JPH0288369A - 車両の後輪操舵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、前輪が操舵される車両において走行特性の向
上を図るべく、後輪を転舵させるようにされた車両の後
輪操舵装置に関する。

（従来の技術） 前輪が操舵される車両においては、走行特性の向上を図
るべく、後輪を転舵させる後輪操舵装置が装備される場
合がある。斯かる後輪操舵装置は、一般に、後輪に取り
付けられたナックルアームと、ナックルアームに接続さ
れたタイロッドと、ナックルアーム及びタイロッドを介
して後輪を転舵させる後輪操舵機構部とを有するものと
される。斯かる後輪操舵装置の一つとして、例えば、実
開昭６２−２５２７７号公報には、操舵用の駆動手段と
してモータが用いられ、モータの回転が、その速度が減
速機により減速されて、ナックルアーム及びタイロッド
を介して後輪に連結された操舵軸部に伝達されることに
より、後輪が転舵されるように構成されたものが示され
ている。

このような後輪操舵装置が車両に装備されるにあたって
は、通常、後輪操舵機構部が車体床部の下面側に配され
る。

（発明が解決しようとする課題） 車両においては、通常、車体後部に設けられるスペアタ
イヤ収納部が下方に突出するものとされ、さらに、燃料
タンクがスペアタイヤ収納部より車体フロント側に位置
する車体床部の下面側に配設されて、スペアタイヤ収納
部と燃料タンクとが所定の間隔をおいて配置される場合
がある。このようにされた場合には、車両に車体後部側
から衝撃が加えられたとき、スペアタイヤ収納部が車体
のフロント側に移動して燃料タンクに衝突する虞がある
が、上述の如くの後輪操舵装置が装備される車両にあっ
ては、車体床部の下面側に配される後輪操舵機構部を利
用して、スペアタイヤ収納部が燃料タンクに衝突する事
態を回避することが考えられる。しかしながら、従来の
後輪操舵装置が装備された車両にあっては、後輪操舵機
構部によって燃料タンクの保護を図るようにされたもの
は見当たらない。

斯かる点に鑑み、本発明は、後輪操舵機構部が、スペア
タイヤ収納部が車体後部側から加えられる衝撃により車
体のフロント側に移動することに考慮が払われて配設さ
れるようになされ、それにより、スペアタイヤ収納部が
燃料タンクに衝突する事態を回避することができるよう
にされた車両の後輪操舵装置を提供することを目的とす
る。

（課題を解決するための手段） 上述の目的を達成すべく本発明に係る車両の後輪操舵装
置は、車両の後輪に取り付けられたナックルアームと、
そのナックルアームに接続されたタイロッドと、後輪を
支持するサスペンションの支持部材によって両端部が支
持され、ナックルアーム及びタイロッドを介して後輪を
転舵させる後輪操舵機構部とを有し、車体の前後方向に
沿って所定の間隔をおいて配置されたスペアタイヤ収納
部と燃料タンクとの間に、後輪操舵機構部が配されるも
のとされる。

（作　用） 上述の如くの構成とされる本発明に係る車両の後輪操舵
装置においては、車体の前後方向に沿って所定の間隔を
おいて配置されたスペアタイヤ収納部と燃料タンクとの
間に後輪操舵機構部が配されることにより、車両に車体
後部側から衝撃が加えられて、スペアタイヤ収納部が車
体のフロント側に移動しても、その移動が、後輪操舵機
構部によって阻止されて、燃料タンクにスペアタ・イヤ
収納部が衝突する事態を回避する二七ができる。

（実施例） 第１図及び第２図は、本発明に係る車両の後輪操舵装置
の一例をそれが適用された車両の後部とともに示す。

第１図及び第２図において、車両１０の左右の後輪１２
には、夫々、コイルバネ１３．オイルダンパー１４及び
ロアアーム１６等から成るストラット式のサスペンショ
ンが設けられている。各ロアアーム１６は、車体床部１
５（第３図、第４図）から下方に突出する取付部１５ａ
の下面部にボルト等により取り付けられたクロスメンバ
ー１８に揺動可能に連結されていて、それにより、各サ
スペンションがクロスメンバー１８により車体に支持さ
れている。

また、クロスメンバー１８には、スタビライザー１７が
取り付けられるとともに、後輪操舵装置２０の主要部を
形成する２軸構造とされた後輪操舵機構２１が取り付け
られている。後輪操舵装置２０は、斯かる後輪操舵機構
２１と、ケーシング２２内に車幅方向に伸びるものとさ
れて配設された後輪操舵軸の両端部に一端部が夫々連結
される一対のタイロッド２３と、タイロッド２３の他端
部に一端部が夫々連結され、他端部が夫り後輪１２に取
り付けられた一対のナックルアーム２４とを含んで構成
される。

後輪操舵装置２０における後輪操舵機構２１は、上述の
ケーシング２２内に配設された後輪操舵軸と、ケーシン
グ２２よりフロント側において車幅方向に直列に配され
た減速歯車部２５．保舶用ブレーキ部２６．クラッチ部
２７．出力軸が後輪操舵軸に対して略平行となるように
配置されたサーボモータ部２８及びサーボモータ部２８
に付設されて、サーボモータ部２８の出力軸の回転角度
を検出するロークリエンコーダ部２９で構成される操舵
駆動部とから成るものとされており、保舵用ブレーキ部
２６、クラッチ部２７及びサーボモータ部２８の動作制
御は、図示されないコントロールユニットにより、予め
定められた制御態様に従って行われるようにされている
。

