JPH029155B2 - - Google Patents

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JPH029155B2
JPH029155B2 JP59234198A JP23419884A JPH029155B2 JP H029155 B2 JPH029155 B2 JP H029155B2 JP 59234198 A JP59234198 A JP 59234198A JP 23419884 A JP23419884 A JP 23419884A JP H029155 B2 JPH029155 B2 JP H029155B2
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JP
Japan
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air
space
window
downward flow
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JP59234198A
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JPS61113986A (ja
Inventor
Hiroshi Horikawa
Sanehiro Mamya
Hakobu Yamamoto
Masao Takezawa
Yoshihiko Maruyama
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Publication date
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  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] 産業上の利用分野 本発明は建物の窓、特にオフイスビルに適した
窓である。さらに詳細には内外2枚のガラスを有
する二重窓とし、室内の空気をこの二重窓の内側
空間部を通して室外に排気する優れた熱負荷低減
効果及び温熱環境改善効果を有する窓である。
従来の技術 最近建物には空調設備が設置され、室内を常に
一定の設定温度にコントロールしているものが多
い。オフイスビル等はほとんどこの空調設備が設
置されている。この空調設備により夏冬とも室内
を人間が活動するのに適切な温度にコントロール
している。通常室内は季節に応じた均一な設定温
度に保たれている。
ところで、建物には必ず窓が設けられている。
この窓にはガラスがはめられている。周知のよう
にガラスは断熱性が悪く、熱容量が小さい。ま
た、太陽光を透過し易い。従つて、窓は外気温、
風、太陽光等の外界気象条件の影響を受け易い。
このため一般外壁部に比較して窓からの熱損失あ
るいは熱取得が大きい。また、ガラスは外気温の
影響を受け易いため、ガラス温度が室温設定値よ
り夏は高く、冬は低くなり、ガラス面からの長波
長輻射熱のため窓近傍の居住環境は悪化する。こ
れにガラスを透過した太陽輻射が加わつた場合
は、居住環境はさらに悪化する。従つて、空調設
備により室温を一定に保つても、窓近傍の居住環
境は窓から離れた場所に比較して悪い。これを考
慮して夏の設定温度を低く、冬の設定温度を高く
するなどの処置をとることは空調消費エネルギー
を増大させる。そこで従来から窓からの熱損失又
は熱取得を少なくするために様々な工夫がなされ
てきた。最も簡単なものは窓にブラインドを取り
付けることである。また、窓自体も内外2枚のガ
ラスを取り付けた二重窓、二重窓の空間部にブラ
インドを設けたブラインド内蔵二重窓等の改善さ
れたものが出現したのは周知の通りである。ブラ
インド内蔵二重窓が最も効率が良く、冬期の気温
の低いときの熱損失を単にブラインドを設けたも
のに比し1/4程度にすることができる。
しかし、これらのブラインドの設置、二重窓、
ブラインド内蔵二重窓等の手法は、主として熱損
失あるいは熱取得の低減を目的としたもので、窓
際の温熱環境の改善を目的としたものではなかつ
た。従つて例えば、日射があるとき、室内側に設
置されたブラインドやブライド内蔵二重窓の室内
側ガラス温度は、はなはだしい場合には室温より
