JPH0291222A - 異形無機繊維及びその製造方法 - Google Patents

異形無機繊維及びその製造方法

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JPH0291222A
JPH0291222A JP63242476A JP24247688A JPH0291222A JP H0291222 A JPH0291222 A JP H0291222A JP 63242476 A JP63242476 A JP 63242476A JP 24247688 A JP24247688 A JP 24247688A JP H0291222 A JPH0291222 A JP H0291222A
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JP
Japan
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cross
section
fiber
fibers
silicon nitride
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JP63242476A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Aoki
宏幸 青木
Kozaburo Tamura
田村 孝三郎
Isato Nishii
西井 勇人
Sunao Suzuki
直 鈴木
Hiroshi Kaya
茅 博司
Takeshi Isoda
礒田 武志
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は無機繊維及びその製造方法に係り、とりわけこ
のような無機繊維の横断面を異形化して複合材料の熱的
・機械的特性を改善する技術に関する。
〔従来の技術〕
無機繊維、特に、窒化珪素及び酸窒化珪素質無機繊維は
、強度、耐熱性、耐衝撃性、耐酸化性、耐薬品性、高絶
縁性及び金属との濡れ性に優れ、とりわけ耐熱・高強度
複合材料の強化繊維として有用である。
本出願人は、このような窒化珪素及び酸窒化珪素質無機
繊維の製造方法として、ベルヒドロポリシラザン、ポリ
シロキサザン等を紡糸し、得られるプレセラミックポリ
マー繊維を焼成する方法を既に開示している(特開昭6
2−125015号及び同62195024号公報等)
。そのほかの窒化珪素及び酸窒化珪素質無機繊維の製造
方法については上記特許公開公報に記載した従来技術が
参照される。
また、炭化珪素繊維、炭素繊維などのその他の無機繊維
の製造方法も公知である。
〔発明が解決しようとする課題〕
無機繊維は優れた耐熱・高強度繊維である。従って、こ
れらの繊維を強化材として複合材料を構成すると複合剤
で期待される強度もこれらの繊維の高強度に比例して大
きくなるので、これらの繊維は好適な強化材である。こ
こに複合剤とは、マトリックスを繊維で強化したときの
複合材料の強さσ。が次の式で表わされるというもので
ある。
σ。=σf Vf +σ、N−vt) ここで■、は繊維の容積率、σ、は繊維の強さ、σ、は
マトリックスの強さである。
しかしながら、従来の技術で得られる無機繊維は横断面
形状がほぼ円形であり、平滑表面である。
そのため、これらの無機繊維で実際に複合材料とする場
合、複合剤で期待される強度に達しないうちに繊維が引
き抜けを起こしてしまうという問題があった。また、同
様の理由から、■、(繊維の容積率)は最大60%程度
であり、そのために複合材の特性としてマトリックスの
耐熱性、強度に依存した特性しか得られないという問題
もあった。
そこで、本発明は複合材中に配合できる繊維のit (
Vf )及びマトリックスとの接着面積を増大させて、
無機繊維で強化する複合材の強度を向上し、また特性の
改善を図ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を、無機繊維の横断面形状を異形化
して、マトリックス中に配合できる繊維の量及び繊維と
マトリックスとの接着面積を増大させることによって、
達成するものである。
すなわち、本発明によれば、第1に、繊維の横断面に外
接する円の面積と該横断面の実面積との比率(SF1)
又は横断面の周囲長に相当する円の面積と該横断面の実
面積との比率(SF2)が1、1以上100以下の異形
横断面を有することを特徴とする無機繊維が提供される
同様にして、本発明によれば、第2に、プレセラミック
ポリマーを紡糸し、得られるプレセラミックポリマー繊
維を焼成して無機繊維を得る方法であって、プレセラミ
ックポリマーの分子量、紡糸液の粘度、温度、紡糸ノズ
ルの形状、紡糸筒内の雰囲気、温度、風速、巻取機によ
るドラフトを制御して、横断面形状が異形のプレセラミ
ックポリマー繊維を得、これを焼成することによって、
繊維の横断面に外接する円の面積と該横断面の実面積と
の比率(SF1)又は横断面の周囲長に相当する円の面
積と該横断面の実面積との比率(SF2)が1.1以上
100以下の異形横断面を有する無機繊維を得ることを
特徴とする無機繊維の製造方法が提供される。
異形繊維の形状係数SFIは繊維の横断面に外接する円
の面積と横断面の実面積との比率であり、外接円直径を
D、実断面積の円相光径をd、実断面積をAとした場合
次式で表わされる。
形状係数SFIは横断面の形状が円に近いほど値が1に
近づき、一方、細長い程、また凹部が多いほど値が大き
くなる。
また、異形繊維の形状係数SF2は横断面の周囲長に相
当する円の面積と横断面の実面積との比率であり、周囲
長をPとした場合(d、Aは上記の通りとする)次式で
表わされる。
形状係数SF2は横断面の形状が円に近いほど値が1に
近づき、一方、外周に凹凸が多いほど稙が大きくなる。
一般に、SFl又はSF2の値が大きいことが好ましく
、その理由は次の通りである。(1)SFI又はSF2
が大きくなることは7トリソクスと繊維との接着面積を
増加させることとなり、従来の形状の繊維に比べて複合
材料としての強度増加が図れる。(2)ある形状におい
ては、複合材中に配合できる繊維のvrlを増大させる
ことが可能となり、強度の増加が図れる。
本発明の異形無機繊維はSFI又はSF2の値が1.1
〜100の範囲内、より好ましくは1.15〜10の範
囲内であることが好ましい。SFI又はSF2の値カ月
