JPH0288797A - 耐食性,半田性,めっき性にすぐれた高性能リードフレーム用表面処理鋼板 - Google Patents

耐食性,半田性,めっき性にすぐれた高性能リードフレーム用表面処理鋼板

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JPH0288797A
JPH0288797A JP24046688A JP24046688A JPH0288797A JP H0288797 A JPH0288797 A JP H0288797A JP 24046688 A JP24046688 A JP 24046688A JP 24046688 A JP24046688 A JP 24046688A JP H0288797 A JPH0288797 A JP H0288797A
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plating
alloy
corrosion resistance
less
solder
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Application number
JP24046688A
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English (en)
Inventor
Toshinori Katayama
片山 俊則
Yukinobu Higuchi
樋口 征順
Nobuo Tsuzuki
都築 信男
Fumio Yamamoto
山本 二三夫
Hirobumi Nakano
寛文 中野
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐食性にすぐれるとともにリードフレーム製
造過程において施されるはんだ性或いはCuめっき性に
すぐれた性能をもつICリードフレーム用表面処理鋼板
に関するものである。
(従来の技術) 近時、エレクトロニクス分野の発展に伴い集積回路(I
C)の需要が著しく増大し、リードフレーム材料の需要
も増加し、諸性能にすぐれたリードフレーム材料の開発
が強く望まれている。
般に、リードフレーム材は帯材とした後、裁断、打抜き
加工を施し、その表面にCuめっき或いははんだめっき
(浸漬はんだ或いは電気はんだめっき)を施し、Ag、
Au等がめつきされ、これにシリコンチップをボンディ
ング結合(ワイヤーボンディング)してIC素材として
使用される。従って、リードフレーム材料は打抜き成形
加工性が良好である事、めっき性がすぐれている事、は
んだ性がすぐれている事が要求される。中でもリードフ
レームの端子部がIC基盤等にはんだづけされるため、
すぐれたはんだ性が要求される。さらには素材は上記の
ようなめっき、はんだ等が行なわれる前あるいは貯蔵時
の耐錆性、さらに各処理が行なわれた後の製品の耐錆性
がすぐれている事も要求される。
(発明が解決しようとする課題) 従来、リードフレーム材料は、強度と熱膨張特性からF
e −42%Ni合金が主として使用されている。また
、コストと導電性の利点から銅合金も使用されている。
しかし、この銅合金も導電性及び熱放散性は優れている
が、Fe −42%Ni合金に比べ強度が不足するため
、ICの自動組立工程においてアウターリートを部材に
差込む際折れ曲がるという不都合があった。
さらには、最近ICの小型化からリードフレーム素材も
極薄化の傾向にあり、高い強度が要求されている。
コストからは低炭素鋼が最も有利であるが、錆を発生し
易く耐食性の問題から使用することができない。一方、
耐食性及び強度をもつステンレス鋼は、多量のCrを含
有するため、めフき性及びはんだ性に問題がある。
このような問題を改善するリードフレーム用素材が例え
ば特開昭57−50457号、特開昭59−9149号
、特開昭60−103158号等の各公報で紹介されて
いる。これらは基本成分として4〜11%のCrを含有
し、その他Ni、 Mo、 Cu、 Ti、 Nb、 
V、 Zr等の各成分を数%以下含有してリードフレー
ム用素材に必要な耐錆性を向上し、またステンレス鋼の
欠点であるめっき性、はんだ性を改善したリードフレー
ム用素材である。これら素材はそれなりの性能向上効果
が得られるものの、必ずしもリードフレーム用素材とし
て充分な性能が得られていない。すなわち、Cuめつき
のめつき密着性が充分でなく、特にワイヤーボンディン
グ時の加熱工程において、Cuめっ籾層にブリスター(
めっき層の部分的な膨れ)を発生する欠点がみられた。
またエレクトロニクス分野で多く使用される Cj2−
イオンのようなハロゲンイオンを含有しないノンハロゲ
ンタイプのフラックスを用いたはんだづけ作業において
、はんだが充分に着かない問題があった。
