JPH0297565A

JPH0297565A - 赤外線反射塗料

Info

Publication number: JPH0297565A
Application number: JP24862588A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Hashimoto; 洋橋本; Kazuhiro Tomita; 和博冨田; Yoshiko Sakamoto; 坂本　賀子
Original assignee: Showa Electric Wire and Cable Co
Current assignee: SWCC Corp
Priority date: 1988-09-30
Filing date: 1988-09-30
Publication date: 1990-04-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ポリポロシロキサン樹脂等の有機金属ポリマ
ーを用いた赤外線反射塗料に関する。

（従来の技ｆｉ）従来より暖房機等においては、遠赤外線は熱輻射体を中
心として放射状に族０イされるため、加熱の不必廿な方
向には反射板を設けて加熱効率を高めている。このよう
な反射板は、赤外線を良好に反射する必要性から従来ア
ルミニウム板やステンレス板等の金属板表面を鏡面仕上
したものや、耐熱ガラス上にアルミニウム等の金＠を蒸
着したものが用いられている。しかし、このような金属
の反射板は高温にさらされるため長期間使用すると坊劣
化して反射率が低下し、また使用中の空気や水分とＱ接
触によって腐食されるという問題を生じている。

一方、金属基材等のうえに合ｒｊＡ硫化物やＣｕＯやＭ
　ｎ　０２等の金属酸化物を添加した種々の合成樹脂塗
料を塗布して熱線反射の効果を持たせたものく例えば特
開昭５７−７８４６１号）や、ガラス基材上にシリコー
ン塗料をコーティングしたものも検討されているが、こ
れらの塗料では赤外線反射及び耐熱性の効果が不充分で
あり暖房機の反射板等には不向きであるとともに、ガラ
ス基）オに対する密着性が非常に悪いという間Ｊを生し
ている。さらに、ガラス基材上に金属酸化物の反射被膜
を溶射により形成する方法もあるが、これは表面が粗く
、またガラス基材に対する密着性も非常に悪い。

（発明が解決しようとする課Ｂ）以上の問題を解決すべく、本発明は４００℃以上の温度
にも耐える耐熱性を有し、赤外線反射の効果が良好でか
つ、ガラスまたはセラミック基材に対する密着性を大幅
に向上させた赤外線反射塗料を提供することを目的とす
る。

（ｒ！題を解決するための手段）本発明は即ち、（イ）ポリポロシロキサン樹脂、ポリカ
ルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタノカ
ルボシラン樹脂、ポリシラザン樹脂から選ばれた少なく
とも１種１００重量部に対して、（ロ）酸化スズ、酸化
インジウム、酸化クロムの中から選ばれた少なくとも１
種を１０〜３００重量部と、（ハ）ガラスフリット２０
〜３００重量部とを有機溶剤に溶解または分散してなる
ことを特徴とする赤外線反射塗料に間する。

本発明は、上述（イ）の樹脂を用いることにより耐熱性
、硬度に優れた塗膜を得ることができ、また赤外線反射
物質として（ロ）の化合物を添加することにより優れた
赤外線反射効果を奏することを見出し、さらに（ハ）ガ
ラスフリットを１１１量混合することによりガラスまた
はセラミック基材に対する密着性を大幅に向上させるも
のである。

また、焼きつけて得られる塗膜はセラミック化するため
、高温にさらされても熱劣化が極めて少なく、また使用
中の空気や水分との接触による腐食も生じない。

本発明のポリポロシロキサン樹脂、ポリカルボシラン樹
脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタノカルボシラン樹
脂、ポリシラザン樹脂は、主鎖がＳｌ、Ｔ１、Ｂ及び０
、Ｎ等からなり、側鎖にメチル基、フェニル基等の有機
基が結合したもので、いずれも公知のものを用いること
ができ、またこれらの樹脂は単独あるいは組合せて使用
することができる。

また、本発明においては、これらの樹脂に併用してシリ
コーン樹脂を使用することができる。

このシリコーン樹脂を併用する場合の配合量は、（イ）
の樹脂の合計量１００重量部に対して、５〜９００重量
部の範囲が好ましい。シリコーン樹脂の配合量が５重量
部未満ては塗膜の可撓性向上の効果が充分に得られず、
９００ｆｆｉｆｉ部を越えると（イ）の樹脂の優れた耐
熱性が減殺される。

本発明においては、赤外線反射物質として、（ロ）酸化
スズ、酸化インジウム、酸化クロムの中から選ばれた少
なくとも１種を添加することにより良好な赤外線反射効
果を奏する。また、これらに併せて酸化コバルト、酸化
鉄、酸化鋼、酸化マンガンのうち少なくとも１種を混合
するとさらに優れた赤外線反射効果を奏するので、より
望ましい。

