JPH028582Y2 - - Google Patents

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JPH028582Y2
JPH028582Y2 JP5288284U JP5288284U JPH028582Y2 JP H028582 Y2 JPH028582 Y2 JP H028582Y2 JP 5288284 U JP5288284 U JP 5288284U JP 5288284 U JP5288284 U JP 5288284U JP H028582 Y2 JPH028582 Y2 JP H028582Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、例えばトランスフアプレスに使用さ
れる被加工物搬送装置に関するものである。
従来例の構成とその問題点 一台のプレスまたはプレスラインで2個同時に
生産する2個取りトランスフアプレスの一例につ
いて第1図に基づいて説明する。すなわちイ位置
にもたらされた一枚のシート40を矢印A方向へ
移送してロ,ハ,ニの各位置でプレス加工し、次
にホ位置で中央から分割して2個の被加工物41
にし、次にヘ位置で最終プレス加工して送り出す
ものである。ところでホ位置で2個に分割された
被加工物41をつかんでヘ位置に移送する場合
に、従来どおり、フイードバーに設けたフインガ
により各被加工物41の外側の側縁41Aをつか
んで移送するならば、各被加工物41Aをいわゆ
る片持ち支持することになり、非常に不安定であ
る。そこでフイードバーからプレス中心に向けて
アームを突出させ、そのアーム先端に設けたフイ
ンガーにより被加工物41の内側の側縁41Bを
もかんで支持し、移送することが考えられるが、
単にフイードバーにアームを設けただけでは、フ
イードバーの戻り動作のときに、そのアームがプ
レス下型に衝突してしまう。したがつて戻り動作
のときにアームをプレス中心から離間させてプレ
ス下型に衝突しないようにしなければならない。
そこで三次元運動するフイードバーにアーム移動
用の駆動源を設けることが考えられるが、その駆
動源が比較的重いことと高価なものになるという
問題がある。さらに被加工物41の種類によつて
は、分割位置がハ位置やニ位置などになることも
あり、この場合には、それに応じたフインガやア
ームを配列してなるフイードバーを組み替えなけ
ればならず、その作業に費やす時間、ならびに作
業に伴うプレスの稼動停止などから見て、非能率
的である。また、プレスラインの全長に亘つて、
1個取り搬送を行なつたり、或いは2個取り搬送
を行なう場合も同様の問題が生じる。
考案の目的 本考案の目的とするところは、全ラインに亘つ
ての1個取り搬送、全ラインに亘つての2個取り
搬送、前半が1個取り搬送で且つ後半が2個取り
搬送、などの切替えを容易に行なえると共に、1
個取り搬送から2個取り搬送への切替え位置を簡
単に変更し得、さらに2個取り搬送のためのアー
ムがプレス下型などの他物に衝突することを防止
し得る被加工物搬送装置を提供する点にある。
考案の構成 上記目的を達成するために本考案における被加
工物搬送装置は、三次元運動するフイードバー
に、その長さ方向に沿つて往復移動自在な動力伝
達軸を配設し、この動力伝達軸に伝動具を所定間
隔置きに取付け、前記フイードバーの伝動具に対
応する所定位置に、定着式のフインガ、または左
右揺動アームを有するクランプユニツトを選択取
付け自在に構成し、前記フイードバーの適所に、
フイードバーの移動方向と直交方向に移動自在な
駆動杆を支持すると共にこの駆動杆の一端側をフ
イードバーの移動方向にのみ沿つて移動自在に案
内し、前記駆動杆と動力伝達軸とをラツク・ピニ
オン機構を介して連動連結してフイードバーの移
動方向と直交するつかみおよび放し動作方向の移
動を、動力伝達軸のフイードバー往復および復動
に沿う移動に変換し、前記アームの一端部を伝動
具に係合させると共に、このアームを前記動力伝
達軸の往動によりフイードバーに対して直交状に
なるように揺動させると共に、復動によりフイー
ドバーに沿うように揺動させるようにした構成し
ている。
実施例と作用 以下に本考案の一実施例を第2図〜第11図に
基づいて説明する。1はフレームで、このフレー
ム1には被加工物移送方向Aと直交する方向に移
動自在な左右一対の移動台2a,2bが支持され