さらにまた、上記した公知の鋼成分の鋼板にNi或いは
旧合金めっき、またはCu或いはCu合金のめっきを施
したリードフレーム用素材が特開昭61−284948
号公報に記載されている。これはFe−Cr系合金鋼板
、すなわち重量%でCr;  5.0〜1O05%。
C、0,10%以下、 St;  2.0%以下、 M
n;  2.0%以下、  AIt、 0.10%以下
の基本成分の他に必要に応じてNi;  3.0%以下
、 Cu;  2.0%以下、 Mo;  4.0%以
下のうち1種又は2種以上、あるいはNb。
Ti、 Ta、 Zrのうち1 fffi又は2種以上
を0.6%以下添加し、残部実質的にFeよりなる鋼板
に、Ni或いはNi合金めっき、またはCu或いは00
合金めつきを各々3〜5μのめっき層流した後冷間圧延
した鋼板である。
この鋼板は冷間圧延されたまま或いは歪み取り焼鈍をし
てリードフレーム用素材として使用されるが、Auまた
はAgのめっき性或いははんだづけ性がFe−Cr系ベ
ース材のまま使用する場合に比して改善される。
しかしながら、この鋼板はめつぎ後の冷間圧延時にめっ
き金属が圧延ロールに付着するため、外観が平滑良好な
製品を得るのに煩雑な手入れを要するなど、製造面で問
題が多い。また、性能面に対しても次の様な問題がある
、Ni或いはNi合金めっきを施した素材は、めっき性
或いははんだ性が向上するものの、浸漬はんだを行なっ
た場合、はんだ組成中のSn金属とNi金属が拡散反応
を生じ、硬くて脆いNi−Sn系合金を生成する。その
生成量が多くなるとはんだ層が脆くなって、衝撃或いは
曲げ加工等を受けた場合に破壊され易い欠点(はんだ脆
性)がある。特に、この欠点はワイヤーボンディング時
に加熱を受けたり、Ni或いはNi合金のめっき層が厚
くなったりした場合に発生し易い傾向にある。
又、Cu或いはCu合金が施された場合は、Cu或いは
Cu合金はベースに使用されるFe −Cr系組成の鋼
板に比較して著しく責な金属或いは合金であるために、
湿潤環境或いはCl3−イオン等の腐食因子が存在する
腐食環境においてベースの鋼板が優先腐食され、赤錆発
生成いは穿孔腐食が、めっぎ層のピンホール部或いは加
工時の疵付き部から生しる場合がみられる。Ni或いは
Ni合金のめっき層が施される場合も、Fe−Cr系鋼
板の鋼組成によっては同様の原因による耐食性不良を生
じる問題がある。
本発明は、耐食性を向上するCrを含有し、さらに鋼板
表面の酸化膜の生成成長を極力抑制するためにBを含有
したFe −Or −B糸素材のリードフレーム製造工
程で施されるCuめっき、電気はんだめっき等のめっき
性にすぐれ、はんだ性がすぐれるとともに、耐錆性等の
耐食性をも兼ね備えたリードフレーム用表面処理鋼板を
提供する。
(課題を解決するための手段) 本発明は、重量%で、C; 0.01%以下、酸可溶A
lt、  0.005〜0.10%、Cr;4〜20%
、B;0.003〜0.005%と、さらに必要に応じ
てCu;0.05〜1%、 Ni ; 0.05〜3%
1Mo; 0.05〜0.5%の1種又は2種以上を含
有し、残部Fe及び不可避的不純物からなるCr含有鋼
板の表面に片面当りの付着量が100〜3000mg/
m2の(10〜90%)Ni−Fe合金、(10〜90
%)Co−Fe合金、又は(10〜90%) <Ni+
(:o>−Fe合金からなる被覆層を設けた耐食性、半
田性およびCuめつき性にすぐれた高性能リードフレー
ム用表面処理鋼板である。
本発明の骨子は、Crを含有する鋼板の表面にN1ある
いはGo−Fe系合金めつぎ層を付与することからなる
が、Crを含有する綱板は、加熱処理において、非酸化
性雰囲気を厳重に調整しても、雰囲気中に含まれる微量
の酸素によりCr2O3を含む緻密で安定した酸化膜を
生成する。この酸化膜は一般に、酸洗等の表面活性化処
理によって、均一に除去・活性化する事は困難であり、
リードフレーム製造工程のめっき性或いははんだ性を阻
害する原因となる。従って、Cr含有鋼板の加熱処理に
おいて酸化膜の生成、成長を極力抑制する事が重要であ
る。
このため、本発明においては、Cr含有鋼板自体の酸化
膜の生成・成長速度を抑制するため鋼にBを添加し、ま
た加熱処理における加熱温度、加熱時間を夫々設定する
事によって、リードフレーム用素材に要求される特性を
満足する製造方法を開発したものである。
鋼中へBを添加することにより、同一加熱雰囲気でCr
含有鋼板の酸化速度が抑制される。この理由を本発明者
らは次のように考えている。
Cr含有鋼板が酸化されて生成するCr2O3(P型(
Po5itive型)酸化物)には格子欠陥として金属
イオンが欠けた陽イオン空孔とその電気的中性を保つた
めの陽イオン空孔に相当する数の正孔が生成されている
このP型酸化物の酸化速度は加熱雰囲気の酸素分圧が同
じ場合、陽イオン空孔のB動に支配される。
従って、Cr含有鋼にBを添加せしめる事によフて、C