10℃以上も高くなり、これからの長波長輻射のた
め窓際の居住者は非常に暑苦しく感じる。もし窓
際の長波長輻射環境を改善できれば、室温設定温
度を緩和でき、大きな省エネルギー効果が得られ
る。室温設定温度を1℃緩和すれば空調消費エネ
ルギーは10%節約できると言われている。
これらを考慮し本出願人は二重窓において、室
内の空気を内外ガラス間の空間部を通して室外に
排気するようにした窓を提案した(特願昭57−
220330)。これによれば室内の空気を室内側のガ
ラスの両面に接触させることとなるので、このガ
ラスの温度をほぼ室内の温度に近づけることがで
きる。従つて、窓部材から長波長輻射が緩和さ
れ、窓際の温熱環境が改善された。さらに、ガラ
ス間を通過する空気が室内へ侵入直前の熱、例え
ばブラインドが吸収した太陽熱を回収し、排除す
るため、熱負荷が大幅に改善された。
また、多人数が居住するビル等の建物にあつて
は一人当りの必要換気量が規制されていて、室内
の空調した空気を何らかの手段により室外に無駄
に放出していた。この二重窓の空間部を利用し、
室内の空気を空間部を通して室外に排気する窓
(以下ベンチレーシヨン窓という)は窓を利用し
て排気するのでこの換気量の規制をも満足させる
ことができる上、その排気機能を利用して窓から
の熱負荷の低減と窓近傍の温熱環境の改善を図る
ことができるので極めて優れている上、排気用ダ
クト設備の削減にも役だつ。
発明が解決しようとする問題点 上記ベンチレーシヨン窓を実際に建物に使用す
る際には、雨仕舞が問題となる。室外に開放した
排気口があり、これが室内の流入口に通じ、結局
室外から室内への空気の流路が形成されているた
めである。降雨時、特に風を伴なう降雨時この流
路を通して水滴が浸入する。降雨時に手動により
排気口を閉じることも考えられるが、それではベ
ンチレーシヨン窓としての役を果さないことにな
る。
従つて、本発明の目的は雨仕舞を良くし、常に
ベンチレーシヨン窓としての効果を有し、窓から
の熱負荷の低減と窓近傍の温熱環境を良好に保つ
ことのできる窓を提供することである。
[発明の構成] 問題点を解決するための手段 第1発明は前記ベンチレーシヨン窓の空気を下
枠の流入口から上枠に設けた排気口へ送るように
し、排気口を二重構造とした上枠の室外側下端部
に設け、排気口の上一定区間を排気される空気を
下向きに流す下向き流路とし、この下向き流路に
室外からの正の風圧力によりその下向き流路を閉
鎖する閉鎖部材を設けたことを特徴とするもので
ある。
閉鎖部材は室外の正の風圧によつて下向き流路
を閉鎖できる構造のものならどのようなものであ
つても良く、一端を回転自在に取り付けた板状体
の逆止弁でも、板状体の中央を回転自在としたチ
ヨウ形弁のようなものでも使用することができ
る。かつ、この逆止弁と排気口から逆流する空気
を逆止弁に強制的に向わせる風向き変更材を併用
することが望ましい。
第2発明はさらに下向き流路に雨滴阻止材を形
成させたことを特徴とするものである。前記雨滴
阻止材は下向き流路を構成する一方の壁とこれと
対向する壁とに突起を交互に設け、空気の流路が
ジグザグとなるようにすることが望ましい。また
このジグザグとされた流路中に整流部材を配置す
ることがより望ましい。さらに排気を送風機によ
り行わしめるものは雨滴防止材を断面三角形のも
のとし、その傾斜面を送風機による空気の流れ方
向に配置したものとすることが望ましい。
第3発明は障子による空間部にブラインドを配
置し、閉鎖手段として室外気圧が正の場合のみな
らず負となつたときにも動作して下向き流路を閉
鎖するものを用いたものである。
第4発明は前記下向き流路を構成する上枠外側
外壁の下端部排気口上側に樋を形成したものであ
る。
作 用 排気口の上一定区間を排気される空気が下向き
に流れる下向き流路としてあるので、雨水が直接
内部に浸入することがない。また、外からの気流
に乗つて浸入するおそれがあるが、下向き流路に
閉鎖手段を設けたので、室外の風圧が高くなると
その圧力により閉鎖手段が自動的に閉まり、水滴
の浸入を阻止する。室外の風圧が低くなり、水滴
が室内に浸入するおそれがないときには、これが
自動的に開き室内の空気の排気を自動的に継続す
る。風雨があるときでも常に排気口の付近に高い