、1より小さいと横断面を異形化する効果がなく、一方
100より大きくなるとそうした繊維の製造自体困難で
あるがさらに繊維の強度が低下して強化材として適当で
なくなる。
なお、形状係数SFI及びSF2の測定及び計算は、下
記の方法による。異形断面窒化珪素質無機繊維束の端面
を切り揃え、これを端面が上を向く様に試料台に固定し
、走査型電子顕微鏡にてSEM像を得る。このSEM像
を直接画像処理装置へ人力して2値化処理し、画像解析
が可能となる様に調整する。この画像より先ず繊維1本
づつの外接円直径、実断面積及び周囲長を求める。その
後演算処理によりSFl、3F2を求める。この段階で
各数値を統計処理し、各々の平均(算術平均)及び標準
偏差を算出する。
繊維の形状は上記の如(SFI又はS F 2が1.1
〜100の範囲内にあればよいが、例えば、楕円形、多
角形、マルチローバル形などであることができる。
本発明において、無機繊維の横断面を異形化するために
は、例えば、 ■)各種プレセラミックポリマーの合成・重合を制御し
て、従来の場合よりやや高めの分子■のものを得る、 2)紡糸液の粘度調整(溶剤濃度)は所望の断面形状に
応じ、従来の場合よりもより高範囲(低粘度〜高粘度)
に行う、 3)紡糸液に乾燥速度の異なる第2溶媒群を添加する、 4)上記紡糸液を乾式紡糸装置により紡糸し、装置内の
ノズル形状、紡糸液の温度、紡糸筒内の雰囲気、温度、
流速、巻取機によるドラフトを制御する、 などの操作を総合的に行ない、最適条件は所望の断面形
状に応じ実験的に決定すればよい。
最も代表的な製法としては、プレセラミックポリマーの
紡糸ノズルの横断面形状を異形化する。
このとき、ノズル長/ノズル径の比(L/D)を2以上
、より好ましくは4〜10の範囲内で行なうことが好ま
しい。従来はL/D< 2で紡糸していたが、L/Dを
2以上としてノズル出口でのバラス効果(出口での流れ
のふくらみ)を極力抑えることがノズル形状による異形
化の場合には紡糸繊維の異形性を保つ上で好ましいこと
が見い出された。L/Dを10より大きくすることは技
術的に困難であり、また必要でもないようである。
また、異形ノズルによる場合は溶融紡糸法に見られる様
に、糸状となった紡糸液をノズル直下で冷却しても異形
化を図り易く、この場合紡糸液は高濃度の方が有効であ
る。
実用上また、紡糸のノズル横断面形状が異形の場合にも
適用できるが、特にノズル横断面形状が円形の場合に、
紡糸ノズルからの紡糸繊維の吐出速度に対する紡糸筒内
の風速の比(紡糸筒内風速/吐出速度)を0.1〜10
00の範囲に制御して、繊維内の溶媒拡散速度に対する
繊維表面での溶媒蒸発速度の比を高めることによって、
紡糸繊維の乾燥時に繊維横断面の異形化を図る方法が有
効である。
そのほか、溶媒拡散速度、溶媒蒸発速度の制御範囲を拡
大する為に主溶媒の他に第2溶媒群を添加することなど
が、異形化に有効である。
また、炭化珪素繊維、金属含有炭化珪素繊維又は炭素繊
維等の如き無機繊維は溶融紡糸により得られるが、この
ような繊維についても異形化することができ、異形化方
法としてはノズル形状が主要な要素の一つとなるが、冷
却速度の制御が重要であり、高い速度が必要とされる。
本発明で窒化珪素又は酸窒化珪素質繊維を製造するため
の出発プレセラミックポリマーとして用いるポリシラザ
ン、ポリシロキサザンは、特に限定されないが、ベルヒ
ドロポリシラザン、オルガノヒドロポリシラザン、改質
ポリシラザン、無機シラザン高重合体、ポリシロキサザ
ン、ポリメタロシラザン、ポリメチルシラザン、N−メ
チルシラザンなどを用いることができる。また、炭化珪
素、金属含有炭化珪素又は炭素繊維を製造するための出
発プレセラミックとして、ポリカルボシラン、ポリチタ
ノカルボシランの如きポリメタロカルボシラン、メソ相
ピッチ、非メソ相ピッチ、ポリアクリロニトリルなどを
用いることができる。
これらのプリセラミックスポリマーは、数平均分子量が
200〜soo、 ooo好ましくは500〜10,0
00のものが好適であり、有機溶剤溶液としたときに濃
度30〜95w t%において良好な曳糸性を示すもの
であることが一般に好ましい。
出発プレセラミックポリマーを紡糸し、不融化し、熱処
理してセラミック化する工程は、上記の如く、繊維の横
断面、特に紡糸繊維の横断面を異形化するための工夫を
除けば、従来同様の工程によることができる。
本発明で製造される異形断面熱a繊維の直径は円相光径
として1.1111〜50pMの範囲が好ましく、5p
I11〜25声の範囲がより好ましい。
本発明で好ましく製造される窒化珪素及び酸窒化珪素質
無機繊維は主として珪素及び窒素、又は珪素、窒素及び
酸素の元素から構成される無機繊維であるが、少量の水
素、炭素、金属などの元素を含んでもよい。典型的な元
素組成は元素比で表して、窒化珪素質の場合、 N/S’   0.6〜1.4 0 / S i  0.5以下 C/ S i  3.5以下 H/ S i   5以下 M / S i  2.5以下 酸窒化珪素質の場合 N/S’   0.6〜1.4 0/S’   10以下 C/ S i  3.5以下 H/ S i   5以下 M/S’  2.5以下 である。
本発明の異形無機繊維を強化材として用いる場合、マト
リックスはセラミックス、金属、樹脂などのいずれでも
よく、特に制約されない。
〔作 用〕
本発明による無機繊維は異形横断面を有することによっ
て、複合材にする場合、マトリックス中に円形横断面の
場合よりもより多量に配合でき、またマトリックスとの
接着面積も増えるために、強化繊維による複合材の強度
、特性改善に寄与する。
〔実施例〕
大施開上 内容積!OLの四つロフラスコに、ガス吹き込み管、メ
カニカルスターラ、ジュワコンデンサを装着した。反応
器内部を高純度窒素(酸素0.2 ppm)で置換した
後、四つ目フラスコに脱気した乾燥ピリジン3300m
Lを入れ、これを氷冷した。次にジクロロシラン500
 gを加えると白色固体状のアダク) (SiHzCl
z・2CsllsN)が生成した。反応混合物を氷冷し
攪拌し乍ら、水酸化ナトリウム管及び活性炭管を通して
精製したアンモニア494gを吹き込んだ後、100℃
に加熱した。
反応終了後、反応混合物を遠心分離し、乾燥ピリジンを
用いて洗浄した後、更に窒素雰囲気下で濾過して濾液3
400mLを得た。濾液10mLから溶媒を減圧留去す
ると樹脂状固体ベルヒドロポリシラザン0.58gが得