r2O3の格子に対して3価のCr”+の代りに1価の
B′″に一部を置換させると電気的中性を保つために正
孔の濃度が大きくなり、陽イオン空孔の濃度を減少する
こととなり、その結果として、陽イオン空孔の移動によ
る酸化速度が減少せしめられる。
また、Bは本発明のように極低C鋼の場合、結晶粒界に
析出する事によって結晶粒界を強化し、ワイヤーボンデ
ィング加熱時の熱影響部の結晶粒の成長、粗大化を防止
し、リードフレーム製品の強度低下を防止する。
本発明に従い、前記したOr、  Bを必須成分として
、鋼板表面に(NiあるいはGo) −Fe系合金めフ
き層を付与することにより、優れた特性を有するリード
フレーム用鋼板が得られる。
(作 用) 本発明は、前記組成の鋼板に適正組成及び適正厚さのF
e −Ni、 Fe −Go、 Fe −(Ni+ G
o)合金めっき層を設けるが、これら合金めっき層は、
FeがNi、 Coに合金化されている事により、ベー
ス鋼板との電位差がNi、 Go金金属単独めっき層よ
り小さくなるため、めっき欠陥部の下地鋼板が優先的に
腐食され、赤錆が発生し易くなるのを防止するとともに
、被覆層自体が下地鋼板を防食して耐錆性能を主体とし
た耐食性を向上させる。
また、これら合金めっ籾被覆層は、リードフレーム製造
工程において、Cuめっき等のめっき処理に先立って施
される酸洗により容易に活性化され、めっき密着性及び
均一被覆性にすぐれためっき層が得られ、めっき性を向
上させる。
さらに、これら合金被覆層は、Pb−Sn組成からなる
浸漬はんだに対してハロゲンイオンを含有しないフラッ
クスを使用しても、はんだ濡れ性がCr含有鋼板に比較
して極めてすぐれており、またFeが合金化されている
ためにNi単独層に比較してこれら被覆層とSnとの間
に生成される合金層が少なく、さらには長期経過時或い
はワイヤーボンディング時に加熱を受けてもその成長が
抑制されるためにはんだ脆性を生じないなどの特性を有
し、はんだ性を極めて向上させる。
第1図は、7%Crを含有するFe−Cr系鋼板にNi
−Fe合金めフき層及びNJめっき層を1000mg/
m2施した場合のはんだ濡れ性と、はんだ付着後に長期
経過した場合の密着性を対象とする加熱促進試験による
はんだ密着性とを示す。
なお、はんだ性およびはんだ密着性の評価は以下の通り
行なった。
(1)はんだ性 評価材のはんだ性について、10mmX 50n+m(
7)くけい形に剪断した評価材にロジンアルコールフラ
ックスを塗布して、10mmの剪断面を下方にして、P
b−63%Sn系はんだ浴に垂直に浸漬した場合の濡れ
応力と濡れ時間の測定により、そのはんだ性を以下の評
価基準により評価した。
尚、はんだ性の上記評価試験は、打抜幹加工直後と室内
に 1.5ケ月間保管した経時後について、各々評価し
た。その評価基準は以下の通りである。
◎・・・濡れ応力450mg以上でかつ濡れ時間6秒未
満ではんだの濡れ性及び濡れ速度共極めて良好 ○・・・濡れ応力300mg以上〜45011g未満で
かつ濡れ時間8秒未満ではんだの濡れ性及び濡れ速度共
可成り良好 △・・・濡れ応力250mg以上〜300mg未満或い
は濡れ時間8秒以上〜10秒未満ではんだの濡れ性或い
は濡れ速度のいずれかが若干劣る ×・・・濡れ応力250mg未満或いは濡れ時間10秒
以上で、はんだの濡れ性或いは濡れ速度のいずれかが極
めて劣る。
尚、前記の濡れ応力及び濡れ時間の測定は、レスカ式の
はんだ濡れ性評価試験機を用い、フラックスを塗布した
評価材を溶融した温度350’Cのはんだ洛中に一定速
度(4mm/5ec)で浸漬し、浸漬深さ4mmで30
秒間浸漬を行ない、第2図に示すようにその際のメニス
コグラフ測定により濡れ応力、濡れ時間の評価を実施し
た。
(2)はんだ密着性 各評価材にノンハロゲンタイプ・フラックス(イソプロ
ピルアルコールに13%のロジンを含有したフラックス
)を塗布して、230℃のpb−63%Snはんだ浴に
浸漬し、引き上げ後エアブロ−ではんだ付着厚さ8μ目
標で施した。該評価材を長期経時後の密着性を想定して
100℃で60分加熱処理して、衝撃加工(評価面に直
径12.5mm・高さ9m+nの半球を2 m/sec
の速度で衝撃荷重を加えて押し込み加工)後、テープ貼
付、剥離して、その密着性を以下の評価基準で評価した
◎:はんだの剥離なし ○:はんだの剥離面積10%未満 △:はんだの剥離面積が10%以上30%未満×:はん
だの剥離面積が30%以上で極めて大以上の如く、本発
明はFe −Cr系合金鋼板に被覆層を施す事によって
、リードフレーム用素材に要求される性能特性、すなわ
ち耐食性、半田性及びはんだ性にすぐれた性能特性が得
られる。
以下に本発明について詳細に説明する。
転炉、電炉等の溶解炉で溶製された溶鋼を連続鋳造また
は造塊、分塊法を経てスラブとし、熱間圧延、冷間圧延
