JPH0287170A - 電子写真用キャリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真法、静電記録法等において、静電潜
像の現像のために使用される磁気ブラシ現像用キャリア
に関する。更に詳細には、磁性コア物質と被覆樹脂層と
からなる、帯電性、耐表面汚染性、機械強度、コア物質
と被覆層との密着性等において優れた磁気ブラシ現像用
キャリアに関する。

従来の技術 電子写真法において、セレンをはじめとする光導電性物
質を感光体として用い、種々の手段により電気的潜像を
形成し、この潜像を磁気ブラシ現像法などを用いてトナ
ーを付着させ、顕像化する方式が一般的に採用されてい
る。

この現像工程において、トナーに適当量の正または負の
電気量を付与するためにキャリアと呼ばれる担体粒子が
使用される。キャリアは、一般にコートキャリアと非コ
ートキャリアとに大別されるが、現像剤寿命などを考慮
した場合には、前者の方が優れていることから、種々の
タイプのコートキャリアが開発され、かつ実用化されて
いる。

例えば、フッ化ビニルポリマー類を用いたコートキャリ
アが提案されている。（特開昭５６−１１３１４６号公
報） 発明が解決しようとする課題 ］−トキャリアに対して要求される特性は種々あるが、
特に重要な特性として、適当な帯電性、耐衝撃性、耐牽
耗性、コア物質と被覆材料との良好な密着性、電荷分布
の均−性等をあげることができる。

上記諸要求を考慮すると、従来使用されてきたコートキ
ャリアは依然として改善すべき問題を残しており、充分
に満足できるものは知られていない０例えば、フッ化ビ
ニルポリマー類は耐表面汚染性において優れているが、
コア物質との密着性において問題があり、またアクリル
系ポリマー類は、機械的強度、コア物質との密着性の点
では満足できるものの、耐表面汚染性及び帯電性におい
て問題がある。いずれにしても、一長一短のある被覆材
料の使用を余儀なくされているのが現状である。

本発明は、従来の技術における上記のような現状に鑑み
てなされたものである。

したがって、本発明の目的は、電子写真法、静電記録法
において、静電潜像の現像のために使用される新規な磁
気ブラシ現像用負帯電性キャリアを提供することにある
。

本発明の他の目的は、帯電上昇速度が高く、耐表面汚染
性が良好であるため、ランニング時における帯電量の低
下を起すことがなく、その結果、カブリの早期発生、機
内汚染を生じることがなく、更にコア物質と被覆層との
密着性に優れた磁気ブラシ現像用負帯電性キャリアを提
供することにある。

課題を解決するための手段 本発明者等は、前記従来の技術における諸欠点を改善す
べく種々の研究、検討を行った結果、特定の被覆材料を
使用することが、上記コートキャリアの諸要求特性の改
良において有効であることを見出だし、本発明を完成す
るに至った。

本発明の上記目的は、コア物質をフッ化ビニリデンとト
リフロロエチレン又はヘキサフロロプロピレンの共重合
体及び特定の数平均分子量を有するアクリル酸エステル
重合体又は共重合体で被覆することにより達成すること
がで携る。

すなわち、本発明の負帯電性キャリアは、被覆剤で被覆
されたコア物質よりなり、そして、その被覆剤がフッ化
ビニリデンとトリフロロエチレン又はヘキサフロロプロ
ピレンの共重合体、及び数平均分子量３０００〜８００
０を有するアクリル酸エステル重合体又は共重合体から
構成されることを特徴とする。

本発明において用いられるフッ化ビニリデンとトリフロ
ロエチレン又はヘキサフロロプロピレンとの共重合体は
、乳化重合又は懸濁重合によって製造される。フッ化ビ
ニリデンとトリフロロエチレン又はヘキサフロロプロピ
レンとの共重合比は、９０：ＩＱ〜５０：５Ｇの範囲が
適当である。また、溶液粘度が０．７〜１．５、融点１
ｅｐ）が１３０〜１６０℃の範囲にあるものが好ましい
。

これ等フッ化ビニリデン共重合体は、それ単独でも十分
実用に耐え得るが、アクリル酸エステル重合体と併用す
ると、コア物質と被覆層との密着性が向上する。フッ化
ビニリデンとトリフロロエチレン又はヘキサフロロプロ
ピレンとの共重合体と、アクリル酸エステル重合体との
混合比は、重量比で通常９９：１〜２０：８０が適当で
あり、使用するトナーの帯電上昇速度及び帯電減衰速度
に応じて調整される。

本発明におけるアクリル酸エステル重合体又は共重合体
に使用される単量体は、アクリル酸スはメタクリル酸と
各種アルコールとのエステル類があげられる。その様な
アルコールとしては、例えば、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール
、アミルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルア
ルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、ド
デシルアルコール、テトラデシルアルコール、ヘキサデ
シルアルコールの如きアルカノール：これ等アルカノー
ルの一部をハロゲン化したハロゲン化アルカノール；メ
トキシエチルアルコール、エトキシエチルアルコール、
メトキシプロピルアルコール、エトキシプロピルアルコ
ールの如きアルコキシアルカノール；ベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコール、フェニルプロピルアルコー
ルの如きアラルキルアルコール；アリルアルコール、ク
ロトニルアルコールの如きアルゲニルアルコール等があ
げられる。