風圧が加わつているわけではなく、変化するので
圧力が弱まつたときに自動的に開き、排気が継続
される。すなわち、風雨のあるときでもベンチレ
ーシヨン窓としての作用を維持させ、常に窓付近
の温熱環境を良好に保つことができる。
第2発明のように下向き流路に雨滴阻止材を配
置すると、閉鎖手段が閉まるとき気流に乗つて下
向き流路に浸入してきた雨滴はこの阻止材に当り
落下するので内部に雨滴が浸入することはほとん
どなくなる。
また、第3発明のように逆止弁を正負いずれの
風圧に対しても下向き流路を塞ぐようにしておけ
ば、正風圧のときに下向き流路を塞ぎ水滴の浸入
を防止するだけでなく、ある程度大きな負圧のと
き室内の空気流入の流れが乱れるのを防止し、ま
たガラスの空間部中に設けたブラインドが乱れた
空気の流れで揺れるようなことがなくなる。
さらに第4発明のように下向き流路を構成する
外壁の下端部に樋を設けると、この外壁に当り外
壁をつたわつて下りてくる水滴がこの樋に遮られ
て排気口に落ることがなくなるので、排気口から
吸い込まれる水滴は天空から直接排気口に当つた
水滴だけとなり、しかも前記樋が排気口の上にあ
りひさしの役を果しているので下向き流路に浸入
する水滴はごく少なくなる。
実施例 第1図の実施例は流入口1を窓の下端部に、排
気口2を上端部に形成させ、かつ、排気を窓の最
上端部に設けた送風機3により行わせた例であ
る。上記送風機3は比較的小型の全開風量が約2
m3/min程度の貫流フアンを用いている。換気量
としては一つの窓あたり1時間に50m3程度として
いる。3aは上記貫流フアン3の駆動用モーター
である。本実施例の窓は室内側のガラス4と室外
側のガラス5との間に空間部6を形成させ、この
空間部内にブラインド7を設置したブラインド内
蔵二重窓であるが、ブラインドは省略しても良
い。ただし、ブラインドを省略した場合は、窓の
室外部分にブラインドを設けたり、室外側ガラス
5の表面に光反射膜を貼付したり、さらには室外
側のガラス5そのものを熱線反射ガラス又は熱線
吸収ガラスとしたりして体陽熱線がガラスを透過
して室内に浸入するのを遮る必要がある。図示し
ない壁開口部に上枠8、下枠9及び縦枠10が固
定され、さらに上枠8には補助枠材11が取り付
けられている。なお、本明細書においてはこれら
の枠、補助枠材、及び後述のガラス4,5をはめ
込む框12,13の周囲に取り付けたものを含め
て枠部材と称する。前記ガラス4,5はそれぞれ
框12,13にはめ込まれて障子とされ補助枠材
11と下枠9との間に取り付けられる。本実施例
ではこれらの障子はブラインドともども一体とし
て回転軸14を中心に回転自在とされ、さらに室
内側の障子は框13に設けた蝶番15により室内
側に開閉することができるようになつている。こ
れらの障子自体の構成並びにこれを開閉する機構
は従来周知のものを使用するので詳細な説明を略
す。本実施例では前記流入口1は下枠9と室内側
の框13との間に空間を持たせて形成させてある
が、下枠9又は下框13に孔を形成させても良
い。
補助枠材11は室内側の側壁16と室外側の外
壁17とその中間に設けた仕切壁18とを有し、
内部を前記仕切壁18により下向き流路19と上
向き流路20とに仕切つている。下向き流路19
が室外側である。前記送風機は上向き流路20の
上端部に配し、その吸気部を上向き流路20側と
し、排気部を仕切壁18に形成させた孔21に臨
ませる。上向き流路20は前記空間部6と連通さ
せ、送風機3により室内の空気を流入口1から空
間部6、上向き流路20を通して孔21から下向
き流路19に送り込むように構成させてある。こ
の下向き流路19の排気口2へつながる底部19
aは排気口2から侵入した雨水の排水を容易に
し、かつ排気抵抗を少なくするため傾斜させられ
ている。なお孔21は送風機3の吹出し寸法とほ
ぼ同じ寸法で形成される。これは雨滴や外部騒音
の侵入する面積を極力小さくするためである。こ
の孔21から送風機3による吹き出しの空気抵抗
を軽減するため、下向き流路19上端部に円弧状
の案内板21aを設けることが望ましい。排気口
2は外壁17の下端部に形成させ、前記の通り補
助枠材11内の排気口2の上を下向き流路19と
している。この外壁17の下端部の排気口2を構
成する箇所に樋22を形成させている。
