JPH02202960A - 耐熱性防汚塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 帽１上の利用分野） 本発明は、耐熱性と防汚性とを兼備えた耐熱性防汚塗料
に間する。

（従来の技術） 従来、耐熱性と、防汚性すなわち汚れが付着しにくくま
たたとえ付着しても容易に除去しうろことが要求される
用途に対しては、シリコーン樹脂を主成分とした有機ポ
リマー系塗料と、水ガラスを主成分とした水ガラス系塗
料が主として使用されている。

しかしながらこのような従来の塗料は、いずれも防汚性
は比較的良好であるものの、それぞれ次のような難点を
有している。

すなわちシリコーン樹脂を用いたものは、常用温度は２
５０℃程度で、３００℃を越えると使用は不可能となる
。またたとえ常用温ｒ！ＩＬ２５０℃の範囲内であって
も長時間使用すると焼き付け！膜にクラックや剥離等を
生じる欠点を有するとともに、高温で油１が付着すると
著しく軟化するという問題を生じている。

他方、水ガラス系塗料は耐熱温度が３００℃以上と高く
ガラス基材との密着性も比較的良好だが、耐湿性に乏し
く、また可撓性が非常に悪い。

（発明が解決しようとする課ａ） そこで近年、ポリポロシロキサン樹脂のように、高温で
焼き付けるとセラミック化するタイプの無機ポリマーの
開発が進められており、ポリポロシロキサン樹脂にオイ
ル状、液体吠、あるいはこれらを溶剤に分散させたワニ
ス状としたシリコーンを添加して防汚性を向上させた耐
熱塗料の検討が進められている。しかしながら、このよ
うな形状のシリコーンオイルは計量の際の取扱が容易で
ないことや、防汚性が未だ不十分である等の問題を有し
ている。

本発明はこのような従来の難点を解決しようとするもの
で、４００℃以上の雰囲気下でも使用可能であフて、し
かも可撓性が良く、防汚性を大幅に向上させた耐熱性防
汚塗料を提供することを目的とする。

帽１を解決するための手段） 本発明は即ち、ポリポロシロキサン樹脂、ポリカルボシ
ラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタノカルポシ
ラン樹脂、ポリシラザン樹脂から選ばれた１種または２
種以上の樹脂を有機溶剤に溶解または分散させてなる塗
料に、金属の酸化物および／または窒化物と、シリコー
ン樹脂粉末を混合してなることを特徴とする耐熱性防汚
塗料に間する。

本発明の耐熱性防汚塗料は、ポリポロシロキサン樹脂、
ポリカルボシラン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリチ
タノカルポシラン樹脂、ポリシラザン樹脂塗料に金属酸
化物を添加して用いることにより耐熱性、耐湿性に優れ
、さらにシリコーンオイル粉末および／またはシリコー
ン樹脂粉末を併用するので防汚性を大幅に向上させるこ
とができ、計量等の取扱作業も容易である。

本発明における塗料は、主鎖にＢ、Ｓｉ等の元素を持つ
非炭素骨格を有し、瀾鎖にメチル基、フェニル基等の有
機基を有するポリポロシロキサン樹脂、ポリカルボシラ
ン樹脂、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタノカルポシラ
ン樹脂、ポリシラザン樹脂の少なくとも１種と、Ｎ−メ
チル−２−とロリドン、キシレン等の有機溶剤とを例え
ば３：４の比で混合したものを用いることができる。な
お、上記各樹脂の繰り返し構造の一例を以下に示す、（
式中、Ｐｈはフェニル基を示す。）（以下余白） ポリポロシロキサン ポリカルボシラン ポリシラスチレン ポリチタノカルポシラン ポリシラザン これらのＩ＆Ｈ１ｌ塗料は、約３００℃以上の温度で焼
成するとその有機基が脱離しセラミック化が進行して、
極めて優れた耐熱性を示す。