ている。3は移動台2a,2bをその移動方向に
貫通してフレーム1に回転自在にのみ支持された
昇降用駆動軸である。この昇降用駆動軸3の両端
における移動台移動領域長さ部分はスプライン軸
部4a,4bとなり、このスプライン軸部4a,
4bには移動台2a,2bに係合してこれと共に
移動するピニオン5a,5bがスプライン嵌合さ
れている。又、移動台2a,2bには前記昇降用
駆動軸3と平行に別の軸6a,6bが取付けら
れ、この軸6a,6bには前記ピニオン5a,5
bと噛合しかつ移動台2a,2bと共に移動する
ピニオン7a,7bが設けられている。8a,8
bおよび9a,9bはピニオン5a,5bおよび
7a,7bに噛合するラツク10a,10bおよ
び11a,11bを備えた昇降用ロツドであり、
移動台2a,2bを上下方向に貫通している。1
2aおよび12bは昇降用ロツド8a,9aの上
端間および8a,9aの上端間に跨設された昇降
台、13は昇降用駆動軸3の端部に設けられたピ
ニオンである。14は移動台2a,2bを互いに
遠近移動させる可逆機構で、互に平行かつ前記昇
降用駆動軸3に対しても平行に配置された2本の
押引用ロツド15,16と、これらロツド間にあ
つて該ロツドに設けたラツク17,18に噛合す
るピニオン19とを備え、一方の押引用ロツド1
5は一方の移動台2bに対して直接連結され、他
方の押引用ロツド16は他方の移動台2aに対し
て押引用キヤリツジ20を介して連結されてい
る。このキヤリツジ20は押引用ロツド16に対
しては別の連結部材21を介して連結され、移動
台2aに対してはこれの内側面に設けられた連結
部22との間に別のリンク板23を介して連結さ
れている。24〜27は連結ピンである。又、前
記他方の押引用ロツド16の一端にはラツク28
が設けられ、このラツク28にはフレーム1側に
支持されたピニオン29が噛合している。30は
ピニオン29と同軸に設けられた別のピニオンで
ある。31は押引用ロツド16を押引用キヤリツ
ジ20を介して第3図左方向に付勢するシリンダ
装置である。
以上説明した構造と同一のもの(図示せず)が
被加工物移送方向Aにおいて対称的に設けられ、
これらの被加工物移送方向Aにおいて相対応する
昇降台12a間および12b間上に被加工物搬送
用のフイードバー32aおよび32bが被加工物
移送方向Aにのみ移動できるように支持ローラ3
3a,33bにより支持され、かつ被加工物移送
方向Aにおいて相対応するピニオン13および3
0に噛合するラツク棒34および35が設けられ
ている。
上記構成において、フイードバー32a,32
bの基本的な動作は次の通りとなる。すなわち、
第3図に示す状態から、ラツク棒35が引き戻さ
れ、押引用ロツド16が第3図の右方向に移動さ
せられる。すると、他方の押引用ロツド15も左
方向に同量移動し、移動台2a,2bを互に離間
させ、フイードバー32a,32bが放し動作B
をおこす。次にフイードバー32a,32bが戻
り動作Cをおこす。次にラツク棒35が前進し、
可逆機構14を介して移動台2a,2bが所定距
離前進し、フイードバー32a,32bがつかみ
動作Dをおこす。次にラツク棒34が一定量後退
することにより昇降用駆動軸3が第4図において
左方向に回転し、ピニオン5a,5b,7a,7
bを介して昇降用ロツド8a,8bおよび9a,
9bが上昇し、フイードバー32a,32bが上
昇動作Eをおこす。次に、フイードバー32a,
32bが送り動作Fをおこす。次にラツク棒34
が前進させられることによつてフイードバー32
a,32bが下降動作Gをおこす。以下、同様の
操作により所定数のプレス加工を完了するのであ
る。
前記フイードバー32a,32bは、アプライ
トに対応するアプライト部分と、その間の台車部
分とに分割され、そして分割箇所36には自動継
手装置37が設けられる。
前記フイードバー32a,32bの上面で且つ
外側寄りの位置には、該フイードバー32a,3
2bに長さ方向を沿わせて夫々動力伝達軸60
a,60bが配設されている。これら動力伝達軸
60a,60bは軸受61a,61bを介してフ
イードバー32a,32bに支持させており、以
つて該フイードバー32a,32bに対して長さ
方向に往復移動自在となる。なお動力伝達軸60
a,60bもフイードバー32a,32bに対応
して単に切断された分割構造とされ、しかも分割
箇所62は継手装置を有さず、相対向する端面は
単に当接離間できるようにされているだけであ