そして、後輪操舵機構２１におけるクラッチ部２７が締
結状態とされ、かつ、保舵用ブレーキ部２６が非作動状
態とされたもとでサーボモータ部２８が作動せしめられ
て、斯かるサーボモータ部２８の回転が減速歯車部２５
を介して後輪操舵軸に設けられたボールねじ部に伝達さ
れることにより、後輪操舵軸が車幅方向に移動せしめら
れて、後輪１２が転舵される。

また、後輪操舵軸が内蔵されたケーシング２２の両端部
近傍に設けられたフランジ２２ａ及び２２ｂの夫々には
、コ字状断面外形を有するものとされたブラケット３０
及び３工の一端側がボルトにより取り付けられており、
ブラケット３０及び３１は、夫々の他端側かクロスメン
バー１８に夫々溶接等によって固着されていて、後輪操
舵機構２１をクロスメンバー１８に支持するものとされ
る。

ブラケット３０は、第３図に示される如く車体側面から
見て、クロスメンバー１８からリヤ側に向かって、水平
方向に突出するものとされているのに対し、ブラケット
３１は、第４図に示される如く車体側面から見て、クロ
スメンバー１８からリヤ側に向かって、水平方向に対し
て上方に略４５度の角度をなして突出するものとされて
いる。

斯かるブラケット３０及び３１に支持される後輪操舵機
構２１は、その全体がフロント側に傾斜せしめられ、後
輪操舵機構２１における操舵駆動部がクロスメンバー１
８の上方に位置せしめられて配されるものとされる。

また、クロスメンバー１８及び後輪操舵機構２１よりリ
ヤ側における車体床部１５には、スペアタイヤ３３を収
納するタイヤ収納部３４が下方に突出して設けられ、一
方、クロスメンバー１８及び後輪操舵機構２１よりフロ
ント側における車体床部１５の下面側には、燃料タンク
３５が配されている。さらに、減速歯車部２５と右の後
輪１２との間には、支持部材３６及び３７により車体床
部１５の下面部に取り付けられた排気管３９が、フロン
ト側からリヤ側に伸びるものとされて配設されていて、
排気管３９の最後端部にはサイレンサ４０が取り付けら
れている。

上述の如くに後輪操舵機構２１．タイヤ収納部３４及び
燃料タンク３５が配置され、後輪操舵装置２０における
後輪操舵機構２１が上述の如くに構成されることにより
、例えば、衝突事故が生じて車両１０にその後部側から
衝撃が加えられて、タイヤ収納部３４がフロント側に移
動しても、第５図に示される如くに、タイヤ収納部３４
は、後輪操舵機構２１に衝突して移動が阻止される。斯
かる際、後輪操舵機構２１は、その全体がフロント側に
傾斜せしめられ、操舵駆動部がクロスメンバー１８の上
方に位置せしめられて配されていることにより、タイヤ
収納部３４との衝突による衝撃を比較的穏やかに吸収す
るものとされる。そして、後輪操舵機構２１は、タイヤ
収納部３４との衝突によりフロント側に向かう衝撃を受
けるが、ブラケット３０及び３１を介して取り付けられ
たクロスメンバー１８により、フロント側への移動は阻
止される。従って、後輪操舵装置２１が、タイヤ収納部
３４の衝突による衝撃を吸収するものとなされ、それに
より、燃料タンク３５の保護が図られることになる。

（発明の効果） 以上の説明から明らかな如く、本発明に、係る車両の後
輪操舵装置によれば、車両に車体後部側から衝撃が加え
られ、それにより、スペアタイヤ収納部が車体フロント
側に移動せしめられても、スペアタイヤ収納部と燃料タ
ンクとの間に配され、両端部が後輪を支持するサスペン
ションの支持部材によって支持されている後輪操舵機構
部が、スペアタイヤ収納部のフロント側に向かう移動を
阻止するものとされるとともに、斯かる際の衝撃を吸収
するものとされて、燃料タンクに車体後部側から加えら
れる衝撃の影響が及ばないようにされるので、燃料タン
クを安全に保護することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は零発°明に係る車両の後輪操舵装置の−例を、
それが適用された車両の後部とともに示す概略平面図、
第２図は第１図に示される例の背面図、第３図及び第４
図は第１図に示される要部の側面図、第５図は実施例の
動作説明に供される図である。 図中、１２は後輪、１５は車体床部、１８はクロスメン
バー、２０は後輪操舵装置、２１は後輪操舵機構、２３
はタイロッド、２４はナックルアーム、２５は減速歯車
部、２８はサーボモータ部、３０及び３１はブラケット
、３４はタイヤ収納部、３５は燃料タンクである。 特許出願人　　　マツダ株式会社 第３図 ３５燃料タンク 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 車両の後輪に取り付けられたナックルアームと、該ナッ
   クルアームに接続されたタイロッドと、上記後輪を支持
   するサスペンションの支持部材によって両端部が支持さ
   れ、上記ナックルアーム及びタイロッドを介して上記後
   輪を転舵させる後輪操舵機構部とを有し、 上記後輪操舵機構部が、上記車体の前後方向に沿って所
   定の間隔をおいて配置されたスペアタイヤ収納部と燃料
   タンクとの間に配されたことを特徴とする車両の後輪操
   舵装置。