さらに外壁17の下向き流路19側に閉鎖手段
としての逆止弁23がヒンジ24により揺動自在
に取り付けられている。この逆止弁23は下向き
流路の全巾にほぼ等しい板状のものであり、一辺
がヒンジ24により外壁17に回転自在に取り付
けられるとともに、他辺部分が下向き流路19内
に突出し、揺動した際に仕切壁18に取り付けた
消音体25の底面26に当接し、下向き流路19
を閉鎖するように構成させてある。この底面26
は弁受けとなつている。この逆止弁23は常時図
示の状態に下向き流路を開放させておき、排気口
2から逆流した空気の流れによつて揺動し閉鎖す
るものである。排気口2から逆流した空気を逆止
弁23に効率良く当て、これを確実に揺動させる
ため下向き流路19の仕切壁18の根元、排気口
の近傍に風向き変更材としての突起27を形成さ
せている。
消音体25は仕切壁に取り付けられた箱状のも
のであり、外壁17に面した面に多数の孔を穿ち
送風機3の騒音並びに排気口から侵入する外部騒
音を軽減するためのものである。同一の消音体2
5が上向き流路20にも取り付けられている。本
実施例における消音体25は単なる箱状のもので
あるが、内部にグラスウール、ロツクウール等の
吸音材を収納しても良いのは当然である。
本実施例は上記構成になるので、通常は逆止弁
23が開いており、送風機3を駆動させると、室
内の空気を流入口1から空間部6、上向き流路2
0、下向き流路19を通して排気口2から室外に
排気する。その際室内の空気は空間部6を通りガ
ラス4の裏面に接触するので、このガラス4は室
内の空気の温度に近づき、夏期及び日射時におけ
る室内ガラスからの輻射熱、冬期おける冷熱輻射
を緩和し、温熱環境の改善を図ることができる。
すなわち、ベンチレーシヨン窓としての機能を果
すことができる。降雨時、天空からの雨は排気口
に斜めに当つたものが内部に入る可能性がある
が、この排気口2の上は下向き流路19とされて
いるので内部にまで浸入するものは少ない。排気
口2からの気流により浸入するものは、室外圧力
が高くなり気流の流れが激しくなると逆止弁23
が閉じて下向き流路19を閉鎖するのできわめて
少なくなる。排気口2から逆流する空気は突起2
7により逆止弁23の方向に向けられるので逆止
弁23は閉じ易くなり早目に閉じ、内部へ浸入す
る水滴はごく少量となる。しかも逆止弁23によ
り下向き流路19が閉鎖され気流がなくなるので
内部にまで浸入することはない。また、外壁17
に当たり、これをつたわつて落る水滴は樋22に
集められるので、排気口に落下してその落下の際
気流に乗るということがなくなり、下向き流路1
9に達する水滴はごくわずかである。さらに、前
記のように下向き流路19の底部19aは傾斜さ
せられているのでわずか浸入した水滴も排気時に
容易に排気口2から排水される。室外の圧力が低
くなると自動的に逆止弁23が開くので、降雨時
にも送風機3による換気を継続することができ、
ベンチレーシヨン窓として使用することができ
る。
第3図は他の実施例に関するもので、下向き流
路に雨滴阻止材を設けたものである。図に示すよ
うに下向き流路42を構成する仕切壁43と外壁
44の対向する面に直角に突出する突起45を互
い違いに取り付けてある。さらに、図示のように
アルミニウム箔で構成させたハニカム等の整流部
材46を中間の突起に取り付けるのがより効果的
である。すなわち、外から逆流した雨水を含む空
気は最下段の突起45により進行方向を曲げら
れ、さらに次の突起と順々に上の突起によりジグ
ザグに上昇する。その際、運動エネルギーを持つ
た水滴は突起に当り、落下させられる。従つて、
水滴が送風機3まで達することがない。また、図
示のように整流部材46を設けると、ここを通つ
た空気はほぼ垂直に上昇し、水滴は確実にその上
の突起45に当り、水滴の上昇をより確実に阻む
ことができる。また、斜め方向に進んだものはハ
ニカムの垂直面に当り落下する。かくして、雨水
の室内への浸入は確実に阻まれる。
雨滴阻止材としては前記断面L字状の突起45
に代えて断面三角形状のもので、底面を仕切壁3
4からほぼ直角に、その斜面が仕切壁34から傾
斜するように取り付けられたものを使用してもよ
い。これは雨滴阻止材として使用するとともに、
傾斜面で通常の送風機3による正常な空気の流れ