さらに焼鈍工程を経て、C; 0.01%以下、酸可溶
AJ2 、 0.005〜0.10%、Cr;3〜20
%を含有する鋼板を製造する。
Cは機械的強度向上元素として経済的に有利であり、こ
の観点からC含有量が多い程有効であるが、その含有量
が増加するとNf−Fe、 Co−Fe合金めっぎ被覆
層のピンホール、被覆層欠陥等が増加し、耐食性が劣化
する。すなわち、鋼表面にセメンタイト或いはクロムカ
ーバイト等の析出量が多くなり、めっ籾層の均一被覆性
とめっき密着性等が劣化する。またC含有量の増加は、
材質自体を脆くするとともに、電気伝導性或いは熱伝導
性にも悪影響を及ぼし好ましいものではない。したがっ
て、鋼板めっき原板中のC含有量はこのような観点か6
0.01%以下、好ましくは0.008%以下である。
AJILは、鋼中に残存する酸可溶Aj2(Son。
AJJ)量がO,005%未満の少食有量では酸素性ガ
スによる気泡の発生を防止する事が困難であり、鋼の表
面欠陥発生率を著しく高め、鋼素材自体の耐食性劣化、
機械的性質劣化の起点となる。また、0.10%を越え
る過剰な酸可溶AJiiは、 An系酸化物を鋼表面に
点在させて耐食性劣化の起点となり、さらにめっき被M
’A埋に対して均一被覆性を阻害する要因となる。従っ
て、鋼中に含有される5oIt、AJZは表面処理鋼板
の性能が安定して確保できる量として 0.005〜0
.10%、好ましくは0.01〜0.08%である。
Crは、めっき原板の耐食性と強度を向上する元素とし
て添加する。Cr含有鋼板はCr含有なし鋼板に比して
、鋼板自体の耐錆性、耐食自体がすぐれているとともに
、腐食環境において電位的にNi−Fe、 Go−Fe
、或いは(Ni+ Go) −Fe合金被覆層の電位に
近接化する。その結果として、鋼板自体の耐食性向上効
果、被覆層による耐食性向上動果及び鋼板と被覆層の複
合・相乗効果の両面からすぐれた耐錆性、耐食性が得ら
れる。
また、鋼中にCrを含有することによって機械的強度が
、耐食性と共に併せ得られる。Cr含有量が4%未満で
は耐食性と強度が得られず、またCr含有量が20%を
越える場合はNi−Fe合金めっき層等との間に良好な
密着性が得られにくい事、さらに被覆層を設けても、そ
の端面のはんだ性が不充分である等の欠点を有する。ま
たリードフレーム素材に要求される電気伝導性、熱伝導
性からも、Cr含有量は少ない方が好ましい。従って、
Cr含有量の範囲は4〜20%、好ましくは5〜10%
である。
またリードフレームの製造方法によっては、酸系腐食溶
液を用いてミ溶解エツチング法によってリードフレーム
形状に製作する方法が採用される。このエツチング法で
は、素材のエツチングの均一容易性からCr含有量を1
0%以下とするのが好ましい。
Bは鋼板の加熱時の酸化速度の減少、特に[;r203
系酸化物の生成速度の減少及び鋼板の強度とワイヤーヒ
ートボンディング時の高温強度を向上するために添加さ
れる。これらの効果を得るためにはBの添加量は0.0
003%以上、好ましくは0.0005%以上とする。
一方、Bは添加量が増加すると、効果が飽和するととも
に、熱間圧延時に鋼板に割れを発生する。従って、本発
明では、Bの添加量の上限は0.005%以下、好まし
くは0.002%とする。
また、めっき原板中の不可避的不純物元素については以
下に述べるような含有量が好ましい。
Siは0.6%以下が好ましい。Stは機械的強度上昇
に有効であるが、SI含有量が過剰になるとSt系酸化
物が鋼表面に点在し、合金めっき被覆処理に対して均一
被覆性を阻害するので、耐食性の点で好ましくない。従
って、 0.6%以下、好ましくは0.15%以下とす
る。
Mnは、耐食性に悪影響を及ぼすことはないが含有量の
増加により機械的強度が上昇し、圧延加工性が劣化する
ので1,5%以下がよい。その他、P、Sについては、
通常の製鋼方式で含有される範囲で0.02%以下がよ
い。特に、端面等原板素材が露出される部分の耐錆性を
向上させるためには、Sはo、ooa%以下が好ましい
さらに、本発明の第2の発明においては上記の成分に加
えてCu、 Ni、 Moの1 fm又は2種以上を含
有させる。これら元素は、鋼板自体の耐錆性、耐食性を
向上するとともに、腐食環境においては前記したように
Crとの複合添加によって電位が責(カソーデイック)
になり、めっき被覆層との電位差が近接化され、Feの
優先腐食による耐錆性、耐食性能の劣化が一段と防止さ
れる。
これら元素の添加は、Cuが0.05〜0.1%、Ni
が0.05〜3.0%、Moが0.05〜0.5%であ
る。Cuの添加量が0.05%未満では上記の耐食性効
果が得られず、また1、0%を越える場合は原板製造時
の熱延工程において赤熱脆性による割れや鋼表面にCu
が濃縮することによるスケール疵を発生し易くなる。従
って、Cuは0.05〜1.0%、好ましくは0.1〜