られた。
得られたポリマーの数平均分子量は1050 (ゲル透
過クロマトグラフィ法、ポリスチレン換算)であった。
次に、得られた5wt%ペルヒドロポリシラザン−ピリ
ジン溶液3000mLをIOLステンレス製オートクレ
ーブに取り、100gのアンモニアを加えた後、80℃
で3時間攪拌して重縮合反応させた。
室温迄静置放冷後、窒素で気体を放出置換した。
この改質されたベルヒドロポリシラザンは数平均分子F
J : 2860、重量平均分子量: 25460とな
った。
この?容ン夜に3000mLのキシレンを力11えてロ
ークリエバポレータで60℃で溶液の体積が600mL
になる迄減圧下で溶媒留去した。この操作を更に2回繰
り返すと、溶液に含まれるピリジン量は0.03wt%
(ガスクロマトグラフィ法)となった。
更にロークリエバポレータで溶媒を除去し、溶液が十分
に曳糸性を示す様になった時点で溶媒除去を中止した。
この溶液を乾式紡糸装置の脱泡溶器に移送して、約3時
間60℃で静置脱泡して紡糸原液とした。
この紡糸原液を、32℃で口径0.1 +n、長さ0、
2 mmの丸孔ノズルより速度1.5 m /分で、1
20℃の乾燥空気(露点−14℃)風速0.5rn/s
ecの雰囲気下の紡糸筒内に吐出し、200 m /分
の速度で巻き取り、平均外接円形8.8μm、平均繊維
円相当径1tn+の繊維を得た。
次いで前記紡糸繊維に1kgf/am”の張力を作用さ
せ乍ら、窒素雰囲気下で室温から1300℃迄、180
℃/時間で昇温して窒化珪素質繊維とした。
この窒化珪素質繊維の引張強度は300〜480kgf
/讃謁2(平均420kgf / mm ”)、引張弾
性率は29〜60tonf / u+ 2(平均45 
tonf / +n2)であった。
また、こうして製造された窒化珪素′nla維の元素比
は下記の通りである(注1) N/Si  1.26 C/ S i  O,054 0/ S i  0.045 H/ S i  0.08 この窒化珪素質繊維束の端面を切り揃え倍率3000倍
にて走査型電子顕微鏡で観察したところ、断面形状はま
ゆ型を呈する異形であり、その像を画像解析装置にかけ
、下記の数値を得た(注2)。
形状名称:まゆ型断面糸 平 均    標準偏差 断面積     29.2声”0.23頗Z注1)元素
分析法による。
注2)エリオニクス社製ESM−3200(走査型電子
顕微鏡)にアビオニクス社製AVIO−n  (高速カ
ラー画像解析装置)を接続し1、SEM像を直接、画像
解析装置の入力画像として二値化処理を行い、付属のコ
ンピュータで各種演算を行い、断面積、円相5径、SF
I、SF2の結果を得て統計処理した。
この異形断面窒化珪素質繊維を車軸方向に揃え、これに
エポキシ樹脂(市販品:ビスフェノールA型)を含浸さ
せ、約40℃で充分に脱気を行った後、約95℃で予備
硬化を行いプリプレグシートを調製した。このシートを
積層した後、ホットプレスにて10 kg f /cn
lの圧力を加えて過剰な樹脂を排出した後、170℃で
4時間保持して硬化させた。この複合材料中の繊維含量
は40容量%であった。得られた複合材料の引張強度は
166/ms”引張弾性率はl 8 tonf / a
m” 、層間せん断強度は18.3kg f /an!
、比抵抗は1015Ω・値であツタ。
尚、以下の実施例及び比較例に於いても上記と同様な分
析方法及び測定方法を用いた。
注3)、注4)前に定義した形状係数である。
実施撚1 実施例1に於けるベルヒドロポリシラザンのピリジン溶
液3000mLを、内容積10Lのステンレス製オート
クレーブに入れ、窒素雰囲気上密閉系で120℃3.5
時間攪拌し乍ら反応させた。室温迄静置放冷後窒素でオ
ートクレーブ内気体を置換した。
この改質されたベルヒドロポリシラザンは数平均分子l
 : 3250、重量平均分子i : 25320であ
った。
この溶液に3000mLのエチルベンゼンを加えてロー
クリエバポレータで60℃で溶液の体積が6001Lに
なる迄減圧下で溶媒留去した。この操作を2回繰り返し
、更に溶媒留去を続は溶液が十分に曳糸性を示す様にな
った時点で中止し、乾式紡糸装置の脱泡溶器内で約3時
間60℃で静置脱泡し、紡糸原液とした。
この紡糸原液を、45℃で口径0.12mm、長さ0.
24mmの丸孔ノズルより速度3m/分で、80℃の窒
素風速1.2 m / secの雰囲気下の紡糸筒内に
吐出し、250m/分の速度で巻き取り、平均繊維円相
当径11趨の繊維を得た。
次いで前記紡糸繊維に500 g f / jm ”の
張力を作用させ乍ら、アンモニア雰囲気下200℃迄、
180℃/時間で昇温し、続いて窒素雰囲気下1200
℃迄420℃/時間で昇温しで窒化珪素質繊維とした。
この窒化珪素質繊維の引張強度は200〜350kg 
f/1會2 (平均280kg f / mm” ) 
、引張弾性率ハ20〜51 tonf / am ” 
(平均32tonf/am”)であった。
また、こうして製造された窒化珪素質繊維の元素比は下
記の通りである。
N/St  1.10 C/ S i  0.010 0 / S i  O,048 この窒化珪素質繊維束の端面を切り揃え倍率3000倍
にて走査型電子顕微鏡で観察したところ、断面形状はマ
ルチローバル型5角断面を呈する異形であり、その像を
画像解析装置にかけ、下記の数値を得た。
以下余白 形状名称:マルチローバル型五角断面糸平 均    
標準偏差 断面積     67.9m”     6.31庫2
円相当径    9,3廂     0.335m5 
F 1     2.56     0.08S F 
2     3.01     0.09この異形断面
窒化珪素質繊維を用いて実施例1と同様にして複合材料
を調整した。ホットプレスにて30krf/c+aの圧
力を加えると、この複合材料中には60容量%の窒化珪
素繊維が含有されていた。この複合材料の性質を実施例
1と同様な測定法により評価した。その結果を表−1に
示す。
大施貫主 実施例1のベルヒドロポリシラザン溶液3000mLに
ポリエチレンオキサイド(分子15 X 10’) 2
74曙を加え、1時間激しく攪拌した後、ロータリエバ
ポレータで溶媒を留去して、溶液が十分な曳糸性を示す
様になった時点で中止した:この溶液を濾過後、乾式紡
糸装置の脱泡溶器で約3時間6゜℃で脱泡し、紡糸原液
とした。
この紡糸原液を、45℃で口径0.08mm、長さ0.
