainless steel
gasket
opening
hot water
Prior art date
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Pending
Application number
JP63242455A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Nishikawa
西川 光昭
Tsuguyasu Yoshii
吉井 紹泰
Koji Hayashi
林 公爾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、隙間腐食を防止して耐久性を向上させたステ
ンレス鋼製の温水用容器に関する。
〔従来の技術〕
ステンレス鋼は温水環境下で優れた耐食性を有し且つ必
要な強度も有することから、温水製造用や貯湯用などの
温水機器材料として汎用されているが、使用条件によっ
ては腐食を起こすことがある。温水環境の腐食として最
も重要視すべき腐食形態は隙間腐食である。
従来より、ステンレス鋼製電気温水器や貯湯槽の隙間腐
食を防止するために、AN等の犠旧陽極を設置する犠牲
防食法や外部電源を用いた電気防食法が採られてきた。
しかし最近では使用する祠料の耐食性レベルを上げ、前
記のような防食法を採らずに用いられる傾向にあり、こ
のため、隙間腐食の防止がより重要になってきた。
例えば特公昭54−72711公報には、電気温水器や
貯湯槽における胴−鎖部の溶接にさいし隙間腐食防止の
ための適当な隙間を作ることが提案されているが、その
他の部位に対しては対策が明らかでない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ステンレス鋼製電気温水器や貯湯槽では2その容器壁部
にヒーターの装入1缶体内のチェック更には給排水管接
続のための各種の開口を設けることが必要となるが、こ
の缶体壁面に設けた開口と、この開口への接続部材の接
合構造部分において隙間が不可避的に形成され、ここで
隙間腐食が発生するという問題があった。
〔問題点を解決する手段〕
前記の問題点を解決せんとする本発明の要旨とするとこ
ろは、容器壁面に給排水用または熱源挿入用等の開口を
有する温水製造用または貯湯用のステンレス鋼製缶体容
器において、該容器壁面を形成しているステンレス鋼板
の該開口の縁部にステンレス鋼のフランジを溶接によっ
て取付け、このフランジに該開口に接続する部材をガス
ケットを介して接合するさいに、該ガスケットとフラン
ジとの接合面が該溶接の接液側ボンド部から10mm以
上離れた位置関係とした点にある。
そのさい、該溶接時に発生した溶接スケールが溶接近傍
の接液側表面に付着していると、特にガスケットとステ
ンレス鋼との接合面にスケールが存在すると、これが隙
間腐食の起点となるので。
溶接近傍の接液側表面を酸洗するかまたは研1M)シて
溶接スケールを除去してからガスケy l・を介して接
合部材をフランジに接合するのがよい。
〔発明の詳述〕
温水製造用または貯湯用のステンレス鋼缶体は通常板厚
2111111以下のステンレス鋼板からなり、その壁
部(底部や上部を含む)にフランジ付きの開口を設け、
この開口に各種の接合部材(給排水管ヒーター基部、覗
き窓等)を取付けられる場合が多いが、該フランジの取
付けには溶接が採用される。
例えば第1図に示した温水器での例で説明すると、ステ
ンレス鋼製の缶体容器1には胴部下方にヒーター2が挿
入され、底部に水導入管3.」二部に給湯管4が接続さ
れる。このために1通常は円形の開口をステンレス鋼缶
壁に設け、この開口に部材接続用のフランジを溶接によ
って取付けることが必要となる。
第2図はこのフランジ接合部を拡大して示したものであ
るが(第1図のb部の一部)2缶体壁のステンレス鋼l
を所定径に開口し、その間口縁6をほぼ90°曲げて外
側に張り出させる。そしてこの開口縁6にフランジ7を
溶接によって接続する。8はその溶接ボンド部を示して
いる。フランジ7も缶体と同様ステンレス鋼が使用され
る。溶接は一般にTIG溶接が適用される。このように
して溶接されたフランジ7に対して接合部材9が接続さ
れる(図ではヒーター基部を取付ける開口閉塞板9を取
付ける例を示している)が、そのさい、シール材料10
 (本明細書ではガスケットと呼ぶ)がフランジ7と接
合部材9との間に介装され。
これによって接合部の気密を保持する。かような接合構
造部は第1図の例ではaやCで示す箇所においても開口
の径は異なるとしても同様に形成されることがある。
このような溶接フランジ部にガスケット10が接すると
、このガスケット10に接する基材が特にそのガスケッ
ト接合面で隙間腐食を起こしゃすくなる。この隙間腐食
は溶接に関係しているという事実を本発明者らは見出し
た。
以下にこれを試験例によって説明する。
フランジの溶接部にガスケットが接している状態を模擬
するため、第3図に示したように、ステンレス鋼素材の
上にTIGなめ付けした試料11を作り、TIG溶接部
12に接するように、シリコンゴム製ガスケットをTi
製のワッシャ13との間に挿入しくガスケットは図には
見えない)、Ti製のポルト14とナツト15を用いて
締め付けた。これによって溶接部に隙間のある試料を作
った。温水機器の使用条件は用途によって異なるが、一
般には温度80°C以下C!−濃度200ppm以下(
水道水の多くはC!−濃度50ppm以下)である。腐
食試験もこれに合わせ低濃度範囲のcp−溶液で行った
腐食を加速させる目的で、第4図に示したようにptめ
っきTi板16と試料11をカップルさセ、送気管17
から液中に空気を吹込む試験を30日間行った。Ptめ
っきTi板16は酸素の還元反応が大きくステンレス鋼
の腐食を加速する作用を有する。なお第4図において、
 18は試験液、19は寒天塩橋。
20は照合電極を示している。