る。両動力伝達軸60a,60bの上面には所定
間隔置きに伝動具63が取付けられ、この伝動具
63は螺着自在な軸64と、この軸64に取付け
たローラフオロワ65とにより構成される。前記
フイードバー32a,32bの上面には所定間隔
置きにボルト孔(図示せず)が形成され、このボ
ルト孔に螺合するボルト66を介して定着式のフ
インガ67を取付け自在に構成している。また同
様にボルト孔とボルト66を介してクランプユニ
ツト68を取付け自在に構成している。このクラ
ンプユニツト68は、取付け枠体69と、この取
付け枠体69に縦ピン70を介して左右揺動自在
に取付けたアーム71と、このアーム71の先端
に取付けた吸着具72と、前記アーム71と一体
で且つ外側に延びる二叉杆73とから構成され、
この二叉杆73内に前記ローラフオロワ65が内
嵌自在となる。ここでアーム71は、前記動力伝
達軸60a,60bの往動Xによりフイードバー
32a,32bに対して直交状(第7図仮想線参
照)になるように揺動すると共に、復動Yにより
フイードバー32a,32bに沿う(第7図実線
参照)ように揺動すべく構成してある。なお吸着
具72は電磁マグネツトやバキユームカツプが使
用される。前述したようにフインガ67とクラン
プユニツト68とを選択して取付けることによつ
て、全てフインガ67とした形態、全てをクラン
プユニツト68とした形態、実施例で示すように
フインガ67とクランプユニツト68の両方を使
用する形態とに任意に変更し得、さらに両方使用
の際の切替え位置も任意に決定し得る。48はフ
イードバー32a,32b上に配設された駆動用
ボツクス47を移送方向Aとは直交する水平方向
に沿つて移動自在に貫通する駆動杆、49は該駆
動杆48の一端に回転自在に配設されたローラフ
オロワであつて、クランプリフト本体50に固着
されているカム板51に形成された矢印A方向に
沿うカム溝52内に移動自在に挿入されている。
53は駆動用ボツクス47に回転自在に支持され
ると共に駆動杆48のラツク54に噛合する駆動
用小ピニオン、55は該小ピニオン53と一体連
結された駆動用大ピニオンであつて、前記動力伝
達軸60a,60bの適所に形成したラツク57
が噛合している。58はクランプリフト本体50
上に昇降自在に配設されると共に各フイードバー
32a,32bを支持する昇降台、59は該昇降
台58に回転自在に支持されると共に各フイード
バー32a,32bの両側面に当接するガイドロ
ーラである。
以下に上記実施例の作用を説明する。第2図の
中心線Zに対する上半図および第7図実線に示す
ごとく、該中心線Zから離間しているフイードバ
ー32a,32bがつかみ動作Dに移ると、ロー
ラフオロワ49を介して駆動杆48が位置固定さ
れているので、ラツク54に噛合する小ピニオン
53が回転させられ、大ピニオン56、ラツク5
7を介して動力伝達軸60a,60bが往動Xさ
れ、これにより伝動具63と二叉杆73とを介し
て縦ピン70の周りにアーム71が揺動され、第
2図の中心線Zに対する不半図および第7図仮想
線に示すごとく、吸着具72を被加工物41の上
方に位置させる。なおフインガ67はシート40
の縁下方に位置する。次いで第10図に示すよう
に、フイードバー32a,32bによる第2段下
降動作gを行なうか、或いは第11図に示すよう
に金型リフタによる上昇動作eを行なつて、被加
工物41に対する吸着具72による吸着を行な
う。次にフイードバー32a,32bが上昇動作
Eに移ると、フインガ67がシート40の四隅を
支持して持ち上げると共に、吸着具72が被加工
物41を吸着支持して持上げることになる。なお
この場合、ローラフオロワ49は第8図仮想線で
示すごとくカム溝52から外れていない。次にフ
イードバー32a,32bが送り動作Fに移る
と、シート40ならびに被加工物41が1ピツチ
分だけ移送される。なおこの場合、ローラフオロ
ワ49はカム溝52内を矢印A方向へ移動させら
れる。次にフイードバー32a,32bが下降動
作に移ると、シート40ならびに被加工物41も
下降させられてプレス下型上に載置される。そし
て吸着具72による吸着が解除される。次にフイ
ードバー32a,32bが放し動作Bに移ると、
駆動杆48が位置固定であることから、小ピニオ
ン53がつかみ動作Dの場合とは逆方向へ回転
し、アーム71がプレス中心から離間する方向へ
揺動する。次にフイードバー32a,32bが戻