12m■の丸孔ノズルより速度2m/分で、100℃の
アルゴン風速1.5 m / secの雰囲気下の紡糸
筒内に吐出し、200m/分の速度で巻き取り、平均繊
維用相当径10μmの繊維を得た。
次いで前記紡糸繊維を減圧下60℃で2時間乾燥し、ア
ンモニア雰囲気下200℃で3時間熱処理した後、繊維
に800 gf/ms”の張力を作用させ乍ら窒素雰囲
気下1200℃迄360℃/時間で昇温しで窒化珪素質
繊維とした。
この窒化珪素質繊維の引張強度は260〜350kgf
 /as”(平均300kgf/龍2)、引張弾性率は
22〜30tonf/am”(平均26tonf/mm
”)であった。
また、こうして製造された窒化珪素質繊維の元素比は下
記の通りである。
N/St  1.08 C/ S i  0.007 0/Si  0.08 この窒化珪素質繊維束の端面を切り揃え、倍率3000
倍にて走査型電子顕微鏡で観察したところ、断面形状は
楕円形を呈する異形であり、その像を画像解析装置にか
け、下記の数値を得た。
形状名称:楕円型断面糸 平 均    標準偏差 断面積     66.5M”     3.36In
a”円相光径    9.2J!m0051II!mS
 F 1     1.32     0.06S F
 2     1.15     0.05この異形断
面窒化珪素質繊維を用いて実施例2と同様にして複合材
料を調整した。この複合材料の中には60容量%の窒化
珪素質繊維が含有されていた。この複合材料の性質を実
施例1と同様な測定法により評価した。その結果を表−
1に示す。
尖隻■土 実施例2と同様の条件で511℃%改質ベルヒドロポリ
シラザン−ピリジン溶液3000mLを調整した後、窒
素雰囲気中で水32.5 g (1,81mol)を含
む乾燥ピリジンを加えた。この際盛んに発泡した。発泡
が終了した後、生成したポリシロキサザン溶液を、容積
10Lの圧力容器に移し、3000mLのキシレンを加
えて液温を60℃に保ち乍ら減圧下で攪拌し、体積が6
00mLになる迄溶媒留去した。この操作を更に2回繰
り返した。このときポリマーは数平均分子l : 33
20、重量平均分子Wi : 22840であった。
更に、この溶液をロークリエバポレータに移し7.60
℃、減圧下で溶媒留去を続は溶液が十分に曳糸性を示す
様になった時点で中止した。この溶液を乾式紡糸装置の
脱泡容器に移送して約3時間60℃で静置脱泡して紡糸
原液とした。
この紡糸原液を40℃でスリット幅0.06mm、中心
から先端迄の距離0.15++n、長さ0.24mmの
Y型ノズルより2m/n+inの吐出速度で120℃の
乾燥空気1.5m/Sの雰囲気下の紡糸筒内に吐出し、
90m/l1linの速度で巻き取り平均円相当径25
庫の繊維を得た。
次いで前記紡糸繊維に0.5 kg f / +n”の
張力を作用させ乍ら、減圧下で4時間放置した後、窒素
雰囲気下で室温から1000℃迄、180℃/hour
で昇温して窒化珪素質繊維とした。この窒化珪素質繊維
の引張強度は120〜280 kg f /龍2 (平
均170kg f 7m” ) 、引張弾性率は18〜
34tonf/−12平均22 tonf/ am” 
)であった。
またこうして製造された窒化珪素質繊維の元素比は下記
の通りである。
N/Si  O,89 C/ S i  O,042 0/Si  O,44 !+ / S i  O,08 この窒化珪素質繊維束の端面を切り揃え、倍率3000
倍にて走査型電子顕微鏡で観察したところ、断面形状は
三角断面を呈する異形であり、その像を画像解析装置に
かけ、下記の数値を得た。
形状名称:三角断面糸 平均 断面積    174趨2 円相5径   14.9IJra S F 1    1.35 S F 2    1.19 標準偏差 8.54 0.29 0.10 0.08 この異形断面窒化珪素質繊維を用いて実施例2と同様に
して複合材料を調整した。この複合材料の中には60容
量%の窒化珪素質繊維が含有されていた。この複合材料
の性質を実施例1と同様な測定法により評価した。その
結果を表−1に示す。
天産」肢 内容積10Lの圧力容器内部を乾燥窒素で置換した後、
圧力容器内にアルミニウムトリイソプロポキシド38.
