JPH0288986A - 移動体識別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、電波を用いた移動体識別装置に関するもので
あり、例えば自動車その他の移動体を識別する用途に適
するものである。

［従来の技術］ 従来、電波を用いた移動体識別装置においては、データ
の書き込み時の電波と読み取り時の電波が混信すること
があった。そこで、データの書き込み時と読み取り時に
それぞれ違う偏波の電波を使用する方式が提案されてい
る０例えば水平偏波と垂直偏波を使用する方式や、右旋
偏波と左旋偏波を使用する方式などがある（特開昭５４
−１２１０９３号公報参照）。

第２図は従来の移動体識別装置のプロ・ツク図である４
図中、Ａは質問器、Ｂは応答器である。この移動体識別
装置において、質問器Ａから応答器Ｂにデータを書き込
む場合は、発振器１より出力される高周波をアイソレー
タ２を介して分岐器３によって分岐し、断続スイッチ４
によってＡＳＫ変調を掛ける。そして、変調された高周
波を送受信アンテナ５を用いて水平偏波の電波として放
射する。

応答器Ｂでは、送受信アンテナ１０によって質問器Ａか
らの電波を受信する。受信された水平偏波の電波は、検
波器１１のポートに導かれ、検波された後、復調回路へ
と出力され、応答器Ｂへのデータの書き込みが行われる
。

次に、応答器Ｂのデータを質問器Ａが読み取る場合には
、書き込み時とは逆に質問器Ａの断続スイッチ４はＯＦ
Ｆとなり、断続スイッチ９がＯＮとなる。そして、この
ＯＮ状態の断続スイッチ９を通過した高周波は、分岐器
８によって更に分岐され、一方はサーキュレータ６を経
て送受信アンテナ５によって今度は垂直偏波の電波とし
て放射される。また、分岐されたもう一方の高周波は、
ミキサー７の局部発振用のポートに入力される。

送受信アンテナ５から放射された垂直偏波の電波は、応
答器Ｂの送受信アンテナ１０によって受信されて、反射
型の位相変調器１２に導かれ、応答器Ｂのデータによっ
て変調が掛けられ、反射されることによって今度は応答
器Ｂから再び垂直偏波の電波として放射される。質問器
Ａでは、受信された垂直偏波の電波は、サーキュレータ
６へと導かれ、ミキサー７のＲＦポートに入力されて、
ホモダイン検波が行われる。

このように、データの書き込み時と読み取り時にそれぞ
れ違う偏波の電波を使用することにより、データの書き
込み時と読み収り時の混信を防ぐことができる。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記のシステム構成では、データの書き
込み時と読み取り時に別々の送信系を使用するため必要
な回路素子も多くなり、分岐による送信パワーの低下も
避けられず、交信距離が短くなるという問題があった。

本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、電波を用いた移動体識別装置に
おいて、データの書き込み時と読み取り時の混信を防ぐ
と同時に、回路の複雑化と交信距離の低下を防ぐことを
目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明にあっては、上記の課題を解決するために、第１
図に示すように、第１及び第２の偏波の電波を選択的に
送信可能な質問器Ａと、質問器Ａから送られてくる第１
の偏波の電波を受信することによって質問器Ａからデー
タを書き込まれ、質問器Ａから送られてくる第２の偏波
の電波を変調して反射することによって自己の保持して
いるデータを質問器Ａに読み取らせる機能を有する応答
器Ｂとからなる移動体識別装置において、電波の発生源
となる発振器１と、発振器１の発振出力を第１及び第２
の出力に分岐する分岐器３と、第１の出力をスイッチン
グする断続スイッチ４と、第２の出力を供給されるミキ
サー７と、断続スイッチ４によりスイッチングされた第
１の出力を第１のポートＰ１と第２のポートＰ２に切換
出力する切換スイッチ１３と、切換スイッチ１３の第１
のポートＰ１に第１の偏波用の給電線を接続された送受
信アンテナらと、切換スイッチ１３の第２のボー１−　
Ｐ　２の出力を送受信アンテナ５の第２の（荷渡用の給
電線に供給し、送受信アンテナ５の第２の偏波用の給電
線からの受信出力を前記ミキサー７に供給するサーキュ
レータ６とを質問器Ａに備えて成ることを特徴とするも
のである。

［作用］ 本発明にあっては、このように構成したから、データの
書き込み時と読み取り時とで異なる偏波の電波を使用し
て混信を防ぐことができると共に、従来例における断続
スイッチつと分岐器８が不要となり、回路構成が簡単化
されるものである。また、分岐による送信パワーの低下
を防ぐことができ、交信距離の低下を防ぐことができる
ものである。