り動作Cに移つても、アーム71がプレス下型な
どに衝突することはない。
考案の効果 上記構成の本考案における被加工物搬送装置に
よると、フイードバーに対して、フインガまたは
クランプユニツトを選択して取付け、そしてクラ
ンプユニツトのアームを動力伝達軸の伝動具に連
動させることにより、全ラインに亘つての1個取
りの搬送形態、全ラインに亘つての2個取りの搬
送形態、、前半が1個取り搬送で且つ後半が2個
取り搬送の形態、など各形態への切替えを容易に
行なうことができ、さらに1個取り搬送から2個
取り搬送への切替え位置(切換えポイント)を簡
単に変更することができる。またフイードバーの
つかみ動作と放し動作に連動してクランプユニツ
トのアームを揺動させることができるものであ
り、プレス下型などにアームが衝突しないように
することができるとともに、比較的重い駆動源が
不必要で、フイードバーに大重量がかからず、高
価なものにならない。しかもアームの揺動はフイ
ードバーの運動に確実に連動し、高速化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は2個取りトランスフアプレスの概略を
示す平面図、第2図〜第11図は本考案の一実施
例を示し、第2図は要部の平面図、第3図は縦断
面図、第4図は第3図−矢視図、第5図は第
3図の−矢視図、第6図は第3図−矢視
図、第7図は要部の横断平面図、第8図は第7図
の−矢視図、第9図は第7図の矢視図、第
10図、第11図は夫々フイードバーの動きを示
す説明図である。 32a,32b……フイードバー、40……シ
ート、41……被加工物、48……駆動杆、49
……ローラフオロワ、52……カム溝、53……
駆動用小ピニオン、55……駆動用大ピニオン、
60a,60b……動力伝達軸、63……伝動
具、67……フインガ、68……クランプユニツ
ト、71……アーム、72……吸着具、73……
二叉杆。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 三次元運動するフイードバーに、その長さ方向
    に沿つて往復移動自在な動力伝達軸を配設し、こ
    の動力伝達軸に伝動具を所定間隔置きに取付け、
    前記フイードバーの伝動具に対応する所定位置
    に、定着式のフインガ、または左右揺動アームを
    有するクランプユニツトを選択取付け自在に構成
    し、前記フイードバーの適所に、フイードバーの
    移動方向と直交方向に移動自在な駆動杆を支持す
    ると共にこの駆動杆の一端側をフイードバーの移
    動方向にのみ沿つて移動自在に案内し、前記駆動
    杆と動力伝達軸とをラツク・ピニオン機構を介し
    て連動連結してフイードバーの移動方向と直交す
    るつかみおよび放し動作方向の移動を、動力伝達
    軸のフイードバー往復および復動に沿う移動に変
    換し、前記アームの一端部を伝動具に係合させる
    と共に、このアームを前記動力伝達軸の往動によ
    りフイードバーに対して直交状になるように揺動
    させると共に、復動によりフイードバーに沿うよ
    うに揺動させるようにしたことを特徴とする被加
    工物搬送装置。
JP5288284U 1984-04-10 1984-04-10 被加工物搬送装置 Granted JPS60166434U (ja)

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JP5288284U JPS60166434U (ja) 1984-04-10 1984-04-10 被加工物搬送装置

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JP5288284U JPS60166434U (ja) 1984-04-10 1984-04-10 被加工物搬送装置

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Publication Number Publication Date
JPS60166434U JPS60166434U (ja) 1985-11-05
JPH028582Y2 true JPH028582Y2 (ja) 1990-03-01

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