0 g (0,19mol)を入れ、実施例1で得られ
たベルヒドロポリシラザンの5wt%キシレン溶液30
00mLを、容器内を攪拌し乍ら少量づつ加え均一相か
らなる混合溶液とした。この溶液を窒素雰囲気下で80
℃で2時間攪拌し乍ら還流反応を行った。反応溶液は淡
黄色を呈しており、生成したポリアルミノシラザンの数
平均分子l : 1850、重量平均分子量: 145
00であった。更にこの溶液にポリエチルメタクリレー
ト(分子量340,000)をポリアルミノシラザンに
対して5.0wt%加え、1時間攪拌した。ポリアルミ
ノシラザン溶液をロークリエバポレータに移し、60℃
減圧下で溶媒留去を行い、溶液が十分に曳糸性を示す様
になった時点で中止した。この溶液を乾式紡糸装置の脱
泡容器に移送し60℃で3 hrs静置脱泡した。
この紡糸原液を、26℃でスリット幅0.06+n、中
心から先端迄の距離0.15mm長さ0.24mmの十
字型ノズルより1.4m/minの速度で、1.00℃
の乾燥窒素雰囲気下、風速2m/secの紡糸筒内に吐
出し、360m/minの速度で巻き取り平均円相当径
12角の繊維を得た。
次いで前記紡糸繊維に’l kg f / 龍”の張力
を作用させ乍ら、窒素雰囲気下で室温から1350℃ま
で180°C/時間で昇温して窒化珪素質繊維とした。
この窒化珪素質繊維の引張強度は240〜390kgf
/龍2 (平均290kg f / am” ) 、弾
性率は21〜57Lonf / +u ”  (平均2
9 Lonf/ me” )であった。
また、こうして製造された窒化珪素質繊維の元素比は下
記の通りである。
N/Si  1.01 0/Si  O,35 C/Si  O,70 H/Si   O,58 AI/St   O,09 この窒化珪素質繊維束の端面を切り揃え、倍率3000
倍にて走査型電子顕微鏡で観察したところ、断面形状は
マルチローバル型四角断面を呈する異形であり、その像
を画像解析装置にかけ、下記の数(直を得た。
形状名称:マルチローバル型四角断面糸平 均   標
準偏差 断面積    80.1,1111”    7.8趨
2円相当径   10.14    0.4611m5
 F 1    2.09     0.11S F 
2    1.81     0.07この繊維で平織
クロスを製造し、この平織クロスに実施例1で用いたエ
ポキシ樹脂を含浸させ、約40℃で十分に脱気を行った
後、約95℃で予備硬化を行いプリプレグシートを調整
した。このシートを積層した後、ホットプレスにて30
 kg f/ cdの圧力を加えて過剰な樹脂を排出し
た後、170℃で4時間保持して硬化させた。この複合
材料中の繊維含量は60容量%であった。得られた複合
材料の性質を実施例1と同様な測定法により調べた。そ
の結果を表−1に示す。
災止炭工 内容積10Lの圧力容器内部を乾燥窒素で置換した後、
圧力容器内に、チタンテトライソプロポキシド54 g
 (0,19mol)を入れ、実施例1で得られたベル
ヒドロポリシラザンの5wt%キシレン溶液3000n
+Lを、容器内を撹拌し乍ら少量づつ加え均一相からな
る混合溶液とした。この溶液を窒素雰囲気下で80℃で
2時間攪拌し乍ら還流反応を行った0反応溶液は、黒色
を呈しており、生成したポリヒドロチタノシラザンの数
平均分子量: 1900、重量平均分子1: 1750
0であった。更にこの溶液にポリエチルメタクリレート
(分子!t340,000)をポリヒドロチタノシラザ
ンに対して5.0wt%加え、1時間攪拌した。ポリヒ
ドロチタノシラザン溶液をロータリエバポレータに移し
、60℃減圧下で溶媒留去を行い、溶液が十分に曳糸性
を示す様になった時点で中止した。この溶液を乾式紡糸
装置の脱泡容器に移送し60℃でa hrs静置脱泡し
た。
この紡糸原液を、41’Cで孔径0.1■−1長さ0.
15鮒の丸孔ノズルより1.4 m /sinの速度で
、120℃の大気雰囲気下、風速1.4m/seeの紡
糸筒内に吐出し、24Qm/n+inの速度で巻き取り
平均円相当径7I1mの繊維を得た。
次いで前記紡糸繊維に1.5 kg f / tar”
の張力を作用させ乍ら、アルゴン雰囲気下で室温から1
350℃まで180℃/時間で昇温しで窒化珪素質繊維
とした。
この窒化珪素質繊維の引張強度は270〜420kgf
/龍2 (平均340kg f /龍z)、弾性率は2
0〜52tonf / tm 2(平均27 tonf
 / m ” )であった。
また、こうして製造された窒化珪素質繊維の元素比は下
記の通りである。
N/Si  0.98 0/Si  0.21 C/Si  O,30 H/Si  O,45 Ti/S’  0.02 この窒化珪素質繊維束の端面を切り揃え、倍率3000
倍にて走査型電子顕微鏡で観察したところ、断面形状は
四角断面を呈する異形であり、その像を画像解析装置に
かけ、下記の数値を得た。
形状名称:四角断面糸 平 均   標準偏差 断面積    33.1趨”    8.5x2円相当
径   6.0Fm0.23m 5 F 1    1.40     0.06S F
 2    1.15     0.0にの繊維で手織
クロスを製造し、この平織クロスに実施例1で用いたエ
ポキシ樹脂を含浸させ、約40℃で十分に脱気を行った
後、約95℃で予備硬化を行いプリプレグシートを調整
した。このシートを積層した後、ホントプレスにて30
 kg fZdの圧力を加えて過剰な樹脂を排出した後
、170℃で4時間保持して硬化させた。この複合材料
中の繊維含量は52容量%であった。得られた複合材料
の性質を実施例1と同様な測定法により調べた。その結
果を表−1に示す。
皇Jj江上 内容積10Lのオートクレーブの中を乾燥窒素で置換し
、0℃で保ったオイルバス中に装着した。
蒸留したジエチルエーテル4.6L及びメチルヒドロジ
クロロシラン420gをオートクレーブ内に充填した。
容器内を攪拌し乍らKOHペレットを充填した管を通し
て乾燥したアンモニアを窒素ガスキャリアと共に6.5
L/winの流量で8時間かけて溶液に吹き込んだ。全
体で260gのアンモニアを加えた。
この反応混合物を室温まで暖めて、反応混合物を更に4
時間攪拌した。その後反応生成物を濾過し、副生じた塩
化アンモニウムを除去して再び他の容器へ移した。
別のオートクレーブへ乾燥テトラヒドロフラン250m
