JPH029710Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、奥行を小さくした下駄箱に、履物
載置用受皿を使用することで、狭い空間を有効に
利用してより多くの履物を収納できるようにしよ
うとするものである。従来、下駄箱には履物を棚
板に縦向きに並べて収納していた。その為下駄箱
の奥行は35cm〜38cm以上必要であつた。小さな住
宅や団地等の玄関では手狭になり下駄箱が出つ張
つたりして困つた。近年薄型の下駄箱が考案され
ているが、棚板を使用しているので収納できる履
物の数が少なくなり、使い勝手も悪く、掃除にも
不便であつた。

本案はこれらの欠点を除く為に考案されたもの
で、奥行を小さくした下駄箱の限られた空間内に
より多くの履物を収納できるようにし、且使い易
く掃除もしやすい。

以下本案の一実施例を図について説明すれば、
第１図に示すように、下駄箱の本体１の後部内面
６に、多数の穴または凹部を有する支持部材５を
取りつけ、適宜数の履物載置用受皿２には、履物
すべり止め縁４，４′を底面に連続して設け、更
に、側面部に突出した支持具３を設けて、この支
持具を前記支持部材の穴または凹部に嵌合するこ
とにより支持固定して使用する。

履物載置用受皿２は、履物が下駄箱の前面に対
して横向きに収納できるように考慮して、角丸の
矩形、橢円形、チユーリツプ等の花型、足型、動
物の型等とし、材料として、プラスチツク、金属
パイプ、金網等の軽くて美しい物が好ましい。

支持具３は、ワンタツチで支持部材５に支持固
定できるようにし、支持具３又は支持具３と履物
載置用受皿２との接触面に摺動部７を設ける。

支持部材５は、ハンガーボード式か移動棚受具
のような簡単に着脱できる物を用いると、履物載
置用受皿２を方向、角度、左右、上下の間隔も自
在に選んでセツトすることができる。例えば第１
図に示すように履物載置用受皿２のつま先部を上
にかかと部が下になるように斜めに少し重なり合
うように支持固定すれば、履物がより多く収納で
きて下駄箱の内部空間を最大限に利用することが
できる。又、第３図に示すように交互にセツトす
れば、履物を出し入れする時にかかとを持つ手が
入り易く便利である。本案は以上のような構造に
よつて次のような効果が得られる。

○ア 狭い空間内により多くの履物が収納できる。

○イ 使い易いように履物載置用受皿を方向、角
度、間隔等の好みのセツトに支持固定できる。

○ウ 使う人の状態が変れば、セツト変えもでき
る。

○エ 履物載置用受皿のデザインにより楽しい下駄
箱として美しく使用できる。

○オ 履物の出し入れが容易にできる。

○カ 不馴れな者にも使用方法が一目で理解でき
る。

○キ 掃除が簡単で楽にできる。

本案は以上のように機能的でスリムな下駄箱を
使用することで狭い玄関を少しでも広く楽しくす
るものである。なお壁の中へ組み込む時には特に
効果が大きくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の実施例の一部切欠した斜視図、
第２図は履物を載置した時の部分実施例の斜視
図、第３図は履物載置用受皿を交互なセツトする
時の部分正面図、第４図は履物載置用受皿の斜視
図。 １……下駄箱の本体、２……履物載置用受皿、
３……支持具、４，４′……履物すべり止め縁、
５……支持部材、６……下駄箱の後部内面、７…
…摺動部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) イ 奥行を小さくした下駄箱の本体１の、後
   部内面６に、多数の穴または凹部を設けた支
   持部材５を取りつけ、 ロ 履物すべり止め縁４，４′を有する履物載
   置用受皿２の側面部に、突出した支持具３を
   設け、 ハ この支持具３が、前記支持部材５の適宜な
   位置の穴または凹部と、着脱自在に嵌合する
   ことにより履物載置用受皿２を支持固定す
   る。 以上の如く構成された下駄箱。 (2) 支持具３自体、または支持具３と履物載置用
   受皿２との接触面に、摺動部７を設けた実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の下駄箱。