0.5%である。
Niは、添加量が0.05%未満では耐食性効果が得ら
れず、また3、0%を越える場合は耐食性の向上効果が
飽和するとともに、Crとの共存効果によって被覆層の
すぐれた密着性を得るための鋼表面の前処理作業が煩雑
となる。従って、その添加量は0.05〜3.0%、好
ましくはO2N2.5%である。
MOの添加量が005%未満では耐食性向上効果が得ら
れず、また0、5%を越える場合はその効果が飽和する
とともに、材質が硬質化し、リードフレームのような薄
手材を得るための圧延加工が困難となる。従って、その
添加量は0.05〜0.50%、好ましくは0.1〜0
.3%である。
原板素材の材質については特に規定されるものではない
が、次の様な材質調整を施すとよい。例えば、リードフ
レーム形状への打抜き加工性を対象にした場合、延性の
少ない高強度材がすぐれており、またリードフレーム製
品には強度と曲げ加工性が要求される。これらの観点か
ら強度は45〜85 kg/mm2、好ましくは55〜
80 kg/mm2、伸びは3〜20%(7,5〜15
%)の鋼板がすぐれている。鋼の素材は、冷間圧延後の
鋼板を再結晶温度以下の温度で加熱処理する焼鈍を施し
て形状調整のスキンバス処理を行なった原板、或いは圧
延、焼鈍を行なった原板を約20〜40%程度の圧下率
で更に冷間圧延した原板を使用してもよい。
このようなめっき原板に対して、めっき被覆処理に先立
ち素材表面の活性化処理として浸漬、スプレィ等による
酸洗処理或いは電解酸洗処理が行なわれるが、Cr含有
鋼板特有の表面の酸化膜の除去、還元を均一に行なうた
めには電解酸洗処理が望ましい。すなわち、酸洗浴中で
の鋼素材を陰極にした陰極電解酸洗の酸化膜の還元によ
る活性化処理、鋼素材を陽極にした陽極電解酸洗の酸化
膜溶解除去による活性化処理、或いは陽極電解により酸
化ll!溶解除去後更に陰極電解による表面の活性化処
理を組み合わせた方法等が採用される。これらのうち、
特に陽極電解処理後にさらに陰極電解処理を組み合わせ
る方法が、Cr含有鋼特有の焼鈍過程等において形成さ
れた強固な酸化被膜を除去、還元して表面を活性化する
のに好ましい。
これらの電解酸洗を行なう方法としては、例えばH2S
O4浴、H2SO,浴にF−イオンを含有させた浴等を
用い、電流密度10〜60 A/dm2、温度が常温〜
80℃、電解時間0.5〜10秒の範囲がよい。
さらに、上記のような成分組成の鋼板(めっき原板)を
そのまま使用したのでは耐錆性等の耐食性、リードフレ
ーム製造工程でのCu、 Pb−5%合金等のめつき性
、或いは浸漬はんだに対するはんだ性がリードフレーム
用素材として不充分であり、Ni−Fe、 Go−Fe
、或いは(Ni+ Co) −Fe合金のめっき被覆処
理が施される。めっき原板と合金めっき被覆層との複合
効果によりて、耐錆性を中心とした耐食性、めっき性、
はんだ性能が向上する。
Ni−Fe、 Co−Fe、  (旧+Co) −Fe
合金めっきの被覆処理方法は、例えば以下のようなめつ
ぎ条件で被覆処理を行なうとよい。
(a) Ni−Fe合金めつき めっき浴組成の一例 NiSO4・6H2O NiCぶ2・6H20 FeSO44H20 5BO3 電流密度 めっき浴温 (b) Co−Fe合金めつき めっき浴組成の一例 CoSO4・6■20 G O[: 112 ・6 H20 FeSO4・7)120 )13BOs 電流密度 めっき浴温 (c)  (Ni+ Go) めっき浴組成の NiSO4・6H20 CoSO,+・6h2゜ 60g/JZ 160g/1 1 80 g/J2 40g/JZ 10〜100A/dm2 常温〜60℃ −Fe合金めっき 例 7 5 g/jQ 1 40  g/1 1 70 g/It 30 g/ぶ 1 0〜1 00A/dm2 常温〜60℃ 45g/J2 25g/Jlj NiCI12・6H20100g/ItCoCu 2−
6H2045g / j2FeSO41H20 )13B033 5  g/II。
電流密度      10〜100A/dm2めっき浴
温     常温〜60℃ 上記の如きめっき洛中のNi”イオン、 Co2+イオ
ン、 Fe2+イオンの含有比率を変える事によって、
各々所定の合金組成を有する合金めっき層を得る事が可
能である。
本発明においては、原板に対して、Ni−Fe合金めつ
き層等の被覆処理を行なう事によって、前記した様に、
耐食性、リードフレーム工程でのめっき性或いははんだ
性の向上効果等が得られるが、これらの効果を得るため
には、めっき被覆層の合金組成及び被覆層の厚さ(付着
量)が重要であり、以下の様に規制される。すなわち、
Ni −FeGo −Fe或いは(Ni+ Go) −
Fe合金めっき層のNi。
Cu或いはNi十GOの含有組成か10%未満では、合
金めっき層目体の耐食性かFe含有量が多いため充分で
なく、リードフレーム製造工程でのめフき性及びはんだ