L及び水素化カリウム48gを注入し攪拌を開始した。
先の反応混合物100 gを取り、乾燥テトラヒドロフ
ラン200m1と混合した後、水素化カリウムの入った
オートクレーブ内に3 hrsかけて注入した。攪拌を
続けたまま8時間放置し、その後ヨウ化メタン32g及
び乾燥テトラヒドロフラン20mLを混合して注入した
。更に3時間放置した後減圧下で溶媒を留去し、乾燥n
−ヘキサン800吐を加え、混合物を遠心分離した後濾
過した。上澄み液の溶媒を減圧留去すると、白色固体の
ポリメチルシラザン94gが得られた。
尖施開1 乾燥トルエン500mLを三角フラスコ内でスターラと
攪拌子によって攪拌し、そこに参考例1で得られたポリ
メチルシラザン80gを徐々に加えた。
8時間撹拌を続けた後、この溶液をl、nのメンブラン
フィルタで加圧濾過し、ナス型フラスコに移してロータ
リエバポレータで溶媒を留去した。溶液が十分に曳糸性
を示す様になった時点で溶媒留去を中心した。この溶液
を乾式紡糸装置の脱泡容器に移送し、60℃で8時間静
置脱泡した。
この溶液を60℃で口径0.15m■長さ0.6 am
の丸孔ノズルより1m/winの速度で空気雰囲気下8
0℃、風速0.8 m / sの紡糸筒内に吐出し、3
40m/winの速度で巻き取り、平均円相当径8 p
n+の繊維を得た。
次いで前記紡糸繊維に3kgf/mar”の張力を作用
させ乍ら、アンモニア雰囲気下で室温から1300°C
まで180℃/hrsで昇温しで窒化珪素質繊維とした
。この窒化珪素質繊維の引張強度は190〜280kg
 f /龍t (平均240kg f /■■2)、弾
性率は16〜38tonf/ms”  (平均22 t
onf/ am” )であった。
また、こうして製造された窒化珪素質繊維の元素比は下
記の通りである。
N/Si  O,6B 0 / S i  O,014 C/ S i  0.016 H/ S i  0.010 この窒化珪素質繊維束の端面を切り揃え、倍率3000
倍にて走査型電子顕微鏡で観察したところ、断面形状は
互角断面を呈する異形であり、その像を画像解析装置に
かけ、下記の数値を得た。
形状名称:互角断面糸 平 均   標準偏差 断面積    35.6μm”    2.50卿2円
相当径   6.73μ    0.25庫S F  
1      1.26       0.024S 
F 2      1.10        0.02
4ついで、この繊維を6鰭の長さに切断し、得られる複
合材料中の繊維含量が50容量%となるようにナイロン
6.6粉末を前記窒化珪素質短繊維を均一に混合し、こ
の混合物を290℃に設定したホットプレスに入れ15
0 kg / c+Jの圧力をかけて成形した。得られ
た複合材料の性質を実施例1と同様な測定法により調べ
た。結果を表−1に示す。
比較■上 実施例1の異形断面窒化珪素質繊維の代わりに、実施例
1とほぼ同様の方法によって作られた円形断面窒化珪素
質繊維を用いて、実施例1と同様にして複合材を作成し
た。この複合材料中の繊維含量は40容量%であった。
この複合材料の性質を実施例1と同様な測定法により調
べた。結果を表−1に示す。
、比、較訃 実施例2の窒化珪素質繊維の代わりに市販の炭素繊維を
用いた以外は実施例2と同様にして複合材料を作成した
。この複合材料中の繊維含量は60容■%であった。
この複合材料の性質を実施例1と同様な測定法により調
べた。結果を表−1に示す。
几藍班主 実施例5の窒化珪素質繊維の代わりに市販の炭化珪素繊
維を用いたこと以外は実施例5と同様にして複合材料を
作成した。この複合材料中の繊維含量は60容量%であ
った。
この複合材料の性質を実施例1と同様な測定法により調
べた。結果を表−1に示す。
止較■土 実施例6の窒化珪素質繊維の代わりに市販の炭素繊維を
用いたこと以外は実施例6と同様にして複合材料を作成
した。この複合材料中の繊維含量は50容量%であった
この複合材料の性質を実施例1と同様な測定法により評
価した。結果を表−1に示す。
表−1から、特定の異形断面窒化珪素質繊維を強化材料
とした本発明の複合材料は引張強度、引張弾性率、層間
せん断強度のいずれの機械的性質においても、比較例2
,4の炭素繊維を強化材料とした複合材料を上まわるこ
とがわかる。特に層間せん断強度においては、その差が
顕著であり、このことは本発明で用いる窒化珪素質繊維
は炭素繊維に比ベマトリックス機能との密着性に優れて
いることを意味する。
また、比較例3の炭化珪素繊維を強化材料とした複合材
料は本発明の実施例と強化材料として炭素繊維を用いる
比較例2,4の複合材料との中間的な値を示しているが
、これは炭化珪素繊維中の遊離炭素分が比較例2.4の
炭素繊維と同様にマトリックスとの密着性に悪影響を及
ぼしているためと推定される。
また、比較例1の窒化珪素質繊維を強化材料とした複合
材料は本発明の実施例よりも若干下回っている。これは
強化材料を異形化したためにマトリックスとの接着面積
が拡大し、密着性に優れている事を意味する。特に層間
せん断強度においてはその差が顕著である。
また、本発明の複合材料の比抵抗は比較例2〜4のもの
に比べ極めて大きいため、強度及び弾性率に優れた軽f
fi絶縁材料として非常に有効なものであることがわか
る。
以下余白 実m 厚さ0.5 amの純アルミニウム箔(1070)の上
に前記実施例1で得られた異形断面窒化珪素質繊維を車
軸方向に配列し、その上にアルミ箔をかぶせ、670℃
の温度の熱間ロールにより繊維とアルミニウムを複合さ
せた複合箔を製造した。この複合箔を27枚重ねて真空
下670℃の温度で10分間放置後、さらに600°C
でホットプレスして、窒化珪素繊維強化アルミニウム複
合材1)を製造した。この複合材料の繊維含有率は30
体積%である。製造された複合材料の引張強度は120
 kg f / +u ”弾性率は13 tonf/ 
+n”であった。
このように高強度、高弾性率の窒化珪素繊維強化アルミ
ニウム複合材料が得られたのは、特定の窒化珪素の複合
効果が極めて顕著であることを意味する。
このことは、複合材料断面を走査型電子顕微鏡で観察し
たところ、無機繊維が、マトリックス金属と密着してお
り界面に反応生成物が存在しないことによっても確認さ
れた。
此lu1足 実施例8の異形断面窒化珪素質繊維の代わりに、比較例