この試験結果を第1表に示した。第1表において、素材
とは溶接なしでガスケットを取付けた場合、TIG溶接
とは溶接部にガスケットを取付けた場合、溶接後酸洗(
研磨)とは、TIG溶接部を酸洗して溶接スケールを除
去した場合、または研磨で除去した場合を表している。
1局貫 第1表の結果から、溶接部にシリコン製ガスケットで隙
間を作った場合には、素+4に比べて隙間腐食が非常に
発生しやすいことがわかる。腐食は溶接スケールが生成
した部位で生しており2溶接スケールが腐食の発生起点
となっている。
第2表は、前記同様の試験において、シリコン製ガスケ
ットと溶接部との位置を離しくすなわち隙間の位置を溶
接部から離し)溶接ボンドからどの程度の範囲まで隙間
を離した場合に腐食が発生しているかを調べたものであ
る。本試験の場合は2回溶接をいれたものでスケールの
幅は広めになっている。鋼種によって少し差があり、板
厚によっても異なるが、溶接ボンドから隙間が10mm
以内に存在する場合に腐食が発生しており、該隙間が溶
接ボンドから10mm以上離れた場合には腐食は起きな
い。したがって、第1図に示したような温水器において
、第2図の溶接ボンド8の端へからガスケット10がフ
ランジ7と接している端Bまでの距離(フランジの表面
に沿った距離)が10mm以上であれば、ガスケットl
Oが接しているフランジの表面(ガスケットとの隙間部
)には隙間腐食が発生し難いことが明らかとなった。
1溶接ボンドからの距離(+nIN) 前記の第1表には溶接後酸洗あるいは研磨処理した場合
の結果も示したが、この結果によれば。
酸洗あるいは研磨すれば耐隙間腐食性の改善効果が著し
く 、 50ppmCI!−で腐食を起こしていない。
従って、溶接部およびその近傍に存在する溶接スケール
を表面から除去することが隙間腐食防止に大きな効果が
あることがわかる。このことは1溶接フランジにガスケ
ットを取付ける前に溶接部およびその周辺を酸洗または
研磨してガスケットとステンレス鋼表面との間にスケー
ルが存在しないようにすることが最も有利であることを
示しており、また、ガスケットの位置を溶接ポントイ心
許から10mm以上離すことが難しい場合でも、酸洗あ
るいは研磨を完全にすれば隙間腐食の防止に効果がある
ことを示している。
以上の試験は実際のステンレス鋼缶体においても実証さ
れた。ずなわち、 5US444の1mm材で2502
の貯湯缶体を作り、第2図に示したように、同じ< 5
US444の11Illn材のフランジ7を開口縁部8
にTIG溶接し、そのボンド部と8とガスケント10と
の間の距離(AとBとの間の表面距離)を変化させ、閉
鎖部材9を取イ」けたうえ缶体内部に2000ppmC
f−+2ppmCu−の80°Cの温水を循環させ、2
0日間の腐食試験を行った。
第3表にフランジ表面におけるガスケット接触部の腐食
の状況を示した。この結果に見られるように実際のステ
ンレス鋼缶体貯湯槽において、ガスケット接触部がボン
ドから101以上離れているか、あるいは、 1011
m以内であっても酸洗して溶接スケールを除去した場合
には腐食はしなかった。
また、フランジ材料として5LIS316を使用した以
外は前記実器試験と同じ缶体を作り、同じ条件で腐食試
験を行った。第4表のその結果を示したがガスケット接
触部がボンドから1 On+a+以上離れているか、あ
るいは10mm以内であっても研磨して溶接スケールを
除去した場合には腐食はしなかった。
1・・温水器のステンレス鋼製缶体、  2・・電気ヒ
ーター、  3・・水導入管、  4・・給湯管5・・
ヒーター用熱源機器、  6・・開口縁部7・・ステン
レス鋼製フランジ、  8・・溶接ボンド部、  9・
・接合部材(開口閉塞材)10・・パツキン材(ガスケ
ット)。
11・・試験片、16・・白金めっきi” i片。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 容器壁面に給排水用または熱源挿入用等の開口を有する
    温水製造用または貯湯用のステンレス鋼製缶体容器にお
    いて、該容器壁面を形成しているステンレス鋼板の該開
    口の縁部にステンレス鋼のフランジを溶接によって取付
    け、このフランジに該開口に接続する部材をガスケット
    を介して接合するさいに、該ガスケットとフランジとの
    接合面が該溶接の接液側ボンド部から10mm以上離れ
    た位置関係にあることを特徴とするステンレス鋼製の温
    水用容器。
JP63242455A 1988-09-29 1988-09-29 ステンレス鋼製の温水用容器 Pending JPH0298586A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004514052A (ja) * 2000-08-07 2004-05-13 エイティーアイ・プロパティーズ・インコーポレーテッド オーステナイト系ステンレス鋼の耐食性を改善する表面処理
JP2006097908A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Nisshin Steel Co Ltd 溶接構造貯湯タンク及びその構築方法

Cited By (3)

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JP2004514052A (ja) * 2000-08-07 2004-05-13 エイティーアイ・プロパティーズ・インコーポレーテッド オーステナイト系ステンレス鋼の耐食性を改善する表面処理
JP4662685B2 (ja) * 2000-08-07 2011-03-30 エイティーアイ・プロパティーズ・インコーポレーテッド オーステナイト系ステンレス鋼の耐食性を改善する表面処理
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