この（ロ）の配合量は、（イ）のポリポロシロキサン樹
脂、ポリカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポ
リチタノカルボシラン樹脂、およびポリシラザン樹脂の
合計量の不揮発分（４００℃×１時間）１００重量部あ
たり、あるいはこれら（イ）成分とシリコーン樹脂との
合計量の不揮発分１００重量部あたり、１０〜３００重
量部の範囲である。（ロ）の配合量が、１００重量部未
満は赤外線の反射効果が低下し、３００Ｍｊｆｔ部を越
えると得られる塗膜の基材との密着性が低下する。

そして本発明は、（イ）成分を主成分として、これに（
ロ）成分を添加し、さらに（ハ）成分のガラスフリット
を添加することにより、ガラスまたはセラミック基材に
対する密着性を向上させたものである。この（ハ）成分
のガラスフリットは公知のものを使用することができ、
配合量は、（イ）のポリポロシロキサン樹脂、ポリカル
ボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタノカル
ボシラン樹脂、およびポリシラザン樹脂の合計量の不揮
発分く４００℃×１時間）１００重量部あたり、あるい
はこれら（イ）成分とシリコーン樹脂との合計量の不揮
発分１００１ｉ量部あたり、２０〜３００重量部の範囲
である。（ハ）の配合量がこの範囲外では基材との密着
性向上効果が低下する。

なお、本発明においては、本発明の効果を損なわない範
囲で、上述の各成分の池に顔料やその他公知の添加剤を
添加することができる。

本発明の赤外線反射塗料は、例えば次のようにして製造
される。

即ち、上述の（イ）〜（ハ）の各成分を所定の比率でＮ
−メチル−２−ピロリドン、ジメチルアセトアミド等の
極性有機溶剤やトルエン、キシレン等の非極性有機溶剤
に溶解または分散させるか、あるいは予め同様な有機溶
剤に溶解または分散させて液状にしたものを混合し、こ
れをアトライタ等で充分に撹拌することにより得られる
。

このようにして得られた本発明の赤外線反射塗料は、ス
プレーコート、デイツプコート、フローコート、ロール
コート等の常法によりガラスまたはセラミック等からな
る基材上に塗布することがてき、そして（ハ）成分のガ
ラスフリットの融点以上の温度で焼きつけることにより
、（イ）成分の樹脂がセラミック化しノ、３膜で耐熱性
、赤外線反射性に優れ、そして基材と充分に密着した塗
膜が形成される。

（実施例）本発明の実施例につい゛ｃ説明する。

実施例１−〇表に示す配合で各成分を混合し、アトライタで４５０ｒ
ｐｍＸ２０時間攪拌して赤外線反射塗料を製造した。な
お、第１表においては、ボリボロシＩコキサン樹脂はＮ
−メチル−２−ピロリドンに、その他の樹脂はキシレン
に溶解さて得られた樹脂溶ταの不揮発分（４００℃×
１時間）の重量部を示した。

得られた赤外線反射塗料を石英ガラス板にスプレー塗布
し、表に示す温度条件で焼成して、厚さ５　Ｂ　ｒｎの
塗膜を得た。

得られた塗膜を用いて、次の試験を行った。

鉛筆硬度は、Ｊ　Ｉ　Ｓ　　Ｋ　　５４００ノロ、　　
１４に準じて鉛筆ひっかき試験を行った。耐熱性は、６
００℃の雰囲気下においた場合のクラック・剥離の発生
までの時間数を調べた。密着性は、塗膜に１００マスの
溝を刻み、６００℃Ｘ２００時間経過後にテープテスト
（粘着テープをおしつけた後いつきに剥がす）を行い、
塗膜上に残存するマス目数を調べた。また、赤外線反射
の効果を調べるために、基材の裏側から１００Ｗのヒー
ターで３０分加熱した後の塗膜表面の温度を測定した。

比較例１〜４表に示す配合で実施例と同様にして塗料を製造し、表に
示す温度条件で焼成して塗膜を形成し、実施例と同様に
試験した。

（以下余白）（発明の効果）以上本発明の赤外線反射塗料は、赤外線を良好りこ反射
し、耐熱性にも優れたＬｉ８が得られ、さらに得られる
塗膜はガラスやセラミック等からなる基材との密着性に
優れ、赤外線反射効果を必要する用途に幅広く適用する
ことができる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）（イ）ポリポロシロキサン樹脂、ポリカルボシラ
ン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタノカルボシラ
ン樹脂、ポリシラザン樹脂から選ばれた少なくとも１種
１００重量部に対して、（ロ）酸化スズ、酸化インジウム、酸化クロムの中から
選ばれた少なくとも１種を１０〜３００重量部と、（ハ）ガラスフリット２０〜３００重量部とを有機溶剤
に溶解または分散してなることを特徴とする赤外線反射
塗料。