1で用いた窒化珪素質繊維を使用して実施例8と同様の
操作及び条件で窒化珪素繊維強化アルミニウム複合材料
を製造した。この複合材料の繊維含有率は30容量%で
ある。製造された複合材料の引張強度は116kg f
 / 鰭” 、弾性率は12Lonf / as 2で
あった。
複合材料断面を走査型電子顕微鏡で観察したところ、実
施例7と同様、窒化珪素質繊維がマトリックス金属と密
着しており、界面に反応生成物は存在しなかった。
複合材の強度、弾性率が実施例8の方が若干上回ったの
は、同繊維含量において、繊維の異形性が発揮されマト
リックスとの接着面積が大きい事を意味している。
且」定例コト 実施例8の異形断面窒化珪素繊維の代わりに市販の炭化
珪素繊維を使用して実施例8と同様の操作及び条件で炭
化珪素繊維強化複合材料を製造した。
この複合材料の繊維含存率は30体積%であった。得ら
れた複合材料は、引張強度が36 kg f /1m2
、弾性率が6.9 tonf/ am”であり、実施例
6の本発明の複合材料に比べ著しく強度が低い。これは
670℃のアルミニウム溶湯中で10分間放置すると炭
化珪素繊維の強度かもとの強度の30%程度の強度にま
で低下することによるものである。
尖施開工 実施例2の製造方法で得た窒化珪素質無機繊維を車軸方
向に配列したものに、溶射装置を用いてチタン金属を0
.1〜Lowの厚さに被覆した。この窒化珪素繊維を積
層配列し、さらに積層の間隙をチタン金属粉末で充填し
て加圧成形し、該成形体を水素ガス雰囲気下、520℃
で3時間予備焼成した後、さらにアルゴン雰囲気下で1
150℃で200kg f / calの圧力をかけな
がら3時間ホットプレスして窒化珪素繊維強化チタニウ
ム複合材料を得た。
この複合材料中には45体積%の窒化珪素繊維が含有さ
れており、その引張強度は159kg f /am2で
、チタニウムの強度の約2.7倍を示した。
実巖開上皇 実施例3で製造した窒化珪素質無機繊維をl u+の長
さに切り、チョップ状にしたものをアルミニウム3%、
マンガン1%、亜鉛1.3%、残部マグネシウムからな
るマグネシウム合金粉末に添加し、十分に混合した後、
ステンレス箔製70X50X10mmの型に詰め、アル
ゴン雰囲気下490℃の加熱下200kg f / c
Jの加圧下に1時間保持して成形し、最後にステンレス
箔をはがしとって表面研摩してマグネシウム合金複合材
料を製造した。得られた複合材料中には、チョップとし
て窒化珪素が30体積%含有されており、その引張強度
は63kgf/**2であった。
北較■ユ 実施例9の窒化珪素繊維の代わりに市販の炭化珪素を用
いたこと以外は実施例9と同様にして炭化珪素繊維強化
チタニウム複合材料を製造した。
得られた複合材料の引張強度は112kgf/c4、弾
性率17tonf/x■2で実施例90本発明による複
合材料に比較して低いものであった。
ル較炭工 異形断面窒化珪素質繊維のかわりに市販の炭化珪素繊維
を用いた他は実施例9と同様に実施してマグネシウム合
金複合材料を得た。得られた複合材料の強度は29kg
f/m■2で、実施例9で得られる本発明の複合材料に
比べ劣っていた。
110 び11 異形断面窒化珪素質繊維の製造条件を変更して得た表−
1に示す元素比及び形状係数(SFI、5F2)を有す
る窒化珪素繊維を使用して実施例8と同、様の操作及び
条件により窒化珪素繊維強化アルミニウム複合材料を製
造したところ引張強度及び弾性率として同表−2に示す
結果を得た。なお、同表中には他の実施例及び比較例の
結果も併記した。
スffi 強化繊維として実施例5の製造法で調製したSt −A
N−N  C−0−H繊維を用いた以外は実施例8と同
様にして繊維強化アルミニウム複合材料を得た。この複
合材料の強度及び弾性率を表−2に示す。
夫詣炭土主 強化繊維として実施例6の方法で製造した5i−Ti 
−N−C−0−11繊維を用いた以外は実施例8と同様
にして繊維強化アルミニウム複合材料を得た。この複合
材料の性質を表−2に示す。
以下余白 JJH殊ユ」ユ 平均粒径0.5−のα型窒化珪素粉末に2重足%のAN
、0..3重量%のY2O3,3重量%のiN粉末及び
10重徂%のポリシラザン粉末を添加し、よく混合した
ものと、長さ50龍の一方向に配列させた実施例1で製
造した異形断面窒化珪素無機繊維とを繊維台を量が46
容址%になるように交互に積層させ、金型プレスを用い
て500kgf/aAでプレス成形した。この成形体を
窒素ガス雰囲気下で200°c/1時間の昇温速度でL
550℃に加熱し、1時間保持して窒化珪素質無機繊維
強化窒化珪素質セラミックス複合材料焼結体を得た。該
焼結体の室温及び1300℃における抗折強度(繊維に
直角な方向で測定)を測定したところ、各々 135k
g f / 龍z及び74 kg f /**2T:’
36ツだ。
ル佼例」一 実施例14の異形断面窒化珪素質繊維の代わりに、比較
例1で用いた窒化珪素質繊維を使用して実施例14と同
様の操作及び条件で窒化珪素質繊維強化窒化珪素質セラ
ミックス複合材料焼結体を得た。該焼結体の室温及び1
300℃における抗折強度(繊維に直角な方向で測定)
を測定したところ、各々126kg f /鶴2及び7
1kgf/關2であった。
几較■土度 市販の炭化珪素繊維を用いて実施例14と同様にして炭
化珪素繊維強化窒化珪素質セラミックス複合材料焼結体
を調製した。室温及び1300℃における抗折強度を測
定したところ、各々80 kg f /ms”及び32
 kg f / am” ’T:アッた。
、比、蚊匠上上 無機繊維及びポリシラザン粉末を添加せずにα型窒化珪
素粉末単味の焼結体を実施例14と同様の条件で調製し
た。室温及び1300℃における抗折強度を測定したと
ころ各々42 kg f / am2及び17 kg 
f 7w”であった。
ス淘115 平均粒径0.2 tnnのβ型炭化珪素粉末に3重M%
の炭化珪素及び5重世%のポリシラザン粉末を添加し、
よく混合したものと、長さ50■麿の一方向に配列させ
た実施例2で製造した炭化珪素質無機繊維とを繊維含有
量がlO容量%になるように交互に積層させた。この時
、窒化珪素質無機繊維を0°/90°の多軸方向に積層
させてホントプレス装置により1750℃、  300
kg f / mm” T: 30分間保持して窒化珪