の抵抗を少なくするためのものである。
第4図はさらに他の実施例であり、逆止弁47
を下向き流路48の上端部に取り付けたものであ
る。また、外壁49は排気口50まで直線状にさ
れ、その先端に室外方向に突出した樋51を形成
させている。この樋51は前述のように外壁49
をつたわつて下りてきた水滴が気流に乗つて内部
に吹き上げられるのを防止するためのものである
と同時に排気口50のひさしともなるもので、排
気口へ雨水の入るのを防いでいる。なお下向き流
路48内に設けた箱体48aは消音体である。
本実施例及び第1図の実施例のように排気口の
上に樋21,51を形成させておけば、通常の降
雨時には逆止弁23,47を設けずとも雨水の浸
入を防止することができる。台風時等大きな風圧
が生じたとき排気口2から逆流する空気に乗つて
浸入する雨滴をも阻止するため逆止弁を並設する
ことが望ましい。
上記各実施例の閉鎖手段は板状のものの一辺を
ヒンジ20に固定した逆止弁を用いているが、こ
のようなものに限定されるわけではなく、室外の
圧力により動作し下向き流路を閉じる構成のもの
ならどのようなものでも良い。以下にこの閉鎖手
段の例について記す。
第5図、第6図の逆止弁52はヒンジ自体の片
方を板状体としその先端が下向き流路19へ突出
する形状としたものである。逆止弁は金属で成形
されており、かつ弁受も金属であるので逆止弁の
開閉時に金属同士が衝突することになりうるさい
音がするので、第7図、第8図に示すように弁受
53の逆止弁52が当接する箇所並びに逆止弁の
静止位置で逆止弁の当る位置にゴム等の弾性材か
らなるクツシヨン材54を取り付けることが望ま
しい。この第6図のものは逆止弁52のヒンジ部
52aを覆うカバー55を形成させたもので、こ
のカバーにより逆止弁取り付け箇所へのごみの付
着を防止し、かつ逆止弁取り付け箇所の隙間から
の雨水の浸入を防ごうとするものである。
逆止弁をヒンジで取り付けるとその取り付け箇
所に隙間が生じ易くその隙間から雨水が浸入する
おそれがある。そこで、第7図に示すように逆止
弁56の一辺を保持する逆止弁保持部57を仕切
壁58と一体成形したものを使用することが望ま
しい。この場合逆止弁56は板状体の断面一端部
59を円状に形成させ、逆止弁保持部57を上記
円を含む円弧状のものとしその一端60を逆止弁
56を一定の角度に支える支え部としている。
上記各実施例の閉鎖部材はいずれも室外の風圧
が高くなり空気が逆流したときにのみ動作する逆
止弁である。雨仕舞に対してはそれのみで十分で
ある。しかし、室外が逆に負圧になりその圧力が
比較的大きくなるとその圧力により室内から室外
へ向つた気流が発生し、流入口の近くの室内空気
が乱れ、かつ、ブラインド7が揺れることがあ
る。この空気の乱れやブラインドの揺れが気にな
ることがあるので、閉鎖部材は外気が正負いずれ
の場合でも高くなつたときに下向き流路を閉じる
ことができるものであることが望ましい。そのた
めの閉鎖部材が第8図ないし第11図に示すもの
である。第8図のものがいわゆるチヨウ形弁であ
り、板状体61の中央で回転自在に取り付け、そ
の先端を外壁62及び仕切壁63から内側に突出
させた突起64に当てて下向き流路を閉鎖させる
ものである。第9図の閉鎖部材65は同様に板状
体の中央で回転自在とされているが、外壁66の
先端を下向き流路の内側に直角に折り、その先端
で閉鎖部材の中央を支えるようにし、仕切壁67
に突起68を設け、閉鎖部材65のいずれかの端
部をこの突起に当てて閉鎖するものである。第1
0図は第9図の逆止弁56と同一の閉鎖部材69
を一端で回転自在に垂下させ、風向きによつて外
壁又は仕切壁に当てて閉鎖させるものである。さ
らに第11図は閉鎖部材70をほぼ水平に配置
し、その回転部から垂下させた重り71によつて
水平状態を維持させ、いずれかからの風圧により
閉鎖部材70を仕切壁72に形成させた突記73
のいずれかに当てることにより閉鎖するようにし
たものである。
第12図は送風機3の取付位置並びに方向を変
えたもので、下向き流路寄りにその吹出し口を下
向き流路19へ直接下向きになるように取り付
け、吹出し直後の風向き変えることによる圧力損
失を少なくし、送風機の効率を向上させたもので
ある。他は第1図のものと同一である。