性が向上するものの、これら合金組成の被覆処理を施し
ても、腐食環境において合金めっき層表面からの赤錆発
生のため耐食性向上効果が得られない。耐食性向上の点
から、合金めっき組成としてNi、 Cu或いはNiと
Goが共存して各々20%以上含有されるFeとの合金
組成の被覆層が望ましい。
一方、これら合金めつぎ層に含有されるNi、 C。
或いはNiとGoが共存した状態での合金元素含有率は
90%以下に規制する。合金元素の含有率が90%を越
えると合金層自体の耐食性向上効果及び溶融Pb−Sn
合金はんだに対する濡れ拡がり性に対する向上効果が飽
和するとともに、次の様な欠点が生じる。すなわち、 
Ni、 Go等が多くなると電位が責な方向に移行する
ため、原板との電位差が拡大し、めっき欠陥部等から原
板の優先腐食による赤錆発生が生じ易くなり、耐食性が
劣化する傾向にある。また、Ni、 Goは安定した緻
密な酸化膜を生成するため、これらの含有率が90%を
越える合金めっき層は、リードフレーム製造工程でめっ
き(Cu或いはPb−5n電気はんだめっき等)に先立
つ酸洗活性化処理を困難にする傾向があるので均一なめ
っき被覆性及びめっぎ密着性が得られない。
さらに、最も重要な問題は、Feに対する合金化元素が
90%を越えた場合は、溶融Pb−5nはんだの濡れ性
、拡がり性等の効果が飽和するとともに、はんだ中のS
n金属とこれら合金化元素との反応或いは拡散によるN
i−5n、 Co−Sn合金の生成量が多くなり、これ
らの硬くて脆い合金層の生成によってはんだづけ部が衝
撃或いは曲げ加工等を受けた場合に破壊され易くなる。
従って、このはんだ脆性を防止するために、原板素材に
施されるNi −Fe合金めっき層等の合金化元素の含
有量を90%以下に規制する。
以上の如き欠点の発生を防止するために、これらのFe
に合金化されるNi、 Go等の合金化元素の含有量は
90%以下、好ましくは60%以下とする。
これらの組成の合金めっき層はその被膜量(厚さ)が重
要であり、片面当りの付着量で100〜3000mg/
m’施される事が必要である。すなわち、その被膜量が
100 mg/m’未満では、合金めっき被覆層のピン
ホール等の被覆層欠陥が多く生成され、原板の露出部分
の面積が多くなるため、耐食性向上効果、めっき性或い
ははんだ性の向上効果が得られにくい。また、その被膜
量が3000mg/+n2を越える場合は、耐食性、め
っき性、はんだ性等の向上効果が飽和するとともに、こ
れらの合金めっき層を設けた素材が剪断加工等の加工を
受けた場合に、被膜にクラックが生成されたり、或いは
部分的な剥離を生じる等の現象が起こる。さらに、NI
 −Fe合金等の被膜組成が規制されても、その付着量
が多くなるとNi或いはGoの存在量が多くなるので、
Snとの反応によるNi−5n、 Go−5n等の合金
生成量が増加し易くなり、はんだ脆性を生じ易くする等
の欠点を生じる。従って、これら合金めっき層の被膜量
は100〜3000mg/m2.好ましくは300〜2
000mg/m2である。
この結果、本発明はリードフレーム用素材として比較材
に比へて極めてすぐれた性能を示した。
〔評価試験方法〕
■ 合金被覆層の密着性 Ni −Fe、 Go −Fe、  (Ni+ Co)
 −Fe合金めフき層を施した評価材について、曲率半
径か0.25mm (板厚と同じ)の曲げ加工を繰り返
して行ない、その後セロテープ(登録商標)を貼付、剥
離して、被覆層の剥離程度を調査した。尚、評価基準は
以下の通りである。
◎・・・縁り返し回数10回以上、めっき被覆層の剥離
なし。
○・・・繰り返し回数7回以上〜9回でめっき被覆層の
剥離1なし。
△・・・繰り返し回数4回以上〜6回でめっき被覆層の
剥離なし。
×・・・繰り返し回数3回以下でめっき被覆層の剥離発
生。
■ 耐食性能 a 評価法A 評価材の保管貯蔵時の耐錆性能を評価するために、評価
材を所定のリードフレーム形状(32ビンの形状)に打
抜き加工後、リードフレーム製造工程での表面処理が施
されるまでの保管時の耐錆性能の評価を以下の促進試験
法及び評価基準により、その平面部及び打抜ぎ端面部に
ついて行なった。
(60分冷凍・結露(−5℃)→120分高温湿潤(4
9℃、湿度≧98%)−24時間・室内放置(30℃)
)を1サイクルとして、12サイクル評価試験を実施し
て、以下の評価基準で耐錆性能を相対評価した。
平面部の耐錆性評価基準 ◎・・・赤錆発生率5%以下 ○・・・  〃  5%超〜10%以下△・・・  〃
  10%超〜20%以下×・・・  〃  20%超 端面部の耐錆性評価基準 ◎・・・赤錆発生率10%以下 ○・・・  〃  10%超〜20%以下△・・・  
〃  20%超〜40%以下X・・・  〃  40%
超 b 評価法B リードフレーム製品の耐錆性な対象とした評価試験とし
て、リードフレーム形状(32ピンの形状)に打抜き加