〔実施例コ 第１図は本発明の一実施例の概略構成を示すブロック図
である０図中、Ａは質問器、Ｂは応答器である。このシ
ステムにおいて、データ書き込み時は、発振器１にて発
振された高周波は、アイソレータ２を経て、分岐器３に
よって分岐され、その第１の分岐出力を断続スイッチ４
により０Ｎ１０ＦＦしてＡＳＫ変調を掛ける。そして、
切換型のマイクロ波スイッチ１３を第１のポートＰ１に
対して導通状態にしておけば、変調された高周波信号は
送受信アンテナ５の水平偏波用の給電線に供給され、水
平偏波の電波として放射される。そして、この水平偏波
の電波は応答器Ｂにて受信され、送受信アンテナ１０を
経て検波器１１によって検波され、復調回路へ送られて
、応答器Ｂへのデータの書き込みが行われる。

一方、データの読み取り時には、断続スイッチ４を常時
ＯＮとし、さらに切換型のマイクロ波スイッチ１３を第
２のボー）Ｐ２に対して導通状態にしておけば、高周波
信号はサーキュレータ６を経て送受信アンテナ５の垂直
偏波用の給電線に供給され、垂直偏波の電波として放射
される。応答器Ｂの側では、受信された垂直偏波の電波
は書き込み時とは逆に、反射型の位相変調器１２の側に
導かれる。そして、この位相変調器１２によって応答器
Ｂのデータに応じた位相変調が掛けられて、反射され、
送受信アンテナ１０を経て垂直偏波の電波として再放射
される。質問器Ａの側では、受信された電波はサーキュ
レータ６を経て、ミキサー７のＲＦポートに入力され、
ホモダイン検波が行われて、アンプと復調回路を経てデ
ータの読み取りが行われる。

この第１図に示す実施例の回路を第２図に示す従来例の
回路と比較すると、実施例の回路では、質問器Ａの側に
切換型のマイクロ波スイッチ１３が増設されるものの、
質問器Ａにおける分岐器８と、マイクロ波のスイッチ９
が１個ずつ不要となり、全体として回路構成の簡略化が
実現できる。

また、送信時の経路が１つになることにより、従来例が
分岐比１：１の分岐器を用いていた場合、データ読み取
り時における送信電力とミキサー７へ供給される局部発
振信号の電力は、従来例の場合の２倍となり、交信可能
距離を長くすることができる。

［発明の効果］ 本発明は上述のように、電波を用いた移動体識別装置に
おいて、質問器における発振器の発振出力を分岐した第
１の出力を切換スイッチの第１のポートを介して送受信
アンテナの第１の偏波用の給電線に供給する状態と、切
換スイッチの第２のポート及びサーキュレータを介して
送受信アンテナの第２の偏波用の給電線に供給する状態
とを切換可能としたので、発振器の発振出力を分岐した
第２の出力をミキサーの局部発振専用の信号として使用
することができ、このため、分岐器が１個不要となり、
回路構成が簡単化されると共に、分岐による送信パワー
の低下を防止することができ、交信可能距離の増大を実
現することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のブロック図、第２図は従来
例のブロック図である。 Ａは質問器、Ｂは応答器、１は発振器、３は分岐器、４
は断続スイッチ、５は送受信アンテナ、６はサーキュレ
ータ、７はミキサー　１３は切換スイッチ、Ｐｌは第１
のポート、Ｐ２は第２のポートである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）第１及び第２の偏波の電波を選択的に送信可能な
   質問器と、質問器から送られてくる第１の偏波の電波を
   受信することによって質問器からデータを書き込まれ、
   質問器から送られてくる第２の偏波の電波を変調して反
   射することによって自己の保持しているデータを質問器
   に読み取らせる機能を有する応答器とからなる移動体識
   別装置において、電波の発生源となる発振器と、発振器
   の発振出力を第１及び第２の出力に分岐する分岐器と、
   第１の出力をスイッチングする断続スイッチと、第２の
   出力を供給されるミキサーと、断続スイッチによりスイ
   ッチングされた第１の出力を第１のポートと第２のポー
   トに切換出力する切換スイッチと、切換スイッチの第１
   のポートに第１の偏波用の給電線を接続された送受信ア
   ンテナと、切換スイッチの第２のポートの出力を送受信
   アンテナの第２の偏波用の給電線に供給し、送受信アン
   テナの第２の偏波用の給電線からの受信出力を前記ミキ
   サーに供給するサーキュレータとを質問器に備えて成る
   ことを特徴とする移動体識別装置。