なお、本発明においては上記各樹脂にシリコーン樹脂を
併用して塗料とすることもできる。

本発明における金属の酸化物および／または窒化物とし
ては、ＡＩ、Ｓｉ、Ｚｒ、Ｆｅ、Ｃｕ、Ｍｎ、Ｎｉ、、
Ｃｏ等の酸化物、複合酸化物、窒化物があり、具体的に
はアルミナ、窒化けい素、酸化ニッケル等がある。これ
らの充填剤は単独あるいは組合せて使用でき、上記塗料
１００皿量部に対して２０〜３００Ｉｌ量部が盟ましい
、２０重量部未満では得られる塗料の耐熱性が低く、３
００重量部を聰えると得られる塗膜の硬度や基材への密
着性が低下する。なお、本発明における塗料の重量部は
３００℃Ｘｌｈの不揮発分を基準にしている。

本発明におけるシリコーン樹脂粉末としては、無機担持
体に各種シリコーンポリマーを高配合させた粉末、シリ
コーンレジンをパウダー化したもの、シリコーンゴム弾
性体をパウダー化したもの等、公知のものを使用するこ
とができる。これらのシリコーン樹脂等の種類としては
、ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシリコー
ンオイル、変性シリコーンオイル等があり、また粉末粒
径は１〜３００μｍ程度である。粉末の形状は不定形、
球形、フレーク状等を使用できる。これらのシリコーン
樹脂粉末は、シリコーンの持つ耐熱性と防汚性、離形性
にあわせて取扱の容易性等の特性を併せ待つ。また、そ
の配合量は上記塗料１００皿量部に対して１〜１００重
量部が望ましく、さらに望ましくは２０〜６０重量部で
ある。１重量部未満では防汚性、可撓性の向上が少なく
、１００重量部を越えると得られる塗料の耐熱性、基材
への密着性が低下する。

本発明の耐熱性防汚塗料は、上記各種塗料と金属の酸化
物または窒化物、およびシリコーンオイル粉末またはシ
リコーン樹脂粉末を配合したものを攪拌機で混合して得
られる。

このようにして得られた耐熱性防汚塗料をガラス板や金
属基材等の基材・に常法により塗布し、２００℃程度の
温度で乾燥後、４００℃程度の温度で焼成することによ
り、耐熱性と可撓性に優れ、防汚性を大幅に向上させた
塗膜を製造することができる。

（実施例） 本発明の実施例について説明する。

実施例１ ポリポロシロキサン樹脂をＮ−メチル−２−ピロリドン
に溶解させて５０！ｌ量％のポリポロシロキサン塗料を
得た０次いでこのポリポロシロキサン塗料に表に示す割
合で各成分を配合し、アトライタで攪拌して耐熱性防汚
塗料を得た。

得られた耐熱性防汚塗料を厚さ０．６ｍｍのステンレス
板（ＳＵＳ４３０）に塗布し、２００℃×５分加熱後４
００Ｘ１５分填成して、厚さ２０μｍの塗膜を形成した
。

得られた塗膜を用いて、次の試験をｔテつな。

硬度は鉛筆ひっかき硬度を測定した。耐熱性は、塗膜を
４００’ＣＸ２００時間加熱後の外観を観察し−な、可
撓性は、エリクセン試験機で凹形に３ｍｍ押したときの
塗膜の状態を調べ、異常無しを０゜クラックや剥離が発
生したものを×とした。防汚性は、塗膜上へサラダ油を
滴下して３６０℃×１時間加熱後に油をぬぐいとった際
の塗膜の状態を調べ、油がほぼ完全に除去できたものを
０１油の半分以上が除去されずに残ったものを×とした
。

実売例２〜８ 表に示す配合で、塗料に用いた溶剤をキシレンに代えて
その他は実施例１と同様にして塗膜を形成し、同様に試
験した。

比較例１〜３ 表に示す配合で、実施例と同様にして塗膜を形成し、同
様に試験した。

（以下余白） （発明の効果） 以上本発明の耐熱性防汚塗料による塗膜は、優れた耐熱
性と可撓性を有しているのみならず、防汚性を大幅に向
上させているので、耐熱性と防汚性が要求される用途に
幅広く適用することができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ポリポロシロキサン樹脂、ポリカルボシラン樹脂
   、ポリシラスチレン樹脂、ポリチタノカルポシラン樹脂
   、ポリシラザン樹脂から選ばれた１種または２種以上の
   樹脂を有機溶剤に溶解または分散させてなる塗料に、金
   属の酸化物および／または窒化物と、シリコーン樹脂粉
   末を混合してなることを特徴とする耐熱性防汚塗料。