工後、脱脂、浸漬酸洗を行なって、厚さ3μのCuめっ
きを施して、塩水噴霧試験(JIS−C−5028)に
より、その耐食性を平面部及び端面部の赤錆発生状況を
観察、以下の評価基準により行なった。
◎・・・塩水噴霧試験24時間後の赤錆発生率1%未満 ○・・・      〃     赤錆発生率1%以上
〜5%未満 △・・・      〃     赤錆発生率5%以上
〜10%未満 ×・・・      〃     赤錆発生率10%以
上 ■ めフき性能 リードフレーム製造工程でのめっき性能を評価するため
に、以下の方法によりCuめっき及びpb−5n合金電
気はんだめっきを行ない、そのめっき性能を評価した。
a 評価法A 評価材をリードフレーム形状に打抜ぎ加工後、脱脂(リ
ン酸ソーダー系電解脱脂)後に、10%H2SO4浴を
用いて、30℃で7.5秒間の浸漬酸洗を行ない、シア
ンCuめっき浴を用いて、電流密度7.5A/dm2で
厚さ3μのCuめっきを施し、Cuめっき後の外観調査
及び以下の方法による曲げ加工試験を行なってその密着
性を併せ検討した。
すなわち、曲げ加工試験は、板幅0.5mmのアウター
リード部について、長さ15mmに剪断後、MIL S
TD 883C/2004に従い、一端を試験治具に固
定し、試料を垂直にぶら下げ、もう一端に230gのお
もりを付けて試験治具を90°に折曲げ後、もとにもど
すという工程を繰り返し実施し、Cuめっぎ密着性の評
価を行なった。尚、評価は以下の評価基準で行なった。
◎・・・Cuめっき面は均一平滑でめっき欠陥存在せず
、繰り返し曲げ回数10回以上でCuめっき層の剥離な
し。
○・・・Cuめっき面は均一平滑でめっき欠陥存在せず
、繰り返し曲げ回数6回以上でCuめっき層の剥離なし
△・・・Cuめっき面に部分的に、明瞭なめっき欠陥が
若干発生するも、繰り返し曲げ回数6回以上でCuめっ
き層の剥離なし。
×・・・Cuめっき面にめっき欠陥が明瞭に発生すると
ともに、繰り返し曲げ回数5回以下でCuめっき層の剥
離発生。
b 評価法B 評価法Aと同様のCuめっき後に、ワイヤーボンディン
グ時の加熱を受ける場合を想定して、400℃で5分間
の加熱処理を行なった場合のCuめっき面に発生ずるブ
リスター(Cuめっき層の微細な膨み)の発生状況を調
査して、そのCuめっき層の密着性を評価し、以下の評
価基準でそのめっき性能の評価を行なった。
◎・・・ブリスターの発生なし。
△・・・ブリスターが5 X 5 cm2面積当りに換
算して5点以下発生。
×・・・ブリスターが5 X 5 cm2面積当りに換
算して6点以上発生。
C評価法C 前記と同様の脱脂、酸洗の前処理を施した後、アルカノ
スルフォン酸系のPb−70%Sn電気はんだめっき浴
を用い、そのめっき性の評価を行なった。電気はんだめ
っき条件としては、めっき浴温50℃、電流密度10A
/dm’で厚さ5μのめっきを施した。評価方法は、衝
撃加工(評価面に直径12.5mm、高さ9mmの半球
を2 m/secの速度で衝撃荷重を加えて押し込み加
工)後、テープ貼付、剥離して、そのめっき層の密着性
を評価した。評価基準は以下の通りである。
◎・・・めっき層の剥離なし ○・・・めっき層の剥離面積10%未満△・・・  〃
  剥離面積10%以上〜30%未満×・・・  〃 
 剥離面積30%以上■ はんだ性能 a 評価法A 評価材のはんだ性について、リードフレーム製造工程で
打抜き加工後、Cuめっき処理の前にはんだが行なわれ
る工程を想定して、そのはんだ性について、特に打抜ぎ
端面部のはんだ性についての評価を行なった。すなわち
、10mmx50mmのくけい形に剪断した評価材にロ
ジンアルコールフラックスを塗布して、10mmの剪断
面を下方にして、Pb−63%Sn系はんだ浴に垂直に
浸漬した場合の濡れ応力と濡れ時間の測定により、その
はんだ性を以下の評価基準により評価した。
尚、はんだ性の上記評価試験は、打抜き加工直後と室内
に 1.5ケ月間保管した経時後について、各々評価し
た。その評価基準は以下の通りである。
◎・・・濡れ応力400mg以上でかつ濡れ時間7秒未
満ではんだの濡れ性及び濡れ速度共極めて良好 O・・・濡れ応力300mg以上〜400mg未満てか
つ濡れ時間8秒未満ではんだの濡れ性及び濡れ速度弁可
成り良好 △・・・濡れ応力250mg以上〜300mg未満或い
は濡れ時間8秒以上〜10秒未満ではんだの濡れ性或い
は濡れ速度のいずれかが若干劣る ×・・・濡れ応力250mg未満或いは濡れ時間10秒
以上で、はんだの濡れ性或いは濡れ速度のいずれかが極
めて劣る 尚、上記の濡れ応力及び濡れ時間の測定は、レスカ社式
のはんだ濡れ性評価試験機を用い、フラックスを塗布し
た評価材を溶融した温度350℃のはんだ浴中に一定速
度(4mm/5ec)で浸漬し、浸漬深さ4IllI1
1で30秒間浸漬を行ない、第2図に示すようにその際