また、上記アクリル酸エステルは、一種又は２種以上共
重合させてもよいが、必要に応じて、他の共重合可能な
モノマーの１種又は２種以上と共重合させてもよい。そ
の場合アクリル酸エステル類が、全モノマーの２５重量
％以上、好ましくは５０重ｉ％以上占めることが好まし
い。

本発明において、上記アクリル酸エステル重合体または
共重合体は、数平均分子量が、３０００〜８０００の範
囲にあることか必要である。数平均分子量か３０００よ
りも低くなると、被覆剤か剥離し易くなる。また、８０
００よりも高くなると、密着性が低下するため、同様に
被覆剤が剥離し易くなる。

本発明において使用するコア物質としては、鉄粉末、酸
化鉄粉末、カルボニル鉄粉末、マクネタイト、ニッケル
及びフェライト等の粉末を例示することができ、通常キ
ャリアとして１０〜５００Ｉｔｍの粒径となるような大
きさのものが使用される。

本発明におけるキャリア粒子は、前記のようなコア物質
に、前記の被覆剤を用いて表面処理し、コア物質表面上
に、化学結合或いは吸着によって被覆層を形成すること
により得ることができる。

コア物質の表面処理のためには、例えば前記の重合体の
混合物を適当な溶媒に溶解して得られる溶液中にコア物
質を浸漬し、その後に脱溶媒、乾燥、高温焼き付けをす
る方法などを利用することができる。これ等の方法にお
いて、高温焼き付は処理は必ずしも必要ではない。

前記重合体の被覆量は、通常コア物質に対°して０．０
５〜３．０重量％であることが好ましい。

なお、トナーとしては、結着樹脂中に着色剤を分散させ
た、通常電子写真法で使用されているものならば、いか
なる帯電性トナーを用いることもでき、特に制限される
ものではない。

実施例 以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明する。

しかしながら、本発明は、これ等の実施例によって同等
限定されるものではない。

実施例１ フッ化ビニリデンとトリフロロエチレンの共重合体（共
重合比８５：　１５）　１６重量部、及び数平均分子量
４５００のポリメチルメタクリレート４重量部をジメチ
ルホルムアミド１００重量部に溶解し、得られた溶液を
平均粒径１０（シμｍの球状酸化鉄粉２０００＠量部に
加え、減圧型ニーターコータを用いて被覆処理を行い、
負帯電性キャリアを得た。

比較例１ 実施例１における数平均分子；ｉ　４５００のポリメチ
ルメタクリレートの代わりに、数平均分子量１２０００
のものを用いた以外は、実施例１におけると同様に操作
して、負帯電性キャリアを得た。

比較例２ 実施例１における数平均分子量４５００のポリメチルメ
タクリレートの代わりに、数平均分子量１８００のもの
を用いた以外は、実施例１におけると同様に操作して、
負帯電性キャリアを得た。

実施例２ フッ化ビニリデンとへキサフロロプロピレンの共重合体
く共重合比８０：　２０）　１４重量部、及び数平均分
子量４５００のポリメチルメタクリレート６重量部をジ
メチルホルムアミド１５０重量部に溶解し、流動床コー
ティング装置を用いて、得られた溶液で、平均粒径６０
−のフェライト粉２０００重量部を被覆処理し、負帯電
性キャリアを得た。

上記実施例１及び２、比較例１及び２における各キャリ
ア１０００重量部と正帯電性トナー（スチレン−ブチル
アクリレート共重合体、カーボンブラック、ニグロシン
系電荷調整剤からなる）３０重量部を、各々混合して現
像剤を調製した。これ等の現像剤を用い、電子写真複写
機（セロックス１０６５（有機光導電性ベルト型感光体
を使用）、ゼロックス株製）によって、連続複写試験を
行った。結果は、下記表に示すごとくであった。

以下余白 り被覆されているため、トナーによる汚染が制御される
ので、キャリアの寿命ひいては現像剤の寿命を延長する
ことができる。

注）■帯電量は、７０−オフ測定器により測定。

■被覆剤の剥離は、走査型電子顕微鏡により観察。

■寿命は、原稿濃度１．０部分が０．７以下で、白地部
分が０．０３以上の時をもって、その寿命と判定。

特許出願人　　富士ゼロックス株式会社代理人　　　　
弁理士　　液部　剛 発明の効果

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）被覆剤で被覆されたコア物質よりなる負帯電性キ
   ャリアにおいて、該被覆剤が、フッ化ビニリデンとトリ
   フロロエチレン又はヘキサフロロプロピレンの共重合体
   、及び数平均分子量３０００〜８０００を有するアクリ
   ル酸エステル重合体又は共重合体からなることを特徴と
   する負帯電性キャリア。