上記各実施例は送風機により室内の空気を室外
に排気しているが、その送風機による送風はごく
弱い風圧で閉鎖部材が動くことがない程度のもの
である。従つて、室内にいる者はその送風を感じ
ることがない。
また、上記各実施例はいずれも送風機により室
内の空気を排気しているが、空調装置が設置して
あり、その空調装置により外気を取り入れて室内
の空調を行つている場合は、送風機を用いず、空
調装置の送風圧で生じる室内と室外との圧力差に
より排気を行わせることもできる。
[発明の効果] 以上のように第1発明は室内の空気を下枠から
二重窓の空間部を通して上枠から室外に排気して
いるので、室内側のガラスを室内の空気の温度に
近づけることができ、室内の窓近傍の温熱環境の
改善を図ることができる。
また、上枠内を二重構造とし、室外側に排気口
を設け、その排気口の上一定区間を空気の流れが
下向きとなる下向き流路としたので、排気口から
の雨水は上昇しなければならず、直接窓内部にま
で浸入するおそれはない。
さらに、外気の風圧によつて動作し、下向き流
路を閉鎖する閉鎖部材を下向き流路に設けてある
ので、気流に乗つて浸入する雨水をも遮断するこ
とができ、内部への雨水の浸入を防ぐことができ
る。
閉鎖部材は通常開いており外気の風圧が高まつ
たとき自動的に閉じ、弱まれば自動的に開く。風
雨の強いときでも一日中排気口の外の圧力が高い
わけでない。従つて、圧力が弱くなつたとき自動
的に閉鎖部材を開きベンチレーシヨン窓として動
作させることができる。すなわち、本発明は風雨
の強い日でも風雨のない日同様窓近傍の温熱環境
の改善を維持することができる。
第2発明は上記第1発明の効果にさらに、下向
き流路に雨滴阻止材を設けているので雨水の内部
への浸入を確実に阻止することができる効果を有
する。
第3発明は第1発明の効果にさらに、二重窓の
空間部内にブラインドを設けているので温熱環境
改善効果をより高めることができるとともに、閉
鎖部材を外気が負圧になつたときにも下向き流路
を閉鎖するようにしたので流入口付近の流速が早
くなるのを防止し、かつブラインドが揺れるのを
防ぐことができる。
第4発明は排気口上部に樋を設けたので、排気
口から入る水滴は天空から直接排気口に当つたも
ののみとなり、しかもこの樋がひさしともなるの
で排気口から入る水滴がごく少なくなり、必ずし
も閉鎖手段を設けずとも水適の内部への浸入を阻
止することができ、第1発明と同様の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の断面図、第2図は
その窓の室外から見た正面図、第3図、第4図は
さらにそれぞれ異なつた実施例の補助枠材の部分
の断面図、第5図ないし第8図は閉鎖部材の部分
のそれぞれ異なつた実施例の断面図、第9図ない
し第12図はさらに異なつた実施例の補助枠材の
部分の断面図。 1:流入口、2:排気口、3:送風機、6:空
間部、7:ブラインド、8:上枠、9:下枠、1
1:補助部材、17:外壁、19:下向き流路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 窓開口部に固定した枠部材に内外2枚のガラ
    スを取り付けて両ガラス間に空間部を設けた二重
    窓において、枠部材の下枠に室内の空気を前記空
    間部へ導く流入口を設けるとともに、上枠へ前記
    空間部を通つた空気を外へ排出する排気口を設
    け、前記上枠内を中間に設けた仕切壁によつて室
    内側と室外側とに分離し、室内側を前記空間部に
    連結し、その空間部からの空気を上向きに流す上
    向き流路とし、かつ室外側を前記上向き流路を通
    つて上昇した空気を下向きに流して前記排気口に
    導く下向き流路とし、この下向き流路に室外の正
    の風圧力により動作して下向き流路を閉鎖する閉
    鎖手段を設けたことを特徴とする排気機能を有す
    る窓。 2 閉鎖手段が下向き流路を構成する壁に一辺を
    回転自在に取り付けた板材からなり、少なくとも
    その辺の対向する辺近傍が下向き流路内に突出し
    ている逆止弁である特許請求の範囲第1項記載の
    排気機能を有する窓。 3 閉鎖手段が下向き流路を構成する壁に一辺を