素質無機繊維強化炭化珪素複合材料焼結体を得た。室温
及び1400℃における抗折強度は、各々66kgf/
m璽2及び62 kg f /鶴2であった。
次[ 平均粒径0.2趨のAIN粉末に、10重量%のCaO
を添加したものに、15重量%のポリシラザンのキシレ
ン溶液〔ポリシラザン/キシレン=1(重量)〕を加え
てよく混和して、キシレンを蒸発させてフレーク状とし
、325メツシユフルイを通して粒子をそろえた混和体
と、この混和体に対して30容量%の実施例3で製造し
た異形断面窒化珪素質無機繊維を平織(折込み、経糸6
本、緯糸6本/ (J 、ヤーン5,000本)したも
のを交互に積層してホットプレス装置により、1800
”c 、  200kgf/ctiで1時間保持して窒
化珪素質無機繊維強化AIN複合焼結体を得た。得られ
た焼結体の室温抗折強度は、46 kg f / s−
2であり、^AN単味焼結体の室温抗折強度は30 k
g f /鰭”であるのに対し、約50%の強度の向上
を示した。
実施■上1 平均粒径4.4趨のコーニングガサス製の硼珪酸ガラス
(7740)粉末に45容量%の実施例5で製造したS
i −AI −N−C−0−H系無機繊維を10龍の長
さに切断したチョツプドファイバーを添加し、イソプロ
パツール中でよく分散させ混合したスラリーと、前記無
機繊維を一方向に均一に配列させたものと交互に積層さ
せて、乾燥後ホットプレス装置により、1300℃、 
 750kg r /cdで約10分間アルゴン雰囲気
下で処理することにより、無機繊維強化ガラスセラミッ
クス複合材料を得た。
この複合材料の室温抗折強度は、20.6kg f /
criであった。
Si −AJ−N−C−0−H系無機繊維の代わりに市
販の炭化珪素繊維を使用した場合この複合材料の抗折強
度は14kgf/m”であった。
ス[ 平均粒径0.5趨の八42 gozとTi0□2重■%
及び窒化珪素質無機繊維のプレカーサーであるポリシラ
ザン繊維15容量%をアルミナ製ボールミル中でよく混
合した。プレカーサー繊維は実施例6の方法で製造した
。その平均長さは、約0.5m1となった。この混合物
をホットプレス装置により2000℃で焼成した。同一
の方法でプレカーサー繊維を入れないで得られた焼結体
と、本発明で得られた窒化珪素質無機繊維強化アルミナ
焼結体のスポーリング試験を平板(40X 10 X 
3 gn)を用いて1500℃に保持した炉内に入れ、
20分間急熱後取り出して20分間強制空冷を行って亀
裂の発生を調べた。その結果、上記焼結体は亀裂発生ま
での処理回数は13回であり、強化されていないA l
 20:1焼結体では2回であり、本発明の耐スポーリ
ング性は6.5倍の値を示した。
尖施開上度 実施例1で得られた本発明の窒化珪素質無機繊維強化窒
化珪素複合焼結体を、ポリシラザン1重量部をキシレン
0.3重量部に溶解した溶液中に約I X 10−’m
ml1mm1l減圧下で浸し、ツイテ100kg f/
dの圧力をかけて含浸を行った。この含浸後の焼結′体
をNt雰囲気中で1550℃、1時間加熱処理した。こ
の操作を合計3回行うことによって、得られた焼結体の
見かけ密度は、含浸前の2.86g/Cal+から3.
08g/cIAへ、室温での抗折強度は152kg f
/m醜2まで上がった。
此l■LL4 窒化珪素質無機繊維及びポリシラザン粉末を使用せずに
実施例15と同様に処理して炭化珪素単味焼結体を得た
。該焼結体の室温及び1400℃における抗折強度は、
各々24 kg’f / am”及び18kgr/−1
2であった。
以下余白 〔発明の効果〕 本発明の異形断面無機繊維は従来の無機繊維と同様に取
り扱う事が可能で、強度・耐熱性その他の特性も同等で
あり乍ら、複合材中に配合できる繊維の容積率V fs
+axを向上させる事、及び同一の繊維容積率72時の
表面積を拡大する事が可能である。その結果、マトリッ
クスとの接触面積が増加し、従来のものよりも高強度の
複合材料用強化繊維として適している。
手 続 補 正 書(自発) 平成1年12月29日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、繊維の横断面に外接する円の面積と該横断面の実面
    積との比率(SF1)又は横断面の周囲長に相当する円
    の面積と該横断面の実面積との比率(SF2)が1.1
    以上100以下の異形横断面を有することを特徴とする
    無機繊維。 2、プレセラミックポリマーを紡糸し、得られるプレセ
    ラミックポリマー繊維を焼成して無機繊維を得る方法に
    おいて、プレセラミックポリマーの分子量、紡糸液の粘
    度、温度、紡糸ノズルの形状、紡糸筒内の雰囲気、温度
    、風速、巻取機によるドラフトを制御して横断面形状が
    異形のプレセラミックポリマー繊維を得、これを焼成す
    ることによって、繊維の横断面に外接する円の面積と該
    横断面の実面積との比率(SF1)又は横断面の周囲長
    に相当する円の面積と該横断面の実面積との比率(SF
    2)が1.1以上100以下の異形横断面を有する無機
    繊維を得ることを特徴とする無機繊維の製造方法。
JP63242476A 1988-09-29 1988-09-29 異形無機繊維及びその製造方法 Pending JPH0291222A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002206421A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Ibiden Co Ltd 触媒コンバータ用保持シール材、セラミック繊維及びセラミック繊維の製造方法

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JPS62125015A (ja) * 1985-11-19 1987-06-06 Toa Nenryo Kogyo Kk 高純度窒化珪素繊維およびその製法
JPS62223323A (ja) * 1986-03-20 1987-10-01 Central Glass Co Ltd 酸化チタン繊維の製造法

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