のメニスコグラフ測定により濡れ応力、濡れ時間の評価
を実施した。
b 評価法B 評価材を幅30mmX長さ100mmのくけい状に剪断
後、評価材に27%ロジンアルコール・フラックスを塗
布し、はんだ組成Pb−63%Sn浴に端面部から長さ
50mm深さまで浸漬、温度360℃で10秒間浸漬し
て、はんだを付着させた。この後、ワイヤーボンディン
グ時の加熱処理を想定するとともに、経時に対する促進
試験をも兼ねて、175℃で4時間の加熱処理を行なっ
た場合のはんだの密着性を評価した。密着性評価法とし
ては、曲率半径0.25mm (板厚と同じ)の繰り返
し曲げ加工テストを行ない、はんだの剥離状況を調査し
て、そのはんだ性能を評価した。
◎・・・繰り返し曲げ回数10回以上で、はんだの剥離
及びはんだ層にクラック生成なし。
O・・・繰り返し曲げ回数6回以上で、はんだの剥離及
びはんだ層にクラック生成なし。
△・・・繰り返し曲げ回数3回以上で、はんだの剥離及
びはんだ層にクラック生成なし。
X・・・繰り返し曲げ回数2回以下で、はんだの剥離及
びはんだ層にクラック生成。
■ リードフレーム製品の経時後の性能評価本発明の評
価材をリードフレーム形状に加工後、その表面処理工程
でCuめっきおよび半田付けを行なったものについて、
プレッシャークツカーを用いて、圧力2 kg/cm2
、温度120℃、相対湿度85%中に、これら製品を封
入して、1000時間の経時試験を行ない、外観観察に
よりその評価を以下の評価基準で相対的に行なった。尚
、Cuめっきは3.5μ実施した。
◎・・・表面外観の変化等なく極めて良好○・・・端面
に僅少の錆発生 △・・・Cuめっき面にブリスター発生×・・・平面部
及び端面部に可成りの錆発生(発明の効果) 以上説明したごとく本発明による表面処理鋼板は、集積
回路などに使用するリードフレーム材料として、合金被
覆層の密着性や製品としての経時後の性能にもすぐれる
とともに、耐食性、半田性、めっき性にすぐれた高性能
のリードフレーム用鋼板である。
【図面の簡単な説明】
第1図は浸漬はんだのはんだ性及びはんだ密着性評価結
果を示す図面、第2図ははんだ濡れ性評価方法を示す図
面である。 代 理 人  弁理士 秋 沢 政 光他1名 ゼ、2η擲塀叩 ◎ O〈 ブー2皺堂 ×

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で C;0.01%以下、酸可溶Al;0.005〜0.1
    0%、Cr;4〜20%、B;0.0003〜0.00
    5%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなるC
    r含有鋼板の表面に片面当りの付着量が100〜300
    0mg/m^2の(10〜90%)Ni−Fe合金、(
    10〜90%)Co−Fe合金、又は(10〜90%)
    <N1+Co>−Fe合金からなる被覆層を設けた耐食
    性、半田性、めっき性にすぐれた高性能リードフレーム
    用表面処理鋼板。
  2. (2)重量%で C;0.01%以下、酸可溶Al:0.005〜0.1
    0%、Cr;4〜20%、B;0.0003〜0.00
    5%を含有し、さらにCu;0.05〜1%、Ni;0
    .05〜3%、Mo;0.05〜0.5%の1種又は2
    種以上を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる
    Cr含有鋼板の表面に片面当りの付着量が100〜30
    00mg/m^2の(10〜90%)Ni−Fe合金、
    (10〜90%)Co−Fe合金、又は(10〜90%
    )<Ni+Co>−Fe合金からなる被覆層を設けた耐
    食性、半田性、めっき性にすぐれた高性能リードフレー
    ム用表面処理鋼板。
JP24046688A 1988-09-26 1988-09-26 耐食性,半田性,めっき性にすぐれた高性能リードフレーム用表面処理鋼板 Pending JPH0288797A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100403123B1 (ko) * 2000-02-10 2003-10-30 가부시키가이샤 고도부키 녹크식 필기구
CN111850625A (zh) * 2020-07-16 2020-10-30 暨南大学 一种用于镁合金表面直接电沉积铁的电镀液及其电镀工艺

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KR100403123B1 (ko) * 2000-02-10 2003-10-30 가부시키가이샤 고도부키 녹크식 필기구
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