    回転自在に取り付けた板材からなり、少なくとも
    その辺の対向する辺近傍が下向き流路内に突出し
    ている逆止弁と、この逆止弁の下方近傍に取り付
    けられ排気口から逆流する空気を逆止弁へ向かわ
    せる風向き変更材とからなる特許請求の範囲第1
    項記載の排気機能を有する窓。 4 窓開口部に固定した枠部材に内外2枚のガラ
    スを取り付け両ガラス間に空間部を設けた二重窓
    において、枠部材の下枠に室内の空気を前記空間
    部へ導く流入口を設けるとともに、上枠へ前記空
    間部を通つた空気を外へ排出する排気口を設ける
    一方、前記上枠内を中間に設けた仕切壁によつて
    室内側と室外側とに分離し、室内側を前記空間部
    に連結し、その空間部からの空気を上向きに流す
    上向き流路とし、かつ室外側を前記上向き流路を
    通つて上昇した空気を下向きに流して前記排気口
    に導く下向き流路とし、この下向き流路中に排気
    口から逆流した雨水が当たる雨滴阻止材を設けた
    ことを特徴とする排気機能を有する窓。 5 前記雨滴阻止材を下向き流路を構成する一方
    の壁とこれに対向する壁とに交互に設けた複数の
    突起により構成した特許請求の範囲第4項記載の
    排気機能を有する窓。 6 前記雨滴阻止材を下向き流路を構成する一方
    の壁とこれに対向する壁とに交互に設けた複数の
    突起と、この突起とその突起に対向する壁との間
    に設けた整流部材とにより構成させた特許請求の
    範囲第4項記載の排気機能を有する窓。 7 前記雨滴阻止材を断面三角形の突起をその傾
    斜面を下方に向つて幅が広がるように下向き流路
    を構成する両側の壁に交互に設けたもので構成さ
    せた特許請求の範囲第4項記載の排気機能を有す
    る窓。 8 窓開口部に固定した枠部材に内外2枚のガラ
    スを取り付け両ガラス間に空間部を設けた二重窓
    において、空間部内にブラインドを取り付け、前
    記枠部材の下枠に室内の空気を前記空間部へ導く
    流入口を設けるとともに、上枠へ前記空間部を通
    つた空気を外へ排出する排気口を設ける一方、前
    記上枠内を中間に設けた仕切壁によつて室内側と
    室外側とに分離し、室内側を前記空間部に連結
    し、その空間部からの空気を上向きに流す上向き
    流路とし、かつ室外側を前記上向き流路を通つて
    上昇した空気を下向きに流して前記排気口に導く
    下向き流路とし、この下向き流路に外気の一定以
    上の正の風圧力及び負の風圧力により動作して下
    向き流路を閉鎖する閉鎖手段を設けたことを特徴
    とする排気機能を有する窓。 9 窓開口部に固定した枠部材に内外2枚のガラ
    スを取り付け両ガラス間に空間部を設けた二重窓
    において、枠部材の下枠に室内の空気を前記空間
    部へ導く流入口を設けるとともに、上枠へ前記空
    間部を通つた空気を外へ排出する排気口を設ける
    一方、前記上枠内を中間に設けた仕切壁によつて
    室内側と室外側とに分離し、室内側を前記空間部
    に連結し、その空間部からの空気を上向きに流す
    上向き流路とし、かつ室外側を前記上向き流路を
    通つて上昇した空気を下向きに流して前記排気口
    に導く下向き流路とし、この下向き流路を構成す
    る室外側外壁下端部に樋を形成させたことを特徴
    とする排気機能を有する窓。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102064160B1 (ko) * 2019-06-28 2020-02-11 에스지생활안전 주식회사 복도 및 틈새 공간을 활용한 실내 공기 환기 시스템

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KR102064160B1 (ko) * 2019-06-28 2020-02-11 에스지생활안전 주식회사 복도 및 틈새 공간을 활용한 실내 공기 환기 시스템

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